男女群島遠征2024春④＠サンライズ新海

男女群島遠征もいよいよ最終日となりました。

今回は四日間凪の海でたっぷり釣りができたし、魚もたくさん釣れたのでこの時点でかなり皆さん満足されていたようではありましたが、僕自身は
サイズ的にもう一つ物足りないものがあって、なんとか最終日にデッカいカンパチを掛けたいと密かに熱く燃えていたのでありました。

この日は午前9時前には男女群島を離れて唐津の呼子港に向かわないと飛行機の時間に間に合わないので、上がりが早い分釣りのスタートも日の出前に出船して釣りを開始です。

最終日のこの日まで凪が続き今回の男女群島はとても優しく僕らを迎えてくれたのであります。

走る船の上から見える夜明け前の男女群島がオボロゲに見える風景は幻想的でありました。

西の空には満月がまだ高くありましたが、釣りを始めて間も無く太陽が上がってくるとその姿も消えてゆきました。

美しい大自然の中で釣りができることに深く感謝し、なかなか一般の方が来ることの出来ないこの島をこうして眺められることにも幸福感をに満たされました。

時間一杯までシャクリ倒したのですが、この日の魚はやる気がないのか、潮が良くないのか魚はあまり釣れなく山形Nさんがカンパチを一本釣っただけで他に目ぼしい釣果はありませんでした。

それにしても、今回初の男女群島で初のカンパチ釣りと言っていたNさんたら、一体カンパチを何匹釣ったのだろうかと思うくらい毎日たくさん釣っていたのでありますね。おそらく一人で20本くらい釣ったんじゃないかな。ご本人は後半はクエ狙いで最後までボトムをトントンと攻めていたようでしたがこの日も釣れたのはカンパチ。カンパチマスターになっていたのでありました。

午前9時前には魚も釣れないので粘っても仕方ないと、釣りを終了にして帰ることになりました。

朝っぱらからお疲れ様の乾杯をして四日間の釣りを終えます。

ここから一気に船は北上するのですが、この日は時間が経つにつれて風が強まり風向きも向かい風、波も向かい波という予報でした。

案の定、走り始めてスピードを上げると船の舳先は波に叩かれキャビン内も結構な振動でしたが、釣りに疲れた一同はベッドに潜り込んで寝たり、ソファでうウツラウツラ居眠りしたりとお気楽にしていましたがセーイチ船長は寝ているわけにはいかない。

船長だって疲れているのであろうに、クルーのユウキくんと二人しっかりと見張りをしながら安全航行します。ありがたや。

２時間ほど走るとスマホに電波が入るようになり、4日分のお知らせが一気にスマホに表示されるので仕事のやりくりをつけてきたメンバーは色々と忙しくなってきておりました。

船が五島列島の中まで達すると幾分波が和らぎ船の揺れもおさまったあたりで昼食が用意されて出てきます。

この日のお昼ご飯は親子丼。ユウキくんの作るお料理はどれも美味しく、今回の遠征も釣り以外に食事も満足、ベッドの寝心地にも満足とサンライズのトーラルのホスピタリティの高さに感心させられました。

釣りの方もこの間本ブログに書いてきたように、カンパチは最大が29キロ。さらに記録的なサイズのシロカワカジキが上がったり、アラ（クエ）がトータルで8本も上がったりと大変満足のいく釣果でありました。今回はスマガツオがたくさん釣れて全部で20本近く釣れたのではないだろうか？これらは美味しいのでキープし持ち帰ることにしました。

持ち帰る魚以外の魚は基本的に全てリリースし、29キロのカンパチも多分タグをつけてのリリースをしたようでした。

今回の男女群島遠征は僕にとっては満10年を迎えた記念すべき男女遠征でありまして、その遠征が四日間も凪で、こんなにたくさん釣りをしたことはないのではないかと思える程釣り三昧の遠征でありました。

一方でスマホの電波が通じて現実に引き戻されたと同時に僕の中には世の中の不穏な動きが蘇り、一体この平和な中での釣りがいつまで続けられるのだろうか、という思いが湧き上がってまいりました。

そして平和な世の中を維持するために自分のちっぽけな力でもできることはやっていこうと決意したのでありました。

写真協力：Ebb&Flow  サンライズ新海

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