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2025年4月19日 (土)

コルトレーン8耐その3@小笠原丸内

え~と、コルトレーンをまだ聴き続けています。

 

午前11時に竹芝桟橋を出航した小笠原丸もたぶんもう少しでおおよそ中間地点の八丈島にさしかかると思う。

 

東京湾内はスピード制限があるので、東京湾を出た途端に船はスピードを上げて、現在はまあまあの時化の波をかき分け、大きな船体をもったりと左右にゆらしながら走り続けております。

 

日もどっぷりと暮れて、こちとらお腹は一杯だし、ビールからワインにリレして

少々眠くもなってきた。

 

しかし、マイ・フェイバリット・シングスを聴きながら、これまでの視聴時間を計算してみたら、このグラーツのライブを聴き終えた時点で7時間ちょっとで、8耐と呼ぶにはあと一時間足らない。

 

 

あとCD一枚分だ。

最後は何て〆ようか?とダウンロードしてある残りのアルバムを見たら1964年録音の未発表テイク集と日本のライブしかない。

 

ライブ・イン・ジャパンて確かレコードで持ってるのは二枚組で二時間近くあったはず。

今CDで出てるのはどういう事で60分なのか知りたいけど(たぶんレコードも二枚で60分だったのね)、せっかくここまで黄金クァルテットできたのだからライブではないけれど同じメンバーで締めたいな、なんて思ったら、残るもう一枚(ステラー・リージョン)もピアノのマッコイとドラムのエルビンがそれぞれアリス・マクロードとラッシッド・アリに変わってるじゃん!

 

じゃあ、せっかくだからライブで攻め倒そう!という事で、ラストはコルトレーン・イン・ジャパンにしました。

 

Img_1903_20250419053401

MCは油井正一さんの若い声かな?

ライブの後に日本のミュージシャンとオールナイトでジャムセッションをやると言ってるではないか!

 

これは一体誰が参加したのだろうか?

どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

 

当時1967年だっけ?フリージャズやってた日本のミュージシャンて高柳先生くらいしか思い浮かばないので誰なのかも知りたいし、冨樫さんもやってたのか?

はたまた御大の貞夫さんやジョージ川口さん辺りが出てきたのか?興味は尽きないですね。

 

話を戻すと、この東京厚生年金会館でのライブはレコードで持ってるのと同じっぽいですね。

 

とは言っても、ライブ・イン・ジャパンも最初に発売されたテイクと1970年代後半に再発されたものは別テイクで中身が違う。

 

そのどちらなのかは、ウチに帰ってレコードと聴き比べてみないと分からないけど、サブスクはこの手のレコーディング・データが貧弱なのが残念。

アメリカには良いのがあってデータもリンクも豊富な上に音質もハイレゾのがあるらしいけど(ルーンね)、色々ハードルがあってそっちに行けない。

 

あ、また話がそれた。

集中力が切れてるな。

 

コルトレーンはこのコンサートではヤマハさんから貰ったアルト・サックスを吹いているけれどテナーと何の遜色もないのは凄いなあ。

 

テナー、ソプラノはB♭キーなので運指が変わらないけれどアルトとバリトンはE♭なのでけっこう面倒くさいんだけどね。

普段からアルトも吹いていたのかな。

 

 

初めて二十歳くらいの頃この演奏を聴いた時はすご~くフリーな演奏に聴こえたけれど、あれから半世紀弱音楽を聞いてきた耳にはちゃんと調整の取れた美しい音楽に聴こえるではないか!

 

半世紀前、コルトレーンはフリーになってダメになった、的なら評価を当時のジャズ評論家達の大勢がしていたけれど、大きな間違いだよねぇ。

きっとまだ評論家の皆さんも耳が若かったんだろうな。

 

最近はプロのミュージシャンがジャズを語れるようになったので、昔のようなインチキジャズ評論家は一部のジャズ喫茶マスター上がりくらいしか居なくなって良い傾向だと思うんですけれどね。

 

あれ?コルトレーン、ファラオ・サンダースの後のソロはテナーに持ち替えてる。

 

やっぱりこっち(テナー)の方がいいな。

 

よ~く聴いてると先程まで聴いていたマッコイ、エルビンのクァルテットのライブより、こっちのサウンドの方が洗練されてる気がする。

 

モードから比べるとかなりフリーな感じはするけれどコルトレーンの音は洗練されているし全体の構成も素晴らしい。

 

元ジャズピアニストで小説家だった原寮さんがコルトーンの日本でのライブを生で見て衝撃を受けた!とどこかに書いていたけど、これは生で観たら人生変わりそうな演奏だ。

 

 

なんて思っているウチに一曲目の演奏は終わり最後の曲メディテーションに突入して行くのであります。

 

この演奏、僕の持ってるレコードと違う感じ。オリジナルの音源なのかもしれませんね。

 

ラストの、メディテーションも凄い!

またアルトに持ち替えてるけど、アルトの音が良い。

 

管楽器って普通は新品は音が抜けなくて、ある程度吹き鳴らし込んではじめて鳴るようになるものなのだけれど、貰ったばかりの楽器とは思えない鳴り方をしている。

 

さらにドラムソロの後にクラリネットのソロが入るのだけれど、音の使い方からしてファラオ・サンダースっぽいんですけど、この辺もご存知の方がいらしたら教えてください。

 

最後の会場MCで、二時間十分の演奏もこれで終わりです、みたいな事を言っているので、すごいライブだったんだなあ!って感動してます。

 

なんか、久しぶりにちゃんとコルトレーンを聴きたら新しい驚きと発見ばかりではないか!

今まで何を聴いていたのだ!?と自問自答してしまった。

 

 

ワタクシのコルトレーン8時間耐久視聴も何とか最後まで聴き遂げられました。

皆様のお力添えあっての勝利であります。(勝ったのか?)

 

こうして聴いてみて改めて今のデジタル時代は便利だなぁ、と思いましたよ。

 

二枚組のアルバムのアルバム四種に二枚足して合計十枚分のアルバムを出先でぶっ続けで聴くなんてつい数年前までは考えられなかった。何らかのメディアを持って歩かなければならなかったし、プレーヤーも必要だし。

音質云々は別にして、こういう聴き方ができるって文化も変わっていくんだなぁ、ってしみじみ思いました。

 

8時間分の駄文に最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。

 

中々できない良い経験ました。

そして、コルトレーンはやっぱり良い!

 

 

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