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2019年5月

2019年5月31日 (金)

信州バイクツーリング2019春 その3安曇野・諏訪

朝諏訪を立ち美ヶ原高原を回って安曇野の松川村の住宅街にあるスペイン料理店パンプローナに着いたのはちょうどお昼だった。

お店の前にバイクを止めていると店主のイカさんが出てきた。

イカさんというのはもちろんニックネームで本名は小笠原さんといい大学のジャズ研の先輩でギターを弾くお方だ。

ちょうどそこに年配のご夫婦のお客さんがやってきてお店に入っていったので僕も一緒に店に入る。

この年配のお客さんは最近よくいらっしゃるお客さんでこの店のパエリヤがすっかりお気に入りらしい。僕に向かって「このお店美味しいのよ、ご存知?」と奥様が聞かれたので、「よく存じています、横浜から食べにきました」とちょっぴり大げさに返事した。

ここで休憩とランチを兼ねて時間を過ごす。はじめこのツーリングの計画を立てた時は一泊お世話になる話があったのだが、天候が下り坂なので食事だけの訪問になったのだ。

ランチはちょっと贅沢に一人でイベリコ豚のコースを頼んだ。

スペイン風オムレツとしらすのアヒージョの前菜、サラダ、イベリコ豚のソテー?、パンまたはご飯、マンゴーのアイスにアイスコヒーで2600円、手頃な値段でとても美味しい。後から他にも二組のお客さんがあり月曜の昼から流行っていた。先輩夫妻が忙しそうに働く合間をみては会話を交わしながら食事をとる。

 

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お客さんが全員帰ったところでなんと大胆にも他人のレストラン内でエノカフェを開く。

エノカフェというのは僕が遊漁船内を主体に展開している出前コーヒー屋さんで自分で焙煎した豆をその場で挽いてコーヒーを淹れる。
これを事もあろうに、スペイン料理店でやってしまおうという大それた行動に出たのだった。

この日は特別にコスタリカ・リベンス農場のブラックハニーという豆を用意した。

この豆はコーヒー豆にするときにコーヒー豆の実を洗い流さずに残したまま乾燥させて作るもので、コーヒーになった時もほのかな甘みとフルーティな香りがしてなんとも贅沢な気分にしてくれる豆なのだ。今回特別に焙煎して持参した。

図々しくも厨房に入り込み先輩を顎で使ってお湯を沸かさせてコーヒーを挽いて淹れた。

先輩ご夫妻に飲んでいただく。お二人の評価は期待以上に良く、満足してくださったようだ。もう今日の仕事はここで終わりにしたい、とリラックスされていた。

あまりいつまでもお店にいると仕事の邪魔になるのでこの辺で失礼することにした。お土産にお店特製のサラダドレッシングと安曇野在住の大学ジャズ研後輩の中島仁さんが今年デビュー録音したCDを購入して再開の挨拶をしてお店を出た。

外は暑く真夏のようだったが、走り始めたら風が心地よい。

ここからは再び上諏訪で友人の経営する「シャンブルドット畳」という宿に向かう。この日の宿泊地だ。

安曇野から上諏訪までは高速で走れば一時間もかからないので、のんびりと下道を走る。

安曇野の田園風景が美しい。途中上高地方面の看板を見たらそちらにも行きたくなったが、ちょっと時間が足らないので次の機会に回す。

松本まで下道を走り長野道に乗る。時速90キロで快適に走りすぐに岡谷インター到着、ここで降りて上諏訪まで下道を走り途中でガソリンを入れた。ハイオクガソリンが1リットル170円もしたので驚く。我が家の近くの安いお店だと150円で入れられるからだ。

ガソリン満タンになり上諏訪へ、あとは明日横浜へ向かうだけなのでガソリンタンクの小さいこのMT09でもこのまま給油なしで帰れるだろう。

四時過ぎに上諏訪駅前着、電話で友人と連絡を取りバイクの駐車場の場所を案内してもらう。

およそ一年ぶりに会う友人Kは僕のバイクを見てえらく興奮していた。彼もかつてはバイク乗りだった。そういえば安曇野のイカさんもバイク乗りだった。僕らの世代は映画イージーライダーの影響もあったのかみんなバイク好きだった。みんなバイクを卒業して大人になってしまったけれど、僕だけいつまでも高校生のようにバイクに乗って喜んでいる。気が若いのか幼稚なのか。

 

 

シャンブルドット畳は民泊の宿だ。

上諏訪駅前から山を歩いて5分ほど登ったところにあり諏訪湖を見下ろし眺めが良い。

部屋というより一人がちょうど寝られるスペースに仕切られた小部屋が並び、寝床には畳が敷かれている。

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宿の中は細かなところまでしゃれたインテリアで飾られているのは経営者のKの妻ちーちゃんのセンスの良さだ。彼女はかつてはデザイナーだったらしい。

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諏訪湖の見えるガラス張りのテラスで湖を見ながら三人でくつろいだ。この日はたまたま宿泊客は僕一人だったのだ。

久しぶりの再会、昔話、最近のよもやま話など花が咲いていくらでもおしゃべりし飽きない。

 

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今度来る時は、高校時代の仲良し仲間が集まり電車でお酒飲みながら来よう、という話になり盛り上がる。

諏訪湖の先の山に夕日が落ちるのを待ったがあいにくの曇り空で見えなかったのでみんなで温泉に出かけ、帰りがけ飲み屋で一杯やりながら再びよもやま話に花が咲いた。楽しい夜が更けていった。

 

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翌朝5時過ぎ起床、年寄りなので早起きだ。予定ではゆっくりと昼頃までのんびりしてから横浜の自宅に向かおうと予定していたのだけれど、天気予報が変わり朝8時頃から雨が降る予報になったので、早く出ることにした。友人Kも仕事で7時半には出るというので一緒に出ることになった。

 

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国道20号線を諏訪から茅野に向かってしばらく走ると中央道諏訪湖インターがある。インター手前のコンビニで朝食のサンドイッチとコーヒーを買うが雨雲が迫っているのでここでは食べずに高速に乗った。

平日早朝の中央道上りはガラガラでのんびり走っても他の車の邪魔にならなかったのだが、雨雲に追いかけられているような気分だったので、先の空が明るく見える甲府方面に向かって制限速度いっぱいで走る。

小一時間走って八ヶ岳SAに着くと空も明るくなり一息着いでベンチに座りサンドイッチを食べた。

ひとしきり休んで出発。後はまっすぐ帰るだけだ。八ヶ岳SAからは須玉インターにかけて下りのカーブが続く。この道は車で走るとカーブがきつく緊張を強いられるのだが、車体の倒せるバイクだと心地よい。スピードに乗りながら気持ち良く下り坂を飛ばした。

さらに走り韮崎インターを超えると富士山が正面に大きく見えてきた。

手前の山並みに半分ほど隠れた富士山が大きな顔を出している。その姿は堂々として富士山に見守られているような気分になった。

やがて甲府盆地に入り平坦な道を大きくカーブしながら行くと工事で片側車線が制限されていてスピードが落ちた。

左右にブドウやモモなどの果樹の林を左右を見ながら登り坂に入ると間も無く笹子トンネルにはいる。

往路では長く感じたこのトンネルが帰りはさほど長く感じなかった。

この先の談合坂SAまで一気に走って休憩を取る。天気予報もここから先は雨は降らない予報だったのでコーヒーを飲みながら少し疲れた体を休める。

平日の午前中の上り車線にバイクは少なく行きの道のような賑やかさはない。

30分ほどのんびり休んで走り出す。ここからも八王子ジャンクションに向かって急カーブの下り坂が続きバイク的には心地よい。

八王子ジャンクションから圏央道海老名方面に入り厚木PAでトイレ休憩しすぐに出た。海老名インターで高速を降りる。下道を海老名、藤沢、と走り横浜に入るのだが藤沢に入ったあたりで小雨がぱたつき始めた。予報では午後降り出すはずだったのに早まったようだ。通雨ですぐに上がることを期待しながら走ったが家に着くまでのおよそ30分、雨は止むことはなかった。

お昼丁度、横浜の自宅に着く。走行距離は三日間で610キロメートル、1日平均およそ200キロというのは僕の体力では丁度いい距離だった。三日間連続して走ることでどの程度疲れるのか予測がつかなかったが思ったより疲れはなかった。

高速の長距離走行が最も憂鬱だったのだが、ヘルメットをフルフェイスのちょっといいヤツに変えたせいか、時速100キロで走るのも苦にならず帰路は三回の休憩でおよそ200キロを走れたのは収穫だった。

