2500キロ!ロングドライブ④道後温泉→高知
6月26日ロングドライブもはや四日目。
6時頃起来たら疲れが溜まってきているて体がだるく食欲もあまりなかった。
ここまで毎食毎食うまいものばかりを食べ過ぎたこともあるようだ。
とりあえず旅先でもルーティーンとなっているエノカフェを開いてコーヒー飲み朝食を食べにレストランへ行く。
ホテルの朝食はバイキングで盛りだくさんだったが先ほども申し上げたようにすでに胃が疲れて食欲があまりなかったので鯛茶漬けを軽く食べて朝食を済ましたのでありました。鯛茶漬けは胃にも優しく味もよく美味かった。
9時に道後温泉本館前で昨日別れた娘と待ち合わせをしていたので出て行ったら、温泉街入口に有るからくり時計が9時に動くので人だかりがあったのでついつい一緒に動くのを見る。
なかなか良く出来てたので感心してみていたら最後に観光案内みたいなアナウンスが流れて一気に興ざめする。わかってないなあ。
からくり時計からちょっと遅れて本館前に行ったらなんと有名な道後温泉本館は工事中でカラフルな巨大シートに覆われて何も見えないではないか。
すでに待っていた娘がいたので近くの別館前に行きそこで記念撮影をし別れた。
彼女は午前中この辺りをぶらぶらしてからフェリーで海を渡帰るらしい。
僕とカミさんは道後温泉から今日の目的地である高知まで走るのでありますが、途中四国カルストと四万十川を見るルートを選んだのでありました。
10時ちょい前道後温泉を出発、街道沿いでガソリンを入れると175円/L。横浜の地元の安い店より10円/Lくらい高かったのでありますが、最近のガソリン価格高騰で(8月29日現在)横浜でも190円台まで値上がりしてしまったのと比べると安く感じるから人の感覚の慣れというのは困ったものだ。
これでも他のガソリンスタンドよりは安かったんですけれどね。
ガソリン満タンになったらここから四国カルストに向かっいます。
車のカーナビは古くて役に立たないのでスマホのナビに従ってぐんぐんと山に向かって走っていくのであります。
四国山地を抜けるらしい大きな道をしばらく走って標高を上げていくと、やがて大通りから離れて山間の村落に入る道を指示されたので曲がって行ったらを道幅はどんどん狭くなりやがて車がすれ違えないような林道のような細くてガタガタの道を延々と登って行く羽目になってしまった。
本当にこの道で合っているのだろうかと不安になるのだが、スマホのナビはきっぱりとこの道を指示するので仕方なく登っていく。
やがて周囲は霧に包まれて道沿いの杉林しか見えなくなってゆき不安は増すばかりなのでありますが、時折この先にスキー場があるという看板が現れるので、スキー場があるならば道を間違っていないだろうとちょっぴり不安を払拭しつつ走り続けます。
かなり登ったところにスキー場がありも、もうそろそろカルストちゃんが現れてくるのかなと思ったら甘かった。
道はそこから一旦山を下ってしばらく行くと再び山登り、ナビ上にもカルストの文字は現れないし再び不安になっていく。
気分転換に車の窓を開けて外の空気を吸う。
いい空気を胸いっぱい吸うと気持ちが良いが山道は走れど走れど目的地が近づかず気持ちが疲れてきた。
12時半過ぎにようやく開けた場所に出たら四国カルストだった。
しかし雲の中にあり、高原を示す看板とすぐ横のホテルがぼんやり見えるだけ。
高い山の山頂付近に広く広がるカルストだったが雲がかかってガスってしまい遠くが全く見えないのであります。
駐車場に車を止めて、周囲をぶらぶらしながら時間を潰しているとやがて霧が晴れてきてホワイトアウト状態から脱出し周囲の山々がぼんやりと見えてきました。
いざ山が見え始めると、山肌に無数の石灰岩の岩がボコボコと出ているカルスト地形が現れてくるじゃあありませんか。
標高が高いだけあって山としての迫力り、昨日訪れた秋吉台のカルストよりも迫力を感じます。
少し移動して道端の駐車場に車を停めて写真を撮る。
道端には有刺鉄線が張られていて中には牛が放牧されていたのには驚きましたね。
ガスって全体像がつかめないのでありますが見える範囲の山並みからその全体像と大きさを想像する。
写真を撮って車に戻ると電話とラインが入っていた。
