2500キロ!ロングドライブ①横浜→岡山
6月に6日間かけて車で山口から四国を周り琵琶湖周辺の三山にお遍路をするというロングドライブをすることになりまして出かけてきました。
地図をざっと見て3000キロくらい走るかな、と思ったので出発前に車のオイル交換と一部タイヤ交換もして準備万端。
と行きたいところだったのに出かける前から釣りの遠征などで体が疲れ気味だった上に出かける直前に車に荷物を積む際に軽いギックリ腰までやってしまって、本当にいけるのか?!と思いつつも、何とかごまかしながら行けるだろ、という楽観的な気持ちで出かけてしまったのでありました。
今回の旅のそもそもの発端は、山口に住む娘がレコードプレーヤーが欲しいんだけど何がいい?と聞いてきたので、プレーヤーならウチに使ってないのが一台あるよ、さらにアンプもチューナーもスピーカーも全部あるからあげる、という事になりそれを山口まで車で運ぶか、という話だったのでありますが、カミさんも一緒に行くというのでついでに四国も回って観光し、最後はカミさんのやってる西国三十三箇所札所巡りのうちの難所と言われている琵琶湖周辺の山寺三つをやっつけてしまおう、という欲張り旅に発展していったのでありました。
せっかく行くのだからと、美大出の娘が我が家に残したデッサン用の胸像やら制作用のガラクタやらてテーブルやらも一緒に運んじゃえ、という事になったのでありました。
この中で一番の問題は石膏でできた胸像をどう運ぶかという事で、何しろガタイのいい男よりデカイ胸像、最初は後部座席に座らせてシートベルトで固定すればなんとかなるべ。と楽観的に考えていたがいざ乗せてみたら肩幅が半端なくドアが閉まらないじゃあないか。
仕方ないので後部座席は全部倒して広くなった荷台に毛布を敷き枕を置いてそっと寝かせてみたらなんとかなりそうなので、さらに毛布で多い養生して周りを柔らかい荷物で固定した。
これをやってる時に軽いギックリ腰をやっちゃったんですね。
という事で運転席からミラーで後ろがギリギリ見えるくらい荷物を積み込んで出発。
6月23日朝4時起床して5時出発。
横浜市西部の我が家から最寄りの東名高速綾瀬スマートインターから高速に乗るのでありますが、いきなり高速乗り口の道を間違えて一本手前を曲がってしまいUターンする羽目に。
とりあえず高速に乗ってからは順調で渋滞なしで足柄SAで新東名から先のルートの確認をして新東名に。
最高速120kmの新東名をスイスイ走ったらトンネルだらけで横に長〜い新東名の静岡県部分も2時間で走り抜けて、初めて走る名古屋から先の新名神への道を行くとそれまでは山とトンネルばかりだった風景が一変し、大きな港と四日市の工業地帯に伊勢湾という巨大港湾都市の風景になってちょっとホッとする。
やっぱり単調な風景はどんなに快適に走っても飽きるものなんですね。
大きな橋をいくつか渡り工業地帯を通り過ぎると再び田園風景になったところに鈴鹿のSAがあったので休憩。ここにはモリワキチームのバイクや、有名ライダーの着ていたレーシングスーツ、エノカフェでお世話になっているマーベリックのチタン製カップなどが展示してあってテンション上がってしまった。
ここを出て鈴鹿山脈をトンネルで潜ると滋賀県に入るのでありますが山の中を走るので風景は再び山とトンネルばかり、土山、信楽、と進み草津で名神に合流し大津、山科、京都とどんどん西に進む。
枚方からは大阪の北側の山を走る新名神を走ると大阪圏の渋滞もなくあっという間に神戸をすぎて加古川、姫路を過ぎれば間も無く岡山県に突入。神奈川、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山と9つの県をまたいでやって来たことになる。
もちろんここまで車で来るのは初めてだったのでタイヤが心配だったのでありますがエンジンは快調で燃費も良く岡山に着いた時点でガソリンは3分の1も残っていた。
