クチボソの悲劇
今日はとても悲しい報告をしなければならない。今、こうしてその出来事を思い出しながら書こうとする手も止まってしまいそうなほど悲しい出来事なのであります。
昨日、クチボソの赤ちゃんが誕生した報告をしましたが、実際に生まれたのは一昨日のこと。中一日おいて産卵第二弾の赤ちゃんクチボソが今朝孵化する予定でした。
早朝5時に目を覚ました僕がまだ薄暗い部屋の中にある水槽の卵が産み付けられていた部分を保護するために網でマスクしておいたところをそっと覗き込んだ、瞬間、己の目を疑った。
網の中には針先のような小さなクチボソの赤ちゃんが数十匹、いたいけの無い姿で必死に泳ぐ様を想像していたのだけれど、網の中にいたのは6〜7匹のエビだった。
一瞬エビが生まれたのか?!とは流石にアホの僕でも思わない。やられた!と即座に思うと共に悲しみと怒りが同時にこみ上げる。
網の中のエビちゃん達は一同満足げな表情を浮かべ、まったりとしており、もう、今日はすることないわぁ、いやぁ満足満足!とした態度であり、その無表情な顔立ちの中にもはっきりと見て取れる。
ヤツラときたらクチボソの赤ちゃんを探そうと必死になっている僕が網を動かしても、微動だにせずまったりしていた。
わしら腹一杯じゃけん動けんけ。という態度を見て再び僕は果てし無く悲しくなりながら卵を見た。するとほとんどの卵が昨日まで見られた目の点々がなくなりもぬけの殻になっている。つまり孵化し終っているのだ。にもかかわらず、網の中にいるのは満腹になって動けないエビ達どもだった。
ああ。なんたることか。
網と水槽のガラス面の隙間から赤ちゃんが零れ落ちることは想像していたけれど、まさかエビちゃん達の朝食になるとは思ってもみなかった。
俺が甘かった!と自責の念をエビ達にぶつけて網から放り出してサイド水槽の中を凝視する。ひょっとしたら一匹二匹くらいはエビから逃れて元気に泳ぎ回っているのではないかと。
しかし村僅かな希望もすぐに打ち砕かれる。元気に泳ぎ回っているのはクチボソの生魚とエビ達だけだった。もとい、エビ達は泳ぎ回るというよりも藻の上でまったりしておった。
こんな狭い擬似自然の中にも容赦なく弱肉強食の世界があることを改めて思い知らされた。
僅かな希望も完璧に打ち砕かれつつも、なんとか自分を取り戻した僕はこの数日間に産まれた数百のクチボソの卵だ。
今はまだパパクチボソが見張りをしているから安心なのだけれど、どこかでこれも保護しなければならないのだが、その手が思い浮かばない。
大きなペットボトルをキレイに切って穴を開けて、網の代わりに卵を産みつけたところにうまく固定できるか?くらいのアイディアしか浮かばなかった。
しばらく思案しているうちに冷静になってくると、水槽の中の自然的バランスを見るならば、このまま放置して孵化させてどのくらい生き残るものなのかを見るのもいいかも、などと思いもする。
クチボソ赤ちゃんを保護して増やしたところで飼育する水槽もこれ以上増やせないし、自然に任せればいいか。と、かなり投げやりな気分になってしまった。
何れにしても赤ちゃんが孵化したら吸水口に吸い込まれない工夫だけはせねばならない、と思いつつも、入れ物をうまくわけた一昨日生まれた赤ちゃん三匹が泳ぐ姿をみれば、エビたちのお腹に入ってしまったであろう今朝生まれた赤ちゃんクチボソたちの無念の命に思いを寄せては悲しんだ一日なのでありました。
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