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2018年6月 2日 (土)

還暦越えで大型二輪免許を取る その十三@卒検

いよいよクライマックス。卒検です。これに通れば無事免許皆伝となるわけです。

当日午後12時40分に教習所の会議室に集合というので早めに出かける。
12時ちょい過ぎに到着。事務所の屋上でおにぎりを食べてコースを眺めていたらお隣にヘルメットを持ったおじさんが(僕から見たらお兄さん)不安げにコースを見下ろしている。
「検定ですか?」と声をかけたら小さく頷いたので、「緊張しますよね」と話しかけたら「緊張してます」と返ってきた。

集合時間が近くなってきたので会議室に入るとすでに数人集まっていてその中に知った顔がおり、僕の座る席はこっちですと教えてくださった。

ここでもやはり「緊張しますね」と話しかけたら「緊張します」との返事、ほかの人たちからもウンウンと頷いてる空気が伝わってくる。

やがて時間となり教官から検定の流れを説明受け、事務的手続きをした後に細かな注意点などの説明ビデオを見せられる。


このビデオはパワー・ポイントで作ったような、文字とナレーションだけの説明なのだが、検定の中心項目や減点の対象行為を事細かに説明していた。

試験は減点方式。

100点満点で70点までが合格。
最初にこれをやったらその場で検定中止となる項目の説明。

一本橋の脱輪、波状路のコース外れ、から暴走、事故の責任の所在などのことや原点の内容、左右確認、日標識の見落とし、法規通りの走行云々、普段普通にやっていればいいだけのことをわざわざことさら大げさなことのように延々と述べ立てるので、聞いているだけで緊張してしまうので途中で耳を閉ざした。

ビデオが終わった後、教官が席を外していたので「このビデオは緊張を高めるためにあるようなビデオですねえ」と声に出したら全員から小さな笑い声が出て少し緊張が和らぐ。

検定のコースは第二コースと発表があり、プロテクターなど着けてコース横まで出ていよいよ検定の開始。

僕は四番手で全部で六人いた受験者の中の大型車検定の最後だった。
コースが二号コースと聞いてちょっと安心する。不得意科目の一本橋が二号コースでは一番最後なのと、順路も僕的には覚えやすい順路だったから。

いよいよ一番目の方の開始。
緊張が高まる。見ているこちらも緊張してしまう。コースを間違えないか再度一番目の人の走りを見ながら確認して行く。同時にそれぞれの注意すべきポイントも。

それでもどんどん自分が緊張して行き右手が震えているのがわかったので、「普通に走ればかる」と何度か声を出して自分に言い聞かせると少し楽になった。


ほかのメンバーは押し黙ったままじっとコースを走る先行者をみている。
緊張感が上がって行くばかりなので周りに声をかけた。声を出すことで自分の緊張も解けるからだ。
二番手の方は教習でも一緒になったことのある顔見知りなので連体感もある。彼の走りを目で追って行ったら途中コースを間違えてしまった。コース間違えは減点対象にならないのだが、正規のコースに戻るコース取りや運転内容は検定の対象となる。
「コースを間違えたら頭が真っ白になってしまう」と以前聞かされていたので心配したが、なんとかコースに復帰し最後まで走り通した。

ここで休憩が入り10分ほどの休憩。
二番手の方に感想を聞いたら、「一時停止中にエンストしてしまったのでダメかもしれない」と不安そうだったので、中止されなかったのだから大丈夫ですよと元気付ける。

黙ってしまっている若者に、「声を出した方が楽になれますよ。飴とか舐めたらリラックスできますよ」と待合室に置いてある飴を自分も一つ口に放り込んだ。

こうしているうちに自分の緊張感もだいぶ和らいでいき、三番手の方が再開し、そつなく終わるといよいよ我が順番が回ってくる。

Photo_2



「さあ行くぞ!」と自分に気合を入れてスタート地点に向かう。
バイクのハンドルを掴んだところから検定は始まっているので、一つ一つの動作を頭の中で言いながら発進。

まずは大回りして車線変更、減速、右折、と次の課題を声に出しながらこなしていった。幸い教習所内を走る車が少なかったのでスムーズに走ることができた。

僕にとっての鬼門は最後の一本橋。
これさえうまくいけば大丈夫。と言い聞かせる。急制動はバッチリ、スラロームはちょっとスピード落ちたけれど無事通過。踏切もちゃんと渡って坂道発進もOK、S字カーブは特に問題なし、そしていよいよ一本橋に向かう。

左折、右折とウィンカーもきっちり出して一本橋の入り口に入ったが少し斜めに入ってしまった。
これはもうタイムは捨てて一気に走り抜けるしかないな、と開き直って突入!
勢いよく橋に乗れた。ちょっとスピードが早すぎるので少しだけブレーキをかけたらふらつきそうになり慌てる。半分を通り過ぎたところで一瞬ヒヤッとするくらいふらつくもちょっとエンジンを吹かしてなんとか走りきる。ここで油断するとまずいのでそのあと残り出発点に戻るまでも慎重に走る。

出発点に着きウィンカーを消してエンジンを切りバイクから降りてスタンドを立て、ハンドルを左に曲げてバイクから離れたところで検定終了。

「できた!、大きなミスはないぞ!スラロームと一本橋のタイム、それにウィンカーの消し忘れくらいか?」70点はなんとか取れたろう。と他のみんなの待つところへ戻ると「お疲れ様」とみんなから声をかけられる。

ホッとしたら急に喉が渇き待合所に行きコップに二杯水を飲んだ。
やはり緊張していたのだな、と思った。

コースを間違えてしまった二番手の方が心配そうにしているので、うまく元に戻って最後までいけたのだから大丈夫ですよ、と声をかける。この頃には受験生全員一体となって励まし合いいい雰囲気になっていた。

