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2025年4月

2025年4月19日 (土)

コルトレーン8耐その3@小笠原丸内

え~と、コルトレーンをまだ聴き続けています。

 

午前11時に竹芝桟橋を出航した小笠原丸もたぶんもう少しでおおよそ中間地点の八丈島にさしかかると思う。

 

東京湾内はスピード制限があるので、東京湾を出た途端に船はスピードを上げて、現在はまあまあの時化の波をかき分け、大きな船体をもったりと左右にゆらしながら走り続けております。

 

日もどっぷりと暮れて、こちとらお腹は一杯だし、ビールからワインにリレして

少々眠くもなってきた。

 

しかし、マイ・フェイバリット・シングスを聴きながら、これまでの視聴時間を計算してみたら、このグラーツのライブを聴き終えた時点で7時間ちょっとで、8耐と呼ぶにはあと一時間足らない。

 

 

あとCD一枚分だ。

最後は何て〆ようか?とダウンロードしてある残りのアルバムを見たら1964年録音の未発表テイク集と日本のライブしかない。

 

ライブ・イン・ジャパンて確かレコードで持ってるのは二枚組で二時間近くあったはず。

今CDで出てるのはどういう事で60分なのか知りたいけど(たぶんレコードも二枚で60分だったのね)、せっかくここまで黄金クァルテットできたのだからライブではないけれど同じメンバーで締めたいな、なんて思ったら、残るもう一枚(ステラー・リージョン)もピアノのマッコイとドラムのエルビンがそれぞれアリス・マクロードとラッシッド・アリに変わってるじゃん!

 

じゃあ、せっかくだからライブで攻め倒そう!という事で、ラストはコルトレーン・イン・ジャパンにしました。

 

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MCは油井正一さんの若い声かな?

ライブの後に日本のミュージシャンとオールナイトでジャムセッションをやると言ってるではないか!

 

これは一体誰が参加したのだろうか?

どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

 

当時1967年だっけ?フリージャズやってた日本のミュージシャンて高柳先生くらいしか思い浮かばないので誰なのかも知りたいし、冨樫さんもやってたのか?

はたまた御大の貞夫さんやジョージ川口さん辺りが出てきたのか?興味は尽きないですね。

 

話を戻すと、この東京厚生年金会館でのライブはレコードで持ってるのと同じっぽいですね。

 

とは言っても、ライブ・イン・ジャパンも最初に発売されたテイクと1970年代後半に再発されたものは別テイクで中身が違う。

 

そのどちらなのかは、ウチに帰ってレコードと聴き比べてみないと分からないけど、サブスクはこの手のレコーディング・データが貧弱なのが残念。

アメリカには良いのがあってデータもリンクも豊富な上に音質もハイレゾのがあるらしいけど(ルーンね)、色々ハードルがあってそっちに行けない。

 

あ、また話がそれた。

集中力が切れてるな。

 

コルトレーンはこのコンサートではヤマハさんから貰ったアルト・サックスを吹いているけれどテナーと何の遜色もないのは凄いなあ。

 

テナー、ソプラノはB♭キーなので運指が変わらないけれどアルトとバリトンはE♭なのでけっこう面倒くさいんだけどね。

普段からアルトも吹いていたのかな。

 

 

初めて二十歳くらいの頃この演奏を聴いた時はすご~くフリーな演奏に聴こえたけれど、あれから半世紀弱音楽を聞いてきた耳にはちゃんと調整の取れた美しい音楽に聴こえるではないか!

 

半世紀前、コルトレーンはフリーになってダメになった、的なら評価を当時のジャズ評論家達の大勢がしていたけれど、大きな間違いだよねぇ。

きっとまだ評論家の皆さんも耳が若かったんだろうな。

 

最近はプロのミュージシャンがジャズを語れるようになったので、昔のようなインチキジャズ評論家は一部のジャズ喫茶マスター上がりくらいしか居なくなって良い傾向だと思うんですけれどね。

 

あれ?コルトレーン、ファラオ・サンダースの後のソロはテナーに持ち替えてる。

 

やっぱりこっち(テナー)の方がいいな。

 

よ~く聴いてると先程まで聴いていたマッコイ、エルビンのクァルテットのライブより、こっちのサウンドの方が洗練されてる気がする。

 

モードから比べるとかなりフリーな感じはするけれどコルトレーンの音は洗練されているし全体の構成も素晴らしい。

 

元ジャズピアニストで小説家だった原寮さんがコルトーンの日本でのライブを生で見て衝撃を受けた!とどこかに書いていたけど、これは生で観たら人生変わりそうな演奏だ。

 

 

なんて思っているウチに一曲目の演奏は終わり最後の曲メディテーションに突入して行くのであります。

 

この演奏、僕の持ってるレコードと違う感じ。オリジナルの音源なのかもしれませんね。

 

ラストの、メディテーションも凄い!

