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カテゴリー「グルメ・クッキング」の記事

2018年11月17日 (土)

アマダイの松笠揚げ

先日釣ったアマダイ。40センチの大きいのを使ってアマダイの松笠揚げを作ってみました。

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作り方は簡単、鱗をつけたまま三枚に下ろしたアマダイの身を適当な食べやすい大きさに切って揚げるだけ。

とは言ってもいくつかのギシキがあって、まず降ろす前にぬめりを良くとりますね。
切り身にしたアマダイのみの方にお塩をかけてしばらくおくと水分が出てくるので、これを拭き取ります。

あとは200度くらいの高めの温度で揚げるだけ。

鱗が開いてパリパリッとなるように揚げるのがコツです。

さあもうできちゃいました。どうですこのパリパリ感。

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レモンを絞って食べてみたけれどイマイチだったので塩で食べたらこちらの方が美味しかったですね。

お口の中でパリパリした鱗ともっちりした身の食感がたまらない。

お味は上品でかすかに甘みがある。アマダイというくらいですからね。

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ビールで始まって、お酒も飲んじゃいましたよ。
一人でこれだけ食べたらお腹いっぱい。

今度はもう少し頑張って数を釣ってパーティしようかな。


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2018年11月12日 (月)

バラムツを焼いて食べる

一昨日お刺身で食べたバラムツですが、ブログを書いた朝の時点ではなんの問題もなかったのでありますが昼前頃に何気無くしたスカしっ屁に異変を感じてパンツを見たら、あれ、お尻の辺りがなんだか少し濡れている。この歳になってうんこを漏らしたか!そろそろ介護用パンツ購入となるのか?と焦りながらよく見ると無色透明で匂いもない。あ、出たな。とここでピンときましたよ。バラムツの蝋が溶けて出てきたんですね。手触りがなんとなく蝋の手触り、車にワックスをかけた後拭き取った布のような感じでした。

バラムツを食べると下痢をすると誤解なさっている方もおられるかと思うので申し上げますと、腸がギュルギュルなることもなければお腹の痛みもない、全く普段の体調のままでありました。その出方も抑えどころなくタラタラとか手に出てきてしまうというものではなく、意識して出そうだな、と思ったらトイレに行けばいい程度のもので体への悪影響はさほどないそうであります。

となれば、残りのバラムツの切り身も食べない手はない。だってあんなに美味しいんだもの。

ということで今宵の夕食は焼きバラムツ。
何年か前に照り焼きで食べた時の美味しさといったら、身もよじれるほどの美味しさだったのですが、照り焼きにするのに手がかかるの面倒臭いと、塩も何も味付けせずにすの状態で焼いてみました。

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表面に軽く焦げ目がつくくらいの状態までグリルで焼いて、お醤油も何もかけずにいた出しましたよ。

一口口に入れると、表面の焼けたところは少しカリッとした歯ごたえ、噛んでみると、あらまあホロホロと口の中で溶けていく。味は上品な甘みがあり何もつけDうに十分美味しい。

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例えて言うと、脂ののったサワラの切り身をもっと上品な旨味と甘みにして、噛むとあっという間に口の中でとろけてしまうといったところでしょうか。
西京味噌や塩麹などで漬け込んでも美味しいだろうなあ。

酒のつまみにするのももったいないくらいの美味しさで、一気に味わってしまいました。もう一切れ食べたいと言う欲望が湧いてきたのでありますが、多少ならともかく大量の蝋がお尻から出てくるとなるとやはりオムツの出番も必要になると、ここはぐっと心を抑えました。

とまあ、蝋が出てしまったのにも関わらず懲りずにまた食べたと言う馬鹿なお話です。体調や個人差がありどうなるのかは僕には保証できませんので、皆様も食べるときは自己責任でお願いしますね。

そういえば官兵衛イトウからは連絡ないなあ。チキンになって食べていません、なんていわせないぞぅ。(笑)

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2018年11月 9日 (金)

バラムツを食す、ふたたび

先日のバラムツ釣行で連れたバラムツをいただいてきたので久しぶりに食べてみました。

以前食べたのは四年くらい前かな、美味しかったのは覚えているけれどなんとなく味の記憶が遠くなってしまったので再度の挑戦です。

挑戦と書くのは、毎度話しているようにバラムツの身はワックス(蝋)でできているので人の体では分解できない。よって食べ過ぎると溶けた蝋が肛門から出てきてしまうというわけ。これが理由でバラムツは現在取引は禁止という法律があるのですが、自分らで釣ったのを食べる分には自己責任。アメリカではホワイトツナと呼んで普通にお寿司屋さんで食べられているのであります。

さて、自己責任とはいえなるべくならばオムツの世話にはなりたくないので食べる量を自分なりに計りましたよ。

まずはいただいてきたバラムツの調理からですが、バラムツの皮はバラのトゲのようなトゲに覆われているので素手て持つことができない。ペンチで皮を抑えて皮を剥ぎます。

皮を剥いだ身は白くて綺麗、そりゃあ蝋なんだから当たり前だって?まあそういうことなんでしょうけれど透き通るような白身は決して食堂のメニューのサンプル品のロウとは違っていましたよ。

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早速端っこの方を切り取って一口。
う〜ん、口の中でとろける感触がたまらない。照り焼きにしようと思ったけれど方針変更でお刺身でいただくことにしました。

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お刺身のこの色。綺麗でしょう。
これにお醤油をチョロっとつけていただきま〜す。

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う〜ん、口当たりは初めサクっというのとコリッというの中間くらいの歯ごたえがあり、噛んでいると、あれよあれよという間に口の中でとろ〜りと溶けていく。
マグロの大トロなんていうもんじゃない、もうとろとろにあっという間に、あっ!ダメよダメダメ!的に溶けて無くなっていきながらほのかに甘みがあり実にうまい。生臭さや変なクセは全く無く実に上品なお味。

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うまいうまい、トロトロ〜!っとお酒もご飯もないのに一気に食べきってしまった。おそらくお寿司にしたら相当美味しいだろうなあと思いましたよ。まだ余っていたのでやろうと思えばできたのですが、自主規制量を超えると明日の朝悲しいことになるのでぐっと我慢したのでありました。


我慢のおかげで翌朝も無事何も起こらずにすみましたよ。
まだ切り身が残っているので次は火を通して食べてみようと思っています。

基本的に売っていないお魚なので皆さんが口にすることはないと思いますが、食べて大丈夫な量は人によって個人差があるらしいので、僕の食べた量を参考にしないでくださいね。あくまでも自己責任でお願いいたします。

