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カテゴリー「旅」の記事

2023年10月26日 (木)

12日間九州縦断の旅その7@種子島釣行

九州縦断の旅の最終章である種子島に着いたものの天候と海の時化で釣りに出られずに終わった初日でしたが、2日目も台風からの風とうねりで午前中は船が出られず、ロッジで待機ということになりました。

 

普段ならGT釣りたい!と気が流行るものの、今回は体を休める時間ができてラッキー!とばかりに朝寝をたっぷりしてこれまでの旅の疲れを少しでも取っておこうと午前中はひたすら布団の中で寝ておりました。

 

昼を過ぎても波が落ちず出船できたのは午後2時頃。

それでもウネリがまだ大きく本面のポイントに入ることができない。

最初は肩慣らしにキャスティングを少しだけしましたがそのあとは根魚釣りをのんびりして夕まずめのチャンスタイムに体力を残す作戦にしました。

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根魚釣りの方もあまり魚の活性が良くないようで、夕ご飯のおかず用にアカハタを二匹釣ったくらいであとはベラやカワハギなどの外道のみに終わり夕まずめのGTキャスティングも魚の気配もなく終わり釣り2日目は終わりました。

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3日目は丸一日釣りができそうなくらいに波は落ちたもののまだウネリが入った上に風向きが変わり風裏になったとはいえそこそこの強い風が吹きまくっていたため、やはり沖の本命ポイントに行くのは難しく、比較的島に近いポイントを中心に丸一日攻めましたがとうとうGTは出ず、外道で「スギ」という10キロ以上ある大きな珍しい魚とダツ、アオチビキが釣れたのみで僕には何もアタリもなく終わり終了したのでありました。

それでも海に出られて思い切りキャスティングができたのは気持ちよかったし、釣り仲間も楽しかった。

そして何よりもここまで体調を崩さずにやってくることができたのに安堵と旅のヨロコビが去来し楽しい釣行になったのでありました。

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翌日は朝イチ便の種子島発の飛行機で鹿児島に飛び、羽田便に乗りついてお昼過ぎには羽田空港着。

空港から帰りの車に乗って高速を走ると、久しぶりに見る大都会の風景が懐かしく、また異様な感じも受けたのでありました。

一番の心配だった体調もうまく管理できて疲れもそれほどなく無事に帰れたことは、今後の長旅での自分の体力の目安にもなり収穫でありました。

 

九州を縦断して感じたのは本州にはないダイナミックな自然が素晴らしいということ。

行く先々に活火山が煙を吹き大地が躍動しているのが目に見え、その中で自然と共に暮らす人々のたくましさみたいなものも感じたのでありました。

兎にも角にも無事に帰れたのでこの度は大成功と言えましょう。

僕の人生の中でも移動しながらの13日間の旅というのは初めてだったのでいい思い出になったのでありました。

 

そしてさらに、来年はバイクで北海道一周をしたいなぁ、などと次の旅に想いを馳せるのでありました。

 

 

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2023年10月25日 (水)

12日間九州縦断の旅その6@種子島へ

九州縦断旅9日目の朝は鹿児島空港の近くのホテルで迎えた。

例によって早朝目が覚めてしまうのだが、この日は3時には起きてしまい、一人ホテルの一室でエノカフェを開店、と言ってもコーヒーを淹れて飲むだけなんだけどね。お腹が空いたので早朝カップラーメンを食べて時間を潰す。

6時になったらホテルの大浴場が空いたので朝風呂に入る。朝風呂で目を覚ましてスッキリし7時には出発の準備をした後部屋で時間調整をして9時に空港に向かった。

 

この日は横浜からエブ&フローの種子島GTツアー部隊がやってくるのでこれに合流して僕も種子島に行く予定なのであります。

九州縦断の旅も種子島のGT釣りでいよいよ最終章を迎えます。

でっかいGTを釣って締めくくりたいところなのでありますが、正直この時点で体の疲労感の方が大きく、釣りはどうでも良くなってしまっていたのでありました。

 

 

10時過ぎに横浜からの飛行機が到着する前に種子島への搭乗口付近の椅子とテーブルを人数分確保してエブ&フロー部隊が来るのを待った。

 

予定より少し遅れて羽田からの便が到着すると日曜日に福岡空港で別れた顔もいて懐かしかった。

一同を確保していた席に招き出発まで時間つぶし。

今日は時化で釣りが出来ないとY店長から聞いた僕は、ついうっかり「やったー!洗濯ができる」と喜びの声を上げてしまったのだが、釣りをしたくてたまらない他のメンバーの気持ちを踏みにじってしまったのに後で気がつき深く反省する。

 

予定通りの便で12時前には種子島着。小雨がぱらついていた。風も強い。

空港に出迎えてくれたライフフィッシングガイドのカツヤくんの車に荷物を積みこむと、普段なら島の中央にある空港から一気に島の南端近くにある種子島宇宙センターの入り口にあるロッジ・セルフィッシュに向かって釣りの準備をするところなのでありますが、この日は海に出られないので島の北に向かいお昼ご飯を食べる事になった。

 

向かったのは町の小さなレストランという感じのお店で、ここで大盛りのランチをいただいた後にシロクマかき氷というものを食べた。これはコンビニなどで売られているシロクマバーというアイスのオリジナルの形らしく、元々はアイスではなくかき氷にミルクとフルーツが乗っているものなのらしい。

シロクマアイスは大好物なので迷わず注文するもノーマルサイズはどんぶりくらいの容器に山盛りに出て来るから、と脅かされて小をたのんだ。

出て来たシロクマ小は通常僕らがかき氷を食べるサイズの容器に盛られていて十分な量でありました。

食べてみるとかき氷の粒子がとても細かく滑らかな食感にところに持って来て煉乳の滑らかさ、フルーツの甘さ、さらに奥に潜んでいるアンコなどの旨みがお口の中でミックスされて大変美味しい。

感動しながら一気に口に書き込んだらおでこがキンキンして動けなくなる。

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店を出てから宿に向かいと中のスーパーで飲み物やお酒など買い込んでいくと到着したのは3時過ぎだった。

ここから夕食までは自由時間となり僕は溜まりに溜まっていた洗濯物を洗う。何しろここで洗っておかないと明日から着るものが無いので洗濯機をお借りして選択をし、使ったことのない乾燥機を使って選択を済ませる。この間早くも南泉という島の焼酎を飲んで酔っ払った。

酔っ払って明日からの釣りの支度をしていると夕食の時間になる。

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ロッジからちょっと歩いたところの民宿しまさきまで歩いて夕食。

明日からの釣りに期待してみんなで乾杯する。

テレビではサッカーの対カナダ戦が始まろうとしていたのでご飯をサクッと食べて部屋でのんびり見ようと戻ったらすでに日本が一点入れてしまっていた。

4対1で日本が勝利したのを見届けたら、すっかり酔っ払ってしまっていたのですぐに寝る。

 

この時点で明日も午前中は時化ていて海に出られないかもしれないと言われていたのだが、残念な気持ちよりも体を休められて良かったと安堵する気持ちの方が大きかったのでありました。

 

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

2023年10月24日 (火)

12日間九州縦断の旅その5@佐多岬・鹿児島空港

九州縦断9日目は車での移動の最終日、中盤最後の日であります。

この日は指宿温泉を出てすぐ近くの山川港からなんきゅうフェリーで錦江湾を渡り根占(ねじめ)港へ、そこから佐多岬を見て鹿児島空港までのおよそ100キロちょいの行程であります。

