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2020年7月

2020年7月23日 (木)

エノカフェ小笠原・ケーター(聟島)列島店

全国の有名遊漁船、および離島や無人島などにおける船上カフェを展開しているエノカフェ(EnoCafe)でありますが、この5月でめでたく4周年を迎えました。

 

この4年間で、男女群島、小笠原母島、父島、硫黄鳥島、西は与那国島、西表島、久米島、徳之島、トカラ列島、種子島、五島列島周辺、対馬、壱岐などの玄界灘周辺、能登輪島、東京湾一体、仙台、金華山沖と活動してまいりました。こうしてみると、地道にやってきた活動も蓄積すると大したものになっていく感じがする。

あとは北の北海道、南の果ての波照間島などを制覇したいなあ。

などという野望も密かにあるのであります。

 

今回は、これらエノカフェの歴史の中でも一つの金字塔になるのではないかという、小笠原ケーター(聟島)列島でのエノカフェです。

聟島までは小笠原父島から釣船で4時間弱。遠いのであります。ここに来るのは地元漁師さん、ダイバーの皆さん、釣りバカ、くらいなのですが、船中泊で一泊していく人たちは漁師さんを除いては少ないらしい。それを今回体験してきました。

普段は漁船の釣船のデッキにテントを張っての一泊は、なかなかアウトドア的にも珍しいし、開放感もあって楽しいものでありました。

 

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その夜明けとともに、目を覚ましコーヒーを淹れてみなさんにふるまう、というのを実践してきたのであります。

今回は湯沸し用のキャンプ用コンロまで持参し、船長の食事の準備の邪魔をしないよう配慮しました。

 

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ここで淹れたコーヒー豆は三日前に焙煎してきたコスタリカのハイロースト。

芳醇な香りと深いコクが特徴の豆であります。これを絵のカフェ流に濃いめに淹れて、眠たい顔をしている釣り師一同に飲んでいただき目を覚ましてもらうというわけ。

 

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朝日のあたる人の匂いのしない島を見ながらコーヒーを飲んでいると、ひょっとすると、ここ聟島で自家焙煎の挽き立てコーヒーを淹れたのは人類で僕が初めてではないのか?という思いが湧き上がったのであります。

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おそらく可能性としては、ダイバー船あたりでコーヒーを挽いて淹れるということはしていそうですが、その豆が自家焙煎コーヒーとなると、その可能性はぐんと下がるし、漁師さんが仕事の合間にそんな暇なことするわけはない。残る可能性としては江戸時代あたりに捕鯨にきたアメリカ人あたりが自分らで焙煎したうす〜いアメリカンコーヒーをがぶ飲みした、という可能性はなくもなさそう。

いずれにしても、かなり歴史的には珍しいことなのではないか!ということであります。

これは、日本のコーヒー文化史の中に残すべき出来事なのではないか!あるいはギネスにも残すべきではないのか!と次第に鼻息が荒くなっていったのでありました。

 

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そうは言いつつも、朝日のあたる島の景色を見ながら飲むコーヒーというものは実に良いもので、体を起こしてくれるだけでなく、今日一日が素晴らしいものになっていくような気にさせてくれるから不思議なものでした。

 

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ついでに書きますと、翌日には父島近海にても絵のカフェを開店し、自粛生活中に自作したエノカフェエプロンを使ってコーヒーも淹れたし、そのままの姿で釣りもしましたよう。(バカだ)

 

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2020年7月21日 (火)

小笠原カンパチ遠征2020⑥

小笠原カンパチ遠征最終日。この日午後3時発のおがさわら丸で東京に帰るため午前中のみの釣りとなる。

早朝3時半起き、4時に宿を出発で4時半出船。

まだ太陽の出ていない港を出て父島周りのポイントまで走る。

昨夜はケーターでの反省会で大いに盛り上がり、さらに怪魚ハンターの釣ったスマガツオの刺身がたいそう美味しかったことなどもあり、一同結構な酒量を飲んだのでありました。特に普段はあまり飲まないY店長の勢いがすごくチューハイを何倍も飲んでいた。その反動で朝一船の出た時は動けていたもののしばらくすると二日酔いに耐えきれず、キャビンでごろ寝となる。

 

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僕はといえば、昨夜はあまり飲まずにみんなの酔っ払うのを見て楽しんでいたおげで元気そのもの。
最初のポイントまで小一時間走ると聞いて早速湯を沸かしエノカフェを開店する。
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緊急事態宣言下の自粛中に暇を持て余して作ったエノカフェ・エプロンも着用する。
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挽きたて、入れ立てのコーヒーを飲みながら船はポイントに向かって進む。
小笠原の海は四日間凪いでくれた。この日も凪で釣り日和だ。
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やがて日が昇り、しばらくするとポイントに到着。早速釣りを始める。
初日、半日であれだけ釣れているので、この日も期待は高まる。朝の下げ潮のいい時間帯に釣りができるはずということも嬉しい。
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最初のポイントではすぐにジギング王がヒットさせた。しかもカンパチ。
上がってきたサイズはそれほどでもなかったが、いきなりのヒットに今日は入れ食いか!?と隣の僕も大いに喜ぶ。
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ところがである。
そこからが釣れない。アタリもない。根魚もろくに釣れない。こんなに渋い時が小笠原にもあるのかというくらい釣れない。
しゃくれどもしゃくれども、ポイントを深いところ、浅いところ様々移動するが全く食わない。
僕は、絵のカフェの時のエプロンをつけたまま釣りをしていたので、こういう釣りを舐めた態度が釣りの神様の逆鱗に触れて、全く食わない状態になったのではないかと大いに反省しエプロンを外した。
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外した直後にヒット!と行きたいところだが。全く状況は変わらない。
船長は変な潮だなあ、と呟いていた。
二枚潮が激しく、おそらくは糸が大きく流されてたるみ、いくら竿をしゃくってもジグが動いていない状態にあるらしいことが、二日酔いから回復して起きてきたY店長の言葉で分かった。
こういう時は自銀ングでもハイギヤのリールを使って、一巻きあたりのジグの動きを大きくしなければならない。
ところがこの日の僕はスピニングのハイギヤを持ってきていなかった。
仕方ないのでベイトのハイギヤ・タックルでのぞんだのだが、スピニングとベイトではギヤ比も違えばスプールの径も異なるので簡単に代用はできなかった。
しばらくして、ポツリとオサムシ君がホウキハタを釣り上げたのみでなかなかアタリが出ない。
潮は相変わらず二枚潮で釣りにくい。
移動を繰り返しながら、潮のいい場所を船長は探そうと懸命なのだが、なかなかいい場所がなかった。
もうそろそろ終わりの時間かな、という最後の最後でジギング王に大物がヒットした。
これは大きいようでドラグがギュルギュルなって糸が出て行く。
どうやらキハダマグロっぽい。
狙いのカンパチではないがこの魚は大きかった。巻いても巻いてもドラグを出されて元の木阿弥。
やっと船の近くまで上がってきたら一見40キロクラスのキハダマグロのように見えた。
と書くのは、この後バレてしまって上がらなかったのだ。
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最後の魚がバラシで終わってしまった。

ジギング王は今回色々悔やむこともあったろうが、僕も同じで、初日に糸を切られたカンパチのことが忘れられなかった。

あれはもし取れていたら、悔やむばかりか、糸を切られることによって他のタックルの糸も大丈夫か不安になり釣りをしていて落ち着かなかった。

今回の小笠原遠征はこれで終了した。

 

その後港に戻って、魚を持ち帰るものだけ船に残り発泡スチロールに分けて入れる。

大きなツチホゼリが二本、バラハタもキープしたものはみなデカイ。そのほかアカハタ、アカハタモドキ、アザハタなどハタがたくさんで、みるみる発泡スチロールが赤くなって行く。三日間の思い出を詰め込んで氷を入れて蓋をする。

港から宿に戻りシャワーを浴びて帰り支度をする。潮を体から落とし、さっぱりしたので昼間からビールを飲みながら支度をした。

午後3時、宿の「ちどり」さん、恵丸の船長と港で別れを告げ、再会を誓い船は出航した。

次回またここにきた時、今度こそは糸も切られず万全な体制でデカイのを釣ろう。

そう決心しながら心地よい酔いの中に埋れて行った。

 

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2020年7月20日 (月)

