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2020年9月

2020年9月16日 (水)

台風の合間を縫って男女群島へ➂

三日目の天気予報は朝から雨、海も台風10号の影響が出始めてうねりが出そうとの予報だったので、この日は宿泊先の福江島から唐津の呼子港に帰るのに重きを置き、釣りは基本的にしないで帰港することになった。

午前6時、薄明るくなった空からは雨が落ちていた。

ホテルから船まで歩くとびしょ濡れになりそうなので、タクシーを呼んでピストン輸送で船に移動する。

どうせ帰るだけなので急がないというので、走り始めた船の中でコーヒーを淹れた。

港を出てしばらくは船はさほど揺れず、コーヒーも無事に釣り師一同に振る舞うことができたので、一仕事終えた達成感で満足する。

最近では、釣り船でコーヒーを淹れないと、どんなに入れ食いでたくさん釣れても何か物足らない気分になってしまうほどエノカフェは僕の中にてい着してしまった。

動向の釣り師の中にもエノカフェを期待して高価なコーヒーカップを購入した方も数多くあり、その期待を裏切れないという思いもあるのだ。

 

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さて、コーヒーを飲んでコンビニで買った雑炊など食べたらもう他にすることがない、キャビンのベンチシートに座りウトウトと居眠りするくらいなのだ。

雨は上がっており予報は外れてくれた、時間によっては釣りをすることが出来るかもしれないという期待が湧いてくる。

船は走り続け一気に五島列島の北部まで走った。

やがてエンジン音が下がってきたので船長に聞いたら少しの時間釣りができるという。

この日の僕は、もう釣りはしないつもりでいたのだが、やるとなればやらずにはいられない。

 

ヒラマサ・キャスティングのポイントに入り一同投げ始めた。

僕と根魚王だけはキャスティングとは反対の舷で根魚釣りをしていた。

波はそこそこあり、船は左右に揺れたが釣りはできた。

初めて間も無くミヨシで投げていたハット君がヒラマサをヒット。続いてAさん、Kさんと次々にヒットする。

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釣れてくるのは10キロ弱くらいの良い型だったのを見てこれはチャンスと僕も投げる気になる。

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ハット君からも活性高いから投げたほうがいいですよ、とアドバイスされたこともあった。

揺れるミヨシのデッキでキャスティングするのは海に落ちそうで怖くて嫌いなのだが、いかにも魚が出そうなので珍しく頑張る。

 

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何投目かに僕の投げたルアーをヒラマサが追ってくるのが見えたがバイトには至らず。

次こそは、と投げると、今度は水しぶきをあげてバイトがあったのだが針にはかからなかった。下手くそルアーは見切られてしまったらしい。

正直言ってキャスティングには全く自信がないのだ。

 

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その後もふた流しほど同じポイントを流し変えたが次第に魚の反応がなくなったので釣りは終了となる。

一人根魚を狙っていた根魚王はいい型のアコウ(キジハタ)を釣り上げきっちりと結果を出していた。

今回の釣りで一番満足しているのはこの根魚王であろう。

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何と言っても25キロの大型クエをキャッチした上にいい型のアコウも二匹釣り上げている。

釣りを終えて船の中でビールで乾杯した。お疲れ様、おめでとうございます、などと声が交わされ和やかな空気の中船は港に向かって走り始めた。

 

やがて船が五島から玄界灘に出ると波が荒くなり、船は叩きつけられた。

船が波に当たるたびに、ドン!ドン!と音がして体が少し中に浮く。

二時間ほど走ったか、やがて船は揺れなくなり無事に呼子の港に着いた。

雨が降り出す前に片付けをしてしまおうと、一同協力して荷物を運び出し、獲物の魚を分け合って梱包し帰り支度を済ませた。

時間は飛行機の時間まで十分余裕があったので近くの温泉に行き体の塩を落とす。

船長も一緒に来て風呂に入った。

風呂から出ると小雨が降り始めていた、車に乗り込むと魚を送るために宅急便やまで車を走らせ魚を預けた。

ここで船長と別れ、一路福岡空港へ向かう。

途中高速道路に乗ったあたりから土砂降りの雨に風も吹いて台風らしい天気になって来た。

一同、この台風の合間によく三日間釣りができたね、と自分たちの運の良さと船長の読みと腕の良さを実感しながら土砂降りの中を空港に向かった。

 

※台風9号、10号の被害に見舞われた全ての皆様にお見舞い申し上げます。

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

釣りに関するお問い合わせはEbb&Flowへどうぞ

 

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

2020年9月15日 (火)

台風の合間をぬって男女群島へ➁

遠征2日目の朝5時、ホテルロビーに集合し港の船に向かう。

いよいよ今日は男女群島に向かう。

港に着くと風もなく海は穏やかそうだった。

出航して港から外海に出ると海は予報通りの凪だった。日の出が美しい。

船はスピードを上げて男女群島に向かい一直線に走り始める。

寝不足の僕はキャビンの中ですることもないのでウトウトと居眠りしていた。

男女群島までの二時間、キャビンでボーッとしながら過ごす。やがて島が見えてくると眠気も吹き飛びテンションが上がってくる。

 