そういえば官兵衛イトウも持ち帰ったけれど食べたんだろうか?
このブログを読んでたら感想を一言コメントちょうだい。


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2018年9月18日 (火)

ホウセキハタをいただく

先週の五島列島釣行で釣れたホウセキハタという珍しいお魚、似た名前でホウキハタというのもいますがそれとは別物で、船長も今回が見るのが2回目というほど大変珍しいお魚のようですが、持って帰り早速食べてみましたよ。

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                ホウセキハタ

ホウセキなんて名前が綺麗なのできっと珍重されるほど美味しいに違いないと確信していましたが事前にネットで調理方法などを調べてみたところ、珍しい魚とあってほとんど情報がなく、「美味しい」「極上」などの言葉が見当たるだけ。仕方ないので期待を持ちつつ自分流に色々アレンジしてみました。


とりあえずはお刺身ですね。
このハタは身と皮の間に脂が乗っていたので皮をはがずに湯引きにしました。
三枚におろした身に熱湯をかけると、ギュ〜ッとのけぞるように皮がちじまっていくのが見ていて楽しい。

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その味はというと、皮はちょっと硬い感じだったのですが、脂の乗った身と皮の間のところが甘く濃厚な味で大変美味しゅうございました。

これだけ脂が乗っているなら火を通したらどうなるんだろうか、と次は唐揚げにしてみましたよ。軽く塩胡椒をして片栗粉をつけて揚げました。

お口に入れるとサクッとした皮の次に身があれよあれよと口の中で解けるようにほぐれて行く。甘みがあり我が身のよじれるほどの実に幸せな一口。

これの上に中華あんかけをかけてさらにパワーアップ。

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中華あんかけのとろみに野菜のシャキシャキ感、お魚のホクホクした食感が口の中でコラボして大変美味しゅうございました。

これでもまだ四分の一の身が残っていたので、皮をつけたままアヒージョにしてみましたよ。旨味の出る魚なのでオリーブオイルとの相性もよかろう、と狙ってみたらその通り、魚の旨味、ニンニクオイルの香り、その他ネギ、ミニトマト、しめじ、などの野菜ともバッチリの相性で、パンにオイルを染み込ませて完食。

一口食べたら美味しいので一気食いしてしまい写真を撮り損ねてしまいました。

残ったアラは一度に食べきれないので日持ちがするように兜煮にしてみました。
醤油、酒、みりん、砂糖で濃いめの味付けで煮込みました。

これは、娘のところにプレゼントしてきてしまったので味の方は後日娘に聞いてみることにしますが、畑の濃厚なダシが出てきっと美味しいはず。

お鍋も考えたのですが、気候的に暑かったので見送りました。おそらく濃厚なだしが出てお鍋の後の雑炊など、身がよじれるほど美味しいに違いない。


ホウセキハタはこれにて完食となりましたが、もう1匹いいサイズのアコウ(キジハタ)も釣って帰ったので、こちらは別の日に中華酒蒸しにして食べました。

アコウもハタ類では美味しさトップクラス、真っ白な綺麗な身を見ただけで、綺麗なお姉さんを見たときのような興奮を禁じ得ない俺は変態か。

レシピはクックパッドさんのをみて真似ただけですが、作るのはこれで3度目、白髪ねぎに手間がかかりますが美味しく食べるためには手数は惜しみません。

昆布だしを紹興酒で撮ったもので蒸しあげて、別に作ったタレをかけて白髪ネギをのせたら最後に熱々のごま油をかけて出来上がりです。

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ハタの料理は色々あるけれど、この食べ方が一番好きかな。
中華料理屋さんのメニューを見るとよく「時価」と書かれているアレですから、お店で注文するのには勇気がいりますしね。

魚屋ではなかなか目にしないハタ類、値段も高価ですし、これらの魚を食べられるのは釣り師の特権と言えましょう。

美味しんぼの釣り師さんの中にはハタなどの根魚しか狙わない人もたくさんいるほどですから、美味しんぼの中ではハタ類は魚の王様と呼んでもいいのではないかと思います。


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2016年12月31日 (土)

大晦日はブログネタ満載

いやあ、例年ですと大晦日といえば蕎麦打ちネタのブログを更新してまた来年!というところなんですけれど、今年は年末ギリギリにカミさんが職場でいただいてきたらしいインフルエンザで倒れてしまったものだから蕎麦なんか打っておちゃおを濁している場合じゃあない。

このままだと年が明けてもおせち料理もないお正月をむかえにゃあならん、ということで30日になって慌てて蒲鉾やら伊達巻やらをスーパーに買い出しに行きましたよ。

でも、煮物関係ばかりは出来合いのものを全部買い込んだのではコスパが悪すぎるのでいつもお世話になっているクック・パッドさんのお世話になりながら作ってみました。

初めて作るお料理というのは、類似品はそれまで作ったことはあっても自信のないもので、ましてやおせち料理ともなると「失敗しちゃいました、すいません」では、「正月早々こんなもの食わせるのかよ」的なただの失敗では済まない空気なのであります。

とはいえ、作るしかないのでここは開き直ってやってみました。

珍しくレシピ通りに、余計なことは一切せずに作ったのでまあなんとかなるだろう、とやってみたら野菜と鶏肉の煮物はできましたよ。

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さらに娘の畑で採れた里芋があったのでこれも煮てみました。
エビと伊達巻に引き立てられてなかなかいい感じでしょ。

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てな感じで意外となんとかなってしまい、ちょっとあっけないくらい順調にいってしまったのではありますが、この手の煮物は煮込む時間がかかるのでこの二品を作った時点でお昼ご飯。

昼食は思いっきり手を抜いて、それでも今年最後の白いお米のご飯を食べて、さて午後の部です。

普通なら、ここでお蕎麦を打って夕方に天ぷらを揚げておしまい、と行くところなんですが、今朝コーヒー豆の在庫が底をついてしまったのを私は覚えていた。

そこで、お正月に飲むと思われるコーヒー豆をシャカシャカ焙煎することに。

お正月はおそらくコーヒー好きの娘が遊びに来ることや三ヶ日に新年会でお会いするかもしれない方にコーヒー好きがいるので、この方を「あ!」と言わせるような豆を煎ってやろうじゃあないかと気合が入っちゃいました。

