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2020年3月 2日 (月)

与那国島ふたたび その3@太郎丸

日本最西端にある与那国島の夜明けは東京に比べると30分以上遅い。二日目の朝は6時半に開く売店で食事を買い込み出船する予定だったので6時前に起きたら空はまだ真っ暗。雨が落ちていた。船長からの連絡で出船を7時に変更された。雨が上がるのを待つのだった。時間ができたのでコーヒーを淹れて釣り師一同にふるまう。

7時前に皆と横の売店に向かうとまだ空は暗い。この日の食べ物、飲み物などを買い込み船に乗ると間も無く出船した。

1時間ほど走ります。という船長の声に朝飯のおにぎりを食べながら薄暗い空を見上げる。

風は昨日より落ちており波とうねりもまだ残ってはいたが収まる傾向にあった。

 

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スマホのGPSで自分の居場所を見ると与那国島の南に向かっているようだった。

 

最初のポイントに着く。水深160m。船長の合図とともに一斉にジグを落とす。

今日は釣るぞう!と気合を入れながらスルスルと出て行く糸を見ていた。底に着くとすぐに糸ふけを巻き取りしゃくり始める、すると既にトモで釣っていたジギング王にヒットしていた。おお!これはいいぞ!と思っているとその右隣のドベさんにもヒット!さらに右隣マッシーヒット。とも側から順番にヒットしてきている。次は俺だと思いながらしゃくるとヒット!気がつけば全員ヒットしている。

僕の竿は絞り込まれ、まあまあのサイズと思われた。ようし、来たぞう!これでなけりゃあ!と気合いを入れてリールを巻くと魚の引きとは違う、グングン!という感触があった途端、フッと軽くなってしまった。糸が切れたのだ。魚に根に引き込まれて根ズレしたのか?巻き上げてみるとリーダーは付いていたが切れたところから30cmくらいはザラザラになっていたところを見るとねズレらしい。

 

ガッカリしつつも周囲の状況を見るとジギング王はカンパチの頭だけ上げていた。サメに胴体から先を食われてしまったようだ。

ドベさんは隣のジギング王のカンパチにサメが食らいついている隙にうまいことカンパチを上げていた。

その隣で僕の左隣のマッシーと右隣のナベテツさんも切られておりミヨシにいたY店長はカンパチを上げていた。

僕以外の切られた人たちはねズレなのかサメなのか定かではないがみなさん強烈な引きだったという。

 

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切られた仕掛けを付け直したり写真を撮るなどしている間に船は流し変えてもう一度近くのポイントにつけた。

水深は同じく160m。船長の合図ですぐにジグを落とす。

すると、またまたジギング王か真っ先にヒットする。それを見ながら一度しゃくったジグを落として再びしゃくり始めた瞬間、ドスン!という重いアタリが来た。すぐさまリールのハンドルを回し糸を巻くが竿先から引き込まれる。ここで負けるとまたまた根ズレで切られるので根のないところまで強引に巻いた。ところが魚の方も負けじと引き込未ドラグを鳴らし糸を引き出す。先ほどのヤツよりデカイ。糸を出されるのを必死にこらえた。その次の瞬間!バスッ!というような嫌な感触が手に伝わり軽くなってしまった。また根ズレにやられてしまったか?とガッカリしながら糸を巻き上げたら、なんと釣り針とルアーを結ぶアシストラインが切られてしまっていた。この糸はデビルラインという金属を編み込んだ強力な強さを持つ糸をつかていたので、ここを切られたというのは余程の強く鋭い歯を持った魚がかかったと思われた。

やっと周囲に気が回るようになったので見てみると、ジギング王も僕同様に切られたようだった。やっぱりサメかなあ!恐らく僕のルアーにもサメが食いついてその鋭く強い歯でアシストラインを切られてたようだ。

この二連続のサメ攻撃で船長は大移動を決めた。2時間ほどここから走る。空は荒れて日傘し温かいのを超えて暑くなって来た。

 

長い移動後に着いたポイントは同じく水深160m。

ここでも真っ先にジギング王がヒットさせた。さすが王様である。竿は大きく引き込まれなかなかのサイズのカンパチのようであったが途中で「あああ!」というジギング王の嘆きとも叫びとも言えない声が聞こえた。サメにやられたようだ。急に軽くなってしまった竿を巻き上げていくジギング王の針に付いていたのは大きな頭のカンパチだった。胴体までついていたら軽く10キロは超えていたであろうサイズだった。嘆くわけである。

ここもサメか、というのでまたまた移動し、今度はサメの居ない水深250mのポイントに移動した。4年前僕が重いジグを持っていなくて、ジギング王に三連発で先を越されて悔しい思いをした場所である。

 

