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2020年4月27日 (月)

ダボハゼ物語

クチボソとヌマエビがメインの我が家の水槽だけれど他にも何匹か他の魚がいる。ダボハゼ、タナゴ、ザリガニの赤ちゃんなどだが、その中で一番愛嬌を振りまいてくれる、というか仕草がかわいいのがダボハゼくんだ。

 

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彼は近くの公園にエビをすくいに行った際に、数匹のエビと混ざってたった一匹だけ捕獲されてしまったのだ。

今はダボハゼ仲間のいない水槽に孤独に暮らす毎日なのだが、彼にだってきっと公園の池での生活では友達もいたであろうし、恋敵もいたであろう、いや、ひょっとすると彼女くらいいたのかもしれない。

僕が公園の池の葦ぎわをタモでガサゴソとやった時にも彼女と春の陽気の中、葦ぎわで、「そろそろ春の繁殖期だし子供でも作ろうか?」「いやん、エッチ。ウフフ」などとイチャついていたところに突然何者か巨大なものが攻めてきた。とっさに彼女の肩を押しやりを逃したダボハゼくんも自ら逃げようと、その体の割には大きな胸びれに渾身の力を込めて大きくひとかきした。間一髪間に合ったか!?と思ったろう。ところが気づいてみれば周りにゴソゴソする子エビたちと一緒に網の中に捕らえられてしまった。という事だったのかもしれない。

アクラツな人間(俺のことね)はたった一匹だけのだぼはぜくんを逃してあげようという慈悲の心がないばかりか、やったやった、ダボハゼも採れた、ラッキーなどと悪魔のような笑顔でこっちを見ている。

こうしてバケツに入れられてしまったダボハゼくんは我が家の水槽に強制収容されてしまった。

その日からは彼の孤独な日々が始まった。

周りを見ればせかせかと泳ぎ回るクチボソだらけ、自分と同じ形をしたものは一人もいない。もちろんあの彼女とも引き裂かれてしまった。自分の不運を呪うダボハゼくんにとって唯一の心の救いは彼女を人間から逃すことができたことであろう。遠い池の中で他のオスダボハゼに言い寄られているのではあるまいか、などと考えるだけでも心が落ち着かなくなるのではあるが、このアクラツな人間(俺のことね)の手から逃すことができたことだけをこれからの人生の心の支えとして生きて行くしかないのである。

 

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彼の怒りと悲しみは日々すべてこのアクラツな人間に向けられていた。人間がカメラを持って己に近づけば逃げるようなことはせず、ぐんと前に出て睨み返し怒りを表現した。

餌をもらっても媚びることは一切なく、ダボハゼくん用にと買ってきた冷凍アカムシを与えられた時にも、喜んで食いつくクチボソたちを横目に、わざと不味そうな顔をして食べてやった。

唯一の楽しみと言ったら、自分より強そうなヤツがこの水槽にいないことくらいか。好き勝手に自由に泳ぎ、邪魔なクチボソたちも跳ね除けて泳ぎ回った。

ところがある日水槽のガラス面に産み付けられたクチボソの卵が美味しそうなのでこっそり近づいていったら、卵を他の魚から守るようにマスクしてあった網の隙間を知らぬうちにすり抜けて、気付いた時には網の中に入ってしまっていた。

なんたる失態!俺としたことが自分から網の中に入っちまうなんて!早くここから逃げ出さないとまたアクラツ人間が来て俺をいじめるに違いない。と思った瞬間身がすっと軽くなるような感触を感じた途端、今度は息苦しくなった。網ですくわれてしまったのである。人生二度目の網の中は一瞬の出来事だった。気づけば再び水の中、しかし何か様子が違う。

あのうるさいほど泳ぎ回っていたクチボソたちは全く姿がなく、周りを見渡せば草の隙間からこっちを用心深く見ているエビたちだけだった。

そそっと泳ぎ始めて様子を伺うと、すぐに壁に突き当たる。反転して逆に泳いでもまたすぐに壁に突き当たる。なんだかずいぶん狭いところに入れられてしまったことに彼は気づいた。

まるで独房に入れられたようだ、と彼は思った。そしていよいよ人間への怒りは膨らむ。エビたちのチマチマした動きにさえ小さな苛立ちを覚えるようになった自分に最近気がついたほどだ。

エビたちの噂話を小耳にしたら、人間はどうやらオレ様が他の魚たちに食いつくと思い隔離したらしい。だったらこのエビたちにはオレは食いつかないと思ってんのか?人間だって魚と伊勢海老の刺身が同時に出てきたら伊勢海老から手を出すくせして、エビが美味いのが分からないのか、あのバカヤロ(俺のことね)め!

 


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などと日々思って暮らしているに違いないのだ。

幸い紳士なダボハゼくんはエビたちと争うこともなく、それなりに孤独に慣れてきているようにも見えるのだが、彼の心の奥深いところにある悲しみに思いを馳せると、ひょうきん者などとは言ってニヤつきながら餌をやっている場合ではないのである。

 

ところで話は変わってクチボソの卵なのだが、第一弾の産卵からちょうど一週間の今日。卵をジーと見ていたら中で動く様子が見られた。稚魚は無事生きているようである。卵の中には目らしい黒いツブツブが二つ見える。もう明日にでも孵化するかもしれない。

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さらに第二弾の産卵卵も順調に生育しているようで、卵の中の黒い粒がはっきりしてきた。

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そして一昨日産まれた第三弾の卵たち。何も保護せずに放置しているのだが、クチボソパパが見張りを続けて、外敵を追い払ってるためか今の所数も減らず無事な様子だ。

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以上が本日のクチボソ産卵に関する業務連絡であります。さあ、次はいよいよ孵化かな?おチビちゃんたちをうまく捕獲して別の水槽に移せるかどうかがカギなのでありますが、こればかりはやってみないと分からない、行き当たりばったり勝負なのであります。

 

 

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