頭の中ではもうすでに次のツーリング計画がふつふつと湧いてきていた。

 

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2019年5月30日 (木)

信州バイクツーリング2019春 その2 美ヶ原・安曇野

信州バイクツーリング二日目

友人宅を朝7時半に出る。友人宅の庭から路地に曲がろうとした時に後輪を縁石に取られて立ちゴケする。

バイクを起こし動揺を隠せぬままに別れの挨拶をして一路美ヶ原高原に向かった。

諏訪から美ヶ原に向かうのには上田・佐久方面に抜ける和田峠を経由しビーナスラインに入るルートをとった。

国道の登り道は初めは退屈な坂道がつづく、月曜日の朝7時過ぎなので交通量は少ないが緩いカーブの連続で面白みがない。

道は新和田トンネルの手前から旧道に入ると突然雰囲気は林道風の一車線道に変わりうねうねと曲がる道になり楽しいのだが、いかんせん対向車に気を使うので気疲れするし、万が一ここで事故ってしまったらいったい誰が発見してくれるのだろうか?という恐怖もある。しばらく走るとビーナスラインにぶつかりここからがバイクツーリングの本領を発揮できる道になる。

比較的舗装も良い二車線道路にカーブがつらなる、スピードを落とすのに気疲れするほど他の車はいなく、時折美ヶ原方面から降ってくるバイク乗りと手をあげて挨拶を交わす。

バイクのライダーがすれ違う時に手をあげて挨拶するのは好きだ。

車でドライブ中すれ違う時に挨拶など絶対しないがバイクにはそれがあるのは同じバイク乗りとしての仲間意識のようなものを共有できる。一瞬ですれ違ってしまい次に出会うことがあったとしても記憶からは消えてしまっててもお互い手をあげることで気持ちに妙な一体感を覚えるから不思議だ。

山歩きでもすれ違う見知らぬ山行者とは挨拶を交わすのが普通になっているが、山登りの場合はお互い挨拶を交わすことで様子を伺い合うことで、遭難を未然に防ぐ効果があったりするのであろうと思うのだけれど、バイクの挨拶はそれとはまたちょっと違う感じがする。山登りをするときにすれ違う相手に一体感を感じることはあまりないからだ。

最近はやりの自転車のロードレーサーたちはすれ違いざまに挨拶をするのだろうか?

 

話を戻そう。

ビーナスラインに入ると快適なワインディングロードが続く。次々と織りなすカーブを車体を傾けて走り抜けるのはバイクならではの快感。下手くそ初心者ライダーにもそれなりの面白さはある。体を傾けてジェット機の旋回のようにカーブするのはスキーにも共通する感覚だ。

初めは両側を森に囲まれていた道は標高1500メートルを超えるあたりから笹の草原となり視界が一気に広がる。

道路も山の北側から南側に回り込んだようで、朝日が当たり眼下に広がる風景が眩しく見えてくる。

一旦道は下りになり尾根を回り込んだように感じた、その先に標高1700mの看板があり、ここからはヘアピンカーブの連続だった。

次から次へと続く登りのヘアピンカーブに体も心も揺られて心地よく酔う。車だったらハンドルとアクセルワークに翻弄されるだろうが、バイクは体が倒せるところが違う。体とバイクが一体となって弾丸のように突き進んでいくのだ。

 

ヘアピンをいくつか超えたところに標高1800mの看板があり傾斜のきつさを教えてくれる。

さらにヘアピンをいくつか曲がった所で1900mの看板があり視界が一気に開けて周囲の山々が足元に見える。

さらにヘアピンを超えたところに美ヶ原高原美術館の看板がありそこに向かった。

すぐにひらけた広い駐車場が見えてきたが、車はほんの二、三台止まっているだけ。バイクも数台あるだけだった。

ガラガラなので北アルプスを背景に写真が撮れるポイントにバイクを停めて写真を撮った。

 

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美ヶ原は30数年前に撮影の仕事で何度か訪れて以来だ。

脳裏に焼き付いていた記憶そのままの風景に感動する。

北アルプス連峰、後立山連峰を正面左に、やや間があって山並みの向こうから顔を出しているのは館山の剣岳だろうか。

時刻は朝8時半、空気はややガスり始めていたが30年ぶりの風景を見ながら己のこの30年間を心の中で振り返る。


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しばらく山を見たのち他の車やバイクが停まっている場所に移動した。

大型ワンボックスの後ろにキャンプ用の椅子を置いてコーヒーを飲んでいるカップルがいたので挨拶する。「夕べは泊まりですか?」と話しかけたら「そうです」と帰ってきた。日の出の北アルプスはさぞや美しかったでしょうねと想像しながら話しかけたら、ニコニコしながら頷いていた。

その先で自分よりやや年配の男性に挨拶されて話かけられた。男性は大型バイクが次々とやってくるのに感心しているようで、自分はもう歳なのでバイクは無理だから車で来たけれど、バイクはさぞかし気持ちよいでしょうね、と話す。

 

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見かけは僕とそう変わらないおじさんだった。川崎からきたというので、僕は横浜から来ましたというと同じ神奈川県民ということで妙な一体感を感じた。

おじさんは定年退職して暇なのだが一人旅が好きらしく一人で車に乗ってはあちこちに出かけるのだが、どこもハイシーズンは避けて空いている時を狙って行くのだという。梅の開花前の水戸の偕楽園に行って、寒いだけの思いをしたことなど話していた。


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9時になると高原美術館が開館する。この時に教会の鐘を打ち鳴らすのだが、北アルプスの連なる山々を遠く見ながら高原に響き渡る鐘の音を聞くというのもこれがなかなか風情があって良い。できれば一人で聞くよりも先ほどのコーヒーカップルのようにしてみたいものだ、などと思った。

いい山を眺めていると飽きない、南の風がやがて強くなってきたが標高があるのでぬるい風も心地よかった。

9時半までここで山の風景を堪能しいろいろな思い出や人生の反省などしてから山を下ることにした。

下りはじめは来た道を戻るのだが、下りのヘアピンに疲れた頃に松本方面への分かれ道がありそちらに曲がる。

そこからは林の中をひたすら下るカーブが続きこれもまた心地よい。時折先行の自動車に道を阻まれたが皆快く先を譲ってくれた。

 

林の中をしばらく走ると突然視界がひらけて湖が現れた。美鈴湖という湖だ。

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ヘラブナ釣りの桟橋に何人かの釣り師がいるのを釣り師の僕が見逃すはずがない。即座にバイクを止めて一服しがてら写真を撮った。5分ほど見ていた廊下、何人かが竿を絞り込んでいたので魚は釣れるようだ。この標高ならまだこの時期が乗っ込みなのかもしれない。竿は15尺はありそうな長竿をみんな使っていた。

 

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さて、いつまでも釣りを見ていてもしょうがないので再び下り始める。浅間温泉という温泉を超えてさらに下る。

この辺りは標高が下がってもヘアピンカーブが続くのだが、この辺りはローリング族が多いらしく、禁止の看板が立ちカーブの道路中央には縁石が打ち込まれてセンターラインを越えられないようにしてあった。

しばらく行くと突然民家が見えて山里の風景となり山道は終わった。

 

ここからは真新しい広い国道を抜けて一気に安曇野方面に向かう。

少し走って長野道をくぐれば見覚えのある安曇野の風景が広がった。

あまりにも安曇野が近いので面食らってしまうほど。

安曇野の松川村にある大学時代の先輩が経営するスペインレストランに向かったのだが、このままでは開店時間前に着いてしまいそうなので、安曇野のコンビニにバイクを停めて一休み。下界は暑いのでアイスを食べる。

一息ついでから混んでいる県道を避けて山沿いの道を回り込んで松川村に向かう。この辺りはスキー大好き時代に毎年のように春スキーに訪れていた八方尾根や五竜遠見などに通ったおかげで土地勘があった。

 

安曇野はちょうど田植えシーズンを終えていた。田植えが終わっている田んぼに水に遠く鹿島槍ヶ岳の残雪を移して緑と白とのコントラストが美しい。安曇野はこの時期の風景が一番好きだ。

 

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少々暑かったけれど好きな風景の中を走るのは楽しい。やがて見覚えのある風景が現れ、国道から右折し線路を渡ってさらに右折したところにスペインレストラン・パンプローナがあった。

 

 

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2019年5月29日 (水)