10過ぎのフェリーに乗るので割とゆっくり指宿の宿を出て山川港へ。

昨日の砂風呂のおかげで、ここまでの疲れがすっかり取れた感じで体も軽く、ルンルン気分で港に着く

フェリーに乗って港を出て行くといつも釣りの遠征で乗っているマリンチャレンジャー号が停泊しているのが見えたので写真を撮ったのだが、実は僕は翌日からは種子島にわたってGT釣りなので、マリンチャレンジャー号が停泊しているということは海が時化てるのではないかと明日以降の予定がちょっと心配になる。

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錦江湾は湾内なので海は穏やかでお天気も快晴、ねじめ港までの約一時間は椅子に腰掛けてウトウトしていた。

対岸の根占港に着くとそこからは佐多岬に向かって一気に走る。

海岸線を走る道は快適で天気が良いので昨日見てきた対岸の開聞岳が見え続けていた。

道のところどころの課が目のいいところに展望用の駐車場やトイレが設置されていてとても便利。いい場所を選んで泊まり写真を撮った。

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佐多岬に入ると山道のワインディングロードになりバイクで走るのには楽しそう。

実際にバイクも多かった。

岬先端の駐車場の手前に本土最南端の岬・佐多岬という碑が立っていて、その前にたくさんのバイクが並んでいて写真を撮っていた。

インスタでよく見る場所なのですぐに、ああ、ここかあ、と思った。

 

そこすぐ先には広い駐車場とビジターセンターや展望台がある。

駐車場に車を止めると展望台の手前に大きなガジュマルの木が生えていて南国に来たことを実感する。

ビジターセンターで情報を見てから展望台で写真をとり帰ろうかと思ったが、駐車場からさらに岬に向かって歩いたところに展望台がある。

時間の都合でちょっと迷ったが行って見ることにした。

駐車場から一直線に100メートルくらいのトンネルをくぐり抜けるとそこは南の国のジャングルだった。

ガジュマルに天然のソテツなど植生が全く違う。

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遊歩道はがけ崩れで通行止になったものを仮設で迂回路が作られていた。

ジャングルの中を歩く迂回路を歩くと上からガジュマルの木から垂れ下がるヒゲのようなものがたくさん垂れ下がる。

ジャングルを抜けて岬の尾根に出ると視界は開け岬が360度見えて青い海と空が気持ち良い。

眼下の海は透明で底が見えた。

北西側に振り返ると開聞岳も見えた。

セミの鳴き声が10月半ばになろうというのに賑やかでトンボもたくさん飛んでおり濃い自然の真っ只中を歩く道だった。

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15分くらい歩いたところに二階建ての展望台がありそこに登るとさらに360度の展望が開けて見事だった。

歩いて来た甲斐があったと思わせてくれるほどの素晴らしい展望で、青い空に海、振り返ればジャングルとまるで南の国のどこかに来たかのような自然の濃さに圧倒された。

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10分ほど写真を撮ったりして過ごし来た道を戻る。

佐多岬にこれから行く皆さん、もし行かれたらここの展望台まで歩いた方が絶対トクですよ。駐車場からの景色の二倍は楽しめます。

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ということで駐車場を後にしてあとは鹿児島空港まで走るのみ。

途中食事をしようとグーグルマップで美味しそうな店を探し、狙って走り、ようやくたどり着いたら「本日臨時休業」の看板がありがっかりしてその先にあった「道の駅ねじめ」に入る。

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ここのレストランでランチを頼んで食べようとしたら、急にカミさんが腹痛を起こして具合が悪くなってしまった。

幸い薬を持っていたので飲んで、カミさんは食事をやめて車に戻って横になっていた。その間僕はサクッと注文したカツカレーを食べ車に戻ると、飲んだ薬が効いて来て医者に行くほどではないとカミさんがいうので、この日カミさんだけ横浜に帰るため鹿児島空港を目指して走る。

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当初は海岸沿いをのんびりと桜島を見ながら走ろうと思っていたが急遽変更して高速道路優先して一気に走ると午後4時過ぎに空港に着く。

この日僕は空港近くのホテルに一人で泊まり、翌日に横浜からやってくる釣り遠征組と合流し縦断旅行後半の種子島遠征に行く予定だったので、とりあえずホテルにチェックインしてロビーでカミさんを飛行機の時間まで休ませている間にレンタカーを返してくる事にした。

レンタカー屋さんもホテルのすぐ近くなので時間がかからずに車を返してホテルに戻る。

しばらくロビーでのんびりしたらカミさんの体調も回復して来たので時間のいいところで空港へ移動し一緒に軽食をとってから飛行機に乗るカミさんを見送って別れた。

 

ホテルに一人戻ると朝は軽かった体も何と無く疲れた感じがした。何しろ四日間で福岡からここまで走った距離がおよそ850キロ。

走り切ったという精神的安堵感から疲れを感じたのかもしれない。

6月に走った6日間で2500キロに比べたら1日あたりの走行距離は半分くらいだったがそれでも少し疲れた。

ビールを飲んで早く寝て翌日からの種子島遠征に備えた。

 

明日からはいよいよ後半の種子島遠征なのだが、どうもお天気がイマイチよくない。

予報では明日は雨で台風からの風と波が強いようだ。

普段ならばガッカリするところなのだけれど、この時は明日はゆっくり休めるしたまった汚れた衣服を洗濯できると思うとラッキーだと思いながら寝たのでありました。

 

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2023年10月23日 (月)

12日間九州縦断の旅その4@水前寺・天草・指宿

九州縦断旅行8日目の朝は熊本市内、水前寺公園の近くの宿で目を覚ます。

例によって早朝起床派なので暗いうちに目が覚めてしまい外が明るくなるのを待って散歩に出た。

水前寺公園がすぐそばだったので公園を散歩したかったのだけれど、ここの公園は8時半にならないと中に入れないというので、仕方ないので周囲をぐるっと回っては所々で公園の中を覗き込むという変な散歩になってしまった。

途中夏目漱石が住んでいた家の跡があったりして新たな発見もあった。

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公園から流れ出た水が掘割を流れているのだが、綺麗な透明な水で小魚がたくさん泳いでいるのが見える。

これは街中で釣りができていい場所だなあ、子供達が釣りをして遊ぶには絶好の場だと感心しながら歩いていたら、なんと「さかなつりはやめましょう !」という看板があちこちにかけられているではないか。

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生き物に触れて子供達を育てることが未来の自然保護につながると思うのだが、こういうことを言う大人たちは一体どういう自然観を持っているのか伺いたいものだと感じた。

釣りの話になると熱くなってしまう僕ですが、この後水前寺の参道でクマモンの看板に気持ちを癒されてクールダウンして宿に帰り、朝食をとったらこの日は少し早めに出発する。

 

 

というのは、この日の行程が熊本市内から天草半島を走り先っぽの方の古い教会を見た後にフェリーに乗って鹿児島に入るというルートで、フェリーの時間に間に合わないとこの日の目的地指宿につく時間が遅くなってしまうという、フェリーん時間優先スケジュールだったのであります。

市内を抜けて天草方面に走るとやがて海岸線沿いの道になり、車も少なく快適なドライブでした。

有明海を挟んだ対岸の雲仙・普賢岳の猛々しい姿が素晴らしく、所々にある観光用の写真スポット駐車場的な場所に車を停めて写真を撮る。

 

