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2022年2月

2022年2月19日 (土)

3回目のワクチンを打ってきた@ハンマーヘッド・みなとみらい

新型コロナワクチンの3回目の接種に行ってきました。

 

今回は予約もすぐに取れて接種券が送られてきた翌々日には接種できるというスピード。

前回は横浜市の予約システムがダメダメでどうにも予約が取れなかったのでわざわざ東京の大規模接種会場まで二度足を運んだのですが、今回はみなとみらいのハンマーヘッドにある接種会場ですんなり接種できました。

なんか、横浜市、やればできるじゃん!というか前回の反省が効いているのか?はたまた3回目の接種希望者が少ないのか?ほんとのところは分からないのですけれどね。どなたかその辺の事情に詳しい方がいらしたら教えてください。

 

ということで、接種会場はみなとみらいにあるハンマーヘッドという施設でした。

ここに行くのは初めてで、名前は知っていたけれど普段みなとみらいに行くことは滅多にないし、我が家はみなとみらいに都会からは大きく離れた横浜の田舎にあるし、ということで色々ネットで調べてみました。

 

その結果、電車で行くのはまだまだ感染リスク上怖かったのでバイクで行くことに。

すぐ近くにある赤レンガ倉庫のバイク駐輪場がただだということは知っていたのでここを利用することにしました。

 

接種時間は夕方の5時半の予約だったので午後遅くにのんびり出かけます。

せっかく都会に出るのだからとついでに西横浜駅前で露店で売ってる美味しいキムチ屋さんにも寄ることにしました。

ここのキムチ屋さんは毎日午後遅くになるとおばちゃんが箱の上に板を敷いた露店を出して、キムチ、チャンジャ、カクテキ、チヂミなどを売るのですが、大変美味しいのですぐに売り切れてしまうんです。

僕も人からいつもいただいたものを食べていただけなのでお店に行くのは初めてでした。

場所も含めてお店情報を調べてみたらなんと、Googleマップに露店キムチという名前で載っていた。

その情報を頼りに開店時間の4時半を目指してバイクで行くと、場所はすぐにわかってお店の横にバイクを止めていると、その間にも二人ほどお客さんがきて商品がどんどん売れて行く。

僕の一番のお目当はチャンジャだったので、どうかチャンジャだけは売れ残って〜!と心の中で叫びながら焦ってバイクを止めてお金を出した。

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お店はおばちゃんが二人におっちゃんが一人座っていて始めての僕にも愛想がよくいい雰囲気。

まだ売れずにいたチャンジャ、キムチ大、カクテキ、チヂミを素早く注文し、というより人に取られないように自分で勝手にまとめて囲い込んでから、これちょうだい!と買ったのであります。

無事買い物ができたのでいい気分で今度は赤レンガ倉庫へ。

15分ほどで到着しバイクを止め、まだ接種の予約時間には30分以上あったので赤レンガ倉庫の周りをうろついて夕日のみなとみらいを写真に撮ろうとした。

折しも赤レンガ倉庫では何かイベントが開催されておりビニールハウスの巨大なのが建っていてその中から若いカップルなどが飲み物や軽食らしきものを手に次々と出てくる。

海側から回り込んだ僕は中で何をやっているのか覗きに行ってみたら、海側は出口になっていてそこからは入れない。

仕方ないので透明なビニールハウス越しに中を覗き込んだら、何やら屋台がたくさんあり天井にはしゃれた装飾などしてあって若者がうじゃうじゃいた。

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雰囲気からして僕が一人で入ったら浮いてしまうだけと判断し入場はやめる。

海沿いにうろうろしながらシャッターチャンスを待っていると港の端っこのあたりに釣り師が何人かいた。

これをみて僕が反応しない訳はない。

 

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即座に接近して、釣れますか?と話しかけると、今日は渋いです〜、と始まってここでの釣りのことやら他にはどこに釣りに行くことやらいろいろ話が盛り上がった。

この釣り師の方はちょうど片付けをしていたのですが、海の水を汲んでは自分の釣り下回りをブラシでゴシゴシ綺麗にしているのをみて感心する。

こうやっておかないと、いつか釣り禁止になってしまいますから、と言いながら掃除していたけれど嫌そうな顔はしていなかった。

こういう釣り師ばかりだといいなあ、と自分お釣りも振り返り反省点などないか考える。

 