信州バイクツーリング2019春

昨年のちょうど今頃教習所に通い詰め手にした大型バイク免許。昨年7月にはヤマハのMT09という850ccのバイクを購入したものの、昨年の夏は暑すぎてバイクに乗るのが辛かった上に秋から冬にかけては体調不良でとてもじゃなけれどツーリングに出かける余裕などなかったんです。

この春になって体調も万全、暖かくなったらツーリングに行こうと決めていたのですが、やっとその時が来ました。

折しもバイクの車検の時期だったのでツーリング前に車検ついでにバイクの点検をしていただき、オイルを交換しタイヤも新品に換えて準備万端、あとは行くだけなのだけれど忙しいのと天気が安定しないのでなかなか日程が決まらない。

五月末になってやっと時間もでき天気は梅雨の走り的な天気になっていたのですが、天気予報で晴れ間の三日間を狙って出かけて来ました。

 

5月26日日曜日朝7時横浜の自宅を出発。

この日の予定は中央道を諏訪南で降りて蓼科から白樺湖、霧ヶ峰を走って下諏訪までのおよそ200キロ。

海老名インターから圏央道に乗り中央道に向かいます。

高速に乗ってすぐ厚木SAで小休止。

日曜とあってライダーがたくさんいます。みんなでっかいバイク、自分のMT09が小さく見える。

ざっと見たところ5〜6人の集団で走る人とソロの人に分かれている感じでした。

高速は車はそれなりに多いものの流れていてスムーズに八王子ジャンクションから中央道に入り談合坂まで登ります。

談合坂SAで休憩すると、ここにはさらなる大バイク軍団がいてなかなか迫力ある。

 

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談合坂SAからさらに登って河口湖方面への分岐を左に見ながら通過し笹子トンネルへ。

 

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長いトンネルを走るのは初めての経験なのでちょっと緊張しながらトンネルに入る。ゆっくり車線を慎重に走って行ったら思ったほどトンネルの長さを感じないままに出てしまった。

甲府盆地が眼下に見えると、やっと遠くまで来た感じがしてきた。

 

高速のバイク走行も、これまでは80キロで走るのが体力的に精一杯かな、と思っていたのですが今回ヘルメットをツーリング用のフルフェイスに換えたせいか風の抵抗をあまり感じなくなり90キロ出しても苦にならない。

ここから甲府盆地を抜けるのですが、ここは昔からネズミ取りが多かった記憶があるのでのんびり80キロ走行で走ります。

奥秩父の山々や南アルプスの山が、やや霞がかかりながらも迫るように見えてくるここの風景は昔から大好き。さらに進むと八ヶ岳が見えてくる。

この日の天候は最高気温が35度近くまで上がる予報だったので涼しいうちに甲府盆地は抜けたかった、時間はまだ9時台なのに日差しは強く走っていても少し暑いくらい。

盆地を抜けて登り始めの双葉SAで休憩。

ここもバイクがたくさん。少し休んで今度は一気に登りに入り八ヶ岳SAまで走って休憩。

眼前に甲斐駒ケ岳が見える。昔からこの辺りから見るこの山が大好きで、一度登ってみたいと思っているのだけれど、思うだけで終わってしまっている。

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反対を見れば八ヶ岳も眼前に見えてもう間も無く目的の長野県に入るのがわかる。

少しお腹が空いたので八ヶ岳なんとか燻製のフランクフルトソーセージを買って食べたら、いい肉を使っているのか大変美味しかった。

 

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八ヶ岳SAを出るとすぐに中央道最高地点を通過する。

ここからは下りとなっていく、30分も走らないうちに目的の諏訪南インターにつき高速を降りた。

ここからまっすぐ八ヶ岳に向かってしばらく走り、山麓手前の農村地帯を左に折れると蓼科、白樺湖方面に向かうことになる。

この辺りから八ヶ岳を望む風景も昔から大好きなので、時折安全そうな路肩を見つけてはバイクを停めて写真を撮る。

今回はスマホとデジイチの二刀流できた。

 

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原村方面の標識を見たときに何かゾクゾクっと体に感じた。原村の近くには知人の別荘があり二度ほど遊びに来たことがあるのだが、ここからは走って10分もかからない。お天気といい新緑の美しい時期的なものといい、その知人がひょっとして今日あたり別荘に来ているのではないかという予感がしたのでした。

一瞬ハンドルをそちらに向けようかな?と思ったものの寄り道する気持ちの余裕がなかったのか蓼科方面に走ってしまった。

ここからの道は以前にもスキーやら仕事やらで何度も通っているので良く知っている道、のはずなのだが新しい道ができて変わっているところがあったり、バイクで走る感覚が違うのか思ったよりも早く蓼科方面と白樺湖方面の分岐まで来てしまった。

分岐のすぐ手前でガソリンスタンドを見たので引き返してガソリンを入れようとしたのだが、なぜか戻って見たもののスタンドが見つからない。

山道に入る前にガソリンを補給しておきたかったのだが仕方ない、確か蓼科温泉あたりにもスタンドがあった記憶があるのでそちらに向かう。

ビーナスラインに入ると登りのワインディングロードになりバイクは楽しい。ガソリンスタンドも記憶通りあったのでガソリンを満タンにして山道を登る。

見覚えのある道をぐんぐん上がりピラタスロープウェイとの分岐を右に見て通過し白樺湖方面に向かう。ここからの道は三十年以上前に来て以来。山も深くなりアップダウンもカーブも山道らしくなって来てバイクで走るには楽しい道だ。

日曜日とあって時折乗用車に道を塞がれたがみなさん先に行って、と道を譲ってくれるのが嬉しかった。

しばらく走ると見晴らしのいい駐車スペースに車が何台か止まっていたのでそこに入り一休みしながら写真を撮る。

この先からは道は下りになり白樺湖に向かう。途中カラマツ林の新緑があまりにも美しいのでバイクを停めて写真を撮る。足元にはタチツボスミレがたくさん咲いていた。

 

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さらに森の中を10分ほど走ったら視界が開けて白樺湖に出た。ちょうどいいところにコンビニと大きな駐車場があったのでバイクを停め昼食をとる。ベンチに座ってコンビニの蕎麦を食べていたら中年ハイカーの女性が隣に座って来た。一見知人の山登り好きの女性によく似ていたので話しかけたら、佐久在住の方でどこかの牧場から(聞いたのに忘れてしまった)山道を歩いて来たのだという。新緑の森の中は美しく気持ちがいいが熊が出そうなのでラジオを大きな音で鳴らしながら一人歩いて来たと言っていた。今日はここまで歩いて夫が車で迎えに来るのを待つのだとか。山国に住んでいると気軽にハイキングが楽しめていいなあと羨ましく思った。

 

小一時間休んで疲れも取れたので白樺湖からビーナスラインに入る。

右に霧ヶ峰の山々左に八ヶ岳連峰、蓼科山、遠くに甲斐駒ケ岳などを見ながら視界の広い山道のワインディングロードを軽快に走るのは最高に気持ちが良いのであるが、日曜日のこの日は車も多く少しゆっくり目に走る。

霧ヶ峰側の山は森林限界を超えているのか笹の草原でなだらかな山並みが続く。このあたりの風景はおよそ30数年前に仕事の撮影で来て以来すっかり惚れ込んでしまいたびたに訪れていた。宮崎駿監督の千と千尋の神隠しでトンネルをくぐった家族が広い草原いでる風景はこの辺りの風景を参考にしているらしい。今はまだ緑が出ていないので雰囲気は少し違ったが、なだらかな斜面がおりなるように続く山並みは美しい、もう少しするとあちこちにレンゲツツジの花が赤く点在締めを楽しめさせてくれるのだが少し早かった。

見晴らしのいい駐車場に停まり写真を撮りながら小休止。八ヶ岳、蓼科山、北アルプスの山並みも霞んで見えた。

 

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ここからは下り道に入りうねる様にカーブが続く楽しいコース。あいにく車に通せん坊されてゆるゆるとおりていったがそれでも気持ちが良い。

30分ほど山を下ると諏訪野町に降りる。この日は下諏訪の友人宅に行く予定だったが約束の時間に少し早かったので諏訪湖を一周してみることにした。ところが標高700メートルあるにも関わらず諏訪の盆地は気温が高く走っていて暑い。

初めて走る岡谷側の湖畔道路を行くと諏訪湖から天竜川に流れ出す水門があり、そのすぐ横に弁天様がありちょうどお祭りをしていた。

湖畔道に出る道を手探りで探しながらもなんとか湖畔に出て入って行くと間も無く見覚えのある美術館が見えてきた。確かここを曲がると友人宅のはずと曲がって行くと見覚えのある道が現れ無事に友人宅に到着。