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天草の入り口の駐車場では地元の釣り師のおじさんと地元の釣り物の情報を聞いたりして釣り談義をした。

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大きな橋を渡り天草の島々に入るとアップダウンの山道が続き所々で思いがけなく現れる海の風景が美しい。

大きな橋をいくつか渡ると天草市内に入りここからは時計とにらめっこしながら崎津という漁村にある古い教会を目指した。

ほぼ予定時間に迷うこともなく崎津の教会に到着する。

小さな教会だが立派なゴシック建築で中に入るとマリヤ様が優しい顔をして迎えてくれた。

かつて仕事でヨーロッパの古い教会を沢山訪れたがそれらに劣らない立派な教会だった。

漁村の風景の中に尖塔がが顔を出している風景もなんとも言えない風情があり和まされつつ新人深いこの地のひとたちの情熱や江戸時代の弾圧に耐えてきた歴史に想いを馳せた。

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教会をゆっくり見たかったがフェリーの時間が迫ってきたのでやむなくあとにし牛深港のフェリー乗り場に急ぐ。

出船15分前に到着しなんとかフェリーに乗れてホッと一息。

30分ほどの航路だが運転の疲れを休めるにはいい時間だった。

対岸は鹿児島県の長島町蔵之元という港で、ここで熊本から鹿児島に入る。

午後一時過ぎに到着したので近くでお昼を食べようと思ったのだが港周辺に食事をできるところが見当たらなかったので、少し車で走って大好きなチャンポンを食べることにした。

 

およそ一時間海沿いを走ったところにあるラーメン店にチャンポンが有る、とグーグルマップで調べて車を走らせた。

鹿児島側の海沿いの風景も美しく天候に恵まれたことに感謝する。

やがてチャンポン屋さんに、いやラーメン屋さんに着くと迷わずチャンポンを注文する。

この店のチャンポンを食べたくて車を走らせはるばる来た、と店員のおっちゃんに大げさなことを言ったら喜んでくれて、気合いを入れてチャンポンを作ってくれた。

しばらく待って出てきたチャンポンに紅生姜を乗せて食べた。うまい!豚のバラ肉のダシが効いていて長崎や佐賀のチャンポンよりも濃厚な感じがこれまた良かった。

写真を撮ってSNSに投稿したら、地元九州の方から博多ラーメンじゃないんだからチャンポンにはあんなに沢山紅生姜は乗せないんですよ、と言われ、そうなんだ!とまたまた新たな発見をした。旅は出会いと発見の連続だ!

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お金を払う時にお店のおっちゃんに、美味しかったからまた来たい、ところなんだけれど横浜から来たので次はいつかなあ、と話したら笑っていた。

 

ラーメン店を出たのが午後2時過ぎ、ここからは指宿の池田湖へまっしぐら。

土地勘のない鹿児島の道をカーナビを頼りに走るのだが、カーナビちゃんとGoogleナビちゃんが違う道を指示するのでどっちがいいのか悩みながらもなんとか日没ギリギリに池田湖に到着

途中の指宿スカイラインには何箇所も展望台や駐車場がありそこからは鹿児島市内や桜島が見えるはずなのだが、この日は桜島の噴煙とチリで山は霞んで見えるにとどまっていた。

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池田湖班の駐車場に車を止めると折しも日没タイム。

正面に開聞岳がシルエットで立ちさざなみの湖畔に映っていた。

 

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ここの湖は「イッシー」という恐竜が出るらしいのだが、夕まずめの水面がざわざわと広い範囲で波立った時には、出た!と一瞬思ったがしばらく見ていたら小魚の大きな群れのようだった。

魚の気配がムンムンする、釣り師にとってはたまらない環境だったがなぜか釣り師の姿は一人も見なかった。

 

日没を見てから指宿の宿に走り30分ほどで到着。

チェックインのあとすぐに名物の砂湯に入った。

風呂場で砂湯用の作務衣に着替えて砂湯の風呂場に入ると四角い大きな砂場が二つに分けられており、片方には人の頭だけ出して体が埋められていた。

もう片方は砂場の湯船?にお湯を張り砂を温めてから湯を抜くらしく、こちらで砂を温めてから湯を抜くまで10分ほど待たされてからいよいよ砂湯に入る。

もちろん初めてなので勝手がわからないのだがスコップを手にした係りのおじさんが穴を掘って、タオルの使い方などを指示してくれる。

掘られた穴に体を横たえ砂をかけられると砂の重さに程よく体が圧迫される。

すぐ隣の女性は「重い!」と声をあげるくらいの重さで体全体にズッシリくるのだが、しばらくこれで温まっていると砂の重さで体のコリがほぐされるように楽になっていくではないか。

15分ほどの入浴が終わり出るときは自力で砂をかき分けて起き上がるのが楽しい。子供に戻って砂場遊びをする感じ。

 

砂だらけの体は手だけタオルで拭いて綺麗にした後は風呂場の途中に設けられた砂を落とすシャワールームに入り作務衣を脱いで砂を落とした。

体全体が軽くなった気がして、いや、実際に軽くなり運転の疲れも取れた。

普通の温泉では得られない初めての体験に感動しつつレストランに向かい、地元の名産品を中心にしたバイキングで腹を満たしこの日は終わっていったのでありました。

 

 

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2023年10月22日 (日)

12日間九州縦断の旅その3@阿蘇・九重

九州縦断旅7日目の朝は南阿蘇の宿で迎えました。

昨日までの雲が取れてお天気も良く、早朝暗いうちに目が覚めて空を見たら星がたくさん出ていた。おそらくテラスに出れば天の川も見えたのだろう。空を見上げる人の姿が数人テラスに見えた。

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朝食前に一風呂浴びてからバイキング形式の食事に。

朝からついつい食べ過ぎてしまう。地元の美味しいものが並んでいると手が出てしまうのでありました。

 

9時頃に宿を出てこの日は阿蘇の外輪山をぐるっと回りながら阿蘇を満喫するついでに、九重連山方面まで足を伸ばす予定。

のんびり走ることにした。

 

まずは南阿蘇から外輪山沿いに反時計回りに回ってやまなみハイウェイに向かいます。

阿蘇外輪山の美しい山並みの中を縫うように走りその雄大な景色に感動しつつ一旦街に降りてからやまなみハイウェイに入ると再び山道を登る。

登り切る手前に城山展望台という見晴らしのいい場所があったので休憩を兼ねて写真を撮った。

眼下に広がる田んぼのパッチワークのような模様と阿蘇山のコントラストがいい。

火口の中に大きな街がすっぽり入ってしまう阿蘇の火口の大きさにも改めて実感し驚かされた。

 

ソロライダーの若者に声をかけたら静岡から別府までフェリーで来てここまで九重連山を抜けて走って来たというので、これから僕らが向かう九重の天候などの情報交換をする。

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ここからの眺めも素晴らしく、レストランの気さくな店主が色々と風景の説明をしてくれた。

 

やまなみハイウェイを九重方面に走ると天気はだんだん雲が多くなり小雨もぱらついて来た。

しばらく山道を快適に走ったところでタデ原湿原という看板を見つけて駐車場に車を止める。

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空は重く垂れ込めた雲に時折小雨が降り、車を降りたら寒いので長袖を羽織る。