またアルトに持ち替えてるけど、アルトの音が良い。

 

管楽器って普通は新品は音が抜けなくて、ある程度吹き鳴らし込んではじめて鳴るようになるものなのだけれど、貰ったばかりの楽器とは思えない鳴り方をしている。

 

さらにドラムソロの後にクラリネットのソロが入るのだけれど、音の使い方からしてファラオ・サンダースっぽいんですけど、この辺もご存知の方がいらしたら教えてください。

 

最後の会場MCで、二時間十分の演奏もこれで終わりです、みたいな事を言っているので、すごいライブだったんだなあ!って感動してます。

 

なんか、久しぶりにちゃんとコルトレーンを聴きたら新しい驚きと発見ばかりではないか!

今まで何を聴いていたのだ!?と自問自答してしまった。

 

 

ワタクシのコルトレーン8時間耐久視聴も何とか最後まで聴き遂げられました。

皆様のお力添えあっての勝利であります。(勝ったのか?)

 

こうして聴いてみて改めて今のデジタル時代は便利だなぁ、と思いましたよ。

 

二枚組のアルバムのアルバム四種に二枚足して合計十枚分のアルバムを出先でぶっ続けで聴くなんてつい数年前までは考えられなかった。何らかのメディアを持って歩かなければならなかったし、プレーヤーも必要だし。

音質云々は別にして、こういう聴き方ができるって文化も変わっていくんだなぁ、ってしみじみ思いました。

 

8時間分の駄文に最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。

 

中々できない良い経験ました。

そして、コルトレーンはやっぱり良い!

 

 

2025年4月18日 (金)

コルトレーン8耐その2@小笠原丸内

さあて、コルトーン連続視聴はアルバム4枚目、正確には一つを除いてみんな二枚組なので7枚目に突入しております。

 

さすがにちょっぴり飽きたのでシャワーを浴びて、ついでに船内を少しうろついて気持ち新たに聴き始めました。

まあ、レースで言うピット・インみたいなものです。

 

あ、さっき書いてたときのグラーツのライブの途中からということになりますね。

 

このアルバムは出だしの一曲目がバイバイブラックバードで、一曲挟んで三曲目はソプラノで枯れ葉をゴリゴリに吹いててすごく参考になる。

ちょっとこれ、家に帰ってから聴き直してコピーしよか。

 

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スタンダード曲をコルトーンがゴリゴリやってるのはソフトリーくらいしか知らないのですごく参考になります。もちろんこんな風には吹けっこないんですけどね。

 

こういう演奏を聴くと、曲が簡単とか難しいとか言ってるうちはシロートの域から抜け出せなくんだなぁ、って思い知らされる。曲へのアプローチは演奏家の独創性と創造力次第なんだな、って改めて思い知らされた。そもそも考えてみたらジャズそのものが独創性と創造性の音楽じゃない、って気付かされた。

いやぁ、ジャズを聴き始めてもう半世紀以上経つっちゅうのに気づくの遅い。反省してます。

 

話がコルトーン8耐からそれてしまった。

今現在、午後5時半を周ろうとしているところなので、午前11ちょい前から聴き始めて、若干のお休みは頂いたものの、すでに

6時間以上が過ぎている。

 

この後、6時になったら夕食を摂りながらまたビールなんぞを飲んで勢いづくので、ざっくり午後8時くらいまで聴き続けたら一応目標達成かな。その時間には眠くなっちゃうし。

 

続きは明日の朝起きてからの気分次第ですね~。

 

なんてごまかしてご飯食べて寝ちゃおうかと思いながらも、持ち込んだマルミヤのレンチンビビンバを食べてビールロング缶を開けたところでインプレッションズのベースソロが始まる。ボリューム上げてジミー・ギャリソンのアルコのソロを聴いてるとこれまた良いではないか!

