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2022年11月

2022年11月27日 (日)

埼玉の紅葉ツーリング@有間ダム・あけぼの子どもの森公園

またまた紅葉ツーリングのお話です。

 

今回は実家のある埼玉某市を出発しての飯能方面へツーリングしてそのまま横浜へ帰るというコースです。

今回も朝早め、7時前に実家を出発し飯能方面を目指します。

このコースは今から半世紀近く前に入間市に住む友人宅まで当時乗っていたホンダのダックス50で走ったことがある。

 

その時の印象は延々と田園地帯を走る道のりで、所沢を過ぎたあたりから畑と雑木林が交互に現れる典型的な武蔵野の風景で実に美しかった記憶がある。

行けども行けども畑と林の繰り返しで一体どこまでこの風景が続くのだろうと、非力のダックス50で走りながら不安になるくらい広大だったんです。

 

 

そんなイメージしか頭にないままに時の流れを無視して走ったものだから、所沢の町の前後以外は自分がどこを走っているのか全くわからなかった。

入間市、の矢印看板を見て脳裏にはぱあーっと件の田園ゾウキリン風景が思い浮かんだのだけれど、そんな風景はいつになっても現れず、ひたすら住宅街や商業地域が続くじゃあありませんか。

早く入間のポツンと佇む小さな駅が見たいなあ、と入間駅の矢印の方に走って行ったらどんどん街並みは都会化してゆき駅前はビルが立ち並ぶちょっとした地方都市の趣だったのでびっくり。

出発時は50年前の風景だった頭の中を現実のビル風景に変換作業してゆく作業が追いつかず混乱した。

もしかして間違って違うところに来ちゃったんじゃないのか?とすら思う次第。

 

そんな入間市を通り抜けて飯能市に入ると次第に馴染みの農村風景っぽくなって来てホッとする。

それでも所々に大きな工場やら施設やらできていて小学校の頃に遠足で来た時の世界とはかけ離れていた。

小学生時代のこの辺りはまさにトトロに出てくる世界で、そんな中で育った僕はまさか半世紀後の未来にこんなに風景が変わるなんて考えもしていなかったと思う。

 

飯能市内の隅っこの方を走っていくとカーブを曲がって広い場所に出た途端、突然まっ黄色に染まった場所が現れた。

運動公園の看板が立っていて大きな駐車場が見える。

綺麗だなあ、とチラ見しながら通り過ぎてそのまま名栗渓谷をめざした。

 

事前情報では有間ダム周辺の紅葉はすでに見頃は終わっているということだったが、前回の丹沢湖のように所々でも紅葉が残っていればいいやという気持ちで走る。

 

やがて丘陵地帯に差し掛かりあちこちに紅葉した木々がちらほらと現れ始める。

 

小さな住宅街というか集落を抜けると名栗渓谷だった。

渓谷沿いを道が走る。紅葉もあったがまだ太陽の光が差し込まず真っ暗だったのでどんどん先に進んで走る。

 

やがて目的地の有間ダムの看板が出て来て左折すると急な上り坂になり、プチワインディングロードを楽しんで一気に登ったら突然視界がひらけてダムサイトがあらわれた。

 

ダムサイトに車が入れるようになっていて午前8時の段階ですでに沢山のバイクが規則正しく間隔をおいて停まっており、インスタで見た風景と同じだ、と到着を確信した。

 

ダムサイトの反対側までゆっくり走りながら景色の良さそうなところを探してUターンして来てバイクを停めて一休みする。

 

ここのダムは全面的にコンクリートで固めるアーチ式ダムと違って中心をコンクリで固めた周りは石積みで補強するロックフィルダムという方式で、コンクリの巨大な塊がなくて石積みなので周りの自然の風景との親和性もあった。

湖の水は減衰して茶色い岩肌が見えていたがその上の森にはまだ少し紅葉も残っている。何よりもいいお天気で見上げれば青空が美しい。

こういう所に来たときは美しいものだけ見てそうでないところは見ないようにするしかない。

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当然写真を撮る時もフレームに収めるのは美しいところだけだ。誰でも自然にそうするだろうからインスタに上がっている写真などを見てもとても素敵な場所に表現されている。

 

写真を撮ってたら僕と同じバイクが走って来て隣に止めたのでご挨拶した。

川崎ナンバーのその方は毎年ここにやってくるという。

バイクと一緒に写真を無理矢理撮ってあげて恩を売りつけ周囲の道の情報など聞いた。

 

その間もバイクはどんどん増えてゆく。

僕も通りすがりの方に「写真撮りましょうか?」と声をかけられたので素直にお願いして撮ってもらった。

ところがスマホが動作エラーを起こしてカメラのフォーカスが来ていないのが後でわかってがっかりする。

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僕のスマホはiphone seなのだが機種変してからこの症状がよく出て、一度は修理に持って行ったのだが、スマホの中のアプリ同士がぶつかって起こすエラーなので、一旦全てのアプリを消して必要なものから順番に戻し、エラーが出たらそのアプリを消してくださいということでやったものの、エラーがすぐに出るわけではないので犯人のアプリが見つけられないのだった。

やっぱりツーリングには一眼レフが必須だなあ、と痛感する。

 

それでもごまかしごまかし写真を何枚か撮った。

 

30分ほど休んでバイクをダムの上流に走らせてみたら所々にいい紅葉があったので今回も帰りにバイクを停めて撮影することにした。

上流への道は5分ちょいくらい走ったところで行き止まりになっていて呆気なかったのだけれども、そこに渓流を利用した管理釣り場を発見した。

埼玉の間釣りはさいたま水上公園の間釣りが冬場の楽しみだったのだが、この冬から営業をやめてしまったようなので釣り場に飢えていた僕には嬉しい発見だった。

 

ここで引き返して所々で写真を撮るが、例のスマホのエラーで苦戦させられる。

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ダムサイトからは次の目的地、あけぼの子どもの森公園を目指す。

