男女群島遠征2024春③@サンライズ新海
サンライズ新海で行く男女群島遠征三日目です。
この日も朝7時にコーヒーを淹れて寝ていた皆さんを起こし無理やり飲ませる絵のカフェを開店しました。
寝起きの皆さんの表情は様々ですが全体的に微妙な感じ。
この後朝食をとってから三日目の釣りが始まりました。
この日もお天気は薄曇りで暑くも寒くもなく海は凪で絶好の釣り日和。
ところが最初に入ったポイントは魚の反応がいまいちで船は移動をして昨日よかったあたりに移動します。
ここではカンパチジギングとキハダのキャスティングを始めました。
ジギング組では昨日からコスモKと改名した元Kさんがカンパチをヒット。
鉄ジグのイチゴミルクカラーに来ました。
すると間も無くキャスティングをしていた怪魚ハンターにキハダがヒット。
なかなかの引きで竿先をグイグイと引き込んで楽しそう。
僕は横目でそんなファイトをチラ見しながらもっぱらアラ(クエ)を狙っていましたがアタリもなく。
5分ほどのファイトで上がって来たのは20キロくらいのキハダマグロでした。
以前いただきものの男女群島を食べたことがあったのですが、これが大変美味しかったのでそんな話もしていたことからかキハダはキープしました。
コースを変えながら流していくと今度は昨日一日船酔いでダウンしていた中洲さんが復活ヒット。またまたキハダです。
この日の朝、一日ぶりにベッドから起き上がれてキャビンに登場した中洲さんですが誰かが「二日間大丈夫でしたかあ?もう今日帰りますよう」などとからかったらご本人も一瞬本気にして「えええ?そんなに死んでました?」みたいな反応をしたのが可笑しかった。
元気を取り戻した中洲さんはキハダとのファイトもソツ無くこなし5分ほどのファイトで先ほどとほぼ同サイズのキハダが上がって来ました。
僕はここで方針を転換して、アラ狙いはやめてでかいカンパチ一本に的を絞り込みスピニングロッドに持ち替えてしゃくる事にしました。
一時間ほどこれといったアタリもなくしゃくり続けましたが、山形Nさんにいいサイズのヒラマサがヒット。
朝一のコスモKと山形Nさんは今回が初の男女群島遠征なのですが、こうしてどんどんカンパチを釣り上げ大活躍でありました。
そのほかは昼頃までに泳がせ釣りをしていた根魚王がでかいカンパチを日本あげたくらいでこの日の出だしはスローな感じのスタートでありました。
お昼によく冷えた素麺を腹一杯いただき午後の部の開始です。
男女群島の海の上で冷えひえそうめんが食べられるなんて、なんという贅沢か。
サンライズの場合、釣りに対するホスピタリティだけでなく食事が旅館並みに美味しいし充実しているところが素晴らしい。
さらについでに書くと、ベッドに使っているマットが良いせいか深く眠ることができて、普段不眠症で睡眠薬を飲んでも六時間で目が覚めてしまう僕でも八時間きっちりと眠れて疲れが取れたのは大変ありがたかった。帰宅してからこのマットの購入を真剣に考えているくらいなのでありました。
さて午後の釣りが始まると早速ヒットさせたのは怪魚ハンター。
良いサイズらしい魚がかかったのですが惜しくもバラしてしまい、ほぼ同時にヒットさせた山形Nさんが今度はブリをキャッチ。
ようやく魚の活性が上がってきた感じでそのすぐ後にサワさんも同サイズのブリをキャッチしリリースします。
カンパチ狙いの僕は底から20〜30メートルを黙々としゃくっていたのですが、着底とともについにヒット。
グン!と重い感触が腕に伝わりいい感じ。まあまあサイズのカンパチだな、と思いながら根を切るためにいとをゴリ巻きしていくと、あれ?急に魚が引かなくなった。と思ったところにせーいち船長がニヤニヤしながら近づいてきて、やりましたねえ、と声をかけてくれたので、僕もようやく、ああそういうことかあ、と気付いたんです。
魚はカンパチではなくアラなのでありました。狙うのをやめた途端に釣れるなんてなんとも皮肉なものなんですが、釣りではよくあることで、結果的にはアラが釣れて僕だって大喜び、しかもサイズもまあまあデカくて10キロくらいありそうじゃあないですかあ。
ようやく三日目で狙っていたアラが釣れてこれで嬉しいのと同時に今年のノルマも達成したかと一安心。ここ数年は毎年最低一本はアラを釣るのがノルマ的になっていてそれなりのプレッシャーがあったんですよ。
そこからしばらくはあたりが遠のいた後小さな移動をしたところで魚が湧いてトップで投げる人とジギング組に分かれて釣りをします。
そんな中でまたまた絶好調の山形Nさんとサワさんがいいサイズのブリをキャッチ。
さらにほぼ同時に怪魚ハンターがカンパチをジグでキャッチと一瞬入れ食い状態になりました。
僕にもカンパチらしきアタリがあったのですが惜しくもバラシ。
我らの船の周りを見渡すとキャスティングでは届かない距離には必ずと言っていいほどマグロのあげる飛沫が上がりその上をカツオドリが垂直に海面に突っ込む姿が見らていたたのでありました。
そんな中で元気が出てきて好調の中洲さんがカンパチを立て続けにヒットさせて機能とは別人の笑みを浮かべておりました。
30分後くらいにまたまた地合いが来て僕にはカンパチが、怪魚ハンターにはヒラマサがヒット。
僕の使っていたジグはアンチョビットシャープ330gのイチゴミルクカラー。この日はイチゴミルクが良かったですねえ。
サイズ的には満足のいくものでは無かったもの釣れれば嬉しいもんです。
