キャスティングでデカヒラマサ⑤@ステイタス 長崎
五島列島ヒラマサキャスティング釣行の三日目最終日。この日も5時過ぎに宿を出て船に向かう。
天候が不安定でこの日の五島列島は場所によっては大雨の予報が出ていたため船長はポイントの絞り込みに苦労していた様子だったが出船と同時に「昨日の復習からやりましょう」と激流ポイントに向かうことに決めた。
そして最初の激流ポイントでは魚の反応が良く早々にキャスティングでOさんがヒラマサをキャッチする。
根魚王も反対側の舷で根魚を順調にキャッチしていく。
根魚王は今回の釣行で一体何匹のアコウを釣ったのだろう。昨日の時点で15匹と言っていたのでおそらく20匹近いアコウを釣ったのではないか、そしてさらにクエとホウセキハタを釣り上げている。まさに根魚王だ。
一方トモで投げていたジギング王にもヒラマサがヒット。ジギング王は実はキャスティング王でもあり、根魚狙いは一切しないので水深の浅いポイントでは終始投げ続けていた。その体力には驚かされる。
なんだか初日と同じような順番でヒラマサをキャッチしていくではないか。ということは自分の順番はまだ先か?
船はこの二匹で激流ポイントを離れ次のポイントへ移動した。
次のポイントではミヨシ側では上州空っ風親分、僕、Tさんの三人が投げていた。
ミヨシから一段低いところで投げていたTさんに向かって「上で投げませんか?」と僕が話しかけ、Tさんが「いいんですか?」とこちらを見た瞬間にTさんにヒット。
よそ見した瞬間に釣れちゃうなんてなんて羨ましいことか。
僕と親分には投げども投げどもヒットはなく、何度かモヤっと波紋が湧いたくらい。
ルアーが見切られているようだ。
一方で朝一ヒラマサを手にしたOさんは余裕のジギングでまたまたクエを釣って僕にショックを与える。
さらに移動してキャスティングのポイントに入った時にはジギングの竿を出してちょっと休憩、とばかりに根魚を狙ってジグを落としたのだが、潮が速すぎて一瞬で根がかりしてしまった。何をやってもうまくいかないということはあるものだ。
一方で先ほどよそ見しながら釣ってしまったTさんはまたまたキャスティングでヒラマサをキャッチ。乗っている人とはこういうものだ。明暗の差をはっきりと見せつけられる。
潮の動きは良く魚の出る気配はムンムンする。
はるかかなたの空は黒い雲に覆われて、その下では激しく雨が降っているのが投句離れていても良く分かった。我々のいる場所は曇り空、船長のポイント選択もズバリ当たっているようだ。こういう時は最後に何かが起こる。
そう信じて、竿を握る力もなくなり方、腰共に固く張り詰めてしまった体に鞭を打ってキャスティングを繰り返したのだがドラマは起こらなかった。
「移動します」という船長の一声でキャスティングは終了。
長崎に向かって船を走らせ途中ジギングのポイントを30分くらいやっていくという。
疲れ切った僕は移動中キャビンの奥で横になっていた。
釣りでこんなに疲れたのは初めてかもしれない。
やがてエンジン音が下がりジギングポイントに着く。
キャスティングでダメならジギングでデカヒラマサを!と本当に最後の力を振り絞ってジギングに臨んだのだ。
魚探にはベイトの反応がびっしり写っているというので気合も入る。
ジギング開始一投目で隣で釣っていたOさんにヒット。
乗ってる男は違う。今度は何が釣れたのだろうと見ていたらいいサイズのマダイだった。「マダイが釣りたい」と漏らしていたOさんは予言者のように実現してしまった。
Oさんは今回の釣行で最も乗っていたのではないか。ヒラマサ、クエ、マダイ、アコウ、そのほかにも高級魚ばかり一番多種の魚をキャッチしていた。
お隣の僕の方はしゃくれどしゃくれど魚のアタリはなく空振りばかり。
色々しゃくり方を変えて見たりしたがダメだった。
そんな中でミヨシでしゃくっていたY店長にヒット。
さすがプロだけあってこういう場所で確実にヒットさせる。ファイトの様子を見てもなかなか良型のヒラマサのようである。
僕に余裕のある時にはこんな時カメラを持って写真を撮りに行くのであるけれど、何せ今日の僕はまだノーヒット、人の写真なんか撮っているヒマはないのである。
ファイトを横目で見ながらしゃくり続けるもアタリは無し。
「これで最後の流しです」という船長の非常なアナウンスを聞きながら、お願い、なんでもいいから釣れて、なんて思いながらしゃくったのだけれど現実は甘くなかった。
タイムアップとなりこの日はノーフィッシュで終わる。
長崎に向けてスピードを上げるお疲れ様のビールを飲みながら三日間を振り返った。
一本だけではあるけれど目標のヒラマサをキャスティングでキャッチできたし、クエは釣れなかったけれど同サイズのホウセキハタという珍しい魚も釣れた。全体に数は少なかったけれどアコウもいいのを一匹、ハガツオも釣れたしまあまあの釣果だ。
何よりも全身を酷使して釣りをしきったという疲労が達成感となりビールの酔いを心地よいものにさせてくれたのでありました。
ステイタスの朝長船長、三日間早朝から暗くなるまでお疲れ様でした。ありがとうございました。
同行の皆さんもありがとう。みなさんのおかげで思い出深い釣行にすることができました。
写真提供:ステイタス、エブ・アンド・フロー
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