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2020年10月 8日 (木)

1000キロのバイクツーリングに挑戦する➂@安曇野〜諏訪

ツーリング三日目。朝六時過ぎに起きると雨が降っていた。

先輩夫妻は朝の用事があり出かけていた。

一人でコーヒーを淹れて飲み、九時頃になって雨が上がったのでバイクを拭く。

O先輩が帰ってきて食事をする。

天気が悪いので出発はのんびりしたらいいよ、というOさんのアドバイス通りにのんびりした。

この日は予定では美ヶ原からビーナスラインで白樺湖を周り諏訪に入る予定だったのだが、美ヶ原周辺の道路に通行止があり行けそうになかったのでコースを変更する。

スマホのグーグルマップで行き先を探していたら高瀬ダムというダムの名前が出てきた。北アルプスから流れ出る高瀬川の上流にあるダムで、高瀬ダムの下にも七倉ダム、大町ダムの二つダムがあり、バイクで行けるのは二つ目の七倉ダムまでで、そこから先は一般車は通行止でタクシーでいかなければならないようだ。

ダム自体には興味はない、むしろ自然の渓流を壊してしまった憎んでいるくらいなのだが、そこに続く道は概ねぐねぐねと曲がる山道でバイクで走るには面白いし、周辺の山はおそらく手付かずの自然林だろうと想像できた。

午前11時過ぎ、パンプローナの開店とともにやってきた常連のお客さんと入れ違いにお店を出る。

空は曇っていたが雲は切れかけてきており雨はすっかり上がっていた。

国道を大町方面に走り大町手前から左折して黒部ダム方面に、さらにその先の山懐で左折すると高瀬ダムに続く道に入る。

ここからは一本道なので間違えることもないだろうと走る。

空気は冷たく走ると少し寒いくらいだったが緑の中を走るのは気持ちいい。

やがてダム左手に大きなダムサイトが見えてきた。大町ダムだ。100mー取るくらいの高さはあろうかという大きなダムの壁が峡谷を埋めていた。

 

Img_5529

 

そこから先の道はダムに付き物のトンネルや急勾配のヘアピンカーブ。路面が濡れているのとトンネル内は狭く真っ暗なので気が抜けない。

一気に坂を上がったら大町ダムが作り出した龍神湖の湖面が見えた。駐車場に入り写真をとる。駐車場には「猿にエサを与えないで下さい」という看板が立っている。野生の猿がたくさんいるらしい。それだけ自然も豊かなのだろう。

 

Img_5534

 

一休みしたらさらに上の七倉ダムに向かう。途中大きな橋を渡りトンネルをくぐるとロック式ダムの七倉ダムが見えてきた。

行けるところまで行ってみようと上がっていくと、ダムサイトの少し上流に行ったところで道にゲートがありタクシーが一台止まっていた。

暇そうにしているタクシーの運転手さんに、「この先はダメなんですよね?」と聞いてみたら「ダメダメ」と答えたので引き返す。

雲の切れ間から薄日が差し込み初めて山の緑が美しく光った。

まだ紅葉には早いが、広葉樹で蔽われたこの辺り一帯の山が赤く燃え上がる様に紅葉するさまを想像しながら所々でバイクを止めて写真を撮った。

のんびり写真を撮っていると猿の群れに囲まれそうな恐怖があったので、そそくさと急いで写真を撮ってはバイクで渓谷沿いの道を下る。

 

Img_5543

 

ダムとダムの間を流れる自然渓流は美しく古い温泉などもあった。いい魚がいそうだなあと川を覗き込むと、ダムからの放水量が少ないので川の水がちょろちょろしかないのがとても残念だった。

豊かな水が深い淵と背を織り成す渓谷を想像して楽しむしかない。

 

Img_5552

 

やがてダムからの道を下りきり、元の道を戻って途中から長野道安曇野インターに向かう道に入るのだが、どこかで曲がり損ねて道を間違えてしまった。

スマホのナビで正しいルートを見て回り道しようとは言ったところの田園風景が素晴らしかったのでバイクを停める。

黄金色に輝く稲穂に遠く見える火の見やぐら、さらにはその後ろに控える山々。実に日本の正しい秋の風景なので感動する。

 

Img_5574

 

いつまでも田んぼの横で感動している訳にもいかないので、再びバイクにまたがり次は塩尻と諏訪の間にある高ボッチ高原に向かった。

この高原は標高こそそれほど高くはないし広さもさほどではないのだが、西の眼下に塩尻市内、そして背後の北アルプス連峰。東側には諏訪湖を一望できさらにその奥には八ヶ岳、甲斐駒ケ岳とあり、天気が良ければその間に富士山も見えるという絶景スポットなのだが、これまで行ったことが無かった。

安曇野インンターから塩尻インターまで長野道を走り、国道に降りると塩尻峠だ。

この峠は、昔、中央道が勝沼までしか伸びていなかった学生時代に白馬八方尾根スキー場にスキーに行くときにいつも通っていた馴染みの峠だったが、高速道路が繋がってからのここ数十年は走ったことがない。

久しぶりに峠道を上がって行くと、寂れた感じの営業しているのかいないのか分からないようなラーメン屋さんがある。

街道全体が昔はもう少し賑やかだった記憶なのだが、やはり高速道路ができて交通量は減ったのであろう。特に長距離移動の車が減ると飲食店の経営は難しくなるとお思われた。

さらに登ると左手に広場があり自動販売機が大量に並んでいる場所があった。走りながら見た限りでは薄汚く見える自動販売機は動いていないように見えたのだが何台か車が止まっていたのと、ゴミ箱がいっぱいに見えたので動いていたのかもしれない。