スマホの地図で確認したら、なんだか来た道をひたすら戻っていくだけの様子。

つい一時間前に走った道をどんどん戻っていくと、ぱあと開けて黄色い葉が美しいグラウンドのところに戻って来た。

 

ここがあけぼの子どもの森公園だった。

ああ、やっぱり、と思いバイクを停める場所を探す。

広い駐車場はあるのだがバイク専用駐車場は見つからず仕方ないので車のスペースに一台停まっていたバイクの横におかせていただく。

 

バイクを降りると公園に向かい緩い坂を登る。

この坂道沿いからメタセコイアの並木が美しく色づいて見頃だった。

上がっていくとムーミンの世界らしい(ムーミン詳しく知らない)面白い形の建物がいくつか見えてくる。

 

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少し休憩がしたくてお腹も空いたので写真は後回しにして、これまた壁の曲線が面白く色も綺麗なカフェに入った。


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カフェはまだ午前10時の開店直後でお持ち帰りの人などでレジが混んでいた。

店内で休むには靴を脱ぐことになっていたので面倒臭いけれど仕方なくブーツを脱いで上がり席についた。

注文はレジでしてその場で会計も先に済ませる方式だったので、持ち帰りの方の後ろに並んでコーヒーを注文しお金を払った。

 

席についてようやくリラックスできてホッと一息つけた。

食事を取ろうとしたらランチは11時からだというのでそれまでコーヒを飲んでゆっくりした。

残念ながら窓から外の風景を楽しむことはできなかったが落ち着ける空間で居心地はよかった。

出て来たコーヒーはマグカップに入った薄目のコーヒー。僕が最も苦手とするコーヒーであったけれど、ここでせっかくリラックスしていい気分だったのを自分で壊すこともないので大人になって黙って飲む。

半分の量でいいから濃いめのコーヒーが飲みたかったなぁ。

 

11時になったのでハンバーグライスを注文、そのほかには二種類食事メニュがあったがなんだったのかは忘れた。

ハンバーグライスはまあまあ美味しかったので満足して店を出る。

 

外はかなりの人出になっていて、芝生に座ってお弁当を食べていたり写真を撮ったりと賑わっていた。

 

写真のいいポイントには必ず人が固まっているので分かりやすい。みんな同じアングルを撮りたいんだよね。

ここも先ほどの有間ダム同様にインスタに写真が上がるようになってからカメラマンの数が増えたそうだ。

ずらりと並んでいるカメラマンの後ろからカメポジに近づいて僕もみんなと同じ写真を撮った。

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その後はのんびりと小さな公園を一周歩きながら何枚か写真を撮った。

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とにかくメタセコイアの黄葉が見事で青空とのコントラストが実に美しく、見ているだけでため息が出るほど。でも視線を下げると人だらけなのでここでもダム同様綺麗なところだけ見て帰ることにした。

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帰りがけにトイレに寄ったら、ここも土足禁止でブーツを脱ぐのが面倒だった。

 

12時過ぎに公園を出て横浜の自宅に向かう。

国道16号線を反時計回りに南下してぐるっと回れば横浜だ。

途中八王子バイパスで建設資材の落下物が散乱していて危なくネジのような部品を踏んでしまいそうになった。

つい先日車のパンクを経験したばかりなので、ここでパンクなんかしたら何かに祟られているとしか思えないのだったが、幸い祟られていなかったようで無事2時過ぎには自宅に帰れた。

 

距離にして140キロくらいかな。

実は今回はバイクのシートを元の低いのに戻して疲れ具合を見たかったのだった。

結果はあまり肩の疲れは変わらず、足が窮屈なせいか途中で運転しながら足を攣ってしまった。

やっぱりシートは高い方が乗り心地もいいし良さそうなので元に戻そう。

 

 

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

 

 

プチツーリングで紅葉狩り@丹沢湖

4月にバイクをBMW1200Rに乗り換えてから、それまでも楽しかったバイクがより一層楽しくなりました。

なぜかというと、BMWの乗り心地が格段に良くてお尻が痛くなったり手足が引き攣ったりということがほとんど解消されたからなんです。

その前に乗っていたヤマハのMT09もエンジンのレスポンスが良くて楽しいバイクだったのですが、シートがちゃちくて遠乗するとお尻が痛くなっちゃうんですね。

若ければ多少は我慢できるんでしょうが、還暦越えのおっさんにはこれはちと辛かった。

まあBMWはお値段もそこそこしたので単純に比較することはあまり意味ないので詳しくはしませんが、とにかくバイクに乗るのが楽しくて仕方ない。

にも関わらずこの秋は雑事に追われてせっかくお天気がいい日が続いてもバイクに乗れなくてストレスが溜まってたんですが、11月後半になってようやく少し落ち着いてきて一日ぽっかり予定がなくなったので近場にツーリングに行くことにしました。

 

季節柄紅葉が綺麗なところに行きたかったのでスマホで紅葉スポットを検索してみたらもはや山の紅葉は終わりかけているというじゃあありませんか。

バイクだから山道のぐねぐね道が楽しいので多少紅葉は終わりかけていてもいいから、と選んだのが神奈川県の西部にある丹沢湖となりました。

ここは三保ダムというダムで堰き止められた酒匂川上流にあるダム湖で30年前くらいにブラックバス釣りに良く出かけた場所なんです。

当時は水はとても澄んでいて10メートルくらい下まで見えるほどだったのですが30年も経ったらどうなんだろ?というのを見たいこともあって出かけました。

横浜の我が家からは約60キロの道のりです。

午前中に帰りたかったので朝6時半、日の出とともに出発。

東名高速の綾瀬スマートインターを目指します。

この時間帯なら朝のラッシュ前ですんなりたどり着けるかと思ったら、途中で工事に捕まりインターまでに少し時間がかかってしまった。

それでも東名高速はこの時期の名物となりつつある集中工事をしていた割りには流れていて大井松田インターまではスムーズに走りました。

このバイクはオートクルーズとシフトアシストがついているのでクラッチのアクセルも手抜き運転ができるのでとても助かる。

この歳になると、手でものを握りっぱなしにしているとすぐに攣るし、左手なんてバネ指が一本あってクラッチの操作は結構しんどいんです。

 