本日焙煎したのはこの三種

まずはエチオピア・シダモG2の中煎り。これは定番的抑えとして煎りました。

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続いてはホンジュラスHG中深煎り。これはぼく用ですね。極めて自分の好みの深さに煎りました。

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最後の一品がこだわりのホンジュラス・セロアスール中煎り。

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この豆は普段は中深煎りでちょっと苦目で飲むのですが、あえて中煎りにすることで酸味も楽しんでみようというもの。さて、狙い通りの味になっているかどうかは来年のお楽しみ。

コーヒー三種を煎り終えたところで午後の二時過ぎ。
もう、結構この時点で疲れちゃったんですが夕飯の支度をするのも面倒なので、このまま勢いで蕎麦を打っちゃえということにしましたよ。
とはいえ親戚一同の分まで含めての三キロ打つとなるとさすが心が折れそうだったので、親戚関係には「ごめんちゃい」してウチの分だけちょこちょこっと打ちました。

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まあ、とはいえ行程的には変わらないのでありますが、量が少ないと「のし」の行程が気楽で済むので労力的には半分以下、なんとか夕方までには終えて一息つきました。


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お蕎麦というのは打つのに時間がかかる割には食べるのはあっという間、それに比べるとコーヒーは煎る時間に対して楽しむ回数も時間もたっぷりなのでコスパが高いというか効率がいいというか、まあ比較してどうなるものでもないのですが、そのようなことを考えながらお蕎麦をすすりつつ大晦日は更けていくのでありました。

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皆さま、本年も本ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。


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2016年9月30日 (金)

クエ鍋をいただく 再び

今年五月に男女群島で釣ったクエでの鍋パーティーの事を本ブログに書きましたが、その時は一生に「一度釣れるか釣れないか=一生に一度食べられるか食べられないか」と書きました。

ところが今回の五島列島の遠征で奇跡的にも人生二匹目のクエを釣り上げてしまったので、人生二度目のクエ鍋を食べることになったのであります。

Dsc07367b クエ鍋(イメージ)

今回クエを釣った際には、ネットで調べたレシピで作ってみたのですが、肝や皮は大変美味しかったものの、そのあまりの美味しさに身を食べ残すという贅沢な事態を引き起こしてしまったのでありました。

その辺の前回鍋についての疑問点、反省点などグルメでお料理にも詳しい根魚王に相談したところ、クエの皮を剥がさずに身に付けて切ると良い、というアドバイスをいただきました。

さらに頭部などに細かい鱗が残り食味を悪くしたことも思い出し、鱗対策をいろいろ調べてみたら湯引きして氷水にさらすと綺麗に取れる、とあったのでこれも試してみることに。

さてさてクエちゃんをさばき始めます。
頭を落としてワタを取り、これを丁寧に全てざるに出して一度湯にさらしました。

頭の方も熱湯をかけると鱗が起き上がりその部分が白くなってくるので、そこを水でさらし軽くこすると細かな鱗が綺麗に取れるじゃあありませんか。

これはいける!と身の方の鱗も鱗取りや包丁で剥ぐのはやめて熱湯で湯引きしてみることに。

すると、こちらも熱湯のかかったところがモリモリと盛り上がるように鱗が立って白くなり、そこを水にさらすと気持ち良いほど綺麗に鱗が取れてゆく。

全体の鱗が綺麗に取れたので切り身にしてたら、あらもう鍋の具材の出来上がりです。

実はこの日、午前中から水泳の大会があり横浜国際プールにて観衆の前で競泳をするという人生初の体験をし、午前に背泳ぎ50メートル。午後にバタフライと自由形それぞれ50メートルを泳いだ後に、クエ鍋パーティがあるからとそそくさと競技会場を後にして夕方までに帰宅し、一息ついたらクエをさばく、という過密スケジュールというか組み合わせ的に一般的にもありあえない多忙さだったのでありました。

少々疲れ気味に、いや、かなり疲れていたのでクエをさばくのも始める前までは少しうんざりだったのでしたが、この方法でやったら以外とあっさりと簡単にさばけてしまったので一安心でした。

さて、午後7時、宴の開宴です。

前回も場所をお借りしたご近所のお友達の家にクエのバラバラ屍体の入ったビニール袋と刺身の入った小型のトロ箱に箱に入った刺し身包丁を手に住宅街から商店街に向かって歩いていけば、パチンコ屋さんの駐車場のおじさんが胡散臭そうな顔してこちらを見ている。

おじさんもまさかこのビニールの中身が高級魚クエだとは思うまい。いやボサボサのロン毛に黒い顔でビニール袋を下げて歩いていたのでホームレスと勘違いされたのかもしれない。

ホームレスでもなんでもいいよん、勘違いも思う存分しておくれ、こちとら暮れからクエ鍋なんだから。と余裕でお友達のマンションの入り口に至ると、ちょうど住んでいらっしゃる方がマンションに入っていくところだったので、本来外部のものは訪問する部屋の番号を押して解錠してもらうところをスルーして、開いたドアのところを一緒にすっと入っていったらこれまた怪訝な顔で見られてしまった。

日本社会においてはボサボサのロン毛、黒い顔、ビニール袋、というのはホームレス三点セット的なイメージがあるようでどうもよろしくない組み合わせのようでありますね。

しかし、これまた余裕の含み笑いで友人宅を訪ねさあ、クエ鍋パーティの仕込みです。

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                                  お刺身三種盛り合わせ さて、なんのお刺身でしょう?

前日にさばいておいた、ヒラマサ、カンパチ、マダイのお刺身三種を手早くお皿に盛り付け、友人婦人の作った美味しい煮付けを合わせてとりあえずビールで乾杯。

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                                               ご用意していただいたお料理二種 
                                                    こういうのは作れないんですよ、私



いやあ、朝っぱらから泳いできたこともあってビールがうまいのなんのって。

鍋の用意をしているところに、三家庭六名ほどのメンバーがやってきて、これまたお刺身で乾杯。


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今回ご招待した皆さまは、子育て時代に大変お世話になった方々ばかり。
なんのお礼もしてこなかったのを、このクエ鍋一回で精算してしまおうという魂胆なのであります。

この中で一番若かった保育園園長のご子息がいらしたので、ちょっとからかって、「三種のお刺身の魚の名前を一つでいいから当てたらクエを食べさせてあげる」とクイズを出したところ、難しいので何択かでお願いしますというから、適当に六種類の魚の名を上げて、このうち一つでいいから当ててね、と言ったところ、どうもこの方ロクな刺身体験がないらしく悩みに悩ん上に全部外してくださった!

