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2022年1月27日 (木)

真冬の玄界灘を釣る2022③@サンライズ新海

2022年1月22日、サンライズ新海号での玄界灘釣行二日目

この日は壱岐に泊まった宿のご好意で特別に朝6時に朝食を用意していただき釣り師一同素早く食べて出発、船まで荷物を手に船まで5分ほど歩く。

船に着いたらすでに田代船長が昨日の夕方船にしまい込んだ釣り具を出して待ってくれていた。

昨夕釣り具を仕舞うのも僕らに先に風呂入って待っていてと船長一人でやってくれたので大変申し訳ない。

こういう気遣いをしてくれるところがサンライズ田代船長の素晴らしいところで、世間には釣らせる船長として有名なようだがそれだけではないのである。

 

6時半過ぎ出船。

30分ほど走り朝一は壱岐周りのポイントを攻める。

ポイントに着くと今日も昨日と同じメンバーがそれぞれキャスティングとジギングに分かれて釣りを始める。

東の空が紅色に染まり始めていた。ちょうど潮もよく朝まずめのいい時間帯は期待が大きい。

Img_0733

一流し目、いきなりロックンKさんにヒットして来た。

昨日に続きこのヒラマサもいいサイズのようで竿は弓なりになり竿先をグイグイと強く引き込まれる。

朝焼けを背景にしたファイトの姿はカッコよかった。

Img_0705

ヒラマサの走りをかわして魚はタモに収まる。立派なヒラマサだった。

写真を撮ろうとしたらいつの間にかシオさんがワラサを釣り上げていてダブルキャッチとなった。

Img_0730

同じポイントを再び流し直す。

僕は「出ろ!出ろ!」とリトリーブする(竿を引いてルアーを動かす)リズムに合わせて声を出す。

隣のヤッシーさんも臨戦態勢でキャストを繰り返した。

いかにも出そうな、いや、もうすでに一本出ているのだからいつ来てもおかしくはなかったのだがヒラマサは出なかった。

移動するというのでデッキを降りようとしたら、「エノさん」と船長が声をかけてくれて朝焼けをバックに僕の写真を撮ってくれた。

この日は僕の誕生日で、船長もそのことを知っていた。

記念にといい写真を撮ってもらった。

Img_0895_20220127103301

田代船長は次のポイントに悩んでいた。

昨日攻めた場所が今一つだったのでさらにいいポイントはないかといくつかの候補を頭の中に掲げて絞り込んでいた。

「一時間走ります」とキッパリいうと船は速度を上げて走り出した。

 

僕は昨日の疲れが出たのか、緊張が一瞬解けたのか急に体がだるくなり起きていられなくなり、キャビンの奥に入ってへたり込むように横になった。

しばらく寝ていたらしい。気づくと少しスッキリして気力も湧いていた。

海は凪で走る船もあまり揺れなかったのでコーヒーを淹れることにした。

Img_0896

船の揺れの中でコーヒーを淹れるのは大変だけど楽しい。

うまく淹れられたコーヒーの味が格別だからだ。

今回持ってきたコーヒー豆を船長に見せる。コスタリカ、リベンス農場のブラックハニーという豆。サンライズ遠征の時には必ずこの豆を用意することにしていた。それはこの船がエノカフェ発祥の地であり、船長が絵のカフェに対する理解を示してくれているからだ。

やがてコーヒーがはいるとうたた寝しているメンバーを無理やり起こして無理やりコーヒーを飲ませた。

タイミングよくコーヒーを飲み終わる頃にポイントに到着した。

一時間かかると言っていたので、僕は自分がそんなに長く寝ていたことに驚いた。一瞬に感じていたからだ。

 

ポイントに着くコーヒーカップの後片付けも放り出してキャストを始めた。

凪の大海原にルアーを投げるのは実に爽快な気分だ。昨日の疲れで重かった体も動き始めていた。

 

しばらく流すと左舷後方で賑やかな声が上がった。

シオさん、また釣ったな。と思ってミヨシのデッキから覗き込んでみたらいい型のマハタを手にしたシオさんが写真に収まるところだった。

Img_0750

しばらくすると今度は根魚王が不本意ながらワラサを釣り上げた。

この時のルアーは松原グローではなかったので岐阜へ向かっての儀式も無かった。

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キャスティング組も気合を入れ一時間ほど何箇所か流してみたもののヒラマサからの反応は薄く船長は再び移動を決意する。

この辺の見切りの早さが素晴らしい。

 

 

船はまた一時間走って昨日のブリ、ヒラマサポイントに向かった。

ちょうどお昼頃に昨日のポイントに着く。

 

お昼ご飯もそぞろに、というよりも昨夜も今朝もコンビニに行く時間を惜しんで釣りをしていたため食べるものが無かったというのが本当のところで、ビールのつまみ用に買った柿ピーわさび味を三袋移動中にお腹にかきこんでおいて釣りを始めた。ばかだ。

 

キャストするがなかなか魚は出ない。

一時間ほどした時、出た出た!ヒットヒット!と船長の声。

トモのジギング王だ。

釣れたヒラマサはルアーを丸呑みしていた。

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投げて投げて!まだいるまだいる!と船長が続けて叫んだ。

よおし俺も!と気合を入れてキャストしルアーを動かす。

すると、何回かルアーを引いた後に大きな水しぶきが上がり手元にズシッとした重みと魚の暴れる手応えが伝わった。

出た出た!ヒットヒット!と急いでリールの糸を巻く。

魚は船に向かって走るので糸をたるませたらすぐに外れてしまう。針の返しは魚にダメージを与えずにリリースできるように潰してあるのだ。

 

