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Fishing

2020年7月 4日 (土)

サンライズ男女群島2020年6月遠征③

サンライズ男女群島遠征二日目

福江島の港を朝四時に出ていよいよ男女群島に向かう。

海にはまだうねりが残っており風も強かった。

ここから男女群島までおよそ3時間のクルーズとなるので、キャビン奥のベッドに潜り込んで寝た。

船底の壁一枚向こうは海。船の揺れをダイレクトに感じるキャビンで揺れながら寝る。やがて揺れは治まってきたように夢の中で感じていた。

 

目を覚ましキャビンの奥から一段上のソファーに上がっていくとエンジン音が下がった。

男女群島に着いたのだ。

ここに来られるだけでも幸せを感じた。特に今回は二ヶ月間の緊急事態宣言下で遠征釣行が二つ中止になった後だけにより一層幸福感は大きかった。

船長のアナウンスに従い釣り師一同ジギングの準備をする。

ここでの狙いは青物でヒラマサ、カンパチ、根魚はクエだ。

 

船は潮の流れを見ながら流し方を決める。すでに支度した一同は思い思いの釣り座に立っていた。

船長の「どうぞ」の合図で一斉にジグを落とす。

開始早々、僕に何かがヒット。さほど重さは感じず大きな魚ではなさそうだがいい引きだ。魚はすでに根を切っており根ズレで糸を切られる心配はないので余裕を持ってファイトを楽しんだ。ところが、ググッと魚が引き込んだ瞬間にフッと軽くなる。糸が切れたときの、プッという感触はなかった上にまだジグの重さは感じるので、何があったのだろうか?と巻き上げてくると針とジグを結ぶアシストラインがスパッと切れていた。

歯モノですね、バラクーダかかますでしょう、と船長がいう。

このときの僕のアシストラインは通常よく使われるザイロンラインという強い繊維で編まれたタコ糸状の糸だった。歯モノじゃあ仕方ないか、と次に結び直したのも同じザイロンのアシストラインで結ばれた針だった。これが後で泣きをみる原因になるのにはこの時は知る由もなし。

 

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すぐに続いてヒットさせたのは、ウッチーさんと怪魚ハンターのダブルヒット。
二人の魚はよく引いていた。今度はカンパチかな?と見ていたら、ウッチーさんはヒラマサ、怪魚ハンターはカンパチを釣り上げた。

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男女群島らしいダブルヒット。このポイントは過去に僕のカンパチ19.5キロ、上州親分の45キロと大物カンパチが、そして数知れぬクエが釣れた一級ポイントなのだが、この後は何度か流し変えたものの小さなカンパチが顔を見た程度だったので大きく移動することとなった。

大きく移動して入ったポイントはキハダマグロのよく出るポイントだった。
肩の痛みもだいぶ言えていた僕が久しぶりにミヨシで投げる。

流すコースを変えながら、ポイントを少しづつ移動しながら広く探ってみたもののキハダマグロは出なかったので、またまた移動となる。
次に入ったのもキハダマグロやヒラマサのポイント。カンパチのジギングポイント。クエもいる。
ここでも僕はキャスティングを楽しんだ。一時間ほど投げて、キャスティングの感覚もつかめてきていい感じだったのだ。
大物が出る予感もしていた。
ところがトップ・ウォーターにはなかなか魚は反応がない。
そんな中でジギング組の中で一人釣りまくっていたのが怪魚ハンター。
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良型のアカハタに続きアオヤガラを釣り苦笑いする。
怪魚ハンターの異名どうりタダの魚は釣らないのだ。
ヤガラが釣れる時は大体潮の緩んだ時や止まった時だ。釣りの状況としてはいい時間帯ではないのだが、さすがの男女群島は違った。
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間も無く、船酔いで体調不十分のバイク大好きさんにヒット!グイグイと竿先を引き込まれ船酔いも忘れる。
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上がってきたのは良型カンパチ。笑顔がほころぶ。
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僕は、この日連れてくるのがオジサンばかり、三匹も釣ってしまい何がヒットしてもオジサンではないかと疑心暗鬼になっていた。
そんな中でまたまたヒット、今度は重いぞ、引きも強い。やっとカンパチが来たか!と喜んで糸を巻き巻きしていくと上がって来たのは、なんと大きなタマン。
タマンを釣るのは初めてかも。美味しい魚らしいが、大きな古傷を負っていたのでリリースした。
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根魚王は流石に王様とだけあって人の釣らないものを釣る。
実に美しく見事なユカタハタを釣り上げた。赤い体にコバルトブルーの斑点が見入ってしまうほど美しい。
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そんな根魚王の釣果を吹き飛ばすような魚を釣り上げたのは、この日体調は絶不調ながら釣りの方は絶好調のバイク大好きさん。
なんと根魚王のすぐ横で本命のクエ(アラ)を釣り上げた。この一匹がスタートとなりこの日はクエラッシュとなるのであった。
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巨大カンパチ狙いの僕にもヒット!しかし巨大ではなかった。この日のために買ったオシアジガー4000番にPE8号を巻いてきたので強引に巻き上げる。
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狙い通りのカンパチではあったが、サイズが狙いとは違う。しかし食べるにはこのくらいのサイズが一番美味しいのでキープする。
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そしてさらに僕にヒット!
最初は軽かった。たいして引かないので小さいカンパチだと思ったのだが、巻いていくと突然グン!と重くなったかと思うと魚が首をガンガン左右に振るのが分かった。
横にいた船長が思わず、デカイ!、と漏らす。と、途端に急に重くなった。引きも強く先ほどのものとは大違い。デカイぞ。と思った瞬間フッと軽くなってしまった。
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なんと、またまたアシストライン切れだった。今度のは歯モノの引きとは明らかに違うものだったので、おそらくカンパチの歯で切れてしまったのだろう。カンパチにアシストラインを切られたのは初めてだ。まさかやられるとは思ってもみなかった。先ほどの歯モノの後にもっと強力なアシストラインに変えていたら。。。と後悔は先に立たなかった。
ジギング王は流石にジギングを始めると上手い。すでに何匹目かのカンパチを怪魚ハンターとともにダブルヒットさせていた。
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このように男女群島らしく次々とカンパチが上がったのだが、サイズは今ひとつ。20キロ、30キロの大物は掛からない。
唯一僕がバラしたカンパチがまあまあサイズといったところだった。
ところがこの後、引率のY店長の竿が大きく曲がる。いや、竿が硬いのでさほどは曲がらなかったが、ドラグを鳴らして糸を一気に引き出しものすごい走りを見せたのであった。
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何が起こったのか、すぐ隣にいた僕にはわからなかったのだが、次の瞬間大きな水しぶきが上がりその正体が現れた。

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

釣りに関するお問い合わせはEbb&Flowへどうぞ

 

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2020年7月 2日 (木)

サンライズ男女群島2020年6月遠征②

男女群島遠征初日。風が強く海がうねっているためこの日の釣りは五島列島周辺で行われた。

サンライズ新海号は最初のポイントから移動して五島列島の一級ポイントをながす。

この二ヶ月あまり、コロナ禍の中で釣りをすることの出来なかった一同は、少々うねりのある海にも果敢に立ち向かって行ったのだが、一名だけ船酔いに泣かされていた方がいた。

 