そしてさらに昨日の船酔いによるタイムロスを取り戻さんと本日絶好調のまたまた中洲さんがヒット。
今度はカンパチではなくアラの引き方。船長がすぐに気づいておめでとうございますと声をかける。
上がって来たのは船長の予告通り見事なサイズのアラでありました。
そしてさらにさらに中洲さんにカンパチがヒットと勢いが止まらない。
釣りができなくて船の中でずーと寝ていた人が起き抜けにサクッと魚を釣ることはままあるのですが、キハダ、カンパチ、アラ、と短時間で次々釣り上げる中洲さんのあまりの効率の良さはまさにその見本と言えたので、僕も効率的でいいですねえ、などと声をかけて笑った。
この後ムロアジのフカセ釣りをしていたサワさんにカジキがヒットしたため釣りを中断し僕はシャツを脱いで日向ぼっこをしながらビールを開けてリゾート気分を味わっておりました。
そんなこんなで時は刻々と過ぎて早くも夕まずめとなりました。
そんな中でいちばんにヒットさせたのはまたまた山形Nさん、本当によく釣る。
彼は朝から、いや昨日あたりからアラを狙って底をトントンと攻めていたようなのですがヒットするのは意に反してカンパチばかりの様子でここでもまた上がって来たのはカンパチだったので嬉しいやらなんやら微妙な表情なのがおかしい。
午後6時を過ぎたあたりでこの日の最後のポイントに入ります。
明日最終日は早い時間に男女群島を離れなければならず、釣りをする時間が短いので、早起きして釣りをしようという作戦なのでそれに前倒ししてこの日は早めに釣りを切り上げて寝ようという作戦だったのでありますね。
ここでは今回ミニイールという小型のルアーでスマガツオばかりたくさん釣っていたY店長が今度はジグでもスマをヒットさせます。
さらに好調男女群島初体験組のコスモKが(もはや呼び捨て)カンパチをヒット。
一方で根魚王はアラ狙いでジグをしゃくるも何故か一人だけションベンダイを三連発させて渋い顔をなさっていた。
いつも思うのだが、ションベンダイ、という魚の名前はあまりにも不名誉な名前で名付けられた方はさぞや不本意だろうなと思うし、ションベンダイ、という名前をつけた方のこの魚に対するニクシミのようなものも感じられて、一体何があってこんな名前になったのだろうとションベンダイに同情するのでありました。キレイな魚なのに。
夕日が傾き横から日差しが当たる時間になった頃に僕にもヒット。
今度はカンパチの引きだったのですがサイズはなかなか思うようにはならなくて釣れて嬉しいのだけれど残り時間は少なくなるしそろそろでかいのが来てくれないかなあと気持ちも焦る。
午後6時半を過ぎて最後の流しになった時、底からしゃくり始めた僕のジグにアタリがあるのですがなかなか魚が掛からない。
さらにそのまま誘い続けると魚は追いかけて来ている様子で二度ほどアタルもののなかなかフッキングしない。
20メートルくらい誘って来て一瞬ジグを止めたところにガツンと来た。
ここまで追いかけて来て食ったのだからカンパチに違いないと気を抜かずにファイトする。
手元にはグイグイと子気味良い感触が伝わり楽しませてくれるし重さもそこそこある感じだ。
ところが、あるところまで来たら突然魚が引かなくなった。
あれ?どうした???と巻き続けたらなんとカンパチではなく現れて来たのはアラではありませんか。
僕がヒットさせるまでの様子をすぐ横で見ていたY店長も、根魚のアラがこんなに上の方までジグを追いかけて来てヒットしたのには驚いていたほど、僕自身も初の体験に、釣りをしていると何が起こるかわからないものだと驚いたり感心したりしたのでありました。
アラは意外とそこにべったり張り付いているというよりもう少し上にいるのかもしれないと推測すると昨日一日中アラ狙いで底をネチネチ釣っていたのに釣れなかったのも頷けるのでありました。
この一匹をもってこの日の釣りは終了となり、投錨する場所に移動して船をアンカリングしたところで夕食の支度を待ちながらシャワーを浴びたり小物釣り美しくダイナミックな風景を楽しんだりして過ごします。
大自然に囲まれた中でのお疲れのビールもたまらなく美味しい。
僕は今回ハンドメイドジグのツキジグのビルダーである築山さんから特別にプレゼントされた120gくらいのツキジグとは全く違う細身の形のプロとジグを試してみることにして、そのジグを開封してからセッティングして釣れるまでの一部始終をY店長にビデオ撮影していただいた。
ジグを出してセッティングし、海に放り込むところまではワンカットで撮影したもののいくら男女群島とはいえそう簡単に魚がかかるわけではない。
一旦ビデオをカットして釣れるまで待っていてもらったら以外とあっさり何かがヒット。
出来の良すぎに笑いながら巻いてくると小さなアラカブがかかっていた。
魚をカメラの前に突き出した後リリースして撮影終了。ツキジグは良く釣れる(笑)
ちょこっと夜釣りをしたらマツカサウオも釣れました。
夕食の支度ができてみんなで最後の夜を乾杯し美味しいもつ鍋に舌鼓を打ってこの世は早めにベッドに入ったのでありました。
翌日最終日は4時半起床で9時頃までが勝負の短時間の釣り。明日遅はでかいカンパチを、と期待しつつワクワクしながら眠りについたのでありました。
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