大井松田インターを降りたら急に空気が冷たく感じてきます。

国道246号に出て下りを走り丹沢湖入り口までの間しばらく走るのですが、ここが思いもかけず朝の渋滞をしていた。

それでもそんなに長い距離ではないので我慢してなんとか丹沢湖方面に右折すると道路はガラガラになり快適に走れます。

 

湖に向かい谷間の道を始めるとすぐに谷の両サイドの上の方に異様な構造物の工事をしているのが目に入りました。ん?なんだろ?またここにもダム作るんだろか?などと考えたら、そうだ!第二東名高速の工事に違いないと確信しました。

谷の両サイドから崖をまたぐように橋を造っているんですね。

これを潜るように走ると道の駅があったのでトイレ休憩。

まだ8時前なのでお店は開いていませんでしたがトイレは普通に使えました。

バイクに乗っているとトイレの問題で困ることが多いのでこういう施設はありがたいです。

 

ここまでくると丹沢湖は目の前。

10分も走るとダムサイドに上がるトンネルをくぐり抜け、明るくなるともうそこはダムの上に出ます。

湖を時計回りに回ろうと左折して少し走ったら紅葉が真っ赤になっている駐車場があったので入って小休止しながら紅葉の写真を取りました。

そこからはダムに突き出した公園があり歩いてダムの風景を楽しめるのですが、ダム自体にはあまり興味がないのでスルーして再び走ります。

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湖沿いに上流に向かって走ると所々に紅葉やイチョウが綺麗に紅葉していて、まだ朝の低い日差しに照らされて美しい。

ゆっくり走りながら紅葉の風景を楽しんで湖の最上流からは中川沿いにさらに上流を目指しました。

 

ここの上流には温泉があったりキャンプ場があったりするんですが、かつてこの辺りを訪れた時にはブラックバス釣りにしか興味がなかったので中川を溯ったことがなかったので初めて訪れることになります。

道はだんだん細くなり群れて落ち葉の溜まっている場所などもあるので慎重にバイクを走らせます。

 

少し走ると集落があり温泉やキャンプ場がありました。そこからさらに遡ると渓谷美が広がり始めます。

ダムができる前はこの渓谷美がずっと下流まで続いていたのを想像してみると、いまある湖の風景に比しても失った自然は大きいなと実感しました。

ダムは利水や治水を目的に日本中に造られていますが、中には全く機能していないものも少なくなく、元建設省の利権のためだけに造られた経緯のものもたくさんあることを知っているので、どうも素直に好きになれないんです。

今や日本一のダムとなった宮ヶ瀬ダムの場所にはかつて中津川渓谷という大変美しい渓谷が広がっており、中学生の時に遠足で訪れた僕は初めて本物の渓谷美に触れて大きく感動したものでした。それは今ある宮ヶ瀬湖の美しさとは比べようもないものだったのです。

大きなダムを一つ作ると、その上流にはダムに砂礫が流れ込むのを防ぐために沢山の砂防ダムを作るのも川をぶち壊しにしてしまうので大嫌い。

 

中川もその例通りに上流の砂防ダムでせき止められて流れは細くなってしまい本来の渓谷美の姿を失っていたのは少し悲しかった。

せっかく来たのに悲しんでばかりいても仕方ないので、綺麗な紅葉に目をやるようにして気を取り直しながら道をゆくと、やがてビジターセンターの駐車場があり道路はここまでとなります。

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ここにバイクを止めて一休みしつつ、ビジターセンターの展示を見て回りました。

以前僕は仕事でこの手の施設の展示映像などをたくさん手がけたので、この手のものには興味津々なんですね。

小さな展示室の割には充実した内容だったので満足し、今度は外に出て川に架かる吊橋まで歩いて写真を撮りました。

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ハイカーの人たちもたくさんいて、駐車場は平日の8時過ぎでほぼ満車状態。新松田駅からのバスも来ていてバスでも登山やハイキングに来られるみたい。

割と年配のハイカーや登山客らしき人たちが山に入る準備をしたりしていた。

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30分ほど休んで帰路につくことに。

帰り道は一度来るときに通っているので危険箇所なども頭に入っているので少し気が抜けますね。

陽の光で紅葉が美しい場所を見つけてはバイクを安全に止められる場所を探して写真を取りました。

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谷と湖を囲む山肌の広葉樹はすでに紅葉は終わって葉を落としてしまっていましたが、湖畔に植えられたイチョウやモミジはまだ見所の場所もあり綺麗な風景を楽しめました。

山全体が紅葉していたらさぞや素晴らしいんだろうな、と想像しつつ来年はピークシーズンを狙って来てみようと思ったのでありました。

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湖を離れ下り道を下り来たときに休憩した道の駅にまた立ち寄って回転していたお店を眺めました。

地元山北町の農産品を中心にいろいろ楽しいものが売っていて開店したばかりで朝早いのにお客さんもそこそこいましたよ。

僕は銀杏と春菊を買って帰ることにしました。

 

道の駅を出たら東名高速まで来た道を戻り、高速に乗れば一時間ほどで横浜の自宅についてしまいます。

午前10時過ぎに帰宅。

走った距離は160キロくらいでしたがちょっと肩が凝った。

 

実は7月頃にバイクのシートを上げて乗り心地優先にしたらハンドルまでの距離が長くなったようでやたらと肩こりをするので今度は10月にハンドルを少し上げてみたんです。その効果も知りたくてのプチツーリングだったのですが、距離的に足らなかったようで、本当の効果がよくわからなかった。

 

来年の春、暖かくなったら1日300キロくらい走って効果を確かめたいと思いました。

ともあれ無事に帰れたし半ば人工的ではあったものの紅葉も楽しめたのでなかなか良いツーリングとなったのでありました。

 

 

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2022年11月26日 (土)