午後2時、およそ200キロの走行。年寄りライダーとしては一日このくらいの距離を走れば十分なのであります。

この日はおよそ一年ぶりに会った友人と遅くまで飲んで寝たのでありました。

 

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2019年5月25日 (土)

エノカフェ3周年記念サンライズ男女群島店

毎度、日本全国遊漁船上的出張出前自家焙煎挽立珈琲店を展開するエノ・カフェ(Eno Cafe)でありますが最近まったく同名のお店が大阪の難波にできたらしく、検索するとそちらが大量に出てくるのを少々ニガニガシイ気分で見るのでありますが、まあいい、あちらはあちら、こちらはこちら、お店のコンセプトが全く違うのでありますから競合するわけでもないので、別に競合してもこちらは商売でやっていないのでどうでもいいことなのだけれど、とにかくどうでもいいことなのだけれどちょっと気になるだけのことなのでありますね。
とりわけ検索で出てきたお店の記事を見た知り合いがちゃんと記事を読まないで、僕がとうとう本格的にお店を出したと勘違いした、という話など聞くと、勘違いして大阪に行った時に立ち寄ってくれたら面白いな、などど「ふふふ」とニヤついてしまうこともあるので、それなりにこういう展開を自分で密かに楽しんでいるのであります。
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話を本題に入りましょう。
今回男女群島にて三日間連続でエノカフェを毎日開店できたというお話なのでありますね。
そもそもこのエノカフェの発祥はといえば2016年春、こんかいと同じくサンライズ新海号で男女群島に向かう走る船の船上でコーヒーを淹れて振る舞ったのが発祥であります。
その時は、船の上で大自然に囲まれて美味しいコーヒーが飲めたら美味しいだろうな、という軽気持ちで道具一式を持って船に乗り込み、どこかチャンスがあったらコヒー入れちゃおう、くらいに思って始めたのでありますが、いざやってみると釣り師一同から圧倒的など支持をいただくことになり、持ち込むコーヒー豆の種類を工夫したり道具の携帯性を高めるなどして今日に至るのであります。
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とまあ、大げさに話を書いていますが、なんのことはないコーヒー豆をゴリゴリ挽いてドリップで淹れるだけなのですね。
ちょっと難しいのは船の揺れる中でこぼさないようにうまく淹れるのが難しいくらいかな。
それから船によってお湯を沸かす機器が異なるので、それを予め調べたり予測して道具を揃えることに注意するのも大事ですね。


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コーヒーを蒸らす時にスプーンで混ぜ混ぜするのがエノカフェ流
あ、また話が横にそれた!
そうじゃなくて2016年春にサンライズで初お目見えしたエノカフェが今回の男女群島遠征でメデタクまる三年を迎えた記念の遠征であったことを言いたかったのであります。
古くから石の上にも三年という言葉があるように、三年間一つのことをやり通すというのはそれなりの努力と精進がいるものなのでありましょう、たとえコーヒーを淹れるだけであっても!エノカフェの場合はコーヒー豆も煎りたてをウリにしておりますので僕の遠征準備にはコーヒー焙煎がついて回るのであります。

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コーヒーカップをギンバルに入れる、の図
豆の選択も数種類の豆の中からその海にふさわしいものを想像して選び(どんなんだ?)焙煎の具合も男女群島だから少し苦目に、トカラ列島だから少し酸っぱいのを、などと自分自身んお腹にしかない勝手なモノサシで決めては焙煎して喜んでいるのだからしょうがない。
このような日頃の努力によってエノカフェは開店されているということをみなさんに自慢したかっただけなのですけどね。
さて、今回の男女群島でのエノカフェについて書くと、船長の協力もあり実にコーヒーが淹れやすかった。船の設備がいいというのもあるのですが、船長が1日のスケジュールの中にエノカフェタイムをなんとなく設定してくれているのが僕にも分かり、阿吽の呼吸でコーヒーを入れて味を楽しめたのが良かった。
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それから釣り師の方々も協力的で、釣りをしている手を休めてまでこちらの道楽に付き合ってくださった。
僕的にはこの時間は釣り師に来てるのかコーヒーを淹れに来ているのかわからないのだけれど、そんなことはどうでもいいのだ!楽しければ。
コーヒーが思い通りにはいらないと不満が残ることもあるけれど、今回は全て90点くらいのレベルで入れることができたし。
さらに嬉しかったのは、最近僕は自分のコーヒーカップを持参しているのだが釣り師の皆さんに「今後はカップを持参した方を優遇してコーヒーを淹れましょうか?」と提案したら手をあげて賛成してくださったことだ。
マイカップを持って来ていただければ、荷物も減るしゴミも減るしで良いことばかり、ということでエノカフェは一歩前に前進して今後は「マイカップ持参の方優先」となりますので次回の遠征から同行の皆様、よろしくお願いいたします。
これからも新たな船で絵のカフェを展開していく所存ですので、皆さんよろしく〜。

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2019年5月24日 (金)

男女群島遠征釣行2019 その6@サンライズ 呼子港

遠征三日目の早朝、船の中で目を覚ます。
誰もまだ起きていないのでゴロゴロしながら様子を見ていたら船長が起きた様子なので僕も起き上がった。
船長は朝食の準備があるので邪魔にならないかどうかを聞いてコーヒーを淹れた。
コーヒーの匂いに誘われてか、物音に気付いてか釣り師一同、思い思いにのそのそと布団から出てきた。
外は快晴、昨日の好天が嘘のように晴れ上がっている。波も納まり凪の海が美しい。
船のエンジンが唸りゆっくりと船が動き最初のポイントへ。そう、船中泊は寝ている時と食べている時以外は釣りなのだ。
朝日に照らされた男女群島の岸壁の模様が美しい。
来る前の予報では好天で行けないかもしれない、と悲観的になっていただけにこの風景を間近にできる喜びは大きい。
釣りバカの僕は何度も来ているけれども、一般の観光でここまで来るということはほぼありえないだろう。
ここに来られるのは釣り師の特権ともいうべきありがたいものなのだ。
あらためて島を見ながらこの風景の中にいる自分の幸せを噛みしめる。
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船長が素早く手早く作った朝食は、ご飯にカツオの味噌汁、納豆、野菜、お新香、その他諸々、旅館の朝ごはんのように美味しい。いや昨日のカツオの味噌汁は旅館では食べられない美味しさだった。腹が膨れたらあとは釣りをするのみ。釣りバカの欲望を見切っている船長が船を次のポイントに運ぶ。
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海は凪空も快晴、こういう時は気分はいいが釣り的には厳しい状況のことが多い。
潮もあまり動いていないようでアタリはなかなか出なかったがそれでも男女群島、ヒットする時はダブルヒットでカンパチが釣れた。
さらに下の写真の僕らの後ろに写っている黒づくめのキャスティング王がすぐさまトップでヒット。
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上がってきた10キロクラスの魚はブリとヒラマサのミックスのようだった。顔はヒラマサで体がブリのようなのだ。
最近はこういった魚がよく見られるらしい。食べたら味はどっちに近いのだろう?興味があるところだ。
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最終日のこの日は3時半頃までに唐津の呼子港に戻らないと飛行機の時間に間に合わない。距離にして200キロあまりを走るにはいくら早いとはいえこのサンライズ新海号でも6時間近くはかかる。逆算するとこの日の釣りは午前9時半くらいがリミットとなる。わずかな時間しか残されていないのだ。
僕の狙いは大型カンパチにクエだ。未だどちらも達成していない。
なんとかこの数時間に最後のドラマを起こして見たいと祈るように竿をしゃくり続けた。
船長も残り時間が少ないのを重々承知しているので、アタリが遠のいたポイントは早々に見切りをつけて移動する。
そして移動した先のポイントでは誰かしらの竿が曲がるという的確なフィッシングガイドぶりを見せてくれた。
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太陽は高く上がり時計を見るとすでにくじを回っていた頃、「最後のポイントに行きます」とアナウンスがあり少しの間走った。
大海原に船の止まったポイントは過去に大型カンパチの上がっている実績のあるポイントだった。
最後の勝負!と三日間しゃくり続けて痺れるように痛む右腕に力を込めてしゃくり始める。
この時点で僕はカンパチよりもボトムのクエ狙いに絞って、ボトム付近を細かくジグを落とし続けていた。
心の中で、「クエ来い!クエ来い!」と言いながらそのリズムで竿をしゃくる。
そう言えば、4月に出かけたの輪島のブリジギング釣行の時に、岐阜の帝王がヨッシーさんに向かって、「丹後ジャーク、知ってる?教えたろか?」としゃくって見せた時には、始め素早くハンドルをじゃかじゃか巻くときに「魚ちゃん魚ちゃん・・」と声を上げて、続いて一気に竿を上までしゃくり上げるときに「こ〜〜〜い!」とわざとヒョウキンにやって見せていたっけ。
おバカなようであるけれど、わかりやすい教え方だったので僕も真似してみたっけ。
なんてことをしていたら前の方でヒットの声。
ヒットさせたのはアラさんだった。小型ながらのカンパチをキャッチする。
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一匹釣れたので、もう少し粘ろうということにしたのか船がコースを変えて流しかえす。
するとまたまたアラさんにヒット。しかもそのファイトぶりはどうやら僕の狙っっていたクエ(アラ)のようだ。
ファイトの様子を見ながら僕は「やられちゃった〜!」と落胆してしまった。そう何匹もクエが釣れることは少ないので、もうこれで終わりだな、と思ってしまったのだ。
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しかし、上がってきたクエを見て気が変わった。船長が「最後の一流しをして帰ります」とアナウンスして船を動かしたときには、一匹いるなら二匹いる、と気持ちをポジティブに切り替えたのだ。
そして本当に最後のひと流し。気合いを入れてしゃくっていたところにドン!といいアタリが来た。
やったかも夢は持ち続けるものだ、と一瞬喜んだが引き方がクエのそれでは無かった。カンパチか?何れにしても小型魚だなと思いながら糸を巻く。魚はぐんぐん引いてくれるので気持ちは良い。最後の最後で釣れたというのも気分がいい。もうこれなら何だっていいや!とファイトを楽しんだ。
上がってきたのは4キロくらいの真っ赤な金魚のようなお魚。ハマダイのような魚だがハマダイではなかった。チビキの仲間のようだ。何れにしても狙いと全く違う魚が釣れたことで、このポイントもこれでおしまいとなり、「お疲れ様でした」と船長から声がかかった。
長時間の移動となるのでビールを片手にキャビンに入り、仲間たちとお疲れの乾杯をした。
目標の大型カンパチとクエはいずれも釣れなかったし、昨日の爆釣タイムに体調不良で寝込んでいたという情けないこともあったが僕は満足していた。
何よりもまずこの美しい男女群島にこられたこと、そしていい釣り仲間たち、美味しい料理にコーヒー、小型でも何かしら釣れてくれる豊かな海に心は満たされた。
そして同時に、この次来た時こそ大物を!と次に夢を託したのでありました。
写真提供:サンライズ新海、ルアーショップEbb&Flow
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2019年5月23日 (木)