しかしこの方、気分が悪くなって唸りながらもよく魚を釣る。不思議な人である。

このポイントでも我先にとアコウ(キジハタ)を釣り上げお隣で釣っていた根魚王に怖い視線を浴びせられていた。

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この一匹を見てスイッチが入ったのか、根魚王の竿が大きく曲がる。
出たか大物アコウ!ん?!でも何か引きが違う。
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なんと上がってきたのは座布団大のヒラメ。肉厚でうまそうな一匹に根魚王の顔もほころぶ。
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キャスト組は投げる。ひたすら投げては引く。
時折魚の反応があるようで、出た!出た!と叫び声が聞こえてくるのだがヒットには至らず。
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ヒラメでスイッチの入った根魚王はターゲットのアコウを釣り上げた。
刺身の中ではアコウが一番うまい、とご自身がおっしゃるほどのアコウ好き。
明日は男女群島に移動してしまうので、アコウの釣れる五島にいる間に今回のノルマを達成せねばならない。
なぜか男女群島ではアコウは釣れないのだ。
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スロースターターの僕もここにきてやっと一匹目。良型のアコウは口から大きなコウナゴを吐き出した。
得意のジグ、ゴビアス・ブルスリムでの一匹は嬉しい。このジグはコウナゴ、キビナゴがベイトの時は実に効果的。
ベイトがマッチした時にはこれさえ使っていれば釣れない気がしない。
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さらに立て続けに一匹。でもベラでした。ジグと魚の大きさが変わらない。
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さらに続けて一匹。今度はアコウちゃん。
ゴビアス・ブルスリム強し!
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僕が一人でいい気になって根魚を釣っていたものの、船的には本命の夏マサがトップへの反応が今ひとつ良くない。
ポイントを大きく移動することになった。小一時間ほど船に揺られる。ちょっとしたお昼寝時間になりそうだったので昼ビールをングングと飲んでキャビンに降りて寝た。

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船のエンジンの唸り声が弱まり目が冷める。
どうやらポイントに着いたようだ。のそのそとキャビンから出て釣りを始める。
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ポイント移動は大正解だった。
キャスティングを始めて間もなくダブルヒット!ハットくんとジギング王だ。
ところがヒラマサではないらしい。短いファイトのあと上がって来たのはキメジ(キハダマグロの子供)だった。
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美味そうなので、今夜の食事用にとキープする。
ダブルヒットを背中に見つつしゃくり続ける僕にもヒットがきた。
グイン、とアタッたと思ったらグイグイよく引くもののカンパチやヒラマサほどではない。
???なんだろう?と思っていたら上がって来たのはオジサンだった。
この魚は正式にはヒメジという種類の魚なのだが口元に長い髭があることからかオジサンと広く呼ばれる。
髭面のオジサン(俺)がオジサンを釣ったわけであるが、ただのオヤジギャグで面白くない。
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このポイントでもゴビアス・ブルスリムは強かった。
オジサンを釣った後、磯際を流す良いポイントに入ったところで、ググイ!という強い当たりがあり魚の重さが手元に伝わる。
これは!と急いでリールを巻き魚が根に潜らないように一気に引き抜く。
手元にはグイグイと良い引きが伝わる。魚が根を切ったあたりから重いだけとなり、その手応えに僕はニヤリとし、船長はすでに獲物の正体を予言していた。
そう!今回の狙いの魚クエ(アラ)だったのであります。
これでクエ鍋が食える。フナの上で一人喜ぶワタシ。
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この日のブルスリムは本当に強かった。ここまでこのジグ一本しか使っていない。ロッドはロタシオン のベルサリオ59。
これだけ釣ったらもう無くしてもいい!と声に出したら、この直後本当に根掛かりで失ってしまった。バカだ。
船長が、最後にアラのコースをもう一度、と流し変えてくれたが二匹目のドジョウならぬアラ(クエ)はいなかった。
午後8時近くなり、西国の遅い夕日が海に沈む。
この日は福江島に船を留めて船上で焼肉パーティ。
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船長が素早くさばいてくれたキメジの刺身にオジサンの湯引きが美味い。
大量に用意された肉だったが、風が強くてカセットコンロの火に吹き付けて鉄板が温まらない。
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やむなくテーブル上で焼くのを断念し、風影にコンロだけ移動して、そこでY店長が肉を焼いては、焼けた分だけテーブルに運び、肉を待っている我々はツバメの雛のようにピーピーと一瞬で肉を食う、というなんだか情けない状態になってしまった。
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そんな情景を見かねたせーいち船長が登場し、一気に肉を鉄板上に山盛りにして焼くという戦法に出る。
しばらく待っていると、一気に焼けた大量の焼肉がどどーんとテーブルにおかれ酒池肉林となる。
さらに船長の作った塩焼きそばが旨く、これもワシワシ食ったおかげで、間も無く全員満腹となりせっかくの肉もあまり気味となってしまった。
満腹になったところで明日の作戦が発せられる。
明日は午前3時半起床、4時に出船し男女群島に向かう。という。
男女群島に行ける。一同の疲れた顔が一気に明るくなった。

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年7月 1日 (水)

サンライズ男女群島2020年6月遠征①

コロナ禍と書いてあるのを見て「コロナなべ」と呼んでしまうのは私だけであろうか?

もしそんな鍋が存在したならとても嫌な鍋である。

とてもではないが箸は伸びないどころか、見るのも嫌だ、いや、想像だにしたく無い。

どうせ鍋を食うならばクエ鍋などの高級鍋を食いたいものだ。

という訳で出かけてきたのが今回の男女群島遠征なのであります。

なぜかといえば、今年3月の男女群島遠征を始めこれまで何度かの遠征の中で、かなりの高確率でクエ(アラ)を釣り上げているのであります。

男女に行けばクエ鍋が食える!(ダジャレではない)

しかし、本当の狙いはクエではない。30キロ、いや40キロを超える巨大カンパチが僕のターゲットなのでありました。

 

6月中旬、いつものように夕方飛行機で羽田から福岡に飛び、そこからレンタカーで唐津に前泊したのでありますが、空港も飛行機も様変わりしていた。

羽田空港は手荷物受付カウンターがいつの間にかほぼ全面自動化されており、特別な手荷物のみ人のいるカウンターで受け付けるようになっていた。3月に来た時はこうはなっていなかったのでこの二ヶ月で素早く工事を行ったらしい。

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そして人気のいない空港ロビー。釣り竿や荷物を持ってうろうろする我々一行は数少ない他の客たちの目にはどのように写っていたのであろうか?

などということはまった気にせず、手荷物カウンターに突入。いつもは我々の後ろに大行列ができるので大変恐縮するのであるが、それがないというだけでもとても心が軽かった。

 

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機内は座席を一人ずつ開けて座り快適な空の旅。珍しく映画を見ていたらあっという間に福岡に着く。

空港から、いつもの「牧のうどん」に直行し夕食。ここも通常営業しておりホッとする。

何をしても、かつては当たり前だった日常にとても感謝させられる旅になりそうだった。

 

ホテル到着後は爆睡。

翌日遠征初日。

風が強い予報だったので、いつもは午前3時にロビー集合というのが、今回は9時集合だった。

珍しくホテルの朝食バイキングを食べてのんびり支度し集合。

サンライズの船長がすでに来ていていつもの笑顔で迎えてくれた。

大量の釣具や手荷物を積み込み呼子港を目指して出発。

 

到着後すぐに釣りの支度をして船に乗り込む。

今日は風が強くてどこまで行けるかはわからないが、明日明後日、二日目、三日目は男女に行けそうだとの事。胸が踊る。

港を出ると玄界灘はうねりが強かった。久しぶりに波をぶち破りながら疾走するサンライズ新海号に揺られる。

船は五島列島に向かった。

 

自粛中、家出することがなく暇つぶしに作ったマスクを船長にお土産で一つあげる。真ん中にヒラマサの絵が描かれたものだ。田代船長は気に入ってくれたようだったので、同じ生地の色違いのもので作ったエプロンを見せたら、僕も欲しい!というので帰ったら作って送る約束をする。

 

こんな話をしているうちに快速サンライズ新海は最初のポイントに到着。

船長の読みでは、この数日の潮の変化で夏のヒラマサが始まっているはずだ、というのである。

前のデッキで三人、後ろでは一人キャスティングを始めた。

僕はうねりで船がローリングするので、これが怖くてジギングをすることにした。

 