小笠原カンパチ遠征2020⑤ケーター(聟島)列島船中泊3

船中泊でのケータ列島一泊二日の釣行。

二日目の朝は5時にテントの中で目がさめる。外はすでに明るくなっていた。


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早速この日のために用意してきた、キャンプ用湯沸かしセットでお湯を沸かして、自家焙煎コーヒーを淹れる。
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この島で自家焙煎コーヒーを挽き立てで淹れるのは人類初めてでは無いのか?ダイバー船でやっていなければ可能性はありそうだ。
ギネス登録したいな。などと話しながらコーヒーを飲む。ちょうど陽が上がってきてコーヒーを飲む我ら一同に差し込んだ。
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船長の作った朝食を食べて6時に出発。
今日は昨日できなかった、午前中の下げ潮のいい時間帯に釣りができるので期待は上がる。
魚は昨日も沢山いた。潮さえ動いてくれたら釣れるはずなのだ。
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この日最初のポイントに入り、一投目。
ワクワクしながらジグを落とした。ジグが底についた途端にミヨシの方で何やら声が上がった。
早速ヒットか、いいぞう!今日は行けそうだ。とトモの方から覗き見たら怪魚ハンターにヒットしている。
ところが、魚が上がってきたらみんな笑っているではないか。
なんと、怪魚ハンターが得意とするサメが掛かってきたのだった。
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船長はサメを外してから、おかしいなあ、この辺りにはサメはいないんだけど、と不思議がっていた。
怪魚ハンターがサメを引き寄せる力の強さに感心せざるを得なかった。
少し移動したところで、ジギング王と僕、オサムシくんがトリプルヒット。
サメではない、カンパチのアタリだ。
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ジギング王の魚は僕のよりもデカそうだ。ドラグを鳴らし続けている。
いいぞう!これでこそケータにきたというものだ。
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最初にあげたのはオサムシくんだった。サイズはイマイチながら綺麗なカンパチだ。
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僕のも、オサムシくんと同サイズだった。
よく引いてくれるので、このサイズでも釣りとしては楽しい。しかしもっとデカイのが釣りたいのだ。
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ジギング王の魚は途中から引き方が変わった。船長が、もしかしてあの魚じゃないかな。と思わせぶりに言う。
上がってきたのを見て隣にいた僕は声をあげて驚いた。
なんと、大きなツチホゼリではないか。
おそらく、僕の右隣にいた根魚王は僕以上に大声をあげたかったに違いない。
なんと推定16キロはあろうかという巨大なツチホゼリ。これこそまさに根魚王がわざわざ小笠原まで来て釣りをしているメインターゲットなのだ。
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このツチホゼリには見る者を圧倒するような貫禄があった。まるで海の主であるかのような堂々とした体躯と表情だった。
あまりに大きすぎて持ち帰れないのでリリースした。海に放たれた主は悠々と自分の巣に戻っていった。
ポイントに入れ直し、釣り始める。
根魚王の頭にはツチホゼリしかなかったであろう。しかし釣れてくるのは無情にもおチビカンパチ。
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ほぼ同時に左隣の僕にもヒット。連続ヒットで気持ちがいいがサイズはイマイチなのであった。
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さらにすぎの流しでもヒット。三連続ヒットで気持ちがいい。なんだか何をやっても釣れるような気がしてくる。
しかし小物に運を使い果たしているようにも思えた。
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ジギング王がばかでかツチホゼリを釣り上げてちょうど1時間後。
今度は今回絶好調のオサムシくんが昨日に続き2匹目のツチホゼリを釣り上げた。
今回、僕は小笠原に3度目の釣行だが、こんなにツチホゼリを見たのは初めてだ。
小笠原とて、そう簡単に釣れる魚ではないのに。
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ここまで、よく釣れているものの、カンパチのサイズが今ひとつだった。
船長は大きくポイントを変えた。潮の動きが今日も今ひとつらしい。なんとか潮の動くところを探しているようだった。
新しいポイントに入りすぐに怪魚ハンターにきた。
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しかしカンパチではなくバラハタだった。ここも潮が今一つのようだった。
少し潮の動きが変わるまでGTを狙って時間を潰すことになった。
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左舷側でGTキャスティングをしている間は、僕らは昨日と同様右舷で根魚と遊んだ。
ここでも次々と魚がかかって楽しませてくれた。
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GTの方は雰囲気は非常に良かったのだが出ずじまいだった。
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30分ほどやって大きく移動することになった。
ケーター(聟島)から針の岩といわれる島の横に移動する。
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時間はすでに10時半過ぎ、朝の下げ潮がいい具合に流れてくれたらいいのだが、どうも今日も底潮がいまひとつ流れないらしい。
根魚王にとってはそんなことはどうでも良いことのように大きな根魚を黙々と釣り上げていた。
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11時を回ると少し海に変化が現れた気がした。
僕にヒットしたカンパチがなかなかのサイズだったのだ。
10キロには及ばなかったが僕にとっては今回一番のサイズがきた。
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そしてまた、怪魚ハンターにもグッドサイズが。こちらは大きなスマガツオだった。
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そして11時半を過ぎ。時はやってきた。
いきなり僕の竿に大きな魚がヒットすると、次々に周りの人にもヒットする。
ドラグが出されて、竿はグイグイ引き込まれる。
オサムシくんは先のカンパチでドラグが緩めだったため、Y店長に思い切り閉められたものだから、竿を持ったまま船べりから海にひきづりこまれそうになっているのが見えた。その奥で怪魚ハンターが、さらにミヨシでY店長が、そして僕の左隣でもジギング王の竿が大きく曲がっていた。
どの魚もこれまでのものとは違うのが竿とみんなのファイトを見ていて分かった。
僕の魚もなかなか寄ってこない。
オサムシくんは最初の魚の走りをなんとか堪え抜いて、魚との間を詰めに入っていた。
Y店長はバレてしまった。
ジギング王は珍しくラインブレイクしてしまった。
上がってきたオサムシくんのカンパチはすごかった。
堂々たる体躯。一見して20キロ以上あるのがわかる。
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推定24キロのカンパチだった。
続けて上がってきた怪魚ハンターのものも15キロクラスのカンパチだった。
十分に大きなサイズだったのだが、オサムシくんのカンパチがあまりにも大きいのでその大きさが感じられなかったのは気の毒だった。
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そして僕にかかったのは、カンパチではなくイソマグロだった。
13キロくらいはあったか。イソマグロとしては自己二番目の記録になったのだが、24キロのカンパチを見せられてしまってはただの外道にしか見えなかった。
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おりがとうオサムシくん。君の1匹が他のものの魚の大きさを霞まさせてくれた。
どうやらこの時、僕が最初にかけたイソマグロが暴れたので、水中に活性が一気に上がったようだ。もちろんいいタイミングで潮も動いたのだ。
周りの巨大カンパチが一斉にジグに食らいついたというわけだ。
オサムシくんのカンパチも半分、いや4分の一くらいは僕のおかげで釣れたことにしておこう。
それくらい、人に釣られて悔しいサイズのカンパチだった。
もっと悔しかったのはジギング王であろう。
なんと痛恨のラインブレイク。いつもあれほど仕掛けには注意を払っているジギング王には珍しいミスだった。
どうやら、朝かけたばかでかツチホゼリにジグの結び目を傷付けられていたのを見逃していたらしい。
しかし、さすがジギング王である。
次の流しでは一番に魚を掛けた。上がってきたのはいいサイズのカンパチだった。のだが、ジギング王も、オサムシくんのと比べたら小物だね。と悔しがっていた。
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その直後にまたまた僕がカンパチをかけたのだが、どうも僕に来るのは小さいのばかりだった。
やはり数釣りで運を使い果たしてしまったのか。
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魚の活性が上がったのはこの一瞬だけだった。
この後は、再び根魚と、ポツリと釣れる小さなカンパチだけになる。
船長は残り少なる時間を無駄にはできないと、釣れない場所は見切って、どんどん移動する。
聟島から小一時間かけて嫁島まで移動した。
ここなら潮が動いてくれているかもしれない。
そうなれば先ほどの、夢のような連続ヒットが再び起こるだろう。
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しかしながら、結果としてケーターらしい爆発を見せてくれたのはあの一瞬だけだった。

嫁島周りも、根魚ばかりでカンパチは上がらなかった。

午後2時近くまで粘ったが、潮の動かないのには勝てなかった。三時間かけて父島に戻ることになりこの日の釣りは終了した。

帰りの船上では、若いオサムシくんは他の一同から羨望の眼差しで見られ続け、ビールを飲んで少し酔った僕らにアレコレといじられながらも嬉しそうな顔をしていた。

 

 

 

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2020年7月19日 (日)

小笠原カンパチ遠征2020④ケーター(聟島)列島船中泊2


小笠原、ケーター列島への釣行1日目は午後になっても底潮がなかなか動かなかった。
ポツリポツリとカンパチも上がったが単発で後が続かず型もそれほど大きくない。
船長は細かく移動しながら底潮の流れている場所を探そうとするのだが、釣れて来るのは
根魚ばかりだった。

