嵐の徳之島・前半@徳之島釣行その2
タイトルが豪雨の徳之島から嵐の徳之島に変わったことで懸命な読者の皆さんには釣行一日めがどのような展開になったのかがおおよそ見当がつくことでありましょう。
早朝、激しく打ち付ける雨音で目が覚め時計を見ると午前5時、外を見るとまだ暗い。こりゃあやっぱりダメだな、今日の釣りは中止だろうと再び布団に潜り込んでしばらくしたら船長宅に泊まっているY店長から「海況が悪いので中止にします」と連絡があった。朝食は7時からなのでそれまでは寝ていることにした。
6時過ぎに起きてシャワーを浴びてレストランに行き朝食のバイキングをとる。他のメンバーもちらほら集まってきて今日の中止について、何して過ごそうかという話題になる。
食事が終わり一同が揃っていたので、僕の部屋でエノカフェをやりましょう、ということになった。
横浜M氏と船長宅にいるY店長を除く5人が僕の部屋に集まりエノカフェを開店する。この時のお豆はグアテマラ。今回はこのグアテマラと前々回の本ブログに書いたウガンダのアフリカンムーン を持ってきていた。
実は徳之島では船にお湯を沸かす設備がなさそうだと事前に聞いていたので、今回のエノカフェ徳之島店はこういう形でホテルの部屋で行うことになるであろう、と予測済みだった。
集まった一同、まったりとモーニングコーヒーを楽しんでいただく。外は嵐、どのみち急ぐことは何もない。ゆったりとした時間が過ぎていった。そんなところにY店長から9時半にホテルのロビー集合、という連絡が入る。
一旦解散してから9時半にロビーに向かった。すでにジギング王を除く全員が集まっており船長もいる。話を聞いたらこれから船長の案内で島の観光に行くという。仕事柄日本中の観光地の風景を撮影して回った僕は観光に興味がない。初めての地であってもその場に行ってしまうと仕事的な目でその観光地をあれこれ捉えてしまうので気持ちが疲れるのだ。ところが部屋に戻って酒でも飲んでいようとしたら船長に強く引き止められ、それがあまりにも熱心だったので折れてしまい観光に付き合うことになってしまった。
車は走り始め、船長がどこか行きたいとこはあるか、と聞けば、最近御朱印集めにはまっているハットくんが神社に行きたいと言ったが、誰もおらんから御朱印はもらえない、と船長からのつれない返事。それじゃあ裁判所が見たいと言い出した。ハットくんは法律関係の仕事なのでそんな場所に興味があるらしい。横浜M氏は戦艦大和の慰霊碑が見たいと言っているが僕にはどちらも興味がないのでやっぱり部屋にいればよかったと後悔する。
船長に最初に連れて行かれたのは、もとい、連れて行っていただいたのは犬の門蓋(インノジョウフタと読む)という岩場の観光地、その名前にはいわくがあるのだが忘れた。駐車場から5分ほど海に向かって下ったところにメガネ岩がある、という。外は雨が吹き付ける嵐、時化の海もすぐそこに見えている。車から出るのをためらっていたらみんな一斉に元気良く飛び出して行ったのでついつられて僕も出て行ってしまった。
ところが50メートルも行かないうちに傘の骨が何本も折れてしまったY店長が脱落、他のものは半ばヤケクソ的に吹き付ける雨に打たれながら階段を下った行くのでその後を追いた。
階段を降りてゆくとやがて右手にメガネの形をした岩があり、そのたもとでコーフンしてはしゃいでいる4人がいる。傘もささずに写真を撮るもの、岩に登ろうとするものなど以上にテンションが高く近づき難いので離れたところから写真を撮って戻ることにした。
振り返ると正面には時化の海が広がっており、岩礁に打ち付ける波は東映映画のタイトルバックのようである。こういうのを見ると仕事柄自然に体が反応してしまい、濡れるとわかっていながらその岩礁に打ちつける波をスマボで撮影してしまった。いわゆる反射バイトというやつだ。
(釣りをしないみなさんに解説しますと、ルアーで魚を釣るときにはルアーを餌らしく見せて食わせるのと、魚に何らかの反射的行動を起こさせてルアーに食いつかせる反射バイトというのがあるんです。)
そこにメガネ岩から上がって来た4人が甲高い声を上げて騒ぎながら雨に濡れながら写真など撮っていた。その姿は実に楽しそうであった。
この人達ならこんな日の観光もどこ絵行っても楽しめそうだ、と頷き車に戻る。ずぶ濡れになったよ人が戻ると次の場所に向かう、と思ったら、船長がホテルに忘れ物をしたので一旦戻るというので、これ幸いとホテルでおろしていただいた。
一人部屋に戻り、今しがたの騒ぎをフェイスブックに投稿しながら焼酎をチビチビ飲む。その後は昨日買い込んでおいたツマミを食べながら焼酎のロックをチビチビ飲みつつ釣り具の点検やら足らない物の準備をしたりしたが一日は十分に長く寝てしまった。
昼時になり部屋で飲んでるであろうジギング王にお昼ご飯はどうします?と電話したら、ツマミを食ってビールを飲んだら腹くちくなってしまったので昼は食べないとおっしゃる。そう言われると自分も腹が減っていなかったので昼メシは抜きにしてさらに焼酎をチビチビ飲んでから昼寝した。
夕方風の音で目が覚めた。ドアを開けて外を見たら雨も激しく降っている。町の防災放送のようなものが流れ竜巻注意報が発令されたと言っていた。なんだか明日の釣りも心配になってきた。
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