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カテゴリー「グルメ」の記事

2018年10月18日 (木)

日本一料理の美味しい民宿@勝田荘 隠岐の島(海士町)

隠岐の島釣行一日目の夜。寝不足におよそ十二時間の釣りでヘトヘトになり宿に転がり込むと異性のいい声が飛んできた。民宿勝田荘のご主人、新さんの声だ。ご主人といってもまだ若い見た所30代後半と言ったところか。

このご主人、割烹料理店を渡り歩いて修行してきた料理人で、従ってこの宿の料理は民宿の概念を超えた美味しさとなる。隠岐の島に釣りに来る目的の半分はこの宿の料理が食べたくて来るからと言っても過言ではないほどだ。

この日、新さんの目に映った我々六人の釣り師は死んだ目でどろ〜んとしてゾンビのようだったらしい。すかさず梅林船長に今日の釣果を聞いたところ思わしくなかったという返事を聞きこれはまずいと思ったという。我々がゾンビだったのは釣れないことよりも極端な睡眠不足が原因だったのだけれど。

ここはひとつ自分の料理で盛り上げねばと腕をふるってくださった。
風呂から上がりさっぱりした我らに用意された料理は豪華絢爛写真の通りである。

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左奥から、ヒラマサとイカのお鍋、枝豆、シロイカの和え物、マイカの肝和え、手前右にきてシロイカのウニ和え、ヒラマサのお造り、サザエ、ヒラマサのヌタと、どうだ!これでもか!参っただろう!とばかりに料理が並ぶ。

風呂から上がった一同は梅林船長も強引に巻き込み乾杯。寝不足のゾンビ状態も幾分晴れた顔になっている。頭痛の僕はノンアルコールビールで我慢したが、この食事を前に酒が飲みたかったことは言うまでもない。

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どの料理も素材の持つポテンシャルを極限まで引き出したうまうま料理。
一同、参った参った、降参です、うまいうまいと酒がガンガン進むもの、いきなりご飯をお代わりしてワシワシと食うものなどに分かれ料理の味を堪能した。
普段はその日の釣りの反省など口にしながらチビチビとご飯を食べるのだが、一同食べるのに集中して美味い美味いの連発。

ヒラマサは旨味甘味共にジューシーであった。サザエはどこまでもコリコリとし、イカは料理によりそれぞれの味付けで異なる顔を見せてくれた。味付けは総じて上品で繊細。同じ素材でこれだけ味の印象が変わるのかと驚かされた。僕の中ではこの宿は日本一料理の美味しい民宿だ。

酒の飲めない僕はご飯ワシワシ組に入りあっという間に普段はお代わりしないご飯をお代わりし、料理もきれいに平らげてしまったら満腹。

寝不足で満腹となれば自ずと睡魔が襲う。明日も4時半起きとなれば早く寝ておきたい。ただでさえ頭痛と疲れで体調はかなり悪い状態だったのでヘトヘトだった。

8時を回ったところで、先に寝ますと席を立ち部屋に向かったところで新さんに厨房の前でばったりあったら、まだまだこれからですよ、何やら以下の豪華料理に美味しい雑炊があるという。

普段の僕なら、ああそうですか、それでは戻っていただきましょう。ということになるのだが、この日は疲れと眠気が極限まで来ていたので丁重にお断りして布団に入った。

不眠症の僕はどんなに眠くても連続して眠ることができないので、こんなに眠いのにさらに睡眠薬を飲んで布団に入った。15分以内には寝ちゃいますから、と隣にいたジギング王に宣言したところで記憶が途切れた。

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2018年7月24日 (火)

猛暑の中でのクエ鍋パーティ

先週遠征釣り釣行に出かけたウッチーこと内田氏が18キロもある巨大クエを釣り上げたというので、それをお店に持ち込み普段なかなか集まることのない釣り仲間を集めてクエ鍋パーティをすることになり招待されたのでのこのこ出かけてきましたよ。

のこのこ出かけたというけれどクエ鍋までの道のりは遠かった。

当日は昼間に新宿へ用事があったので午後2時台の一番暑い時間に新宿に到着、地下鉄から地下道となるべく冷房の効いているところを歩いて最後の最後で地上に出たら、そこは熱帯の南国のような熱風がボワーンと体を包み込んだ。素早く目的のビルに入り込みなんとかセーフ。

この日は観測史上最悪の激暑で埼玉の熊谷では観測史上最高の41.1度を観測した日で、観測所の百葉箱の中で41.1度ということは都心のアスファルトの上ではもっと気温は高かったに違いない。

用事を済ませて出て来たのが4時過ぎだったけれど、まだ西日は当たっていて空気はボワーンとしている。それでも風がいくらかあったので日陰を歩いたらなんとかなった。その足で百人町の石森楽器まで歩いてお買い物をしながらしばし涼んで横浜へ移動。総武線、山手線、京浜東北線と乗り継いて桜木町へ。

宴会が始まるまでまだ二時間近くあったのでジャズ喫茶ちぐさでビールでも飲みながらジャズを聴いて涼んでいようと思ったのでした。
ところが、店の前に行ったら「準備中」の看板が下がっている。
6時からのバータイムは本日貸切!と書かれていてショック。一瞬うろたえたけれど野毛には「ダウンビート」というジャズ喫茶があるのでそちらに移動。ところがこちらは月曜日定休ということでまたしてもお店に入れない。

時刻は6時ちょい前、宴会は7時半から、ということだったのだけれども、もうこうなったらそこいらのしらん店に入って時間を潰すより目的のお店に行って早めに飲んでたほうがいいや、ということで一向に涼しくなりそうにない黄昏の大岡川沿いを歩いて野毛から黄金町まで移動し目的のお店に行ったら運よく開店していたのです早く入り、事情を話して先に一人で一杯飲んでいることにした。と言っても集合時間までまだ一時間くらいある。

ビールが二杯目に行ったところで見覚えのあるシルエットがお店に入ってきた。ヨッシーさんが登場。ヨッシーさんも仕事が早く終わっていくあてもないので早めにきて店の周りをウロウロしていたら僕らしき人影が店内に見えたので入ってきたとのこと。

そんな話をしているところにKHKさんも登場し、お店のご主人から二階に席が用意してありますから、というので二階に移動し世間話しているところで集合時間も近づきポツポツとメンバーが集まってきた。

この日のメンバーは13人。クエを釣った遠征に参加したメンバーに普段釣り以外でもおばかな遊びをして交流のあるメンバーが加わった格好になる。

遅れてくる、と宣言していたマッキーさんを除いてメンバーが揃ったところで宴会の開始。

このお店をコーディネートしてくれたPZ4さんがそのまま無理矢理幹事にされてみんなの注文を取りまとめる羽目になってしまった。とりあえずは全員生ビールで乾杯。
これだけの人数が集まることは滅多にないのでいきなり盛り上がる。

まずはクエのお刺身が登場。ウッチーさんに「いただきます!」と挨拶して刺身を口に運ぶ。
脂が乗っていて甘みがあり弾力性のある歯ごたえがたまらない。一同口々にうまい、うまいの連発。

次に登場したのが巨大なクエの頭を丸ごとオーブンで焼いたカマ焼きとアラの部分を同じく焼いたもの、そしてヒレ周りの甘辛煮つけ。


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                                          ウッチーさんとカマ

何と言っても釜の迫力に圧倒され一同テンションが一気に上がる。
大きく開けた口にある牙のような歯が迫力もので、一部ではナショジオ的自然科学的考察、一部ではその大きな口とクエの舌をネタにした下品な下ネタと同じ素材でもこうも品位に差がつくのかというほど見事に話題が二分され、上品組とゲス組に分かれての宴会になっていった。

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              これが釣りたかった!と根魚王

アラやカマ周りの肉は分厚くむっちりとしていて大いに美味しいのでありました。とりわけホオ肉の大きさと言ったら大人の拳大はあろうかという大きさで、数人で分けても十分に行き渡る大きさ。こんな大きなホオ肉は食べたことがないし見たこともない。


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一同大いに興奮し写真など撮りまくり、その牙の鋭さに感嘆し、持ち帰りたいなどというものも出てきて大騒ぎ。

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酒はビールから日本酒やハイボールへと進み、酔い加減もいい感じになって来たところでいよいよお鍋の登場。白身のみを薄めに切って湯引きしてあり手が込んでいる。しゃぶしゃぶ風にお鍋に入れて火が通ったところでいただく。

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最初はポン酢で食べた。もちもちとした食感に独特の甘みと旨みが口いっぱいに広がる。うーむ、これは美味い。と次は塩ダレで食べて見たらこれがまた上品なお味になりクエの旨味がいっそう引き立つ。向かいにいたPZ4さんは「うめーうめー」と山羊化してしまいお隣のKHKさんもいつになく饒舌になっている。

メインイベントのお鍋が進みつつあったところに最後のメンバーであるマッキーさんが登場し一同から声が上がる。マッキーさんはこのところ仕事が忙しくてろくに釣りに行くこともできないばかりか釣具屋さんに顔を出すこともままならなかったので久しぶりに顔を見た人が多く、懐かしさに声が上がったのでありました。

店主が気を利かせて追加のクエのお肉を大量に持って来てくれたので、さらにここからクエ鍋は盛り上がったのでありますが、テーブルに置かれた三つのコンロから発せられる熱は大層なもので、さらにその熱い鍋を食うものだから全員汗だく。

お店に肩に無理を言って冷房をギンギンに強くしていただくにも関わらず一同の汗は一行に引っ込まない。記録的猛暑の日にわざわざ鍋を食うというところからして基本的に何か間違っていたのかもしれないが、不可抗力なのでこればかりはどうしようもない。

こうして汗だくになりながらも酔っぱらい化した一同の声はデカくなり、上品組もゲス組もごちゃ混ぜになって下ネタやらお下品な話で盛り上がるのでありますが、全員釣り師であるのにも関わらず釣りの話題が全く出てこない。せめて、ウッチーさんにこのクエを釣った時の状況やら感触を聞くくらいのことがあっても良さそうなのに、全くそういった話題は出てこないのでありました。