隠岐島遠征2022 その4@浜吉丸

隠岐の島遠征、三日目も早朝5時に起きて食事をとり5時半過ぎには船まで歩いて乗り込んだ。

暗いうちに出船。

この日は凪で走る船も揺れが少なかったので船長に頼んでお湯を沸かしていただき、朝一走る船の上でコーヒーを淹れてエノカフェを開店したのでありました。

べた凪の海は明るくなり朝焼けが美しい。東の空が真っ赤に染まるのを見ながらコーヒーを飲んで写真を撮った。

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この日は前日のように体調を落とすこともなく、朝一のコーヒーで眠っていた体も血液が回って動き始めたので朝から釣りもできた。

 

最初のポイントに着くと早速キャスティング組は投げ始めた。

僕はこの日は投げる気分になれなくて夕まずめだけちょこっと投げればあとはいいや、という感じで釣り自体するしないがどうでもよく感じられ、船の上で凪の海を眺めているだけで幸せに感じていた。

 

とはいえ、釣りばかなので一日中ボーッと海を眺めているようなことはなく、昨日の夕方よく釣れたジギングタックルを手に根魚釣りを楽しんだ。

朝一の海は本当に静かでべた凪。釣りには今ひとつよくない条件で、キャスティングも魚の反応はイマイチだった。

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そんな中で開始して間も無く日の出前に梅ちゃんにヒット。

静かだった船の上が急に賑やかになる。

上がったのはヤズクラスのブリだった。

 

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厳しい状況の中で釣れる一匹は嬉しいもので梅ちゃんも満面の笑顔で写真を撮る。

すぐ次が続いて出そうな感じだったが後が続かない。

 

日が昇ると静かな海の上は暖かくなり上着を脱いで釣りをした。

僕は根魚狙いでアコウを一匹釣り上げて満足した。

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昨日も活躍したツキジグスローがこの日も良かった。

帝王もこの日はキャスティングを早々に見切りをつけてジギングに来ておチビカサゴを釣り上げて照れ臭そうにしていたが、すぐに次の落としでアオハタを釣り上げた。

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アオハタを釣ったことのない僕はちょっと羨ましく感じながらもアコウを狙う。アコウのほうが美味しいのだよ。

 

Y店長は潮もあまり動かず凪倒れしているのを感じたらしくキャビンの上のベンチに座って何かやってた。

誰かが釣れると上から覗き込んで写真を撮ったのでこんな俯瞰の写真ばかりになっている。

 

日が高くなってくると、根魚もキャスティングもさっぱりダメで船長は頭を抱えていたに違いない。

10時前にキャスティングに見切りをつけてジギングポイントに大移動することにした。

 

30分ほど走って昨日とは違うジギングのポイントに着く。

早速一同ジギングを開始する。

この日は元ジギング王と呼ばれた男も珍しくジギングを始めた。

その姿を見て、僕はすぐ釣るんだろうなあ、と「元」付きに呼び名を変えてしまったもののいざジグをシャクレばジギング王に立ち返ることを知っている。

 

ところが最初に釣ったのは昨日から好調のアラーキーだった。

いいサイズのマルゴを釣り上げてドヤ顔で写真を撮る。と言っても顔にフェイスガードを被っているので顔の表情は見えないのだが、多分思いっきりドヤ顔になってるに違いない。

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昨日同様、この後次々と釣れてくることを期待したのだが、この日はジギングも渋かった。

何度も流しを変え、ポイントも変えるがなかなかアタリが出ない。

 

早くも12時を回ってお天道様が真上に上がってしまった。

日差しはこの時期にしては強く、すぐに体は暑くなり一同Tシャツ一丁で釣りをした。

ポカポカ陽気の凪の海の上というのは誠に居心地がよろしくシアワセな気分になるのだが、目的は釣りなのでやはり釣れて欲しい。

僕はビールとあたらし家のシンさんが作ってくれたお弁当をいただき、すっかりマッタリとしてしまい甲板に寝転んでジギング王と帝王の釣りをする姿を写真に収めたりしていた。

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すると船の前の方が突然賑やかになった。

梅ちゃんに何かでかいのが来たらしい。

竿がグイグイ引き込まれているのが見えた。これはブリかヒラマサか?!ついに来たぞ、後に続けと僕もジグを落とす。

筋骨隆々の梅ちゃんが結構頑張りながらファイトしているのだがなかなか魚が上がってこない。

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途中でなんだか引き方がおかしいと船長が言い出し、その予言は当たった。

上がって来たのはいいサイズのメダイ(この地方ではダルマと呼ぶ)だった。

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この魚はたいそう美味しいのだが体表がヌルヌルのぬめりがあり触ると手も洋服もヌルヌルになってしまうのが嫌がられる魚なのであります。

案の定梅ちゃんも写真を撮るので持ち上げた時に暴れた魚にシャツが触れてしまいヌルヌルになってしまったと騒いでいた。

その後、そろそろジギングはやめてキャスティングに戻りましょうか、と話していたところで僕にヒット。

久しぶりの魚の手応えに思わず大声でヒット〜〜!と声をあげたのだが、引き方がおかしい。ぶりの引きでないのはすぐに分かったのだがメダイでもなさそう、あまり引かないのだ。

あがってきたのはまあまあサイズのアオハタだった。

生まれて初めて釣ったアオハタは嬉しかったがやっぱりヒラマサかブリがよかったなあ、と思っていると船長から移動しましょうとの声。

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ジギングは見切りをつけて早めに夕まずめの準備をしましょうとキャスティングポイントに移動することにした。

 

またまた30分ほど走って昨日までとは違うキャスティングポイントに入る。

移動後すぐに誰かがヤズをキャスティングで仕留めたのだが、これも後が続かない。渋いのだ。

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どうも今回ヒラマサが釣れないのは、魚がいるのに渋いというより魚自体が居ないという印象だったのは僕だけではなかったようで、船長もいろいろな情報を駆使してヒラマサの居そうな場所を探して船を走らせていた。

 

僕、ネコさん、帝王がジギングをしていた。

僕は朝一よく釣れていたツキジグを根掛かりで失ってしまいちょっと困ってしまったのだが、今回家を出る直前にふっと手にしたタチウオ用のジグがタックルボックスにあったのを思い出してこれを試してみることにした。

