隠岐島遠征2022 その3@浜吉丸
隠岐諸島、中ノ島沖での遠征釣行二日目は早朝5時過ぎに宿で朝食をとる。
え〜?朝っぱらの5時過ぎに朝食って?
と思われるでありましょうが、我らの宿泊した「あたらし家」さんは店主のシンさんが気合を入れて早朝から豪華な朝ごはんを用意してくれる。
その食事は海苔と干物、納豆などというありきたりのものではなく、朝から刺身まで出ちゃう他の民宿の夕ご飯並みの豪勢さ。
朝からそんなに食えないよ〜!と思いつつも美味しいので腹一杯食べて出かける。
船は宿のすぐそばの岸壁まで浜吉丸のある港から移動してきてくれるので、めし→乗船→出船と誠に楽でスムーズに行われるのがありがたい。
ということでまだ暗い中5時40分出船。
朝まずめのヒラマサキャスティングに向かう。
前日の予報ではこの日はべた凪、潮もいまいち動かないような予報だったのだけれど、最初のポイントは湖みたいに凪いでいたのが二ヶ所目くらいから風が吹き始め潮も流れてまあまあの条件になっていた。
昨日はほとんど投げなかった僕も朝まずめだけは投げようと思っていたのだが、朝ごはんを食べ過ぎたのか何なのか原因はよくわからないのだが急に動くのが辛くなってキャビンで横になってしまった。
持病の鬱が出たようで全身が石のように重くなって動けなくなるのだ。
釣りに来て鬱になる事はこれまでほとんどなかったのだが、何か自分の中にストレスがあったのだろう。
しばらく横になっていたら少し楽になったので、船長にお湯を沸かしていただいてコーヒーを淹れてエノカフェ隠岐の島島前店を開店しみんなにコーヒーを振る舞った。
僕の寝ている間、キャスティングしていた一同は魚の反応もいまいち悪かったらしく、コーヒーを飲んで気分転換できていたならば嬉しい。
僕はコーヒーを飲んで血液が身体中に廻ったら体が少し楽になったので釣りを始めたが、キャスティングをする元気はなかったので根魚を狙うことにしました。
僕が寝ている間、キャスティングでの魚の反応は悪かったようだった。
潮もまあまあ、朝まずめで魚の出る雰囲気は十分あったのに昨日同様渋い状況が続いた。
一匹目が釣れたのは9時を廻ってからだった。トモで投げていた岐阜の帝王にヒットし小ぶりのヒラマサが上がったのだった。
しかし後が続かなく潮止まりの時間になってしまい、キャスティングには厳しい状況になった為船長はジギングをしましょう、と提案してくれる。
10時過ぎ、大移動をして推進100m前後のポイントに着く。
この時間になると太陽が暖かく風もそよ風だったので上着を脱いでいたのだ。
釣り日和としては最高なのだったのであとは魚が釣れれば申し分ない。
ジギングへの変更は結果を先に言うと大成功だった。
最初のポイントはアラーキーが先陣を切ってヤズ(小さめのワラサ)を釣り上げるとそのあとは入れ食いになる。
ダブルヒット、トリプルヒット、4人同時に、など次々釣れて船上は賑わった。
同じポイントを流し帰るたびにヒットするので笑が止まらない。
やはり魚釣りは釣れないと面白くない。
一同ワイワイやりながら釣りに夢中になっていたのだが1人だけ釣りをしない人がいた。
それは元ジギング王と呼ばれる男だった。
かつてはジギングといえば真っ先にジグを落として真っ先に魚をかけていたのに、この日はビールを飲んでまったり日向ぼっこをしていた。
どうもここ一年くらいか、彼の中で釣りに対する考え方が変わったようで、何度か口にしているのも聞いているのだが、かつてほどガツガツと魚を釣るよりも、凪の海の上でいい魚を一本釣れば満足だというようなことを口にしていた。
彼は昨日18キロのヒラマサをあげたのでその余裕もあって、小さなヤズ釣りには気持ちが向かなかったようだ。
一方、何でもかんでもとにかく釣りたい僕は必死に竿をしゃく理、ここで3匹ほど釣ったのだが、何匹目かの写真を取るときに持ち上げた魚が暴れて落としてしまったら、竿先に糸のテンションが無理に掛かって竿先を折ってしまった。リールのベールが解放されていれば問題なかったのだがなぜかベールを戻してしまったのでありました。
自分のミスなので、まあ仕方ないか、と気持ちはすぐに切り替えられたもののスピニングのジギング竿が無くなってちょっと困った。
ベイトロッドはあったのだがジグがスピニングほど動かないのかアタリが少なくなってしまった。
しかしながら、釣れてくるのはヤズばかりでぶりクラスの大型が出ない。
ひとしきり楽しんだあと、船長が移動を決断し別のポイントに移動する。
すると狙い的中で今度はネコさんが先陣をきって大き目のワラサを掛ける。
後に続いてポツポツと現地ではマルゴというサイズの大き目のワラサが上がった。
数こそはヤズほどではなかったが一通りみんなが釣るくらいの数が釣れたのでありました。
ポイント移動がハマってサイズアップできたのに船長も狙い的中したのを喜んでいた。
2時半頃までジギングをして、夕まずめは再びキャスティングに戻る。
大移動をしてキャスティングポイントに入る。
秋の日はつるべ落としというが、本当に陽が傾き始めるとどんどん落ちていく。
夕まずめの時間も潮も流れてキャスティングに出そうな雰囲気は十分だったが時折バイトはあるもの針にかかる魚はなかった。
その間、僕とY店長は根魚釣りをしていたのだが、こちらは地合いが来て魚の活性が上がり次々と色々な魚が釣れた。
回収途中に食って来たスマガツオを筆頭にアコウ、イサキ、マダイ、カサゴが良く釣れた。
ベラの猛攻撃もあり、落とすと魚のアタリがあるので楽しくて仕方ない。
僕の釣り上げたいいサイズのアコウが沢山のアジを吐き出したのを見てジグとベイトがバッチリあっていることも分かった。
2人ではしゃいている様子に帝王が我慢できなくなり竿をキャスティングからライトジギングに持ち替えて参戦。
すぐに魚を掛けていた。
キャスティングはどうも振るわず、夕まずめの最後は昨日大型が出たポイントを攻めるも不発に終わり、美しい夕焼け空が闇に堕ちていく中船は港に戻り1日の釣りが終わったのでありました。
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