そういえば今回の遠征メンバーを紹介していなかったのに気づいたので、ここでご紹介しよう。

いつもの常連さん、ジギング王と魚王の二人に怪魚ハンター、ハット君にウッチーはとても久しぶりの同行となった、それにおなじみのバイク大好きさんに僕と引率のルアーショップ、エブフロのY店長。この8名が今回の遠征メンバーだ。

釣りを始めてそう間もなく、デッキで声が上がった。ヒットヒット!出た出た!と賑やかだ。

ジギングの手を休めて見てみたら、ハット君が早速ヒラマサをかけていた。

 

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田代船長もこの夏初の夏マサが自分の読み通りに出てくれたのでいつも以上に喜んでいた。

気がつけばいつの間にか根魚王がカサゴを釣っていた。

 

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ジギング王は最近ではジギングしかできないポイント以外はキャスティングしかしない。今回も初めから投げ続けていた。

 

しかしこのポイントはその後が続かず移動する。

しばらく走って次のポイントへ。ここは見慣れたポイントだ。

クエもこれまで何匹も上がっているのを覚えている。ジギング王がキャスティングで18キロのクエも上げているスーパーポイントだ。

 

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年4月 1日 (水)

マハタのおよがせ釣りに初挑戦@第二美吉丸 洲崎

昨年夏に海上釣り堀にご一緒して以来、すっかりエサ釣り仲間になてしまったH夫妻からお誘いを受けて再び房総半島の先っぽにある洲崎にマハタ釣りに行くことになりました。

前回はルアーで狙ってアヤメカサゴ二匹のみと撃沈したのですが、今回はルアーの道具を次の遠征先に送ってしまっていた都合でおよがせ釣りに初挑戦することになりました。

 

横浜からアクアラインを通って走ると二時間で房総半島の先端、洲崎に着いてしまう。朝5時前に船やどの駐車場到着。お世話になるのは前回と同じ第二美吉丸さん。5時を過ぎたら集まっていた仕立てメンバーはそれぞれ乗船の手続きをし船に乗り込む。この頃には空も明るくなっており春の到来を感じたのであるが、この日は寒かった。前日は横浜は雪が降って積もったほど冷え、その寒気がまだ残っており北西風が吹いていた。

 

6時頃出船。僕は左舷の共に釣り座をいただいた。そこから右にH夫妻と幹事のSさんがミヨシで片舷を陣取る。右舷はトモに前回もご一緒だったルアーマンのSさん。そしてミヨシに向かってもう一人ルアーの方、そして泳がせの方と合計七名での仕立てだった。

 

船はぐんぐん沖へと走る。20分くらい走った水深70mからスタート。

慣れない手つきで、足mとのバケツの中で泳いでいるイワシを一匹ザルで救い、弱らせないようにそおっと水の中でつかんで口から針を刺す。

針が上顎に刺さった瞬間、イワシは尻尾を左右にバタつかせる。痛いのだ。そりゃあそうだよなあ、いきなり口にイワシにしてみたら鉛筆くらいの太さの針をザクッと刺されちゃうんだから。僕がイワシだったらこの時点でショック死だあ。

と、おわかりのことと思いますが、泳がせ釣りというのは生きているイワシを殺さないように針に刺して、錘とともに海底に沈めて泳がせ、それを食らいつきに来る魚、ここではマハタを釣るといういささか残酷な、弱肉強食を絵に描いたような釣りなのであります。

 

重りのついた枝糸がイワシのついたハリスと絡まないように慎重に海に投入。スルスルとイワシと錘は海の底に向かって落ちてゆく。イワシちゃんごめんなさい。

重りが着底したら3メートルから4メートルほど巻き上げて泳ぐイワシにマハタが食いついて来るのを待つ。

ただ待っていればいいわけでなく、海底は起伏があり1〜2メートルくらいのデコボコは沢山あるので、こまめに錘をそこに落とし直してタナ取りをしなければならない。

慣れない手つきでタナどりをして待っていたら竿先がブルブル、っと震えた。これは前アタリと言って、近づくマハタから逃げようとイワシちゃんが必死になって泳ぐ振動が伝わって来るというわけで、かわいそうではあるが間も無くイワシちゃんはマハタに食いつかれて釣り師の僕はニヤリとほくそ笑む、ということなのであります。

さあ来い!といつでも来い体制で竿を握る手に力が入る。竿先が一瞬グイン!と引き込まれた。来た!とすぐにアワセなければならないのに、初めての僕は一瞬そのアタリを見てしまい合わせるタイミングが遅れてしまった。ぐん!と竿を大きくしゃくってアワセたのだが遅かった。

魚は根に入り込んでしまい竿に力を入れてもビクともしない。強引に巻き上げ竿を強引に大きくしゃくったら糸が切れてしまった。

使っていた糸はPE1.5号、アマダイ用に巻いていた糸だったがちょっとマハタを甘く見ていたようだ。すぐにPE3号を巻いてあるリールを付け直し釣りを再開する。

一瞬の締め込むアタリを合わせづに思わず見てしまうとはなんたる失態。次こそはと気合を入れて竿先に集中する。しばらくして来た!ぐん!と曲がったと同時にゆっくりではあるが大きくアワセて同時に糸を巻き取る。手元には魚の感触が伝わる。やった!来たぞお!と糸を巻いていくと。ん?なんか暴れ方がハタのソレではない。マハタはある程度巻くと動かなくなり重くなるだけなのだが、いつまでもじたばたと暴れているのだ。

なんか違うぞお、と巻き上げていくとジタバタの張本人はマトウダイだった。ミヨシのSさんもH妻もマトウダイを釣り上げている。

ちょっとがっかりしたがこれも美味しい魚だし、アワセも決まったので良しとする。

それからしばらくアタリがなかったのだが今になって思えばタナ取りがうまくできていなかったのだと思う。

次にアタリが来た時はうまく合わせたつもりだった。ところがグッとこちらがアワセたのに魚の方がさらにグッ!と引き込む。負けじと糸を巻いて竿をあおったらさらに魚がグッ!グッ!と引き込んだ。でかいぞ!と思った瞬間ふわ〜っと軽くなり糸が切れてしまった。

こりゃあ、仕掛けが細すぎる。大物だったのかもしれないのに。と悔やんでももう遅い。

右隣のH夫から手持ちの太い仕掛けを一本借りて次なるタタカイに向かった。

もうこの頃にはイワシちゃん可哀想モードから、オラオラ!マハタめ!いわしたるぞ!モードに変わっている己の釣りバカさに気づくこともなく次のエサを投入する。

この頃から船の周りに鳥山ができて海全体が騒がしい。魚の活性が上がっているのが目に見えるように分かった。

今がチャンス!とアタリを待つとすぐに来た。今度はアワセもバッチリだ。しかし魚が小さい。軽〜くリールが巻けてしまうのである。上がって来たのは小学生クラスのマハタちゃん。可哀想だが浮き袋が飛び出してしまっているのでリリースはできない。美味しく食べてあげることとする。

 

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背向かいのジギングS氏はこの地合いに良型のマハタ3キロ弱、外道でサワラなどと美味しい魚を次々釣り上げていた。ああ、ルアーの竿も一本持って来ればよかった。と後悔する。

しかし、そんなこと言っていられない。今がチャンス。チャンスは短い。集中してタナ取りをしアタリを待つとすぐに来た。今度はいいサイズだ。竿が大きく曲がっている。底も切ったので潜られる心配はない、落ち着いて慎重に糸を巻く。手にのしかかる重さが心地よい。上がって来たのは1キロちょいのまあまあサイズのマハタだった。

この辺りで棚の取り方もなんとなく慣れて来たし、合わせのタイミングも掴んだ。このまま魚の活性が下がらなければいい線行くかも!と気分が乗ってくる。

次のアタリも間も無く来た。アワせるとさっきのより重い。やった、いいサイズかも。と底を切り慎重に巻いていたら、ミヨシのSさんがサメをかけて騒いでいる。

お隣のH妻もサメらしい。

まずい、このままだとこっちもやられる、と急いで巻くスピードを上げたのだが遅かった。ガガガ!というアタリが二回来たと思ったらすう~っと軽くなり糸も錘も持っていかれてしまった。くそう!デカかったのに!とどんどん魚は頭の中で大きくなってる。

 

船長もサメに手を焼きポイントを移動するのだが、この後も移動してもサメにやられてしまうことが多くなった。

僕は二回、いい感じのサイズを巻いている途中でバラしてしまう。アワセはしっかりしていると思うのだがなぜかバレる。タイミングが悪いのか?