さて、お鍋が綺麗になったところでシメの雑炊であります。
僕は最初からこれが目当てでありました。魚の出しが全てで切ったお汁を一気に吸い込んだご飯の美味しさといったら、鍋本体よりも断然美味しいのであります。

ゲス組の雑炊を仕切らせていただいて、ご飯を投入しお醤油でちょいと味付けして少し煮込んだら溶き卵でゆるくとじます。

まずは味見を!と僕が最初に人すくいして食べたら、!!!!!美味い!!!!!
これだよクエ鍋の醍醐味は!その顔を見てPZ4さん、KHKさんY店長もすかさず雑炊をすくって口に運んでは口々にうめー!!!を連発。全員でウメーウメー!と山羊化してクエ鍋は無事終了したのでありました。

この間およそ二時間、あっという間の出来事でありました。
巨大クエを提供してくださったウッチーさんに感謝。こうしてみんなで集まって和気あいあいと飲める仲間にも感謝、幹事をしてくれたPZ4さんお疲れ様、そして無理を聞いてクエを調理してくださった店主にも感謝の一夜でありました。

店の外に出たら9時半を過ぎようというのにまだ熱風が渦巻いており、一同汗をかきながらそれぞれ家路に着いたのでありました。


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2018年3月18日 (日)

ヤスモノスコッチは最強なのだ!

本ブログで酒の話はあまり書いていないことに今になって気がついたのだが、決して酒が嫌いなわけではございません。というよりむしろ酒好きのブルイに入る方でして日頃から酒を飲まない日よりも飲む日の方が圧倒的に多い、いや飲まない日は年間を通じて数日か、というほどお酒は好きなんであります。

基本的にはビール好きですね。キンキンに冷えたビールがあれば幸せ!なのでありますが、ビールばかり何リットルも飲むのも芸がないので、というよりビールの後は濃い酒が欲しくなるので、自ずとアルコール度数の高い酒に移行するのが常なのであります。

濃い酒部門ではここ数年は芋焼酎が圧倒的に多かったですね。これは種子島、長崎など九州方面に釣りの遠征に行ったあたりからの傾向でありました。一時は屋久島の三岳に惚れ込んでしまい一升瓶を大人買いするほどでありましたが、三岳の高級ブランド化による?大幅な値上げなどがあっていつの間にか僕の中の芋焼酎ブームは去りました。沖縄の泡盛もよく飲みます。久米仙、八重泉などが好きでよく飲みますね。

焼酎のいいところは何と言っても安くて濃い、つまり安上がりに酔っ払えるところなのでありました。過去形に書くのは、かつては焼酎といえば40度くらいはみなあったのに最近は25度くらいの度数(濃さ)でいささか物足りない、言い方を変えればコスパが悪いのであります。

それでも美味しいから特に疑問も持たずに焼酎の日々を過ごしていたのですが、最近ふとしたことで近所のお酒の量販店KYリカーというお店でスコッチのコーナーを物色していたら、なあんと、むかしは高嶺の花だったジョニー・ウォーカーやらカティ・サークやらのブランドものウィスキーが千円ちょいで棚に並んでいるのを発見してちょっとクラクラするくらいのショックを受けてしまったのであります。

さらに、その棚を見ていたら本場スコッチの初めて見る名前のものがずらりと並んで僕に向かっておいでおいでをしているじゃあありませんか。お値段の方もビックリの千円切りというものまであって、本当に中身は大丈夫なのだろうか?と疑ってしまったものの、その中に「フォートウィリアムス」という名前のものを見つけて、「あ、ホンモノだ!」とピンときたのであります。

フォートウィリアムスというのは恐竜伝説で有名なスコットランドのネス湖から流れる川伝いに北へ北へと進んで行ったちょうど川の河口のにある北の果て的な街の名前なのであります。
なぜそんなことを知っているのかというと、今から三十年ちょっと前、まだセーネンだった僕が初めて行ったヨーロッパの長期滞在ロケの時にこの街を訪れたことがあったからなのであります。

当時の僕は駆け出しのディレクターでこの仕事が初めての海外ロケ。にも関わらず、というか自ずというか、とにかく低予算の仕事だったのでスコットランドにはカメラマン氏と僕の二人だけでロンドンから空席待ちの便で飛ぶというほどのケチくさいもので、「海外ロケ行ってきたんだよ!」なんてエラそうに胸を張ってエバれるようなものとは程遠い仕事でありました。
スコットランドに行って何に一番驚いたかというと、川の水も水道から出てくる水もみ〜んなスコッチウィスキーの色をしていることですね。

スコットランドの地質は泥炭(ピート)と呼ばれるもので、この地層を通る雨水はタンニンの色がついてウィスキーのような琥珀色になるんです。
琥珀色というとキラキラした明るいイメージですが、これが大量に集まり川となり湖となると鉛色になるのであります。僕が行った季節(初冬)が曇りの多い季節ということもあり、重く垂れ込めた雲に少ない光を反射させた水は鉛色をして流れ、あるいは重く輝いておりました。

ネス湖などは一面鉛を張ったように波立たぬその湖面が一瞬でも揺らごうものなら何まブキミな生き物が出てきたと思わざるを得ないほどのブキミな湖でありました。

僕とカメラマンはグラスゴー空港からレンタカーに乗り撮影をしながら、ハリー・ポッターの二作目で車が空を飛んだシーンの舞台のあたりを経由しネス湖を撮影してたどり着いたのがフォートウィリアムスの街だったのであります。

小さな民宿みたいなホテルを行き当たりばったりで探し、古い街並みの街のスーパーで酒のつまみをカタコトも喋れなかった英語でなんとか買い求め宿に帰ったら部屋の風呂のお湯が出しっぱなしになっていて、ウィスキー色のお湯が湯船から溢れ出して風呂場の床までびしょびしょに濡らしてしまい、なんて叱られるのかドキドキしたっけ。

幸い温厚な店主はロクに話が通じないだろうと思ったのか、いくらかの床の補修料を請求しただけで許してくれたのも深い思い出になっている。

このようなぎっしりあった思い出がKYリカーの棚のウィスキーの瓶を見た途端に一気に頭の中に溢れ出してしばらくラベルを見て立ちすくんでいたのでありました。店員さんから見たらさぞや怪しいおっさんに見えたでありましょう。万引きするんじゃないかとチェックしていたかもしれません。
すっかり話が長くなってしまいましたが、そんな経緯でフォートウィリアムスという税別990円のスコッチを買って帰った夜、まだホントにこの値段でスコッチなのか?と疑いつつ、あの日の溢れたお風呂のお湯と同じ色の液体をグラスに注いでストレートでちびりと舐めてみれば、口に広がる香りと風味は間違いなく正しいスコッチの味で再びスコットランドの思い出に浸ってしまったのであります。

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ブレンドウィスキーとはいえこれだけ美味しいお酒が税抜きたったの990円。しかも40度もあるから少量で酔っ払えるしアルコールが体から抜ける飲む比較的スムーズで日本酒の酔い醒めのように翌日の朝までクネクネと絡みついてくる女のようなしつこくない。
こんなにコストパフォーマンスの良いお酒は他にないのではないのか?ということに気づいたのであります。

最近はバーボンなどにもこのくらいの価格のものが登場してきましたが、僕の感じるところでは同じ銘柄のものでも安くなったもの中にはかつての高級値段時代より味が落ちたと感じるものがありメーカーさんとの信頼関係が崩れてしまったので最近はすっかり敬遠がちになってしまったのであります。

その点でスコッチの小規模酒造会社の気合いのブレンドものに軍配をあげるところなのでありますね。

思えばわしらのセーシュン時代にはスコッチなどというのは高嶺の花だった。
中学二年生の時にわざわざ家から離れた酒屋まで買いに行ったサントリーレッドのコークハイ(死後か?)でゲロを吐いたのが我がウイスキー人生の始まりでありますが、当時のレッドが500円。サントリーの角瓶が1500円で、それすら買えず、なんとか買えて飲めるのは1000円のホワイト止まり。ダルマと呼ばれた2000円のサントリーオールドは買えなかった。

当時のスコッチとなると今や1000円ちょいで売られているジョニーウォーカーの赤が3000円くらいしていてお目にかかることすらなかった。その後海外旅行のお土産といえばスコッチという時代になりましたが、当時は一ドル360円時代でまだ海外旅行に出かける人なんてお金持ちの一部くらいだったんです。

そんなセーシュン時代憧れのスコッチが日常的に安価で、しかも焼酎より安く飲める時代が来るなんて思いもよらなかったっちゅうもんです。長生きはしてみるもんだ。

ということで、目下のところ酒といえば安いスコッチにすっかりハマっていまい、くだんのフォートウィリアムスはすぐに空となり先日2本目を購入。
今度も1000円前後のブレンドスコッチで「エインシェント・クラン」( Ancient Clan)というシロモノ。

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これも前出のフォートウィリアムスと同じスコットランドの北部ハイランド地方のスコッチなのでありますね。

早速飲んだら、これもまた美味しい。
同価格の国産ウィスキーとは比べ物にならないおいしさ。
うまさ、お値段、アルコール度数の高さとコスパは抜群。

これでまた一週間くらいは幸せな日々を送ることができると思うとヤスモノスコッチは今の僕にとっては最強のお酒なのであります。


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2018年2月28日 (水)

最強の中華料理と最高の釣り友@華珍楼 弥生台 横浜

このところブログの更新が滞っておりましたが、実は風邪ともインフルともつかない体調不良に見舞われて10日ほど寝込んでいました。その後もなんとなく体のだるい日が続いていたのですが、ここにきてやっと復調しました。というより復調しなければならない理由があったんです。