運転ばかりしていると腰が悪くなるので、湿原の中を歩ける遊歩道に沿ってプチハイキングをした。

湿原の入り口には筑後川の源流と書かれた碑が立っていて後ろを川が流れている。

木製の歩道は地元産の木材を利用して作られたしっかりしたもので、所々に休憩や写真を撮れるような広いスペースも作られていた。

 

歩道沿いにすでに枯れてしまった大きな花らしき植物が黒く立っていて、おそらくこれが花を咲かせている時期は見頃で多くのハイカーやカメラマンが訪れるのであろうと想像しながら歩いた。

湿原は広くかつて行った日光の小田代ヶ原を思い出させられた。

 

しばらく歩いていくと湿原を取り囲む山の方からオスの鹿が鳴く声が聞こえた。秋は鹿の恋の季節でオス鹿はメスを求めて切ない泣き声を上げるというのをラジオで聞いたことがある。おそらくそれだろう。

 

小一時間のプチハイキングを終えると再び車に乗り込みハイウェイ沿いにある農家レストランという店を目指す。

最近この手の農家さんの経営するレストランを見かけるのだが、総じて新鮮な食材を使っていて美味しい。

以前小田原近くの農家レストランに訪れた時は、新鮮な野菜にしゃれたメニューで素敵なランチをたのしめたので、ここでもそんな思いができるのではという期待で向かったのだ。

グーグルの地図を頼りにして行ったらすぐ近くで道に迷ったが、地元の方に道を訊ねてすぐに解決して到着する。

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12時半頃の到着だったが人気のレストランらしくすでに売り切れのメニューもいくつかあった。

店内は広くセルフサービスの店で、入口の自販機で食券を買うと自動的に厨房にそれが伝わり、食券に書かれた番号を呼ばれるまで待てばいいシステムでありました。

折しも外が明るくなって日が差していたので山並みの見渡せる外のテラス席を取って食事をすることにしました。

この農家レストランは牧畜業の方がオーナーらしく、メニューは肉中心のメニューで先の小田原のレストランの小洒落た雰囲気とは違いボリュームで勝負的なメニューが多かったのでありますが、朝のバイキングで食べすぎていた僕は重い肉メニューはもう無理!と軽めのカレーを注文。

それでもそこそこの量のカレーが出てきてまたまた満腹になってしまったのであります。

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満腹になった僕らは店の外で飼われているラマのくるりちゃんが可愛いので写真を撮って出発。

近くにある大きな吊り橋を観に横道に逸れてから戻って再び阿蘇の外輪山にある大観峰という展望台を目指す。

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快適なやまなみハイウェイを一時間ほど走ると景色が開けて大観峰の展望台が近づいてきた。

この場所はライダーの聖地でもあるのでバイクの数が急にぐんと増える。

駐車場の少し手前に砂利の駐車スペースがあったのでまずはそこに車を入れる。

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丁度大きなハーレー・ダビッドソンとライダーがいて写真をとっていたので、バイクとライダーを一緒に写真をとってあげる代わりに、我々夫婦のツーショットも撮っていただいた。

ライダーは大阪かから来たといい今朝大分にフェリーでついてここまで走って来たらしい。

いずれは僕自身もバイクでここを訪れて観たいと考えているので彼らからの情報は色々参考になった。

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ここから大観峰の大駐車場に移動、運良く空いていた駐車場に車を止めて展望台まで10分ほど歩く。

ここは人も多く、ライダーも沢山いた。

大観峰からの阿蘇の眺めは外輪山の手前半分を一望できるダイナミックな風景で感動した。

阿蘇山の中程からは噴煙が上がっているのも見えた。

のんびりと風景を堪能してあとはこの日の宿泊地である熊本市内まで走るだけだ。

 

3時頃大観峰をでて熊本市内に向かう。途中で車のガソリンを入れた。ハイブリッド車らしく燃費は良く、ここまでリッター20キロ平均で走ってくれたので高値安定のガソリン代も安く済む。

 

熊本市内に入ったら時間が少しあったので熊本城を見に行き、車で城の周りを一周して宿に向かう。

 

5時頃宿に到着。

水前寺公園のスグ近くの宿だったが温泉宿ではないので、ここでも地元の美味しいものを食べて風呂に入り夜9時頃には寝てしまった。

 

       

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2023年10月21日 (土)

12日間九州縦断の旅その2@太宰府天満宮・吉野ヶ里遺跡

さて、サンライズでの釣りの疲れも癒えた翌日からはいよいよ本格的な九州縦断の始まりであります。

朝一ホテルを出て福岡空港に戻り近くのレンタカー屋さんで車を借りると、再び空港の駐車場へ車を止めて空港内に入ります。

ここで昨日コインロッカーに預けておいた荷物の回収をして丁度羽田から飛んできたカミさんと合流して車に戻りいよいよドライブでの九州縦断の始まりです。

当初の予定では、この日は久住高原から阿蘇まで走りダイナミックな風景を楽しもうというものだったのですが、あいにくお天気は曇りで山では雨も降っているらしいというので、大幅に行き先を変更しました。

まずは福岡から近い名所、太宰府天満宮に行って旅の安全をお祈りしようと車を走らせました。

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今回借りたレンタカーは日産のノートeパワーというハイブリッド車でありました。

僕はハイブリッド車を運転するのは初めてで、動き始めにエンジン音のしない車に乗るのに不安もありました。

実際にレンタカー屋さんで車に乗り込みエンジンをかけるボタンを押しても何の音もしないので、次に何をしていいのか戸惑った。

ブレーキを外せば車は動き出すものというのがこれまでの常識だったのですが、出始めは電気で動くハイブリッド車ではフットブレーキを外しても何も起きないので、一瞬どうしていいのかわからなかったんです。

少し考えた後、そっとアクセルを踏んだら車が前進したのでようやく納得したものの、このエンジンスタート時の最初の動きだしにはその後四日間運転しても最後まで慣れなかった。

とはいえ、アクセルを踏んだ時のトルク感はエンジンとは比較にならないくらいいい感じで車をグイッと前進させてくれて気持ちがいい。

先日、テスラの電気自動車に乗った知人が、電気自動車の加速に感動したと話していたのを思い出し、これかあ!と納得した次第であります。

 

そんなちょっぴり気に入ったレンタカーで慣れない九州の高速道路を使いながら太宰府天満宮まではあっという間でしたが、天満宮の駐車場が祝日ということもあり入るのに行列ができていて車を止めて降りたら出発から一時間くらい経っていた。

 

駐車場から天満宮の参道までは歩いて数分、これで一回500円ぽっきりの駐車場は安いではないか。

駐車場はすでに半分以上埋まっており、参道に入ると団体客なども多くいて大混雑。

人とぶつからないように歩くのが大変なほどの混雑の中をカミさんとはぐれないように参拝したのであります。

本殿まで人混みの中を歩くこと20分くらいかな、着いてみたら本殿は改修工事中でその手前に特別な拝殿がありそこに参拝する。

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この神社は皆様ご存知の通り菅原道眞を祀った学問の神様なので普通はなば合格祈願やら学問成就を祈るところでありますが、何も学んでいない僕はとりあえずお門違いと知りながらも健康と今回の旅の安全を祈ったのであります。

拝殿から戻る途中の境内には猿回しや南京玉すだれなどの大道芸も出ていて人だかりがあり賑やかでありました。

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帰り道の参道では、ここの名物の梅が枝餅を買って食べつつ土産物屋さんを覗きながら歩き、太宰府天満宮駅前のうどん屋さんで九州独自のゴボウ天うどんを食べて太宰府天満宮を後にしました。

