冬の男女群島遠征②サンライズ新海
冬の男女群島遠征の最初のポイントは沖の岩礁からさらに数百メートル離れた水深100メートルでのジギングであります。
釣り師一同は素早く右舷に一列横並びしジグを落とします。
一番最初に着底したのはジギング王。どうやら重いジグを使っているらしい、などと勘ぐる。この時僕が使っていたのはMGクラフトのスキルガンマ280g、このジグだって十分重いのに。
ジギング王がしゃくり始めるのを見ながら、これですぐ釣っちゃうんだようなあ、この人。
なんて思いながら自分のジグが着底するのを感じてしゃくり始める。
この辺りのポイントは過去にも大型カンパチがかかったのを何度も見ているし自分でも経験しているので集中する。
するとミヨシの方からヒットの声。
そちらを見ると初参加のナベさんが早くもファイトしている。
やるなあ、とその様子を見ていると引き具合からしてカンパチのようだ。
さすが男女群島、さすがサンライズ、一発目で結果が出る。
上がってきたのはカンパチだったがサイズは男女としてはさほどではなかった。
船長から底から20mに反応、中層にも反応が出ています。とアナウンスがあった。
何度かそこに落とし直してはジグをしゃくるがアタラないので一度ジグを回収しようと巻き上げたところ、30mほど巻き上げたところで何かがヒットした。
早速のヒットに幸先いいぞ!と思いつつも引きかたはカンパチのダイナミックな引き方ではなく、なにこれ?と思い始めたところに、僕の後ろにいつの間にかきていた船長が、プルプルしてますねカツオかも、とおっしゃる。
お!スマガツオならいいな。今晩の晩酌のおつまみになる。と嬉しくなってきた。
大した重さではないのでサイズもさして大きくないとは思いつつも糸を巻く手は軽く心はルンルン。
上がってきたのは予想通りのスマガツオだったがお腹がパンパンで脂が乗って美味しそう。
このカツオは市場にはほとんど出回らないので釣り師や漁師くらいしか食べられない。
味はカツオよりも脂が乗っていて甘く、モチモチの赤みはまるでマグロのような食感なのだ。
とりあえず晩酌のツマミを手にしてウヒヒヒとひと喜びして次の釣りに入る。
再びしゃくっているとまたまたミヨシのナベさんがヒット。絶好調なのだった。
続いてヒットさせたのは僕の右隣のジギング王。ダブルヒットだ。男女群島らしくなってきた。
後からかけたジギング王の魚が先に上がる。僕と同じスマガツオだった。
これじゃないんだよなあ、という声が聞こえてきそうな表情でカメラに収まっていた。
ミヨシのナベさんはまたもやカンパチを上げる。いきなり二連続ヒットで絶好調となる。
流しを変えたところで今度はアームスにヒット。腕相撲のプロのアームスの腕力にかかったら魚は簡単にねじ伏せられて上がってくるのか?と思ったら意外に手こずっている。デカイのか?と思ったらこれまた男女群島的にはおチビちゃんサイズだった。う〜んなかなかビッグヒットが来ない。
流し変えると今度はジギング王。余裕のやりとりでカンパチを手にした。
さらに今度は昆虫大好きさんにヒット。これもまた同サイズのカンパチであります。
そしてまたまた波に乗る男ナベさんにヒット。
竿がぐ〜んと曲がるが、あれえ?なんだか引きがおかしい。ひょっとしてクエか?と期待させたが途中まで上げたところで変な引き方をするのでクエではない。
何だろう?と見ていたら大きなアカヤガラだった。
アカヤガラは写真の通り長くて棒状の魚でその形はヒョーキンなのだが食べると美味しいのでウマイ棒などと呼ばれたりする。
いらないなら頂戴!と思わず僕がもらってしまった。
このように流すたびにヒットする男女群島的入れ食いなのであるがサイズがどうも伸び悩む。
少し移動して流したら今度はアタリが遠のいてしまった。
僕は使っていたジグのカラーを変えてみた。
先ほどから入れぐってるナベさんと同じ裏表で色の違うジグに替えてみたのだ。
すると、一発目でそこから数しゃくりでグン!というアタリがあり竿が曲がる。
グイグイと小気味良い手元の伝わる魚の引き。
やっと本命カンパチが来たか!と喜んだのだが、何かヒキが違う。
何だろう?と??マークが頭の中にいっぱいになりながらファイトする。
上がって来た魚は赤かった。ハマダイの仲間か?与那国島でもよく釣れる魚だった。
サイズはまあまあだったけれど本命カンパチではなかったのでちょっとガッカリ。それでも釣れればまあ嬉しい。
次に来たのは根魚王。狙い通りボトム(底)でドン!とアタって竿は大きく曲がった。
やった!狙い通りのクエが来たか!
一同の注目の中糸を巻き巻きするのだが、通常クエの引きは最初だけ激しく根に戻ろうと引き込むもののある程度引き上げられると動かなくなり全く抵抗しなくなるのだが、この魚はグズグズと抵抗する。
根魚王の表情が曇ったところで魚の姿が見えた。赤い!クエは茶色いのでハズレだった。
上がったのはボッコ(ウッカリカサゴ)、関東ではカンコと呼ぶ。
ガッカリする根魚王に、それ美味しいから頂戴、とまたまた頂いてしまった。
少し移動して今度はジギングとキャスティングで攻める。と言っても投げていたのは初参加のナベさんとジギング王だけで後の6人はしゃくっていた。
サンライズといえば全国的にスーパー有名なキャスティング船なのに我らエブフロ 遠征隊はどちらかというとジギングに傾斜が傾く傾向にある。
移送して間も無く再び根魚王の竿が曲がる。今度こそ!と思ったがなんとアカヤガラでガッカリ。
続いてヒットさせたのは絶好調のナベさん。ジギングも良かったが投げても絶好調でヒラマサを手にしてニッコリ。
初めてのサンライズ、初めての男女群島。これだけ思いのままに釣れたらさぞや気持ちが良いだろうと思った。
ところがここからはアタリも遠のき本命も釣れないということで大きく移動する。
移動後、大型カンパチが出るポイントに入り気合いも入ったのだがどうもおかしい。
魚の反応は魚探に写っているのだがなかなか食ってこない上にかかる魚は小さいのだ。
ジギングでアームスが小さな日レナがカンパチを釣ったくらいでこれと言った魚の反応はなかった。
どうも渋いなあ。なんとか手を尽くして魚をかけようとあれこれジグを変えたり、しゃくり方を変えてみたりするのだがなかなか釣れない。
僕の右腕は早くも披露し竿をしゃくるのは辛いし息も切れてきた。歳だ!
そんな僕をあざ笑うかのようにKY引率店長の竿が大きく曲がる。
おお!やっと男女サイズが来たぞ、とファイトを見る。相変わらずそつのないファイトでみるみる魚との距離を詰めていくKY店長。
上がって来たのはお腹がパンパンの寒ブリだった。
うまそお!
ここからスイッチが入り大型の振りがバンバン上がる、というのを期待したのだがこの一匹の単発で終わってしまいこのあとナベさんと昆虫大好きさんのボッコとアカヤガラのダブルヒットという微妙な盛り上がりを最後にあたりはピタリと止まる。
5時過ぎの日没までジギングにキャスティングに頑張ったのだが魚からの反応はなかった。
やむなく宿営の場所に船を移動しアンカリングする。
初日の男女群島は渋かった。のではあるが、このあとにお楽しみはやって来たのでありました。
写真協力:Ebb&Flow、サンライズ新海
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
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