残り二名は中型二輪の検定。
見ていたところ大きなミスもなく無事負えられた様子。全員終了してお疲れ様と声をかけると一同ホッとした空気になる。

ここからは採点が始まるので終了までの時間は再び会議室に戻りじっと待たなければならない。
ここで、検定中止を受けてしまったり、明らかに落ちたろうと思われる人がいると空気も重苦しくなるのだろうが、一同それぞれになんとか行けた、と感じていたらしく和やかにバイク談義などして一時間ほどの時間を過ごした。

いよいよ教官が書類を持って会議室に入ってくると、再び小さな緊張感に包まれたが、教官から最初に「全員合格です」と告げられたら全員から拍手がわいた。

なんとも心地よい一体感で全員で喜びを味わい噛みしめる。
教官から一人一人に採点評を受け、自分の弱点を告げられた。
僕の場合はやっぱり一本橋のタイム。
10秒でいかなければならないところを7秒くらいで行ってしまったらしい。
それでも総合得点は80点。
上出来じゃあないか!と自分を褒める。

さらに卒業証書を作るまで小一時間待たされたが、全員合格の安堵と喜びから和やかな雰囲気でいい時間になった。
卒業証書を手渡されて試験場での手続き方法などの説明を受けて全てが終了。
こうして僕の還暦過ぎての大型二輪免許取得は無事達成されたのでありました。

あっさり合格しちゃってつまらない、って思う読者の方も多々いらっしゃるでしょうが、そんなこと構ってられない、必死だったんですよ、こっちだって。

いい歳してそんな免許とって寿命を縮めるだけなんじゃないの?とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

今回免許を取ろうと思った動機はいくつかある。
大きいバイクに乗りたい、というのはもちろんのこと。僕の高校生の頃、1970年台半ばは自動二輪の免許は一種類で、とにかくこれを取れば全部乗れた。当時初代ホンダの四本マフラーのナナハンが大人気の時代で、とてもカッコよくみんな憧れた。確か50万円くらいだったかな。
僕もバイクに憧れてバイクの絵なんかばかり教科書やノートに落書きしていたほどだった。
16歳になったら免許を取りたかったのだけれど、しかし我が家系には大きな壁があった。

僕の叔父にあたる人がバイク事故で僕の生まれる前に亡くなっており、我が親戚一同の間では「バイクは死ぬもの=絶対乗ってはダメ」というオキテがあったのだ。

僕より年上でヤンチャな従兄弟も数人いたけれど誰も二輪免許だけは取らせてもらえなかった。当然僕も例外にはならず諦めざるを得なく、原付だけは許してもらってホンダのダックス50に乗って気を紛らわせていたのだが、やはり憧れはナナハン。

僕の通った高校は定時制があった。夕方になるとナナハンにまたがったロン毛の兄ちゃんたちが校舎の前のバスロータリーに集まりバイクを見せびらかされた光景が強烈に脳裏にこびりついていて今でもその顔ぶれまで鮮明に覚えている。
人生死ぬまでに一度憧れのナナハンに乗りたい、という思いはあったのだけれど道交法の改正で大型免許取得が困難になり、その後教習所で取れるようになった頃にはバイクに興味がなくなってしまっていたのでこの歳になってしまった。

ところが二年前に知人から川崎のバリオスを譲り受け乗るうちにバイク好き魂が復活、街中では不自由ないけれど高速はこのサイズのバイクでは怖いなあ、もう少し大きいバイクが欲しいなあ、なんて思い始めたそんな折、BMWからG310GSという僕の好みのタイプのバイクが昨年末に発売され、その試乗ができるというので最寄りのBMWに行って乗せてもらいいたく気に入ったのだ。

ところがその時に渡された新車の見積もりを見て考えた。
この価格なら10万円出して大型免許を取って、中古のさらに大きいタイプを買っても安くつく、と。これが最後のトリガーとなって大型二輪免許を取ろうと実行するきっかけになったのでありました。
そういうわけで今更スピードを求める歳でもないのでのんびり楽に遠くに走りたい派のおっさんライダーを目指してこれからも安全運転を心がけようと思う次第でございます。

このシリーズを最後まで読んでいただいた皆様には感謝を申し上げます。
少しでも大型二輪免許取得の役に立てば、と思い書きましたのでご参考になれば。
教習所の教官の皆さんもこんなおっさんを新設丁寧に指導していただきありがとうございました。
それでは、今後の本ブログのバイク記事をお楽しみに。



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コメント

わーーー!  やったね
一発合格おめでとうございます

絶対合格する!と思っていたけど
一緒にドキドキしてしまいましたよ。
これでひと安心。

大人になると、あんまりこういった緊張体験
しなくなるから読んでるだけでもしんどいですw
「試験」とかはなるべく若いうちに
全部住ませておいた方がいいね。

もうバイクは購入されたのかな。
楽しくてしょうがないでしょ。

ありがとーございます。

ホント、緊張体験は若い頃にしておくもんですね。
当日、あまりに緊張したのでかつての仕事の頃のことを思い出して
プレゼンの前とかに緊張をほぐす手を色々使いましたよ。
そしたら、すーっと楽になれました。色々やっとくもんだ。(笑)

バイクはただいま物色中です。
欲しかったのはBMWなんだけど、先日試乗したら
僕の体力にでは無理みたい。

ヤマハに乗ったらすごく乗りやすいの
そっちに鞍替えしようと考えています。
これ!っていうバイクがないのが正直なところ。

月末あたりにまでに目星をつけて梅雨明けから
本格バイク野郎になろうと思っています〜。

遊びに行くマスカラね〜、お楽しみに!

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