ようやく別天地にたどり着いてそれまでテンパってた心がようやく解放されたと思ったらラインの内容がトラブル勃発、ということだったので今度はそれが気になってしまい景色を楽しめない。
山の上にいては解決しない内容だったので、夕方ホテルに着いてから持ってきたパソコンで調べて解決すると約束して忘れようとするものの、こういうのはなかなかねぇ。どうも気になってしまいその先の運転が集中できないのでありました。
高知県側に入ったら天気は良くなり少しは気分も晴れてきて山を下る間の山村風景が美しく正しい日本の農村風景を堪能する。
カルストを発ってからから一時間くらいかけて山を下り山間の道の駅を見つけたので一休みすることにした。
午後2時を過ぎていたのだけれど、昨日あたりから胃が疲れていたのでお昼ご飯は手巻き寿司とお稲荷さんを半分食べ、あとはソフトクリームを食べて休憩した。
この道の駅から四万十川に向うとこれまでの山道から道は広くなってスピードがあげられるようになった分運転は大分楽になった。
さらに一時間程川沿いを下りいくつかの集落を超える。この辺りもまた田園地帯が広がり美しい。
四万十川と合流するところで道を四万十川沿いに曲がり四万十川の上流に向かって川沿いの道を走る。
川幅はぐんと広くなり流れは穏やかで所々に落ち込みがある。
川は大きく左右に蛇行しその流域には田園地帯が広く広がりさらに山に囲まれている。
こんな川の風景は初めて見た。カヌー下りをするには最高の流れの川だと感じた。
そもそもこの川の名前を知ったのは今から三十年以上前にカヌーイストの野田知佑さんや作家の椎名誠さんの本に四万十川がたくさん登場し、その魅力が余すことなく書かれていたので憧れるようになったのでありますが、それら野田さんや椎名さんの書いた本、映画「ガクの冒険」などのことに想いを馳せながら車を走らせるのは楽しかった。
間も無く沈下橋があったので道を曲がって降りて橋を渡った。
橋は狭くて緊張する。橋の中央で車を停めて写真を撮った。
橋の先でUターンして再び川沿いを走る国道に戻る。
しばらく行くと大きな橋と沈下橋が接近しているところがあったので橋の上に車を停めて沈下橋と川の写真を撮った。
四万十川を見られて満足。ようやく出会えたという感じ。30代の頃に読み漁った野田さんの本や椎名誠の本から30年余、66歳になってようやく会うことができた。
この川の素晴らしさも自分の目で見て初めて実感した。カヌーイストが全国から集まるのも納得できるいい川だ。
川沿いを一時間くらい登ってもその風景は変わらなかった。
昭和、大正、と言う聞き覚えのある集落を通り過ぎ四万十町を超えるあたりで四万十川と別れて高知に向かう高速道路に乗っる。
ここからは一気に高速道路で直線的に高知まで40分くらいで着いてしまう。
高速は前半は無料で途中から有料になった。
高知市内手前のインターを降りると料金は820円。
ここから市内までは15分くらいで道も一本道で分かりやすく宿にはスムーズに行5時すぎくらいに到着。
ラインで来たトラブルもちょっと調べたらちょっとした情報交換がうまくできていなかっただけで解決したのでホッとして夕飯に行く。
夕食はレストラン横の暖簾の下がった小さな個室に通されて落ち着いた雰囲気。
おばんさいのような出方で一品一品出来立てのお料理が運ばれてくるのだがこれが皆美味しいので困った。
もう胃が疲れて食べたくないと言っているのに、一口食べると脳が食べろ!と指令してくる。
自分の中で精神と肉体がタタカイつつ美味しい食事は進んでいったのであります。
お料理はウツボと手長海老の唐揚げから始まり、刺身、本場土佐かつおのたたき、高知豚の煮付け、四万十どりの洋風野菜ソース煮、鮎と野菜の天ぷら、かつお茶漬けなどが出たがどれも料理人の腕が良いらしく味付けも絶妙で大変美味しい。お料理の中身をこんなに覚えているくらいだもの。
8時過ぎ疲れたので寝た。
この日の走行距離はこれまで四日間で一番短い日だったが山道とトラブルの件で肉体的にも精神的にも疲れたのでありますが、憧れの四万十川と四国カルストの雄大な風景に癒され思い出に残る一日になったのでありました。
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