まさかの大外しに、本気でクエ鍋はおあずけにしてやろか、とも思ったのですが大人気ないので笑って済ませたのですが、マダイの刺身くらいは当ててよ!

一同、お刺身に舌鼓を打ち「美味しい」と喜んでいただけたので、今のうちにお腹いっぱいお刺身をどうぞ、と冗談など交わしながらクエ鍋はキッチンのコンロの鍋の中で着々と火が通っていきます。

刺身も片付き頃合いのいいところでお鍋の登場。

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最初は肝だけの肝鍋。
これが美味しいんですね。
今回は大分の大学後輩からいただいた手作り柚子胡椒と旭ポン酢でいただいたのですが、これがうまかった。

トロトロの肝は限りなく口当たりよく、そして口の中に広がるふくよかで濃厚な旨味。
一緒に入れたのは長ネギだけなのですが、ネギの甘みも絶妙に効いて白濁しとろりとした濃厚なスープは異次元の世界に誘ってくれます。

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それでも、まだこの辺りではみなさんニコニコしながら「美味しい」という言葉を発していた。

身も綺麗に食べきって最後の楽しみは雑炊であります。
これを待っていた。

何と言ってもクエの骨や身から出る濃厚なスープが全てここに凝縮されて雑炊となるわけでありますから、これまで食べていた鍋の具などというものはいわば出がらしのカスを食べていたようなものなのであります。

ご飯を入れて数分間軽く煮立てたら溶き卵を落としてきざんだ三つ葉をふれば雑炊の出来上がり。

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私の手で皆さまに取り分けて多部始めたら、先程までの美味しいだのなんだのという言葉はたちどころに消えて、一同黙ってしまった。

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                                                  言葉もなく雑炊に集中する

本当に美味しいものを口にした時、人は声が出なくなるものなんだなあ、とまたまた実感した次第であります。

昔、ある作家が「筆舌にし難い美味しさ」と表現したのを、後年作家の開高健氏が「言葉に表現できないのは作家としての敗北である。作家であるならばあらゆる言葉を駆使して言葉で表現すべきだ」と何かに書かれておりましたが、確かに「まいう〜」何て言われるのは癪にさわるものの、それでも私なんかのシロートはあっさりと敗北してしまいますね。


さて、雑炊を口に運んでみれば、先程の鍋の旨味がさらに凝縮されさらに最も上品な部分だけを抽出したような、口当たりの良い、それでいて存在感の強い上質な旨味が口いっぱいに広がります。

口の中に残る旨味を堪能しながらもすぐまた口に運びたくなる衝動にかられるほどの快感的美味しさ。

あっという間に鍋いっぱいにあった雑炊は空になり、締めは美味しいコーヒーで、ということになり、さらにそこに手土産で持ってきたいただいた逗子の日影茶屋さんの期間限定おはぎをいただくこといなりました。

おはぎはアンコときな粉のに種類。
わたくし、こう見えても大の甘党なんです。でもきな粉のおはぎはきな粉が口の中にへばりつくのが嫌でいまいち好きじゃあない。

クエ鍋で満腹状態の一同が手を出さないのをいいことに、甘いものは別腹、とおはぎに手を出したら、これがまた上品な甘さを抑えたアンコで実に美味しい。コーヒーとも違和感なく合っていくらでも食べられちゃいそう。

あまりの美味しさに調子に乗って三個も一人で平らげてしまったのでありました。
時計を見ればはや十時。
美味しい三時間はあっという間に次去ってしまったのですが、クエのそしておはぎの味はしっかりと記憶に刻まれ消え去ることはないでしょう。

さて、一生に二度と無いと言っていたクエ鍋がたったの数ヶ月に二度も食べられる幸運に出会ったのでありますが、さすがに三度目はないでしょうねえ。

いや待てよ、二度あることは三度あるとも言うし。
どうせなら次はもう少し大きいのがいいなあ、なんて欲望は尽き無いのでありました。

今回ご招待できなかった皆さん、ごめんなさい!次に期待して!
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2016年6月 1日 (水)

クエ鍋をいただく

二泊三日の濃〜い遠征から戻り、現実に引き戻されてそのギャップからカタルシスに浸りながらも、そんな悠長なことを言っている暇はない。

なぜなら、今回は一生に一度つれるか釣れないか=一生に一度食べられるか食べられないか、というクエというお魚がいるからです。

日曜日の夕方佐賀県は呼子港そばの売店からクール宅急便で発送したクエちゃん。
月曜の朝に「荷物追跡」をPCでしてみたら、「その伝票番号は登録されていません」的な表示が出てきたので大慌て。

営業所の開きそうな時間を見計らって電話をすると「調べて折り返し電話します」とのこと。

およそ一時間、そわそわしながらブログなど書いて待っていると地元営業所のおばちゃんらしき声の電話があり、「荷物は今朝受け付けました。予定通りの日にちに必ずお届けします」との声に動揺していた心がやっと静まった。こういう時は声の主のおばちゃんがとてもいい人に思えてくるから不思議である。

というような事があって、翌日火曜日の昼過ぎ、無事にクエちゃんは家に届いた。

今回このクエちゃんを食べるに当たっては慎重かつ冷静にその食べ方の作戦を練っていたのであります。

その作戦一は、以前キジハタを持ち込んで超絶品清蒸を調理してくれた近所の中華料理店「華珍楼」さんに持ち込んで高級中華料理三昧をする。というもの。

作戦二は、ここはシンプルにクエの食べ方としては最もおいしいとされるクエ鍋を、ご近所のお宅に親しい仲間を呼んでクエ鍋パーティをするというもの。

結果はすでにフェイスブックにアップしているのでご存知の方も多いかと思われますが、鍋で行く事になりました。

華珍楼さんに持ち込んで見ていただいたら、大きすぎて料理に時間がかかりすぎるのでたのお客さんの料理ができなくなり、営業に支障をきたす、というのがそうなった大きな理由なのですが、私の心はシンプルな鍋で本道を行くか、それとも超絶品中華を堪能するかで大きく揺れ動いていたのを、華珍楼さんのこの一言がふんぎりをつけてくれた。

さあ、鍋にすると決まったら仕込みはすべて自分お手で行うので、早速ネットでレシピなどを検索。
ところが、クエという魚があまりにも高級すぎて一般の方が調理する機会も少ないらしく調理例がとても少ない。というよりほとんどないに等しい。