船長はさらに移動を繰り返し、サメから逃げたのだがH妻は三匹、Sさんも何匹かサメにやられてしまった。

早くも、最後の流しにします。という船長の声に、絵ええ、やっと感じつかめて来たのに〜!と思いながらも、そうし最後の一匹を!と集中した。

細かくタナを取っていたらブルブル、と前アタリがきてグン!と本アタリがくる。やった最後に来た!と思ったら、船長がすいませんこれで上がります。というので、船長待って〜ぇ、ファイト中!と声をかけて船を動かすのを待っていただいた。

船長注目の中上がって来たのは大きなアヤメカサゴだったので、最後の最後でズッコケる。まあ僕らしいか。

ということで納竿となり、結果はマハタ小、中、マトウダイ、アヤメ、という面白かった割には上がった魚が少ない結果となり悔しさばかりがこみ上げる。特にバラした二匹は本来絶対上げなければならない魚だ。あまりに悔しいので幹事のSさんに、また来ましょう!よろしくお願いします。と気合を入れてお願いし、初めての泳がせ釣りは終了したのでありました。

 

 

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2020年3月31日 (火)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その4@サンライズ新海

遠征三日目、この日は朝から雨が降り午前中は一時土砂降り、風も吹く予報だった。

ところが早朝5時に福江島の港を出て沖にゆくと、まだ暗い海に波はそれほどでもなく雨も落ちていなかった。

最初のポイントに着き早速キャスティングを始める。この二日間、肩の調子を様子伺いしていた僕も痛みがそれほどないのでここぞとばかりにキャスティングをした。

まだ暗い海に向かいルアーを投げる。どこに落ちたのかもよく分からない中、ルアーを動かすのだが、船長からは大物のポイントなので出ればデカイ、油断しないでください。と静かな声でアナウンスがある。この時の僕のキャスティングタックルはPE10号にリーダーは210ポンド。浅場で大型のヒラマサをキャッチするためには今やこのくらいのハードなタックルで挑まなければならないと、Y店長からアドバイスを受けて糸を巻き替えてきた。

タックルは万全、キャスティングの方はもともと下手な上に久しぶりだったのでおぼつかず、数頭したら腰が痛くなってしまったのだが、でかいヒラマサのために我慢して投げ続けた。

何度か流し変えてはポイントを移動し空が明るくなってくる頃まで投げ続けたがバイトはなく、とりあえず朝ご飯にしましょうということになった。

この日の朝ご飯はシンプルに納豆ご飯に味噌汁、それに機能船長がサビキで釣り上げたムロアジの押し寿司がでた。味噌汁もブリのアラでとった出汁がうまく、押し寿司を一瞬でなくなり、ご飯もあっという間に平らげた。

 

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引率のY店長はこの時間になってもキャビン奥で寝ており、何度声をかけても起きてこなかったのでこの押し寿司の味を知らない。さらにこの後開店したエノカフェ五島列島店のコーヒーの味も知らない。ザマミロなのである。早起きは一文の得なのだ。

朝食を終えると船は大きく移動した。薄く霧のかかる凪の海を滑るように一時間ほど走り次のポイントへと向かう。
到着したポイントは比較的浅い場所だったので僕はライトジギングに代えて根魚、あわよくばクエをもう一匹と狙う。
初めてすぐにアタリがあった。上がってきたのは今回初めてのアカハタだった。ポイント移動後やっと起きてきた引率店長に写真をとってもらう。
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その隣でしゃくっていた根魚王は高級魚キジハタをキャッチ。お目当ての獲物に笑みがほころぶ。
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さらにその右隣でしゃくっていたアームスにもヒット。こちらはどうやら青物のような引きだ。
グイグイとこぎみ良く竿先が絞り込まれていた。上がってきたのはヒラマサだった。
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このポイントは根魚の反応が良かった。潮も動いていたのだろう。根魚王は次々と根魚をヒットさせていく。
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次に僕にヒットした魚は青物だった。そこから数しゃくりでドンとアタリぐいぐいと竿先を引き込む。隣の根魚王、そしてさらに向こうのアームスにも同時ヒット。凄いことになってきた。
上がってきたのは僕とアームスはヒラマサ。根魚王は青物のあたりを避けるように工夫して釣っていたのでアカハタだった。流石である。
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そしてさらに僕とアームスがダブルヒット。アームスは一昨日の晩猫ちゃん帽子を被ってから絶好調である。この日は雨予報だったのでフリース生地の猫ちゃん帽子からいつもの帽子に代えていた僕にも猫ちゃん帽子のご利益は残っていたようだ。
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さらに僕にヒット。ボソボソ、というアタリが何度かあったのちにグン!と針にかかったのだが、ん?しかし引き方がなんだかおかしい。根魚ではないのだがヒラマサのそれとも違う。初日二日目と一人釣りまくった引率店長はこの日は釣りをせずにカメラマンにってしていたのだが、その引率店長が横で、ションベンダイじゃないですか?などという。
上がってきたらなんだか黒っぽい。なんとクチブトメジナの口にしっかり針がかかっていた。
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入れ食いはまだまだ続く。そんな中で根魚王が小さなエソを釣り上げみんなから笑いを取っていた。
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この場所ではゴビアスブルスリム80gで攻めまくった僕だったが、本当によく釣れた。青物、メジナときて今度はキジハタが釣れた。
ベイトがキビナゴやコウナゴの時にこのジグは本当によく釣れるので、遠征には欠かさず持っていくヒミツヘイキなのだ。
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そしてまた、絶好調のアームスにヒット。しかし今度は青物ではないらしい。弾き方で分かる。上がってきたのは大きなボッコだった。
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Aさんとジギング王のキャスティング組はこの場所では今一つの結果だった。やがて入れ食いポイントも潮の流れが悪くなるとアタリが遠のいてきたので大移動しキャスティングポイントへと向かう。

