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2022年9月 4日 (日)

真夏の種子島GT遠征2022その3@ライフ・フィッシングガイド・サービス

真夏の種子島GT遠征三日目
この日も朝7時前にセルフィッシュをでて港へ向かう。
昨日は潮の具合も天気も条件は揃っていたのに1匹、1発しか出なかった。
最高の条件で最悪の結果に近かったのだから今日三日目はそれ以下ということは無かろう、と一同ポジティブに考えて船に乗る。
海に出るとこの日も条件は良かった。
潮は昨日ほど早くないもののいい感じで流れている。
朝まずめが勝負だな、と僕は投げた。
キャスティング三日目で少々体は疲れていたが投げることに戸惑いはなかった。
隣で投げていたジギング王は昨日1匹釣り上げているので余裕がある。
最初は2匹目を狙って投げていたが、しばらくすると僕に釣座を譲ってくれた。
俺のより大きいのは釣っちゃダメね、と冗談を言いながら余裕のジギング王はみんなの釣りをしばらく見ていた。
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自分はもう釣ったからあとは他のみんなに釣ってほしい、という。
なんという気持ちの大きさ!その言葉に甘えて僕は船尾のオオトモを陣取り投げた。
海には魚の気配がムンムンして、何かに追われる小魚の群れが跳ねながら逃げたりしているのが見られた。
GTはやる気があるに違いない、と投げまくる。
ところがこの日も前日と同じく雰囲気、条件は最高なのに魚が出ない。
島近くのポイントから徐々に走っては投げて沖まで来たのだが全くチェイスもバイトもなかった。
午前中があっという間に何事も起こらずに終わり昼近くなっていた。
船長は、屋久島方面に行きます、というと船は加速して屋久島に向かう。
小一時間走ったろうか、晴れていた空が靄のかかったように視界が悪くなり波も高くなってきたと思ったら屋久島近くに船は到達していた。
Img_8254_20220904155701
屋久島空港に向かって着陸態勢に入る飛行機を見ながらキャスティンングを始めた。
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しばらくするとミヨシで出た!という声!
とうとう出たか!ここまできた甲斐があった!
と思ったのも束の間、なんだか急に静かになってしまった。
後ろで投げていた僕からは見えなかったので、どうしたの?と聞いたらGTではなくシイラだったという。
シイラだって出ないよりはいいよ、と僕も投げ続けると次の流しで僕のルアーに波紋が起こった。
出た!と思ったが、何か出方がGTとは違う、針にもかからずルアーを追う魚の姿が見えた。これもまたシイラだった。
ここで船長は屋久島を諦め種子島に戻ることにしたようだ。
再び船はしばらく走り種子島の南端近くに着く。
ここのポイントは以前にもきているのでよく覚えている。
期待を込めてキャストをするがここもまた反応なし。
さらに島を北上しながらポイントを変えて攻めていった。
午後2時近くなり、僕はちょっと投げるのに疲れてしまい休憩を入れようと思った。
昼のこの時間に体力を温存しておいて夕まずめのラストチャンスにかけようと思ったのだった。
竿をキャスティング竿からライトジギングの竿に持ち替えてね魚釣りをしながら体を休めようとした。
ネコさんも同じことを考えていたのか僕の隣でジグを落としていた。
僕のいた釣り座にはジギング王が入り投げていたのがみえた。
ライトジギングをしていると潮は速くどんどんジグが流される。
回収しては落とし、何度かしゃくっては回収してまた落とす、というのを繰り返していた。
三度目に落としたジグをしゃくった瞬間、後ろから出た!という押し殺したようなジギング王の声が聞こえたのですぐさま振り向くと大きな波紋が立ち竿が引きずり込まれそうな勢いで震えている。
ヒット!ヒット!と叫び船長に知らせる。
船はすぐにフォローに入ろうとした。
ジギング王も竿をギンバルに収めてファイトに入る。
次の瞬間、竿先が激しく水中に引き込まれたと思った瞬間、あ!と僕は声をあげてしまった。
魚が外れてしまったのだ。
切られた?と聞いたがジギング王の手元にはルアーが回収されてきた。
バレたのだ、と思ったら、ジギング王がルアーを見せてこれだよ!と悔しそうに言う。
見てみるとペンシルの後ろの針の根元からルアーが割れて破断してしまい針はついている元から曲がってしまっていたのだった。
なんという力。でかい魚だったに違いない。悔しそうにしていたジギング王だったが、ルアーが壊れちゃ仕方ない、と自分に言い聞かせるように言った。
僕としては、なんでこのタイミングでGTが出るかな?!オレがサボった途端にでやがった!やっぱりサボっちゃダメだ、投げ続けないことにはチャンスは来ない。そんな当たり前のこと自分でもわかっているくせにサボってしまった自分が悔しくてならなかった。
