トカラ遠征2021④@マリンチャレンジャー号
トカラ遠征一日目は昼の部の釣りを終えたのが午後5時半頃。
ここから3時間ほど走りどこかの島の風裏の浅瀬が今夜の宿営地だ。
僕はシャワーを浴びて一日の汗を流すした後ベッドに入って寝ていた。
エンジンの音が下がって目がさめると時計は9時近かった。
素早く投錨した船長が今度は夕食の支度をしてくれる。
釣り師一同は思い思いにキャビンから出てきてテーブルにつき持ち込んだビールなどを用意して焼肉が出てくるのを待つ。
本格コンロに鉄板が設置されて肉がど〜んと出てきた。
牛肉赤身、ロースの分厚い肉、豚バラ、ホルモンと一人当たりひとパック分くらいの大量の肉がテーブルに並びY店長が肉奉行となりバンバン焼き始める。肉の周りにはキャベツ、玉ねぎなどの野菜。
さらに、Y店長が気を利かせて買ってきたキャベツの千切りにきゅうりとトマトのサラダがつく。これもまた嬉しいサイドメニューでありました。
僕が一番気になったのは山芋の厚切りで、これは焼いて食べたら歯ごたえ最高だろうなと目をつけた。肉ではなく野菜に目がいってしまうところが歳を感じるところではあるのだが気にしない。
若い頃は肉と聞いただけで飛び上がって喜び、ヤキニクという響きは聞いただけで心踊るのであったが、ある頃から肉を見ても感動することがなくなり、むしろ新鮮な野菜や打ちたてのそばなどを見たときのほうが心踊るようになってしまった。
肉体の成長が止まってしまった証拠なのだろう。悲しくもあるが何かいらないものを背負っていたのを下ろしてしまった身軽さのようなものも感じるのであります。
さて、僕以外の方々は焼ける肉を次々と頬張り、さらにいきなりご飯を食べるなどの一気喰いをしている。今日のカンパチもこのくらい食欲旺盛ならもっと釣れたのになどと思いながらその様を見ていた。
僕はくる途中にスーパーで買ってきたカルロロッシの安物赤ワインを飲みながら肉をつまんだ。
ご飯は食べずに件の山芋の焼いたのを締めにする。ホクホクとシャキシャキの中間的歯ごたえがたまらなく美味しい。
この時間まで食事しなかった一同はさぞや空腹だったのであろう、あっという間に満腹になってしまったらしく鉄板の上にはまだ焼けていない肉が残されていたが、これは焼肉奉行に忙しく、一口も食べていなかったY店長がいただくことになった。
満腹になると、もう寝る組とまだ釣る組の二手に分かれる。
この日の釣りする組は、一昨年の夜釣りで大型イソマグロに糸を切られまくったY店長、その話を聞いて準備をしてきた僕、根魚王に怪魚ハンター、オサムシ君の五人であった。
最初に釣り始めたのは根魚王。
今日一日苦戦を強いられていた根魚王はこれからが勝負の時間だったのだろう。
まずはエギをつけた仕掛けを投げてアオリイカを狙っていた。
船のライトに照らされた水面を見ると小魚の群れや小さなイカがたくさん泳いでいる。
しばらく見ていたがイカは釣れない様子でやがてジギングに替えて攻め始めた。
するとあっという間に何やらヒット。
上がってきたのは狙い通りの根魚でアカハタだった。やっと本来の狙いを達成し根魚王も嬉しそうだった。
この一匹を見たまだ釣りする組に火がつき、全員ジグを落としてしゃくり始める。
すぐに怪魚ハンターにヒット。
こちらは引きが強く根魚ではないようだ。
ライトタックルでしばらく楽しそうなファイトを楽しみながら上がってきたのはギンガメアジだった。
根魚王にもまたまたヒットするが今度はまた違う魚の様子。ギンガメアジだった。
さらに根魚王!入れ食いだ。
クンクンと良い引きの後にあがってきた魚は僕からは遠目にイサキのように見えたが魚体には四本の縦縞があるヨスジフエダイだった。
コバルト色の線が美しい魚だ。
Y店長も初めてギンガメアジを釣りまくってり始める。誰かがまたヨスジフエダイを釣り上げた。
オサムシ君はまた別の魚をあげていた。
ワインに酔っ払っていい気持ちで釣りするのを見ていた僕もこの辺りで参戦する。
怪魚ハンターにアカハタちゃん。
美味しい魚も釣り上がってくるので楽しい。
僕にとってのライトタックルの定番、プロセレのゴビアスブルスリムというジグを落としてチョイチョイとしゃくるとすぐにヒットしてきた。
上がってきたのはおチビなアカハタちゃん。
浮き袋が出ていなかったのでリリースしたら無事に海底に戻っていった。いぢめてゴメンね。遊んでくれてありがとう。

このように次々と違う魚が回遊してきて掛かるのが夜釣りの特徴でガチャポンのように何がくるのかお楽しみ的な面白さがある。
みんなおもいおもいにそれぞれの魚を釣って楽しんでいたが、極太最強タックルでイソマグロを狙っていたY店長にイソマグロはなかなか来なかった。
ギンガメアジを釣りまくっている。
この日下ろした新品のアンチョビットシャープのいちごみるくカラーが一日でボロボロになっている。
店に在庫がないのでY店長の持ちジグもこの一本らしいのだが、これでもよく釣れるのでジグを替えられないらしい。
僕もそのイソマグロが来たところでタックルを変えようと思っていたのだが、タイミングが来ないのでまたまたアカハタのおチビちゃんに遊んでもらう。
こうしているに時間は11時を周る。僕は眠くなって来たので釣りをやめて明日の支度をしようと、今日ダメになった仕掛けを直したりしながら、Y店長がイソマグロをヒットさせたら即座に釣りを再開させようと狙っていたのだがとうとうその時はやって来なかった。
その時のためにPE8号タックルを2セット用意し、蛍光のジグもたくさん持って来たのに。残念、でも明日の晩もある。
12時になり明日の釣りを考えてベッドに入った。
船は午前3時に走り出し明日の朝は6時から釣りができるという。
船長は我々の食事を用意した後すでに寝ていた。
明日の朝は起きたらおそらく顔も洗わず釣りをするに違いない。船中泊ならではの食事と寝ている時以外はず〜っと釣りをしていられる、という釣りバカ天国なのであった。
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