コーヒーの生豆作りは大変なのだ!@徳之島産コーヒー豆
徳之島で宿のご主人からいただいた徳之島産コーヒー豆の話の続きです。
いただいた豆が生豆かと思いきやまだその上に殻を被った状態であり、乾燥させて殻を取り除くという話を前回までしたのでありますが、出窓に置いて乾燥させるのでは日光が直接当たらずガラス越しの間接光なのでなかなか乾燥しないということに気づき、お天気の良い日に二階の透明ガラス越しに直射日光が当たるところに豆を広げて乾燥したのであります。
豆にはまだかなり水分が残っていた様で、三日間続けて乾燥したらカラカラに乾いて指先でつまみ力を入れただけで殻が割れるまでに乾燥したのであります。
さてここからは豆の殻を取り除く作業に入るわけですが、専用機器も何もないので一粒一粒手で殻をむいては中の薄皮を剥がすという作業に入りました。
指先で豆を押すとプチッという心地よい感触とともに殻は割れて中から生豆が出てくるのですが、生豆はさらに薄い皮を被っているのでこれも取り除かなければならないのでありますね。
豆の量を見るとこれはもう気の遠くなる様な作業で、プチッとやりながら本場の生産地ではどんな風にこの作業をしているのだろうという興味が湧いてきたのであります。
コーヒーの大量生産をする産地では当然専用の機械があるに違いない、手で一粒一粒やていたらいくら人件費が安くても生豆になるまで何千、何万人の手をもかけなければならないなんてことはあり得ないはずだから。
そう考えているうちに実際にどんな具合に豆を生産しているのか、僕がいまやっている校庭にはどんな機械が使われているのか興味が湧きこの目で見たくなってきた。
豆をプチプチやりながら想いはコーヒー産地に飛ぶ。
ブラジル人の知り合いにコーヒー農家さんがいないか聞いてもし居たら紹介してもらって実際にブラジルまで出かけてみようか、などと思い始め、どうせブラジルに行くのであればアマゾンで釣りをしない手は無いな、などと想いはすかりブラジルに飛んで行ったのでありますね。
日本でも沖縄や小笠原ではコーヒーを栽培しているのでこの手の作業もしているはず、でもどうせ見るなら本場の大規模工場を見たい!と本気で考え始め飛行機代から宿泊費その他旅行代金を頭の中で算出し始める始末。
このままではもう行くしかない!コーヒー豆のなる季節は何月ごろ?などと頭の中でどんどん具体化して行ったのでありますが、ここでハタと立ち止まった。
ブラジルまで行かなくても今時の世の中YouTubeにあるに違いないと。
そこですぐに検査kして見るとすぐに出てきたではありませんか。
川野優馬さんという方のYouTubeがヒットして来た。
この方はカフェを営んでいらっしゃるようなのですが、僕など足元にも及ばないくらいのコーヒーマニアでエチオピアを始めなんか主家のコーヒー農園を訪れてその様子をビデオに撮ってYouTubeで紹介していたのでありますね。
これはありがたい、と早速エチオピアの産地の様子を見た。
豆の収穫から皮の洗い流し、さらに僕がまさに直面しているからの脱穀などの映像が出て来て大コーフン!
僕が一番見たかった脱穀の行程はやはり大きな機械で大量の豆がどんどん脱穀されて行くのですが、肝心の豆がどのように脱穀されているのかが機械の中で行われているので見ることができないのでありました。
おそらくは何か振動を与えるなり豆に圧力を与えるなりして殻を潰し振動でふるいにかけて豆と殻を選別して出てくるのであろうということは分かったのは大きな収穫でありました。
しかし同時にこれを見てしまったがために僕のブラジル行きへのモチベーションは一気に下がって、もうこれ見たからいいじゃん!とどうでもよくなってしまった。
この川野さんのYouTubeでは他にもコーヒーの淹れ方や焙煎後どのくらい置いた豆が美味しいかなど参考になる音がたくさんあったのですが、その辺の話は他の機会に書きましょう。
ともかくいまの僕のテーマはいかに効率的にコーヒー豆を脱穀するか!という一点なのであります。
何かいい手は無いか?と思い巡らしていたら、有りました!
戦後コメ不足の時代に闇米を買った人たちが家庭で脱穀するときに一升瓶に米を入れて瓶の口から棒を突っ込みザクザクと米を突いて脱穀していたことを思い出したのであります。若い人はこんなこと知らないだろうなあ。
戦争が始まってコメ不足になったらこんなこともやらにゃあならないという事は戦争の足音が近づいているいまのご時世、戦争賛成派の方にはぜひこういうことも含めて戦争するということは大変な事になるというのを想像していただきたい。
話は逸れましたが、とにかくその一升瓶脱穀をヒントにして思いついたのが我が家にもあるすり鉢とスリコギのセットなのでありますね。
これを使ってゴマスリよろしくコリコリとやればコーヒーの殻も少しは効率良く脱穀できるのでは無いかと、早速台所をゴソゴソ探してすり鉢を取り出しやって見た。
少なめのコーヒー豆をすり鉢に入れてスリコギでグイッと押すと、パチッと音がしてからが割れる。
これは行けそうだぞ、とグイグイ押すとパチ、パチ、となる音が耳に快い。
しばらくやっていくといい感じで殻が取れて生豆が姿を現し始めひと喜びしたのでありますが、殻の中から生豆を探して取り出すのが大変で、これはどこかからを吹き飛ばせる環境のところでふ〜っと息を吹きかけ一気に殻を飛ばさにゃあなるまいな。
と思ったのが夜の8時過ぎだったので続きは明日考えよう、という事になりました。
それにしてもすり鉢でコーヒー豆の脱穀をする人なんて日本に何人いるんだろうか?いや世界にもそうはいないような気がしてきたぞ。
ギネスにでも申請してみよか?世界で初めてすり鉢でコーヒーのから鳥をした男!として。
なおどとたわごとまで考えながら作業をするとなかなか楽しいのでありました。
さて、なかなか進展しない徳之島産のコーヒー豆の生産ですが一つ一つ問題をクリアしつつありますし、生豆の選別さえすればあとは焙煎行程に入れるのでコーヒを飲めるのも相当言ひでは無いという事でありますね。
次回をお楽しみに。
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