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2019年9月20日 (金)

小笠原を食う@小笠原父島

小笠原には固有の植物やらが多くて世界自然遺産にもなっているのですが、そういう環境であれば当然自然からの恩恵である食べ物も固有種がたくさんあるわけです。

 

前回、一昨年前に母島にいた時にはペンション住まいだったのでそれほど珍しいものは食べなかったのですが、今回は父島の洋風居酒屋に通い込んで珍しいものをたくさん食べましたよ。

初日の晩飯に出かけるとお目当てのお店の道端に立てかけられたお店のメニューには「島もの」として小笠原父島特有のお料理がずらりと書かれていた。

最初に目に飛び込んできたのは何と言っても「新亀の煮込み」「新亀の刺身」「新亀のアヒージョ」と言った「新亀」もの。

 

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「新亀って亀だよねえ」「亀なんか食べちゃっていいの?」なんて言いながらお店に入りながら最初に頼んだのが新亀の刺身。

僕は旅に出た時はその土地の食べ物にトライするのが趣味なので、多少それが怪しいものだったり、ゲテモノ風だったり、味に疑問、不安があったりしてもとりあえずは食べてみよう、というのが基本なのだ。韓国でも蚕のさなぎの缶詰を食べてみた。美味しくなかったけど。中国でのムカデ、セミの幼虫、サソリ、の串刺しは流石に怖くて手が伸びなかったけれど興味はなくはなかった。人かじりくらいならしてもいいと思っている。

食というのは文化なので、その土地固有の食べ物を食べるということはその土地の文化を理解するには手っ取り早い一つの方法だからと思うのだ。

 

よく聞く話で、そんなものを食べたら可哀想、という言い方をする方もいらっしゃるが、犬も亀も魚もイルカもクジラもみんな一つの命なのだからどれも殺して食べるのは可哀想なのである。それを食べるということには食べなければ生きていけなかったその土地の歴史や風土というものがあるのだから可哀想だから食べないという選択肢は僕にはない。

ということで早速亀の刺身と亀の煮込みを頼んでみた。

出てきた刺身は想像していた以上に赤身の綺麗な刺身だった。

 

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早速食べてみると、歯ごたえが馬刺しに似ている。味も馬刺しに近いがクジラの刺身にも通じるものがある。「なんだか馬刺しとクジラの中間みたいですねえ」ということで他のメンバーとの意見も一致した。

次に亀の煮込み。これも美味しい。亀のスープというのは昔中華で食べたことがあり、それは誠に濃厚で美味しいスープだったが、この亀の煮込みも味が濃厚で美味しい。亀のキモなども使っているようだったが臭みもなく淡白だった。

 

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美味しい美味しいといいながらみんなで亀をつつきながら酒をガンガン飲む。

 

小笠原で出される亀はアオウミガメで、これは世界的に絶滅危惧種になっているらしい。

小笠原では昔から亀の肉というのは貴重な蛋白源だったようで食べられていた。それどころか明治時代には年間3000匹もの亀を取っていたらしく流石に亀がいなくなってしまったらしい。現在は時代は当然自然保護の波の中にあるので年間100匹程度の制限を持って捕獲することで亀の数は増えているというのを聞いて少しホッとした。絶滅危惧に加担してまで偉そうに食べたいとは僕でも思わないのだ。

ということで亀の味見が終わった後はそのほかの「島もの」をいただく。

島魚、というのは多分カンパチやバラハタといった僕らにはおなじみのものだと思ったので野菜系を攻めた。

島パパイヤキムチ、島ニラもりもり豆腐、島レモン入り鳥南蛮、島魚ツナピザ、薬膳島ラー油ピザ、とメニューにあるものを深慮することもなく片っ端から頼んで貪りついた。キムチはビルに合い、島ニラもりもり豆腐は島ニラを刻んで冷奴に乗せてタレをかけたもの。これもさっぱりして酒のつまみに合う。鳥南蛮は鶏肉が美味しかった。一体この鳥は島で飼われているものなのか、それとも本土から運んでくるのか?などという疑問を語り合いながら食う。ピザはまん丸ではなくインド料理のナンを小さくしたような大きさと形、これも肉厚の記事にチーズたっぷりで美味しい。島寿司はからしをつけた小ぶりの握り寿司、さらに島寿司の天ぷらというのも頼んで食べた。そのほかにもサラダやら漬物やら片っ端から2個づつ頼んで6人でシェアした。

酒は生ビールに始まり、タコの実酒や島ラムマザーという小笠原特産のホワイトラム酒のサワーを飲んだ。これもクセはあるがつまみには合う。南国らしいキリッとした酒だった。島レモンのタワー酎ハイなどというものもあり面白半分で頼んでみる。

 

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しかし驚いたのは島の食べ物よりも昆虫大好きさんとバイク大好きさんの大好きブラザースの食いっぷりであった。

鳥南蛮にピザなど脂っこいものをつきつきたいらげフライドポテトなどさらに食べた後に締めのローストビーフ丼というのを一人で平らげてしまった。

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初日はこのくらいで勘弁したが、2日目はだいたいのものの味はわかったので初日の中から好みのものを中心にまたまた大量にたのむ。さらに前日釣ったカンパチと島の漁師さんにいただいたカツオが大皿に尾頭付で出てきた。

 

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カツオは大変美味しく一同奪うように食べてあっという間になくなったが、カンパチは食べ慣れているので橋が進まない。対象に余ってしまったので隣の賑やかなテーブルの団体さんにお皿ごとあげてしまった。

この日のヒットは初日に食べなかった「亀のアヒージョ」だった。ニンニクの聞いたアヒージョにした亀の肉は美味しく、残った油もバケットに染み込ませて食べると美味しい。バイク大好きさんはこれがすっかり気に入ってしまい、3日目には四人で3皿頼んだ上にバケット4人前頼んでその半分ほどをバイク大好きさんがたいらげてしまった。

 

さらに別腹のスウィーツも充実しており、島レモンを使っいクジラの尻尾をかたどったアイスなどがあり甘いもの好きさんたちが食べていた。

 

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このように同じ店を三日間食べ尽くしたせいで3日目には流石に一部の方々は飽きてしまったようであったが、小笠原父島の食べ物は大方食べ尽くしたという充実感と満腹感に満たされた小笠原遠征であった。僕自身のお勧めは島寿司と亀のアヒージョかな。

 

 

 

写真提供:エブアンドフロー


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