それは岐阜の帝王がはるばる東京湾シーバスジギングにやってくることになっており、そのアテンドを僕がすることになっていたので体調悪い〜、なんて言ってられない、何が何でも復調して一緒に釣りを楽しみたいという思いがあったので、酒も外出も泳ぐのも釣りも控えてひたすら家の中でおとなしく本を読んだりして体調を元に戻したのでありました。

折しも平昌オリンピックの最中だったので、普段は見ないテレビで女子スピードスケートやカーリング女子など、女子競技を中心にテレビ応援、ラジオ応援しつつ、アスリートの体調管理に見習いつつ己も精進せねば、などと大きく異なる次元ではありますが妙な精神的一体感を得ていたのでありました。

その甲斐があって、先週末には元気復活!プールに通い二日で2000メートル泳いでも大丈夫なほどの復調を果たしたのであります。

さて、いよいよ岐阜から帝王がやってくる当日。
新幹線でやってくる帝王を新横浜まで迎えにゆき、混雑する一般車専用ロータリーの場所取りを、車を止める隙間がなくてロータリーを二周しながらも無事確保し帝王と合流。一路自宅へ。

ビールを飲んで一服、さらに明日の釣りの支度を済ませて風呂に入ったらさあ宴会に出陣です。

帝王には黙っていたのですが、近所の中華料理店「華珍楼」さんに昨年釣って冷凍保存しておいたハタを三匹、事前に預けて料理をお願いしておいたのであります。さらに二人だけではそんなに食べきれないし会話も寂しいだろうと昆虫大好きさん、おさむし君、ライダーNさん、などに声をかけて小規模宴会を企んでおいた。

おさむし君を除いては帝王とは旧知の釣り仲間、というよりしょっちゅう岐阜で何やら会っているらしい仲間なので横浜まで来てこの方々を呼ばない手はないという仲なのでありました。

少し遅れて来たおさむ氏くん合流し乾杯。

最初に出て来たお料理を見て全員から「おおおおお〜!」という声が上がります。
最初の一品はハタを丸揚げしたものに高菜をベースにしたタレがたっぷりかかっている。

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一同その迫力にひれ伏しなかなか手を出さないところを取り分けてそれぞれに口に運ぶと、「うまい!」「うまい!うまい!うまい!」と口々に連発。
このタレをご飯にかけるとさらにうまいんでっせえ〜、とおいらがご飯を人数分注文していき渡ると、早くも飲み会モードから食べまくりモードに突入。

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             早くも飯食いモードに突入!

「このタレやばいっす」などと言いながら食べているところに二品目のお料理が登場。
中華料理の王様とも言える「ハタの中華蒸し」であります。

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高級中華料理屋さんのメニューによくある「時価!」と書かれているアレですね。
一品めのうまさのあまりに脳の中に多少混乱しつつあった一同でありますが、二品目を口にしたら得意の下ネタも言葉少なくなり静かになってしまった。

決して良い子になった訳じゃあありません、あまりの美味しさに食べるのに夢中になり喋ってるヒマなんぞ無くなってしまったのであります。

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         何も喋らなくなってしまった二人、目つきもアブナイ


この中華蒸しのタレもご飯にかけるのたいそう美味しいので、またまたご飯を注文し早くも一同ご飯二杯目に突入し黙々と食べております。 取り分けおさむし君と昆虫大好きさんの「昆虫コンビ」は時折出る話題にも食いつかなくなるほど一心に骨までしゃぶっておりました。


早くもご飯を二杯食べてしまったところに駄目押しの一品。
皮付きの切り身を揚げたものに胡椒の効いたタレがたっぷりかかっているお料理。
これは、ワタクシも初めて見るお料理なので興味津々。すでに満腹化しているのに手を出して一口食べると、これまでの二品とはまた違ったうまさがある。胡椒がピリッと効きながらハタの旨味が口いっぱいに広がる至福の瞬間。

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一同も、「またこれも違う味で美味い!美味い!」「人生でこんなに美味いものを食ったことはない!」と美味いしか言わないヒトビトと化して宴会は盛り上がっていったのでありました。


ハタ三皿をペロリとたいらげたところに杏仁豆腐のデザートを平らげたらもう心も体も満たされてしまいかつテンションは最高レベルまで到達し下ネタの連発。

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          コーフンとともにすっかり食べ尽くされたお料理

これ以上お店にいると他のお客さんにヒンシュクを買いそうなのでお勘定をすませると、それじゃあ、この勢いでエブフロを襲撃しようということになり、車二台に乗り込んでルアーショップ、エブアンドフローへ向かいます。

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           満たされて心地よい、いや不気味な笑みが…


エブアンドフロー着きお店に入るとY店長が一人でお客さんのリールに糸を巻いていた。
そこにいきなり異常にテンションの高い五人が乗り込んできたものだから日頃冷静なY店長に一瞬狼狽の表情が見えつつも、そんなこと気にせず店長に絡見まくるタチの悪い酔っ払い客。実際には飲んでいるのは二人だけなのだけれどあまりのテンションの高さに店長の目には全員が酔っ払いに見えたらしい。

明日仕事で釣りに行けないおさむしくんとライダーN氏の二名のテンションがさらに、さらにとやたらと上がってそのうち何かしでかすのではないかと思われる程、ワタクシも見ていてちょっとハラハラしちゃいましたよ。
店長も動揺したのか岐阜の帝王が、「これで」と買い物の商品と千円札をカウンターに置いたら、店長の目には千円札しかはいらなかったらしく「何すかそれ?」というリアクション。思わず一同ズッコケたりとコーフンとドタバタの店内に。

ひとしきり店長に絡んだら美味しんぼのコーフンも幾分落ち着き、明日のシーバス釣りの準備にいくばくかの買い物をし、お店をハカイする事もなくまた万引きするものもおらず無事に一同お店を出たのでありました。


いやあ、最高の絶品中華でコーフンし、釣具屋でさらにコーフンしと最高の仲間との最高の夜は暮れていったのでありました。

さて次回はそのシーバス釣りのお話です。お楽しみに。


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2017年9月21日 (木)

バラハタ三昧@華珍楼 横浜

釣り師をしていると釣った魚を食べるというのは日常的に行われるのでありますが、滅多に釣れないお魚をプロの料理人に調理していただいたものを食べるとなるとかなり非日常的なことになります。

今回は小笠原で釣れたバラハタというお魚、しかも超特大のお魚だったのでこの一匹をプロの料理人に委ねたなら一体どのような料理に仕上がるのであろうか、という一切おまかせ、何が出てきても文句を言わずに食べちゃいます、というものでした。

そもそも、このバラハタというお魚自体、沖縄地方でよく釣れる亜熱帯のハタなのですが、珊瑚の海にいるものはバラハタのエサとなる小魚などに蓄積されたサンゴのシガテラ毒という毒があるので流通できないお魚なのでありますが、サンゴの無い種子島に住むものや小笠原のものは問題なく食されているという訳ありの魚なのであります。

それにしても、小笠原のバラハタはすごかった。現地ではチギと呼ばれるこのお魚、通常は40cmもあればいいサイズなのですが、小笠原のサイズは桁が違う。

下の写真のように70cm近くありそうなのがバンバン釣れてしまう。元々味は美味しいお魚なので当然小笠原ではチギ料理がたくさんあり僕らの釣行時に泊まったペンションの夕食にも出てきました。

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             ヨッシーさんの釣り上げたバラハタ

以前、このバラハタと同じ亜熱帯の高級ハタであるアカジンを目隠しして食べ比べしたところバラハタに軍配があがるほど美味しいお魚なので釣れたからには持ち帰り食べない手はないのであります。

しかしながらこの大きなバラハタの入った発泡スチロールの蓋を我が家の台所で開いた時に、その大きさに圧倒され、たじろぎ、どう料理していいのか困ってしまった。

湯引きに煮付けくらいのアイディアはあるものの、このサイズ、半身ずつ二品の料理にしたら量も多すぎて飽きてしまうであろうということで、ここは一丁プロに任せようと、近所の中華料理屋さんである華珍楼さんのママさんとシェフに相談したら快く引き受けてくださった。

あまりの大きさにお二人も見た時は一瞬驚いていたが、すぐにこの部分はこんな料理で、と説明してくれたので、もう全部お任せしますからお願いします。と文字通りの丸投げしてしまったのでありました。

お魚おあずけた翌日夕刻、事前に声をかけてあったご近所の食いしん坊九名が華珍楼に集まりました。

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今日は何が出るの?と聞かれ、僕もわからないと返事をしたのですが、大半の方々は過去にもここでキジハタの中華蒸しを食して絶句した経験があるので、不安よりも期待にニコニコ顔でお料理が出るのを待ちました。

最初に登場したのは切り身の天ぷら、中華風

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衣をつけて揚げてあるのですが下味と頃にも何か少し味がついているような感じ。
これをトマトケチャップまたは藻塩をつけていただきます。

僕は迷わず藻塩に行きましたよ。
ビールを飲みながらならケチャプより藻塩でしょう。
一口かじってみれば部ある意味がプリプリで旨味がジワーッと染み出してくる。
衣のサクッとした食感と味のプリプリのコラボでのけぞりそうになるくらいお口の中は大変なことになってしまった。

一同、腹が減っていたのか、美味しいの連発をしながらテーブルが一回りしたら天ぷらは完食。

次に出てきたのは野菜との炒め物。

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これはあっさり味の味付けの炒め物なのですが、一度油通しをしてあるようでただ痛めたのとはちょっと食感が違う。
とてもタンンパクな魚の身と野菜の旨味がこれまた素敵なコラボで、先ほどの天ぷらと同じ魚とは思えない印象のお味。

これまた一同、美味しい美味しいといいながらテーブルが二周するかしないかで綺麗に片付いてしまった。

三品目は本日のメイン・イベントとも言える頭の部分の中華蒸し。

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ここのシェフはこの中華虫が得意料理だそうで、東京で働いて時代もこれをやらせたら何本かの指に入ったそうな。