男女群島遠征釣行2019 その5@サンライズ 呼子港

午後の狙いは午前中の浅場のトップから深場のジギングでカンパチ狙いでいきましょうとうことになった。
頭痛からも体のだるさからも解放された僕はやっとまともにジグをシャクれるようになっていた。
午前中釣りにならなかった分も取り戻そうと一心にジグをしゃくる。
波も午前中の荒れ目の波が静まってきて次第になぎ天候も回復していくのがわかった。
しかしながら海の中は潮の流れが今ひとつなのか潮がすみ過ぎているのか魚の反応は今ひとつで、時折ポツポツと釣れるものの入れ食いのようなことにはならない。
午前中が派手に釣れただけにその分船の上は波と同様に静まり返ってしまった。
そんな中で僕にアタリがあった。
そこから随分上まで巻いてきたところでドン!とひったくるようにあたり竿を絞り込んだ。
一瞬ドラグも出たので今回一番のサイズかな、と思ったものの重さは大したことない。
釣れない時の一匹は大切にしたいので慎重にやりとりしながら糸を巻く。
カンパチかと思ってたその魚は澄んだ海の中に姿が見えてきたら尻尾が黄色く体色も青いのですぐにヒラマサと分かった。
今回の男女群島では僕にとっての初ヒラマサなので嬉しい。
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5キロくらいはあったろうか、嬉しくないサイズではないはずなのだが、午前中の10キロオーバー多数が目に慣れてしまったせいかひどく小さく見えた。
写真を撮ってすぐにリリースしてあげる。
サンライズ号では船独自のレギュレーションをこの5月から導入し、ヒラマサは一日一人2匹までキープ、それ以外は全てリリースということになっている。大きなヒラマサが減っていると実感した船長の英断とも言えるレギュレーションに僕は大賛成だ。
他の魚にもそういうレギュレーションを導入していいと思うし、これを機に他の船や遊漁業界全体が資源保護のことを考えてくれたらいい。もちろんその根底にあるのは釣り師側の意識だ。釣った魚は俺のもの。
釣った魚は全て食う。釣った魚は全て持ち帰る。昔と違って船のレーダーや魚探、釣り具の進歩で魚はいればそれなりに釣れてしまう。それは間違い無く資源お枯渇に影響していることは東京湾や相模湾をはじめ沿岸での釣りがどんどん釣れなくなっていることを見ればアキラカだろう。近所の海で釣れないからわざわざ男女群島まで来て釣りをしているという現実もある。
すでにアメリカやニュージーランドなどでは一人当たりの魚制限を厳格にすることによって魚の数も大きさも増しており、釣り師にとっても漁師にとっても豊かな海になっている。
豊かであるはずの海に囲まれた日本ではほとんど効果的な漁業規制というものがされていないので魚は枯渇化し、皆さんの食卓に上がる魚も外国産のものや稚魚をとって来て人工的に大きくした養殖魚(ほとんどが人工孵化技術を持たない)が増えているに違いないでしょう。
こういう時代は早く終わらせなければならない。
話が硬くなってしまったが釣りバカだってたまには真面目に物事を考えるのだ。
さて、相変わらず渋目の状況でしゃくり続けた一同だが、なかなか魚のアタリがないので他の釣り師の方々はどんな風に攻めているのだろうか?ととこ目でチラ見しながら釣れたら真似てやろうと姑息なことを考えていた。
そんな時にY店長にヒット。
ミヨシでファイトする船長の後ろ姿を見ていると、いいサイズをかけた時の独特の体の使い方をしているので魚が大きいのがすぐに分かった。
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写真を撮ろうと自分のジグを巻き上げたところにちょうど上がって来たのはカンパチ。今回連れたカンパチの中では頭抜けて大きい。
写真を撮った後素早く重さを測ってリリースしたが惜しくも9.8キロでわずかに10キロにとどかなかった。こういう後少し、というのはよくあるので、見た目で10キロ、という魚はだいたい正確にはわずかに足らなかったりするものだ。
次の流しでヒットさせたのはミヨシにいたドベさん。
なんだか大きそうな感じのファイトの仕方に船長がタモを持って後ろに立つ。
ドベさんはこの釣行でジギングをするために今年発売されたばかりのリール、シマノのニュー・ステラを買って来たのになぜか釣れるときは以前から使っているダイワのソルティガばかり。船長がリールを見て、ドベさんステラじゃないじゃないですか?!と冗談を飛ばす。船長はシマノとイメキャラ契約のようなものを交わしているのをみんな知っているので、その様子を見てニヤニヤしている。
上がって来たのは丸々太ったカンパチだった。
僕と同じで超大物狙いで来ているらしいドベさんには満足のいくサイズではない様子だが、釣れない中で釣れるのは嬉しいものだ。