昼食がまだだったので高速を走りながらお店を調べたら、岡山のソウルフード「えびめし」というのがあるらしいのでそこに決定し、高速を降りたらグーグルさんの案内でえびめし屋というレストランに到着。
午後2時すぎだったので昼の部がもう直ぐ終わり店が閉まるというタイミングだったけれど、結構お客さんは途切れず入ってくるあたりが岡山の地元民に愛されていることが測れる。
ソース、ケチャップ、カレー粉で炒めたらしい味の海老入りチャーハンがえびめしで美味いが感動するほどのものではなく、いかにも日常食といった感じ。しょっちゅう食べてるとクセになるのかもね。
地元の人は次々と入って来て一様に「えびめし!」と注文していたので人気なのだろうと思ったのであります。
ここから宿に向かったのでありますが途中でガソリンを入れた。
ハイオクがリッター174円のガソリンを7300円入れる。高い!とあの時は思ったけれど今(8月下旬)の価格と比べたら10円/Lくらい安い。ガソリンの高騰なんとかしてくれ!高速代は13300円くらいとこれもねえ、慣れちゃってはいるけど諸外国の高速代の数倍から十倍くらい高いのですよ!なんとかしてくれ!。と岡山の地でなんとかしてくれ!気分になってしまった。
3時ちょうどにこの日の宿のビジネスホテルにチェックイン。
昼寝してのんびりし午後5時になったので、あらかじめネットで目星をつけていた岡山農業高校レストランという店に電話したら、今日は満席で入れないが、今から6時半までならなんとかなる、と言われたので、行きます行きます、と慌てて出かけた。
宿から10分ちょっと歩いた繁華街の一角の外壁修理中の細長いビルの3階にその店はありました。
想像していた大衆酒場的なイメージの店ではなくちゃんとした料理屋風の内装で個室には農業科、畜産科、園芸科、というように学校の科名がついており園芸科に通されて食事をする事になった。
この店は地元岡山をはじめ、全国の農業高校と提携しているらしく、高校生たちが作った野菜や加工品、米を原料にした酒、いも焼酎まである。
生野菜の盛り合わせ、大根の竜田揚げ、大根の田楽、だし巻き卵、メンチカツなどを頼むがどれもうまいじゃあないですか!突き出しで出たポテトサラダに入っていたベーコンもスモーキーで美味しい。
ビールと梅酒を頼んだが日本酒がうまそうなので冷酒を頼んだら季節商品で生酒があった。これもまたうまい。
ご飯に味噌汁を頼んですっかり満足し、そのあと行こうと話していたグルービーというジャズバーはどうでも良くなりぶらぶら歩いてホテルに戻る。
まだ明るい夕方の岡山の街の真ん中を流れる掘り割りに沿って歩くと水の流れが気持ちを和ませるのでありました。
流れは速く落ちたら危険な感じだが、柵をしていないところも多く地元の人たちは危険を十分心得ているのでしょうね。
水辺に降りられる階段もありカナダ藻が揺れる周りには小魚の群れもあった。都市の中に水が流れているというのは心和ませてくれるもので、岡山の街はなかなかいいじゃあないかあ!と、来る前には「何もない街」という勝手な思い込みをしていたのだけれど「なかなかいい地方都市」という評価にぐんと格上げされたのでありました。
7時頃宿に戻り食休みしてからホテルにある大浴場にいくと他の客は二人だけでガラガラに空いていて気分よく湯を浴びていたら、後から入ってきたまだらハゲ親父が独り言はでかい声で話すし、湯船から上がって水シャワーを浴びるときに流れた水がワタクシにの足元にかかったらすまない、というようなことを言ったと思ったら返事をする間も無く水をじゃあじゃあ流してきて足元に水がかかりイラっとした。
他人にかからないように浴びるのが常識だろうと思いながら我慢してたら、ハゲ親父が風呂場から出るときに乱暴に戸を閉めたので反動で戸が空いてしまったのに放置したままいってしまったので仕方ないので戸を閉めた。
せっかくの素敵な街岡山という気分を、お馬鹿な奴にすっかり壊されてしまいこの旅の先に何が起こるのか嫌な予感がしてきてしまったのでありました。
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