いつもお世話になってるクックパッドに一例と他のサイトに一例のみ。
それも魚のさばき方から各部位の処理まで細かく書かれているものはないので、双方のサイトと写真など見ながら想像力も働かせてさばきました。

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これまでさばいた大型青物との決定的な違いは皮と骨の硬さ。

実はこのあたりがクエの美味しさの素らしく、骨から出るコクと皮と身の間のプルプルが実においしいらしいという事も分かってきました。

小一時間で以外とあっさりとさばき切り用意は万端。
メンバーの集まる夕方を待ちます。

会場をお貸ししていただいた、ご近所のお友達Kさん宅に早めに乗り込んで、まずはカンパチの刺身をお皿に盛り付け、これを食べていただく間に鍋を仕上げていこうという作戦です。

メンバーの皆さんは一様に時間より早めに到着。
全員がクエを食べた事などないクエ鍋処女であります。
中には私が電話で「クエ」という名前を出しても「なんなのそれ?」みたいな方もいらしたがその後予習をなさったようで、集合時にはクエ鍋を食べられる事の貴重さにテンションは上がっていらした。

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鍋用に盛り付けた切り身とネギと一諸にクエの頭を添えて盛り付けて見栄えを演出したところ、一番に到着した画伯がクエの迫力に感動したらしくやおらバッグから水彩絵の具一式を取り出して絵を描き始めた。

画伯がいい子に絵を描いている間、一同はカンパチの刺身で乾杯。

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こちらも日頃スーパーで売っているものなどとは比べ物にならない美味しさなので、すでに美味しい!という言葉が飛び交う。

そんな中、前日から水でお出汁をとっておいたスープを沸騰させて、湯通しした内臓類を鍋に入れて煮込む。

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野菜類はネギだけで行くのが一番うまい!とサンライズの田代船長及び根魚王のグルメ二人からアドバイスを受けていたのでその通りにシンプルに行きます。

豆腐類、キノコ類なども一切入れず、クエと長ネギだけのシンプルお鍋。

出てきたアクを丁寧にすくい取り、肝に続いてヒレなどのアラも投入。
これだけで鍋が溢れそうになったので、まずはこれをポン酢でいただこうということにしました。


この鍋のためにポン酢も一本700円する高級品を使用。
せっかくのクエをポン酢で汚したくはなかった。

カンパチのお刺身がなくなり、画伯の絵も完成したところでお鍋パーティの開始です。

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さあて、円卓の中心に鍋が運ばれると一同の目はそこに釘付け。

最初の一箸は釣られたご本人が、ということで物をつまんでポン酢につけて口の中に放り込む。
噛んでみるとプルプルの歯ざわりとともに濃厚なお汁旨味が口いっぱいに広がり、口の中をとろりと一周駆け巡った後、ちらりと上品なコクを残して喉の奥に消えてゆく。

何という快楽。
これまでに味わったことのない新たな快楽を体験してしまった罪悪感のようなものすら覚える。

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私に続き鍋に箸を進めた一同もそれぞれに恍惚とした表情を浮かべていらっしゃる。
少し間を置いてから、「美味しい」「うまい」「絶品」などの声が次々と飛び出し感動を共有する。

うまい鍋にはうまい酒、画伯ともう一名の持ち込まれた日本酒二本がそれぞれの個性で鍋の旨味を引き立ててくれ、酒もどんどん進んでしまう。

内臓はエラも含めて全て湯通しして投入をしたが、臭みなどは全く感じす実にまろやかで上品な味を満喫させてくれました。

鍋に隙間ができたので今度は中央に頭を入れてその周囲に贅沢に分厚く切った切り身を投入。
この身の部分、華珍楼のシェフからはなるべく薄く切って!とアドバイスされたにもかかわらず、分厚い身の歯ごたえを味わいたい欲望に勝てずあえて分厚く切っちゃいました。

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あまり火を通しすぎると上手くないというのでさらっと火が通ったくらいで食べてみると、想像通りふっくらとした身のモチモチの歯ごたえ。旨味は内臓ほどないものの、これまたあっさり目上品な白身の旨味が歯茎にまでしみてくる。

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先ほどのモツ類がボンド・ガールのようなブリブリのグラマーの超絶美人だとしたら、こちらは和服の似合うしっとりとした日本的超美人というところか。

同じ魚の中で全く異なる味わいを堪能し、頭の周りに残されたボンド・ガールも一通りやっつけたら、いよいよ本日のメイン・イベント!雑炊であります。

これまで美味しいと食べていた鍋の具などというものは、所詮この雑炊の出しをとった後のカスのようなものであり、クエという魚の全ての旨味・だしを凝縮したのが雑炊なのであります。

ご飯を投入し簡単に味付けしたら少々蓋をして吹きこぼれないように様子を見ながら待つのですが、待ちきれない酔っ払い達はあれこれとうるさいことを言う。

そのような戯言下ネタは全て無視して雑炊の仕上がりに全神経を集中し、最後に溶き卵を入れて半熟に固まれば雑炊の完成。

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一同、生涯最初で最後のクエ鍋の雑炊となるのではないかと写真を撮りまくります。
たかが雑炊にこれだけ熱い想いをぶつける集団もなかなかいないのではないかというほどのカメラを構えた一同の放列をみて思わずその写真を撮っちゃいましたよ。

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しかし、人を情熱的にするだけの味がこの雑炊にはあった。

まずは、ここはひとつ最年長者からと、この会のメンバーの縁を取り持ってく下さったご婦人によそって感想を聞く。

確信的な「おいしい」という一言をいただき全員に配膳し食べ始めると、全員が押し黙ってしまい一瞬先ほどまでの宴が嘘のように静まりかえった。
次の瞬間「うまい」「おいしい」「すごい」「すばらしい」など賛辞の連発。

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濃厚で上品なコクと旨味、食べた後に口の中に残り続ける独特のふくよかな味わい。
これまで様々なおいしい雑炊を食べてきたけれどもこれだけ強烈な印象の旨さはなかった。

それまで遠慮がちに鍋をつついていた一同、遠慮という言葉を忘れるほどの勢いで雑炊をペロリと鍋いっぱい綺麗に食べきってしまった。

一同の表情には恍惚ともため息ともつかぬものが漂い、不思議な余韻を作り出していました。

珍しく妙に味わいながら雑炊を食していた画伯がお代わりをしようとした時には時すでに遅し。鍋の中には米粒ひとつ残っておらず、人生最初にして最後になりそうなクエ鍋は終了したのでした。


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2015年12月31日 (木)

