北海道ツーリングに初めて行った!その15 大洗フェリーターミナル〜自宅
7月9日、北海道ツーリング最終日、といっても朝起きた時には僕の乗ったフェリーはすでに太平洋上を南下していて、朝5時過ぎに目が覚めてロビーに行くと大きなガラス窓から三陸海岸が見えていた。
船上でも一人コーヒーを淹れて飲み朝食はカップうどんで済ませた。安上がりだ。
6時になると大浴場が開いたので風呂に入りサッパリして風呂場の脱衣所の体重計に乗ったら70kgを超えていてガッカリした。やっぱり北海道で太らずに帰ることはできなかったのか、という思いだったのであります。
ベッドでゴロゴロ音楽を聴いたりしているうちに昼になると、船内放送があり大洗港到着が30分早まって午後1時半になるとの事なので、ぼちぼち船を降りる支度をはじめる。
1時頃になると船内は早くも下船しようという人たちが動き出したのだけれど、僕は下船の合図があるまでベッドでのんびりしていた。人より早くバイクに辿り着いてもどうせ全員揃うまでは船から出られないからだ。
1時半前にフェリーが着岸したので荷物を持ってロビーまで出たらすでに下船の行列ができていたので、後ろには並ばず行列の横にある椅子に座って、行列が流れはじめるのを待った。隣にいたライダーと話をしたら5日間の北海道ツーリングの帰りだという。仕事を持っているとこのくらいの期間がやっとなんだろうなと思った。休みが昔より増えたというけれど日本人は働きすぎだよと思った。
やがて列が動き出したので最後尾について階段を降りてバイクの停めてあるフロアーに降りバイクのもとに戻った。
気が早い人はバイクの固定を外す作業中だというのにエンジンをかけていたが、密室でエンジンをかけて排気ガスを出すのはやめてほしいと思った。バイクの固定が全て外されると上階に登るためのスロープが降りてくる。僕らバイクが停めてあるのは二階のフロアでその下の一階に停めてある自動車が先に上がってきて上階の出口に出てゆくのを待ち、その次がバイクの番になっていたのでしばらく待っていたら、数台前に止まっていたBMWの1200RSというバイクに乗っていた人が僕のところにやってきて、トップケースは純正ですか?と聞かれたので、後付けの他メーカーのものですと返事をする。彼は純正の物を使っていたが今回のツーリングでサイズが小さく感じてもっと大きいのを探しているのだと話した。こういう場所でも情報交換できるのはいいなと思った。
一回の車が全て出た次に僕らバイクと同じフロアに停まっている車から下船が始まる。車を誘導する係のお兄さんが誘導を無視して走り始めた年寄りの運転する車に危うく轢かれそうになっていた。
そんな様子を見ているとようやくバイクの順番になり合図に従ってスロープを上がって船の外に出た。
暗い船底から明るい外に出た時の開放感は良い。船を出たバイクたちが嬉しそうに走り去っていく。僕もその中の一人になって走りはじめたのだが、信号で止まった途端にキビシイ現実が待っていた。太陽の熱がジャケットを突き抜けて腕や肩に伝わってくるではないか。焼けるような暑さにこれはヤバいと感じた。横浜の自宅までここからおよそ150キロ、果たしてこの暑さに耐えられるのだろうか。
街を抜けて高速道路に入る、入り口で仲間を待っていた先ほどのBMWの人が追い抜き様にサヨウナラの挨拶してくれた。
高速に入って風を切り始めたら暑さは緩和されて少し楽になった。空も入道雲が立ってきて曇ってくれたのがありがたい。
常磐道に入ると石田のSAに入り水分をとって小休止する。こまめに水分を取らないと熱中症になりそうだった。常磐道は最高時速が時速110キロ制限になっていたが一番左の走行車線を100キロでゆっくり走った。ここまできて焦って飛ばして事故を起こしたくなかったのだ。広い北海道を走ってきた直後だったので自宅までの150キロは大した距離に感じられなかった。北海道の街を四つ分走るくらいの距離だからだ。距離感が麻痺しているというのか北海道モードになっていた。茨城県から鬼怒川を渡り千葉県へ、利根川をわたり埼玉県へ行くと東京まで50キロの看板を見たら、もうすぐそこだねという感覚だった。
三郷から外環道に入りナビに従い走る。ところが本来なら外観三郷に向かところを間違えて高速を降りてしまい、Uターンして乗り直した。
この辺りから雨がポツポツ降ってきて時折顔に当たる。外観三郷の先は長いトンネルで雨に濡れる事なく市川まで走ることができた。
ジャンクションを東京方面に曲がり市川料金所を通過したところのPAで小休止してルートの再確認をする。時常磐道から外観経由で都内を抜けるのは初めてだったので間違えないように慎重に行く。
ナビに示された自宅までの距離を見たらあと70キロほどだった。稚内から紋別に向かった時のことを思い出したらもうすぐじゃないか、と思った。暑さもここまではなんとか耐えられる暑さだったのだけれど、首都高に入ってお台場から東京港トンネルに入った途端にものすごい熱気に包まれて苦しいくらい。メーターの示す外気温は37度だった。体温より高いではないか。幸い車は流れていたので直ぐにトンネルから出ることができたので、大井のPAに入りヘルメットを外して涼んだ。
ここからの残り40キロは走り慣れた道なので間違えることもないし距離感も掴めている。もう直ぐ自宅だなと感じていた。
湾岸線を空港トンネルを抜けてつばさ橋、レインボーブリッジとゆくと常磐道からは小さく見えていた富士山が大きく正面に見えて「おかえり」と挨拶をしているように見えた。
横浜新道に入るともうほんのわずかだったが、こういうタイミングで気を緩めた事故が多いというのを思い出し気を引き締める。新道を降りて一般道に入るとすれ違うバイクがある度ヤエーをしてしまいそうになりおかしい。
午後5時16分自宅に無事到着。総走行距離は2731キロだった。鹿児島の指宿半島から稚内までの道のりにほぼ等しい距離だ。
1日あたりの平均走行距離は300キロ以下に抑えたのが功を奏して疲れはあまりなかった。
今回のツーリングはただ走っただけのツーリングに感じたので、次回行くときにはもっと時間に余裕を持って行き先でのんびり遊んだり地元の文化に触れ合ったりしたいと感じた。
この日使ったお金
食費 600円
高速代 4500円くらい
初めての北海道ツーリング編はこれにて終了です。
長い文章にお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。
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