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2019年4月21日 (日)

トカラ列島遠征釣行 その3@マリンチャレンジャー号

一時間ほど寝ただろうか、船のスピードが落ちてポイントが近いことがわかると自然と目が覚めた。
キャスティングとジギングでと船長のアナウンスに迷わずライトジギングの竿を手に取った。初日なので体力温存のためにもあまり力を使いたくなかったのだ。そうは言っても僕の使っているロタシオン のベルサリオという竿は強い竿で10キロくらいの獲物までは耐えてくれると思うのでラインの細さを腕でカバーすればそれなりの大物も取れるはず、という確信はあった。
開始早々怪魚ハンター氏にカンパチがヒット。先ほどのポイントよりは魚の活性も良さそうだ。
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僕にも続いてヒットがありグイグイと良く引く。カンパチかと思ったらツムブリだった。ブルーに光る魚体が美しい。
さらに僕にヒット、今度はツムブリよりデカイ。グイグイと竿を引き込む。カンパチか!?いいぞいいぞ、もっと引いてくれ!とファイトしていると突然プツッという感触が手元に伝わったかと思ったら竿が軽くなってしまった。糸が切れたか?と上げてきたらなんと釣り針が折れている。
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この釣り針は根魚のエサ釣り用のものをちょうど良さそうなサイズだからと買い込んでアシストフックに自分で仕立て上げたものなのだが、まさか簡単に折れるとは思わなかった。やはり餅は餅屋、ルアー用の針はそれなりの強度が保証されたものでないとダメだということがよく分かった。
ということでルアー用の針を交換しようと針のケースから針を選んで取り出したところで船が揺れた拍子になんと針が薬指に刺さってしまった。
刺さった針はカエシの奥まで指に食い込んでしまっていて引っ張っても抜けない。これはちょっと面倒なことになってしまったと船長を呼ぶ。
流石の船長、一目見て刺さった針をさらに刺してカエシを指先に出しましょう。というので指を見ないようにして船長に一気にグッと刺してもらった。想像していたほどの痛みもなく針先は指から出て、あとはワイヤーカッターで針を切り消毒をしていただく。幸い傷口は小さくすぐに血も止まり船長の処置が良かったのでバンドエイド程度の怪我で済んだが、こういう自分の不注意で釣りが中止という事態にでもなればみんなに迷惑をかけてしまうな、と思うと身が引き締まる思いだった。
P4060246
そんな事件もありつつ釣りは続けられており、ミヨシのF氏にヒット!今度は大きなフエダイが上がってきた。南の海らしい魚だ。これもまた魚体の模様が美しい。
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このあと、どうも本命カンパチ、GTの反応が今ひとつということで30分ほど移動することになる。
移動した先には小さな島が見えた。
潮の流れも良さそうでいかにも釣れそう、時間も夕まずめの時間帯に入っていたので期待が膨らむ。
船が止まってキャスティング組が投げ始めて間もなくミヨシのF氏にヒット!ところが一気にルアーごと飲まれて糸を切られてしまったらしい。GTだ!と声が飛んだと思ったら今度はトモで投げていたジギング王にヒット!
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しかしこれもバレてしまう。
魚はいる。活性も高い。釣り師一同の活性も一気に上がりキャストにジギングに力が入る。
間も無くヒットしたのは再びトモで投げてたジギング王。
ギュルギュルギュル!とドラグが鳴る。魚はでかそうだ。GTか!とファイトするジギング王。ところが引き方がGTとはちょっと違ったらしい。やがて魚体が姿を現したらキハダマグロだった。そつのないファイトでランディングされたキハダマグロは推定25キロクラス。お腹がパンパンに膨れた見事な魚体だ。

