12日間九州縦断の旅その2@太宰府天満宮・吉野ヶ里遺跡
さて、サンライズでの釣りの疲れも癒えた翌日からはいよいよ本格的な九州縦断の始まりであります。
朝一ホテルを出て福岡空港に戻り近くのレンタカー屋さんで車を借りると、再び空港の駐車場へ車を止めて空港内に入ります。
ここで昨日コインロッカーに預けておいた荷物の回収をして丁度羽田から飛んできたカミさんと合流して車に戻りいよいよドライブでの九州縦断の始まりです。
当初の予定では、この日は久住高原から阿蘇まで走りダイナミックな風景を楽しもうというものだったのですが、あいにくお天気は曇りで山では雨も降っているらしいというので、大幅に行き先を変更しました。
まずは福岡から近い名所、太宰府天満宮に行って旅の安全をお祈りしようと車を走らせました。
今回借りたレンタカーは日産のノートeパワーというハイブリッド車でありました。
僕はハイブリッド車を運転するのは初めてで、動き始めにエンジン音のしない車に乗るのに不安もありました。
実際にレンタカー屋さんで車に乗り込みエンジンをかけるボタンを押しても何の音もしないので、次に何をしていいのか戸惑った。
ブレーキを外せば車は動き出すものというのがこれまでの常識だったのですが、出始めは電気で動くハイブリッド車ではフットブレーキを外しても何も起きないので、一瞬どうしていいのかわからなかったんです。
少し考えた後、そっとアクセルを踏んだら車が前進したのでようやく納得したものの、このエンジンスタート時の最初の動きだしにはその後四日間運転しても最後まで慣れなかった。
とはいえ、アクセルを踏んだ時のトルク感はエンジンとは比較にならないくらいいい感じで車をグイッと前進させてくれて気持ちがいい。
先日、テスラの電気自動車に乗った知人が、電気自動車の加速に感動したと話していたのを思い出し、これかあ!と納得した次第であります。
そんなちょっぴり気に入ったレンタカーで慣れない九州の高速道路を使いながら太宰府天満宮まではあっという間でしたが、天満宮の駐車場が祝日ということもあり入るのに行列ができていて車を止めて降りたら出発から一時間くらい経っていた。
駐車場から天満宮の参道までは歩いて数分、これで一回500円ぽっきりの駐車場は安いではないか。
駐車場はすでに半分以上埋まっており、参道に入ると団体客なども多くいて大混雑。
人とぶつからないように歩くのが大変なほどの混雑の中をカミさんとはぐれないように参拝したのであります。
本殿まで人混みの中を歩くこと20分くらいかな、着いてみたら本殿は改修工事中でその手前に特別な拝殿がありそこに参拝する。
この神社は皆様ご存知の通り菅原道眞を祀った学問の神様なので普通はなば合格祈願やら学問成就を祈るところでありますが、何も学んでいない僕はとりあえずお門違いと知りながらも健康と今回の旅の安全を祈ったのであります。
拝殿から戻る途中の境内には猿回しや南京玉すだれなどの大道芸も出ていて人だかりがあり賑やかでありました。
帰り道の参道では、ここの名物の梅が枝餅を買って食べつつ土産物屋さんを覗きながら歩き、太宰府天満宮駅前のうどん屋さんで九州独自のゴボウ天うどんを食べて太宰府天満宮を後にしました。
さて次はどこさいくべえ?といろいろ考えたのですが、地図を見たら通り道に近く吉野ヶ里遺跡があるのを発見し、そこに向かうことにしました。
高速道路を久留米方面に走り分岐を長崎方面に行くとすぐに降り口があり一時間ほどで吉野ヶ里遺跡に到着。
田んぼの向こうの林から移籍の復元した建物の屋根が見えただけで大興奮しつつ駐車場に車を止めて中に向かいました。
太宰府天満宮に比べたらこちらは祝日でも比較的空いていて歴史公園内の建物をぐるぐる回り、弥生時代の生活に想いを馳せたのでありました。
案内の学芸員さんらしきおじさんと話をしたら、建物を作り一枚一枚の板や柱の表面の仕上げを当時の手斧(ちょうな)で削ったようなウロコ模様のような仕上げをしてあることなどを聞き、復元の手の込みように感動とコーフンをしつつ見て回ったのであります。
復元展示は実によくできていて、博物館の制作に30年近く携わった僕でも感心する出来栄えで、マジで見ていたら一日あっても足らないくらいの素晴らしいものだったのですが、この日は南阿蘇の宿に夕方までに着かねばならぬので一時間ちょっとで駆け足で見て、後ろ髪を引かれるようにここを後にしたのでありました。
吉野ヶ里遺跡を出て再び来た高速道路を少し戻った先のジャンクションを熊本方面に向かい熊本市内まで一気に走ります。
高速道路の地名の看板が熊本の地名に変わってくると初めて訪れる熊本県にテンションが上がり、アクセルを踏む力も入りついついスピードを出してしまう。車の流れに乗りながらなんとか走って熊本市内で高速を降りると一般道で南阿蘇に向かいます。
初めは広い国道らしき道をしばらく行くと何度か曲がるうちに道は山道に入りカーブと上り坂の連続になりました。
ここでもノートeパワーちゃんは力を発揮してくれてトルクフルないい走りで快適走行でしたよ。だんだんこの辺りからこの車が好きになって来た。そういえば高速走行でのハンドリングや足回りもしっかりしていてなかなか良かった。
山道をしばらく走るといよいよ目的地まであと数キロというとことで片側一車線の長い直線道を走っていたところ、先行車の一台前の車が右折しようとウインカーを出して止まったところに、先行車はブレーキも踏まずに突っ込んで後ろからおカマを掘ってしまった。
ありゃりゃ、やっちゃったよ、と車間距離を十分にとっていた僕の車にはなんの被害もなかったのでしたが事故の目撃者になってしまった。
しかしながら、もうすでに宿に到着しなければならない時間が迫っていたので、ごめんなさいしつつ事後現場をスルーして宿に向かう。
事故車を追い越す前に当たられた車の運転手のおばちゃんが自分で出て来たので救急の怪我でもなさそうだったのでそう判断したものの、追い越しざまにチラ見したぶつけた方の車はボンネットが大きく凹んでおそらくは自走できないほどの事故であったとおもわれるので、ちょっとその場をさってしまったことに後ろめたさを感じつつ宿に向かう。
事故現場から10分ほどで宿に到着。
自分が事故に巻き込まれなかったことにホッとする。太宰府天満宮でのお祈りにご利益があったか。
宿では温泉に浸かり、バイキング形式の夕食で地元の馬刺しと球磨焼酎を美味しくいただいたのでありますが、何と無く事故のことが気がかりでモヤモヤした状態だったのでありました。
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