そのうち日がビルの谷間に沈み時間も予約時間が近ずいたので写真を何枚か撮って歩いてハンマーヘッドに移動する。

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ハンマーヘッドの入り口には案内人がたくさん立っており、会場へはスムーズに入れた。

中に入ると予約時間を聞かれてその時間枠の人たちが待つ椅子に誘導された。

ここから先がどう動いていくのかよくわからないまま30分近く待たされたのでちょっとイラついてしまう。

暇なので周りの人たちを観察していたら、高齢者枠の予約だから当たり前のことなんだけれど本当に老人ばかりだ。

先ほどの赤レンガの若者軍団とのコントラストが愕然とするほどハンパでない。

 

あんな若者たちも数十年後はこんな感じ!という非常にわかりやすいbefore afterを見てしまった。

 

それにしてもこんなに老人ばかり集まっているのを見るのは初めてかもしれない、何しろ数百人の老人が椅子に座っていい子で待っているのだから。

そして気づいたのは、自分だって同じ老人じゃん!ということ。小さなショックを受けつつもこればかりは受け止めるしかない。

 

周囲のおっさんを見ては10年後の自分はあんな感じ、20年後はあんな、、、などと見ていると30年後はいないので少々気が滅入る。

 

人って不思議なものだと思ったのは、若いものの中に入り込むと自分も若い気になってしまうし、年寄りの中に入ると自分の歳を実感するという無意識な意識的精神的同化のようなものがあるのだなあとおもった。その仲間に自分がいると思うことで安心するわけだ。

 

でも実際には両者を比較し多角的・客観的に自分を見たら格好じいさんだと認識してしまったというわけ。

 

少し気が滅入っているところに、この人々が椅子の列ごとに次に案内されていくのが分かって、それが比較的早いリズムで流れていくのがわかったら今度は一安心する。単純にできてるなあオレ。

 

自分の列の番が回ってきてそこから先は受付、問診、医師による問診、注射、15分の待機とスムーズに進んでいく。

 

担当の人や案内の人がここから急に若い人が多くなって、みんなキラキラ輝いて見えた。

若いっていいよなあ。やっぱオレじいさんだ!

 

と自分の年齢を他人と比較して多角的に自己診断するという経験をして色々この先の人生を考えさせられる。

 

6時過ぎには全て終了。

外に出たらみなとみらいの夜景が綺麗だった。

 

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ひとしきり写真など撮ったのち、いつまでも若者の仲間でいたいじいさん(僕のことね)は850ccのバイクにまたがり宵のみなとみらいをあとにしたのであった。

 

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2022年2月18日 (金)

新えのすいに行ってきた@新江ノ島水族館

子供の頃から魚が大好きでこの年まで釣りを続けている私ですが、もちろん水族館も大好きで子供の頃は近くに水族館が無かったものですから水族館に行けない時は近くの養魚場に行っては川魚が水槽を泳ぐ姿を見たり、自分の水槽に川魚を入れたりして見ていたものでした。

 

ところが大人になって悪魔の音楽ジャズにどっぷり浸かってしまってからはココロも汚れてしまったのか水族館への興味も失せてしまいすっかり遠ざかってしまいました。

 

埼玉から横浜に越してからは比較的近い金沢八景や江ノ島に水族館があるにもかかわらず全く目にもくれず、最後に行った水族館は25年くらい前に油壷のマリンパークでした。

 

そんな僕でありましたがつい先日、孫のいる娘から連絡があり、孫と一緒にえのすい(新江ノ島水族館)行かない?と言われたら急に行って見たくなって行くことになったなのであります。

 

えのすいに行く気になったのはお孫ちゃんの事もあるのですが、同時にバイクでプチツーリングできるというのも大きな動機で初春の江ノ島にツーリング、というのはなんだかココロ踊りワクワクしてきたのでありますよ。

 

という事で娘とは現地待ち合わせでえのすいに出かけることに。

 