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この後も流し変えたり場所を移動したりして夕方近くまでしゃくって見たがこれという釣果はなかったので、浅場で根魚を狙うことになった。
男女群島はアカハタをはじめとする根魚も豊富な島だ。
根魚は釣りすぎるとすぐに枯渇してしまうものだが、ここに釣りにくる船は少ない上に釣りに来られる期間も短いのでその資源は保たれているようだ。
いいポイントに入ると次々とヒットしてみんなの竿が曲がり歓声が上がる。
小さな個体や食べない人はそのままリリースしてあげて必要な分だけキープした。
アカハタ釣りも飽きたところでこの日の釣りは終わりにして今夜の宿営場所に船は錨を下ろした。
夕食の支度をする合間を縫って船長がドローンを飛ばしてみんなが手を降る船や、島の頂上にある灯台を撮影した。
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ここの灯台、女島(メジマ)灯台は年配の方はご存知であろう映画「喜びも悲しみもいく年月」という灯台守の夫婦が全国の僻地の灯台守をするという映画の舞台の一つにもなっており、全国の灯台50選とかいう、何を基準に選んでいるのかよくわからないものにも選ばれているらしい。
この話を聞いていつも思うのは、この水も宿もない男女群島に映画スタッフの大人数が寝泊まりして映画を撮った、ということに驚く。
役者さんは一人二人でも映画等のはカメラマン、カメラマン助手、照明、照明助手、メイクさん、衣装さん、監督、助監督、プロデューサーその他諸々の大人数の仕事となる。
僕ら8人がやって来て釣りをするだけでも大変なこの島にそれだけの大人数がやって来るには人だけではなく様々な機材食料などの物資を考えるとどのような大型船で運んだのだろうか?またそれを山の上まで運ぶ苦労など考えると想像を絶するものである。
日本映画が花々しき時代であったからこそ多くの予算をかけてできたであろう撮影だと思うのだ。
そんな灯台をドローンで鮮やかに撮影した船長は子供のように喜びはしゃいでいた。
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この日の夕食は船長お得意のもつ鍋だった。北九州の美味しいもつは関東のその辺のスーパーなどで売られているものとは比較にならないくらい美味しい。さらにそこに船長の料理の腕も加わり本当に美味しい鍋なので、僕は毎回サンライズに乗った時はこのもつ鍋が出るのを楽しみにしている。
具をあらかた食べきったところで汁にちゃんぽんの麺を入れて締めにするのも九州らしい。関東ではちゃんぽんの生麺はなかなか手に入らない。
うまいうまいとあっという間に平らげる。
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さらに美味かったのはスマガツオのタタキだった。
炙った皮からは脂が滲み出てジューシー波が口の中でとろける。
一同、遠慮もせずにふた切れずつつまんでどんどん食べていく。
出遅れたY店長が食卓に着いた時にはすでに一切れも残っていないというほどの売れ行きだった。
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美味しい食事とともに酒も進み、朝は頭痛だった僕もワインを開けて飲んだ。安物だがこういう環境で飲むと味は十倍くらい美味しく感じる。
酔いに任せて取り留めのない話をしながら盛り上がるこの時間も船中泊ならではの好きな時間だ。
僕は体調不良で未消化だったものの他の一同にとっては怒涛の午前中の爆釣があり、午後は難しい中でなりの釣りを堪能し丸一日の長い中日が終わった。流石に一同疲れたのか酔いが全身に回ったのか、食後は順番にシャワーを浴び順番に寝床について行った。

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2019年5月21日 (火)

男女群島遠征釣行2019 その4@サンライズ 呼子港

夜、雨音と船の揺れで眼が覚めた。天気予報では夜のうち雨が降り朝までには上がるという予報だったので、雨音と船底に当たるポチャポチャという波音を聞きながらウトウトしているうちにまた寝てしまった。

二日目の朝、目がさめると頭痛がしていた。頭痛持ちの僕としては軽い頭痛だったのでそのまま頭痛薬も飲まずにいた。
外に出ると空は暗く風も強い。小雨も時折ぱらつく中ではを磨きペットボトルの水を手に取り顔を洗った。

まだ他のみんなは寝静まっていたが船長が起きて朝食の支度を始めるとその音でそのうちちらほら起きてくる。

天気が悪いので様子を見ながらとりあえず朝食をとることになった。朝食はトーストやその他のパンに野菜いっぱいのサラダ、ウインナソーセージ、目玉焼きにヨーグルト。船の上で食べる朝食としては豪勢だ。ここでエノカフェをやって美味しいコーヒーが飲めればいうことないのだが、頭痛の僕はその元気が無くパンとサラダで満腹になるとなんだかぐったりしてしまった。頭痛は起きた時よりも酷くなっている気がしたので偏頭痛の薬を飲んだ。

船はゆっくり走り始め、僕はなんとなく体がだるく感じたが、薬が効いてきたのだろうとそのまま釣りの準備をした。

しばらく走って速度を緩めると黒い波が船体を大きく揺らし北風がビュービュー吹いている。長袖Tシャツにウインドブレーカーがわりのレインウェアで寒いくらいの冷たい風だった。

船長が「あ、飛んだ飛んだ!落ちる落ちる!あ〜食われた〜!」と声を上げるので何事かと思ったらトビウオが姿を波の中に隠す大魚に追われて逃げまどっているらしい。船は止まり「キハダマグロでしょう。右投げ左しゃくりでお願いします」と興奮気味にアナウンスがあると、ほぼ全員が投げる方、つまりキャスティングに向かう。

それはそうだ、表層近くにトビウオを追い回す大魚がウロウロしているのだ。しかもトビウオの飛び跳ねる頻度と数からいって相当大きな群れに違いない。こんな時にトップウォーター(水に浮く)のルアーを投げずしていつ投げる!といった状況だった。

僕も今回初めてキャスティングの竿を手にミヨシのキャスティングデッキに向かい投げ始めた。

前で四人後ろで二人、引率のY店長以外全員がキャスティングを始めた。

しかし僕はキャスティングを数投して投げるのをやめた。

体が重く揺れる船の上でバランスをとるのにも必死で釣りにならないと判断したからだ。そしてそのままキャビンの奥に行って横になってしまった。

 

横になって間も無く、頭の上、ちょうどミヨシのデッキの方から、出た!ヒット、ヒット!の声が甲板を通して聞こえた。

その時ミヨシではキャスティング王の竿が大きく曲がり魚の大きさを示していたらしい。キハダマグロか?!とY店長は思ったらしいがその鋭い引きはヒラマサのものだった。

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さらに続けて声が上がり、甲板の上は大賑わし始めたところで僕は寝てしまった。

 

ウトウトする中で時折歓声が聞こえ、ドタンドタン!と甲板で魚が暴れる音がしたり、またしばらくすると誰かの馬鹿笑いする声が聞こえたり、夢の中でそんな喧騒が現れたり消えたりした。

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その時船上ではヒラマサとキハダマグロが入れ食いだったようだ。

その様子は後で写真で見せられながら話を聞いて知ったのだが凄まじいものだったらしい。

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ジギング王はこれまでの釣り歴で3匹しか釣っていない10キロオーバーのヒラマサを一時間あまりで3本あげてしまい、信じられないと行っていたらしい。


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トップが15キロクラス、13キロ、12キロなど含む10キロオーバーが20本近く釣れたというのだから凄まじい。

こんなにすごい男女群島は初めて!とY店長が言っていたのもうなずけた。こんな状況が午前8時頃から11時頃まで続いたと言うのだからたまらない。

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そんな釣り師にとって人生で一度あるかないかの夢のような瞬間を呑気に夢の中で過ごしていた。

二時間ほどウトウトした僕は喧騒に目覚めデッキに上がるとミヨシで三人が同時にヒットしているところだった。

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船の周りには相変わらず逃げ惑うトビウオが飛び交い、船の上に飛び込んでくるものも数匹いた。

ヒラマサ、キハダマグロ、スマガツオと流し変えて投げ始めたら誰かにヒットする、というほど良く釣れた。

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そんな凄まじい爆釣風景を見ながらも自分で投げる気力がこの時の僕にはなかった。

体はまだだるく羨ましいという気持ちにもなれずただただその有様を傍観するだけだった。

しばらくして薬の効きが和らぎ少し元気が出てきたので僕もキャスティングに加わった時には地合いが去ってしまったようで、海は沈黙してしまった。

 

地合いが去り船はポイントを移動することになった。

次のポイントではやっとジグをシャぐる元気が出てきた僕はカンパチを一本手にした。

空は雨が降り続き地合いも去り潮も流れなくなったので船を風裏に移動して昼食をとることになった。

ようやくこの頃になって少し回復してきた僕はお昼ご飯の後にコーヒーを入れる元気も出てきてエノカフェを男女群島にて開く。

コーヒーを飲んだらすっかり体調が戻り午後の釣りに期待して釣りに臨んだのだった。

 

 

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2019年5月18日 (土)