うまいこと魚は船近くまで寄せられた。

船長が大きなタモを持ち駆け寄る。

魚は船のすぐ下まで来て後少しでタモに入れられそうだった。

その時、魚は最後の悪あがきと一瞬下に走って糸を出した。

潜られたらヤバイと一瞬焦った僕は竿をファイティングベルトにセットしようとする。竿を立てないで!魚はもう見えてる!と船長から叫ばれる。

またまた慌てて竿をファイティングベルトから外して脇に挟もうとした。

その瞬間に一瞬糸が緩んでしまったらしい。手元がスッと軽くなり魚はバレてしまった。

せっかくのバースデイ・フィッシュをばらしてしまったのだが、まだまだあるある!と声を出し自分を鼓舞する余裕がこの時はまだあった。

 

 

海は活気付いていた。数分後にまたまたジギング王がキャスティングで今度はブリを釣り上げた。

お腹がパンパンのブリだった。

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次にY店長がジギングで珍しくカンパチを仕留める。

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その後も流し帰るたびにY店長はワラサクラスのブリを釣り上げていたが誰も写真を撮らなかったので記録にない。

 

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いつもならジグで入れ喰っているのを見るとすぐにジギングを始める僕だがこの日はひたすら投げ続けた。

誕生日のこの日を一日キャストし続けて特別な日にしようと思っていたのだ。


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これまで丸一日キャストだけの釣りをした事はなかった。当然の結果としてキャスティングで釣った魚の数も少ない。

そんな自分の釣りをこの気に変えてみようと思った。その為にも一日中投げ続けるとどういう事になるのか、体力的にも精神的にも自分が耐えられるのかやっておきたかったのだ。

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船はポイントを移動しながら流し直す。

あるポイントでいい型のヒラマサが僕のルアーのすぐ後ろで水しぶきを上げたが針にはかからなかった。

魚に喰わせるまでの技術が僕には欠けているのだ。

その点投げるのはもちろん食わすのも上手いヤッシーさんはブルぶりに太った10キロオーバーのブリを釣り上げ、

ジギング王もいいサイズのヒラマサを釣り上げた。

 

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シオさんは嬉しそうに、根魚王が落胆しながらワラサを釣っていた。

 

今回は根魚が渋く、普段なら二桁はアコウを釣る根魚王もワラサばかり釣り上げて青物王に変身していた。

 

僕はキャスティングは次第に慣れて無駄な力は入らなくなって来たものの午後3時を回った頃には肩や胸の筋肉が悲鳴をあげ始めた。

 

ライン・トラブルでシステムを組み直しながら体を休めたり、ビールを飲んで気分転換したりしながら5時近くまで投げたがとうとう釣れなかった。

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最後に壱岐周りに移動してやってみましょう、と船は走る。

 

空には怪しい雲が広がり、地震雲だ!と言って写真を撮った。

昨夜、大分県で大きな地震があり被害が出たことを僕らもニュースで知っていたので地震雲に敏感になっていた。

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15分ほど走り壱岐の島を目の前に見ながらキャスティングを始めた。

移動後すぐにシオさんがジギングでワラサを挙げたがキャスティングには魚が出なかった。

 

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何度か流した後、次、ラストの流しにします。と船長の声がアナウンスされる。

船長はなんとか僕にバースデイ・フィッシュを釣って欲しかったようだった。

ここまでくると昼間バラした一匹の存在は大きい。

夕暮れが迫る中でキャストしながら、なんとか一日を通して投げ切れた事に満足をし、この誕生日に最高の船に最高の船長、最高の釣り仲間と釣りができたことが幸せだと思った。

 

最後の流しも魚は出なかった。

一日が終わった。と思ったら「もう人流しだけします」と船長のアナウンス。

 

気持ちだけでも嬉しかった。これで釣れたら申し分無いのだが、とキャストを始めた。

 

するとどうだろう!ロックンKさんにヒット!

それをみながらすぐさま投げた僕にもヒットする。

夢中でファイトしたので細かいことは覚えていない。

 

魚がタモに入った瞬間、船長が「ハッピー・バースデイ!」と祝福してくれた。

僕はやっと手にしたバースデイ・フィッシュに声をあげて喜んだが、みんなも一緒に喜んでくれているのが分かった。

 

ロックンKさんと2人でダブルヒット写真を撮る間にまたまたシオさんがヒット、さらに連携プレーのごとく根魚王の青物と釣れまくる。

最後の流しは奇跡だった。

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港に向かって走り始めた船のキャビンでビールで乾杯しみんなから「ハッピー・バースデイ」と祝福されてたまらないビールの味になった。

バースデイ・フィッシュはブリだった。ヒラマサを釣りたかったのだが自分の腕のヘボさで大事な一匹をバラした。

悔しさはあまりなくこの腕じゃこんなもんだろう、くらいに思った。

それより何よりも誕生日の一日を素晴らしい一日にしてくれたみんなに感謝する気持ちでいっぱいだった。

ありがとう田代船長、ありがとう釣りバカのみんな。

 

 

写真協力:Ebb&Flow、サンライズ新海
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
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