 

さらにその後のコルトーンがまた凄い!

たぶんオリジナルのビレッジ・ヴァンガードのライブより良い。

 

そういえば、あのアルバムは僕が高校2年生の時に初めて買ったコルトレーンのリーダーアルバムだ。

などと時化の海で左右に揺られる身体を壁にもたれかけながら聴き続ける。酔っ払っているわけではない。

 

このアルバム音質もまあまあだし今までちゃんと聴かなかったのが悔やまれる内容。

 

もう一度頭から聴き直したいくらい。

さて、満腹になったし、ワインも飲み始めちゃったしどうしようか。

 

続く,...

 

2025年4月15日 (火)

コルトレーン8耐聴取に挑む@なぜか小笠原丸

ここ数年、年に一、二度小笠原島に釣りに行く。

ご存知かと思いますが、小笠原諸島へのアクセスは東京の竹芝桟橋から小笠原丸に乗って24時間かけて行く以外に手段はないのでありますが、この24時間も初めて小笠原日行った時は長くてすることもなく、退屈で堪らなかったものが、何度か行っている内に時間の使い方を覚えたのか、慣れたのか全く苦にならず、飛行機での短時間移動に比べると身体への負担も少なく感じるのようになってしまいました。

 

とはいえ、畳一畳分の狭いベッドに24時間ただ寝ているのも苦痛なので色々時間潰しの道具を持ち込んだりするのでありますね。

 

ワタクシの場合は毎回ノートパソコンを持ち込んで音楽制作ソフトで曲作りをするというのがメインになっていまして、まぁ曲といっても大したものではなくて、釣りのビデオのバックに流す程度の簡単なものなんですけれども、今年2025年4月の小笠原母島への釣り遠征時にも例年通りパソコンを持ち込んだのでありました。

 

例年通り午前10時過ぎに船に乗りこむと出船も待たずにビールを飲みながらお昼ご飯の島寿司なんかをいただいていい気分になり、さあこの先まだ24時間以上何して過ごそう?となり普段ならここでもうすぐにゴソゴソとパソコンを取り出して曲作りを始めるのでありますが、今回はなぜかそういう気分にならない。

 

他にやりたいことも特にあるわけでなく、いや、むしろやることなんか他には何にもない。あると言ったら船内をウロウロと歩き回るくらいで、あ、そうそう、言い忘れてましたが、小笠原丸はWi-Fiはないので、船が東京湾をでしまう昼過ぎくらいからはスマホもいじりようがなかなるんです。

 

僕らの利用している特2等という部屋は、畳一畳分の個室にテレビが付いてるので、これで船内で流されている映画を見る事はできるのですが、映画を観る気分にもなれないし、さぁどうする、となってしまいました。

 

そんな状態になった時、たまたまスマホのサブスクで聴いてたのがコルトーンでありまして、次は何を聴こうかな、ってリストを見たら普段家では聴かないような、かつては埋もれていたライブの発掘音源がずらっと並んでいるじゃあありませんか!

 

中身をチラ見して見ると、1963年前後のコルトーン・クァルテットとしては一番脂の乗り切った、ワタクシ個人的にも一番好きな時期のコルトーンが沢山ある。

みんなライブオンゲなので、これまた一曲が二十分くらいは当たり前にあって、レコード時代には片面に収まりきらなかったような猛烈に長くて熱い演奏が収録されているではありませんか!

 

ようし!この機会にこれらの爆裂長々演奏をどれくらい頑張って聴けるかやってみよう!とアホな事を思い立ってしまった。

 

ワタクシ、思い立ったらすぐやらないと気が済まない性格なのでそれまで聴いてたジョニー・ハートマンとコルトーンをプチッ!と切り替えてまずは軽めのパリのライブから聴き始めた。

 

このアルバムは三曲41分という肩慣らしには良い内容なので、酔いに任せて聴き始めたら酔いにも身を任せいい気分になる。

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聴いてる内に船は竹芝桟橋を出航し東京湾を走り始める。

 

ちょっとウトウトなんてしてたら41分なんてあっというまに過ぎてしまい、二枚目のアルバムに突入する。

 