島に着き最初に入ったポイントはジギングで水深100m前後の場所。

狙いはカンパチ。気合を入れてしゃくるのだがアタリはない。

何度も流し変えて行くと、ポツリポツリと釣れてくるのはカンパチではなくクエ(アラ)。

ジグで釣れてくるのだ。

青物大好きのジギング王がトップを切ってクエを釣る。彼にとってはただの外道なのかもしれないが羨ましい。

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僕も男女郡島ではクエは比較的よく釣るのでそのうち僕にも食うだろうとしゃくり続けたのだが、この日は全くアタラなかった。

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KY店長は引率の立場にも関わらず、流し変えるたびに一人でカンパチやらヒラマサやらを小型ながらかけて釣りを一人楽しんでいる。ヒットするたびに引率されている釣り師一同からコノヤロ光線が浴びせられてるのも気にしていない。最後にはクエまで釣り上げるほどのKYぶりだった。

その他のメンバーも順番にクエを釣り上げていく。

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なんだかクエ釣り船のようだ。

やがて裸足の船長が泳がせ釣り用のムロアジを根魚王と一緒にサビキで釣り上げ、数を確保したところで根魚王が泳がせ釣りを始めた。

自分は釣れないので僕はその様子を見ながらしゃくっていたのだが、これがすごかった。

入れ食いなのである。

40cmはあろうかという大きなムロアジを生きエサにして底まで落とし込むと途端に竿先が大きく引き込まれて電動リールがうなりをあげる。

竿先がぐいぐいと引き込まれるのだが、狙いのクエが掛かっていたらある程度引き上げたところで暴れなくなるので、いつまでも竿先がぐいぐい引き込まれているのはカンパチがかかった証拠だ。

半分がっかりしながら上がってくる10キロ前後の良型カンパチを見る根魚王。それを見ながら、せめてそのくらいでいいからジグに食いついてくれたらいいのに、とか、エサには勝てないねえ、などと諦めの声まで上がるジギング組なのであった。

立て続けに3本カンパチをあげた根魚王は、これじゃないんだよもう!と嘆きながらムロアジを付け直して底へ落とす。

時刻はすでに午前11時頃になろうとしていた。

根魚王の落としたムロアジが暴れたと思うと竿先が一気に大きく引き込まれた。と同時に電動リールが唸りを上げる。

竿の曲がり方が今度は違う。初めは激しく引き込んでいたが、ある程度巻き上げてくるとぐいぐいという引きがなくなった。

これは、とうとう来ましたよ、と船長。根魚王も手応えを確信していた。

上がって来たのは巨大なクエ。こんな大きなクエは初めて見た。ジギング王がトップで釣った20キロ弱よりはるかに大きい。

タモに入り船に引き上げられると、根魚王が大きく三度のガッツポーズ!やった!これを狙ってたんだよ!と喜ぶ。

船上も大騒ぎになる。

みんな釣りをやめて巨大なクエを見に集まる。

写真を撮ったらリリースだね、と冗談が飛ぶ。

 

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根魚王は人生初の巨大クエを釣り上げ、満足してビールで乾杯。釣りをやめてしまった。

この一匹が上がったのを機にポイントを大きく移動する。

小一時間走ってポイントを変えた。

時間は正午を回っていた。僕はこの日まだ一匹も釣っていなかったのだが、新しく入ったポイントとはいつも相性がいいので焦りはなかった。

ここでは実績のあるMGクラフト社のスキルガンマにジグを変えてジギングを始める。過去にこのポイントで20キロ弱のカンパチを釣っているジグだ。

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水深は海底の起伏が激しくどんどん変わっていく。根掛かりに気をつけながらしゃくり始めるとすぐにヒットしてきた。

今日初めての魚の引きは楽しかった。ぐいぐいとよく引くのはカンパチの特徴だ。上がってきたのは小型だったが楽しい。

ここからは船が流し変えるたびにカンパチがヒットしてきた。型も徐々に大きくなり5キロを超えてドラグを鳴らしてくれるサイズも釣れた。

他のメンバーも順調にカンパチを上げ船上は入れ食い状態になる。

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釣りながらミヨシの方を見ると、KY店長がなにやらかなりの大物をかけたようで全身を使ってファイトしていた。

これはデカそうだ、やはりこのポイントはすごいぞ、と思いながらファイトを見ていたら痛恨のラインブレイク。

珍しくKY店長が悔しさを隠しきれずにいるところを見ると相当のサイズだったようだ。

次に大物をかけたのはジギング王。

ドラグを鳴らされ糸は一気に出て行く。船はすぐにフォ絵オーに入り、船がバックし始めるとその分糸が巻けるようになった。これは上がるかもしれない。と見ていた僕が思った瞬間、フッと軽くなったようにジギング王の体の力が抜けた。またまたラインブレイクか?と思ったらアシストラインが切られてジグはついたまま上がってきた。そのジグを見ると鋭い歯形がいくつもついて、先ほどまで新品だったジグがボロボロにされていた。

悔しさに嘆くジギング王。

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次にデカイのがきたのは僕だった。

落としたジグがいつになっても底を取れない。おかしいなを思い糸を巻き始めたら、今度はガツっと何かにかかり根掛かりのように動かなくなった。

船長根掛かり!と叫んだら、船長が魚、魚!と叫び返す。ここは砂地だから根掛かりはないよ!