年末はいろいろと忙しいのだ

年末というのはなんだか訳もなく忙しい気分にさせられて、忙しくなければいけない、というような勘違いもしがちでありますが、本日、2015年12月30日は本当に忙しかった。

実家に帰省しているワタクシ、本来ならコタツに入ってのんびりとテレビでも見ながらゆく年を振り返ると言うところなのでありますが、そうは問屋がおろされなかった。

一昨日鹿島沖にて釣り上げたワラサちゃんをなんとかしなければならないタイムリミットが丁度本日にあたり、何が何でもさばいておかなければという状況に追い込まれたのであります。

まあ、一般的には明日あたりまで生食で十分いけるのですが、明日は大晦日、蕎麦を打たなければならないので魚を下ろしている時間がなく、仕方なく本日決行することに。

朝は比較的ゆっくり6時過ぎに起きて、ゆっくりと朝食をとり、昨日焙煎したコロンビア・エスメラルダ中深煎りを飲んで心も体も目が覚めたところからがスタートです。

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午前9時、包丁4本を研ぐところからスタート。
普段使っているキッチン包丁、出刃包丁、柳刃包丁、蕎麦を切る免切り包丁の4本。
砥石が良かったこともあり、この作業は20分ほどで終了し一休み。

まだ始まってばかりで一休みしている場合じゃあないのは分かっているものの、一昨日の不眠状態での釣行がボディブローの様に効いていたのでした。

休憩後の午前10時過ぎ、ワラサを下ろし始めます。

クーラーボックスにはいい型のワラサが5匹。
釣れたのは7匹でしたがクーラーには何故か6匹しかおらず、うち1匹はご近所さんにプレゼントしたんですね。

これら5匹を全ておろしてお刺身と切り身、およびその他料理にするのがワタクシのミッションです。

一度に全部取り掛かると、途中でギブ・アップできないので取りあえず2匹を下ろします。

この2匹は三枚におろしてお刺身にし、血合い部分は後でまとめて煮付けに、アラはブリ大根にという作戦。

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研ぎたての包丁は小気味よく魚の身を切りさき、どんどんお刺身化していきます。
不運にも釣り上げられ、殺されてしまったお魚ちゃんを供養するには、自らの手で残酷さを克服して美味しいお料理にしてあげることが自分のすべきことと普段から考えておりますので、この辺は手を抜かないで行います。

途中、1匹のお腹から未消化のイカが出てきたので、これも綺麗に皮をむいて煮付けて昼食のおかずにしました。

11時半すぎには4匹分ワタを取って釜を切り取り、あとは三枚におろすだけの状態に、

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お昼までにはこれらを三枚におろし終え一安心。

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12時過ぎからお昼ご飯なので、その準備も同時進行。
今日のメニューは手を抜いて、昨夜のおでんの汁を利用した煮込みうどん。
まあ、薄めて汁を作ってうどんを煮込めばいいだけの話なんですが、それだけではあまりにもそれだけではあまりにもやっつけ仕事なので自分が許さない。

ごぼうをささがきにしてアクを取り、大根もいちょう切りにして煮込みます。
これにうどんと昨夜の残ったおでんネタであるタコ天を入れて、おでんうどん風に仕上げます。

大根を切るついでにブリ大根のぶんも切って煮込み始めようとしたら、臭みを抜くための根生姜がないのに気付き、慌てて近所のスーパーに買い出し。
帰ってすぐに調理再開。

うどんが煮えたところで昼食をとります。
イカの煮付けは思いの外柔らかくおいしゅうございました。

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さて、ワタクシはといえばイカを味わっている場合じゃあありません。
家族よりさきに食べ終えたらおろしたワラサの柵取りをします。

昼食をとり終える頃には、食事中火を通していたブリ大根が出来上がっており、火を止めて味を染み込ませます。

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4匹分の刺身の柵が出来たら、残りの1匹をおろして切り身に切り分けて冷凍保存。
柵取りで取り除いた血合い部分を集めて煮付けを作り終えたらお料理の部はひとまず終了。

時計を見たら午後二時を回っている。

ここで、コーヒー・ブレイク。
朝とは違う、いや、豆は同じコロンビア・エスメラルダなのですが煎り方が浅い中入りのものを入れてひとときの安らぎの時間。

3時を回ったところで、出来上がったお刺身とブリ大根を親戚三軒に配達に出ます。
お袋方の親戚なので母親も連れて年末の挨拶代わりに三軒廻り、お礼に自然薯とヤツガシラをいただき、帰りがけに薬局によって白髪染めを購入。

帰宅後すぐに母親の髪を染めて、終えてみれば時計の針はすでに5時過ぎ。

まあ、なんと時間の経つのの早いこと!

髪染めが終わったら親父の晩酌用に刺身を切り分けます。
もうこの辺になると写真など撮っている暇もなし。

刺身を作ったら自分も一日やりたくなっちゃって、お燗をつけて飲酒に突入し、気づいてみればすっかり酒飲み体制。

そのまま夕食に突入し、日本酒からビールにお酒は移りつつもうすっかり酔っ払って、風呂を沸かしながらも酒を飲み、ふと気づいたら午後六時半過ぎ。

ああ、もう1日が終わってしまった。
このまま1日を終えてしまうのはあまりにも惜しいので、このブログを書いて多忙の記録を世に残し気休めにしようというわけでございます。

なんだか酔っ払ってた上に腰がうすら重く感じる。
明日は、親戚に配るお蕎麦打ちを朝のうちからやらねばならないというのに、大丈夫か?

一年間、遊んで暮らしたバチが当たったのか年末押しせまってのこの忙しさ。
まあ、年に一度くらい時間を忘れて働くくらいのことをしなくては。

明日は待ちに待った大晦日。
この日を待っていたんですよ。
この日のために蕎麦打ちの練習を三度も重ねて、蕎麦粉も7キロも購入して準備してきたのですから。

明日は頑張るぞ!!!


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2015年6月24日 (水)

アカジンを食す@沖縄船中泊離島遠征番外編

先日の沖縄船中泊離島遠征でDさんが釣り上げた10キロオーバーの高級魚アカジン。
どのくらい高級魚なのかネット・ショップの相場を見たら1.5~2キロで6500円(送料別)とか、シェー!!!10キロっていったい!