前日には家にあったお菓子やらお茶やらをビニール袋に入れて気分はすっかり遠足気分。

バイクの駐輪場を探したりしてすっかり気分はルンルンになっていた。

当日は朝四時過ぎに目が覚めてしまう始末。と言っても毎朝このくらいの時間に起きているんですけどね。

 

さて、当日、会館に合わせて待ち合わせた時間に間に合うように国道一号線から藤沢市内を抜けて江ノ島へ。

思っていたより寒くもなく快適なツーリング。

駐輪場は江ノ島にある無料の駐輪場にバイクを止めてえのすいまで歩いて行く予定でした。

ところが無料のバイク駐輪場に着いてみると立て看板に大型バイクは島の奥にある有料駐輪場へ、と書いてあるじゃあありませんか。

無料駐輪場に止まってるバイクを見ると確かにスクータばかりで大型バイクは止まってない。

スペース的には全く問題ないような気もするのだけれどなんで大型バイクは有料なの?と思った。

 

バイクを乗り始めて分かったのだけれど、日本の街には大型バイクが止められる設備や場所が極めて少ないですね。

特に都内などはバイクで出かけても置く場所がほぼ無い、と言ってもいいくらいに駐輪場が少ない。

以前は都心では唯一と言っていいくらいに大きなバイク駐輪場だった大手町合同庁舎の駐車場も今や自衛隊のワクチン大規模摂取会場になってしまい使えなくなってしまったし。

仕方ないので買い物にバイクで行く時にはお店の人に事前に連絡して店の前に停めさせてもらうしかない。

以前パリに行った時にはシャンゼリゼの真ん中に大きなバイクが何台も繋がれて停められていたのを思い出しては、これも文化の差か?とため息をつくのでありますが、バイク業界もバイクを売りたかったらこういうインフラ整備も含めて活動して行ってほしいなあ。

 

話が飛んでしまいましたね。

という事で有料駐輪場ならばもっとえのすいに近い場所を調べておいたのでそちらに移動。

500円払って駐車場に入れようとしたら、入り口のバーがバイクに反応して上がらないというので、仕方なく出口に回り込んでから入り口先に抜ける歩道の上を走ってやっと駐車場に入る。

バイクを止めてすぐ隣のえのすいに向かう。

一旦海辺の道に出たら潮の匂いと春風のような心地よい海風、たくさんのサーファーが波間に揺られている風景を見たらすっかりいい気分になる。

いやあ、平日の海はいいなあ!って普段は船の上からしょっちゅう見ているくせに、浜辺からの景色は久しぶりに見たのでなかなかの感動。

雪に白くなった富士山や丹沢の山々も美しい。

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娘、孫隊が到着するまでしばしえのすい入り口で日向ぼっこをして待つ。

 

しばらくして「おじいちゃ〜〜ん!」という孫の声がする方を見たら孫二人、6歳と4歳が走り寄って来た。

 

合流して早速入館。

入り口で何かのキャンペーン中という事で水棲動物の足跡のシールをもらって中に入った。

 

最初に登場したのは壁に埋め込まれるようにある一片1メートルくらいの地味な水槽。

覗き込んだら何も動くものがない。魚はいないのかとよ〜く見回したら大ダコと目が合った!

よく見たら長〜い8本の足に無数の吸盤。

足の先っちょの方が動いて小さな吸盤がガラスにペタペタ付いていく。

孫たちにもタコの存在を教えると発見して驚いて大興奮。

タコの水槽にかぶりついてタコの様に離れない。

最初の水槽でこんなにエネルギーを使ってどうする!と思うほどの熱狂ぶりだったのを引き剥がす様に手を引いて通路を進むと磯を模した水槽が見えてきた。

 

横長の水槽に波が定期的にかぶる様になっていて波がくると泡で水中が覆われ魚も波に翻弄される。

波打ち際にいる小魚やエイなどが泳いでいて、ガラス越しに見えるエイの顔に子供達は大喜び。

昔西伊豆の岩地海岸の磯遊びに子供達と言ったことを思い出す。

 

 