一時間ほど走ったろうか、次のポイントに着いた時には昼近くになっていた。船長が昼ごはんにカレーを作ってくれ、みんなでハフハフしながらウマイウマイとあっという間に平らげる。僕はあまりに美味しいので思わずビールも飲んでしまいその後酔っ払ってしばらくキャビンの中でウトウトと居眠りをこいていた。
しばらくして起きて外に出ると根魚王以外はキャスティングをしている。
ここはキャスティングの名ポイントらしいので自ずとそうなる。
しかしこの日のここの海はなかなか難しかったようだ。いかにも魚が出そうな状況ながらなかなかトップに出てくれない。
そんな中で結果を出したのは絶好調のアームスだった。良型のヒラマサをしとめて喜ぶ。ここまで絶好調となると、猫ちゃん帽子のレンタル料をいただきたくなるくらいだ。
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僕は根魚王の左隣でジグをしゃくりクエを狙った。ここはクエの名ポイントでもあるのだ。
一月の釣行ではジギング王がトップで18キロ弱のバケモノクエと根魚王も5キロ近いクエを上げている場所だ。
ネチネチとかつ最新の注意力で根掛かりの多いポイントをしゃくり続ける。
キャスティング組は投げても投げてもなかなか魚の反応がなかった。この日は日曜日だったのですでに叩かれた後だったのかもしれない。
時刻は刻々と過ぎ、もう間も無く終了して港に戻らなければならない時刻が近づいていた。
そんな時、根魚王の竿が大きく曲がった。物静かな根魚王はこんな時、キターッ!などとは叫ばない。叫んだのは両隣にいた僕と引率店長だった。
竿は満月のように曲がりグイグイと引き込まれていた。クエか?!と僕は声をあげた。
根を切るまでの息の詰まるような緊張したやりとりが終わり、巻いてくると時々魚が暴れている。クエだとこの辺りでは重くなるだけであまり引かなくなるのだがなんだろう?と根魚王の竿先の向こうを僕は見ていた。
日の射さない黒い海から見えてきた魚はオレンジ色をしていた。キジハタだ。デカイ!
上がってきたキジハタはデカかった。まるでクエのような体躯。こんなに大きなキジハタを見るのは僕は初めてだった、4キロは軽くあるのではないか?
狙いの大物を手にした根魚王はしてやったりと微笑む、その後ろで船長も嬉しそうにおどけてみせた。
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大きなキジハタを船長が丁寧に神経じめして魚を処理しているのを僕はじっと見ていた。迫力ある大きな顔はこの海の主のように見えた。一体何年でこの大きさになるのだろうか?と誰かが独り言のように呟いた。
釣りは再び再開し、しばらくキャスティングと根魚組に別れてせめて見たもののこの後は芳しい成果はなく時間となる。
船長からのお疲れ様でした宣言とともに、一同ビールで乾杯したりしながら和む中船は唐津の呼子港に向けてスピードを上げた。
二時間弱走り港に着き片付けをする。魚を送る宅急便の集荷の都合で慌ただしい時間だった。帰り支度を終えて船長に別れを告げる。船長は丁寧に全員と握手を交わし深々とお辞儀をしながら送ってくれた。なかなかできそうでできないのがこの船長の素晴らしいところだ。
さて釣行はこれで終わったのだが、この後ちょっとしたハプニングが僕にあった。
釣り道具を送り出すために立ち寄った唐津のホテルで撮影クルーらしいグループがいたので顔をみると、なんとかつて所属していたプロダクション時代の後輩でカメラマンのNさんが白髪に口ひげをたくわえて立っているではないか。
名前を呼ぶと、彼は一瞬僕が誰だかわからなかったようだ。彼にしてみれば撮影先の宿舎でおよそ30年もあっていない、しかも髪の毛はロン毛でヒゲも白くなっているし。僕が自分の名前を告げたらすぐにわかって驚いていた。何をしているんですか?こんなところで?というので、明日から君らが乗船するサンライズでさっきまで釣りをしていたんだよ、と答えると、こういう釣りを僕がしているとは知らなかった彼は驚いていた。
お互い懐かしい顔に握手と名刺交換をして短いが和やかな時間だった。
彼らはBS TBSで毎週木曜日にオンエアされている釣り百景という番組のクルーだった。
僕はNさんがこの仕事をしていることを随分前から知っていたのだが、彼は今や釣り番組を取らせたら日本でも屈指の腕前のカメラマンに成長していたのを誇りに感じていたのだった。
この日の取材のメインは釣りビジョンでも有名なワカナちゃんという可愛い女性だった。目の前に立つご本人を目にして思わず図々しくご挨拶をして、コロナウィルスに怯える彼女と強引に握手してしまった。すると一瞬でそこに切り込んできたジギング王も握手している。さすがこういうところは抜け目ない。他の一同は遠巻きに僕らを眺めていただけなのに伊達に年季は入っていないのである。
こうして懐かしい一瞬を過ごし彼らと別れて空港に向かった。
Nさんとは随分前から、いつかこういう出会い方をするだろうな、と想像していたのでやっと会えたという気持ちが溢れ嬉しかった。
人生は出会いと別れ、そしてまた出会う、という連続なのである。

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2020年3月29日 (日)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その3@サンライズ新海

男女群島遠征二日目の早朝四時過ぎに目がさめるがまだ誰も起きていない様子だった。しばらく寝床でもぞもぞしていたが我慢できなくなりそっと外に出る。まだ外は真っ暗で三日月が出ていた。珍しく周りに何隻かの船がいる。そうだ、三連休だったと気づく。船は瀬渡し船数隻に漁船だった。

 

退屈なのでジグのついたタックルを手にし、船の周りを一周探ってみたが何も反応はなかった。

空が明るくなり始めると漁船がエンジンをかけ三日月の下を通り過ぎていった。

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やがてポツポツとみんなが起きて外に出てくる。船長も起きてきて今日の予定の相談をする、沖は風で波がありそうなのでここで朝食を食べてから出ましょう、という話になり、船長は手際よく朝食を作ってくれた。パンにサラダ、ヨーグルトなどでお腹を満たした後は僕の出番、エノカフェの開店だ。すでにカップを手にコーヒーを待っているジギング王や根魚王の姿もあった。期待されるとこちらも嬉しいので気合を入れてコーヒーを淹れる。この日の豆はグアテマラのシティロースト。苦味でぱっと目を覚まそうという一杯だった。



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コーヒーを入れているうちに船長は錨を上げ、やがてゆっくり最初のポイントに向かって走り出す。朝日が東の水平線に上がってくる。美しい。

コーヒーを飲見終わる頃には最初のポイントへ到着し早速釣りの開始だ。

はじめに入ったのはジギングのポイントだった。水深100mからあっという間に魚をかけたジギング王が10キロオーバーのブリを引きづり出した。以外にもジギングで釣った10キロオーバーのブリは初だという。

 