さて次はどこさいくべえ?といろいろ考えたのですが、地図を見たら通り道に近く吉野ヶ里遺跡があるのを発見し、そこに向かうことにしました。

 

高速道路を久留米方面に走り分岐を長崎方面に行くとすぐに降り口があり一時間ほどで吉野ヶ里遺跡に到着。

田んぼの向こうの林から移籍の復元した建物の屋根が見えただけで大興奮しつつ駐車場に車を止めて中に向かいました。

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太宰府天満宮に比べたらこちらは祝日でも比較的空いていて歴史公園内の建物をぐるぐる回り、弥生時代の生活に想いを馳せたのでありました。

案内の学芸員さんらしきおじさんと話をしたら、建物を作り一枚一枚の板や柱の表面の仕上げを当時の手斧(ちょうな)で削ったようなウロコ模様のような仕上げをしてあることなどを聞き、復元の手の込みように感動とコーフンをしつつ見て回ったのであります。

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復元展示は実によくできていて、博物館の制作に30年近く携わった僕でも感心する出来栄えで、マジで見ていたら一日あっても足らないくらいの素晴らしいものだったのですが、この日は南阿蘇の宿に夕方までに着かねばならぬので一時間ちょっとで駆け足で見て、後ろ髪を引かれるようにここを後にしたのでありました。

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吉野ヶ里遺跡を出て再び来た高速道路を少し戻った先のジャンクションを熊本方面に向かい熊本市内まで一気に走ります。

高速道路の地名の看板が熊本の地名に変わってくると初めて訪れる熊本県にテンションが上がり、アクセルを踏む力も入りついついスピードを出してしまう。車の流れに乗りながらなんとか走って熊本市内で高速を降りると一般道で南阿蘇に向かいます。

 

初めは広い国道らしき道をしばらく行くと何度か曲がるうちに道は山道に入りカーブと上り坂の連続になりました。

ここでもノートeパワーちゃんは力を発揮してくれてトルクフルないい走りで快適走行でしたよ。だんだんこの辺りからこの車が好きになって来た。そういえば高速走行でのハンドリングや足回りもしっかりしていてなかなか良かった。

 

山道をしばらく走るといよいよ目的地まであと数キロというとことで片側一車線の長い直線道を走っていたところ、先行車の一台前の車が右折しようとウインカーを出して止まったところに、先行車はブレーキも踏まずに突っ込んで後ろからおカマを掘ってしまった。

ありゃりゃ、やっちゃったよ、と車間距離を十分にとっていた僕の車にはなんの被害もなかったのでしたが事故の目撃者になってしまった。

しかしながら、もうすでに宿に到着しなければならない時間が迫っていたので、ごめんなさいしつつ事後現場をスルーして宿に向かう。

事故車を追い越す前に当たられた車の運転手のおばちゃんが自分で出て来たので救急の怪我でもなさそうだったのでそう判断したものの、追い越しざまにチラ見したぶつけた方の車はボンネットが大きく凹んでおそらくは自走できないほどの事故であったとおもわれるので、ちょっとその場をさってしまったことに後ろめたさを感じつつ宿に向かう。

事故現場から10分ほどで宿に到着。

自分が事故に巻き込まれなかったことにホッとする。太宰府天満宮でのお祈りにご利益があったか。

 

宿では温泉に浸かり、バイキング形式の夕食で地元の馬刺しと球磨焼酎を美味しくいただいたのでありますが、何と無く事故のことが気がかりでモヤモヤした状態だったのでありました。

 

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2023年10月20日 (金)

12日間九州縦断の旅その1@サンライズ新海遠征

タイトルにもありますように九州を縦断した旅行のお話です。

今月4日に横浜を出発して前半は羽田から福岡まで飛行機で飛びレンタカーで佐賀県の唐津に移動、唐津の超有名船サンライズ新海号に乗り長崎県の男女群島で釣りをするのが前半。

唐津から福岡に戻り後から飛行機でやってきたカミさんと一緒に福岡→佐賀→熊本→大分→熊本→鹿児島と移動して鹿児島空港でカミさんと別れるのが中盤

カミさんが帰った翌日の午前中に横浜からやってきた釣り師達と合流して種子島でGT釣りをするというのが後半、というのが今回の旅の大きな流れなのでありますが、前半と後半はいつもの釣り遠征でありまして、その間の四日を使って九州を縦にレンタカーで走りまくったということなんですね。

 

ということで、まずは前半のサンライズ遠征であります。

今年の遠征は天候に恵まれないことが多いのですが、今回のサンライズも天気はともかく風がビュービュー吹きまくり海はシケ模様。

初日は出船時間を遅らせていつもより遅めに出船し玄界灘から五島方面に移動しヒラマサキャスティングをします。

荒波に揺れる船の上でキャスティングをしたりジグで根魚を狙ったり。

船中何匹かのヒラマサをキャッチ。最大13.5キロ。

僕はクエを釣りたくて根魚狙いをしていたのでアコウを二匹ほど釣る。

全体には渋い状況で何ヶ所か移動しながら福江島まで移動して港で一泊。

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翌2日目は早朝港を出て男女群島に向かいました。

3時間ほどで男女群島に到着。ここではカンパチジギングがメインです。

大物対応の仕掛け、PE8号にリーダーは90ポンドでしゃくりますがこの日は全体に渋く僕は最大9キロのカンパチ一匹で終わる。

9キロだって大きいんですけどね、男女群島では40キロ台の大物を狙っているので気持ち的にはいまいち消化不良なんです。

それでも男女群島にこられたというだけで幸福感は満たされ、釣れない時間には船上でまったりとしクルーのソウゴ君に写真を撮ってもらったりしていたのでありました。

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この日は男女群島の島影に停泊して船中泊。

昼間釣ったカツオで船長がタタキを作ってくださった。これがたまらなく旨いのでついつい飲み過ぎてしまう。

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美味しい食事にお酒で盛り上がった後はコーヒーも淹れました。

 

翌日、男女2日目は薄暗いうちから釣り始めますが、この日も渋かった。

カンパチからクエ狙いに変えた僕はそこをトントン叩いてジグで攻めましたが、いつもなら一匹くらい釣れるのに今回は甘くなかった。

10時頃まで何ヶ所かやるも釣果は今ひとつなのと午後からは風が強まり危険なこともあり一気に五島列島まで移動してヒラマサキャスティングをしたもののここも不発で3時頃までやってイマイチの釣果で終わりました。

日程ではもう一日釣りの予定でしたがシケで出船中止。

最終日4日目は釣りを諦め唐津から福岡に移動。羽田への予約便が最終便だったので福岡市内のカナルシティという商業施設に行ってメンバーは思い思いに時間を潰して過ごすことに。

僕は「アナログ」という映画を鑑賞。

映画なんて滅多に観に行かない僕ですが暇つぶしに見たこの映画で結構感動して、一人で涙をボロボロこぼしながら見入ってしまった。

身も心も汚れきった爺さんの僕にもまだこんな涙が出るもんなんだと驚くくらい泣きました。

夕方、全員集合して福岡空港へ向かい、ここで僕一人を残して他の皆さんは羽田へ向かって帰ります。

 