慌てて巻き始めたが相手は動かず巻くことができない。やはり根掛かりだろう、と思ったらヌッと動いた。糸も巻ける。竿先も一瞬引き込まれた。魚だ!と思い全身に力が入る。ところがファイトに入った瞬間、プッという感触とともにラインブレイク。しかも切れたのがジグとリーダーの結び目だったので自分のミスでのラインブレイクだったのが悔しい。

船長に、今のはでかかったですね、と言われ、もう一度頭の中で今起こった出来事を反芻するのだが、これまで経験したことのない重さの魚だった。いや本当に魚だったのだろうか?という思いも残るほど重かった。

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こんな具合で悔しい思いばかりしていた一同だが、しっかり結果を出していたのは、後半ノリノリだった初参加のKさん。

立て続けに良型カンパチを釣り上げ、最大は17キロ越えの大物だった。

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アタリが続くため夕方5時になり帰る時間が訪れても帰り難く、珍しくY店長ももう一流しとリクエストする。

船長の計らいで二度流し直したが奇跡は起こらずに終わってしまった。

 

ストップフィッシングとなり福江島に向かって船は走り始める。1日で船中クエ7本、カンパチ多数、大物のブレイク3。

男女群島とはなんとすごい場所なのだろうと改めて思い知らされた1日だった。

福江島に向かって走り続ける船の上で、空が赤く染まりやがて暗くなっていく美しい海を眺めながら今日一日の釣りを頭の中で振り返っていた。

 

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年9月14日 (月)

台風の合間を縫って男女群島へ

五島列島の西の海上を北上した台風9号と一週間も開けずに五島列島を直撃した超大型の台風10号の合間を縫って、五島列島の福江島経由で男女群島へ日帰りする、というなんとも綱渡り的な釣行に行ってまいりました。

今回は台風の影響がもろに当たることは当然僕も知っていたので中止になるとばかり思っていたので、釣行二日前の8月31日に行きます、と連絡があった時にはビックリした。

 

船長によれば9月4日と5日は凪なので飛行機さえ飛べば二日は出られる、ということらしい。

当初の予定では9月2日の夕方羽田を飛び唐津で前泊し、3〜5日に男女群島で釣りという計画でありましたが、2日の夕方は東シナ海を北上し玄界灘に抜けた台風9号の影響で我々の飛ぶ予定だった福岡便は欠航、翌朝の一便で福岡に飛ぶこととなった。

午前9時に福岡空港に到着、船長と連絡を取ると、まだ風と波が収まらないのでゆっくりきてください、とのこと。

遅い朝食をコンビニで買い込み一路唐津へ向かうも、早く着きすぎてしまうので街の手前にある鏡山という唐津の街を一望できる山の展望台に車で立ち寄る。

ところが山頂へ向かう道路および展望台周辺の森の小道は台風9号の爪痕が激しく残り、木々の枝があちこちで折れて散乱していた。

 

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展望台で唐津の街の展望を複雑な気分で楽しみ神社にお参りして釣行の安全を祈願する。

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山を降りてまだ時間があるので、唐津市内の牧のうどんによって昼食をとる。

こんなことをしながら呼子の港についたのは午後一時頃。

田代船長がいつもの笑顔で待ち受けていた。

まだ風が落ち切らないのでゆっくり準備してください。今日は福江島まで移動し明日日帰りで男女群島に行く計画です。と言うのを聞き、それまで比較的冷静に、本当に船が出られるのかどうか半信半疑だった脳みそがいきなりテンションが上がって釣りバカ脳みそに変わった。

準備が整い風も落ちてきたので出ます、と出船したのが午後の2時頃か、呼子の港から玄界灘に出ると想像していたほど波はなかった。

そこから福江島に向かう途中は潮波のぶつかるところで激しく揺れたがそれ以外の場所は多少のうねりは残るものの大したことはなく、途中二ヶ所でヒラマサキャスティングを試みる。

僕はここでは投げずに根魚王と並んで根魚釣りをした。

ヒラマサは上がらず、根魚王が良型のアコウ、僕がヤズとカサゴ、ハット君が言い方のマダイをあげる。

 

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暗くなる前に福江島まで行こうと、釣りはあまり粘らず福江島の五島市の港に向かい午後7時、暗闇の中到着。

途中夕焼けが綺麗だった。

港近くのホテルに荷物を降ろし、すぐに夕食。焼き鳥屋へ行ったが満員の混雑。久しぶりに混雑の中に入った。

食後に翌日の食料を調達にコンビニに行くとパンやおにぎりの棚はすっからかん。昨日の台風でフェリーが来なかったため物資が島に届いていないと言う現状を目の当たりにする。

仕方ないのでレトルトのご飯とカレーの組み合わせやカップ麺などを買い込みホテルに戻りすぐに寝る。

翌朝は5時集合で船に向かい男女群島に向かう。海はナギの予報。興奮しながら眠りに落ちた。

 

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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