なんとなく釣れるんじゃないか、という気持ちがして持って来たのだ。

 

そしていざそのジグを落としてみたらなんと好反応でアコウがすぐに釣れてしまったばかりでなく立て続けに三匹釣れてしまい、予想が当たった僕は笑いが止まらなかった。

 

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ネコさんはここまでアコウを狙うもなかなか手にすることができず焦っている様子で、お土産つらなくちゃと呟きながらジグをシャクっていた。

 

午後3時頃に流したポイントでネコさんに重そうなアタリがあり竿が大きくしなった。

ををを!念願のアコウがついに来た!と僕が騒ぎ立ててネコさんはバラすまいとファイトする。

上がって来たアコウは今回一番のサイズで1キロ半は軽くありそうに見えた。

とうとうやりましたね!と声をかけるとネコさんもニッコリ。嬉しかったのだ。

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そのアコウを見てか今度は帝王が怪しいインチクを持ち出して釣り始めると次々と魚をかけ始めた。

なんでもインチク本体はずいぶん昔に発売していたものでいまは中古を探して手に入れ、タコベイトは自作しているものらしいのだが、これが実によく釣れた。

おかげで僕のアタリがなくなってしまったんじゃないのかと愚痴りたくなるくらいよく釣れた。

そしてそのインチクにも大物がかかる。

竿は根魚とは思えないほど大きく曲がり引くこまれた。

隣で釣っていた僕は青物か来たかと一瞬思ったほどの引き具合だった。

 

重そうに且つ嬉しそうにファイトする帝王の元に上がってきた魚は先ほどのネコさんのものを上回る大きさのアコウだった。

こんなデカいアコウは僕も見たことはない。50センチは超えているだろう。重さを計ったらなんと2.1キロも有った。

帝王は狙い通りの釣りで自己最大のアコウを手にしてご満悦。そりゃあ、こんなの釣ったら誰だって嬉しいよ。

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そんな様子をミヨシの方で釣りをしていた梅ちゃんはどう思っていたのか知らないが、少ししてサクッとアコウを釣り上げる。

ジグを見たら僕のと同じような色のを付けてる。真似したなあ、と心の中で囁く。

でも釣れてるジグを真似するのは釣るための常套手段だし僕もいつもやってるから悪い気はしない。

 

その後またまたこの日の最後のポイントへと向かう。初日にジギング王が18キロを釣った場所だ。

今回の釣りの最後のポイント、夕まずめの絶好の時間とあり僕もキャスティングをした。

 

太陽が山の稜線に近付き始めた頃、ジグをしゃくっていた梅ちゃんにヒラマサがヒットする。

ヒラマサいるじゃないか。

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今日も最後にドラマが起こるかもしれないという予感がした。

日が落ちるか落ちないか空が薄暗くなり始めた時にジギング王にきた。

静かな海面が波紋でかき乱されて夕日に光美しかった。

ファイトまで持ち込んだジギング王だったが残念ながら船の手前でバレてしまった。

どうも魚の食いが浅いようで、このようなバラシが今回の遠征ではまま見られた。

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魚は居る。船長は日がくれるギリギリまで粘ってくれたが、ドラマは起こらなかった。

 

結局僕はアコウ以外は大した青物を釣れなかったが美しい夕焼けを見て満足していた。

今回ほど釣りに来られたこと自体が幸せに感じた釣行はこれまでなかったように思う。

天候に恵まれたことも大きな要因だが、メンバーも船長も宿も全て恵まれたことも幸せに感じたことの大きな要因だった。

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竿は一本折ってしまったけれど、自分のミスからだったので特に悔しくもなかった。

 

本来ならもう一日釣りの予定だったが、天候が急変する予報で下手をすると島から出られなくなる可能性もあったので、最終日の釣りはやめて朝一のフェリーで島をさることになった。

最終日も早く目が覚めてしまった僕は一人階下に降りて朝食の支度を急ぐシンさんにコーヒーを淹れて飲みだがら色々話をした。

7時になると梅林船長が宿に迎えにきてくれて持ち帰る魚の処理を漁況ですませ、その間に発送する荷物を残った仲間が宅急便に持ってゆきと、手際よく事が進んで9時過ぎのフェリーに無事に乗り込み、お見送りに来てくださったシンさんと梅林船長と何度も握手して再会を誓い島を後にした。

 

 

写真協力:Ebb&Flow
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
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2022年11月25日 (金)

隠岐島遠征2022 その3@浜吉丸

隠岐諸島、中ノ島沖での遠征釣行二日目は早朝5時過ぎに宿で朝食をとる。

え〜?朝っぱらの5時過ぎに朝食って?

と思われるでありましょうが、我らの宿泊した「あたらし家」さんは店主のシンさんが気合を入れて早朝から豪華な朝ごはんを用意してくれる。

その食事は海苔と干物、納豆などというありきたりのものではなく、朝から刺身まで出ちゃう他の民宿の夕ご飯並みの豪勢さ。

朝からそんなに食えないよ〜!と思いつつも美味しいので腹一杯食べて出かける。

 

船は宿のすぐそばの岸壁まで浜吉丸のある港から移動してきてくれるので、めし→乗船→出船と誠に楽でスムーズに行われるのがありがたい。

ということでまだ暗い中5時40分出船。

 

朝まずめのヒラマサキャスティングに向かう。

前日の予報ではこの日はべた凪、潮もいまいち動かないような予報だったのだけれど、最初のポイントは湖みたいに凪いでいたのが二ヶ所目くらいから風が吹き始め潮も流れてまあまあの条件になっていた。

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昨日はほとんど投げなかった僕も朝まずめだけは投げようと思っていたのだが、朝ごはんを食べ過ぎたのか何なのか原因はよくわからないのだが急に動くのが辛くなってキャビンで横になってしまった。