潮が動いているのか魚隊の活性は良く動き回ってくれるので見ていて飽きない。

ここでもへばり付いてしまった孫たちを引き剥がす様に先に進むと大水槽の底の風景が窓から覗ける様になっていた。

砂地に潜っているヒラメやカレイなどを見つけては孫にそこにも魚がいるの分かる?などと声をかけては魚の名前をいちいちガンゾウビラメだのトラギスだのと口に出すものだから、孫たちは僕が何でも魚の名前を知っているものと勘違いしてマシンガンの様にあれは?これは?と知らない魚も聞いてくる。

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魚の名前だけでなく、あれはホンダワラ、こっちはアラメなどと海藻の名前も言い当てるものだから娘まで呆れていた。

海釣りを初めてこの15年くらいでずいぶんいろいろな魚や藻の名前を覚えたものだと自分でも感心した。

 

さて、いよいよ前半のクライマックス、大水槽の下まで降りると全体が見える様に広いガラス面になっており、イワシの群れが形を千変万化しながら泳ぎ回る姿にコーフンする。僕がね。

そこに餌付けのお兄さんが潜水してきたものだから孫たちはまたまた大コーフン!

ガラスにへばりついてお兄さんに手を振っている。

 

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僕はお兄さんは気にもせず、底の方に泳いでいる魚の動きを夢中になって観察していた。

普段自分が釣っている魚がどんな風に暮らしているのかよく見ておくことで釣りに役立つだろうという魂胆だ。

やっぱり釣りから離れられないのである。

 

大水槽を終えてクラゲなどの美しい展示が続いたのだが、子供たちのエネルギーはこの辺りで消耗しつつあり気もそぞろになり「お腹すいた」を連発し始める。

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仕方ないのでテラスのベンチに出て海を眺めながら一服。

上から俯瞰してみるサーファーたちと富士山の風景が実に湘南らしく良くて写真を撮る。

見上げるとトンビたちが人の食べ物を横取りしようとホバリングしていた。

テラスの上にはそのトンビよけの網が張られていたので心配はなかったが、孫たちにはトンビを指差してそのことを説明した。

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一服後はイルカとアシカのショーがあるというのでそちらへ移動する。

前の席に列には赤い座席になっており、ここは水がかぶりますよ!と注意喚起していた。

ショーの前には放送でも前四列くらいまでは水が飛ぶことがあります、と放送する。

我が子、孫は準備良く濡れてもいいように風土付きのアウターを持ってきていて着ている。僕はたまたま登山着だったので多少の濡れは関係ない。

前から三列目の水濡れラインに席を取る。

 

ショーはなかなか見ごたえがあった。

数匹のイルカが見あげるほど高くジャンプしては回転したりヒネリを入れたりと、テレビで見たらどおってことのないものが生で見ると大迫力なのである。

案の定、イルカがお腹からジャッパーン!と水面に落下した時には水の飛沫が飛んで着て避けた。

僕は夢中になってスマホでビデオに取りながら見た。孫たちがどうしていたのかも分からないほどにね。

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ということでイルカとアシカのショーを見たらお昼の時間となりお昼を食べる。

腹が膨れたら孫たちはもう水族館には飽きたらしく浜辺に出て遊びたいというので、退館してすぐ前の海に出た。

 

子供たちは早速波打ち際まで走り寄って打ち寄せる波と追いかけっこをしたり砂遊びをしたりと大はしゃぎ。

そんな様子をのんびりと眺めて時折シャッターを押した。

お天気も良く風も冷たくないので実に気持ちが良い。

富士山は雲に隠れたり顔を出したりしている。

水辺には若いカップルや親子連れなどがポツリポツリと見られのどかな風景だった。

船の上ばかりだけでなくたまには浜辺からのんびりと眺める海もいいものだと思った。

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こうして遊んだら孫たちもぐったり疲れてきて帰る時間となる。

僕も狭く人の多い館内を走り回る孫たちに翻弄されて疲れた。

 

駐車場で娘孫と別れてバイクを走らせ家路についたのでありました。

 

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2022年2月 8日 (火)

トンジギ転じてキハダジギング@ジギング船小海途

このところトンジギが流行っていますね。

 

トンジギといってもトンテキとかトンペイとかの食べ物ではないので、大阪の北あたりの小さな店のカウンターに座って、中生とトンジギくれる?などと注文することもなければ、いやあ!やっぱりビールにはトンジギ!まじ美味い!などという会話もないのであります。