たっぷりのネギは甘く魚から滲み出した旨味とタレとの絶妙のハーモニーに今回も一同絶句。細かく取り置いてはそこにタレをかけて食べるのですがブリブリの身にタレの旨味がたまらない。

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これはご飯がいいですよねえ、と誰かが言ったので白いご飯をいくつか注文してそこにこのタレをかけてお茶漬けにすれば、一口で天にも昇る気分。
ああ、生きていてよかった、と実感できる瞬間でございます。

一品一品の量が半端でないのでこの三品を食べた時点でほとんどの方がお腹いっぱい、といい出したところに四品目を持ってきたお店のママさんが「まだ三つありますよ」というので、一同「え〜!そんなに食べられない〜!」と声をあげたのありましたが・・・

さて、その四品目は甘酢餡かけ。

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これも何か秘伝の下ごしらえをしてあるらしく、身がフワフワの食感でこれまでとは全く違った食べ物の印象。甘酢とのバランスも抜群で箸が進んでしまいます。
同じ魚の切り身でこうもいろいろなバリエーションを作り出せるのだということに感動しつつ食べていけば、先ほど満腹宣言したはずの一同、どんどんお腹に入っていくじゃあありませんか。

そこに追い打ちをかけるように登場したのは五品目の高菜とバラハタの炒め物。

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これは唐辛子を効かせて辛く仕上げた一品で、ご飯にのせたら切りなく進んでしまう。またまた白いご飯を三つばかり注文して取り分ければみるみる胃袋に収まっていく。

先ほど皆さんが口に出した「お腹いっぱい」は嘘だったのか?「美味しいものは別腹」という声も飛び出しましたが、味付けや食感が違うお料理は甘いもののように別腹に収まってしまうから不思議であります。

「もう、今度こそお腹いっぱい。」「もういらない」という声がではじめた中、締めの中華スープが登場。

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西洋料理ではスープは最初に出てきて口を湿らせてくれますが中華では最後の締めがスープです。
分厚い大きな切り身の入った贅沢なスープは濃厚な出汁ながらも口の中をさっぱりさせてくれて、これまで食べたお料理のいろいろな味をを全部口の中から誘い出すように流してくれる。

気がついてみれば、あんなに「満腹!」を連発していたのにスープも綺麗に飲んじゃって、本当に美味しいものは別腹なんですね。

「デザート食べる人!?」と僕が聞いた時にはさすがに全員首を横に振りもう食べられません!という顔をしていたのでこの辺でおひらきということに。

とにかく、一匹のお料理をこれだけの種類、個性的な味と食感に料理してしまうシェフに感激し、また中華料理四千年の奥深さも感じたのでありました。

帰り際にはシェフも顔を出してくれて、一同お礼を言って解散。
とても贅沢なディナーになりました。

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2016年10月23日 (日)

西表島の料理は美味かった!@レストランRoco

西表島の旅の楽しみは釣りはもちろんであるが食べ物もたいへんおいしく大きな楽しみになっている。

西表島には美味しい料理がたくさんある。
地元の新鮮な魚介類や農産物、肉などを使った島料理などの郷土料理にも美味しいものがたくさんあるのだが、今回ご紹介するのは素材こそ島の新鮮なものを使いながら調理と味付けにひとひねりした料理をご紹介しよう。

といっても、島の中の何軒かあるレストランや飲食店を食べ歩いたというわけではなく、私の宿泊したマリンボックスさんが経営しているレストランRocoさんのお料理の中から、酔いながら食べてかなり薄れたしまった記憶をたどりながらのご紹介であります。


まずは、メニューに載っているもの中から三品。
初めはかなり有名かつ美味しいイカスミライスコロッケというお料理。
見た目は揚げパンみたいですが、中身はイカスミで味付けしたチャーハンなんですね。これをおにぎりのように丸めて薄くコロモをつけて揚げてある。

Colo01

割ってみれば中から黒いイカスミご飯がほろほろと出てくるのでおにぎりだということがわかりますね。
これに特製のタレをかけて食べるのですがそのお味はと言うと。

Kcolo02

サクッとしたコロモの歯ごたえの後に中のご飯のムチっとした歯ごたえ、これに引き続いてイカスミの旨味と甘味が口いっぱいに広がり、さらにこのチャーハンを味付けしている様々な隠し味が絶妙なバランスで口いっぱいに広がる。

この味と食感は未だかつて味わったことがない。
ビールののつまみに最高!もちろん食事としても最高に美味しい。

たまたま隣の席で食事をしていたジモティさんに「イカスミコロッケは食べましたか?」と勧められたので、地元の皆さんにもおそらく知れ渡っているのでありましょう。もはや西表島名物的な食べ物でもあるらしい。

同行の岐阜の帝王は飲食関係の方なので下に肥えていらっしゃるのですが、初日にこれを一口食べたとたん、「わし、これ毎日食べる!」と宣言なさっていた。


続いては地元八重山そばの焼きそば。
これはシンプルに塩味の焼きそばなんですが、ここでも隠し味が効いている。
これもビールのつまみに最高!ってビールばかりではなかった。焼酎ロックにもよく合う。まあ、私の場合お酒ならなんでもいいのだが。


Yakiso

次の一品はメニューにはあるが、いつでもある訳ではない一品
ノコギリガザミというマンングローブの川に生息するカニであります。

Gazami

正直申し上げて、私はカニ料理にあまり興味がない。
美味しいのだが食べるのが面倒くさいからというしようもない理由からなのだが、それはタラバガニなどの細い身のカニの足を一生懸命ほじくって、食べられるのはほんのわずか、というところが嫌いなのだ。

その点このカニのハサミを見てくれたまえ。
太くて立派なハサミにカニの肉がギュっと詰まっているではないか。
細い脚はどなたか本物のカニ好きに譲って早速ハサミの一番太いところをいただいた。
むっちりしたカニの身の濃い味。海のカニよりも何か野趣の漂う味が感じられる。
旨味は口の中に広がりしばらくの間残るのを楽しみながらこれを酒で喉に流し込んだ。こういうカニならば大歓迎!いくらでも食べられてしまう。


さてさて、ここから先はメニュにはおそらく「島の魚料理」くらいにしか書いてない料理たちで、その時お店にある魚たちから絶妙の調理で出されるであろう料理の一群なのであるが、我々は釣り師なので自ら釣った魚を調理していただくという贅沢をすることができる。

トップバッターはおそらく一番の高級魚であるアカジンのお刺身と皮の湯引き。

Sasimi

スライスしたシークヮーサーとレモンが添えられてあっさりとした風味が漂う。
これを確か特製のタレにつけて食べた。

アカジンというのはスジアラという魚とコクハンアラというハタ科の魚の総称なのであるが、ここではスジアラのアカジンである。

身はもちもちで甘味がある。ハタ科の刺身特有のコクと甘味が口いっぱいに広がる。
それと対称的な歯ごたえの皮の湯引き。これがまたコリコリした上に、皮の周りのゼラチン質を含む一番美味しい肉が口に広がるのでたまらない。

刺身、皮の湯引きを交互にいただくだけでお酒はどんどん進んでしまう危険な料理である。


続いてはアカジンとバラハタのマリネ。
このマリネはアカジンの肉の旨味と野菜や果物など絶妙に混ぜられた味付けで、口当たりはあっさりしていながら濃厚な味わいの一品。

Karupa

ソースは上質のオリーブオイルをベースに様々なハーブなどを使ってるようなのであるが私のようなシロートには解明できるものではなかった。
あまりの美味しさに後日家に持ち帰ったアカジンで類似品を作ってみたのだが、全く別な料理になってしまったにもかかわらずそこそこ美味しく、アカジンの実力を知らされたのであります。


次なる料理はまたまたアカジン料理。
今度は鍋であります。それもトマト・ベースの。
ホール・トマトとココナッツ・ミルクをベースにしてアカジンのアラで出汁を取っているスープは身がよじれるほど旨い。

Nabe2

ここにさらに野菜、豆腐、身などを入れて鍋にするのであります。
なんという贅沢な料理でありましょう。

Nabe1

トマトとココナツ・ミルクとのバランスは絶妙で洋風でありながら東南アジア的風味も感じられる異国情緒満載のお鍋。

さらには、これらの具からしみ出た一番美味しいところの抽出物であるスープを使った雑炊!これをとろけるチーズでしめればリゾット風おかゆとなる。これにタバスコのちょっぴり酸っぱい絡みがよく合う。


Zosui

この雑炊は店主のはからいで鍋を食べた翌朝に出されたのであるが、あまりの美味しさに朝から三杯飯をペロリと食べてしまった。

今回の西表島遠征はご覧のように連日アカジンを食べまくる「アカジン食べ放題ツアー」の様を呈しているのでありますが、もしみなさんが西表島のこのお店を訪れた時にアカジンの在庫があったならば、多少の金額は出し惜しみぜずにこれらの料理を注文することをお勧めする。

この店のシェフは魚の素材を知り尽くして調理し、素材そのもの味をストレートに味わうものから、全く別の食べ物に変身させる料理まであらゆる料理を作り出す腕前を持っていらっしゃる。

ある時は「和」の、ある時は「和+中華」、そしてそうしたカテゴリーを超えた創作料理に至るまで様々な味を楽しませてくださる。

おそらくはこれらの料理は世界中他のどこにいっても食べられないと思われる美食だと、一応世界20カ国以上を旅した経験のある筆者は感じているのであります。


さてさて、美味しいのはアカジンだけではありません。
ここのシェフの腕にかかればどんなお魚も美味しい料理に変身してしまうのであります。

次なるはカイワリというアジ科の魚の刺身とヤマトカマスというカマスの仲間のタタキ。

Kaiwari

 カイワリのお刺身は大型なれどアジの仲間らしく、アジ特有の甘味と滑らかさが満喫できる美味しいお刺身であることはこれまでも経験済みであったのだが、今回最も驚かされたのはヤマトカマスのタタキ。

ヤマトカマスという魚は釣った時に特有の匂いがするため、我々釣り師の間では「臭い魚」として認識され、釣れたらすぐにリリースというのがこれまでの常識であり、誰も食べてみようなどと言い出すことすらない、いわば見捨てられた魚であった。

それがどうだろう。一体どうの様に処理をしたのか、このタタキに臭みなどは一切なく、モチっとした歯ごたえに独特の旨味、あっさりした味はこれまた酒の魚に最高ではないか。

実はこの料理が出てきた時点で私はかなり酔いが回っており、この後アカジンの切り身を揚げた料理と、アカジンやヤマトカマスなどのだし汁で作った茶漬けが出てきて、一同どよめきながら食べるほど美味しかった様なのであるが、不徳にも酔いに負けて口にしたにもかかわらずその味が思い出せない。

一番美味しい!と一同が口にしていた料理の味を覚えていないというのは書き手としては失格なのであるが、みなさんにその味を楽しむまでのお楽しみを取っておいたということで許したまえ。

写真提供: Ebb&Flow

ご参考:レストラン Roco

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2016年7月11日 (月)

バラハタの中華蒸し@華珍楼 

皆さんバラハタという名前のお魚、どこかで聞き覚えがありませんでしょうか?

