冬の男女群島遠征①@サンライズ新海
2021年最後の遠征釣行は、嬉しいことにあの有名船サンライズ新海での遠征なのであります。
しかもその行き先は、三日間の釣行のうち初めの二日は凪の予報が出ていたので、この時期12月に船中泊で男女群島に行くことになったのであります。
しかも、12月だというのに二日間は凪なので船中泊で男女群島に泊まるというからこれはもう楽しくて仕方がない。
船中泊での男女群島は今年6月以来。
その時僕は自己記録の14.5キロのクエ(アラ)を釣り上げたので、初めてとなるこの時期の男女群島には期待が膨らむばかり、大きな風船を通り越してデパートのアドバルーン(古いなあ)くらいに大きく膨らんでいたのでありました。
さて釣行初日は早朝3時おきで福岡の天神のホテルから唐津へまっしぐら、途中あらかじめ送っておいた釣り具を回収してサンライズ新海号の停泊する呼子港に向かいます。
呼子港についたのは5時半頃。当然まだ真っ暗の中、街灯の明かりを頼りにタックルのセッティングをして荷物を船に運び込みます。
今回の釣行メンバーは本ブログでは毎度おなじみのジギング王に根魚王のお二人にこれまた出番の多い昆虫大好きさんとバイク大好きさんの大好きブラザース、腕相撲日本一を目指すアームス梅ちゃん、本遠征初参加のナベさんに僕と引率のY店長の全8名。
かなりの量になる8人分の三日分の飲み物を船に運び込見終えると船は暗い港を出船し一気に男女群島に向かい五時間のクルーズが始まった。
昨夜は9時頃天神のホテルに入った我ら、3時起きでは当然寝不足なので早速キャビン奥に潜り込んで寝るメンバーが4名。
残る4人もキャビンの椅子に腰掛けてウトウトしている。
僕は期待に胸膨らみコーフンして眠れず船長と世間話をして時間を潰していたが、船が平戸大橋をくぐって湾内に入り波がなくなったらコーヒーを淹れようと企んでいた。
しばらく話しに夢中になっていたら船の揺れがなくなってきたのに気づき、「船長コーヒー飲みたい?」って聞いてみたら、ニコッと笑い、待っていましたというようなことを言ったので早速コーヒーを入れることにした。
僕が遊漁船の上で自家焙煎コーヒーを淹れてみんなに飲ませるのを勝手に「エノカフェ」と名付けて始めたのがこのサンライズ新海号で男女群島に向かう船の中、それもちょうど今回と同じあたりを走っていた時に淹れたのが始まりだった。
そんなエノカフェが今年で5周年となり、その年の最後にエノカフェ発祥のサンライズでコーヒーを淹れられるのだから僕的には気合いを入れない訳にはいかない。
今回は大型のドリッパーを導入して今まで全員に行き渡らなかったコーヒーの量産を試みたのであります。
ところが、作業に入りドリップペーパーを見たらドリッパーのV60という円錐形の者専用のつもりで買ってきたつもりが、一般的な台形型の大きなペーパーだった。
ありゃりゃ、これは失敗失敗、と思いながらも同じペーパーだからこのまま使って入れよう、とペーパーをセットし6人分のコーヒー豆を一生懸命にミルで挽く。
筒状のコーヒーミルを釣り用のギンバルに差し込みゴリゴリと引いていたら船長が写真を撮ってくれた。
二回に分けて豆を挽き終えドリッパーの中に挿入しお湯の温度を確認して豆を蒸らす。
しばらく待ってコーヒー豆を蒸らして、と思って見ていたら豆がどんどん減っていくじゃあないですか!
なんだなんだ?何が起こった?
と思いながらもすぐに豆が下に落ちてしまっているのに気づく。ペーパーの底にあたる部分を折り曲げずにセットしたため大量の豆の重さに耐えきれなくなってペーパーの接着面が避けて穴が空いてしまったのだ。
ありゃあ、これはいかん!と慌てて残った豆をお湯を注いで全部下のポットに落としてしまい、素早くサイズは小さいが本来のV60用のペーパーをセットして、ポットの落ちたコーヒー豆ドロドロ湯を注ぎ直して濾過をしコーヒーを作ってみたらなんとか格好になったので、これで誤魔化しちゃうことにした。
再びポットに落ちたコーヒーをカップに注いで飲んでみると、一応コーヒーの程は成しているものの味は到底納得できるものではなく、一度は全部捨ててしまおうかと思ったのだが、もう一度コーヒーを淹れなおす根性はなかったので、船長を始めコーヒーを待ちわびていたジギンング王その他数名には心の中ですまん、と謝りながらカップに注いで配る。
みんなどんな反応をするか怖かったのだが、いまいち薄くて雑味が混ざってしまったコーヒーを皆さん美味しいと飲んでくださった。優しいなあ。
それにしても一番肝心のところで大失敗をするところが僕らしい。間抜けな男だ。
そんな事をしている内に船は五島列島に入り後藤の島々を見ながら快走して行ったのだった。
しばらく、キャビンでウトウトしていると少し船の揺れが気になり始めて目を覚ます。
船は五島列島最南端の福江島の沖を走り抜け湾から外海に出ていくところだった。
ここから男女群島まではさらに一時間半くらいか。
思ったより風があり船は揺れて波に叩きつけられることもあった。
やがて遠くに島影が見え始める。
男女群島が見えますよ、と初参加のナベさんに教えると感慨深げに見ていた。
さらには白こと一時間余、沖の岩礁を遠くに見ながら船は速度を落とし始めた。
風も先ほどよりは落ちてきている様子で船の揺れは小さくなっていた。
最初はジギングから行きます。
マイクを通した船長の声が船内に流れると一同一斉にむくっと起き上がりキャビンの外に出ていく。
さあ、いよいよ初めての冬の男女群島での釣りが始まる。
狙うのは巨大カンパチにクエ、果たして狙い通りに獲物を捕らえることはできるのか。
期待に胸を膨らませながらロッドを手に取りジグを落とす準備を素早くしたのだった。
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