小笠原カンパチ遠征2020④ケーター(聟島)列島船中泊2
小笠原、ケーター列島への釣行1日目は午後になっても底潮がなかなか動かなかった。
ポツリポツリとカンパチも上がったが単発で後が続かず型もそれほど大きくない。
船長は細かく移動しながら底潮の流れている場所を探そうとするのだが、釣れて来るのは
根魚ばかりだった。

船長は少し長めの移動をして大きく場所を変えた。
それでも釣れて来るのは根魚ばかり、このシモフリハタのダブルヒットには船長は頭を抱えていた。
それでも釣れて来るのは根魚ばかり、このシモフリハタのダブルヒットには船長は頭を抱えていた。

次の移動後、ようやくカンパチらしきヒットがミヨシで釣っていたY店長に。
船の後ろから見ていた僕からも明らかにいいサイズとわかる竿の曲がり具合で、ドラグを出しているのも分かった。
また今日も大物は引率のY店長かよ、と思いつつジグを回収して写真を撮る準備をしていたら、魚が上がって来た。
一見して10キロオーバーの綺麗なカンパチだったが昨日のものほど大きくなかった。
この一匹で次が続かないので、さらにポイントを変えたところでジギング王にようやく本命らしきアタリがあり竿が曲がる。
僕はすぐ横で見ていたが、なかなかのサイズのようでドラグを何度か出していた。
これはいいぞう、Y店長のよりデカそうだ。と見ていたがなんとジギング王には珍しくバラシてしまった。
このポイントはこの一匹だけで終わったが、次に移動したポイントではまたまた根魚釣りになってしまった。
船長はこの海域にある無数のポイントを熟知しているらしく、釣れない場所で粘ることはなかった。
潮が止まりつつある時間でも、なんとか潮の動きが少しでもあるところへと我々を案内してくれた。

30分ほど移動を繰り返したのち、僕の竿に本命のカンパチがヒットした。
小型でもいい引きのカンパチはつっていて楽しいのだが、狙うサイズはこのサイズではない。

流し直したところでトリプルヒット!
船の上が俄然活気立つ。
怪魚ハンターと、並んでつっていたオサムシ君の竿の引きは明らかにカンパチだった。

上がってみるとやはり二人はカンパチ、そして根魚王はきっちりと狙い通りに根魚を釣り上げていた。
彼の場合はカンパチは食わないようにジグを操作し意図的にカンパチの攻撃をかわしているところが凄い。

このヒットで潮がいけるかと思いきや、次の流しではジギング王が昨日に続き、またまたキハダを上げる。

船長の話では、ここでキハダが釣れてしまうのはいよいよ潮止まりを意味しているらしい。この一匹を見てカンパチはしばらくダメ、と判断し
浅場に移動してGTキャスティングをしようということになった。
GTタックルを持て来ていたのはジギング王とオサムシ君の二人だったので、GTは二人に任せ、残る根魚王、怪魚ハンターと僕は根魚釣りで遊んだ。
水深は40m程の浅さだったので、僕は80gのゴビアス・ブルスリムをつけて落としてみた。
根魚釣りには圧倒的な自信を持つジグなのだ。先月のサンライズ遠征ではこのジグでクエまで釣っている。
落として底付近を探るとすぐにアタリがありよく引く。ココン、ココンと竿を叩くのでタイの仲間だなと思ったら案の定シロダイが釣れて来た。

この魚は、6年前に初めて僕が遠征釣行に行った時に沖縄で釣った魚なので良く覚えている。
すぐ横では怪魚ハンターがアカハタを上げている。

リリースして落とし直すと、またすぐに釣れてくる。
今度はアカハタのダブルだった。
今度はアカハタのダブルだった。

根魚王はふざけてナス型オモリに針をつけただけのルアーでハギの仲間を釣り上げてニヤついていた。
魚の濃さが違う。何をしてもどんどん釣れてくる感覚だった。

この辺りはダイビングでも有名なポイントらしいので魚の濃さは特別クラスなのであろう。

僕にはバラハタ、シロダイと立て続けにヒットして来た。
このくらい次々と釣れたら誰でも釣りはやめられなくなるだろう。
水深が浅いので魚のダメージも少なく、釣ってはリリース、というのを繰り返す。

怪魚ハンターはアカハタのダブルに続いて、今度はバラハタのダブル。だんだん魚が大きくなっていく。

我ら根魚隊はこのように入れ食いであったのだが、GT組はバイトが一つあっただけだった。
時間は午後5時を回り、日の暮れる前に投錨する湾へ移動し宿泊の準備をすることになった。
船を投錨して固定し船長は忙しくも夕食の支度に入る。
釣ったキハダマグロをさばいて夕食のおかずにすることになった。
船長がさばいたマグロのアラやクズを海に放り込むと小魚があっという間に集まって来た。
やがて魚の大きさがだんだん大きくなって来たら釣りバカなのでじっとしていられない。
船長から刺身のクズや皮を貰って針に付けて落とす。
ジグのついたまま餌を付けたものだから、簡単には食って来なかった。魚だってそんなにバカではないのだ。むしろ馬鹿さ加減ではこちらの方が優っている。それではとジグを外して針だけにして餌を付け落とす。
今度は明確にアタリが出るのだが、おちょぼ口の魚にはなかなかヒットしなかった。集まっていたのはミナミイスズミという魚だと船長が教えてくれた。なんとか一匹と、餌のつけ方を工夫して色々試したが、とうとうフッキングしなかった。
そんな僕の横で怪魚ハンターに何か掛かった。餌を沈めたら食って来た、という魚はなんとツチホゼリだった。
小型のツチホゼリを見るのは初めてだったが、美しい魚体だった。
船長のさばいてくれたキハダに舌鼓を打ち、炊きたての熱いご飯を腹一杯食う。
海の上で食べるご飯というのは、なぜにこんなに美味しいのか。
辺りは薄暗くなり始めていたので、目の見えるうちにと甲板に一人用のテントを張る。
隣にはオサムシ君のテントが張られキャンプ場のような感じになって楽しくなった。
キャビンもあったのだが、もの日は天気も良く風も適度に吹いていたため、甲板で寝るほうが心地よさげだった。
テントの無い釣り師も、マットを敷いて寝袋にくるまり甲板で寝た。
暗くなると星が明るく輝いた。テントから顔を出すと、船の揺れで星は左右に揺れて見えた。
湿度が高かったせいか、満点の星空というほどには星の数は見えなかったが、その明るさには驚かされた。
自分が子供の頃見た星空はこんなようだったと、記憶がぼんやり蘇りながら眠りについた。
写真提供:Ebb&Flow
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