一人になった僕は予約しておいた博多のビジネスホテルに入ると釣りの疲れでもうクタクタ。年甲斐もなく恋愛映画で泣いたのも心を消耗させたのかもしれない。

これらの疲れを取るべくマッサージさんを呼んで、惜しくも負けてしまったラグビーWC日本対アルゼンチン戦を観ながら体を揉みほぐしていただき疲れをとり旅の前半5日間は終わっていったのでありました。

 

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2020年12月10日 (木)

人生初の伊勢神宮参り

伊勢神宮に参拝することになった。
参拝することになった、というのは自ら伊勢神宮参りを希望したわけではなく、伊勢湾でのブリ釣りと参拝がセットになっていたから、まあ仕方なくというわけではなく一度伊勢神宮はお参りしてみたいな程度の興味はあったので行くことになったというわけ。
前日伊良子岬から伊勢湾フェリーで鳥羽に上陸した我ら釣り師5名は伊勢神宮近くの安いビジネスホテルに泊まり、翌日早朝から参拝に出かけることとなった。
なんでも伊勢神宮の正しいお参り方法というのがあるらしく、いきなり伊勢神宮本宮にお参りしてもダメなのだそうだ。それはいくらお賽銭をつぎ込んだからといってもダメなものはダメらしい。いわば参拝の作法というか様式というか決まり事というか、そういうものがあるそうなのである。
今回の伊勢神宮参拝はちょっと神がかっている昆虫大好きさんのアテンドで行われた。
まず最初は海辺の二見興玉神社(すでに読み方は忘れた。罰当たりだ!)に早朝出かけて、海の水で体を洗い身を清めるらしい。
ということで午前5時半、ホテルのロビーに集合して出かけてゆく。
12月に入ったばかりであるが、日も短いこの時期の早朝5時半は暗く寒い。
20分ほど車を走らせて神社に着くと、さすがに人もまばらであった。
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中に入っていくと海には有名な夫婦岩があり、それと正対するように陸側には天の岩戸がある。おお、さすがに天の岩戸くらいは知ってるぞ、ありがたいので早速お賽銭を入れてお祈りする。
その先には浜辺があり、ここで海に入って身を清めるそうなのだが、こんな寒い中海に入ったら清められた体もすぐに風邪をひいて熱を出し、コロナ患者と間違えられて病院行きとなるであろうと察して割愛する。
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やがて東の空が茜色に色づき始める頃には観光客が増えていて、三脚付きの本格カメラを持った集団やら、近くのホテルから浴衣に端然というラフな姿で出てくるものなど様々いる。中でも若いカップル係数が高く男五人、もといオヤジ5人のおっさん軍団としては非常に羨ましくて頭にくるくらいなのであるが、そこは一つ大人になってカップルに声をかけてはツーショットの写真を撮ってあげながら呪いをかけるという反撃に出た。
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この時期、太陽が上がってくる方向は夫婦岩のはるか右寄りの南東方向の山の中なので、ご来光を眺めることは出来ないのであるが、朝焼けの神々しい写真を撮れたらとの思いで日の出まで待ったが、思ったほどの朝焼けもせずなんとなく中途半端な出だしとなった。
次にお参りするのは下宮というところらしいのだが、この時点でまだ朝の7時。朝食も食べてないのでこの時間に空いているお店といったらここしかなかろうということで、エノカフェの宿敵でもある(勝手に決めつけている)コメダ珈琲店に入り暖かい朝食をいただく。
体格のいいヨッシーさんと、昆虫大好きさんは朝っぱらから分厚い揚げたてカツの挟んだカツサンドをハフハフ言いながら平らげた上にあんこ入りのシロノワールまで平らげていた。二人の体格が良い理由が非常にわかりやすい朝食であった。
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さて暖かい朝食をとって体も温まった我ら5名の釣り師は伊勢神宮宮下社に向かう。
広い駐車場は無料。気前がいい。
下社の本殿に向かうのかと思いきや正面の鳥居を通り過ぎてさらにその先へ歩く。
何やら下社に行く前に行かなければならない社があるらしい。
境内の広い森に沿ってしばらく歩くと右に入る小道がありその奥にはおいなりさん特有のたくさんの鳥居が立っていた。しかしここの鳥居は他とは違って色が赤くない。無垢の白木の鳥居、しかもみんな太くて立派なものが連なっている。さすが伊勢神宮はこの辺りも格が違うのか、と思いながら小道を入ってき鳥居をくぐるとその先が少し広くなっていてさらに大きな鳥居があり社がたたずんでいた。
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そこには豊川茜稲荷神社というのぼりが立っており、なんだか立派なお稲荷さんだったので、意味もわからず参拝する。
今年一年の無事の生活にお礼を言い、厄除けを祈る。
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ここからは道を戻らず、お稲荷さんの鳥居前を通り過ぎるように奥に行く小道を進むとやがて左手に大きな池が現れ、その先で下社の広い参道に出た。
下社の参道沿いの杉の大木に感心しながら5分ほど歩くと下社の立派な社があった。
ここは20年ごとに建て替えられるらしく、社と同じ土台が社の横に残っている。
社は茅葺き屋根に全て木製。どこぞの鉄筋こコンクリートの神社などとは趣も格調も違う。宮大工の減少著しい中にあって決してコンクリートの神社を非難する意図はない。むしろ、そういった環境の中で伝統の木製の社を保存し続ける伊勢神宮は流石日本の神様の総本山、と強く感心させられたのである。
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下社でのお参りが終わると本社へ車で移動しいよいよ伊勢神宮参拝のクライマックスに入る。
車を降りて通りを渡ると、そこは有名なおかげ横丁への入り口だった。
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恥ずかしくも僕はこの横丁の存在を知らずに現地に来てしまったのだが、興味がなかったのだから仕方がない。
横道から本筋に向かって歩くと、少し広い十字路がありその角に有名な赤福の本店があった。
この度の出発前にカミさんから赤福だけはお土産に買ってこないで!食べきれないし太るから!みたいなことを言われていたので、写真だけ遠目にとって近づかないようにする。
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振り返ればそこからはまっすぐ伊勢神宮に続く参道が伸び、両側にはびっしりと土産物屋が並んでいる。観光地らしくなりテンションが上がって来たがコロナのせいか時間が早いせいか人影はまばらだった。
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帰り道で買おうと思っているお土産屋の場所などを確認しながらずんずんと伊勢神宮に向かって進んでいくと、やがて大きな鳥居がありいよいよ本宮の境内に入る。
中は広場がありその右手に日本庭園がある、さらにその右手に橋がかかっていて五十鈴川の流れを見ることができる。
せっかくなので橋を渡り反対側まで行くのだが橋のたもとにも大鳥居がアリそこでも一礼して潜るのであった。果たしてこの日鳥居をいくつ潜ることになるのだろうかという思いが湧いてくる。
橋の上からは川沿いの紅葉が所々に見られ、逆光に照らされて美しかった。秋の陽は午前中にかぎる。柔らかな斜光は風景を優しく立体的に見せてくれるからだ。
橋から戻り参道に入るとその先は巨木が林立する深い森になっていた。
少し行くと森の切れ間に川辺に行ける広場があり水辺に移る紅葉を楽しむ。どうやらいい日に来たようだ。景色が全て目に優しい。