持病の鬱が出たようで全身が石のように重くなって動けなくなるのだ。

釣りに来て鬱になる事はこれまでほとんどなかったのだが、何か自分の中にストレスがあったのだろう。

しばらく横になっていたら少し楽になったので、船長にお湯を沸かしていただいてコーヒーを淹れてエノカフェ隠岐の島島前店を開店しみんなにコーヒーを振る舞った。

 

僕の寝ている間、キャスティングしていた一同は魚の反応もいまいち悪かったらしく、コーヒーを飲んで気分転換できていたならば嬉しい。

 

僕はコーヒーを飲んで血液が身体中に廻ったら体が少し楽になったので釣りを始めたが、キャスティングをする元気はなかったので根魚を狙うことにしました。

 

僕が寝ている間、キャスティングでの魚の反応は悪かったようだった。

潮もまあまあ、朝まずめで魚の出る雰囲気は十分あったのに昨日同様渋い状況が続いた。

一匹目が釣れたのは9時を廻ってからだった。トモで投げていた岐阜の帝王にヒットし小ぶりのヒラマサが上がったのだった。

 

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しかし後が続かなく潮止まりの時間になってしまい、キャスティングには厳しい状況になった為船長はジギングをしましょう、と提案してくれる。

 

10時過ぎ、大移動をして推進100m前後のポイントに着く。

この時間になると太陽が暖かく風もそよ風だったので上着を脱いでいたのだ。

釣り日和としては最高なのだったのであとは魚が釣れれば申し分ない。

 

ジギングへの変更は結果を先に言うと大成功だった。

最初のポイントはアラーキーが先陣を切ってヤズ(小さめのワラサ)を釣り上げるとそのあとは入れ食いになる。

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ダブルヒット、トリプルヒット、4人同時に、など次々釣れて船上は賑わった。

同じポイントを流し帰るたびにヒットするので笑が止まらない。

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やはり魚釣りは釣れないと面白くない。

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一同ワイワイやりながら釣りに夢中になっていたのだが1人だけ釣りをしない人がいた。

それは元ジギング王と呼ばれる男だった。

かつてはジギングといえば真っ先にジグを落として真っ先に魚をかけていたのに、この日はビールを飲んでまったり日向ぼっこをしていた。

どうもここ一年くらいか、彼の中で釣りに対する考え方が変わったようで、何度か口にしているのも聞いているのだが、かつてほどガツガツと魚を釣るよりも、凪の海の上でいい魚を一本釣れば満足だというようなことを口にしていた。

彼は昨日18キロのヒラマサをあげたのでその余裕もあって、小さなヤズ釣りには気持ちが向かなかったようだ。

 

一方、何でもかんでもとにかく釣りたい僕は必死に竿をしゃく理、ここで3匹ほど釣ったのだが、何匹目かの写真を取るときに持ち上げた魚が暴れて落としてしまったら、竿先に糸のテンションが無理に掛かって竿先を折ってしまった。リールのベールが解放されていれば問題なかったのだがなぜかベールを戻してしまったのでありました。

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自分のミスなので、まあ仕方ないか、と気持ちはすぐに切り替えられたもののスピニングのジギング竿が無くなってちょっと困った。

ベイトロッドはあったのだがジグがスピニングほど動かないのかアタリが少なくなってしまった。

しかしながら、釣れてくるのはヤズばかりでぶりクラスの大型が出ない。

ひとしきり楽しんだあと、船長が移動を決断し別のポイントに移動する。

 

すると狙い的中で今度はネコさんが先陣をきって大き目のワラサを掛ける。

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後に続いてポツポツと現地ではマルゴというサイズの大き目のワラサが上がった。

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数こそはヤズほどではなかったが一通りみんなが釣るくらいの数が釣れたのでありました。

 

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ポイント移動がハマってサイズアップできたのに船長も狙い的中したのを喜んでいた。

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2時半頃までジギングをして、夕まずめは再びキャスティングに戻る。

大移動をしてキャスティングポイントに入る。

秋の日はつるべ落としというが、本当に陽が傾き始めるとどんどん落ちていく。

夕まずめの時間も潮も流れてキャスティングに出そうな雰囲気は十分だったが時折バイトはあるもの針にかかる魚はなかった。

 

その間、僕とY店長は根魚釣りをしていたのだが、こちらは地合いが来て魚の活性が上がり次々と色々な魚が釣れた。

回収途中に食って来たスマガツオを筆頭にアコウ、イサキ、マダイ、カサゴが良く釣れた。

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ベラの猛攻撃もあり、落とすと魚のアタリがあるので楽しくて仕方ない。

僕の釣り上げたいいサイズのアコウが沢山のアジを吐き出したのを見てジグとベイトがバッチリあっていることも分かった。

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2人ではしゃいている様子に帝王が我慢できなくなり竿をキャスティングからライトジギングに持ち替えて参戦。

すぐに魚を掛けていた。

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キャスティングはどうも振るわず、夕まずめの最後は昨日大型が出たポイントを攻めるも不発に終わり、美しい夕焼け空が闇に堕ちていく中船は港に戻り1日の釣りが終わったのでありました。

 

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2022年11月21日 (月)

隠岐島遠征2022 その2@浜吉丸

2022年11月10日、午後一時を回ったあたりから隠岐島遠征の1日目の釣りが始まりました。

 

天気は晴れで風はそよそよ、波は適度にあり潮の流れは速かった。

先月のここへの遠征時は寒かったらしく、引率のエブフロ店長から防寒対策は万全に!と言われていた釣り師一同はオーバーパンツにパーカと真冬の服装を着込んで船に乗ったのだが、沖に出てみればこんなお天気でポカポカ暖かいじゃあありませんか。

一同、上着から一枚、また一枚と脱いでゆき岐阜の帝王などは最後は半袖Tシャツになってしまうほど暖かった。

もちろん寒いよりは暖かい方が歓迎だ。

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僕は釣り初めにまずはキャスティングタックルのチェックを兼ねて、持ち込んだキャスティングタックル2セットを順番に投げて不備がないかチェックをした。