船長が同じ場所を流し直すというので、よーしデカイの釣るぞう!と気合を入れて再びキャスティングに戻った僕であるが手遅れだった。
魚は二度は出なかった。
船は再び移動しつつポイントを変えて投げ続ける。
やがて傾き始めた太陽が正面に入るようになり眩しくて自分のルアーがどこにあるのか見えなくなってきた。
船上全体が一時の喧騒から再び沈黙の船になってしまうほど魚の反応は悪かった。
そんなタイミングで船長が昨日のスイカの残り半分を切って出してくれた。
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ありがたかった、しっかり冷えたスイカは体に染み込み冷やしてくれるのが分かる程だった。
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このスイカで今日も気分転換しここから残りわずかの夕まずめに向けて投げ続ける力が湧いてきた。
太陽を真正面い受けながらキャスティングは続く、太陽の位置が次第に下がってくるのが分かる。
時間がなくなっていく焦りが湧いてくる。
せっかくジギング王が釣り座を譲ってくれたのだからなんとかして一匹釣りたいという思いは時間とともに強くなって行った。
夕まずめに絶対何かが起こる。僕だけでなく船長を始め釣り師一同同じ思いだったに違いない。
皆集中してキャスティングを続けたのだった。
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しかし、海は無情にも爆発することなく時間ばかりがどんどん過ぎて、気がつけば太陽が屋久島の上にかかる雲の中に消えて行こうとしていた。
次のポイントで最後、と移動するたびにそう思ってキャスティングをした。
一度流して魚の反応がないと船長はすぐに次のポイントへ移動する。
まだ釣らせてくれようとしているんだ、と思うと嬉しかった。
何度か移動したがいよいよ太陽が沈む時間になり、船長から、これが最後の流しです、とアナウンスがある。
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最後の最後でドラマよ起こってくれ!と一同必死に食らいつくような思いでキャストを繰り返したがGTはとうとう出てこなかった。
日没とともに、次で最後の一投でお願いします、とアナウンスがありとうとう三日間の釣りは終わってしまった。
結果を見ればGTをかけたのはジギング王一人が毎日一匹ずつ、そして上がったのは中日の一匹のみ、という結果に終わる。
自然の状況が良かっただけになぜGTの反応がここまで悪かったのかが話題となる。
僕としては、今日のあの休んだ瞬間にジギング王にかけられたという事実だけが悔しくてならない。
ブレちゃダメだな。前にもこのブログで書いたじゃないか。と思い出しながら港に向かって走る船の上で薄暗くなる海を見ながらビールを飲んだ。
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宿に戻りシャワーを浴びたら道具を片付ける。
僕は夕食後のんびりやるつもりでいたのだが、他の皆さんは慌ただしくその前に片付けをしていた。
昼間はナリをヒソメテいたY店長の活性が急に上がってきていた。
実は昨日の晩、店長はオサムシくんと一緒にクワガタを取りに行って三匹捕まえたのだが(初日の夜にはいかなかった)、どうも捕まえに行った場所を船長から聞いたのとは違う場所に行ってしまったらしくて、この日は船長の運転でリベンジに行くという話になり活性が上がっていたのだ。
オサムシくんは疲れたから今日は行かない!ときっぱりと拒否をしたのだが、なぜかネコさんとヨッシーさんが雰囲気に引きづられて行くことになっていた。
食後、目を輝かせて出て行く一同を見送りながら僕は道具を片付け、それが終わるとオサムシくんを捕まえて話し相手にしながら買い込んであったワインを飲んだ。
酔いが進んで時間の進み具合がわからなくなった頃にザワザワとコーフンした三人が帰ってきた。
見せてとも言わないのに戦果のクワガタムシを見せられた。7〜8匹いたと思うのだがよってよく覚えていない。
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魚は釣れなかったがクワガタが取れて満足しているY店長を見て、なんか違うんじゃね?
と思いながら歯を磨いてサッサと寝たのでありました。
写真協力:Ebb&Flow
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
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