小笠原遠征2019 その2@恵丸 小笠原父島
小笠原遠征、初日は島に到着後午後から半日の釣りである。
ポイントは島周りに限られるのだがこの日は東風が強く、風の当たる東側は危ないので風裏の西側がポイントの中心となった。
それでも大きな父島の周りなのでそれなりにポイントはたくさんある。
開始早々にY店長にヒット!
さすが小笠原魚影が濃い!上がってきたのは美しい魚体のカンパチだ。
体高が高く色も綺麗な濃い褐色をしていてアンバージャックと英語で呼ばれるのにふさわしい魚体だった。
この一匹でこの日は入れ食いになるか?と期待させられたのだがどうもそのあとの一匹が続かない。
島に近いところから順に攻めて行くのだが船長の表情がイマイチパッとしない。潮が悪いのだ。
海面に近い上の方は動いているのだが我々の狙うカンパチのいる底付近の潮が動いていないらしい。
いわゆる二枚潮というやつだ。これはタチが悪いのは僕もよく知っている。ルアーを落とすと意図はスルスルと潮の流れている上の方でどんどん横に流れされてしまいなかなか底に到達しない。やっとルアーが底についても意図はまっすぐ張られておらず上の方でひらがなの「つ」の字のように流されてしまっているので竿をいくら上下に振ってルアーを動かそうとしても、たるんだ糸に吸収されてしまいうまく動いてくれないのだ。
こういう時の対策は潮の抵抗の少ない細い糸を使うか、早く落ちる重いルアーを使うかだ。Y店長のアドバイスで僕はこんな時のために用意しておいた3号ラインのタックルに300gのジグをつけて落としたらなんとか釣りになった。
船はポイントを細かく攻め、ジグを落としてしゃくっては回収し移動、というのを繰り返していった。
僕は久しぶりの沖釣りしかも小笠原での釣りに期待も大きく胸を膨らますのであるが、なかなか魚の反応は渋くアタリがない。ポイントを変え、ジグ(ルアー)の種類や色を変えながらせめて行くもなかなかアタリが出ない。
魚は魚探に写っているので間違いなくいるのであるが口を使ってくれないのだ。活性が低いのである。
なかなか釣れず、水深100メートルから150メートルくらいまでジグを落としては回収、落としては回収の連続で腕も疲れてしまっていた。久しぶりの釣りに体が慣れていないこともあるのだろう、回収の途中でも写りを休もうかと思うほどなのだが、船がポイントについてみるとまたジグを落としている。バカなのだ。
時間は刻々と過ぎあっという間に午後四時近くになっていた。
船は島の南側に回り込みやや浅めのポイントに入った。目の前に現れる島の岩肌が美しい。こんな風景の中で釣りができるのは幸せだが、魚が釣れてくれないと。
Tシャツの背中には爆釣の文字なのだが・・・
そんな渋い状況の中で魚をかけたのはジギング王。僕が勝手につけた名前だがこの人は本当にジギングをやらせたら上手い。かけた魚の大きさもまずまずの様子でドラグを鳴らして糸がリールから引き出されている。
上がってきたのは頭の大きい立派なカンパチ。10キロはありそうだった。
ところで、ジギング王が釣り上げたのを見た僕はそのジグの色がブルーとグリーンの中間のような色なのを知った。
僕も似た色を探したのだが同じものはない。この色の魚のエサ(ベイト)は何なのだろうか?と考えていた。南の島の大魚のエサといえばムロアジだ。エサ釣りでも餌にはムロアジを使うくらいだ。そこでジグをアンチョビットシャープ180gの金ムロアジカラーに換えようと手に取った。ちょうど横にいたY店長を見ると偶然にも同じ色のジグに換えようとしているので自分なりに正解かな?と思った。
次の流しで船長から合図がありジグを落とす。するすると糸が出てゆき水深近くでスッと止まった。ジグが底に着いたのだ。
ジグが底についてしゃくり始めたところ船の後ろの方でヒット。昆虫大好きさんがヒットさせている。そしてそれに続いて根魚王の竿も大きく曲がっている。これはチャンスだ!魚の活性が上がっている。
20メートルほどしゃくった僕は再びジグをそこに落とす。「こっちにも来い!」と声に出す。
底から数しゃくりして止めたところに、トン!というアタリ。すかさず糸を巻くと手に魚の重さと動きが伝わってきた。
やった初ヒット!さほどの重さはないようだが時々ドラグを出す。小型のカンパチは針にかかると首をグイグイ振りファイトするので釣っている方には小気味良い。底から20メートルくらいは少し強引に糸を巻いて魚を底から引き離した後は慎重にファイトしながら魚の引きを楽しんだ。
上がってきたのはおよそ5キロの小型カンパチ。小型だが初ヒットとしてはまあまあ満足の一匹だ。次は10キロオーバー、いや20キロオーバーを狙う。
同じジグに換えたY店長にもアタリがあったが針にかからなかったようだ。
とりあえず自分の狙い通りの作戦で一匹釣れたのは嬉しい。
その後も同じジグで誘っては回収し、落として誘っては回収、とロボットのように繰り返したが残念ながら時間となりこの日の釣りは終わりとなった。
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