ここの海では同時に全員でかいヒラマサがかかるような衝撃的な出来事がかつてあったので、一瞬の試合でモタつかないようにしたのだ。

20投くらい投げて軽く汗をかいたところで竿をライトジギング竿に持ち替え、とりあえず魚の感触を味わおうとした。

何しろ2ヶ月近く魚の感触を味わっていなかったのでそれに飢えていたのであります。

 

両隣では引率Y店長とアームレスリングで鍛えられた肉体のアームス梅ちゃんが僕を挟むような形でジグをシャクっていた。

Y店長はライトタックルでアコウ狙い、梅ちゃんは大マサ狙いのように見えた。

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先に僕がアコウを釣っちゃうもんね、といつも根魚を狙う時の定番ジグ、ゴビアスブルスリムを底に落としては数シャクリしてまた落とす。

水深は20メートルから15メートルを流していく。

浅くなってくると海底が見えるほど海は澄んでいて美しい。

青空に青い海、日の光こそ晩秋の斜光で少し物寂しく岸壁の岩や島々を照らすのだが、美しい自然に囲まれて僕は幸せだった。

もう釣りに来られただけで幸せな気分に満たされて魚釣りはオマケでもいい、くらいに感じたのだがいざ魚がかかったらそうはいかない。

 

手元に魚の感触が感じられると即座に釣り師に戻ってアワセを入れて魚をかける。すかさずリールのハンドルを巻いたら、あれえ?糸が巻けないじゃあないの。???と空回りするハンドル。

なんと、ドラグがゆるゆるでリールのスプールに力が伝わっていないじゃあありませんか。

慌ててドラグを締めるも時すでに遅し、魚はテンションのかからない針から外れてた。

初心者でもやらないミスに照れ笑いするしかない。

さらに続けてヒット!今度こそは!とアワセを入れて竿を立てれば、おおお、いい引き!アコウに違いない!と意図を巻くと相手も引き込んできた。

さらに糸を巻き上げようと竿を立ててリールのハンドルに力を入れた瞬間、PEラインがタカ切れしてしまい海の中に吸い込まれていくのが悲しい。

ありゃあ、ダメだこりゃあ!釣りになっていない!とリールを交換していたら誰かに(釣りの)ブランクを感じますねえ、と声をかけられた。

今度は苦笑いするしかない。まあ久しぶりだから。とリールを変えて根魚釣りに戻る。

 

キャスティング組は今にもヒラマサが出そうな雰囲気が満ちているにも関わらずどうも魚の反応はイマイチらしく、出た!という声も聞かれない。

 

開始から1時間くらいがあっという間に過ぎてしまったがようやく一匹目の魚が釣れた。

引率Y店長がジグよりちょっと大きいくらいのカサゴを釣り上げたのでありました。

ジグはこの釣行に合わせて無理やり間に合わせて作らせたツキジグのウリ坊カラー。

前回の釣行の時にここ隠岐の島のベイトはイサキの稚魚、ウリ坊だと聞いたY店長がツキジグ製作者の築山氏に、通常なら一月はかかる制作時間を無理やり二週間以内に作れと言って作らせた限定品なのでありました。(この辺りの詳しい話はツキジグブログをご参照に)

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さらに時間は経ち釣りのブランクから復活しつつあった僕がようやく一匹目の小さなアコウを釣る。

Y店長の話では、二週間前の釣行ではアコウは入れ食いだったようで、アコウ狙い専門の根魚王は四日間で四十匹以上のアコウを釣り自己記録を打ち立てたらしい。小型のものは全てリリースしたというが、なんだか今回は釣り切られちゃった後を釣りしているみたいな感じで、魚のあたりは少ないし、ようやく釣れてもリリースサイズばかりという雰囲気。

さらに時間は経ち午後3時半を回ったあたりでようやくキャスティング部隊にヒットの声が上がった。

 

ミヨシで投げていたアラーキーさんに何かヒットした模様。

魚はすぐに上がってきた。ヒラマサではなくワラサだったのでちょっとがっかり。

ヒラマサが来たら僕も投げようと企んでいたのだ。

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さらに三十分ほど経ったとき、梅ちゃんがなにやらコソコソしているのを見て不審に思い見てみたら何か小さい魚をかけている。

すかさずY店長に言いふらしたらY店長がその魚をリリースしようとしている梅ちゃんに待ったをかけて無理やり写真を撮った。

僕も覗き込んで見たらジグと同じくらいのサイズのカサゴだ。

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なんだかこの日の海はおかしかった。潮は流れ並みもそこそこ風もバッチリなのに魚の反応がすこぶる悪い。

船長もこの状況に頭を痛めていたようだ。なにが悪いのか分からないからだ。

 

次に上がったのはそれから数分後、梅ちゃんの写真を撮ってルンルンだったY店長にワラサがヒット。

少しは活性が上がって来たかに見えたが後が続かない。

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太陽は西の空に傾き始め日に日に早くなる日の入りの時間がどんどん迫って来ていた。

僕も四時を回ったあたりからキャスティングロッドに持ち替えて夕まずめの大物一発を狙った。

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投げていてもいかにも出そうな雰囲気で、ルアーを引いてくるといつ大物がバイトしてくるかハラハラしそうな状況なのだが全く魚からの反応はなかった。

いつもならヒットこそ無くても魚が追ってきたりするものなのだがそれすら無かった。

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太陽がいよいよ山の稜線に近付き始めた頃、船長が最後の一髪をあそこに賭けよう!とボソッと独り言を言ってポイントを変えた。

つい先日にもいいヒラマサが釣れたポイントらしい。

そこは、本当にいかにも出そうな磯際に近いポイントだった。

 

何投目か僕が投げてルアーを引いていたら視界の右端に大きな波紋ができた、と同時に出た!との声。

波紋はもう一度大きくでてさらにもう一度出たところで水しぶきが上がった。

ヒット!ヒット!でかいでかい!