先月だったかこの魚が築地市場で売られていたとマスコミで報道されて少々話題になったお魚ちゃんであります。
忘れてしまったという方になぜ騒ぎになったかと申しますと、このバラハタちゃんエサになる子魚が食べるサンゴから起因する「シガテラ」という毒を持っていることがあり、これを人が食し毒にあたると神経が過敏になり、指先などがちょっとものに触れただけでひどい刺激を感じるようになってしまうというちょっと怖いものなのですね。

ただし全てのバラハタがこの「シガテラ」毒を持っているわけでは無いので、沖縄などでは普通に市場で売られていたりするのですが、毒の有無の見分けが難しいので私自身はどんなに美味しくても手を出さないことにしているのであります。

しかし、今回はこのバラハタちゃんを高級中華蒸しに料理していただこうというお話。
なぜ食べるのかというと、お料理方法で毒を制するというものではありません。今回私の手に入れたバラハタは種子島のものだからなのであります。

種子島にはシガテラ毒の元となるサンゴが生息してい無いため、ここの海域のバラハタは毒がなく、種子島では普通に皆さん食べているし今回我々の釣り仲間が釣ったものを夕食のおかずに煮付けにして出していただいたものもたいそう美味しく、煮汁をご飯にかけてペロリと食べてしまうものでした。
実は私自身すでに昨年この島で釣ったバラハタを四匹ほど持ち帰り美味しく食しているのであります。

そんなわけで今回の種子島釣行ではバラハタをお土産の重要なターゲットと位置付けて釣りをしたのでありますが、昨年は釣れるとバラハタだったのが今年はなぜかアカハタばかりが釣れてくる。

アカハタも十分美味しいお魚でありますが、大型の肉厚バラハタの方が身がしまってより美味しいのではないかという思いがあり、一生懸命狙ったもののとうとう一匹しか釣れずに釣行を終えてしまったのであります。

釣り的には食べられ無いながらも自己記録となる大型イソマグロを釣り上げたので満足したもののお腹の方が少々寂しがっていた。
そんな私の意地汚い姿を見た昆虫大好きさんが自分の釣ったバラハタを下さるという。
それもなかなかいいサイズのバラハタで二人ではとても食べきれ無いような見事な大きさのものを下さるというので、お礼を言ってありがたく頂戴して帰ったという次第。

昆虫大好きさんには今年二月にも良型のキジハタをいただき、それを中華蒸し料理にして食べたところたいそう美味しかったので本ブログに記したので覚えのある方もいらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、今回もまたお世話になってしまった。

実は昆虫大好きさん、今回自分のお土産用にハタ類を狙っていたのですが、最終日に大きなスジアラ(アカジン)という超高級ハタを釣り上げたので、バラハタが格下に見えてしまったご様子。

おかげで今回もまた近所の中華料理屋さん華珍楼にお願いして宴会を行うことになったというわけです。


Dsc05201bb バラハタの清蒸(イメージ)

さて、宴会当日の昼下がり、例によって華珍楼さんに魚を持ち込みシェフと料理の   をした。持ち込んだハタは前回と同じ四匹ですが今回はサイズが全く違う。

昆虫大好きさんにいただいた大きなバラハタを清蒸という蒸し物にしていただくことにし、二匹のアカハタは一口大に切って中華で使う麹のようなもので下味をつけててんぷらのようにコロモをつけて揚げるという。さらにもう一匹のバラハタは丸揚げにして前回とはまた違った少し辛めのタレをかけてくれるということで打ち合わせは終了。

もうこの時点で出来上がった料理を想像してよだれが口の中にあふれていた。

さて、夕方七時、待ち合わせの時間に少し早くお店に行ってみるとまだ誰も来てい無い。

今回の宴会メンバーはレギュラーのKさん一家に保育園園長二人、そこに前回のクエ鍋の時に登場した絵描きのおっさん、じゃなかった画伯二人とこれまた前々から声をかけていたにもかかわらず、タイミングが合わ無いのか嫌われているのか参加できなかった保育士さん二名、あ、そうではない内一名は出世して今年から園長さんをなさっているのだった。

ともかくも我が子の保育園関係者と私の十名が来ることになっていた。

誰も来無いので、厨房を覗いたらおお!すでにフリッターの様に揚げられた魚がお皿に盛り付けられているではないか。そしてその奥にはこれから蒸されようという大型バラハタが大きなお皿に横たわりすでにネギやら生姜やらの千切りが身の上に覆いかぶされている。

みんな早くこ無いと食べちゃうぞう、と思っているところに二名が登場し、古園長からは少し遅れるとの電話。

とりあえず前菜で私のさばいたカンパチのお刺身を食べていましょうということになり、これまた他力本願で釣行でロケット大好きさんが釣り上げた12キロの大物なのですが、さばいてみたら脂ののりが素晴らしく、ちょいとつまんでみたら甘みが口に広がりたまらなく美味しいので、大きな身の四分の一ほどをお刺身にして持ち込んだというもの。

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                                                   脂身が白くまぶしいカンパチの刺身

刺身が出る頃にはさらに数人来たので、ビールなどで乾杯して早速いただく。
一同から当然のごとく「美味しい!」の連発。

正直言っていただいた時は余りに大きなカンパチなので味の方はどうなのかしらん、と思っていたのですが私が悪うございました。土げさしても足ら無いほどに美味しい。
身の脂の乗り方が見事でまるでマグロの大トロのように白い脂分が身の中いっぱいに広がっており、口に入れるととろける口当たりに広がる甘み、ああ、これがカンパチというお魚の実力だったのね。と、これまでにも幾度となく美味しいカンパチをいただいていたけれど今回のものはさらに特別なうまさなのでありました。

後から遅れてくる人のことなんか考え無いでガンガン食べて!という私に一同遠慮なくパクつくのでありますが大皿いっぱいのお刺身はそう簡単にはなくならない。

そうこうしている内にメンバーが揃って再度乾杯したところに、先ほど厨房で見たフリッターが出てきた。

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3センチほどの大きさの少し厚めのコロモの付いた揚げ物なのでありますが、早速いただいてみると、これがまた素晴らしい。揚げたてではなく時間は経っているにもかかわらずコロモはカリッと軽やかな歯ごたえでその中からムチッとした舌触りに白身の魚の甘みが口いっぱいに広がる、さらに噛み砕いて飲み込んだ後に後を追うようになんとも言えない不思議な旨味が口に広がるという魔法のようなお料理。

これを口にした瞬間から先ほどまで主役だったカンパチには誰も見向きもしなくなり、切り身が少し残っているのにフリッターに集中攻撃をかけている。

例の中華的麹の下味がこの味の秘密なのだなと思いながら感動して食べたのでありますが、さらに次に出てきたハタの丸揚げ中華あんかけがすごい。

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                                                 高菜を使ったあんかけ

丸揚げしたハタに高菜を使ったトロミのあんかけがかかっているのでありますが、高菜のこういう使い方を見るのは初めて。

早速お店のママに分けていただいて食べることにした。
すると、一同口々に「美味しい!」の連発、さらには「初めて食べる味」「不思議な味」という言葉が飛び交う。

またまた、先ほどまで主役だったはずのフリッターに誰も興味を示さなくなりいくつか食べ残されている始末。

いったいこの集団の方々の食い意地ときたらどこまではっているんだろうか。
いや、人というのは本来このように著しく欲望の強い生き物で、美味しいものにはより美味しく、心地よいものにはより心地よくと飽くなき探求を続ける生き物なのでありましょう。

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それにしても、出てくるお料理がどんどん美味しくなるというのも素晴らしい、この店のシェフのマジックとも言っていいくらいの腕前に感心しつつ、この後の清蒸に期待する。

食い意地集団によって高菜のハタはあっという間に骨までしゃぶられ尽くされてしまい、いよいよ蒸し物、清蒸の登場です。

大きなさらに乗ったその姿が円卓に置かれた時、一同余りの大きさに驚く。
おそらくこのように大きなハタを見たのは前回のクエ鍋参加者以外は初めてのはず。
クエ鍋の時はすでにバラバラに分解解体されてしまった姿しか見ていなかったので、丸ごとの姿としては私を除く全員が初めてか。

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蒸されたハタの上にはネギやしょうがなどの千切りがたっぷり乗せられているところまでは2月にいただいたキジハタと同じなのですが、今回はこの上に香菜・コリアンダー、あるいはパクチーがたっぷり乗せられていた。