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船長は少し長めの移動をして大きく場所を変えた。
それでも釣れて来るのは根魚ばかり、このシモフリハタのダブルヒットには船長は頭を抱えていた。
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次の移動後、ようやくカンパチらしきヒットがミヨシで釣っていたY店長に。
船の後ろから見ていた僕からも明らかにいいサイズとわかる竿の曲がり具合で、ドラグを出しているのも分かった。
また今日も大物は引率のY店長かよ、と思いつつジグを回収して写真を撮る準備をしていたら、魚が上がって来た。
一見して10キロオーバーの綺麗なカンパチだったが昨日のものほど大きくなかった。
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この一匹で次が続かないので、さらにポイントを変えたところでジギング王にようやく本命らしきアタリがあり竿が曲がる。
僕はすぐ横で見ていたが、なかなかのサイズのようでドラグを何度か出していた。
これはいいぞう、Y店長のよりデカそうだ。と見ていたがなんとジギング王には珍しくバラシてしまった。
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逃げた魚とともに我々の釣り運も逃げてしまったのか、潮がなかなか動いてくれずアタリ自体が遠のいてしまった。
1時間ほど移動を繰り返すが大した魚は釣れなかった。
船上には中だるみ的空気が広がり始め、照りつける太陽の暑さとともに我ら釣りバカ一同の戦意を失わせつつあったのだが、そんな空気を吹き飛ばしたのはジギング王だった。
またしても、見るからにカンパチらしき魚をヒットさせファイトする。
上がって来たのは10キロオーバーのカンパチだった。午前中はアタリが無く不機嫌気味だったジギング王からもようやく笑顔がほころぶ。
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このポイントはこの一匹だけで終わったが、次に移動したポイントではまたまた根魚釣りになってしまった。

船長はこの海域にある無数のポイントを熟知しているらしく、釣れない場所で粘ることはなかった。
潮が止まりつつある時間でも、なんとか潮の動きが少しでもあるところへと我々を案内してくれた。
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30分ほど移動を繰り返したのち、僕の竿に本命のカンパチがヒットした。
小型でもいい引きのカンパチはつっていて楽しいのだが、狙うサイズはこのサイズではない。
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流し直したところでトリプルヒット!
船の上が俄然活気立つ。
怪魚ハンターと、並んでつっていたオサムシ君の竿の引きは明らかにカンパチだった。
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上がってみるとやはり二人はカンパチ、そして根魚王はきっちりと狙い通りに根魚を釣り上げていた。
彼の場合はカンパチは食わないようにジグを操作し意図的にカンパチの攻撃をかわしているところが凄い。
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このヒットで潮がいけるかと思いきや、次の流しではジギング王が昨日に続き、またまたキハダを上げる。
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船長の話では、ここでキハダが釣れてしまうのはいよいよ潮止まりを意味しているらしい。この一匹を見てカンパチはしばらくダメ、と判断し
浅場に移動してGTキャスティングをしようということになった。
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GTタックルを持て来ていたのはジギング王とオサムシ君の二人だったので、GTは二人に任せ、残る根魚王、怪魚ハンターと僕は根魚釣りで遊んだ。
水深は40m程の浅さだったので、僕は80gのゴビアス・ブルスリムをつけて落としてみた。
根魚釣りには圧倒的な自信を持つジグなのだ。先月のサンライズ遠征ではこのジグでクエまで釣っている。
落として底付近を探るとすぐにアタリがありよく引く。ココン、ココンと竿を叩くのでタイの仲間だなと思ったら案の定シロダイが釣れて来た。
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この魚は、6年前に初めて僕が遠征釣行に行った時に沖縄で釣った魚なので良く覚えている。
すぐ横では怪魚ハンターがアカハタを上げている。
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リリースして落とし直すと、またすぐに釣れてくる。
今度はアカハタのダブルだった。
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根魚王はふざけてナス型オモリに針をつけただけのルアーでハギの仲間を釣り上げてニヤついていた。
魚の濃さが違う。何をしてもどんどん釣れてくる感覚だった。
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この辺りはダイビングでも有名なポイントらしいので魚の濃さは特別クラスなのであろう。
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僕にはバラハタ、シロダイと立て続けにヒットして来た。
このくらい次々と釣れたら誰でも釣りはやめられなくなるだろう。
水深が浅いので魚のダメージも少なく、釣ってはリリース、というのを繰り返す。
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怪魚ハンターはアカハタのダブルに続いて、今度はバラハタのダブル。だんだん魚が大きくなっていく。
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我ら根魚隊はこのように入れ食いであったのだが、GT組はバイトが一つあっただけだった。
時間は午後5時を回り、日の暮れる前に投錨する湾へ移動し宿泊の準備をすることになった。
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船を投錨して固定し船長は忙しくも夕食の支度に入る。
釣ったキハダマグロをさばいて夕食のおかずにすることになった。
船長がさばいたマグロのアラやクズを海に放り込むと小魚があっという間に集まって来た。

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やがて魚の大きさがだんだん大きくなって来たら釣りバカなのでじっとしていられない。
船長から刺身のクズや皮を貰って針に付けて落とす。
ジグのついたまま餌を付けたものだから、簡単には食って来なかった。魚だってそんなにバカではないのだ。むしろ馬鹿さ加減ではこちらの方が優っている。それではとジグを外して針だけにして餌を付け落とす。
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今度は明確にアタリが出るのだが、おちょぼ口の魚にはなかなかヒットしなかった。集まっていたのはミナミイスズミという魚だと船長が教えてくれた。なんとか一匹と、餌のつけ方を工夫して色々試したが、とうとうフッキングしなかった。
そんな僕の横で怪魚ハンターに何か掛かった。餌を沈めたら食って来た、という魚はなんとツチホゼリだった。
小型のツチホゼリを見るのは初めてだったが、美しい魚体だった。

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これに味をしめた怪魚ハンターは続けざまにバラハタをキャッチし、さらに大物をかけて根に入り込まれて糸を切られてしまい、この日の釣りは終了となった。
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船長のさばいてくれたキハダに舌鼓を打ち、炊きたての熱いご飯を腹一杯食う。
海の上で食べるご飯というのは、なぜにこんなに美味しいのか。
辺りは薄暗くなり始めていたので、目の見えるうちにと甲板に一人用のテントを張る。
隣にはオサムシ君のテントが張られキャンプ場のような感じになって楽しくなった。
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キャビンもあったのだが、もの日は天気も良く風も適度に吹いていたため、甲板で寝るほうが心地よさげだった。

テントの無い釣り師も、マットを敷いて寝袋にくるまり甲板で寝た。

暗くなると星が明るく輝いた。テントから顔を出すと、船の揺れで星は左右に揺れて見えた。

湿度が高かったせいか、満点の星空というほどには星の数は見えなかったが、その明るさには驚かされた。

自分が子供の頃見た星空はこんなようだったと、記憶がぼんやり蘇りながら眠りについた。

 

 

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2020年7月18日 (土)

小笠原カンパチ遠征2020③ケーター(聟島)列島船中泊

遠征二日目、朝3時半起床。

4時に船長が迎えに来る。ケーター(聟島)に行けるのか、風が心配だったがとりあえず港へ向かい船に乗る。

4時半出船。海に出たらまだ波はある。ここからケーターまで3時間かかる。朝飯のおにぎりを食べてキャビンに入って寝た。

1時間ほどして目を覚ましデッキに出ると海は凪いでいた。風も落ちている。

船長が「凪ましたねえ」とちょっと不思議そうな表情で言う。僕は天気運はいいのだ、寝ていたY店長も出てきて凪の海を見て喜んでいる。

そこから2時間走るので船の後ろでビールを開けて朝からプチ宴会をした。酔いも冷める頃、右手前方に嫁島がぼんやり見えてきた。我々が向かうケーター(聟島)はまだ見えない。

やがて右手に嫁島がはっきり見えるようになると、正面にケーターが見えてきた。ミヨシに立ってカメラを構えシャッターを切りまくる。

さらに20分ほど走ると島の周辺のポイントに到着する。時計の針は9時に差し掛かっていた。

 

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早速釣りの開始。
憧れのケーターでの釣りに胸が踊る。
一投目で早くもトリプルヒット。
今回絶好調のオサムシ君にカンパチ、根魚王は狙い通りに良型のアカハタモドキ、そしてその隣の僕には、
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躊躇いのないゴン!と言うアタリにグググと引き込むファイトでその魚はすぐわかる。
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小笠原の名物とも言える大型のバラハタだ。
この魚は奄美地方や沖縄地方ではシガテラ毒を持ったものがいるので嫌われる魚だが、種子島やここ小笠原では食物連鎖の関係で毒がなくふつうに食される。その味はアカジン(スジアラ)と比較して食べたこともあるのだが、軍配はバラハタに上がるほど美味いのでありました。
バラハタはここ、小笠原ではチギ、と言う呼び名で親しまれている。

