入れ食い!東京湾シーバス@長崎屋 本牧
今月の釣り遠征は鹿児島の指宿半島の先っぽからマリンチャレンジャー号に乗って三泊四日の船中泊釣行の予定だったのですが、あいにく荒天の予報で中止になってしまったのでありました。
二月の徳之島釣行以来釣りをしていないのでこれでは気持ちが収まらない、ということで鹿児島出発予定の日に急遽本牧の長崎屋さんにシーバス釣りに行くことにしました。
長崎屋さんでのボートシーバスはこの時期はジギングでシーバスを狙います。
数年前までは冬になると毎年出かけていたのですが、コロナで釣りに行きにくくなった事とここ数年冬のシーバスがいまいち釣れなかったことなどもあり久しぶりのシーバスジギングとなりました。
横浜市の西端にある我が家から本牧までは車で小一時間かかるのでありますが、今回は初めてバイクで行ってみようと試み、いちばんの問題となる釣竿をどう持って行くか?というのが意外と簡単に解決したのでバイクでの釣行になりました。
釣りとバイクの二つの趣味を同時に楽しめる一石二鳥、二度美味しい釣行になったのであります。
さて釣行当日、朝6時に我が家を出て混み始めた環状2号線を走り抜けると30分ちょいで長崎屋さんのお店に到着。
久しぶりにお会いする店主のご主人に受付をしてここから5分ほどの港に移動します。
バイクなので駐車場代もかからずバイクを止める場所も漁具の入ったハウスの隙間に止めて実に楽チン。
早速釣り座を確保しに、と船に乗ったらたまたま胴の間に一人分空きがあったのでためらわず釣り座を確保したらお隣さんにご挨拶して準備にかかる。
あまりに久しぶりのシーバスなので色々忘れていることも多くちょっと不安でしたがなんとか忘れ物もなく仕掛けができて、あとは出船までキャビンに潜り込んで寝てしまった。
エンジンのかかる音で一度目が覚めたもののそのまま居眠りしているとしばらくしてエンジン音が下がり船のスピードが落ちればポイント到着となります。
キャビンの扉を開けてみたら鳥山ができているじゃあありませんか!もうこの光景が目に飛び込んできただけで一気に興奮状態に突入。
眠気はどこかに吹っ飛んで早速釣り開始。
すごい反応ですよ!と船長のアナウンスにジグを落とせば着底前にすでに魚がかかっていた。
久しぶりに手に伝わるシーバスの引く感触がたまらない。
こんなに簡単に釣れちゃっていいの?と思いつつ周りを見れば全員ヒットの入れ食い状態。
一本めキャッチ!と思いきや取り込みでバラしてしまう。ああ、やはり数年間のブランクは大きい。
エノスさんじゃないですか、と船長から声をかけられて、ご無沙汰していましたと挨拶しながら自分の下手くそ加減に照れ笑いする。
シーバスジギングは魚をかけるまでの難しさもあるけれど、この取り込みの時に魚のエラ洗いでバラしてしまうことが多いんですよ。
上手な人はこの辺が上手い。右隣さんはこの辺をそつなくバンバンとつった魚を抜き上げているのにワタクシときたら連続5匹も取り込みで落としていまいなかなか最初の1匹にたどり着けない。
普通ならこんなことでモタついている間に地合いを逃し釣れなくなってしまうのでありますが、この日は運が味方してくれた。
入れ食いがなかなか止まらないのであります。
5、6匹釣り上げるまでに10匹くらいバラしてなんとも効率の悪い釣りになってしまったものの段々とコツを取り戻してきて数が伸びてきたのでありますね。
もうジグを落とせば魚はかかっているので、落とす、合わせる、巻くの繰り返し。ジグは最初はトム若林師匠の製作のアンチョビットの赤金から始めたのですが、これだけ釣れたら色々試してみたくなるのであえてこの地合いでは一番釣れなさそうなゴビアスブルスリムに変えてみた。