見ているだけでよだれがどんどん出てきてもうたまらない。

圧倒される魚の大きさに一同が声を上げている間にママさんがまたまた食べやすく身をほぐしてくださり食すことに。

一口食べて前回同様またまたムムム!と声が出なくなる。
美味しすぎて何も言えなくなるのだ。先ほどまでグルメを気取りうんちくを述べていた画伯も黙ってしまった。

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魚の旨味に加えてこの独特のタレが素晴らしいコクを生み出してくれる。
それは甘いようで少し辛いようでいながら口の中いっぱいに魚の旨味が広がり何も言えなくなってしまうのだ。
みんな気がつくと躊躇うことなく骨や頭を皿にとってちゅうちゅうとしゃぶっている。旨いのだ。

例によってご飯を注文して取り分けると早速その身から染み出した旨味たっぷりのタレをかけてご飯を頂く。
すでにかなりの量を食べているにもかかわらずためらうことなくご飯が喉を通り胃袋に収まってしまった。

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ご飯にタレをかけてさらに尻尾の身までいただく

しばらくしてやっと口の聞けるようになった画伯が「こんな美味しい中華は初めて食べた」「中華料理を見直した」との賜る。
「普段ラーメンと餃子しか頼まない人が何言ってんの?」という声が飛び笑いが沸き起こる。

一同一様に感動して、少々興奮気味に話しに花が咲いたのでありましたが、ここで終わりかと思っていた我々が甘かった。

「スープですどうぞ」
と大きな器に入った白濁したスープが登場してきたのだ。

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トドメはトロミのついた濃厚スープ

そういえば昼間の打ち合わせの時に骨で出汁をとったスープを作ると言ってたっけ、忘れていた。

早速全員に取り分けたものの、もうお腹がいっぱいと言い出す人も出たのでありますが、先に口にした人の驚くような勢いの「美味しい!!!」という声に、他のものもためらうことなくスープを口に運び出した。

そしてその次には驚きと感嘆と歓喜の言葉が次々と飛び出す。
白濁した濃厚なスープはこの日これまで食べてきたどのハタ料理よりも濃厚で味わい深いものだったのであります。

私も一気にスープを平らげて少し残っていたのをお代わりしきれいに平らげてしまった。

ううむ、中華料理恐るべし。
これほどまでに食材の旨味を抽出し濃縮し増幅させる料理は経験がない。

いや、そんなことはない。
前回のクエ鍋の前半の肝を食べた時はこれと同じような感動があった。

おそらく、日本料理にしても中華にしてもフレンチにしても最高の食材を腕のいい料理人に調理して頂いたらこのような素晴らしい味のお料理ができるのでありましょう。

そういうお料理ばかりを追い求めている方々のことを「グルメ」というのではありませんでしたっけ?。最近の日本でのこの単語の使われ方は間違っているなと感じたのでありますがまあいい。

貧しい我々は本物の「グルメ」のように日頃からこのようなものを食べることはできないので、たまたま釣りにて食材が手に入った時だけしか味わえないのでありますが、これだけの料理は自分では作れないので、今後はハタ類を釣ったら毎回このお店に持ち込んで調理してもらうことにしようと心に誓ったのでありました。

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2016年3月 3日 (木)

恐怖の釜揚げうどん@牧のうどん 北九州

夕刻羽田を発った飛行機が福岡空港に降り立ち、大量の釣り具その他の荷物をレンタカーのハイエース・ロング・バンに素早く積み込むと、車は足早に高速道路に滑り込むように入り一路唐津へと向かう。

佐賀の呼子港のサンライズ新海号での遠征時、出航日前夜のいつもの行程であります。

高速道路をしばらく走った車はあたりの明るの少なくなった国道に降りると山野の中を走る、しばらくすると左側に忽然と現れる大きな駐車場に車は滑り込むように止まります。

駐車場は「牧のうどん」といううどんやさんの駐車場。
閉店ギリギリに間に合ってこの店に入れた瞬間、ワタクシの心は九州に来た喜びに満ち溢れてくるのであります。

なぜかと言えば、この「牧のうどん」との出会いはうどん文化埼玉県育ちの私にとっては、讃岐や関西のうどんだけが「正しいうどん」ではない、という確信を得ることになったうどんとの出会いだったからなのであります。

一般的に美味しいうどんといえば、「つるつる」とか「しこしこ」とかいう言葉で形容されますが「つるつる」でなく且つ「しこしこ」でもなくても美味しいうどんというのが世の中には有るのであります。

「つるつる」でないというのは「ボソボソ」ですぐに切れてしまうと言うことにはならず、不要に表面がテカテカ光って「つるつる」しておらず表面は一見「ボソボソ」であっても食感はしっかりと「つるつる」しているうどんと言うのもあるのであります。

「牧のうどん」はこのようなうどんの典型とも言えるうどんで、その麺は太く無骨な印象であるにもかかわらず食感はしっかりと「つるつる」している美味しいうどんなのであります。

この「牧のうどん」をはじめとして、実はこの北九州地方はうどん文化の土地であるらしことを最近知ったのでした。

地元出身の小説家である五木寛之さんも、北九州というと博多ラーメンと言われるが実はうどん文化の地であるというようなことをどこかに書かれていたらしいということもあるほどに、地元ではこのうどんは強く支持されているらしい。

釣りの遠征ついでに訪れることしかないワタクシにも、店舗の賑わいや活気、その味などから、北九州の根強いうどん文化の存在を確信的に感じ取ることができるのでありました。


横長の大きなお店に入ると目の前には長〜いカウンターが広がっており、その中で調理がされている様子をチラ見しながら奥のお座敷に上がり込みます。


テーブルの上には注文の伝票がドカンと置かれているのでありますが、トッピングの具材も含めて書かれたこのメニュー伝票が長い!
幅がうんと広いモノサシかはたまた取りすぎちゃって出すぎたトイレットペーパーかという長さのものでなんとも豪快。

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ここに注文したものにテェックしさらに麺の茹で具合を「かた」「ふつう」「やわらかめ」 書き込むというかたちで注文が決まります。

伝票にもあるように素うどん310円、コロッケうどん410円とお値段の方はなんとも関東圏の立ち食いうどん並みの安さ。

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地元出身のプロ・ショップEbb&FlowのY店長のお勧めで麺はかた麺にいたしました。

待つこと数分、丼に盛られた麺がキラキラしながらは込まれてきます。

一見普通のうどんでありますが、麺は機械うちであるけれども、各お店で茹で上げているようで、注文をした後に茹でるので少々お待ちくださいと伝票にも書かれているし、茹でる硬さを注文できるところからも店で茹でていることがわかります。

この日の注文は肉麺にごぼう天のトピング。
テーブルに置かれた長ネギを思う存分盛り付けたらさあ、いよいようどんをいただくことにいたしましょう。

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写真で見ても(麺が具で見えないけど) 一見ふつうのうどんですが「牧のうどん」の驚くべき特徴は麺にあります。

それはのんびり食べていると麺がつゆを吸い込んでどんどん増えていくということ。

その増大ぶりは驚くべきものがあり、初めてこのうどんに出会った時に、このような説明を聞きながら、うっかり写真を撮っているうちにうどんは増大し始め、慌てて食べ始めたものの既に手遅れ。

食べても食べても減っていかないうどんに喜びとも苦しみとも言えぬうめき声をあげつつ必死にうどんと戦うワタクシを、遠征常連の方々は皆さんかつてこの麺の洗礼を受けたことがあるらしく、にやにやしながらみながらみています。

半分くらいは食べたのではないかという腹の膨らみ具合になったところで改めて麺の量を確認してみるとまったく減っている気配がない。

汁だけは明らかに減ってはいるのに麺は減っていないのです。
そこに悪魔の預言者Y店長のenosさん、「お汁がありますよ〜」と小さなヤカンに入っているめんつゆをどんぶりに足してくれるじゃあありませんか。

そんなことをしたらますます麺が汁を吸い込んで増えてしまう。

心の中では、写真撮影などというナメタ行為で出足のスタートダッシュを仕損なったことに舌打ちしつつ、なおかつその後の食べるスピードもうどんの増殖に勝てていない現実に打ちのめされる。

とはいえ、出されたものは全部食べる、というのが信条のワタクシも負けてはいられない、増える麺をひと口ひと口確実に噛み締め、おつゆも最後の一滴まで飲み切りました。ああ、もういらない。いや、もとい、大満足!

うどんとそばとの違いは違いはこのずっしりとした重量感なのではないでしょうか。
お蕎麦にも大盛りはあるもののうどんのような重さはないですよね。

ちなみに、関東圏はうどん文化と思うしましたが、ワタクシの生まれ育った埼玉県南部では盆や彼岸に親戚が集まるときは必ずうどんと決まっていました。
そのうどんは讃岐のようなシコシコではないものの素朴ではあるもののしっかりとコシがあり、 最近では「武蔵野うどん」などというブランドでお店を出しているところもあるとか。

群馬には「水沢うどん」という有名なうどんもある。

さらに、この手の太めのぶよぶよ手打ちうどんで「伊勢うどん」というものにごく最近出会ったのですが、濃いめのたれをかけて食べるこのうどんも実にぶよぶよであるにもかかわらずコシがあり美味かった。

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ここ数年、うどんと言えば冷凍麺でも手に入るようになった讃岐系のシコシコ麺のみに心を奪われていたワタクシですが「牧のうどん」は思わぬところで日本のうどん文化の多様性に気づかせてくれたのでありました。

「牧のうどん」はチェーン展開をしており、北九州、特に唐津方面に店舗が多いようですので、この地に足を向けるご予定のある皆さん、是非一度ご賞味あれ。

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2016年2月23日 (火)