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バラハタでも十分楽しいのであるが、本来の狙いはデカカンパチなのである。船長的には大いに不満で即移動となった。
少し移動して一同ジグを落とした途端にオサムシ君の竿が大きくしなりグイグイと引き込まれる。
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一瞬、根に入り込まれ竿が固まるがなんとかひきづり出した。大物の根魚だ。と言うことはこの海域ではツチホゼリであることを意味している。
船長は姿を見るまでもなく、ツチホゼリだねと予言していた。
上がってきたツチホゼリはお腹がまるまると膨らんだ良型だ。オサムシ君カンパチに根魚に絶好調。
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ツチホゼリが狙いの本命である根魚王はすぐ隣でいい魚を釣り上げられ、さぞや悔しかったことだろう。次に移動したポイントではその腹いせかのように素早くアカハタもドキを釣り上げた。
このアカハタモドキは、モドキなどと言う不名誉な名前がついているが、本家アカハタより身がしまって美味しい。根魚王的にはアカハタよりも上位にランクするハタなのであります。
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カンパチを求めてさらに小移動を繰り返すが、釣れてくるのは言い方は悪いが外道ばかり。外道といってもすごい魚のオンパレードなのが小笠原のすごいところだ。
まずは根魚王のカッポレ。
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オサムシ君のバラハタ。
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名前は忘れてしまった、ナントカダイと言う魚のダブルヒット。
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怪魚ハンターは、コバルト色の斑点の美しいユカタハタ。
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そして、オサムシ君にもカッポレが。
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そして、バラハタのオンパレード。
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バラハタはこのサイズがバンバン釣れてしまうところがすごい。
リリースできるものはどんどんリリースした。
根魚王を除いては本命はカンパチなのであるがなかなか釣れない。
午前中の上げ潮があまり動いていないようで、特に底潮が動いていないようだ。結果として食いついてくるのは根魚ばかりとなる。
船長は、なんとかカンパチを、と移動を繰り返し、浅いところ、深いところあれこれ細かく移動してくれた。時間はすでに12時を回っていた。
ケーターといえども潮が動かないことにはカンパチが入れ食いということにはならないようだ。
青地引きが連れて来た時には船長は思わず、これじゃないんだよなあ、と声を漏らしていた。
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そんな中でやっと本命のアタリが僕にきた。
底から十しゃくりほどしたところにググン!とアタリがありドラグを少し出した。
上がってきたのは大したサイズではなかったが本命のヒットにさらなる大物への期待は広がる。
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ところが、どうも後が続かない。
僕のカンパチのすぐ隣では根魚王のバラハタ。
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直後にはサメ王の異名も持つ怪魚ハンターがアカハタをサメにかじられる。
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さらに根魚王のバカでかバラハタ。
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根魚王的には次々と釣れる根魚にそれなりに満足していたに違いない。
しかし一方の王様、ジギング王は鼻から根魚に興味はないところに持ってきて本命のアタリが無いものだから少々黄昏ていた。
口からは、もう帰ろう、という冗談とも本気ともつかない言葉が出た。
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ジギング王の出番が来たのは午後一時近くなってからだった。
待望のカンパチのヒット。そしてドラグが鳴り糸が出される。
これだよ、こうでなくちゃ!言葉には出さないがファイトするその姿が語っていた。
上がって来たのは10キロはありそうなカンパチ。美しいアンバーの魚体にジギング王もやっと満足したようだった。
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リリース後、ジギング王は漏らしていた。

もうケーターなんか来るのやめよう、ってY店長に言おうと思っていたところだったんだよ。

でももう気が変わった。ですと。

なんと釣り人の心理をわかりやすく表した出来事であろうか。(笑)

 

王様の機嫌が直ったところで、まだ釣りをする時間は数時間ある。

ここからがケータの本領発揮と願いたいところなのでありました。

 

 

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2020年7月17日 (金)

小笠原カンパチ遠征2020②

午後1時過ぎ、おがさわら丸を降りて2時間後には釣り船に乗って出港です。どれだけ船の上が好きなのであろうか。

とりあえず30分ほど最初のポイントまで走る。日差しは強く海は青い。風が強く吹き少々波はあったものの、その青さは小笠原独特の濃いそして透明感のある青さだった。昨年に訪れた時に見た海の色を思い出すと、ああ、また小笠原に来られてよかった、としみじみ思うのでありました。

 

今回の釣行では狙いは主にカンパチ、それもデカイのを。根魚王だけはカンパチには目もくれずツチホゼリ、アカハタモドキ、アザハタ、ホウキハタなどを狙うのであります。

こうした青物と根魚の両方を同じ船で狙うというのはなかなか船長的には難しいところなのであろうと思われるのですが、これまでの僕らの経験では、小笠原では同じポイントにカンパチと根魚がいるようなのであまり心配はしていなかった。

心配だったのはむしろ風と波の方で、翌日から一泊二日の船中泊で行く予定のケーター列島(聟島列島)へ行けるかどうかはこの風と波にかかっていた。船長に明日はどうですか?と聞くと、なんとも複雑な表情で、風がねえ、、、難しいかもしれないなあ、という返事しか戻ってこなかったのだから。

それにしても暑い。じっとしていても汗がどんどん出てくる。体がまだこの暑さに慣れていないこともあるだろう、熱中症になったら困るので水分をグビグビと摂る。ジギング王などはすでにビールを飲んでいる。

やがて最初のポイントに到着。
一投目というのはなんとも言えない期待感がこみ上げてくる。
僕は最初のジグにアンチョビットシャープ330g、ロッドはリップルの5610、ステラの1800番にPE8号にリーダー30号という今回持ってきた中で、最も強いタックルを選んだ。どんなにデカイのがきても取ってやる、という意気込みと期待がそうさせた。
スルスルと出て行く糸を見つめる。水深は約100m。さあ、どんな魚が食ってくるのか?魚探にはカンパチの反応が写っている。
ジグが着底してすぐに糸フケをとる。しゃくり始めの瞬間に神経を集中させる。いきなりドン!とくるかもしれないからだ。
しかし、しゃくり始めてもなんのアタリも無かった。何度かしゃくっていると右手でつっていたオサムシ君が早くもヒットしている。
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船長が、根魚だね、と言った通り上がってきた魚は赤かった。綺麗なアザハタだ。小笠原でも比較的珍しいハタがいきなり釣れた。
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今回、小笠原は初めてのオサムシ君に取っては貴重なファーストフィッシュとなったが、船長はがっかりしていた。
これが釣れるという事は潮があまり動いていない証拠だからだ。潮はちょうど下げ潮から潮止まりにかかる時間帯だった。
船長はすぐに回収を指示して移動となる。船長の狙いはあくまでもカンパチなのだ。もちろん僕にとってもそれは嬉しいことなのだった。
少し走って次のポイントに着く。
今度は開始早々ミヨシで釣っていたY店長の竿が大きく曲がった。トモの方から見ていた僕の目にもドラグが出ているのがわかるほど竿は曲がり、グイグイと引き込まれながらも糸が巻けないでいる。
これはデカイぞ。早速きたか!さすが小笠原だ、こっちにも来い!としゃくり続けたがアタリがないので一旦ジグを回収してY店長の写真を撮りに行く。
上がってきたのはカンパチだった。一見して10キロを超えているのが分かる。
船長の推計では13キロ。体色のアンバーが美しい小笠原らしいカンパチだった。
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同じポイントを流し直すも当たらないのですぐ移動。見切りが早いのがこの船長の特徴だった。食わないところで時間を無駄に費やしたくないという思いがあったようだ。
少し移動した次のポイントでは僕にヒット。
かかった瞬間手応えでカンパチとわかるいい引きだった。しかしドラグが出るほどではない。カンパチは小さくてもいい引きをするので他の魚なら大物と感じても、カンパチでは小型のことが多い。目安はドラグを引き出されるか否かだ。
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上がってきたのはやはり小型のカンパチだった。それでも最初の一匹は嬉しいものだ。
このポイントも直ぐに移動となる。
次のポイントでは一同がジグを落として間も無く入れ食いとなる。
僕の右隣の根魚王がジグはフォール中に何かがヒット。ドラグを出されている。
上がってきたのはキメジ(キハダマグロの子供)だった。
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根魚王とほぼ同時にジギング王と怪魚ハンターもヒットしていた。
二人の魚の方が大きいようでドラグを出しながらのやりとりが続く。
船長はこの時点で魚の走りを見てキハダマグロと予言していた。
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その通りに上がってきたのはキハダマグロ。いずれも20キロは超えている。
相模湾あたりでこのサイズが釣れたら上々の釣果であろう。しかし船長は困った表情を浮かべていた。この潮でキハダが食ってしまうのはカンパチにとっては決していい潮とは言えないのだという。
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直ぐにポイント移動となり、底潮の動きがいい場所を探す。
次のポイントで僕はタックルを変えていた。ステラの10000番にPE5号、リーダーは26号。ジグは同じくアンチョビットシャープの330gイチゴミルクカラー。
こいつをしゃくっていたら底から10mくらいしゃくったところでグン!と重いアタリがきて直ぐにドラグが出される。
これはいい魚だ、とすぐに分かった。根ズレしないようにと少しずつでも負けるだけ巻いて魚を根から離す。
ロッドはカーペンターの56HRS、グリップから曲がっているのがわかるほど魚の引きは強かった。
少しずつ間を詰めて魚をねからは完全に引き離した。相変わらず魚の元気はよく時折ドラグを引き出される。
残り30mくらいまで上げた時、突然大きくグググ!と魚が引き込みドラグが鳴った瞬間、フッと軽くなり竿の曲がりは戻ってまっすぐになる。
ラインブレイクだ。前回の男女群島でアシストラインを切られているので今回は万全にしてきたはずなのに。
巻いていくとPEラインからのタカ切れだった。どうやらラインが弱っていたらしい。さほど古いラインではなかったが新品ではなかったのが災いしたようだ。
悔しさで声も出ない。
しばらく呆然としていたが、そんな中でオサムシくんがカンパチをあげていた。
小型ながらも小笠原はつカンパチに笑顔を浮かべていた。