今度はラジオのオンエアが音源のハーフノートでのライブ音源なのですが、すごい熱い演奏が盛り上がって、ここからが勝負!という時になると必ずナレーションが入ってフェードアウトされてしまう演奏の連続。

それでも二枚組CDに四曲入って1時間26分聴いた。

 

この辺で普段なら箸休め的にマイルスをちょっと聴くとかボサノバに寄り道するとかしてしまうのだけれど、今回はせっかくの機会なのでコルトーン一本でどれだけ行けるものかやってみることに決めたのであります。

 

これを書く今現在、四種類目のアルバムに突入しておりすでに時計は午後5時を丁度回ったところなので、概ね5時間くらいはコルトーン漬けになってる。

 

ちなみに三枚目はベルリンのライブ二枚組2時間5分でした。

 

もう2枚組のライブを一つ二つやっつければ8時間耐久視聴、いや、聴きてるだけか、聴取になるのですが、まあ、どうでもいいのでまだまだこのまま頑張るのであります。

 

ちなみに、今現在聴いているのは、コンプリート・グラーツ・コンサートという二枚組らしきもので8曲で2時間11分ものの二曲目なのであります。

このワタクシの人生に与えられた二度とない貴重な24時間をどのように過ごすのか!?

 

 

後半に続く。(笑

2025年4月 3日 (木)

今年のサクラマスは渋かった@尻屋丸

今年の3月は極めて温度変化の激しい三月でありました。

昨日は4月、5月の気温で半袖Tシャツで過ごしたかと思うと、いきなり翌日はダウンジャケットが欲しくなるような寒さの到来ともう三寒四温なんて余裕こいて行ってう場合じゃないくらい温度変化が激しい。

おかげで桜の開花なんてつい先日の東京地方ですら夏日!みたいな陽気につられて一気に開花したものの翌日には一気に真冬に逆戻りに「オイオイ!聞いてないよ」という声がき超えてきそうなくらいの激変天候。

ちょうどそんな激変の中、本州最北東端の尻屋崎漁港にある尻屋丸さんに毎年恒例となっているサクラマス釣りに行ってまいりました。

今回も初日は移動してむつ市に宿泊し二日間釣りをして最終日は半日釣りで夕方の便で東京に帰るという二泊三日下北の旅だったのであります。

 

今回は直前になって体調を壊したり仕事でいけなくなったりで定員の8名から3人もリタイヤが出て5人にこの旅をいつもコーディネートしてくださるネイチャーボーイズさんの柳さんとテスターの方を加えて合計7人での釣りになりました。

初日の移動日は午前10時過ぎの便で三沢に飛び昼過ぎに到着すると、三沢市内の「バラ焼き発祥の店」と言われるお店で名物バラ焼きを美味しくいただいてからむつ市までおよそ二時間の移動してホテルにチェックインして一休みし、夕食はこれまた毎回行きつけになりつつあるむつ市内の「あじさい」という美味しいお店で美味しいお酒をいただき早めに就寝したのでありました。

 

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さて、釣り当日は5時半港集合ということで、4時半にホテルロビーに集合して車を走らせ港に向かうと北の空はうっすらと白み始めていた。

気温は5度くらいでさほど寒くはない、風もなく凪予想ということで時間より少し早く港に着くと一年ぶりの船長に挨拶して素早く乗船し釣りの支度をします。

6時出船時にはすでに太陽が海から上がっており明るい海の上を走っていくのでありますが、季節柄のスギ花粉に加え黄砂とPM2.5がこの日は大量に日本列島を襲っていたので空はぼんやりと霞みなんとなく薄黄色い、太陽もぼんやりとおぼろ月ならぬおぼろ太陽になってしまっている。

一時間ほど走るというので凪の海をいいことに早速絵のカフェを開店しようとコーヒー豆をゴリゴリと挽いて準備をしてみたら、湯沸かしポットが船の走行中は電気が入らずお湯がないことが判明したので、とりあえず到着したら即コーヒーを淹れようとスタンバイしていたのでありました。

 

先シーズンのサクラマス釣りは我々が来る数日前から爆釣モードに入り、船中50匹、60匹、70匹と日を追うごとに釣果は炸裂して我々の乗った日も船長の好きな69匹を軽く超えてしまうほどの釣果だったのでありますが、今年ときたら、われらの乗船する前の日は船中0匹で先乗りして一人いい思いも先取りしてしまおうと目論んでいたS氏を粉砕し、マスが釣れない人にだけもらえる尻屋丸名物のBOSEステッカーを見事ゲットしておりその前も船中数匹で今シーズン最高の日で船中4匹という有様なのでありました。