さて、話は遠征の船が港に着いたところに戻ります。

港に着く前から船の上では飛行機の出発時間まで残り2時間ほどしかないということがわかっており、すでに慌ただしく片付け体制の加速スイッチが入っていたのですが、船を上がってからはさらに、タックルのお片づけはちょっと急ぎましょうということになりました。

船から竿およそ60本、ドカット8個、その他衣類等たくさんの荷物を岸に荷揚げしたらその場でタックルのお片づけ。
通常だとこのくらいの片付けには小一時間かかるんですが、飛行機の出発30分前には空港に着きたいとなるとそんな悠長なことは言ってられません。

一同キツネ目になって目を吊り上げて、さっさと竿とリールを水洗いして、さっさと取り外して、さっさとルアー類をボックスに収納、さっさと竿へロッドケースにと、さっさのヒトとなって珍しく30分とちょっとで片付けが終わってしまった。

「な〜んだ、やればできるじゃないですか〜」という声も上がり雰囲気はキツネ目からコアラ目に和んだその時。
「これどうします〜?」と船から声がした。

振り向けば釣った魚をクルーのNくんが仕分けしている。
根魚王Kさんはすでに手際よく自分のお土産を発泡スチロールにしまっており、残るは今回珍しくタイラバで根魚をたくさん釣ったSさんのアカハタにカサゴ類、それともう一つ、クーラーボックスの真ん中にど〜んと鎮座しておったのがDさんの釣った大きなアカジンでした。

Dさんは謙虚なので、この魚は持ち帰らないというのでどうします?ということになっていたのだが、その後立派な姿をまじまじと伺ったワタクシ、気づいたら「もらっていいですか?」とずうずうしくも手を挙げていた。

急いで発泡スチロールを手配して頂いたら、大きなボックスしかないという、これはさすがに飛行機には持ち込めないだろう、預けるのも難しいかも、と経験者の皆さんがおっしゃるので諦めかけていたら、ゆうパックで「チルド便」というのがあるからそれで送りましょう、ということになった。

半月ぶりに横浜の自宅に帰り、長い釣り旅と日々のブログ更新に疲れていたワタクシにとって、心の安らぎどころはアカジンの到着を待つこと一点となり、「チルド便」の到着を首を長くして待っていたところ、意外と早く翌々日に着いたので大喜び。

早速食べようかと思ったが、少し寝かせた方がこの魚は美味しいというので翌日まで我慢して(実は旅疲れでやる気が出なかった)さばくことにしました。

ここからはお料理の話になっていきますが、基本的に料理はトウシロ(素人)なので話半分に読んでくださいね。

とりあえず、まな板に置いたらあまりに大きいので改めて感動し重さを測ってみた。

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風呂の脱衣所にある体重計に乗っけて測ったら6キロ半くらい。内臓を取って血も抜き三日も経つと4キロも減っちゃうんですね。
まあ、それでも分厚い身がたっぷりついた高級魚なので丁寧にさばきましたよ。

とりあえず鱗を剥いだら頭を落として、その後は三枚に下ろしました。
我が家だけではとうてい食べきれないのでご近所さんに半分おすそ分け。
さて、残りの半分、どうやって食べようか。

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とりあえずは刺身でしょ!
でも、西表島のROCOさんで夕食に出して頂いた時は、皮のついたまま湯引きしてあったのが美味かったので、まずは真似して湯引きにしました。

ところが、このアカジン、デカイので皮の厚さも半端じゃない!
ゴリゴリと口の中で噛みきれないくらい分厚い皮だったんですよ。

そこで、皮はすいて剥がし普通の刺身にしてみました。
柚子胡椒にポン酢でいただいたところ、身は柔らかく噛むと甘みがじんわりと出てきて、白身だけれど脂がのっていて、モチモチの歯ごたえ、生臭さもありません。
西表島で食べたものよりも身が分厚い分だけ脂ののりもいい感じ。
白身魚としては味、歯ごたえ共に高級魚と呼ばれることだけのことはあるなあ、と感動しつつお腹いっぱい食べちゃいました。ああ贅沢だなあ。

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剥がした皮は捨てるのはもったいないので、フライパンで焼いていただきました。
これがまた、カリカリした皮にプリプリの皮に着いた肉が美味しい、旨味も刺身よりこちらの方が濃い感じ。
ということで一日目の夕食は終了。

二日目は、お鍋をすることにしました。
これもまた、西表島のROCOさんでいただき、大変感動したのでお家でも試したかったのです。
アカジンは骨からのだしがとても上品で旨味が濃く美味しいと思います。
ワタクシ個人的には刺身よりも骨周りとか皮周りからの方がいい旨味が出て美味しいという気がします。

アカジンの頭をド〜ンと入れて冷蔵庫にあったあり合わせの野菜に豆腐を入れてお鍋の完成です。
って、煮るだけだから何も手はかからないのですが。

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お鍋はですねえ、なんといってもいいだしが出て、こんなに美味しいお鍋があるんだろうかという旨さですねえ。身の肉もホクホクして甘みがありたいそう美味しい。

さらに昨日食べきれなかった切り身から刺身と、しゃぶしゃぶ用の切り身も少し作って食べてみました。
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これも、熱々お鍋を食べながらサラッとお刺身をいただくというコンビネーションもなかなか良かったですよ。しゃぶしゃぶは少しじっくり火を通して食べたので、しゃぶしゃぶというよりはお鍋の具になっちゃった感じでしたけれど。

さて、お鍋は何と言っても具よりも残ったお汁が美味しい。
美味しいお汁を作るためにお鍋を食べるといっても過言ではないくらいですから、一番の楽しみはこの残ったおつゆを如何にして食べるかであります。

今回はお鍋でお腹いっぱいにになっちゃったので、おつゆだけ翌日まで保存して、朝の雑炊にしました。(これも西表島と同じパターン)
まあ、出来上がった雑炊の美味しいこと!
人生最高味雑炊といってもいいお味。
朝からこんな贅沢しちゃっていいんだろうかと思ってしまうほどでした。

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さて二日にかけて賞味したアカジンですが、まだまだ身全体の四分の一の切り身が残っています。しかも肉厚。

お刺身はちょっと飽きたので(贅沢だ)船中泊で船長が作ってくれたマース煮に挑戦しました。島の塩と泡盛、水だけで煮るシンプルな料理なんですが、アカジンの旨味が出て実に美味かったという強烈な印象があったのです。

ネットでレシピを見ながら作ってみたものの、塩加減がどうもよくわからない。
入れすぎてしょっぱくなっちゃうと食べられなくなるので、控えめに入れて、泡盛がなかったので屋久島の芋焼酎を代わりにしちゃいました。
芋焼酎は芋の香りが邪魔するかな、と思いましたが火を入れてアルコールを飛ばしてしまうとあまり関係なかったですね。