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早くも時計は4時を回ろうとしていた。
次のポイントでは根魚王がホウキハタを釣る。
この一匹を見た船長は、まだ上げ潮がこないと移動を決める。
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少し移動したところで、またまたジギング王にキメジが釣れてしまう。釣れてしまうと書くのは潮がうまく動いていないからだ。
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すぐ横ではオサムシくんがハギの仲間を釣り上げ即移動に。
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次のポイントでは根魚王に待望のアカハタモドキが来た。根魚王にとっては狙い通りの良型に顔がほころぶも、船長はがっかりした表情で、あれが釣れちゃあカンパチは釣れないんだよねえ、と移動。
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そろそろ上げ潮が効いてきてもいい時間なんだけどなあ、といいながら船長はなんとか潮の動いている場所を、浅いところ、深いところと移動しては探す。
なかなか思い通りの釣果が出ない中ジギング王に待望のカンパチがきた。
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しかしながら、型は狙っているサイズではない。

時計は5時を回りこの日の釣りはこのカンパチで終了した。

わずか4時間の釣りであったがこれだけの魚が釣れるのはさすが小笠原と言わざるを得ない。

明日、ケーター列島に行けるのか?この時点では風が心配されたが、一応行くつもりで準備をしようということで初日は終わった。

 

 

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2020年7月16日 (木)

小笠原カンパチ遠征2020①

コロナ禍の中での二度目の釣り遠征であります。

こんな時に不要不急の釣りに出かけるなんて!とお叱りの声も聞こえてきそうですが、釣りバカには釣りバカの事情ってもんがあるんです。遠視のスケジュールが決まったのは一年以上前の事でありますし、コロナ感染には健康面、行動面ともに細心の注意を払っての釣行でありますので、といったところで言い訳にしかなりませんけどね。

 

とにかくコロナにはなりたくないけれども釣りの遠征には行きたいのでありますね。でも、都心の繁華街に出かけるよりは、人の少ない船の上の方がよっぽど安全なんじゃないかな。

 

と、言い訳をひとくさりしたところで、今回の遠征先は小笠原諸島であります。

おそらく日本で一番アクセスの悪い所。何と言っても交通手段は竹芝桟橋から父島の二見港を24時間でつなぐ、おがさわら丸以外存在しないのですから。

その目的地小笠原村でも6月中は来島者は二週間健康観察をしてから観光を許諾するという厳しい措置を取っていたのですが、7月に入り、やっと所定のコロナ対策をした上で通常の来島を認めるという状況でありました。コロナ感染に対応する医療機関のない超離島ではせざるを得ない措置でありましょう。

7月に入った一便が出たのが7月2日、週一往復のおがさわら丸の次の便が竹芝桟橋を出港するのは7月8日で、我ら釣りバカはこの船に乗る予定でありました。

ところが7月に入り東京都の新規コロナ感染者はじわじわと増えて、とうとう100人を超える日が直前になって続いてしまった。我ら釣りバカとしては、島の観光局が来島者制限を再びするのではないかと、その判断にヒヤヒヤしていたのですが、なんとか無事に船に乗ることができてホッとしたのであります。

この日の乗船者は350人ほど。それまでの6月中の乗船者は30人程度でありました。

 

さて、船に乗ってホッとした我々釣りバカ一同6名は、これから小笠原までの24時間の船旅をいかに過ごそうかというわけでありますが、今回は6名中5名が小笠原経験者だったので、1名を除いてはもう24時間の時間の使い方に慣れたものでありました。

僕はというと、乗船後一息ついだ後は早速乗船前にコンビニで買い込んだワインのボトルを開けて、同じく買い込んだおつまみをつまみながらぐびぐび飲んだのでありますね。同じ部屋の区画にいたジギング王と遊びに来た怪魚ハンターも巻き込み早速の酒盛りです。

そうそう、今回のメンバーをここでご紹介しましょう。今回は総勢6名。いつものジギング王、根魚王のお二人に怪魚ハンターという常連さん、僕と引率のルアーショップエブ&フローのY店長に唯一初めての小笠原を経験する若手のオサムシ君というメンバーであります。

先月のサンライズ遠征のメンバーとあまり変わらないというわけでありますね。

午前11時に竹芝桟橋を出港したおがさわら丸は、東京湾を規定の速度でゆっくりと2時間以上かけて南下し、太平洋に出るわけでありますが船がその辺に至る頃には僕はもうすっかりワインで出来上がってしまい2等寝台のベッドで寝込んでおりました。

気が付いたのは夕方、腹が減ったので竹芝で買ってきた鼈甲寿司という島寿司とビールで夕食を済ませれば8時近くなり、僕に取ってはそろそろねんねの時間。さっさと寝てしまいました。

この頃には小笠原初心者のオサムシ君が人り「暇だ!」「やる事がない」とすでに時間を持て余した様子でありました。

 

翌朝4時半頃目が覚め、日の出を見にデッキに行こうかと思ったけれどそれも面倒なので音楽を聞きながらゴロゴロして、7時過ぎになって起き上がりジギング王とカップラーメンを食べて朝食はおしまい。その後は恒例のエノカフェおがさわら丸店を回転し、寝込んでいたY店長を除く一同にコーヒーを振る舞ったのであります。

この日のコーヒー豆はグァテマラのハイロースト。苦味の中のちょっぴりとした酸味が目を覚ませてくれる。

同じコーヒーを飲むのでも、海を見ながらの方が断然うまいよねえ、とジギング王。おがさわら丸のこのフロアーは小窓から海が覗けるくらいなので、釣り船の上の大海原のど真ん中で飲むコーヒーとは開放感が違う。

 

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それでも、香り高いコーヒーに近くを通る人たちの視線は、美味しそう!楽しそう!と語っておりました。

エノカフェを片付けたらもう時間は9時過ぎ。11時の小笠原の二見港到着まで残りわずか2時間であります。少し横になってゆっくりしたら船内アナウンスがあり、後1時間で着くので支度をしてくださいという。デッキに出てみると携帯の電波も届くようになっており、ラインだのメールだのが入っていた。岐阜の帝王からも釣行成功への激励メッセージなど届いており、いよいよ気持ちは釣りに向かって高揚して行くのでありました。

午前11時、予定通りに二見港着。

船を降りると、明るさに驚かされる。紫外線の量が全く違うようなのでした。さらに湿気を帯びた熱気に体が包まれると、慣れていない体がびっくりしているのが分かるほど。

港に迎えに来てくださっていた、今回も昨年同様お世話になる宿の「ちどり」さんと恵丸の船長の車に大量の荷物と人を分乗させてちどりさんへ。

到着後昼飯も食わずに釣りの支度をして、すぐに船に向かいます。

こういう時はみんな動きが素早い。酒を飲んでゴロゴロしている時とは人が変わったようにキビキビと動く。

乗船しいよいよ出船。4日間の小笠原での釣りの開始です。

 

2020年7月15日 (水)

だぼはぜ君の死

久しぶりの水槽ネタです。

 

何時ぞや、本ブログでご紹介したダボハゼ君が死んでしまいました。

原因は僕が釣り遠征で家を空けている間、同居人に餌の管理を任せたら勝手がわからず餌をあげすぎてしまい、水が汚れて窒息死したようです。

公園の池で泳いでいたダボハゼ君を無理やり連れてきて狭い水槽に入れて彼の人生を狂わせてしまった挙句、死にまで追いやってしまった僕の責任は大きい。

遠征から帰った時には、他のクチボソ君たちも水面でパクパクした状態で、ヌマエビちゃんも数匹オレンジ色に変色して底に沈んでいました。

今回の悲劇が起こったのは大水槽のみで、エビ君たちの天国水槽およびクチボソの赤ちゃん水槽は無事でしたので少しホッとしました。

ことのついでにご報告いたしますと、エビちゃんの子供の数はおそらく100匹を軽く超えており、25センチ水槽の底一面が小エビで埋め尽くされています。更に大人エビ水槽でも繁殖活動が継続されており、いつの間にか小エビの数が50は超えていそう。我が家はエビ天国になっております。

