小笠原遠征2019 その1@恵丸 小笠原父島
ここ数日朝晩は涼しく感じる日が増えてきた、8月も終わり今日から9月という日の早朝に我が家を出発し竹芝桟橋に向かう。行き先は小笠原父島。目的はもちろん釣りである。
船が出るのは午前11時なのだが6人のメンバーを一人づつ拾いながら向かうので早い時間となった。
小笠原は一昨年の9月に母島へ釣りに行ったが、今回は父島周辺と父島の北に位置するケータ諸島という島への一泊二日の船中泊釣行。
メンバーは6名。
毎度おなじみ引率のY店長にジギング王に根魚王のお二人を始め昆虫大好き、バイク大好きの大好きブラザース、そして僕だ。
9時半過ぎ竹芝桟橋着。竿以外の釣り具はあらかじめ送ってしまったものの6人分の荷物は大量になる。素早く下ろしてターミナル内に運び込み出航手続きを待ちながらお弁当の買い出しなどをする。
乗船するおがさわら丸での小笠原父島までの航行時間は24時間。往復するのでつごう48時間も缶詰状態なのだが、船中のレストランとラウンジ売店などにある食べ物は正直言って大して美味しいものはないので事前にコンビニで酒のつまみや弁当などを買い込んだ。
島の人たちが出かける時もそうするらしいので我々は間違っていないのだった。
さて出発の30分前になるとようやく乗船を開始する。大量の荷物を持ち込んで5デッキ(5階)の二等寝台の個々にベッドがあるだけの部屋へ進む。部屋は偶然にも一昨年と同じ場所だった。
11時、定刻に出船。デッキに出て出船の様子を眺める。普段は見られない高さと場所からの都内の風景はなかなか楽しい。レインボウブリッジをくぐり大井埠頭を過ぎたあたりで日差しの強さに耐えられなくなり部屋に戻りベッドに潜り込む。
24時間の暇つぶしには各人様々な工夫をしており、DVDを大量に持ち込むもの、酒とつまみを大量に持ち込むもの、分厚い本を持ち込むものなどあったが僕はパソコンを持ち込んでガレージガンドというソフトで曲を作ることにしていた。小笠原で釣っているところの映像を編集した際にBGMで使うものなので曲と言っても大したものではないのだがいい暇つぶしになることは一昨年の経験でわかっていた。
Wi-Fiさえあれば24時間の暇つぶしなど造作ないと思うのだが、快適な旅を提供するというおがさわら丸にはそれが無い。快適では無いのである。
さて今回のターゲットだが、小笠原の大物と言ったら何と言ってもジギングでのカンパチである。漁師はカンパチを捕らないらしいので大物がたくさんいるのだ、といえども父島周辺の魚はそれなりに数が少なくなっているらしく、入れ食いを楽しみたいのならさらに離島へ行くのがいいらしい。
ということで今回は到着した初日は午後から半日島周りで釣りをし、二日目三日目は一泊二日でケータ諸島へ船中泊での釣行、四日目は朝から半日島周りでの釣行、という予定になっていた。
ケータ諸島は事前の情報では大物カンパチにイソマグロがウジャウジャいるらしく、それに合わせて今回は道具も最強のものを用意した。竿は硬くて太いものを。リールには8号のPEラインに26号のフロロカーボンリーダー、そしてジグは200gから500gまでのものを用意し針に結ぶアシストラインには金属を編み込んでいるデビルラインという糸を使った。
根ズレさえしなければ100キロクラスの魚にでも対応できる強靭な道具仕立てだ。
これを筆頭に様々に変化する海の状況には対応するため5号タックル、4号タックルと私の場合は全部で4本の竿を持ち込んだ。根魚を狙う根魚王あたりは全く異なる道具となる。
コンビニで買い込んだワインに根魚王手製の鴨のローストなどをいただきながらPCをいじっていると美味しさと酔いにまかせて作業は順調に進む。夕食の頃には”小笠原入れ食いのテーマ”なる曲のあらかたが出来てしまった。
夕食は各自思いおもいにとる。僕はワインとつまみで腹が空いていなかったのでカップラーメンを船内で買って食べて済ませた。
腹くちくなると眠くなたので9時頃には寝てしまった。
翌朝は案の定3時頃に目が覚めてしまったが、しばらくはベッドでゴロゴロし、7時前に朝食をとる。何を食べたかは忘れてしまった。食後は給湯室に行きコーヒーを淹れてエノカフェおがさわら丸店を開店。この日のメニューはグアテマラのハイロースト。
コーヒーを挽いているところにカップ麺を食べに来たおばちゃん二人組がコーヒーの香りにつられて話しかけて来たので少し分けてあげる。
朝食後は朝から残り3分の1ほどあったワインを飲みながら二曲めに取り掛かる。夢中になって作業をしていたらすぐに10時を回り船を降りる時間となった。
船から出ると流石に暑い。湿度が高く一瞬でシャツがベタついて肌に絡みつく。
迎えに来てくださっていたお世話になる民宿ちどりさんのワゴン車と恵丸の船長さんの軽トラに荷物と人を振り分けて乗り込み走れば数分で宿に着く、歩ける距離だ。
素早く荷物を降ろして釣りの支度。
ここでY店長がラインのシステムを組んでいないことに気づいて慌てて組み始めた。24時間の船中で組むはずだったのがDVDを見るのに夢中になって忘れていたらしい。
それでも流石にプロだけあってあっという間に数本のロッド分のシステムを組み上げて滞ることなく船に向かった。
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