ちょっと薄味ながらも美味しいマース煮が出来上がりました。

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さて、巨大アカジンはこれだけ食べてもまだまだ身が余っています。
沖縄で食べたお料理の真似はだいたい仕切ってしまったので、何か自分で考えなくちゃ、とない知恵を絞ったら、たまたま冷蔵庫にジュノベーゼソースがあるのを発見。

これを使って、洋風にアレンジしてみようということで、四日目は塩胡椒したアカジンの身をフライパンにオリーブオイルで焼いてジュノベーゼソースで仕上げるというのを作ってみました。

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ニンニクのスライスが欲しかったのですが手元になかったのであっさりと断念し、白ワインとレモン汁を隠し味にしてみたら、なかなか上品なお味に仕上がりましたよ。

こうして四日間連続でアカジン料理を食すという贅沢な日々は終わっていきました。
先月末から通算すると7回くらいアカジン料理を食べている気がする。
なんて贅沢なんでしょう。もうこんな経験は一生できないなと思いつつ、つくづく釣りをしていて幸せだと思うのでありました。



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2014年12月31日 (水)

大晦日はそば打ち、ならぬうどん打ちで年越し!

大晦日といえば年越し蕎麦ですが、今年はうどん打ちです。
今年は、というと毎年打っているみたいですけれど、確かに十数年前は毎年打っていたんですよ。しかも、おやじ5~6人で数十家庭分も打っていたんです。
詳しい事を話すと長くなるので端折りますが、その時の親分だったそば打ちおやじに教えてもらったおかげでそばが打てるようになったんです。

この数年はそば粉が手に入らない事をいい訳にして打っていなかったんですが、今年はそば粉ならぬうどん粉のいいのが手に入ったので、うどん打ちに挑戦です。

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そもそもワタクシの生まれた埼玉県南部はそばよりもうどん文化の地なんですね。
子どもの頃から親が家で手打ちうどんを打つのは当たり前、盆に親戚が集まれば「うどん」と決まっていたんです。最近では「武蔵のうどん」なんていうブランドでうどん屋さんが出来たりしているくらい。

しかしながら、ワタクシ幼心に親のうどんを打つ姿を見ていたにも関わらずうどんの打ち方を教えてもらう事は無かったんですね。
今年の夏、お盆で母方の実家にいった際、うどん打ちのプロであり、あのヘラ師でもある従兄弟のAさんが「いい粉があるから打ってみて、塩と水加減はメモってあるから」って言ってうどん粉1kgをくれたんですよ。「そばが打てるなら何とかなるでしょ」って。

何でも、このうどん粉、酒を造る時に精米率40%とかあるのと同様、小麦粉を40%位まで研いじゃった贅沢な一品。
家に持ち帰って打とうと決心したものの、釣りの遠征に惚けていたのと家族二人分だけ打つのも面倒くさいという事もあって打たずに取ってあったんです。
これを、年末に実家に帰った際に大人数になったところで打っちゃおうと企てて、自宅からそば打ち道具一式を持って帰省していたという訳です。


前置きが長すぎるって言う声が聞こえてきそうなのでそろそろ打ち始めますね。
まずは粉にふるいをかけて決めを整えたところに塩水400ccの三分の二を回すように加えてって、ここでうどん打ちのレシピをやるつもりは無いのではしょりますと。

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水を入れたら粉に水を行き渡るようにかき回し、残りの水も入れてかき混ぜてまと待ったらこねます。この辺まではそば打ちとあまり変わらず。

そもそもうどん粉はそば打ちで言う「つなぎ」に使う粉で打つ訳ですからそばのように麺にならずにボロボロになるなんてあり得ないって思っていましたから、この辺までは水の量さえ間違わなければ楽勝って思っていたんですよ。

さてこねこねして丸くまとまったうどん粉の玉はここで30~60分程寝かせるんですね。ここがどんどん乾燥してしまうので急いで打っていくそば打ちとは大きく違います。

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適度な弾力になるのを待って、更にもう一度こねてから10~20分程寝かせてから伸すんですが、さあここからがそば打ちとは大違い!予想していなかった困難にぶち当たりました。


そば打ちでは粉の重量に対し約半分が水の量なんですが、うどん打ちでは40~45%と少ないんですね。そこに持ってきてうどん粉のこねたのはグルテンという成分が作られて協力な粘りを出すんです。

丸くなった玉をノシ棒で伸ばそうとした時その事を実感したのですが、その実感も甘かった。

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そばなら、軽くノシ棒を押すだけでスイ〜って生地がのびていくんですが、うどんの場合はちょっと押したくらいじゃ伸びないんですよ。

直系30cmくらいまで伸ばしてから、ノシ棒に巻いて伸ばすのですがそこまで至るまでにすでに汗だく!
やっとこさノシ棒に巻き付けるに至ったもの、ここからがまた伸びない。

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10分、20分と時間は過ぎて完成予定の時刻はどんどん伸びて行くものの、うどんの方は一向に伸びず、目標の厚み3mmがなかなか見えてこないんですよ。
うどんを打っているというよりバカでかいピザを作っているんじゃないかと思い始めてしまう始末。体力にもまして精神力の弱いワタクシはこのとき悪魔の声を聞きました。「いいじゃないか、ほうとうを作った事にしちゃえば」って。
「そうだよ!そういう手があるじゃん!」って思った次の瞬間、「だめよ、だめだめ!うどんをうたなきゃ!」っていう天の声が聞こえました。

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はっと我に帰ったワタクシは「力つきるまでうどんを打つ」と心に決めて打ち続けました。予定時刻をすぎる事およそ30分。なんとかうどんらしい体をなしてきたところで伸すのを終了し切りにかかります。

ここは、そばに比べると気楽ですね。切った勢いで崩れる事も無いし幅も広いので、バシバシ切っていきます。

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数分後にうどん麺の完成!

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更にお湯を沸かしてゆでる事10分程でうどんの完成です。
水にさらしておつゆに付けて食べます。
埼玉南部のつけ汁の代表は豚肉でだしを取ったもの。昆布やカツオは基本的には使いません。後は味の素をちょこっと入れて出来上がり。

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こうして2014年の大晦日は平和に、かつ美味しく暮れていったのでありました。
みなさま、良いお年を!そして来年もよろしくお願いいたします。

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