峠を上りきる前に左手にわかりにくい狭い道を曲がると高ボッチ高原に向かう一本道だ。

舗装こそされているが林道のような狭い一本道がぐねぐねと曲がる。対向車が来るのが見えないのでスピードは出せない。

林の中を30分ほど走ると視界が開け平らになりススキの草原が現れた。

さらに走ると高原の山頂駐車場があった。砂利の駐車場だが広い。

高原の西側に面した駐車場なのでそこにバイクを停めると塩尻の市街が良く見えた。

市街のあたりは雲間から日があたり視界がいいのだが、高原の真上に雲が湧いているため自分のいる場所は陽が当たらない。

 

Img_5575

 

天気予報を見ると夕方は晴れて来るというので、夕焼けを期待してしばらく粘ることにした。

駐車場からは東側の諏訪湖方面が見えない。どうもそちら側の方が明るいので期待できそうだったので、ススキの草原を6〜7分歩いて高原の頂上を目指す。ライディングブーツで歩きにくい中、首から一眼レフカメラをぶら下げて歩いた。

上り切ってみると眼下に諏訪湖一帯の風景が広がった。右手には八ヶ岳、奥には甲斐駒ケ岳がぼんやり霞んで見える。その奥に富士山の山頂か、と思われる黒いものが見えたが、しばらく見ていたら形を変えて移動したので雲だとわかりガッカリする。

時折頭の上の雲が切れて日が差し込み始めたので、しばらく待ったら視界が開けるかもしれない、と待つことにした。

30分ほど風に打たれながら待つ。時折陽が差し込むとススキが光って美しい。すかさずシャッターを切る。

 

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二人組の若者が二組やってきて写真を撮って帰っていった。

今晩世話になる上諏訪のシャンブルドット畳を経営する友人にメールして到着時刻を知らせたら、諏訪はいいお天気よ、と返事が来る。

上から覗いても諏訪湖周辺には日が当たっているので現地ではそうであろうと思った。

 

しばらく待つが一向に頭上の雲は取れない、山の斜面に当たって雲が湧き上がっているようだ。夕焼けはあきらめて高原を去ることにした。

狭い林道を再び降りて国道に出ると国道は空いていた。

塩尻峠を上りきり下ると岡谷の街だ。さらに国道を進むと下諏訪町に入る。ここでガソリンがかなり減っていたので入れることにした。

ガソリンを入れた後は知った道を走り友人の経営するシャンブルドット畳へ一直線。予定通り5時頃に到着した。

この宿は高校時代の友人夫妻が敬愛するしゃれた民泊の宿で、諏訪湖を眺める斜面の途中にあり眺めも良くなかなかいい宿だ。

あいにく友人Kは仕事で留守にしており奥さんと僕の二人きりになるのだが、皆さんの期待するような色っぽい展開にはならないのでご安心を。

テラスから諏訪湖の向こうに夕日が沈むのを見ながらお互いの近況を語った。早めに高原から降りてきたのは正解だったようで、諏訪湖畔からは雲間に落ちる夕日を見ることができた。

 

Img_5600

 

夜は二人でスピンレストランに食事に行った。たまにはこういうしゃれたお店で人妻と二人きりでディナーを取るのもよかろうというわけだが、皆さんの想像するような色っぽい展開にはならないことを念押ししておく。

レストランに行って見ると、純粋なスペイン料理屋さんではなくフレンチとスペインの両方を出しているお店だった。

珍しく飲み物にパスティスがあったので迷わず注文する。

パスティスは日本ではあまり飲まれないようだが、50度くらいある強い透明な蒸留酒で、水で割ると白濁してカルピスのようになる。香りと味が独特で、薬のような、ゴムのような香りが飲んだときに鼻に抜けるのがたまらなく美味しいのだが、僕の大方の知人は薬臭くて飲めないという。

パスティスを初めて飲んだのは二度目に仕事でパリに行ったとき、フランス人の友人宅に招かれて食事したときにだされた。

その時の宴会は夏のフランス田園風景の広がる裏庭でバーベキューをするというしゃれたもので、友人の妻はマティルダ、娘はルル、集まった仲間たちはイザベルにう〜ん、男性の名前は忘れた、がまるでフランス映画の一コマのようだったので忘れられない。

そんなことを思い出しながらパスティスを飲みながら前菜のパテとエスカルゴをシェアして食べる。

パテは結構なボリュームで味もいい、これだけでお腹が膨らんでしまうほどだった。メインディッシュはパエリヤにかもの足のローストしたもの。

パエリヤはエビや貝をふんだんに贅沢に使っていて美味しい、鴨肉もソースが美味しくパスティスを流し込みながら食す。

少食の友人妻はこのあたりでもう食べられない、と言っていたが、デザートに頼んだフォンダンショコラが絶品で、一口口にしたらペロリと食べてしまったのには笑えた。別腹なのだ。僕はババロアを食べた。甘さを抑えた大人の味のババロアだった。

帰り際にこの店の経営者ご夫妻と話をしたら、安曇野のパンプローナには二度足を運んだことがあるという。昨夜はそこに泊まっていました、と僕が話すと世間は狭いですね、と急速にお互いの距離が近づくように感じた。

こういう出会いは面白い。旅ならではだ。

こうして満腹になった我々二人はみなさんの想像する色っぽいことには全くならず、共に食い倒れ状態で宿に帰ってそれぞれの部屋に倒れこむように寝てしまった。

 

 

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