GWはサンタナでスタート
GWだというのに、お天気は快晴だというのに、家の中で一人PCに向かい、これといった用もないのにあれこれ検索しているオノレにふと気付いて、「これでいいのか!」と思った時に天の声が聞こえた。
「部屋を片付けろ!」と
棚に入る隙間がなくなっちゃって出しっ放しになってるレコード群が目についたのでとりあえずはこれから片付けようとした。
パラパラとミュージシャン、ジャンル別に仕分けしていたら金ぴかジャケットの一枚が出てきて、「ワタシをカケテ」とこっちを見ている。
そのレコードとはCBSソニー ゴールド・ディスク・シリーズー7 決定盤 サンタナ
と黄色い帯に書かれている。
このゴールド・ディスク・シリーズ、確か僕が高校に入った頃盛んに発売されて、当時2400円というお金がなかなか貯まらず、喉から手が出るほど欲しいのを我慢していたものなのだが、去年のGWに東京ドームにポール・マッカートニーのライブを見に行った時、水道橋の中古レコード屋さんで500円くらいで売っていたのを買ってきたのであります。
さっそくかけてみるといきなりサンタナ・サウンドの爆発!
次々と飛び出す70年代初期のサンタナサウンドに涙すら浮かんでくる。
なんだかあの頃は学生運動とか安保とかベトナム戦争とか世の中が騒がしかったけれどいい意味で活気があったなあ、などとチンタイ気味の昨今の情勢を悲しみつつ我が青春の思い出に浸るのであります。
このゴールド・ディスク・シリーズは35枚も出ていてロック系ではサンタナ、BST、シカゴ、ジャニス・ジョプリン、ボブ・ディランなどが顔を連ね、ジャズ系はフランク・シナトラ、セロニアス・モンク、アン・バートン、トニー・ベネット、デイブ・ブルーベック、渡辺貞夫など、その他サイモンとガーファンクル、アンディ・ウィリアムス、パーシーフェイス・オーケストラ、ジョニー・キャッシュ、カラベリときらめくストリングスなどなど70年代の香りがプンプンと湧き上がってくる。
サンタナが若い〜!
昔は良かったよ的な懐古趣味はないけれど、華やかないい時代でもあった。
などと思っているところでサンタナの大ヒット曲「ブラック・マジック・ウーマン」が流れてきた。この曲は中学生の頃初めてサンタナの名前を知った曲で思い出深い。
このレコードで素晴らしいのは、この曲の終わりはそのままサンタナのギターソロ曲であるジプシー・クイーンに繋がり、このサンタナのソロが素晴らしくかっこいいのだけれど、最近出ているCDモノなどではほとんどがジプシー・クイーンの頭でフェード・アウトしてしまってる。そういうCDを何枚かもっているので実に悔しい思いをしたのだが、ここではちゃあんとオリジナルのままに聴くことができる。
そしてジプシー・クイーンの官能的なサンタナソロが終わったと思うと間髪いれてOYE COMO VA(邦題:僕のリズムを聞いとくれ)「聞いてくれ」じゃあないんですよ「聞いとくれ」何ですよ、こんな邦題も70年代っぽいなあ。
ええっと、そうそう、間髪入れずにOYE COMO VAのオルガンのイントロが怪しく始まる瞬間がまたたまらないんですよ。
あの頃はラテンロックなんて呼ばれ方していたけれどサンタナのサウンドは今でも古く感じないなあ。
A面はこの曲でおしまい。裏返してB面にするとこれまたサンタのギターがかっこいいSAMBA PA TI(君に捧げるサンバ)から始まり六曲。最後はタワー・オブ・パワーと共演したEVERYBODY'S EVERYTHING(新しい世界)で終わる。確かこの曲はブラック・マジックの次にシングルカットされて流行った記憶がある。
ということで部屋の片付けは一向に進まず70年代にマインド・トリップして心地よく浮遊するGWの始まりとなったのでありました。
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