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参道には玉砂利が敷かれており草履で出かけた僕の足に優しかった。
せっかく日本一の神社に行くのだからとそれ風の衣装で出かけて来たのだ。
なにせ始めてのお伊勢さん参り、気合の入れ方が違うのである。
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しばらく参道の森の中を歩くとY店長が右手に伸びる道を指差して、こっちに行くという。
なんでもこの奥にある神社にお参りに来たかったとか。せっかくなので付き合って行く。
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橋を渡るとそこはまた深い森を切り開いたところに立派な社があり別宮風日祈宮(かざひのみのみや)という札が立っていた。
名前からしていかにも自然を取り仕切る神様風なので、日頃から釣りという自然相手の遊びを激しく行なっている僕は自然の神様の釣行の安全と爆釣の祈願をした。ムシがいいのである。
そこから同じ道を戻り少し山道を上がるといよいよ内宮なのであった。
階段の先は撮影禁止と厳しい昔の軍隊のお偉いさんのような制服を着た係員さんがいうので、階段の下で最後の写真を撮り階段を上る。
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参拝者はまばらで中学校の修学旅行らしい団体の他に団体客というのがいない。普段ならお伊勢参りツアーの団体さんの行列でいっぱいになるらしいのだがガラガラだった。階段を上がるとそこにまた警備員さんがいて、何人もいない参拝客に向かって、そちらからどうぞ、前にお進みください、などと指示をしているのだがあまりに人が少なくその指示も虚しく森に吸い込まれていった。
参拝をした後はすぐ横の本殿の見えるところから本殿を覗き込む。
立派な茅葺の社はさすが日本一と頷ける立派なものであった。
周辺の空気は清々しく澄み渡り、森から差し込む光も神々しい。しばらくそこでゆっくりしたい気分になって塀越しに本殿を見ていると、中に宮司を共にして入り参拝している人の姿があった。
それを見て、そういうお参りをすると一体いくらの玉串料がかかるのか、などという下世話な思考に素早く切り替わってしまう自分が虚しい。
やがて、たの一同が帰るというのでないぐうを後にしてきた道を戻るのではなく帰り用の道を辿って境内の入り口まで行く。
参拝はここで無事終了となり、後はお土産を買うものと赤福でお茶を飲む者などに別れて思い思いに行動した。
僕はカミさんから頼まれていた「ブランカのシェルレーヌ」というお菓子を探して歩き回り、三重交通のガイドさんや、お菓子を扱うお店などで尋ねまくったのだが、どうやらここの横丁にはなく伊勢の街場にあるらしいということがわかった。
仕方なく「虎屋のういろ」と「伊勢うどん」を買い込み集合場所に行く。
昼食は後でみんなで食べようということなので食べなかった。ところが僕と昆虫大好きさん以外の3人は、赤福で出来たて赤福とお茶をいただいた後に、伊勢うどん、松坂牛串、さらにアイスクリームと、地元名産品全てを平らげてきたらしい。
なんだか話が違うぞ、とちょっと色々あった上に集合場所が突然駐車場に変更するなどあった後、無事全員集まり帰路へ。
途中、地元イオンになら売っているはず、という件のシェルレーヌを買いにイオンによっていただき無事に購入する。
イオンによればなんでもお土産N01らしい。そう書かれた札を見た途端、他の一同もリアクションバイトをし皆同じものを購入していた。
多くのものがお土産だったのに対し、ヨッシーさんだけが自分で食べたいからと買っていたのが印象深かった。
さて、こうして無事に参拝を終え、食いたいものを食いまくり、お土産も買い安堵した我ら5人はきた道を戻り鳥羽の伊勢湾フェリー乗り場からフェリーに乗って伊良子へ渡り横浜への帰路に着いたのでありました。
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2019年9月22日 (日)

おがさわら丸はWi-Fiを設置せよ!

四日間釣りで遊んだ後は来る時と同じおがさわら丸に乗っての24時間の旅である。

船に乗ってしまうと電波も何も届かない完全な孤立状態になる。

我々の使用した2等寝台にはここのベッドに電源があるので電気には困らないのだが、今時家の外で電源を使用すると言ったらスマホくらいなものだ。ところがこのスマホも電波が届かなくなれば事前にダウンロードしておいたデータで楽しむことしかできないので自ずとできることは限られてくる。

そこで僕が24時間どのように過ごしたかをご紹介しよう。

 

小笠原父島の出船は午後3時、お昼ご飯を食べていなかったので乗船後すぐに給湯室に行きカップラーメンを食べる。

ラーメンを食べた後は出船を見にデッキに出た。

ダイビング船が10隻ほどおがさわら丸についてきてたくさんのスタッフが乗り込み手を振っている。

 

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最後に止まったところで乗船このスタッフたちが一斉に船の上から海中にダイビングするところが見どころだ。

船は思い思いの場所までおがさわら丸を追いかけてきて止まると一斉に船上からスタッフがダイビングし、こちらのデッキからは感性が湧き上がる。なかなか南の島らしいお見送りの風景で僕も好きだ。

 

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お見送り風景を見終わったらベッドに入り横になると疲れが出てきたのかぐっすり眠れた。
夕方目が覚めたら7時頃。

夕食は7時半頃レストランで何人かでカツカレーを食べる。コロッケ大のカツが二つ乗ったカツカレーは美味くも不味くもないが1100円。

食事をしながら釣りのことをあれこれ話していると、「〇〇番さん!食事が出来上がりました!」というバカデカ音量のレストラン内アナウンスに話を遮られる。今時高速道路のサービスエリアでこんなことやっているところは皆無だというのにここでは馬鹿でかごえ呼び出しが常識らしい。こういうハード面ではこの船は本当に遅れているのだなと感じる。食事くらい静かな環境で食べさせてくれ。

夜8時頃することもないので早くも寝る。

 

翌朝は案の定午前3時に目が覚めてしまったが二度寝して5時まで寝た後、みんなが寝ていて空いているうちにとシャワーを浴びる。熱いお湯で汗も潮も全て落としきりサッパリする。

 

ベッドに戻り昨日のうちに船の売店で買っておいた菓子パンを食べたら眠くなったのでまた寝た。

7時頃起きて他のみんなの様子を見たらジギング王と根魚王がいたのでエノカフェに誘う。


4デッキの給湯室横のテーブルでエノカフェおがさわら丸店を開店。

今回の豆もローテーションの関係で行きの船と同じグアテマラ。

コーヒーを一口飲むと体に染み渡っていくのがわかった。これで体も起きたのでパソコンを取り出して本ブログを書き始める。

一時間ほど書いたところで飽きたので、売店に行きマルちゃんの緑のタヌキとビール、その他つまみを買って給湯室に行き作って食べた。

食べていると同じテーブルにいた若者たちが一斉に立ち上がり上階へ上がって行く。いま三宅島だから上に行けば電波が入る、と上階からきた一人が叫んでいた。みんな電波に飢えているのだ。
おがさわら丸の乗務員さんたちにはこういう光景が目に入らないのだろうか?一日も早く船内Wi-Fiの導入を望むものである。と一人鼻息荒くしていても仕方ないのでベッドに戻りビールを飲み、酔っ払ったので寝る。

午前10時、到着まではまだ5時間もある。電波が入れば帰った後の諸々の段取りや連絡をしたいところだが、それができないので酔っ払って寝ることくらいしかやることがなくなってきた。まあ、何もしないで酔っ払って寝ているだけというの快適な船の旅なのであろう、考え方によっては。

11時頃目を覚まし再びブログを書く。早くも思い出せないことも沢山あって写真を見たいのだが、釣った魚の写真の多くはY店長のカメラにあるので見られない。仕方ないのでわかるところだけ断片的に書き進めて後で写真を見ながら内容を補完することにする。