トンジギというのはトンボの羽のように左右にスッと伸びた長い胸ビレを持つビンチョウマグロをジギングで釣ることなので釣り師以外の方々には耳慣れないかと思いますが、ここ2年ほど太平洋沿岸のおもに紀伊半島あたりを中心に遠州灘沖や南伊豆沖などでよく釣れているマグロなんですね。

 

ビンチョウマグロは本マグロ(クロマグロ)やメバチマグロと比べると味は一段下がるもののそこはマグロですからそこそこ美味しいことには変わりません。

そのビンチョウ(以下トンボ)の10キロ〜20キロクラスが多い日は一艘の釣り船で10匹近く上がるのだということを聞いていたので誘われたら断るわけにはいきません。

 

2月に入って最初の日〜月曜日を狙って行くことになりました。

今回のプチ遠征もいつものように近所のルアーショップ、Ebb&Flowさんの企画で今回は7名での人数多めの釣行になったのですが、直前でバタバタして2人減って5人でのチャーター釣行になりました。

 

初日は横浜から志摩の大王湾というところにある小海途さんというジギング船までの移動。

といっても一泊する宿は車で20分ほど離れた賢島(カシコジマ)というところにあるホテルまでへの移動なのですが、日曜日の行楽渋滞を避けて朝早く横浜を出発し、お昼の伊勢湾フェリーで伊勢に渡り街の食堂でもつ焼き定食、伊勢うどん定食、トンテキ定食などの各定食を各々いただいてから船のある港の場所を確認しに行きます。

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2時頃港に着いて乗船場所の確認をし、明朝くらいうちに走るホテルから港までの道路を確認しながらホテルへ。

賢島というところには初めて行きましたが、この辺り志摩の地形は複雑に入り組んだリアス式海岸なので海の幅も狭いところがあり大きな橋を渡って島に行くわけでもないのでちょっとした岬にあるような印象でホテルに到着。

ビジネスホテルかと思っていたらリゾートホテルだった。

チェックイン後複雑なリアス式海岸のような迷路の通路を歩いてようやく部屋にたどり着くと、そこはオーシャンビューの個室で小洒落た雰囲気であった。

なんかオヤジ、いや一月末で高齢者の仲間入りしたのでジイさん一人で止まる雰囲気ではない、ボワンとしたちょっとおしゃれでちょっとエッチな雰囲気の部屋に戸惑う。

夕食まで時間があったのでタックルを1セットだけ組み、大浴場に行って風呂に入り、家から持っていったシングルモルトのウィスキーをチビチビやる。

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伊勢志摩の風景を前にウィスキーをチビチビなどというのはなかなか趣があってよろしい。

そのうち酔っ払って寝ちゃいそうになったところで夕食の時間となった。

 

ホテル周辺のレストラン、食堂関係は「まんぼう」が発令中ということもありどこも閉まっていたり早く終わって閉まったりで食べるところが無い。

仕方ないので車で20分ほど走ってファミレスに行く。

ファミレスといえば、普段は、そろそろハラヘッタからあそこに見えてきたファミレスにでも入ろうか?というような利用法が重で、今回これほど目的意識を持ってファミレスに行ったことはないので何と無く愉快だった。

 

店に入ってビールを注文すると酒類の提供はしていないと言われシュンと心がしぼむ。

海の近くなのでカキフライ定食を頼んだが横浜のトンカツやで食べるカキフライの方がずっと美味かった。

 

というような感じで初日はホテルで就寝し二日目は早朝5時前にホテルを出て途中ファミリーマートで朝飯昼飯飲み物などを素早く買い込み素早く港へ行く。

なぜコンビニと書かずにファミリーマートなのかというと、この辺りはどこもかしこもファミリーマートばかりで他社の店外見お見当たらなかったからだ。

まあ釣りには関係のない話なのでスルーして下さい。

 

ということで暗い中、港の自販機の明かりを頼りに準備。

北風が冷たい。見上げると星が美しく、街明かりが無ければ天の川が見えただろう。

 

支度ができると船に乗り込み6時前に出船。

入り組んだ湾を出て行くと日の出前の海と空が美しい。

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30分ほど船のキャビンでウトウトしているとポイント到着。