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この魚のヒットが入れ食いの始まりのゴングを鳴らしたかのように他の釣り師にも次々と大物がヒットする。
ジグをシャクっていた僕にも来た!ドン!というアタリと同時にドラグが鳴りリールが逆回転をして糸を吐き出す。マグロの場合はある程度糸を出して相手が疲れたところで勝負に出るのだがなかなか出て行く糸が止まらない。止まってくれ!と心で念じた瞬間、プッ!と糸が切れてしまった。
がっかりしつつもすぐに次のジグを結び直して海中に落とす。船長から60メートル付近にキハダマグロの群れがいる。とアナウンスされその深さを測って糸を出ししゃくり始めた途端にまたしてもドン!とアタル。
今度こそ仕留めてやる、とファイトに望むのだがしばらく糸を出された後に先ほどと同じように切られてしまった。どうも針の掛かり所が悪いようだ。あるいはジグが丸呑みされてしまい糸が口にかかってしまっているのかもしれない。
三度目の正直!と三度ジグを落とすと、これまた間も無くドン!と来る。こんなにキハダマグロが連続してかかったのは沖縄のパヤオでの釣り以来だったが、今回はかかるサイズが違ったようだ。三度目の正直もなすすべも無くプッ!と切られてしまった。流石に少々気落ちして釣りする手を休め他の人の釣りを見ていたのだが、僕と同じように切られる人が続出している。
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そんな中でミヨシでファイトしていたのはF氏。
どうやら大物らしくドラグがギュンギュン鳴って糸を出されている。船がフォローに入り浅場から魚を引き離しファイトを有利に進めて行く。
魚の止まった瞬間を見ては糸を巻きまた出される、体格のいいF氏のファイトは見応えがあった。
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15分くらいファイトしただろうか、魚との間が詰められいよいよ魚体が見えて来る。釣りをしていて一番ワクワクする瞬間だ。
澄んだ海中からやがて魚の影が浮かんで来る。ところがその影は銀色に光る魚では無く鈍く茶色い。サメだ。
ワクワクがガッカリに転じてしまいこれ以上のファイトも危険なのでルアーだけでも回収できるか、と手を尽くしていたところで糸が切れてしまいファイトは終わった。
サメが出てきたのでポイントを変えます。というアナウンスと共に船は走り出し30分ほど走った。
マグロの入れ食いははたまたサメの入れ食いだったのか?という疑問も浮かんだが僕のジグに食ってきたヤツのファイトはサメのそれとは明らかに違っていた。
ポイント移動後再びジギング組とキャスティング組に分かれて釣り始める。
すると瞬く間にヒットの連続。
最初にキャッチしたのは昆虫大好きさん。先ほどのジギング王のキハダよりは少々小ぶりながらもようやくのキャッチに顔がほころぶ。
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シャクっていた僕にもすぐに来た。先ほど切られた時と同様にヒットの瞬間は糸を出されたがそれを止めることができた。そうなればこっちのもの、少しずつ糸を巻いて間を詰めていくだけだ。
何度か糸を出されながらも5分ほどのファイトでようやくのキャッチ。今度は針がキハダの口の閂のところにしっかりかかっていた。
いい場所にフッキングすれば取れる!と自信が湧く。
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船上は次々とヒットしていくので船長も大忙しだ。
僕は再びかけたが今度はまたまた切られてしまった。なかなか簡単には釣れてくれない。
怪魚ハンターは運悪く取り込み寸前のところをサメにやられてしまい上がって来たのは頭だけだった。
サメは頭が良く、弱った魚がやってくる船の近くで待ち伏せしていてチャンスと見計らったら飛びかかってくる。
僕も相模湾でやられたことがあるが苦労して寄せて来た魚を眼の前でやられることの悔しさといったらない。根魚王もキハダをかけていたがやられていたようだ。
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キャスティング組では先ほどはサメの餌食になったF氏が今度は無事にキャッチ。
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続いてキャスティングの上州親分とジギングのY店長がダブルヒットでダブルキャッチした。
僕も先ほどのものより少し大きいのをキャッチし二本目。
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しかしこの辺りから再びサメが湧いて来てかかったマグロが襲われるようになった。
針にかかったマグロが何かから逃げるように暴れ出したと思うと突然ドラグがジャー!!!と音を立てて糸が出て行く。
僕もこれにやられてジグをまた失う。
さらに怪魚ハンター氏、昆虫大好きさん、と次々に襲われたところで日も落ちて暗くなったので昼の部の釣りは終了となり、船は浅場を探して錨を下ろした。
それにしてもなんというキハダマグロの群れだったんだろう。釣りをしていた全員に何度もヒットし糸を引きちぎって行った。大物を取れなかったのは悔しいが素晴らしい体験をさせてもらった。
そういえば9人いるはずの釣り師が一人足らない。そうだ!バイク大好きさんの姿が見えない。
キャビンを覗き込んでみたら苦しそうな表情で寝ていた。船酔いでダウンしていたのだ。
夕食は盛り沢山の焼肉、エビなどの鉄板焼きに舌鼓を打ち、満腹になったらシャワーで汗を流す。
普通ならここでその日の釣りは終わるのだがそうはいかないのが船中泊だ。暗くなった海に船のライトが照らされたらそこにプランクトン、小魚、中魚、大魚という順番で集まってくる。これを釣れるのが船中泊の最も大きな楽しみだ。
夕食が終わるとシャワーも浴びずに早速釣りを始める。
ライトタックルを落としてしゃくり始めた途端何かがヒット。名前の知らない魚が上がってきた。楽しい。
続いて投げ込むと今度は一気に糸を吐き出されてラインブレイクしてしまった。大きい魚が来たようだ。タックルをヘビーなものに変えてジグを投入するとすぐにヒット、よく走りいい引きをする魚だ。上がって来たのはギンガメアジ。夜の釣りの主役だ。
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すぐ横でエギを投げていた根魚王にもすぐにヒット。竿は大きく曲がり重そう。上がって来たのはなんと2キロは軽くありそうなアオリイカだ。関東周辺では考えられない大きさ。これだから船中泊はやめられない。
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ギンガメアジを釣って満足したのと酔いも回って来たので僕は9時ごろ寝た。
午前0時船が明日のポイントまで移動を始める。我々が寝ている間に移動してくれるのだ。
エンジンの音に目がさめるとだれかが話をしていた。どうやらこの時間まで釣りをしていたらしい。
後で聞いた話ではY店長が投げれば大物がかかって切られ、リーダーを結び直して投げるとまた切られる、というのを延々と続けていたらしい。
寝ている時と食事以外は釣りをしていられる。釣り師には天国のような船中泊の夜なのでありました。

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