一方、クチボソの赤ちゃん水槽も皆すくすく育っており、おそらく30〜40匹いると思われるクチボソの赤ちゃんたちが元気よく泳いでおります。

あ、そうそう。謎の巻貝も大量発生しており、米粒大の小さな貝がうじゃうじゃ。

 

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あとひと月もしたら、真剣に先のことを考えないと水槽が魚体で溢れてしまいそうな状態なのであります。

彼らの命を預かる僕の責任は重い。

それにしてもペットを飼うとおちおち遠征もしていられないなあ。

 

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2020年7月 7日 (火)

サンライズ男女群島2020年6月遠征⑤

最終日。朝5時に起きて船のデッキに出た。夕べ周りに停泊していた何隻かの船の姿はなくなっていた。
船の後ろで、夕べやりそこねたシステムの組み直しをしているとエンジンがかかり他のみんなが眠そうに起きてきた。
アンカーを外した船はゆっくりと最初のポイントに移動し始めた。
最終日に釣りをする時間は限られている。少しでも長く釣りができるようにと、船長の計らいでこの時間からポイントに向かい我々が釣りをしている最中に船長は朝食の支度をするのだ。
最初のポイントはキャスティングのポイントを流したが魚の反応はなかった。
ここのポイントは昨年5月に来た時にヒラマサがトップで入れ食いになったポイントだ。
その時僕は持病の偏頭痛がひどく、薬を飲んだら、今度はその副作用でフラフラしてしまい、危険なので釣りをせずにキャビンの奥で寝ていざるを得ないという悔しい思い出の場所だった。
今回もあの入れ食いを!と思ったがそうはならなかった。
朝食の支度ができて、みんなでキャビンに入り食べる。その間に船は大きく移動してジギングのポイントに入った。
開始早々時ハットくんにヒット。カンパチをあげた。
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さらに連続ヒット!と思ったら今度はカサゴだった。
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その隣で釣っていた僕にもヒット。グイグイと良く引くのはカンパチだ。
カンパチは上がってきたときに、こんなに小さかったの?とがっかりすることがあるくらい小さくても良く引く。
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大物のカンパチの方がむしろ最初は引かないことがよくあって、最初は全然引かないと油断しているところに突然、ドン!と腕に重みが伝わり体ごと持っていかれそうになる。大物はそんな弾き方をするのだが、僕の釣った魚はそんな大物ではない。むしろ機能アシストラインを切られた魚がそれに近い大物風の引きだったので、あの一匹を逃したのが実に痛かった。
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ウッチーも三日目は出足好調でカンパチをキャッチ。
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ハットくんは二匹目をキャッチ。
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次第に風が強くなり雲も重く垂れ込めてきた。波も立ち始めていた。
そんな中で船酔いに弱いバイク大好きさんが一人釣りまくる。カンパチだけでなくいい型のマダイも釣り上げた。
カンパチは数はそこそこ釣れるのだがどうも型が小さい。船長もこれには首を傾げていた。大型は先に産卵に入ってしまい姿を消したのかもしれないという。
このあと大型魚の実績のあるポイントに移動しタイムリミットの10時までしゃくり続けたが、小型が釣れるだけで大物はヒットせずに今回の釣行は終了した。
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帰り道は風と波に向かって走るので船は激しく揺れることが予想された。
ミヨシに立ててあったロッドを全て後ろに片付けて走行に備えた。
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キャビンに入り船が走り始めると、お疲れ様のビールで乾杯をする。

数時間後にはまたコロナ禍の世間に戻る。感染に怯えて暮らす日々が再び始まるのだ。

船の上での三日間はまるでおとぎ話のように現実から遠い世界での楽しい出来事だった。

 

 

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2020年7月 6日 (月)

サンライズ男女群島2020年6月遠征④

カジキだ!デカイ!
水面から全身、尾の先まで飛び出してジャンプするカジキを見た釣り師一同は大声をあげる。
釣っているY店長本人は比較的冷静で、ジャンプするカジキを見ても慌てる様子もなかった。過去にもっと大きなカジキを釣っている経験のなせる技だ。
もし僕のルアーにあんな大きなカジキがかかったものなら、デカイ!カジキ!ヤホーッ!ヤッターッ!など大声をあげまくって興奮するだろう。
しかし釣りのプロは冷静にミヨシからトモに移動しファイトを始める。船長も冷静に船を操り魚をフォローする。
我々他の釣り師は写真を撮るもの、ビデオを回すもの(俺のことね)、ジャンプするたびに声を上げるものなど、おもいおもいにファイトの行方を見ていた。
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僕はカジキのファイトをまじかで見るのは生まれて初めてだった。
一体あんなに大きなものが寄せてこられるのだろうか?と思っていたのだが、カジキはジャンプを繰り返すことで疲労し、次第に弱り力なく船に寄せられてきた。
その間、15分あっただろうか?というくらい意外にもあっさりとか時期は船べりまで寄ったのだが、そのあとの船への取り込みが大変だった。
船長が、カジキの頭にモリを打ちそこから伸びるロープで船に引き寄せた上、大きなフックにかけてロープをはり四人がかりで船に引きづりあげた。

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デカイと思ったカジキは船に上がるとさらにでかく感じた。
その大きさは威厳に満ちており何と無く神々しく感じた。海の主。そんな佇まいだ。
ゾウやキリン、クジラはまだ見たことはないがジンベエザメは見たことがある。
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これらの自分より大きな動物を見ると、ある種の感動を覚えるものだけれど、このカジキも感動を与えてくれた。それが何かはよくわからないまま写真を撮られたのち、切り刻んで肉の塊となっていくカジキを呆然と見ていた。
なぜか、その時は自分もこんなデカイのを釣ってみたいという気持ちは全く起こらなかった。
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処理されたカジキが氷詰めにされてしまうと船の上の興奮も霧がゆっくり晴れていくように少しずつ消えていった。
船は再びポイントに向けて走る。それほど大きな移動はなく次のポイントに入った。
ここもジギングのポイントで一同ジグをしゃくる。
ほどなくヒットさせたのは、午後になって海が凪いできたので船酔いから復活気味のバイク大好き氏だった。
そのファイトを横で見ていた田代船長から早くも、やりましたね!と声が飛ぶ。
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なんと、上がってきたのはまたまたクエ(アラ)だった。
一日で二本のクエを釣った人を見るのはこれで二人目だ。一人目はキャスティング王のヤッシーさんだ。
いやあ、すごい!型も一本めより大きい感じがする。
カジキといいクエ二本めといい、やはり男女群島は何が起こるかわからない。
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そんな中で、不調だったハットくんがヒットする。
今度はなんだ?!と期待したが、本人は全く冷静で、小さい魚です。カンパチでしょう、と幾分ふてくされ気味に上げてきた。
そんな彼を船長がからかって写真を撮る。こんなの写真にとるの〜?と嫌がるハットくんだったがY店長のカメラのシャッターは無情にも切られた。
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次にヒットさせたのはジギング王。王様らしい立派な体躯のカンパチだった。
このくらいのサイズが入れ食いになってくれると面白いのだけれど。
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と、思いながら見ていたらトモの方から順番にヒットさせて入れ食いになってる。
二番手はウッチー氏。
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そして絶好調のバイク大好き氏がまたまたヒット。
皆、ほぼ同サイズのカンパチだった。
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順番からいくと、怪魚ハンター、そして僕にヒットなのだが、魚はこちらまで回ってこなかった。

 

おそらくこの辺りでだと思われる、写真がないので僕の記憶が曖昧になってしまい申し訳ないのだが怪魚ハンターがクエのいいサイズをあげている。

この日三匹目のクエだが、怪魚ハンターにとっては初のクエであったため喜びも大きかったようだ。声をあげて喜んで写真に撮られていたはずなのだが、写真がない。

 

そんなこんなで時は過ぎ夕まずめの時間が近づく。

次にヒットさせたのはジギング王だった。

これまた、ヒット後間も無く船長から、おめでとうございますの声が飛ぶ。この日四匹目のクエだった。

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先ほどから根魚王にクエの泳がせ釣りを勧めていた船長だったが、根魚王はジグにこだわり拒んでいたのだが、船中四匹もクエが上がり心穏やかなはずはなかった。夕まずめのベストタイムに向けて、泳がせ釣りの支度を始めた。

船長が8本針のサビキをムロアジの反応の中に落とすと、瞬く間に竿は曲がりムロアジがついてきた。全部の針に着いているようで重くてなかなか上げられないどころかドラグまで出していた。

船べり近くまで上がってきたサビキについたムロアジはまるで鯉のぼりのように並んで泳いでいて可笑しかった。

何度かサビキを落とすと泳がせ釣りのエサは十分に確保できポイントに入り直す。

船はいつものジギング時のドテラ流しではなくたてて流された。

トモで泳がせ釣りをする根魚王だったが、アタリはなかなかない。

何度かエサを入れ直した時、竿先がグン!と大きく引き込まれ、来たか!と思わされたのだったが、針には乗らずエサを取られて終わってしまった。

何度か流し変えてみたものの、そのあとはアタリもなくこの日の釣りは一旦終了ということになり、宿営場所に近い島周りに移動する。

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船長が夕食の支度をする間にもすることがないのでジグを落としていたウッチーがカンパチを上げる。