そんな渋いシーズンなのでBOSEステッカーは出まくり、マスはまあ釣れない、という中での出船となったのでありますが、この釣りは釣れる釣れないに関わらず非常にテクニカルなので釣りをするだけで楽しいのでワタクシ的には気分はルンルンなのでありました。

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小一時間走って最初のポイントに着き釣り開始。

お湯の沸くまでの間、最初のひと流し目でみんなに釣られちゃうと悔しいのでとりあえずジグを落としてしゃくります。

マスジギングの特徴はしゃくる時の初速を素早く!しゃくり幅をそれなりに!そしてフォールで食う!というものなので、竿は少し長めでティップの柔らかい竿が向いているのでありますね。

我ら横浜のルアーショップ、エブフロ軍団はネイチャー・ボーイズさんがこの釣り専用に開発したアイアン・フリックという竿を使ったのであります。この竿専用ロッドだけにルアーコントロールもし易いし、繊細なティップのおかげで食い込みが良くバレにくい。

あとはできる限り素早く、ビシッ!と竿をしゃくってはサッとフォールさせるだけなのでありますが、このビシッ!が続けているとなかなか体に厳しい。

 

ひと流ししたところで早くもしゃくるのが嫌になりコーヒーを淹れて皆さんに振る舞い、みんなが釣りの手を休めている時を狙って自分だけ釣ってしまおうという作戦に出たのでありますが、ネイチャー・ボーイズさんのテスターの方がコーヒーは苦手、といいワタクシが無理やり進めたコーヒーを一口だけ飲んで釣りを始めたらすぐにマスを釣られてしまった。

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作戦失敗なのでありました。

コーヒーを淹れて、その後の片付けなどしてモタモタしているうちに今度はネイチャー・ボーイズの柳さんもマスを釣り上げガッツポーズをしているではありませんか。

完全に出遅れたワタクシは必死にタナをしゃくり続けるのでありますが、ジグの色や重さを変えて色々やってみるものの全くアタラず、ジグを底まで落としてしまうとサメが釣れてくるばかり、というBOSE街道を一直線に突き進んでいったのでありますね。

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ポイントを津軽海峡を西に移動してマス釣りの大船団に混じって船は流されたのでありますが、10時頃一度だけ魚が食い上げてくるアタリがあっただけで釣れない。

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一度だけフォール中にアタリがあり何か重い魚がかかったのだけれど、ドラグを出すほど重くて糸は巻けない上にマスの引きでは無い。なんだろう?とやりとりしている内に針が外れてバレてしまった。外道のアタリがあるだけでもすごく幸せ!というくらいの渋い釣りだったのでこんな事でも希望を見出せたのでありました。

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そのうち引率のエブフロY店長が1匹釣り上げて「よーし!仕事は終わった」などと呟き余裕をブッこいてカップラーメンのカレー味を食い始め、船上をカレー臭で覆い包み釣れない軍団(我々残されたゲスト釣り師のことね)をイラダタせるではありませんか。

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カレーの香りに意識が朦朧としつつも、こんな挑発に乗るものか!と気持ちを引き締め直してしゃくり続けます。

 

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ベイトロッドをしゃくる左腕はすでに引き攣りそうに疲労し限界を超えているのではないかと思うのでありますが、しゃくらなければ釣れない!とい心の中で呪文のように反芻しながら黙々としゃくったのでありました。

昼を過ぎたあたりで少し移動したら潮が濁っていたので、これはひょっとして何かいい変化があるかも、と思った矢先にY店長が2匹目をかけた。

う〜む、釣るなあ、とみていたら取り込みの時に船長のタモが一瞬早くマスにアタックしてタモドリどころかマスを突き飛ばしてバラしたので思わず笑ってしまった。ヒトゴトだから笑える典型例なのでありました。

それでもその直後、フォールスピードの違うジグに変えたら二度アタリがあったので、これは続けていればそのうち釣れる、という確信めいたものを感じたのでありますね。

とはいえそのジグはその先はアタリはなくなりました。

そんな努力も虚しく時は早くも午後一時を周り船長の次のポイントで最後です、というアナウンスで移動をした後最後の勝負!としゃくり始めた途端にまたまたY店長がマスをかけて3匹目のヒットをした。