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ジギング王についでぶりをヒットさせたのはアームスだった。昨夜かぶった猫ちゃん帽子のご利益があったようで、これもまた10キロオーバーのブリだった。怪力アームスはその重量のぶりを片手で押さえ込んでガッツポーズをとる。
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しばらくして僕にもヒットした。しかし小さい。その引きは10キロオーバーのものではなかった。上がってきたのは食べ頃サイズの小さなヒラマサだった。写真を撮ってすぐにリリースする。
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アームスはまたまたぶりをヒットさせる。しかもこれまた10キロオーバーだ。猫帽子の効果おそるべし!いや何かの厄が取れたような感じだった。
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そしてさらに三本目の10キロオーバーをキャッチし店に向かい高々と持ち上げる。軽そうに見えるがぶりは釣るほどに大きくなりこのブリは11キロオーバーだった。
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猫帽子をちょっとかぶったくらいでこの釣果である。僕は被り続けているのだからもっとでかいのが来るに違いないと気合いを入れてしゃくり倒す。
すると、ある流しでついに来た。底から十しゃくりくらいしたところでドスンという重いアタリがあり一気に竿が大きく曲がる。何度か糸を巻いたがドラグが鳴り糸が出される。このままでは根ズレで切られる。何度か糸を巻いたが巻いた分以上にドラグが鳴り糸を吐き出さされてしまった。ヤバイ!と思った瞬間ふっと軽くなり糸は切れてしまった。船長が僕のリールのドラグをチェックしていたが十分締めてあった。大物を失った僕はしばし放心状態になっていた。何もできなかった悔しさが込み上げる。やっと気を取り戻して新しいジグを結びなおそうとすると90ポンドのリーダーはザラザラになっていた。
一日目がダメだったアームスが次々と10キロオーバーのブリを釣り上げる中で、同じく一日目はグルクン一匹しか釣れなかった根魚王はどんな気持ちで釣りをしていたのだろうか想い計ることはできないが、そんな根魚王にもとうとう一発がきた。グン!とアタッた瞬間に魚は一瞬で根に入り込んだようだ。船長は見過ごすことなくすぐに船を回し込み始めた。糸を張ったままの状態でゆっくりを船が根の反対側に回り込む。出てくるか、それともこのまま潜られてしまうのか、と僕が見ていた一瞬、出た!と根魚王が叫ぶ。生涯最大のスピードで巻いて!と船長が叫ぶ。竿先が震え魚の躍動が伝わってきた。上手く根から魚を引きづり出せたようだ。根を切った後は余裕のファイトで魚を寄せてくるところはさすが根魚王だった。
上がってきたのは狙い通りのクエ。この一匹を待っていた。根魚王の顔に笑みがほころんだ。
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もう一人の王様、ジギング王はキャスティングのできるポイントではひたすらに投げていた。
なかなか出なかった状況の中ついに大型ヒラマサをヒットした、かに見えた。ところが上がってきたのはヒラマサではなくまたまた10キロオーバーのブリだった。思わず、なんだよブリかよ!と嘆くジギング王。なんと贅沢な嘆きか。
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やがて昼時になり船は一旦島影の風当たりのないポイントに移動し流しながらお昼ご飯になった。
この日のお昼は船長お手製の親子丼。黒胡椒をかけて食べるとうまい。
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食事の準備中にも釣りをしていた根魚王はアカハタをヒットさせ、これまたクエの一本で何かの呪縛から解き放たれたようだった。この後も何匹か上げて実力を発揮していた。
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昼食後、午前中のポイントを流し変えたが潮の具合も悪かったのか反応はあるがアタリはない。
そんな中でいいサイズの魚を引きずり出したのはミヨシで投げ続けていたAさんだった。いいファイトの末に上がってきたのはいいサイズのヒラマサだった。朝イチのジギングポイント以外はずっと投げ続けていたのが報われる一本だった。
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この後、船は大きく移動することになった。小一時間走ってポイントに入ろうとするとポイントの根の上には漁船が二隻立ちはだかってる。
仕方なく近くのポイントを流すが、反応はあるもののなかなか食ってこなかった。
一時間ほどして漁船が移動したのを見逃さずにポイントに入ってみたもののちょうど潮止まりだった。さすがプロ漁師、魚が動かなくなると知っての移動だったのだ。仕方なく近くの反応があるポイントを何度か流したが結果は出ず、夕方を迎える。
この日は翌日の天気が良くない予報だったので、五島列島南端の福江島まで移動しなければならなかったため早めに釣りを終わらせて船を走らせることになった。
次第に空は雲が広がり始めそして日は落ちてゆく。およそ二時間走って福江島の港に到着した時は闇に包まれていた。
漁港の隅っこに船を係留し、この日はそこで船中泊をした。
二日間の釣りで随分汗をかいた僕はシャワーを浴びてさっぱりしリフレッシュできた。
この日の釣果はヒラマサのチビちゃん一本のみ。バラした一匹が悔しい。
次回こそは、とすでに次の釣行に気持ちを切り替えモチベーションを上げていく。
この日の夕食はキムチ鍋、肉たっぷりのキムチ鍋を腹一杯食べた上に、ラーメンを入れて締めにし、さらに船長から焼酎をいただいて酔っ払い寝る。
船長の作戦では、明日は午前中が勝負らしいので朝5時には船を出し釣りを始めるという。気合の入ったその言葉み、僕も酒はそこそこにして早めに寝たのであった。
続く

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2020年3月28日 (土)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その2@サンライズ新海

サンライズ新海での今シーズン初めての男女群島遠征。いきなり釣れたヒラマサと大鯛を見てテンションの上がった僕は、自分も一丁でかいカンパチを、とジグをしゃくり続けた。使ったジグはこのフィールドで実績の高いスキルガンマ280g。このジグで群馬の上州親分が一昨年43キロの大物カンパチを仕留めている。しばらくこのジグでしゃくったが反応がないので今度はプロセレのアンチョビット・シャープ330gとスキルL390gを交互にしゃくる。狙う水深は100mくらいだったが潮が速くこの重さでちょうど良かった。

船は沈み根を移動しながら流していく。2時間ほど経ったろうか、以前クエを釣ったことのあるポイントに船が入ると僕は今回もクエを釣るぞ!と意気込む。このポイントは水深が激しく変化するため根掛かりも激しいのでジグの着底に最新の注意を払い、着底と同時にリールを素早く巻く。

 

一旦浅くなり再び深くなり始めたあたりで、そこから数しゃくりしたところでアタリがあった。ググン、という感じのあたりとともに魚の暴れる感触が竿を伝わって手元に感じる。やった魚だ!竿を立てると再びググンと引く。おお、いいぞ、デカイかもしれない。心の中でほくそ笑みながらリールを巻くと魚も威勢良くグイグイ引いてくる。これはカンパチだろう、でも大した大きさじゃないなと油断したら一瞬ドラグが出たので慌てて気持ちを引き締める。ところが20mほど巻いたところで急に軽くなった。外れちゃったかな?と思ったが魚の感触はまだあったので巻き上げてきたらびっくりするほど小さなカンパチだった。

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がっかりするも、写真を撮ってもらいリリースし次に向かう。

次の流しでも同じような地形のポイントを流して行った。何度か流し変えて行ったある流しで底からわずかにしゃくったところで再びググンとアタリがあった。今度は先ほどのよりも重いし竿も曲がっている。少しはいいサイズのカンパチか?と巻いていくと次第に魚の動きがなくなり重いだけになって行く。これはあの魚の釣れた時のパターンだ。横にいた引率店長がそれを見てすかさずクエじゃないですか?と声をかけてきた。僕はニンマリしながら、またやっちゃったみたい、と返事する。青い海から見えてきた魚は薄茶色をしている。おおお!クエだ!と店長が叫び、僕を挟んで反対側にいた根魚王が一瞬引きつった顔をしたような気配を感じた。

上がってきたのは間違いなくクエ、見た目で4キロはありそうなまあまあサイズだった。おおお!今年もクエを釣ったぞ!それもまだ3月の早い時期に!幸先いいぞう、これで6年連続クエを釣っている!と僕は一人はしゃぐ。船長がやってきてタモですくいながら、今夜の鍋の具材ができましたね、と冗談を飛ばす。僕は嬉しいのとホッとしたので気持ちが急に明るくなった。

 

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船はさらに似たようなポイントを流した。キャスティングでヒラマサを狙うものとジギングでカンパチ、ヒラマサを狙う僕と店長、そして根魚をひたすら狙う根魚王。船長辛い椅子真に入ってきましたよ、魚探お反応もすごいです、注意してください。とアナウンスがあった直後、再び僕に似たようなアタリがありヒット。先ほどのクエほどではないがアタリ方といい引き具合といいこれまたクエの感触だ。横にいた引率店長もすぐに察して、さっきよりもクエらしいファイト、といいながら見ていると上がってきたのは少し小ぶりのクエだった。まさかのクエに連発に思わず調子に乗って、なんだよ!俺根魚狙ってるわけじゃないのに、と本音を吐いてしまった。その瞬間背中に根魚王の殺気を感じたのだがもう手遅れだ。船長から、行ってはいけない一言を言ってしまいましたね、とたしなめられてしまい僕は根魚王に言い訳をした。

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ともかくもクエに連発は正直言って嬉しかった。写真を見たら既にお気付きのことと思うがこの日の僕は猫の顔をした帽子をかぶっていた。以前、能登輪島のブリ釣りにジョークでこの帽子をかぶって言ったらよく釣れたのでそれにあやかりたいと思いからこのおちゃらけ帽子をかぶったのだ。猫ちゃん帽子に頼りたくなるくらいこのところの僕の釣果はダメダメだったのだ。猫ちゃん防止のおかげでクエをに引きつった僕は何か肩の荷が下り、同時に自分に張り付いていた釣れない魔法から解き放たれたような気がした。

猫ちゃん帽子はさらに真価を発揮しこのポイントでは初めてというキジハタを一匹追加した。

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その間にキャスティング組ではAさんはヒラマサをジギング王が10キロオーバーのブリを仕留めていた。

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これを最後にポイントを1時間ほど移動する。新しいポイントに到着する頃にはすでに海は夕方の気配が濃くなってきていた。

新しいポイントに着くと移動中にキャビンの奥で寝ていた引率店長がミヨシに上がって来るなりヒットさせて10キロオーバーのカンパチを釣り上げ、参加者一同から冷たい視線を浴びた。引率も辛いのだ。