 

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さらにタイラバでションベンダイ(ひどい名前だ、誰がつけたの?)が釣れた。
こんな魚でも釣れたら楽しい。
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他の何人かも釣りを始めてしゃくっていると怪魚ハンターにヒット。
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まあまあサイズのカンパチが上がってきた。この辺りの魚の濃さはさすが男女群島である。
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やがて、夕食の支度ができると船を宿営場所の浅場に投錨し、船上で夕食が始まる。

この日はもつ鍋だった。船の上、エンジンが止まると発電用のモーターの音以外は風の音と時折聞こえる海鳥の声くらいだ。

気がつけば夏至の前日の長い昼顔わり夜の帳が降りていた。

明日は、半日の釣りで帰らなければならない。早朝からの釣りになるだろうと僕は早く寝てしまった。

 

 

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2020年7月 4日 (土)

サンライズ男女群島2020年6月遠征③

サンライズ男女群島遠征二日目

福江島の港を朝四時に出ていよいよ男女群島に向かう。

海にはまだうねりが残っており風も強かった。

ここから男女群島までおよそ3時間のクルーズとなるので、キャビン奥のベッドに潜り込んで寝た。

船底の壁一枚向こうは海。船の揺れをダイレクトに感じるキャビンで揺れながら寝る。やがて揺れは治まってきたように夢の中で感じていた。

 

目を覚ましキャビンの奥から一段上のソファーに上がっていくとエンジン音が下がった。

男女群島に着いたのだ。

ここに来られるだけでも幸せを感じた。特に今回は二ヶ月間の緊急事態宣言下で遠征釣行が二つ中止になった後だけにより一層幸福感は大きかった。

船長のアナウンスに従い釣り師一同ジギングの準備をする。

ここでの狙いは青物でヒラマサ、カンパチ、根魚はクエだ。

 

船は潮の流れを見ながら流し方を決める。すでに支度した一同は思い思いの釣り座に立っていた。

船長の「どうぞ」の合図で一斉にジグを落とす。

開始早々、僕に何かがヒット。さほど重さは感じず大きな魚ではなさそうだがいい引きだ。魚はすでに根を切っており根ズレで糸を切られる心配はないので余裕を持ってファイトを楽しんだ。ところが、ググッと魚が引き込んだ瞬間にフッと軽くなる。糸が切れたときの、プッという感触はなかった上にまだジグの重さは感じるので、何があったのだろうか?と巻き上げてくると針とジグを結ぶアシストラインがスパッと切れていた。

歯モノですね、バラクーダかかますでしょう、と船長がいう。

このときの僕のアシストラインは通常よく使われるザイロンラインという強い繊維で編まれたタコ糸状の糸だった。歯モノじゃあ仕方ないか、と次に結び直したのも同じザイロンのアシストラインで結ばれた針だった。これが後で泣きをみる原因になるのにはこの時は知る由もなし。

 

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すぐに続いてヒットさせたのは、ウッチーさんと怪魚ハンターのダブルヒット。
二人の魚はよく引いていた。今度はカンパチかな?と見ていたら、ウッチーさんはヒラマサ、怪魚ハンターはカンパチを釣り上げた。

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男女群島らしいダブルヒット。このポイントは過去に僕のカンパチ19.5キロ、上州親分の45キロと大物カンパチが、そして数知れぬクエが釣れた一級ポイントなのだが、この後は何度か流し変えたものの小さなカンパチが顔を見た程度だったので大きく移動することとなった。

大きく移動して入ったポイントはキハダマグロのよく出るポイントだった。
肩の痛みもだいぶ言えていた僕が久しぶりにミヨシで投げる。

流すコースを変えながら、ポイントを少しづつ移動しながら広く探ってみたもののキハダマグロは出なかったので、またまた移動となる。
次に入ったのもキハダマグロやヒラマサのポイント。カンパチのジギングポイント。クエもいる。
ここでも僕はキャスティングを楽しんだ。一時間ほど投げて、キャスティングの感覚もつかめてきていい感じだったのだ。
大物が出る予感もしていた。
ところがトップ・ウォーターにはなかなか魚は反応がない。
そんな中でジギング組の中で一人釣りまくっていたのが怪魚ハンター。
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良型のアカハタに続きアオヤガラを釣り苦笑いする。
怪魚ハンターの異名どうりタダの魚は釣らないのだ。
ヤガラが釣れる時は大体潮の緩んだ時や止まった時だ。釣りの状況としてはいい時間帯ではないのだが、さすがの男女群島は違った。
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間も無く、船酔いで体調不十分のバイク大好きさんにヒット!グイグイと竿先を引き込まれ船酔いも忘れる。
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上がってきたのは良型カンパチ。笑顔がほころぶ。
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僕は、この日連れてくるのがオジサンばかり、三匹も釣ってしまい何がヒットしてもオジサンではないかと疑心暗鬼になっていた。
そんな中でまたまたヒット、今度は重いぞ、引きも強い。やっとカンパチが来たか!と喜んで糸を巻き巻きしていくと上がって来たのは、なんと大きなタマン。
タマンを釣るのは初めてかも。美味しい魚らしいが、大きな古傷を負っていたのでリリースした。
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根魚王は流石に王様とだけあって人の釣らないものを釣る。
実に美しく見事なユカタハタを釣り上げた。赤い体にコバルトブルーの斑点が見入ってしまうほど美しい。
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そんな根魚王の釣果を吹き飛ばすような魚を釣り上げたのは、この日体調は絶不調ながら釣りの方は絶好調のバイク大好きさん。
なんと根魚王のすぐ横で本命のクエ(アラ)を釣り上げた。この一匹がスタートとなりこの日はクエラッシュとなるのであった。
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巨大カンパチ狙いの僕にもヒット!しかし巨大ではなかった。この日のために買ったオシアジガー4000番にPE8号を巻いてきたので強引に巻き上げる。
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狙い通りのカンパチではあったが、サイズが狙いとは違う。しかし食べるにはこのくらいのサイズが一番美味しいのでキープする。
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そしてさらに僕にヒット!
最初は軽かった。たいして引かないので小さいカンパチだと思ったのだが、巻いていくと突然グン!と重くなったかと思うと魚が首をガンガン左右に振るのが分かった。
横にいた船長が思わず、デカイ!、と漏らす。と、途端に急に重くなった。引きも強く先ほどのものとは大違い。デカイぞ。と思った瞬間フッと軽くなってしまった。
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なんと、またまたアシストライン切れだった。今度のは歯モノの引きとは明らかに違うものだったので、おそらくカンパチの歯で切れてしまったのだろう。カンパチにアシストラインを切られたのは初めてだ。まさかやられるとは思ってもみなかった。先ほどの歯モノの後にもっと強力なアシストラインに変えていたら。。。と後悔は先に立たなかった。
ジギング王は流石にジギングを始めると上手い。すでに何匹目かのカンパチを怪魚ハンターとともにダブルヒットさせていた。
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このように男女群島らしく次々とカンパチが上がったのだが、サイズは今ひとつ。20キロ、30キロの大物は掛からない。
唯一僕がバラしたカンパチがまあまあサイズといったところだった。
ところがこの後、引率のY店長の竿が大きく曲がる。いや、竿が硬いのでさほどは曲がらなかったが、ドラグを鳴らして糸を一気に引き出しものすごい走りを見せたのであった。
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何が起こったのか、すぐ隣にいた僕にはわからなかったのだが、次の瞬間大きな水しぶきが上がりその正体が現れた。

 

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2020年7月 2日 (木)

サンライズ男女群島2020年6月遠征②

男女群島遠征初日。風が強く海がうねっているためこの日の釣りは五島列島周辺で行われた。

サンライズ新海号は最初のポイントから移動して五島列島の一級ポイントをながす。

この二ヶ月あまり、コロナ禍の中で釣りをすることの出来なかった一同は、少々うねりのある海にも果敢に立ち向かって行ったのだが、一名だけ船酔いに泣かされていた方がいた。

 

