2022年の初釣りは師匠について基本からやり直し
2022年の初釣りに出かけました。
釣り物は餌タチウオ。
実は去年秋に2度ほど餌タチウオに行きながら二度連続のボウズという悲惨な目にあっており、あまりの悲しみに本ブログに書く気にもなれず、結果的に内緒になっていたのでありました。
そんな不甲斐ない僕を見ていたH夫妻が釣り名人のマミさんにお願いしてくれて、彼女のレクチャーでなんとか僕のボウズ脱出目指す釣り会的な初釣りとなったのでありました。
そんなわけで1月17日に金沢八景の弁天屋さんに早朝から出撃。
オオトモの釣り座を狙って早く出たのに着いてみると既に一人分だけ釣り座が取られていた。早っ!
仕方ないのでその隣から僕、マミ名人、H妻、H夫と並んで釣ることになった。
出船前に名人に仕掛けの作り方から聞く。
この天秤(ストレート天秤)とこの天秤のどっちがいいですか?
と聞くと、「どっちもイマイチ」の返事。
やっぱりなあ、と思っていると名人はバッカンから天秤を取り出して、これを使って、と一つ分けてくれた。
どこが違うのかと見てみたらアームの長さが違う。
この天秤は市販の物を参考に名人自ら作ったそうで、それを一つくださるという。
さらに仕掛けも出してきて、これを使って!と指示された。
その仕掛けも強化チューブやらフラッシャーやらが着いているところは僕のと同じなのだが太さや色が違う。
これならタチウオに針を飲まれても糸が切れないから、と言って何個か出してくださった。
ありがたや、ありがたや、と遠慮なく受け取れば、もう名人と同じ仕掛けになっただけで釣れたも同然的に大きな気持ちになっていたのだがまだ早い。
次に誘い方とアタリの取り方をご教授いただく。
誘い方については何種類かある誘い方を僕は知っていたが、その使い分け方がよくわからないので聞いてみた。
魚の活性に合わせるのとその日のパターン、その日の中でのあたりパターンを手持ちの誘いの中からいかに早く見つけるかが大切と説かれる。
フムフムなるほど、と聞いて次にアワセ方を聞いた。
ここのところが最大の僕の弱点で、あたりが出ても魚がかからないのであれこれやってみるのだがどうしてもダメだったのだ。
師匠に聞くと(もはやマミ名人ではなく僕は勝手に弟子入りして師匠と呼ばさせていただく)、夏のパターンと冬のパターンは全く違うのでそこがわからないとダメ、ということで冬の誘いからアワセまでのパターンを竿の操作、それに伴うエサの動き方、そしてそのエサにタチウオがどのように反応していくのかを身振り手振りで分かりやすく説明していただく。
師匠の釣りへの憧憬は深く釣りに対する熱意、洞察力、観察力など話を聞いていて感心するばかりだった。
話してくれる時にはとても理論的にかつわかりやすく噛み砕いて説明してくれるのでなんの疑問も抱かずに納得出来るばかりなのであった。
もうここまで聞いたらすっかり釣れた気分になっていて気分は上昇していったところで出船となった。
ポイントまで30分。
猿島沖でちょこっとやってからすぐに移動し走水沖で釣り開始の時間を待つ。
この海域では8時釣り開始という取り決めがあるらしい。
既に大船団が出来上がっていて、船もポイントにがっちりつけた状態で自船の位置をキープしつつ他船との間合いを計りながら緊張した雰囲気の中で待つこと5分余、はいどうぞ!という船長のアナウンスが8時同時に各船から聞こえてきていざ釣り開始となる。
さあ釣るぞ!ともう自信満々で船長の指示ダナをしたから探っていくと、早くもアタリがあった。
しかしアタッた瞬間竿を持つ手を止めてしまう。
これは普段メインにやってるルアー釣りでは、アタッたら即アワセ!もしくはそれでダメなら一瞬止めてみる、というのがあってこれが僕の体に染み付いてしまってるらしい。
「止めちゃダメ!」と半分叫ばれて師匠にお叱りを受け、「はい」と小さく頷くも次のアタリでもまた手を止めてしまった。
「ダメじゃん!」というお叱りを受けながら誘い直す。
自分に手を止めちゃダメ、止めちゃダメ、止めちゃダメ、と言い聞かせるようにブツブツ言いながら誘ってくるとまたアタッた!