僕はまあ、一匹くらいは釣れてもいいか、と思っていたのだが間も無く二匹目をかけて、これもまた10キロオーバーとなると誰も魚を見に行くことすらせず冷たい態度を見せた。まあこれも一同お決まりのジョークなのだが。

 

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店長のに連チャンを最後にこの日の釣りは終了し、今影に移動した船は投錨する。

この日の夕食は船長お手製のヒラマサのにぎり寿司と脂ノリノリのブリしゃぶ。大皿に盛られたブリの切り身がどんどんなくなっていく。旨いのだ。船長も驚くスピードでなくなったのでさらにもう一皿ぶりを切っていただきそれも平らげた。

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ビールの酔いが体に回り満腹になり満たされた僕は船の外で追加のビールを開け満天の星空を眺めた。空には天の川がうっすら見え、北斗七星や北極星がまるで天体図のようにはっきりと見えた。

 

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さらに船長に焼酎をいただき酔っ払った僕は、この日今ひとつ釣果がパッとしなかったアームスの頭に猫ちゃん帽子をかぶせて明日の爆釣を祈願した。冗談半分でやったこの祈願が翌日実現するとはこの時は思っても見なかったのだが。

続く

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年3月27日 (金)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その1@サンライズ新海

2020年3月19日の午後、三連休前の夕方にさしかかろうという時間なのに羽田空港出発ロビーは閑散としていた。こんなに人が少ないのは昨年のGW明けの午後以来だ。新型コロナウィルスの影響で人の動きが減っているためだ。そんな中釣りに出かけることは気が引けたのだが、遠征を昨年から予約してしまっている上に行き先の船がサンライズときたら釣りバカはそう簡単に諦められないのだ。

そんな僕と同じくらいの釣りバカは他に5名。ツアー引率のルアーショップエブ&フローのY店長を筆頭に、ジギング王、根魚王の常連コンビ、最近よく遠征でよくお会いするAさんに久しぶりにお会いしたアームレスラーのアームス。そしてそれに僕を加えての総勢6名なのでありました。本来は8名での釣行予定だったのであるが2名が個人的な諸々な事情で直前にキャンセルとなり(新型コロナにかかったわけではない)6名になった。

ところが空港で待ち合わせしたら、エブフロでよくお会いするTさんが釣り竿を持ってやってくる。あれ?急遽の参加かな?と思っていたら、話してみるとこれから仲間四人で長崎のステイタスに二泊三日で遠征に行くという。ここにも釣りバカがいた。

僕もバカではあるけれど流石に新型コロナへの備えはできる限りした。空港では移動するごとにトイレで手を洗い、手すりなどには触れないようにした。マスクも流石にこの時はした。

 

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空港の受付も、手荷物のチェックカウンターも機内もガラガラの中福岡に飛ぶ。順調に到着しするといつもの牧のうどんに行き夕食となるのだが、ここでパニックに出会う。

店の半分を占める座敷部分のテーブルの上がドンブリやコップで散らかっていながらも片付けに回る店員がおらず、他の席も満員。店の入り口には行列ができているのだが、女性店員二人でフロアーをやりくりしているので、注文をとって運び会計をするだけで手一杯という感じだったのだ。

仕方ないのでしばらく待ってやっと片付けられた隅っこのテーブルに通され、いつものごぼ天うどん、カタ麺を注文する。普段ならすぐに出てくるのだがこの日は少し時間がかかって出てきた。麺をみるとほのかにスープの色が染み込んでおり、どうやら作ってから少し置かれたようである。

ここのうどんの麺は放置すると麺がスープをどんどん吸い込んで膨張し量が増えてゆくので、食べる時は油断することなく素早く食べなければならないのだが既に麺がスープを吸収し始めてしまっていたのだった。

ところが食べてみたら、これがいつもの出来立てより美味いのであった。スープの味が適度に麺に染み込み、麺を噛んだ時に味が染み出してくる。意外な展開と美味しさに牧のうどんの偉大さを改めて知り一同唐津へと向かったのであった。

 

翌朝5時ロビーに集合し、あらかじめホテルに送っておいた釣具など大量の荷物を車に積み込み出発。

コンビニで朝食、昼食、三日分の酒などを買い込み呼子の港へ向かう。この時点で今回の釣行は男女群島に行くことが決まっていた。前日までの予報では風、波予報が微妙であったが天気は良い方に向かっており、最悪でも二日は男女群島でつろができそうだということになっていた。

6時過ぎに呼子港に到着。関東よりも数百キロ西に位置するこの辺りは日の出も遅く、薄暗い中でタックルの準備をしていると先週ドバイにGT釣りに行っていた船長がいつもの笑顔でやってきて再開の握手をする。荷物の船への積み込み、やっと空が明るくなった7時半過ぎに呼子港を出港。一気に男女群島へと向かう。僕は朝食のサンドイッチを食べたら眠くなってしまったので珍しくキャビンの奥に潜り込んで寝てしまった。

目が覚めて時計を見ると9時過ぎだった。走る船は揺れも少なく海が凪だということがわかった。キャビン奥からのそのそと出てゆくとジギング王、Aさん、アームスの三人がいたのでコーヒーを淹れることにした。エノカフェサンライズ店の開店である。

そもそもエノカフェのスタートが4年くらい前このサンライズ新海号で男女群島に向かう、しかもちょうど今走っている辺りでコーヒーを淹れたのが発祥なので、なんとなく基本に立ち戻ったような新鮮な気分がした。そこで今回持ってきた内のとっておきの豆である、コスタリカのブラックハニーを入れる事にした。このコーヒーは非常に濃厚なコクと香りで贅沢な一時を過ごさせてくれる豆なので、淹れる船も選んで淹れている。そういう意味でもサンライズ新海号で男女群島に向かう、気分が高揚する中で期待に胸膨らませながら飲む特別な一杯には最高の豆なのだ。

背サンライズの田代船長にテイスティングをしていただいた後にみなさんにも振る舞う。するとAさんがマイカップを取り出してきた。それは僕やジギング王、根魚王が持っているのと同じく、鈴鹿のバイクのマフラーメーカーであるマーベリック製のもので僕らのものとは違うビヤ樽型をした洒落たカップだった。こういう仲間が増えるとますますエノカフェ的にはテンションが上がる。

 

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凪の海を疾走するサンライズ新海号の上で飲むブラックハニーの味は格別なのであった。

 

そこからさらに三時間と少し走ると男女群島が見えてきた。

やがて最初のポイントに着く。キャビン奥で寝ていた引率店長や根魚王が起きてくる。このポイントはジギングで攻めるというので、最近はヒラマサキャスティングばかりしているジギング王もジギングの支度をしていた。

船長の合図で一斉にジグを青く澄んだ海に落とす。反応がいいですよう!一投目から来ますよう!と船長がテンションを上げてくれる。

そして一投目、しゃくり始めて間も無くジギング王がヒット。最近しゃくる事なくキャスティングばかりしている王様だったのだがいざとなると本領発揮、あっという間に魚を掛けた。

そして隣の僕にもコツンとアタリがった、っと思ったら根掛かり。すぐ外れたところに左隣のAさんにもヒット。いい感じで竿先が絞り込まれている。

 

ジギング王の魚はなかなかの言い方のようだ、竿は絞り込まれて時折ドラグを鳴らしていた。ヒラマサかカンパチか?上がってきた魚体は青かった。見事なヒラマサだった。

一方のAさんの方はよく引くのだが引き方が違う。竿先を叩くような真鯛のような引き方をしている。青い海の中に見えてきた魚体は薄ピンク色をしていた、やはり真鯛か、それにしてもデカイ。タモの入った真鯛は僕が初めて目にする大きさだった。何キロあるのだろう。ピンク色にコバルトブルーの斑点が光美しい。

 