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待ってましたとばかりにこの日のために用意してきたタックルで520gのスキルLを落とす。先にそこまでついたもの勝ちだ!とばかりに左隣のマッシーは700gの鉄ジグを落としていた。

どっちが先にそこに着くのか、と出ていく糸の色を見ながら負けてる、勝ってる、などと思っているとやがてリールの回転が止まりジグの着底を知らせてくれる。さあ、ここからが勝負だ!と糸ふけを一気に巻いてしゃくり始める。ここでどーん!とアタリが来て竿がギュンギュン絞り込まれて、となるはずだったが、何度落とし直してしゃくってもアタらない。

他の人も当たらない様子、どうやら魚の反応が渋いらしい。何度か流し変えたが全くダメだった。やがて南風が強まって来たためこのポイントを離れて島の方向に戻ることにした。またまた2時間近くの移動となる。

お天気は夏のようだった。僕は短パン半袖Tシャツになりビールを飲んで甲板に寝転んだ。

青い空が美しく風が心地よい。今が二月であることが信じられなかった。

 

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少しうとうとしているとやがて船はポイントに着く。

水深250m、いいよおお、という船長の掛け声でジグを落とす。

そお言えばまだ今回の遠征で1匹も釣っていないじゃないか。ボウズは嫌だなあ、なんて思いながら糸の色を見て水深を確かめていたら200mのところでジグが落ちるのが止まった。反射的に糸を巻き上げ合わせると手元に魚の反応が伝わる。ぐんぐんぐん、と竿先が叩かれるように曲がる。来たかカンパチ!と喜んで巻き上げる。ほぼ同時に引率店長にもフォールでアタったが針にかからなかったらしい。

ヘッヘッヘ、魚だぜ。でもグズグズしてるとサメちゃんが来てまたやられちゃうからそう呑気に釣りしていられない。グイグイと巻くと魚もグイグイと引いてくれる。カンパチなら5キロくらいはあるかなあ、と思いながら上げて来たら見えた魚は赤かった。ああ、例のアレであった。甲板に上がったのはオオクチハマダイ。ちょっとガッカリしたけれどボウズは逃れられたのでまあいいか。

 

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ジギング王はここでも何かヒットさせていたが記憶にないところからカンパチではなかったようだ。

このポイントも二流ししたところで風がさらに強まり港に戻ることになった。時間はまだ4時頃だったが魚の反応や潮の具合からみてダメと船長は判断したのであろう。早く上がって夜にもう一度出てくれるというので一同納得した。

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港に着くと6時近くなっていた。釣具は船に乗せたまま港近くの焼肉屋に入り夕食を食べる。

一同夜の釣りに期待していた。この島周辺の夜釣りでは大きなイソマグロがガンガン釣れるらしいのだ。そのための太い糸を巻いたリールも用意してきた。昼間の釣りは今ひとつだったものの夜への期待があったのか釣り師一同は元気だった。焼肉をたらふく食べ終え再び船に向かう。

 

7時半頃薄暗くなる空を見ながら再び港を出る。20分ほど走り水深200mのところで釣りを始めた。ところがジグを落としたところあっという間に潮に流されて意図はスルスル横に流れて船から離れていく。一投したところでこの潮の速さでは釣りにならないと船長も判断したようだ。移動するという。

しばらく走って灯台の見える断崖近くの沖に着く。水深50m。ジグを落とすとここも潮が早いが浅い分なんとか底は取れた。

初めてすぐにジギング王にカマスがヒット。イソマグロでないのでジギング王はがっかりしたようだ。このあと釣りをするのをやめてしまった。隣のドベさんは船酔いしたのか焼肉を食べ過ぎたのか気分が優れないようでやはり釣りをやめてしまった。

残されたマッシー、僕、ナベテツ、店長の四人はしゃくり続ける。

店長には辺りはちょいちょいあるらしいが魚がかからない。ジグは魚の歯で傷だらけになっていた。

しばらくしてナベテツさんがヒット。まあまあのサイズらしく竿が曲がっている。なんだろう?と思いながら釣りをやめてファイトを見ていた。

上がってきたのはギンガメアジだった。それもギンガメにしてはいいサイズ。写真を撮って再び釣りを始めるも僕にはアタリがない。

 

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船は何度か流し変えて、僕はジグも色々変えて見たけれどダメだった。10時近くまでやったところで今一つの釣果のままこの日の釣りは終了した。

翌日は時化の予報だったためおそらく今回の与那国の釣りは終わりだろう。残念だが自然にだけは勝てない。

今回の1日半の釣りを思い出しながら宿に向かった。

 

 

写真提供:Ebb&Flow,

    

釣りに関するお問い合わせはEbb&Flowへどうぞ

 

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