船長が叫ぶ、みんなも叫ぶ。

かけたのは元ジギング王と呼ばれた男(詳しくは別の場所でお話ししましょう)だった。

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魚は重そうで引く力も強く竿は弓形に曲がり竿先は海面まで引き込まれた。

船べりまで引きずられるように移動した元ジギング王だったがなんとかそこで堪えた。

 

一瞬弱音を吐いたように聞こえたが、他の一同からいけるいける!水深もあるから大丈夫!と声が飛ぶ。

そんな声援に押されてか主導権は魚から元ジギング王に移り糸が巻き上げ始められた。

 

そんな様子をチラ見しながら僕も魚をかけようと必死に投げ続けた。

 

やがてトモの方から歓喜の声が上がり魚が無事に上がったのが分かった。

一方でこっちにも来い!と僕と隣のアラーキーは投げ続けたがとうとう最後まで二匹目は出なかった。

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元ジギング王のあげたヒラマサは18キロもあった。

その姿は堂々の迫力あるものだった。

 

写真を撮り無事にリリース出来た。

こんな釣れない日になんと素晴らしいことか。

さすが投げ続ける男である。

 

その後、もうひと流しやってみましょう、と船長が流しかえてくれたが二匹目は出ずにこの日の釣りは終わった。

 

半日足らずの釣りだったが全体に渋かった、しかし最後の一匹が全てを帳消しにしてくれた。

明日からの釣りにも希望が持てた。おそらく何よりもホッとして喜んでいたのは船長だろう。

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船は宿のすぐ目の前の岸壁につけられ、僕たちは陸に上がりこの日の釣りは終わったのでありました。

 

 

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2022年11月15日 (火)

隠岐島遠征2022 その1@浜吉丸

8月末以来色々と忙しくて釣りに行けなかったのですがようやく遠征に行くことができました。

 

今回の行き先は山陰島根の隠岐の島。

ここはここ数年ほぼ一年ごとに訪れている島なので定宿のご主人や釣り船の船長ともすっかり仲良しになっているとても親しみの深い場所なんです。

 

隠岐の島といってもいくつかの大きな島に分かれていて、僕が行くのはちょうど真ん中にある中の島の海士町という町であります。

お世話になるのは浜吉丸さんと宿のあたらし家さん。

ツアーはいつものルアーショップ、エブアンドフロー(以下エブフロ)のツアーであります。

 

今回は前日入りではなく、早朝に出発して朝一便で出雲に飛んで、そこからレンタカーで七類港へ移動し、ここで岐阜から車でやってきた岐阜の帝王と合流し、七類から中の島までは浜吉丸さんの磯渡し船をチャーターして移動、ついたら午後から四日間釣りをするというスケジュールでありました。

 

 

初日の早朝5時半に羽田空港第一ターミナルに着いてみるとあまりの人の多さにビックリ。

平日木曜日の朝一だというのに自転車の輪行バッグや釣竿を持ったお客さんがスペシャルバゲージの受付カウンターに大挙して押しかけているじゃあありませんか。

しばらくしたら受付の人数が増えたらしく混雑は少し緩和されましたけどね。

ちょうどそのタイミングで我ら一行も全員集合したので受付に入ります。

今回は珍しく手際よく釣り竿をはじめとした大量の手荷物を処理してくれて余裕の時間で保安検査場を抜けて中に入りました。

 

定刻7時10分発で羽田を飛べば8時半には出雲空港に到着。ここでレンタカーを借りるのでありますが、折しも11月の神在月となっていた出雲大社へ押し寄せる大量の観光客の影響で引率のY店長はレンタカーを借りるのに一苦労したらしい。

空港の外で他のメンバー一同がしばらく待っていると、いつものレンタカー、ハイエースのロングバンではなくアルファードに乗ってY店長がやって来た。

 

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6人分のロッドケースをはじめ釣り具に着替えその他大量の荷物を積み込んだら人の入る場所は荷物の隙間になってしまった。

それでも仕方ない、七類港までは1時間弱の道のりなので我慢して乗り込んで出発。

途中コンビニでその日のお昼ご飯や飲み物などを買い込んで七類港に到着したのが10時半過ぎ。

すでに渡船に乗り込んで我々を待っていた岐阜の帝王と梅林船長に再開の挨拶をするも慌ただしく荷物を船に積み込んですぐに出船です。

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早速缶ビールをプシュ!っと開けて船尾の椅子に腰掛けて港を離れ日本海に向かう船の上で乾杯であります。

 

今回のメンバーは、かつてジギング王と呼ばれていた男(プリンス風に)、アラーキー、ネコさん、アームス梅ちゃん、岐阜の帝王に僕とY店長の7名であります。

ジギング王は最近キャスティングばかりしていてジギングをあまりしないので呼び名を修正いたしました。このままだと長いので何か考えニャアいかんなあ。

 

ビールを一杯飲んで船の中に入りウトウトしていたらあっという間に2時間が過ぎ中の島の海士町の港に船は着く。

 

ここで渡船から宿に持って行く荷物と釣り具を分けて釣りの支度をし釣り船に乗り込む。

宿行き荷物は車の中に押し込んで港において行くという段取りであります。

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午後一時頃、我らが浜吉丸は出船、最初のポイントへ向かいます。

お天気は快晴で日差しも強く上着を脱いでもまだ暑いくらい。

久しぶりに見る青い海と心地よい海風にあたり僕はすっかり癒されて、もう釣りに来られただけで十分幸せな気分になってしまいました。

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最初のポイントには15分くらいでついて早速釣りを開始します。

 

今回は船の直前のトラブルで本来乗るはずだった船よりも一回り小さい船になったので、キャスティングは一度に5人までが限界で、残る二人はジギングをするという体制になりました。

 

とりあえず僕はキャスティングタックルに不備はないか持って行った二本のキャスティングタックルを数投づつ投げて、ここぞという時にすぐに投げられる体制を作ったらジギングに回って取り敢えず1匹、なんでもいいから釣りたかった。

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とにかく2ヶ月の釣りのブランクというのは自分でも思っていた以上に勘が鈍っていて釣りを始めてもぎこちない。

果たしてこれから四日間無事に釣りができるのであろうか?という不安を抱えつつジグを海中に落としてしゃくり始めたのでありました。

 

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