トカラ列島遠征釣行 その2@マリンチャレンジャー号
深夜1時に鹿児島の指宿を出ておよそ8時間、午前9時になろうとしていた。数キロ先に島が見えるポイントに船は止まる。
さあいいよいよ釣り開始、キャビンのベッドで寝ていた釣り師一同が出てきてキャスティングするもの、ジギングをするものと思い思いに準備をする。
船長からのアナウンスでキャスティングはGT、キハダマグロなど、ジギングは根魚という。
釣行前から右肩を痛めて治療中の僕はまずはライトタックルを手にして根魚を狙ってみた。
海は青く空も日が差し暖かい。南の海の香りがした。昨夜は多少うねっていた海もだいぶ凪いできて船の揺れは小さくなっていた。
開始早々、左隣の根魚王がヒット!でもなんだか変な引き方をしているようで王様の表情は冴えない。ハタじゃあないな、と予言した通り上がってきたのはカワハギの仲間で南の島独特の鮮やかな色をしている。根魚王のターゲットは基本的にハタ類の高級魚。この海域ではスジアラ、クエあたりがその筆頭となる。
しばらくして再び根魚王にヒット。今度もまたまた冴えない表情。確かフエフキダイがあがってきた。
開始して1時間ほどして僕にもようやくヒット!これはハタの引きだな、なんだろう?と思いながら上げてきたらバラハタだった。バラハタは大変美味しい根魚なのだけれど、この海域ではシガテラという毒を持っているものがいるというのでリリースする。
続いてまたまた根魚王、今度もカワハギ系だな、と予言通り通称ドラキュラと言われるキレイなハギの仲間だった。
僕にもいいアタリがありヒット!竿はいい感じで絞り込まれて、魚らしい魚がきたぞ!と喜んだのもつかの間、スッと軽くなってしまった。あげて見たら針が折れている。この針はエサ釣り用品のお店で安売りしていたエサ釣り用の赤い針をジグ用に自分で作ってきたのだが耐久性に問題ありとここで判明しお蔵入りとなる。
一方のキャスティング組は今の所バイトもないようで苦戦している。船はどんどんポイントを小移動して流していった。
根魚王がまた何か釣っている。今度はアオヤガラが上がってきた。この魚が釣れる時は潮が動いていない時が多いのでまり歓迎される魚ではなかった。食べた時の味は料理次第では美味しく、湯引きで食べたことがあるがとても淡白で美味しかった記憶がある。
その後も根魚王がポツリポツリとバラハタなどをかけるもののキャスティング、ジギング共に渋い状態が続いた。
釣り始めて2時間ほど経っただろうか、トモでジグをシャクっていた昆虫大好きさんにヒット!竿はしなり本日これまででいちばんの獲物のよう。しばらくファイトを見る。
上がってきたのは小ぶりながらも綺麗なカンパチ。やっとターゲットが上がってきた。
そのカンパチを見てか、それまでトモでキャスティングをしていたジギング王がジギングロッドを手にシャクリ始めた。そして何度か落とし返したと思ったところで大物らしき魚をヒット!しかし竿が曲がる割には引かない。それは根魚である証拠でもある。ひょっとしていきなりクエでも釣っちゃったか?と見ていたら見たことのない茶色い大きなハタが上がってきた。
その姿に即座に反応したのは根魚王だった。ツチホゼリだ!と叫ぶ。僕にとっては名前は聞いたことはあるが見たことない幻のハタ、根魚王もまだ釣ったことがないらしい、というくらい珍しいハタをジギング王があっさり釣ってしまったのだ。
一方で青物にしか興味のないジギング王はこの大物に狼狽している様子でどうしようか困っている。持ち帰って中華料理店で宴会しましょう!と僕が言ったら急に明るい顔になってキープした。
悔しさを隠しつつ気合が入ったであろう根魚王はこの後も次々と様々な魚をかけていく。
12時半を過ぎたあたりで船長から大移動しましょう、という話があり一同お昼ご飯を食べてキャビンで昼寝となる。
この船はゆこはばは狭いものの一人一人仕切られたベッドがあるので寝心地は大変良い。
満腹になり眠くなった僕もベッドに入りシエスタのひと時となった。まだまだ釣りは始まったばかり、夕まずめが楽しみだ。
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