またまたクエ釣れる!@サンライズ男女群島遠征⑤
サンライズ男女群島遠征三日目
この日もよく眠れた。
いつもなら船長より先に目覚めてノコノコとデッキに出て夜明けの海を眺めたりするのだけれど、この日はエンジンのかかる音で目が覚める。
夜中もこれまでのサンライズでは耳元で波のチャプチャプという音が聞こえたがそういうこともなくとても静かで揺れも感じない、そして何よりもベッドの寝心地が素晴らしく良いのでありました。
多分家の布団で眠るより寝心地がいいのではないか、と思えるほどだった。
船が動くのと同時に釣りの支度を始めて朝まずめの釣りをした。
朝まずめはキャスティングをしてまだ表層をウロウロしているクエを狙って見たのだが、そう簡単には釣れるものではなくすぐに諦めてジギング竿に持ち替えた。
朝一の一尾は船尾で泳がせ釣りをやっていた根魚王に来た。
またまたいい感じで竿が曲がり、その引き方からクエに間違いない。
上がってきたのは今回の根魚王的には小ぶりの8キロ代のクエ。
なんと三日間の釣行で24キロを頭にクエ三本の好釣果に根魚王もご満足の様子でありました。
さらに船トータルでクエ10匹という釣果。
こんなに釣っちゃっていなくなっちゃうんじゃないの?とちょっと心配になるくらいなのであります。
一方の青物カンパチ狙いはなかなかアタリがなく、この三日間キャスティングのみで一度もジグをシャクらなかったジギング王もこの日は次々とかかるシイラに悩まされていた。
朝一はイマイチだったので朝食となる。
昨夜の船長の通告通りの和定食が出てきた。
船の上での和定食というのもオツなものでいい雰囲気になる。
ところがここで予想していた問題が起こった。
ジギング王に向かって僕が「悲しいお知らせがあります、昨夜コーヒーペーパーを使い切ってしまったので今朝はコーヒーがないんです」
と囁いたら「俺、ベッドで聞いてたから知ってるんだよ!夜なんかコーヒー飲むな!って心の中で叫んでたんだよ」って笑い返される。
うーむ、やっぱり朝はコーヒー欲しいよねえ、と僕もちょっと頭をひねって何かペーパーの代用品はないかとキッチンを見たらキッチンペーパーがあるではないか。
四角いキッチンペーパーを三角に二度折るとロート状になる、これがドリッパーにうまく収まったので水をたらしてみたら雫がドリッパーから落ちるのが速いので二枚重ねにしてみたらなんとか行けそうと確信できた。
これをコーヒーペーパーがわりにしてコーヒーを淹れてみたら、普段と遜色のない美味しいコーヒーがはいったので一安心。
ジギング王にも本当の笑顔が戻ったし何よりもやっぱり朝に飲むコーヒー、とりわけ海の上で飲むコーヒーは格別なのでありました。
「もう次回からペーパー持ってこなくても大丈夫だね」なんていう冗談を言いながらコーヒーを味わった。
さて、エノカフェ終了後は再び本気の釣りモードに入っていったのだが、この日のこのポイントは珍しくアタリが少なく、僕には一回アタリらしきものがあっただけだった。
ジグをあれこれ取り替えてしゃくり方もあれこれ色々手持ちの手段を尽くしてみたけれどカンパチは釣れなかった。
夕方の飛行機の時間から逆算すると午前10時には男女群島をさらなければならない。
釣り終了の時間が刻々と迫る中一同は思い思いに釣りに集中したけれど本命は釣れなかった。
午前10時、「この流しがラストです」という船長のアナウンスに集中して竿をしゃくってみたがアタリは無く終了となる。
まずはお疲れ様のビールで乾杯し、三日間の釣りを思い起こしながら咀嚼した。
僕的には初日は初めの1時間だけ。二日目は昼間のクエ二匹、三日目はゼロと釣れる時間と釣れない時間の差が大きな三日間だった。
それでもカンパチの大物らしき魚をかけてバラしているし、マグロもバラしているしと魚は一応かけたんだけれど、肝心なと所でバラしてしまうのはまだまだ修行が足らんなあと反省する。
それでも三日間凪の男女群島で美しい景色を満喫しながら釣りができたのは十分に幸せだった。
新しくなったサンライズも広さ、設備、サービス共に最高で快適な釣りができた。
いつもながらの船長の腕と気配り、そしてクルーのソーゴくんの献身的な働きぶりに感謝した。
ここから唐津の呼子までは6時間近くかかるので、走る船の上であらかたの道具を片付けたらベッドに入って一眠りする。
五島付近を走る船はべた凪の海の上を滑るように進み揺れは全く感じられずによく眠れた。
平戸を過ぎて玄界灘に入った途端に波が出てきたようで船の揺れ方が変わり目を覚ました。
揺れながらもウトウトしているうちにエンジン音が下がって港に着いたことを知り慌ててベッドから起き上がり帰り支度の準備をする。
着岸した船から衣類の入ったバッグや釣り具を運び出しているうちに船長が獲物を取り分ける準備をしてくれていて、持ち帰る魚をみんなで取り分けた。
今回は珍しく持ち帰る人が多く、魚を入れる発泡スチロールの箱が船のデッキいっぱいに並べられ、それが魚でどんどん埋まっていく様子はまるで魚市場のようだった。
魚が分けられると氷詰めにして蓋をテープでがっちりと貼り付けて車に運ぶ。
唐津市内の宅急便屋さんまで運ばなければならないのだが、発砲の数を数えたら20個近くあり車に入りきらないので衣類などの大きなバッグは全て港横の商店から宅急便で送ることにした。
以前はここから魚が遅れたので便利だったのだけれど、最近はクール便の取り扱いがなくなったために唐津市内まで運ばなければならなくなったのであります。
なんとか無理やり発砲を積み込んだら一同狭くなった車に乗り込んで船長とソーゴくんに別れを告げる。
車に乗り込む前にはいつものように一人一人握手で見送ってくれる船長の気持ちが嬉しい。
最後の最後まで僕たち釣り師に気持ちよく釣りができるように心遣いしてくれてくれるところが素晴らしい。
サンライズの人気が高いのは単に釣らせる船ということではなくこうした船長のきめ細かなサービスが行き届いているところにその魅力があるのだと深く感じながら呼子の港を離れて行ったのでありました。
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