男女群島遠征釣行2019 その3@サンライズ 呼子港

サンライズ号での男女群島初日、午後3時を回ったあたりで大きくポイントを移動した。
小一時間走ったか、キャビンの奥の船底で寝ていた僕がのそのそと這い上がってくると島が先ほどよりも大きく見えた。
勇壮なギザギザ山で構成される男女群島をみると改めて、ああまぎれもない男女群島がそこにある。遠くまできたものだ。と感慨ひとしお。と言いたいところなのだけれどそんな心の余裕はない。さあああ、釣るぞう!!!と頭の中は釣りのことばかり。バカなのである。
このポイントではキャスティングでキハダマグロ、ジギングでカンパチ、そしてクエを狙う。
僕はもちろんジギングでデカカンパチを狙った。マグロなんかの相手をしているヒマはないのだ。
しゃくり初めて間も無く底のあたりでゴゴゴ!というアタリがあってヒット。
またしても狙っていたクエのあたりではないかと一瞬ほくそ笑む。糸を巻いてくるとあまりひかずに重いだけ。ふふふ今度こそやっちゃったかも。。。と巻いてきたら時々暴れる。あれえ?これはクエじゃない、ひょっとしてアレか?!と思いながらあげてきたら、そばで見ていたY店長にはすでにお見通しだったらしい。
上がってきたのは「うまい棒」と言われるほど食べるとたいそう美味しいアカヤガラだった。赤くておちょぼ口で長細いその姿はユーモラスなものの潮の流れていない時にかかる魚なので釣り人には歓迎されないが、食べると大変美味しい。
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先月のトカラ遠征でもアカヤガラの大きなものが入れ食いになったので何匹か持ち帰り食べてみた。刺身、塩焼き、天ぷらとしてみたがどれも美味しい。特に天ぷらは身がホクホクとして甘みがあり上品な味だった。この魚、出汁も上品なもんがとれるので水揚げされたものは高級料亭などに行ってしまうため魚屋さんでお目にかかれないのだ。トカラの時の船長がいうには1キロ3000円くらいの浜値だというのだから末端価格はいくらになるやら。
アカヤガラが釣れて魚の活性もイマイチかな?と思っていたのを払拭してくれたのはドベさん。
ヒラマサをジグで釣ってご満悦。
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さらにキャスティング王ヤッシーさんが同じくヒラマサにキメジ(キハダマグロの子供)を次々とキャスティングで仕留めた。
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この人はキャスティングが上手いだけでなく魚を見つけるめが天才的に素晴らしい。
海のはるかかなたでポチャリと何かが跳ねただけで、具にそれを見つけるばかりか魚種まで当ててしまう。
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その目の良さは若い頃にカツオ漁船に乗っていたと聞かされたことがあるのだが、なぜカツオ漁船に乗っていたのか、どういう経緯でそうなったのかなどは本人は語らないので謎なのである。
我ら釣り師仲間の間にはもう一つの謎がある。
それは、怪魚ハンターがなぜかサメを釣る、もしくはつった獲物をサメにやられる、ということだった。
先月のトカラ遠征釣行では一体何匹のサメに獲物のキハダマグロを持って行かれただろうか。
今回もその才能を思う存分余すことなく発揮した。
まずはジギングで掛けたヒラマサをやられた。
一部始終をすぐ横で見ていたが、かかったヒラマサはかなりいいサイズのようで、船べりを移動しながら魚とのいいファイトをしていたのだがあるところで突然異常な魚の動きがあった、と思った途端に急に魚が軽くなり、先ほどまで一巻きするのも苦労していたのがスイスイと巻けるようになってしまった。
そして上がってきたのが下の写真である。
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ヒラマサのその姿は魚というよりもすでに肉塊とかしておりサメの一撃の恐ろしさを十分に語っていた。
怪魚ハンター氏自身もなぜ自分にこのようにサメがついて回るのか謎なのだろうが、このような謎は誰も持ちたくはない。
なぜかいつも若いお姉さまに付きまとわれて仕方がない、というような謎などならぜひ一つくらい持っていたいところなのだが世の中そうは都合よくできていないところが悔しい。
サメの出現に船長は素早くその場を去りしばし走ってポイントを変えて流し変えた。
そのポイントが凄かった!最初に船のオオトモ(一番後ろ)でしゃくっていたジギング王にヒット!
すぐにその隣にいた怪魚ハンターにヒット!順番からすると次は俺だ!としゃくっていたらちゃんと順番通りに僕にもヒット!そしてミヨシに向かって順々に全員ヒットとなった。
グイグイといい引きでファイトするのはカンパチ。
オオトモのジギング王から順番にカンパチが上げられていく。
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ところが一人だけあまり竿がぐぐ引き込まれるようなファイトをしていない人がいた。最後に魚をかけたドベさんである。
一番でかいカンパチを釣りたいと思っていたであろうドベさんの魚の引き方は、ああ先ほどまで二度僕が裏切られたクエ(アラ)の引きではないか!それも十分に重そうだ。
カンパチを甲板にあげた一同が注目していると上がってきたのはやはりクエだった。
「なんで俺だけクエなの?」とカンパチを狙っていたドベさんは不満そうなのであるが、他の全員が羨ましそうにその手に持ったクエを見つめていた。
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この後も場所を変えながらポツリポツリと拾い釣りのように釣っていったが、時折ダブルヒットなどあり船上は賑わった。
僕はこれまではベイトロッドでの思いジグのジギングは苦手で、あまりしなかったのだけれど、今回は右肩が痛くて左ハンドルで右竿のスピニングロッドでの釣りがちょっとシンドかった為、右手ハンドルの左手竿のベイトロッドを多用した。使うジグもいつものアンチョビットシャープやスキルガンマなどと変えて、根魚王がよくベイトで使っているスパイファイブというジグを使ってみたところ、普段あまり釣れない魚がいくつか釣れてきた。
下の写真のメダイもその中の一匹。
メダイは昨年夏に初島沖の水深240mで小さいのを釣ったのが初めてだったが、今回はその三倍はあろうかという大型だった。さすが男女群島。
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メダイは表面がヌルヌルの液体で覆われているので触りたくなかったのだけれど、船長や店長が食べたら美味しい、というのでキープして持ち帰ることにした。
実際帰ってから刺身と塩焼きで食べてみたが上品な白身にほのかな甘みがあって美味しい魚だった。
さて、僕が外道を釣ってヨダレを垂らしている間に、他の方々はカツオやらブリやらヒラマサやらの本命青物を次々とキャッチしていた。

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中でも絶好調だったのはクエを釣ったドベさん。大きなぶりに良型のヒラマサと投げてしゃくって大活躍。
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外道寄りになっていた僕も6時半をすぎてこの日3匹目のカンパチが来た。小さいながらも嬉しい一匹となり初日の釣りは終わった。
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船を島影の浅瀬に止めてこの夜は船中泊となる。
船長が仕込んでくれた肉で焼肉をしたら、キャビンの中が煙で覆われて大変なことになる。
焼肉は美味しいし、腹も減っているので釣りし一同は気にせずばくばくと肉に食らいついていたのだが、船長は「もう中ではやりません」と
後悔の様子。
Img_3155 
船が闇に包まれると、船が照らす光に様々な魚たちが集まってくる。
ヤッシーさんが悪ガキに戻ったように嬉々として小魚をすくっていた。それらの魚はモジャコと呼ばれるぶりなどの青物の稚魚がたくさんいた。
中には何者かに尻尾をかじり取られたブリの稚魚がおり、大自然の中で生き抜く厳しさを目の当たりにさせられた。
船の周りには、プランクトン→モジャコなどの稚魚→イカやトビウオなどの小型魚と食物連鎖の縮図があった。
その中にあって、ひときわ美しかったのはトビウオの稚魚。
黄色と黒の縞模様の魚体といい、まるで鳥の翼のような胸びれと尻びれ。
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船長がすくって、初めて見た!と興奮気味に写真を撮ったものだが、実に神秘的な美しい魚だった。
この一匹を見られただけでも男女群島まで来た甲斐があったというもの。
いやいや、これで満足しては釣り師の名が廃る。明日は頑張って釣るぞ!と午後9時過ぎ早々にベッドに入ったのでありました。

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2019年5月16日 (木)