このジグはあまり動かさないで使うので魚がどう反応するのか楽しみだったのですが、このジグにもフォールでバンバンアタリが出るのでありました。どうやら色も動きもあまり関係なくとにかく落ちてくる物に魚が飛びついてくるような活性の高さでした。
10匹ちょっと超えたところでフォールの動きに特徴があるゴビアスダイルに変えてみた。
するとこれもまたバンバンアタリが出る。フォールに特化したジグではあるけれど巻いているときにも後ろから追い食いしてくる。
20匹くらい釣ったところでさらにフォールで別な動きをするゴビアスアンセスターに変える。
このジグにも反応はよく釣れ続いた。色はお隣さんの使っていたオレンジ金を真似てみたのですがこれもハマったようで30匹までは加速して釣れたのでありました。ジグを丸呑みしてくる魚もおり、釣れた魚は大量のイワシを吐き出すものもいたのでありました。
この日は潮の流れが緩いながら続き、潮色も適度な濁りがあり好条件が揃っていた。さらに明日からはシケ予報で気圧が下がり始めているのが分かる魚たちの荒天前の荒喰いも加わった様で釣り始めてからずっと入れ食いが続いていたのでありました。
夢中で釣っていたので何時間経ったのかもわからない状況で疲れも出て休憩したくなったのでありましたが、とにかく両隣さんがバンバン釣り上げてワタクシのココロを煽るのでやめられない。
こんなに入れ食うことはそう滅多にあることではないのでそのチャンスも無駄にできないし。人間の欲ぶかさみたいなものが湧き上がって来て釣り続けたのでありました。
12時を回ったあたりで40匹くらい釣ったかな。もう十分満足してきたし体もあちこち痛くなり始めるし、手や腕は攣り始めるしで年寄りにはシンドくなってきた。でもやめられないから釣りバカは本当にバカだ。
この辺りから少しずつ食いにムラが出てきてジグを選ぶ様になってきたので周りの連れている人の使っているジグを参考に、というか真似して自分も色やアクションを試してみる。
一時を回ったところで51匹。
この辺りで食いはだいぶ落ちてきてイワシの反応も消えたらしく船は反応を探して小移動を繰り返した。
釣れてくる魚もスレが多くなり、ジグを食ってくるというよりはジグにじゃれついてくるのかあるいは叩いてくるのかとにかく口を使わなくなってきた感じ。
それでもせっかくここまできたのだから60引き取りたいなあ、と思いながらジグをあれこれ試す。
あと30分で上がります、と船長のアナウンスがあった時に56匹。
30分で4匹は難しそう、と思いながらゴビアスダイルのマジョーラカラーに変えたら思った以上に魚からの反応が良く入れ食いになった。
ところが食いが浅いのと僕が下手くそなのとが重なり船べりで取り込み時にポロリと落としたり、エラ洗いで外れたりでなかなか数が伸びてくれない。
なんとか59匹釣り上げてあと1匹、というところで3匹バラす。下手くそだなあ、と自分に呆れる。
船長から、それでは上がっていきます、とアナウンスがあったと同時に運良くヒットしてくれたのでこれをなんとか大事に取り込もうと慎重にやりとりしてなんとか釣り上げたところで終了。
船長が何匹釣れたか聞きに回ってきたのでちょうど60匹ですと答える。船長からいい日に来ましたねえ、と言われた。
多分シーバスの自己最高記録かな?バラした魚はおそらく30くらいかなあ、多分上手な人は100以上釣ってるだろうなあ、と思い船長に聞いたら105匹とか。さすが違うなあ上手い人は。
まあそれでも自己目標に達することができたので満足。試したいことも色々できたし新しい竿の具合も色々わかったし得るものの大きな釣行だったとしておこう。
次回はそう簡単には釣れないと思うのでとにかくバラしを減らすことがまず第一の課題でありますね。
ということで遠征は行けなかったけれどラッキーな釣行になったのでありました。
最近のコメント