 

陸地が見えるこんなところでマグロが釣れるんだ!と思いながら最初の一投、ジグを水中に落とす。

この瞬間がたまらない。

何が来るのかワクワクドキドキ。

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船長の指示では水深80m〜120mくらいのところにトンボがいる。朝一はキハダも回って来るので気をつけて下さい、との事。

キハダはキハダマグロの事ね。

船は風に対して直角に、つまり船の横面に風を受けて流して行くドテラ流しという流し方で釣ります。

 

釣り人は風に向かった舷に横並びになって釣りをするわけですが、風をもろに顔に浴びるので寒いのと船は釣り人の後ろに向かってどんどん流れて行くので、落としたジグは船からどんどん離れて行く。

100mの水深にジグが達するには糸は150mくらい出さないと達さない。

 

この辺り三角関数をちゃんと覚えていれば、糸の出る角度で糸を何メートル出せば推進にピタリのポイントにジグを落とすことができようというものなのですが、三角関数は中学でやって以来そのおかげでそれまで好きだった数学が嫌いになってしまったほどの苦手科目なので、仕方なく少し長めに糸を出して幅広く探って行くしかないのでありました。

その分余計な体力消耗をするはタナはボケるはなので今度もう一度勉強し直そうか。

 

なんて思っていながらジグを数回しゃくっては落とす(フォール)というアクションを繰り返します。

マグロはこのフォールの瞬間に反応して食いつくことが多いので、アクションにフォールを入れるのがキモらしいんですね。

理屈では若手いても、巻き巻き巻きストンと落として、また巻き巻き巻き・・・と50〜80mしゃくってはまた落とす。

 

二度も落とし直すとジグは流され、というより船の上の自分がバックしている分どんどん糸の角度が浅くなり出す糸の長さが長くなってしまう。

こうなってしまうと、竿でいくらしゃくってもジグが動かなくなってしまうので、一旦全部巻き上げてからまた水深120mまで落とす、そしてしゃくる、というなかなかのハードワークなのであります。

 

なんて言ってる間に30分ほど海の上を流れた船は元の場所に戻って流し直します。

この間マグロの反応はあったんですが小さなアタリがY店長にあったくらいでヒットは無し。

 

流し変えてしばらく行ったところでY店長にヒット。

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初めはスイスイ糸を巻いていたけれど、これはマグロが船に向かって泳いできているからで、ここを素早く巻き取らないと糸のテンションが緩んで針が外れてしまうので必死に巻かなくてはならない。

もちろんスポーツフィッシングなので電動リールという文明の利器は使わずに魚と人間の肉体勝負なのであります。

 

ある程度上がってきたマグロは今度は反転して走り始めた。

ドラグを鳴らして糸が出てゆく。

竿の周りからを見てもY店長の力の入れ具合を見てもなかなかのサイズの様子。

 

一走りしたら今度は人間の方がグイグイ糸を巻いて間を詰めていきます。

走り方を見て船長はキハダマグロだと言う。

 

残り50mくらいからがキハダとの勝負が大変なところ。

 

魚も弱ってきているとはいえ命がけで必死に走るので一進一退の攻防が続く。

 

ここで体力負けした方が負けなのでマグロも釣り師も必死です。

普段はそこそこサイズも簡単に上げてきてしまうY店長でもなかなか手こずっていた。

 

ようやくマグロが見えてきたらやはり黄色い。

 

キハダだった。しかもかなりデカイ。

 

船長がギャフを入れて僕と二人掛かりで船に持ち上げて入れた。

 

丸々と太った魚体は誠に見事なキハダマグロでぱっとみでも30キロ以上あるのが分かった。

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船長が丁寧に締めて血抜きした後、腰掛けているY店長の膝の上に二人掛かりでマグロを乗せる。

重い!と思わず声が出た。

 

写真を撮って無事闘いは終わった。

さあ、次は俺だ!と一同口には出さぬものの気合いが表情からムンムン感じられた。

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ところが、そのムンムン熱気に反してアタリは全くなく沈黙してしまう。

 

その後な何度か流し直し時折マグロの反応もソナーに映るのだが全くアタらないので船長も首をかしげる。

 