12時を過ぎて船が東京湾に入ると、上階のデッキに出ると電波が入ると仲間が知らせてくれた。

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午後1時前に6デッキ(6階)に出るとたくさんの人が出ていた、みんなスマホを見ている。電波に飢えていたのだろう。景色を楽しむ人よりスマホを操作している人の方が圧倒的に多い。僕も自分のスマホを取り出してメールやら何やらチェックしたが緊急性のあるものはなかったのでホッとした。船内にWi-Fiがあればこんな焦って電波を拾いに行くこともなかろうにと感じた。

 

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このように書くと小笠原のような離島に行く時くらい日常を忘れて電波のないことを楽しむくらいの余裕を持てば?というご意見の方のいらっしゃるでしょう。しかし小笠原は離島と言っても東京都内。沖縄あたりとWi-Fi事情が全く異なり宿に入れば民宿でも電波はばっちり入るしWi-Fiもほぼ完備されているのである。そのおかげで到着日に地元横浜で大規模停電があったこともカミさんからの連絡で知ることもできたし、対処も問題なくできた。こういう時代に移動中の24時間だけ電波が届かないというのは時代遅れも甚だしいと僕は感じる。生活に関わってくるからだ。

と書いていたら船内放送があり、9月7日出航の便が台風15号の影響により9月9日に変更になった、という。島から出てきた人たちが対象になるのだろうが、出先で二日間延泊となるにも電波が届けば宿の延長などの段取りがすぐにここで対処できようものなのに、宿の延泊交渉など風の吹く船上
のデッキに出ないとできないのがこの快適な船旅を提供するおがさわら丸の現状なのである。

本ブログを読まれたおがさわら丸関係者がおられたらスミヤカに検討していただきたい。

 

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というような文句ばかりを並べているうちに船は東京湾を北上し羽田沖まできていた。定刻の3時丁度、1分も遅れず快適に竹芝桟橋に着岸した。

大行列の中大荷物保運び出した上にチッキに預けた魚の入った発泡スチロールを受け取り車に乗り込む。荷物が増えた分人が乗り切れないので、魚を大量に運ばせていただいた僕は電車で帰ることにした。

遊び放題だった島の暮らし。快適な時間たっぷりの船旅からいきなり都会の人混みと急げ急げと急かされているような街の中に放り込まれた僕は戸惑いながらも無事家までたどり着いた。

 

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2019年7月31日 (水)

スマホで世界旅行を楽しむ

先日、日曜日の夕方ラジオを聴きながらビールを飲んでいたら、スペインの話題がラジオから流れてきた。

スペインは日帰りでちょこっとしか行ったことがないので(もちろん日本からではない)一度ゆっくり電車旅などしてみたいと思っている国なのだ。

スペインに行くならバルセロナに飛行機で入って列車でフランスに入りフランス西部のビアリッツという街に住む有事のところに遊びに行きたいなあ、と常々思っていたのだが、ふと手元にあったスマホに気づき、スマホのGoogleマップでそのルートを見てみようということになった。

横浜の自宅(今自分がいるところ)からズームアウトして日本が小さくなるくらいまできたところで西にスクロールしてイベリア半島を見つけて拡大する。

バルセロナがどの辺にあるのかよくわからずあてずっぽでこの辺かな?と拡大したが見つからない。画面をスクロールしていったらやっと見つけた。バルセロナは内陸の街だと勝手に思い込んでいたのだが海辺の街だった。便利なことにスマホ版のGoogle マップには地名に日本語のルビがふってある。確かPC版にはなかった。

バルセロナからビアリッツに列車で行くルートをあれこれ探してみる。真北に上がってピレネー山脈の横っちょあたりを超えてフランスに入りボルドーに向かうルートとバルセロナから西に向かいパンプローナやサンセバスチャンなどのいくつかの観光都市をまわって海岸線を北上しビアリッツに入るルートと二つを見比べて、こっちがいいかな、それともこっちか?などとやっていると意外と楽しいものである。

パンプローナは大学ジャズ研の先輩が経営しているスペインレストランの名前なのでここは一度訪れねばならないだろう、と深い意味はないのだけれどそういうことになり、スペイン→フランス旅行のルートは決まった。

と言っても別にいつ行こうとか、そういう具体的なことは決まったわけではない。

ビアリッツの街に駅があるのかどうかを知りたくて地図を拡大していくと細かな道路が表示されてきてなんと渋滞の表示まである。まさかリアルタイムで遠いフランスの小さな街渋滞情報が見られるとは思わなかったのでビックリ。

これは面白い、いったいどの辺りの国まで分かるのだろう。と一旦ズームアウトしてお隣韓国を見てみることにした。

ところが韓国の道路は書かれているのだがカタカナ表記はなく渋滞情報もない。それでもセブンイレブンのある場所などわかり、ああ、このマップは海外旅行で十分にそのまま使えるんだということがここまできてやっとわかった。と思いながらそのまま北朝鮮方面に行って見た。平壌はこの辺りかな?と拡大してみればちゃんと道路は表示されて寿司屋があるのまでわかった。あんな反日の国に寿司屋っておかしいな、金正恩もたまにはきたりするのだろうかなどと思いつつ今度は中国北京へ。共産圏および反米的な国がどの程度グーグルに協力して地図を公開しているのかが知りたかったのだ。

北京の街を拡大して行くと、おお!ちゃんと道が表示されてきてレストランやカラオケの店なども表示されている。王府井のケンタッキーやマクドナルドまであるではないか!でも中国は全部漢字表記でした。

 

北朝鮮、中国ときたら次はあそこしかない。そうロシアです。ということで一気にモスクワに飛んでみた。

モスクワの街は高速の環状線で囲まれるようにありここは日曜の昼間なのに結構渋滞していた。モスクワの渋滞情報も見れるんだ、というのはちょっと驚き。これって悪いやつらに悪用されたら人や車がおおよそどの辺に集まっているかの情報が簡単に手に入ってしまうんだなあ、などとも考える。

モスクワの街はカタカナ表記もあるのだがどのみち読みにくい。ウーリッツァなになにというのが道路に書かれているので、ウーリッツァというのはストリートを意味するのかな?などと考えてみる。ウーリッツァといったらエレピのメーカーの名前だとばかり思っていたのに語源はここだったか!と新鮮な発見でありました。

 

最後にまだ行ったことのない憧れのハワイを見ておこう、とマウイ島をズームアップして行ったらなんと最初に目に入ったのがハワイ出雲大社だった。出雲大社すごいな、ハワイにもあるんだ。なんて思いながら街を見ると金毘羅さんもあるし隣に太宰府天満宮もある。御朱印集めるのならホノルルに行った方が有名どころを半日で手に入れることができるじゃん、なんて思う。

 

 

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グーグルさんからお借りしました。

 

 

でもやっぱりハワイは神社仏閣よりも海岸のビキニのお姉さんだよなあ。と思いここでスマホのGoogle マップは一旦閉じてストリートビューのあるPC版でワイキキビーチをのぞいて見ることにしたのでありました。

そんなことやってたら一時間くらいあっという間にすぎちゃった。

意外と楽しめますよこれ!もう気づいていましたか、それは失礼いたしました。

 

あ、それから、スマホでもストリートビューできますね。教えていただきました。ありがとう。

 

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