エノカフェ小笠原・ケーター(聟島)列島店
全国の有名遊漁船、および離島や無人島などにおける船上カフェを展開しているエノカフェ(EnoCafe)でありますが、この5月でめでたく4周年を迎えました。
この4年間で、男女群島、小笠原母島、父島、硫黄鳥島、西は与那国島、西表島、久米島、徳之島、トカラ列島、種子島、五島列島周辺、対馬、壱岐などの玄界灘周辺、能登輪島、東京湾一体、仙台、金華山沖と活動してまいりました。こうしてみると、地道にやってきた活動も蓄積すると大したものになっていく感じがする。
あとは北の北海道、南の果ての波照間島などを制覇したいなあ。
などという野望も密かにあるのであります。
今回は、これらエノカフェの歴史の中でも一つの金字塔になるのではないかという、小笠原ケーター(聟島)列島でのエノカフェです。
聟島までは小笠原父島から釣船で4時間弱。遠いのであります。ここに来るのは地元漁師さん、ダイバーの皆さん、釣りバカ、くらいなのですが、船中泊で一泊していく人たちは漁師さんを除いては少ないらしい。それを今回体験してきました。
普段は漁船の釣船のデッキにテントを張っての一泊は、なかなかアウトドア的にも珍しいし、開放感もあって楽しいものでありました。
その夜明けとともに、目を覚ましコーヒーを淹れてみなさんにふるまう、というのを実践してきたのであります。
今回は湯沸し用のキャンプ用コンロまで持参し、船長の食事の準備の邪魔をしないよう配慮しました。
ここで淹れたコーヒー豆は三日前に焙煎してきたコスタリカのハイロースト。
芳醇な香りと深いコクが特徴の豆であります。これを絵のカフェ流に濃いめに淹れて、眠たい顔をしている釣り師一同に飲んでいただき目を覚ましてもらうというわけ。
朝日のあたる人の匂いのしない島を見ながらコーヒーを飲んでいると、ひょっとすると、ここ聟島で自家焙煎の挽き立てコーヒーを淹れたのは人類で僕が初めてではないのか?という思いが湧き上がったのであります。
おそらく可能性としては、ダイバー船あたりでコーヒーを挽いて淹れるということはしていそうですが、その豆が自家焙煎コーヒーとなると、その可能性はぐんと下がるし、漁師さんが仕事の合間にそんな暇なことするわけはない。残る可能性としては江戸時代あたりに捕鯨にきたアメリカ人あたりが自分らで焙煎したうす〜いアメリカンコーヒーをがぶ飲みした、という可能性はなくもなさそう。
いずれにしても、かなり歴史的には珍しいことなのではないか!ということであります。
これは、日本のコーヒー文化史の中に残すべき出来事なのではないか!あるいはギネスにも残すべきではないのか!と次第に鼻息が荒くなっていったのでありました。
そうは言いつつも、朝日のあたる島の景色を見ながら飲むコーヒーというものは実に良いもので、体を起こしてくれるだけでなく、今日一日が素晴らしいものになっていくような気にさせてくれるから不思議なものでした。
ついでに書きますと、翌日には父島近海にても絵のカフェを開店し、自粛生活中に自作したエノカフェエプロンを使ってコーヒーも淹れたし、そのままの姿で釣りもしましたよう。(バカだ)
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