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なんで一人だけポンポン釣るのかはなんとなく分かっていたのだけれど、釣り方を真似してもうまくいかないので、とにかく基本の素早くしゃくり落とす、というのをやっていたらズン!と重いアタリがあり魚の手応え、「お!やったか!」と思ったのも一瞬、引きが方がもったりしていてマスのシャープな走る引きではない。タラでもかかったかな?と一応最後まで慎重に上げてきたらサメで、こいつが体をネジネジくねらせて仕掛けを台無しにしてくださり外道をつってがっかりした上にメインタックルも失うという事態になってしまったのでありますね。

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残り時間は後わずか、諦めてやめるか、残されたタックルで釣り続けるか、答えは一つ!

釣り続ける!なのでありました。

サブの竿はタイラバ用ロッドでティップはしなやかなものの長さが短いのでジグをしゃくった時の動く幅が短くなった。

それが良かったのか、何度か落とし直してしゃくったところで待望のアタリがありマスらしくグイグイ走ってくれるではありませんか!

やったあ!最後まで慎重に巻き巻きして上げてきたらマスの姿が見えてきた。あとは船長にすくってもらうだけ、でもさっきタモパンチで一匹吹っ飛ばしてるのを見たから船長!お願いします!と祈る気持ちであげてくると、さすがの船長、同じアヤマチは繰り返さなかった。きっちりとタモどりをして下さり待望のマスキャッチ!あああ、長い道のりでしたあ!でも釣れてラッキー!

アドレナリンが出まくりさっきまで重くのしかかっていた左肩はウソのように軽くなり身体もココロも軽く弾むよう。

さらにもう一匹を狙ってすかさずしゃくり続けます。

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終了間際の一本、いやY店長のと合わせてポイント移動後比較的短い時間に二本釣れたものだから、船長もここでタイムアップ、といえない釣りしの「念」を感じたらしくアドバンスタイムを宣告してくださった。

他の釣り師一同も、ワタクシごときに釣れるんだったら自分だって、と思ったのか気合いを入れ直してアドバンスタイムを心を一つにして闘ったのでありましたが津軽海峡のマスはそんなに甘くはなかった。

その後はノーフィッシュで納竿となり港に向かいます。

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ワタクシは本当にラッキーな一匹のおかげで気持ちも軽かったのですがBOSE組はさぞや悔しかった事でありましょう。

港に着くと言葉少なに道具を上げます。

翌日は大しけの予報が出ており船長から朝から出船中止宣言が出ていたので落胆は大きかった。

むつ市ないの宿に戻り一休みして夕食は船長も交えて船長の馴染みの店で酒宴となったのでありますが、渋いなりに色々考えながらあの手この手を尽くす釣りなので釣れなくてもそれなりに面白く、盛り下がる宴会にはならなかった、どころか船長からBOSEステッカーをもらった皆さんは誇らしげな顔をしていた。

釣れなくてこんなに嬉しそうな釣り師を見るのもなかなかない、船長の粋な演出に感心しつつ夜は更けていったのでありました。

 

 

翌日はシケなのでゆっくりとホテルをチェックアウトして30分ほど走ったところにあるワイナリーを訪問しみんなでぶどうソフトクリームを食べて、ワタクシはワインを二本購入。

 

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ホテルのルームキーを返し忘れたワタクシのヘマのおかげで再びむつ市内に戻り地元の酒蔵で日本酒も購入し、地元の喫茶店でハンバーグライスをいただいたら大間岬まで小一時間一走り。津軽海峡からの爆風の吹き荒ぶ大間岬で写真を撮ってお土産買ったら一気に三沢空港に向かい、時間丁度に空港に入ったところで飛行機の遅延を知らされ膝カックンするも立ち直ってよりより一時間遅れで羽田空港に戻って参りました。

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「今までで一番渋かったけれど、一番面白かった」と言っていたネイチャー・ボーイズの柳さんの言葉通り、しゃくるスピード、フォールスピード、などジギングの色々な要素を見つめ直すことができてとても良い釣行だったと感じたのでありました。

 

写真協力:Ebb&Flow 
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
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