男女群島遠征釣行2019 その2@サンライズ 呼子港

佐賀県唐津市の呼子港から走ることおよそ6時間、男女群島にようやく到着しすでに準備万端でいつでも来い!というものからベッドの中からのそのそ出てくるものまで釣り師一同8名は思い思いに釣りの支度を始めます。
最初に釣り始めたのは男女群島にくること数回目の僕には見覚えのある、どころか記憶に鮮明な岩礁帯周りでした。なぜ記憶に鮮明かと言いますと2016年にここをおとづれた際に19.5キロの大環八を釣り上げた場所だからです。
さらに同じこの場所では昨年は釣友の上州親分が43キロのバケモノカンパチを釣り上げているんです。
さらにさらにここでは僕はクエ(アラ)も釣っっている、というパラダイスのような場所なんですね、自ずと期待は膨れ上がるというものです。船は一旦止まって塩の流れる方向と風向きを船長が見ている。待ちきれずに釣り座を確保してジギングの用意万端、いつでも来い!、てなもんです。
船が向きを決めて止まり船長から「どうぞ」のアナウンスとともに、「最初の一流しが要注意ですからね」とアナウンスが流れると自ずと船上の釣り師たちの心中は緊張と興奮と期待のるつぼとなっていることだろう。一同無言で釣りを始める。
緊張の中の最初の一流しでありましたが誰の竿も曲がることが無くコースを変えて流し返します。
僕は心の中で「デカカンパチ来い!」「クエ来い!」と念じながらジグをしゃくります。
僕は遠征釣行では毎回のテーマを自分なりにあらかじめ作って釣りに臨むことにしているのですが、今回の釣行ではジギングでのデカカンパチとクエをターゲットと決めていたのでした。この時期の男女群島ではどちらも期待できる魚であり夢ではないのであります。
念じながらしゃくっているところに最初に竿を曲げたのはキャスティング王のヤッシーさん。キャスティングだけじゃ無くジギングも上手い。
ボトムでアタってから少し引いたもののその後があまり引かない、と言いながら糸を巻いている。それってクエが釣れた時の典型的な引き方じゃないですか!いきなりファーストヒットからクエか!と注目して見ていたら上がってきた魚はクエにしてはオレンジ色を帯びている。なんだかがっかりするやらホッとするやらで見ていたら大きなボッコ(ウッカリカサゴ)という大型のカサゴでした。
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待望の一匹目の割にはつった本人もクエを期待していたせいか、今一つの笑顔なのでありました。
船はコースを変えたり、少し走ってポイントを変えたりしながら流しますが、なかなか大物のヒットがこない。
二匹目にヒットさせたのは岐阜から参加の棟梁キタさん。グイグイと竿を絞り込み走り回るファイトはヒラマサそのもの。
小型ながら綺麗なヒラマサを釣り上げました。
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さあ、俺にも来い!としゃくっていたところにドン!と小気味良いアタリがあり竿がグイグイと絞り込まれる。
きたか大物!と思ったけれどファイトはグイグイ引くものの重さもないしドラグが出る音もしない。この元気のいい引き具合はカンパチだな。
とその通り小型のカンパチが上がってきたので写真をとってリリース。
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ここで僕が使っていたジグは最近発売されたばかりのプロセレ社のアンチョビットシャープ330gというジグ。
このジグ、一昨年の秋に小笠原に行った時、当時まだプロトタイプだったこのジグで状況の渋い中Y店長が次々と魚を釣り上げるので僕の中ではその時点でもう「釣れるジグ」とインプットされており発売を待つこと一年半でやっと自分の手にすることができたシロモノ。
今回の釣行用に4本買って必釣を狙っていたのですが、小型ながら早速結果が出たのでちょっと嬉しい。
しばらくして竿を大きく曲げたのは怪魚ハンター氏。これはデカそうだ!竿も大きくしなっているしドラグも出て行く。
釣ってる本人も重そうだ。
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ヒラマサかカンパチか?と注目して見ていたら上がってきたのは10キロクラスのブリでした。
こんな魚があっさりと釣れてしまうのだから男女群島はすごい。輪島でこのサイズのブリが釣れたら大騒ぎとなるほどなのに。
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次に来たのは僕のジグが底(ボトム)に落ちた瞬間ドン!というアタリが来てググッと引いたもののファイトは短く重いだけ、というクエ特有のアタリだった。僕らはこれを「ボトムでドン!」と呼んでいるのだがまさにそのボトムでドンだった!
頭の中にはクエが水中から薄茶色の魚体を現してくる様を想像しながらニヤニヤと薄気味悪いツラで糸を巻く。
Y店長が早くも興奮気味に来ちゃいましたか?!と声をかけたが巻いている途中何かクエとは違う違和感を感じた。
一番の違いはクエにしては軽いのである。その引き具合からハタ系の根魚である事は間違い無いのだがクエでは無いような気がする。
と自らが疑心暗鬼になりながら上げて来たらほうらヤッパリ!魚体が茶色すぎる!
なんと釣れたのはホウセキハタというハタで、以前一昨年あたりに五島列島で一度だけ釣ったことがある比較的珍しい魚。
クエほどでは無いにしろ美味しいお魚なので思わず顔がさらににやけてしまったところを写真に撮られた。
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この時のジグは「ボトムでドン!」の実績のあるスキルLの320gというジグ。
狙っていたんだけどなあ。惜しかった。次こそは本命を!と思ったがどうも潮の流れが今一つらしくポイントを大きく変えることになった。

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2019年5月14日 (火)

男女群島遠征釣行2019@サンライズ 呼子港

今や日本中の釣り師の憧れの船となりつつある唐津の呼子港にあるサンライズ新海号に乗っての男女群島遠征です。

なんと豪華な、というか夢のようなというか贅沢なというか僕にはもったいないというか、とにかく乗る船も行き先も最高のシチュエーション、これでいければ魚釣りなんてどうでもいい!、いや良くない、やっぱり釣りに行くのだから爆釣した方がいいに決まっている、と出かける前からテンションが上がりっぱなしなのですが、お天気予報を見るとこのテンションが下がらざるを得ない。そんな釣行前日なのでありました。

話は前後しますが、今回の釣行はなんとスーパーGWの10連休が終わった直後の5月7日からの4日間と言うスケジュール!!!この話があった時にはメンバーが集まるんやろか?と心配されたのですがいつものエブフロ軍団には連休なんか関係ない!というツワモノが揃っていた。数日でメンバー8名が決まり決行となったのであります。

ところが釣行前日の天気予報では男女群島方面は中日の9日が荒れ模様の予報。ひょっとしたら行けないかもしれないのでとりあえず初日は五島列島の福江島まで南下して様子を見ようという話になったので上がっていたテンションは一気に下がってしまったのでありました。

 

釣行当日、午前6時ホテルのロビー集合。男女群島に出かけるには遅すぎる集合時間にメンバーの顔色も冴えなくテンションも上がらない。

船長と合流し呼子港に移動し船に乗り込む。船は漁港で氷を大量に積み込むと出船!呼子港から平戸を経由して五島列島方面に向かいます。

 

今回のメンバーはプロショップ・エブ・アンド・フローの地元横浜からは最近キャスティングばかりしてジギングをあまりしないジギング王、ドベさん、男女群島は初というアラさん、Y店長に僕、東京から怪魚ハンター、東海方面からヤッシーさんと棟梁キタさんの合計8名。10連休をしっかり休んだ上に連続して4連休、いやその後が土日なので6連休、合計16連休となるわけですが、流石に半月以上遊びっぱなしという方は少なく、みなさん連休中に休日出勤するなりして辻褄を合わせての参加なのでありました。

 

船は僕の寝ている間に早くも五島列島の中間部くらいまできていた。キャビンの奥からのそのそと起き上がって上に上がったらなんだか雰囲気が変わっている。船長に話しかけたら天気予報が好転したので男女群島に行ける、というのだ。やったー!男女群島に行ける。なんと運の強いことか!

それからさらに3時間ほど走ると男女群島がぼんやり見えてきた。

遠くからぼんやりでも島のその姿は凛々しく、ああ、本当に男女群島にこられたのだとじ〜んと感動が湧き上がってくる。

 

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何しろ男女群島といえば五島列島の先端の福江島からさらに南西に70キロも離れている島なのでそこまで行く免許を持っている遊漁船自体が少ない上に元々は磯釣りのメッカとして知られてきたので、我々のようにルアーでキャスティングやジギングで釣りをする船となるといよいよ希少なのであります。その中でも最右翼にあるのが我らの乗ったサンライズ新海号(以下サンライズ)。この船は釣りのしやすさ、走り、船長のホスピタリティ全てが超一級の船なので釣り師からは大人気。

 

なんでも予約を取るには元旦の午後からの電話受付のみで、しかも数時間で一年分の予約が埋まってしまうほどの競争率らしい。乗るだけでも大変なのであります。さらにその船で憧れの、幻の秘境男女群島に行けるとなるとどれほど貴重な体験か、ということが読者の皆さんにも感じていただけるでしょう。

その男女群島がもう見えてきている。あと數十分走ればいよいよ男女群島での釣りができるのであります。

男女群島初めてのアラさん、頭領キタさんも島を遠くに見ながらテンション上がりまくり。さあ、いよいよ釣りが始まります。

 

 

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