賞味期限に挑む

タイトルを見たらもうおわかりのように賞味期限切れのものを食そう、いや食したという意地汚いお話です。

賞味期限切れの食品を廃棄するのはもったいないのでなんとか活用を、という話が昨年末あたりフランスで廃棄禁止の法律が出来たことなどから話題になり、最近では横浜市でも取り組みを始め、先日のニュースでは東京都もいわゆるおつとめ品の販促キャンペーンを始めたなどと報じられていますが、こちらは生ものなどに適応される「消費期限切れ」のことで、今回の私の「賞味期限切れ」の話は、比較的長期間保存できる加工食品について適応される、味や品質の保証というものに対しての挑戦なのであります。

ことの発端は、私の通うプールのサウナ内での会話からでありました。
十年ほど前にこのプールに入会した当時から知り合いの素敵なおばさまが何人かいらっしゃるのですが、この内のお一人が
「カップラーメン好きで、ついつい食べちゃうのよ〜」というようなお話から、別なおばさまが
「そういえば災害用に買い置いたカップラーメンがたくさん期限切れしていたわ」という話になった時、すかさず食いついた私。
「それ、釣りに行った時に食べるからください」と切り出した。
「ええ、いいの?大丈夫?」というので
「多少の賞味期限切れなんて全く問題ないですよ。ぜひください」

という経緯でいただく話が成立した。

それから数週間、そんな話を忘れかけていたある日の、またまたサウナでの会話で
「この間のカップ麺、日付を見たら2012年の何月だかが賞味期限なのよ。びっくりしちゃったわよ、そんなに経っていたなんて、去年くらいかと思っていたの。そんな古いの食べないでしょう」とおしゃる。

一瞬頭の中で『4年前は確かに古いなあ、どうしようか?』と思いつつも口では「全然問題ないです、食べますのでください。もちろん食べる前に様子を見ますけれどね」と答えていた。

強がりなのか、意地汚いのか、はたまたアホなのか。
とにかくいただくと言ってしまっていたのであります。
では、明日にでも持ってきますね、という話になり翌日プールに入る受付に行ったら、袋に入った件のカプラーメンらしきものを「これ、Yさんからです」と受付嬢から手渡された。

早速中を見てみると、カップ焼きそば、カップワンタン、カップヌードルカレー味の三種が入っていた。
賞味期限に目をやると、各々2012年9月、2012年9月とあるので、「おお、話どおりだ、怖いかも」と少しカップの底の色が変わりかけている気もするその底を見ていくと、三つ目のカレーはなんと2011年8月となっている。

おお、これはまさしく震災の年のもの。
あれから今年でもう5年、このカップラーメンもあの震災を受けての非常用として買われたものなのだろうなあ、などと震災当時の事を振り返り、電気の点かない薄暗い食卓で不安げに食べた夕食の事などを思い出した。

プールに入ると、いただいたおばさまがいらして「受け取った?」と聞かれたので「受け取りました、2011年と言うのがありましたねえ」と話しかけたら、「ええ?そんなに古いのもあった?2012年にか見なかった」とおっしゃる。

僕からしてみたらその一年に大した差はないので「一応食べる前に様子を見てからいただきます」と笑って返事をしいただいて帰った。

それから数日後、朝食時にスープがなかったので、まずはワンタンからいただいてみる事にした。

私の場合カップ麺を家でいただく時には、お湯をカップに注ぐのではなく、通常のインスタントラーメンのように鍋で煮てしまう、という食べ方をするのであります。

これは、カップのプラスティックを熱した時に出る有害成分への配慮とかいうものではなく、お湯をかけてふやかすだけよりもキッチリ煮込んだほうがおいしいからなのであります。

話はそれますが、この食べ方、特にカップ蕎麦には顕著に有効で、カップ蕎麦に茹でる際についでに冷蔵庫の中の使えそうな具を足して茹で上げると、乾麺の蕎麦と遜色のない程度のものに仕上がります。鶏肉と長ネギなんか足したらしっかりと鴨南蛮風に出来上がりますのでお試しあれ。

てなことで、グラグラと沸いた熱湯にカップからワンタンもスープも一気に投入し茹でること3分。できあがったワンタンスープを器に移し、まずは匂いを嗅いでみた。
特に油が変質しているような悪臭もないので、今度はお箸を突っ込んでひと舐め。
こちらも味に異常は感じないのでスープを恐る恐る一口。

問題なさそうなので具のワンタンを一つ食べてみると、う〜ん、こんな味だったかなあ、ちょっと違う気もするけれど気にならないから食べちゃえ!と一気にいただいてしまいました。

その後、お腹の具合を少々気にしてみたもののなにごとも起こらず、少々期待外れな結果に小さな落胆をしつつ、夜になってプールに出かけた際にいただいたおばさまに会ったので、「今日いただきました」と報告した。
「大丈夫?」と心配していただいたので「まだ生きています」と冗談を返し、「次は2011年のにいってみますから」と予告して別れました。

何故にこのような無謀な、かつ無意味な挑戦をするのかというと、自分でもよくわからないのですが、今回のことで少し考えてみたら、食べ物に対してケチ、あるいは意地汚い、ということが自分の中であるようで、よく言えば無差別的な勿体無いという思想なのかもしれません。
とにかく、食べられるものは食べようよ、もちろん体に悪くないならば、という条件付きで、よいう考えのようであります。

外食時などでも、どんなに不味くても自分の注文したものは責任を持って全部食べる、というのを貫いていますし、ラーメンだって立ち食い蕎麦だって必ずお汁を一滴も残さずに食べます。

この食べ残さない、というのも良し悪しで所変われば風習も変わるもので、あれは上海の中国人の友人宅に夕食に招かれた時のこと、テーブルいっぱいに広げられたご馳走を片っぱしから食べ漁った私は、満腹になっても食べ続け、友人家族は食べ終わってテレビなど見ながらくつろいでいるのに、ぐずぐずと一人食べ続けていたら友人に言われた。「enosさん、中国ではご馳走をいただいて満足という時は、食べきるのではなく、もうこれ以上は食べられないくらい満足した、と残すのが礼儀なんですよ」と。

言われてみて、ああ、そういえば聞いたことがあるなあ。本当にそうだったんだ、などとすこしばかり苦い思いをしたことがありました。

このように私が意地汚いのは、昭和30年代前半のまだ戦後の色が残っていた頃、粗末な食べ物しかなかった中で育った食育環境から来たものかもしれませんので、今の若者たちには全く受け入れられないものなのかもしれません。

あの頃はお菓子といえば駄菓子、チョコレートもご馳走で滅多に食べられなかったしコーラなんてまだなかった。缶ジュースは缶の隅に穴を二つ開けて飲みました。これも遠足の時くらいしか飲めなかった。
マクドナルドだってピザだってポテチだってえびせんだってみ〜んななかった。
おせんべいが二枚で10円とかいう値段。
不二家のパラソルチョコレートが憧れでした。

と、まあ古い話はさておいて、それから数日後、いよいよ2011年に立ち向かう時が訪れました。
それはあまりにも突然で心の準備もないままに訪れたのです。
外出先で夕食を済ませて帰った私はウイスキーをロックで一杯やってパソコンなどいじって夜更かしをしていたら小腹がすいてきた。ふと傍を見ると件のカレーヌードル2011年ものがこちらを見て「私がいるわよ、食べていいのよ」とささやくようにしている。

その誘惑にあっさり負けて、明日なら特に予定もないし万が一お腹を壊しても問題ないか、などと考えながら鍋に湯を沸かしてカップラーメンの包装を剥がし蓋の上をペロンと剥がすと、カレーの色が心持ち濃いような気がしたので匂いを嗅いでみると、カレーの匂いがするだけだった。

麺の方は見た感じは特に変色もなく変な匂いもしない、具の肉らしいものも色が濃いような気がしたが気のせいだろうと済ます。

湯が沸いたのでこれらを投入し煮込みながらも、変色、異臭など何か異常はないかしっかりと観察していると、これといった異常はないようで、3分間煮込んでどんぶりに移してさあ食べようと、ここでも一応、前回に習い少しだけスープと麺を味見してみた。

スープの方はカレーヌードルの普通の味で全く問題ないのでありましたが麺の方はなんだかちょっと粉っぽい味がする、不味くて食べられないというほどではないのだけれど美味しくもない。

逡巡している所にかレーのスープの香りが食欲をそそり「大丈夫よ、食べちゃって」と誘いかけてくるじゃあありませんか。
思い切って麺を口にすると口の中いっぱいに広がる味気ない麺の味。
大丈夫かなあ、と思っていると、スープの香りが「ダイジョブダイジョブ」と誘いかけてくるので思い切って一気に食べてしまった。

さあ、後は野となれ山となれ、来るなら来い!という不安よりもむしろ清々しいくらいの達成感。
俺は男になったぞ!というような意味のない高揚感が湧き上がってくるのでありました。

一方で去来するのは、一人たまたま入った場末のスナックで微妙な年頃の女性のお誘いに乗ってしまったような複雑な後味。(そんな経験ないけど)

賞味期限というのは自己責任で挑戦するには別に問題ないことなのでしょうが、結果はなんだか微妙なこの始末。
よく言えば己のストライクゾーンが広がった喜び、悪く言えばただのゲテモノ食いといったところでありましょうか。

決してみなさまにはお勧めいたしませんのでくれぐれも真似などなさらないよう、よろしくお願いする次第でございます。


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2016年2月16日 (火)

感動のキジハタの中華蒸し@華珍楼

先日の玄界灘釣行の際に釣れたキジハタ(アコウ)とマハタをそれぞれ昆虫大好きさんと上州カラッ風親分さんから頂いたので、それに自分の釣ったキジハタ合計4匹を持って近所の中華料理屋さんに行き、「これ料理してくれる?」とお願いしたら「やりますやります」との快諾を得たので、ご近所さんも誘って中華ハタ料理で盛り上がりました。

実は前々からこの近所の中華料理屋さん、華珍楼さんに行くたびに、「今度ハタ釣って持ってきたら料理してくれる?」って聞いていたんです。
でも、お店のママさんは「こんな高級魚、本当に釣れるの?」という疑惑の目を隠しつつ「いいですよ」と言ってくれていたんですね。
さらに嬉しい事に、「ここのお店のシェフはハタの蒸し物の腕はかなりすごいです」とおっしゃってくださった。