止めちゃダメ!と自分に言い聞かせ竿を誘い続けると、今度はしばらくしてググ!という手応え。
お!釣れたか?と思ったが引かない。でも何と無く重いのであげてきたら、なんと三十センチのモノサシくらいの長さで幅はその半分くらいのピラピラした太刀魚の赤ちゃんが掛かってきた。
おお!これでも一匹は一匹!とりあえずボウズは脱出!と師匠に向かって笑顔。実際に自分でもこの一匹で気持ちが楽になった。
次からは同じように、止めない止めないと言いながらしゃくるとまたまたアタリがある。
今度も手を止めずしゃくり続けることができた。タチウオはエサの端っこから段々とハリのある所にハムハムと食いついている様子で、ひたすらその監査そう手を休まずにいるとグググン!と今度は重い手応えがきた。
すかさず合わせて針にかけるとタチウオ特有のグググ!という強い引き込みを感じる。
ここで気をぬくとバラすので丁寧に糸を巻き上げるとまあまあサイズのタチウオが上がってきた。
やりました師匠!とばかりに隣の師匠に見せると、やりましたね!と師匠も喜んでくださる。
そこから先は魚の活性もよく食いが活発だったので立て続けに釣り上げることができた。
アタリが出たらそのタナを57m、55mなどど隣同士で情報共有しながら無駄なく攻めていけるので効率も良かった。
師匠は自分も釣りながら時おり手を休めては僕の釣る様子を眺めていて細かなアドバイスをしてくれるので、その都度に自分の悪いところを修正できる。ありがたい。
調子よく釣り上げて行くとなんだかすっかり上手くなった気分になった。
しかし釣りというのはそう甘いものではなく、いつ今自分のやっている釣れるパターンが変わるかは分からない。
一人で釣りをしていたらその釣れなくなった時にどれだけ対応できるのか?といえば、それはシロート同然、いやシロートなのでまだまだ対応力はないのだ。
自分の引き出しを増やす意味でも違った時にまた師匠と釣りをしてみたいと思うのであった。
師匠のくれた仕掛けは完璧で、時折あるフォールでのアタリで針を飲み込まれた時も師匠の仕掛けに装着されていた強化チューブのおかげでハリスを切られることなく魚をキャッチすることができた。
僕は釣れた数など数えずに釣りに集中する。
地合いは昼近くまで続き自分ではかなり納得のいく数のタチウオを釣ることができた。
師匠は普段は機械のように釣りまくるお方なのだが、この日は僕らの面倒を見ながら時折手を休めてのんびりつっていた、ように見えた。
昼近くなり地合いが去って船が移動、という時に数を数えて見て、と師匠に言われて数えると18匹もいるではないか!
自分ではツ抜けした(10本釣った)くらいかなあと思っていたので嬉しい。
残りあと二匹釣って20にしましょうと師匠に言われ気合いを入れ直す。
ポイントを変えて地合いも去ろうとしていたが間も無く一匹追加できた。
さあもう一匹!と思ったらそこからがなかなか釣れない。
小さくなったあたりを我慢して我慢してようやく一匹かけたものの船べりでバラしてしまった。
あああ。。。あと一匹
と残り30分ほど必死に誘うのだがアタリが出ない、でても乗らない(針にかからない)。
そんな中でH夫がシレッと一匹いいのを釣り上げる。
相変わらず上手いなあ。とチラ見しながら竿を持つ手が攣りながらも最後までしゃくったが19で終わってしまった。
まあいいか、ボウズ覚悟できたのがこれだけ釣れたんだから。
師匠も僕が思いのほか釣れたので喜んでくださりながら自分の魚の数を数えている。
今日はまったりモードだったからいくらも釣れてないわ、と言いながら数えるのを見ていたら20匹いるじゃあありませんか。
僕必死、師匠まったりでも一匹さをつけられてしまうこの凄さ、と思っていたら、あ!もう一匹いた21だ!とクーラーボックスに手を突っ込みながら師匠が言う。
途中師匠がバラすのを何匹も見ていて、「今日は釣りが雑だわ!」と笑いながら釣っている師匠の姿を見ていたので、マジでやってたら30は軽く行ってそう、と思った。
船長から釣り終了のアナウンスがあり、中乗りの方が各人の釣果を聞き回ったところ、この日の釣果は21匹が二人で竿ガシラ。
まったり釣りをしていても竿ガシラを取ってしまうこの余裕。
素晴らしい方に師匠になっていただけたので僕は嬉しかった。
港に戻る船で師匠に今日のお礼を言っているところにオオトモで釣っていた方が、マミさん!と声をかけた。
あああ!なんでいるの〜?と師匠。
トモに近寄ってきてなんで黙ってたのよ〜!と話が始まる。
実は僕は出船前にオオトモの方とお話しした時に知り合いだと知らされていたのだが、内緒にしておいて、と言われていたので黙っていたのだ。
なあんで教えてくれないのよ〜と笑いながら話しは夏の相模湾のキハダ釣りにと代わり盛り上がる。
オオトモの方は今年大型の木肌を三本もあげたというキハダ名人で今日のタチウオをかなりの数を釣っていた名人だったのだった。
話は弾みあっという間に帰港。
師匠に一日のお礼を言って別れた。
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