しかしこの方、気分が悪くなって唸りながらもよく魚を釣る。不思議な人である。

このポイントでも我先にとアコウ(キジハタ)を釣り上げお隣で釣っていた根魚王に怖い視線を浴びせられていた。

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この一匹を見てスイッチが入ったのか、根魚王の竿が大きく曲がる。
出たか大物アコウ!ん?!でも何か引きが違う。
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なんと上がってきたのは座布団大のヒラメ。肉厚でうまそうな一匹に根魚王の顔もほころぶ。
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キャスト組は投げる。ひたすら投げては引く。
時折魚の反応があるようで、出た!出た!と叫び声が聞こえてくるのだがヒットには至らず。
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ヒラメでスイッチの入った根魚王はターゲットのアコウを釣り上げた。
刺身の中ではアコウが一番うまい、とご自身がおっしゃるほどのアコウ好き。
明日は男女群島に移動してしまうので、アコウの釣れる五島にいる間に今回のノルマを達成せねばならない。
なぜか男女群島ではアコウは釣れないのだ。
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スロースターターの僕もここにきてやっと一匹目。良型のアコウは口から大きなコウナゴを吐き出した。
得意のジグ、ゴビアス・ブルスリムでの一匹は嬉しい。このジグはコウナゴ、キビナゴがベイトの時は実に効果的。
ベイトがマッチした時にはこれさえ使っていれば釣れない気がしない。
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さらに立て続けに一匹。でもベラでした。ジグと魚の大きさが変わらない。
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さらに続けて一匹。今度はアコウちゃん。
ゴビアス・ブルスリム強し!
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僕が一人でいい気になって根魚を釣っていたものの、船的には本命の夏マサがトップへの反応が今ひとつ良くない。
ポイントを大きく移動することになった。小一時間ほど船に揺られる。ちょっとしたお昼寝時間になりそうだったので昼ビールをングングと飲んでキャビンに降りて寝た。

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船のエンジンの唸り声が弱まり目が冷める。
どうやらポイントに着いたようだ。のそのそとキャビンから出て釣りを始める。
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ポイント移動は大正解だった。
キャスティングを始めて間もなくダブルヒット!ハットくんとジギング王だ。
ところがヒラマサではないらしい。短いファイトのあと上がって来たのはキメジ(キハダマグロの子供)だった。
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美味そうなので、今夜の食事用にとキープする。
ダブルヒットを背中に見つつしゃくり続ける僕にもヒットがきた。
グイン、とアタッたと思ったらグイグイよく引くもののカンパチやヒラマサほどではない。
???なんだろう?と思っていたら上がって来たのはオジサンだった。
この魚は正式にはヒメジという種類の魚なのだが口元に長い髭があることからかオジサンと広く呼ばれる。
髭面のオジサン(俺)がオジサンを釣ったわけであるが、ただのオヤジギャグで面白くない。
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このポイントでもゴビアス・ブルスリムは強かった。
オジサンを釣った後、磯際を流す良いポイントに入ったところで、ググイ!という強い当たりがあり魚の重さが手元に伝わる。
これは!と急いでリールを巻き魚が根に潜らないように一気に引き抜く。
手元にはグイグイと良い引きが伝わる。魚が根を切ったあたりから重いだけとなり、その手応えに僕はニヤリとし、船長はすでに獲物の正体を予言していた。
そう!今回の狙いの魚クエ(アラ)だったのであります。
これでクエ鍋が食える。フナの上で一人喜ぶワタシ。
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この日のブルスリムは本当に強かった。ここまでこのジグ一本しか使っていない。ロッドはロタシオン のベルサリオ59。
これだけ釣ったらもう無くしてもいい!と声に出したら、この直後本当に根掛かりで失ってしまった。バカだ。
船長が、最後にアラのコースをもう一度、と流し変えてくれたが二匹目のドジョウならぬアラ(クエ)はいなかった。
午後8時近くなり、西国の遅い夕日が海に沈む。
この日は福江島に船を留めて船上で焼肉パーティ。
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船長が素早くさばいてくれたキメジの刺身にオジサンの湯引きが美味い。
大量に用意された肉だったが、風が強くてカセットコンロの火に吹き付けて鉄板が温まらない。
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やむなくテーブル上で焼くのを断念し、風影にコンロだけ移動して、そこでY店長が肉を焼いては、焼けた分だけテーブルに運び、肉を待っている我々はツバメの雛のようにピーピーと一瞬で肉を食う、というなんだか情けない状態になってしまった。
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そんな情景を見かねたせーいち船長が登場し、一気に肉を鉄板上に山盛りにして焼くという戦法に出る。
しばらく待っていると、一気に焼けた大量の焼肉がどどーんとテーブルにおかれ酒池肉林となる。
さらに船長の作った塩焼きそばが旨く、これもワシワシ食ったおかげで、間も無く全員満腹となりせっかくの肉もあまり気味となってしまった。
満腹になったところで明日の作戦が発せられる。
明日は午前3時半起床、4時に出船し男女群島に向かう。という。
男女群島に行ける。一同の疲れた顔が一気に明るくなった。

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2020年7月 1日 (水)

サンライズ男女群島2020年6月遠征①

コロナ禍と書いてあるのを見て「コロナなべ」と呼んでしまうのは私だけであろうか?

もしそんな鍋が存在したならとても嫌な鍋である。

とてもではないが箸は伸びないどころか、見るのも嫌だ、いや、想像だにしたく無い。

どうせ鍋を食うならばクエ鍋などの高級鍋を食いたいものだ。

という訳で出かけてきたのが今回の男女群島遠征なのであります。

なぜかといえば、今年3月の男女群島遠征を始めこれまで何度かの遠征の中で、かなりの高確率でクエ(アラ)を釣り上げているのであります。

男女に行けばクエ鍋が食える!(ダジャレではない)

しかし、本当の狙いはクエではない。30キロ、いや40キロを超える巨大カンパチが僕のターゲットなのでありました。

 

6月中旬、いつものように夕方飛行機で羽田から福岡に飛び、そこからレンタカーで唐津に前泊したのでありますが、空港も飛行機も様変わりしていた。

羽田空港は手荷物受付カウンターがいつの間にかほぼ全面自動化されており、特別な手荷物のみ人のいるカウンターで受け付けるようになっていた。3月に来た時はこうはなっていなかったのでこの二ヶ月で素早く工事を行ったらしい。

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そして人気のいない空港ロビー。釣り竿や荷物を持ってうろうろする我々一行は数少ない他の客たちの目にはどのように写っていたのであろうか?

などということはまった気にせず、手荷物カウンターに突入。いつもは我々の後ろに大行列ができるので大変恐縮するのであるが、それがないというだけでもとても心が軽かった。

 

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機内は座席を一人ずつ開けて座り快適な空の旅。珍しく映画を見ていたらあっという間に福岡に着く。

空港から、いつもの「牧のうどん」に直行し夕食。ここも通常営業しておりホッとする。

何をしても、かつては当たり前だった日常にとても感謝させられる旅になりそうだった。

 

ホテル到着後は爆睡。

翌日遠征初日。

風が強い予報だったので、いつもは午前3時にロビー集合というのが、今回は9時集合だった。

珍しくホテルの朝食バイキングを食べてのんびり支度し集合。

サンライズの船長がすでに来ていていつもの笑顔で迎えてくれた。

大量の釣具や手荷物を積み込み呼子港を目指して出発。

 

到着後すぐに釣りの支度をして船に乗り込む。

今日は風が強くてどこまで行けるかはわからないが、明日明後日、二日目、三日目は男女に行けそうだとの事。胸が踊る。

港を出ると玄界灘はうねりが強かった。久しぶりに波をぶち破りながら疾走するサンライズ新海号に揺られる。

船は五島列島に向かった。

 

自粛中、家出することがなく暇つぶしに作ったマスクを船長にお土産で一つあげる。真ん中にヒラマサの絵が描かれたものだ。田代船長は気に入ってくれたようだったので、同じ生地の色違いのもので作ったエプロンを見せたら、僕も欲しい!というので帰ったら作って送る約束をする。

 

こんな話をしているうちに快速サンライズ新海は最初のポイントに到着。

船長の読みでは、この数日の潮の変化で夏のヒラマサが始まっているはずだ、というのである。

前のデッキで三人、後ろでは一人キャスティングを始めた。

僕はうねりで船がローリングするので、これが怖くてジギングをすることにした。

 

そういえば今回の遠征メンバーを紹介していなかったのに気づいたので、ここでご紹介しよう。

いつもの常連さん、ジギング王と魚王の二人に怪魚ハンター、ハット君にウッチーはとても久しぶりの同行となった、それにおなじみのバイク大好きさんに僕と引率のルアーショップ、エブフロのY店長。この8名が今回の遠征メンバーだ。

釣りを始めてそう間もなく、デッキで声が上がった。ヒットヒット!出た出た!と賑やかだ。

ジギングの手を休めて見てみたら、ハット君が早速ヒラマサをかけていた。

 

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田代船長もこの夏初の夏マサが自分の読み通りに出てくれたのでいつも以上に喜んでいた。

気がつけばいつの間にか根魚王がカサゴを釣っていた。

 

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ジギング王は最近ではジギングしかできないポイント以外はキャスティングしかしない。今回も初めから投げ続けていた。

 

しかしこのポイントはその後が続かず移動する。

しばらく走って次のポイントへ。ここは見慣れたポイントだ。

クエもこれまで何匹も上がっているのを覚えている。ジギング王がキャスティングで18キロのクエも上げているスーパーポイントだ。

 

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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