そんなわけで、今回の玄界灘釣行ではタイとハタをメインターゲットにと意気込んでいたのですが、こういう取らぬ狸の皮算用のような事を釣行前に考えたり公言したりした時には往々にして現場では釣れないもので、昨年どこかの遠征に出かけたあるお方は事前に宴会のお店まで予約して出かけたものの全く魚が釣れなくて大ヒンシュクをかったという話も聞いていたので、ワタクシはあえてこの中華料理作戦については事を公言しなかった。

それにもかかわらず、結果はたったの一匹しか釣れないという惨敗に終わり、仕方ないからいつも通りまた家で自分でさばいてそれなりの料理にでもして食べるか、とまあ、それでもそれなりに美味しいのでいいや、と半分諦めかけていたところ、釣行からの帰り道、昆虫大好きさんが自分の釣ったハタをさばくのが面倒くさくなっちゃったのであげると言ってくださった。

思いもよらぬ幸運な展開に移動中の車中で小躍りしたいのをこらえつつお礼を言い、早速翌日に中華料理屋さんに電話したというのが事の流れなのです

前日ご近所の仲良しさんに電話して、ハタパーティやりましょうと声をかけたら、子供の保育園の園長が昨年暮れの「鯛パーティ」に呼んでくれなかった事を恨んでいた、とおっしゃる。

そういえば、園長からの年賀状に「鯛のお刺身食べた〜い」って書いてあったけ。
どうやらご近所さんが園長に「鯛パーティ」の話をしたらしいんですね。それで、なんで話年は呼んでくれなかったの?!という逆鱗に触れたらしい。

そんな事があり、さて、当日

朝のうちに、一応件の園長にアリバイ的に声をかけておこうと電話してみたら、今夜は空いているから来る!とおっしゃる。しかも、若い保育士さんたちも連れて行っていい?ときたもんだ。

ダメ、なんていうはずないじゃないですか。
二つ返事で了解し、人数だけ確認して電話を置いてニヤリとにやけたのでありました。

お店には事前に魚を仕込んでもらうためには早めに持ち込んだほうがいいだろうと電話をした際に、ブリもあるんだけれど料理してくれる?ってダメ元で聞いてみたらシェフが出てきて「やります」ときっぱり言ってくださった。

お昼の混雑が終わる頃を見計らって魚の入った発泡スチロールの箱を片手にルンルン気分でお店に行くと、ママさんが笑顔で出迎えてくださいました。

どうぞこちらへ、とうながされるままに厨房に魚を持ち込んでシェフと直接どの魚をどう料理するか打ち合わせる事に。

ハタを見たシェフはどうやら察するところこういう魚をさばくのはこの横浜の片隅の街に来てからはそう滅多に機会がないらしく、明らかに興奮した目つきと口ぶりで料理について語ってくださった。

料理法については基本的には相手はプロフェッショナルなので、そちらの提案に頷いていただけなのですが、ブリに関してはどうする?と聞かれた時、これは刺身がうまいんじゃない?と言ったら「じゃあ刺身を作りましょう。ただ、わさびと大根の千切りがないですよ」とおっしゃるので、わさびは持参し大根は別に重要ではないので要らないという事で話が付きました。

話が済んで帰ろうとしたら「お昼まだなら食べて行って」と言われチャーハンをご馳走になる事になり、いい子になってテーブルで待っているところに、唯一のお客さんであるお隣の中年カップルが「魚釣るんですか〜?」と話かかけてきた。

釣りの話を振られたらこちらはもう黙っちゃあいられない。
遠征の話、過去最大魚の写真見せ攻撃、釣りバカ笑い話などの連打で相手をこちらの土俵に引きづり込んですっかり話は盛り上がり、そのうちに海に落ちたら泳げるのか?と聞かれ、海なし県埼玉育ちだから泳げない、昭和30年代生まれの埼玉県人はみんな泳げないなんていう事を言ったら、偶然にも相手がその昭和30年代生まれの埼玉県人であり、しかも泳げるというので、今度は水泳の話で盛り上がり、先方は昼ビールなども飲んでいらしていたのでいい感じで打ち解けてしまいいつしかすっかりお友達モードになってしまいました。

チャーハン大盛りを食べながらそんな話で盛り上がり、なんだか楽しくなってきたぞ!今夜の宴会も楽しみ。
美味しい料理に楽しい仲間に綺麗どころの保育士さんと頭の中では若干電話のやりとりと既に違った都合の良い解釈をしつつ夜の7時半頃8人くらいきますからと予約して、一旦お店から家に帰ったのでした。

さあ、いよいよ夕刻、もう昼間から時間が経つのが遅くてやきもきして気もそぞろ。
7時を回って華珍楼へまっしぐら!

時間より早く一同そわそわと素早く集まってきたのですが、あれえ?
保育園関係者は年配者ばかりじゃあないの!
若い保育士さんと来るって言うから下心見え見えで呼んだのに、こちらの作戦はすっかり見透かされてしまったようで、あざ笑うかのように見事に年配者の勢ぞろい。
ここで文句を言うのも大人気ないのでとりあえずビールで乾杯などしていると、出てきましたよお料理が。

最初に出てきたのは、突き出し代わりに大皿いっぱいのブリのお刺身。
大根のツマの代わりに刺身の下にひいてくださったサラダ菜のような鮮やかな緑とお刺身の紅白が実に美しいコントラスト。

手持ちの刺身醤油チューブ入りの生わさびを配ったら 一同息つく間もなく刺身にかぶりつき、美味しい美味しいの連発。
あっという間におお皿いっぱいのお刺身がなくなってしい写真すら撮れなかった。

次に出てきたのが本日の名料理であるハタ料理。

Imgp6904

皆さんも中華料理屋さんのメニューに「時価」と書かれたハタのお料理の写真を見た事くらいあるでしょう。
そう、大方の人にとってこのお料理は注文して食べるものではなく、メニューに時価と書いてあるのを見て値段を想像してはため息をつく、という類のお料理なのであります。

これを中華料理屋さんで注文するのはワタクシだって初めてですよ。

まずは丸揚げされたキジハタ二匹がそれぞれ異なる味付けのあんかけをかけられて出てきた。

ママさんの説明では片方は甘辛、もう一つは聞きそびれたがとにかく混ぜると味が悪くなるので、混ぜないように上手に食べてとの事。

一同慎重に箸を伸ばしては食べたい方のハタをつまむ様に取っては口に運んで「美味しい!」の連発。
ワタクシも早速いただきました。
「!!!!!」カリッとした食感にタレのあんかけのうまさ、魚の旨み、むっちりとした食感がたまらない。
こんなに美味しいのならもう少し人数を減らしておけばよかったと後悔するも後の祭り。

9人余りの人間が四方八方から手を出してつまむものだから唐揚げのハタもあっという間になくなってしまった。

そして、次のお料理。
今度はハタの蒸し物です。
これこそ本日のメインイベントといっても良いお料理。
メニュー上の時価料理の中でも本物の時価料理。中国人だって食べたことのある人の方が少ないに決まってるという代物。

およそ40センチほどの良型のキジハタは蒸されて、ネギや生姜の千切りらしいものがかけられ、さらにそこにタレがかかっている。

Imgp6911

さすがに、これを見たら全員唸ってしまいすぐには手が出なかった。
恐らくは全員がこれまで人生の中で何度もメニュー上の時価というのを見ては想像たくましくしてきたに違いない、その一品が現実に目の前に現れたものだから驚き、ため息、うなり声などをあげることしかできなかったにちがいない。

写真を撮ったのち、ワタクシから 「一生に一度のお料理ですから人生の残りが少ない順番に」と冗談交じりでお断りを入れた上で年長者さんから順番に取り分ける。

配り終えてまるで何かの儀式の様に一同殊勝な面持ちで食べにかかったとたん、「美味しい」「すごい」などの驚嘆とも近い声が湧き上がる。

ワタクシも一口食べて驚いた。
こんなに美味しい中華料理を食べたことはない。

美しさ、食感、旨み、香り、全てが素晴らしい。
その身は甘く芳醇で濃厚、むちむちの身に絡む凝縮された魚の旨みをたっぷりと吸い込んだタレがまた素晴らしく美味しい。

余りのタレの美味しさに白ご飯を注文し、これにかけてみたところ、これがまた素晴らしい。タレの味がご飯にかけることで変わって違う味になっている。
旨みがさらに増した気がするのでありました。例えて言うと松茸ご飯にお湯をかけて茶漬けにすると、まるで別のお料理に変化するかの様に。

食べ物で大きな感動を味わうということが稀にあるけれど、ここ数年この様な感動は味わったことがなかった。
まるで今まで食べていた食べ物とは全く異次元の食べ物といっても大げさではなかった。

ワタクシ以外の全員大きくうなずき感動して、ハタの蒸し物はタレの最後の一滴までまるで舐めたかのように綺麗にお皿から消えたのでありました。もしかしたら本当に誰か舐めたのかもしれない、もし残っていたらワタクシが舐めていたかもしれない。

さらにこの後、マハタを薄切りにして揚げてタレをかけたモノが出てきたのですが、前の料理のあまりの衝撃に食べたことも余り記憶にないほど。写真も撮り忘れていた。

この後、お腹が膨らまないという保育園園長の一声で餃子や炒飯などの大衆食で腹を膨らまして、最後には杏仁豆腐までいただきおおいに満腹。

全員が感動の余韻を引きずる中、散会となり夜の街に消えていったのでした。

大いなる感動をもたらしてくれたキジハタをくださった昆虫大好きさん、料理してくださった華珍楼シェフのおじさん、この場をお借りしてお礼申し上げる次第でございます。
ご馳走さまでした。
ありがとうございました。
また是非機会がございましたらご馳走してくださいませ。

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