時間はどんどん過ぎてゆきあっという間に正午を回った。

 

このまま終わってしまうのかなあ、と思っているところに船長からいい反応が入ってきた!とアナウンス。

 

その直後に右隣のY店長にヒット。

あ。またまた引率のくせして一人で釣ってる!とややヒハン的な目で睨んだらバレてしまった。

ありゃあ、申し訳ない。と言いつつも自分の釣りに集中し、ジグを200m糸を出してたるんだ分を巻き取りしゃくり始める。

巻いて巻いて巻いて落とす!と呪文を唱え始めたところに!!!閃光が走ったような錯覚を感じるとともに手元にズシリとした重みを感じる。

 

ヒット!ヒット!やっと来たあ!頑張ってしゃくり続けてよかった!と笑顔になる。

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次の瞬間マグロは走って糸が一気に50mほど出された。

あ、これもキハダだな、と思った。重さは大してないように感じられた。

 

走りが止まった後はこちらに向かって泳いで来たので必死に糸を巻く。

 

残り70mくらいのところでピタっと止まりここからはマグロとの引っ張りっこになる。

何かドン!という感触と共に急に魚が重く感じられるようになったのでサメに喰われたか?と思ったがその後また走ったのでどうやらまだマグロがついているらしい。

 

その後は急に魚が重く感じられ糸を少しずつ巻いてはジリジリと出され、という一進一退でおよそ15分かけてようやく船べりで引き寄せて来た。

 

姿を見たらやはりキハダだったのだがさらに上がってくると、あれえ?小さい。

イメージしていたサイズはY店長の30キロオーバー以上だったのに見た目はどう見てもふた回りは小さい。

 

船長が魚を見てジグの掛かり方が口の横にかかっているのでマグロが泳ぎやしぃ体制になっているという。

その分マグロは楽に泳げるのでなかなか弱らないのだった。

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一方、こちとらは先月下旬に高齢者の仲間入りして体力はこの5年でずいぶん落ちている。

このサイズの魚とはここ数年やりとりしていなかったのでもう体力の限界!

早く弱ってくれえ!とマグロに向かって叫ぶのであるが、マグロだって命がけだ。

船べりで5分くらいぐるぐると泳ぎ回られた末にようやく間を詰め切って船長のモリが入りキャッチできた。

 

船に上がったマグロを見て久しぶりに感動する。

お互いよくやったよなあ、とマグロの闘いぶりと自分の勝利をたたえた。

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写真を撮って一同から祝福を受ける。

僕のファイト中はジグを落とせずにじっと見守ってくれていた仲間に感謝の礼を言う。

 

船長が、まだまだ居ます。このまま続けましょう!とハッパをかける。

 

残り時間は約一時間。

僕は全身から噴き出した汗が冷えて来て震えるほどになってしまったので、もう釣りをする気力も体力も残りわずかながらジグを落としてシャクリ体を温めた。

 

残り時間プラス船長の好意で少し延長していただいたがその後はあたりは出ず、この日はキハダ二本のみで終わりトンボはとうとう釣れなかった。

Y店長へのアタリが一度あっただけだ。

 

魚探の反応や潮の流れからはトンボの日だと船長はなぜキハダしか釣れないのか首をかしげていた。

 

港に戻り帰り支度をして、4時半のフェリーに間に合うように道を急ぐ。

なんとか間に合ったおかげでその後もスムーズに走らせて午後11時に横浜に帰って来た。

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釣ったキハダは五人と来られなかった二人にも分けることにした。

 

僕はこの頃には立っているのもやっとと言うくらい疲労していて、車から降りた途端に両足を釣るほど疲れていた。

 

それでも自分で釣ることができたので心地よく感じることができた。

残念ながらボウズに終わった三人と来られなかったお二人には後日おすそ分けするマグロを味わっていただいて勘弁していただこう。

 

と言うわけでなかなかゲキ渋の中にもなんとか釣れて楽しい釣行になったと言うご報告でありました。

波があって船上コーヒーショップ、エノカフェが出来なかったことだけが心残り。また行こう!

 

最後まで読んでいただいて有難うございました。

 

次は東京湾のシーバスジギングかな?

 

 

写真協力:Ebb&Flow
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
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