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二人並んで写真を撮るのを見ながら、魚の美しさ、そして男女群島のすごさを実感した。

今年もこの島に来られただけで幸せだと感じた。

続く

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年3月 4日 (水)

房総沖でマハタ釣り@第二美吉丸 洲崎

房総の先っぽでマハタが釣れる、それもルアーでも釣れるとエサ釣り仲間のH夫妻から話を聞き、以前から行きたかったのですが、このほど日程があったのでご一緒させていただきました。

場所は房総半島の先っぽの西側に飛び出している洲崎。日帰りにしては遠いなあ、なんて思っていたらH夫の運転で2時間で着いてしまった。ご存知の皆さんはそのくらいでいけるよ、とおっしゃるでしょうが、実は僕はこの日まで東京湾アクアラインを使ったことがなかったので、千葉がどのくらい近くなっているのかが感覚的にわからなかったのであります。

なぜアクアラインに乗ったことがなかったのかはさておいて、朝3時に我が家に迎えに来ていただき出発し、2時間で着いてしまったので外はまだ真っ暗の5時過ぎ。しばらく港の駐車場でじっとしていると、次々と仕立てのメンバーが集まってきて5時半を過ぎたら釣りの準備にかかります。

仕立ての人数は7名。このうち僕ともう一人の方以外は皆さん泳がせ釣りでマハタを狙います。

感じのS氏が到着すると乗船手続きを済ませて船に乗り込み、6時頃出港、沖に向かいます。

 

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泳がせの皆さんは生きたイワシをエサにして、底から1〜2mくらいのところにエサが泳ぐようにするとか。

僕はこの日ジギング竿を三本用意しました。一本は軽いジグ用。100gくらいまで。もう一本は200gまで使える竿、一番強いのは300gまで使える竿で糸はそれぞれ、 PE2号、2号、3号を巻いてきました。持ってきたジグは80gから200gくらいまで。

朝日を見ながら一時間近く走ったかな、最初のポイントは水深60m。

早速ジグを落とすと潮の流れが速い。200gのジグをつけた糸がスーッと後ろに流されていく。

それでもそこは簡単に取れたので、底から5mくらいをしゃくっては落とし、しゃくっては落とす、というのを繰り返します。

最初の流しではジグには全く反応なし。H夫は一投目でカサゴを釣り上げた。

 

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やっぱりエサの方が強いのかなあ、などと思いながら次の流しではジグを軽くしてプロセレのゴビアス・ブルスリム80gにする。

僕はこのジグでこれまで数匹のマハタをキャッチしている事と、この日の泳がせ釣りのエサのサイズもシルエットもちょうどこのジグと同じだったからなのであります。

ところが潮の速さに底がなかなか取れない。苦労しながらも何度かやって見たけれどやはりうまくいかないのでジグを変更。今度は同じプロセレのアンセスター110gに変えて少し重くしたらなんとか底が取れた。このジグはフォールの動きに特徴があり根魚に強いジグなのでこれまでにも随分いい思いをしているのだった。

色を変えながらいろいろやるのだがなかなかバイトがない。お隣のトモでスロージギングしていたスロー氏もアタリが無いようで苦戦していた。

次の流しあたりだったろうか、左隣で泳がせ釣りをしていたH妻(エッチな妻ではない!)の持つ竿先にアタリが出ているのを見ながら釣りをする。

竿先はエサのイワシが逃げ回る様子がよく分かり獲物が近くにいることを教えてくれていた。そして今度は時々イワシを甘かみするかのようなアタリ。まだ合わせちゃダメ!とH妻に声をかけて、まだまだ!もう少し、と自分にはアタリが来ないものだから余計なお世話をする。

焦らすかのようにマハタのあたりはジリジリアタっては止まりまたアタル。やがて一気にぐい〜ん、と竿先が海に引き込まれたので、今だー!合わせて!巻いて!と声をかけたら、竿先がいい感じで曲がり魚が叩く。やったヒットヒット、そこを切るまでは巻いて、あとはゆっくりでいいから。とまるで泳がせ釣りの先輩であるかのごとくうるさく指示を出す。泳がせ釣りはやったことがないのに。

まきまきする間も竿先は魚のいいファイトでぐんぐん曲がる。これはいいサイズだよ〜、と話していたら船長が来てた戻りしてくれた。上がって来たマハタは2キロ弱のいいサイズ。この時点で船中最大サイズだ。やった、やったとまるで自分が釣ったかのように喜んだ。

 

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この一匹を見てマハタはちゃんといることがわかったので作戦を組み直す。

まずは再度ブルスリム80gに代えて潮の具合を見たらなんとか底を取れた。そして待望のヒット。でも小さい。糸を巻きながら多分20cmくらい、と宣言したら上がって来たのはアヤメカサゴちゃん。この一匹でブルスリムはやはり反応いい、というのがわかったのでしばらくやってみる事にしたのだが次に移動したポイントが80m近い水深だったのでちょっと辛くなり、再びジグを200gのスパイ5に戻す。

突然、僕らと反対側の左舷が賑やかになる。感じのSさんがコーフンしてデカイ!なにこれ!と叫んでいるので見に行った。

すると上がってきたのは5キロはあろうかと言う大物で、色も黒っぽく一瞬僕はクエかと勘違いしてしまうほど迫力のある一匹だった。ソルトワールド誌のオマケで手に入れた計りで重さを測ったら4.8kgあった。いいなあ、こんなのもいるんだ。とこちらのテンションも上がる。

 

ジグの方はシルエットが小さめの方がいいようで、お隣のスロー氏はそういうジグでカサゴやキントキなどを上げているうちに本命もキャッチする。

タングステンのジグを持ってくればよかった、と後悔するも仕方ないので比較的小ぶりのツキジグ150gを落として探って見たがなかなか反応ない。

ジグをいろいろローテーションしていくうちにスパイ5でまたまたアヤメカサゴをキャッチ。そこに落ちたところで食ってくる。マハタはその上にいるので先にカサゴが食ってしまうのか?

しゃくるスピードを変えながらフォール幅を大きくとったりいろいろたって見るのだがたまにコン!とアタルが乗らない事があった。

一方、走行しながらH妻の釣り方を見ていたら、またまたいい感じでアタっている。

今度も横から口出しして、まだまだ、もうちょい、などと声をかけているうちに、ど〜んと竿先が引き込まれたので合わせて!と叫んだらドス!と重そうにヒット。巻いて巻いて!というが大きくて巻けないらしい。糸を引き出されて根に入りこまれてしまった。

船長もすっ飛んできて、大きいのがきた時はゴリゴリ巻かないとダメだよ、と悔しそうに言う。H妻はそんなこと言っても、糸が出て行っちゃうし。メタいな困った顔をしていた。残念な一匹。

 

時刻は早くもお昼近くなり、船長は全体に渋い状況に困っている様子。昨日までは4〜8本とか釣れていたのに今日はこのままでは0〜2本になってしまう。幹事のSさんは「俺が爆釣ストッパーかぁ?」と嘆く。

船は大移動して水深50mの浅めの場所に入った。潮もだいぶ緩んできたのでここが勝負とブルスリムにジグを変えて攻めまくる。

するとすぐにアタリがあったのだが、軽い。軽すぎる。竿の先も曲がらない。なんだろう?魚には違いないけど、と巻いて来たらなんとエソだった。

ここまできてエソかあ、とガッカリしつつも魚の反応はある!と気を取り直して再びジグを投入すると、またすぐにアタリがあった。ところが合わせてみると先ほどと同じ感触。上がってきたのはまたエソ。さらに次の一投でもすぐにアタったので合わせると今度は少し大きそう。と思ったもののまたまた上がってきたのはエソ。エソ三連発となる。ジグは合っていると思うんだけど食ってくる魚がこれじゃあ、でももう少しタナを変えて誘えばなんて思っていたところで、船長から次の流しで終わりにします、という無情の声。

もう少しやりたいなあ、と思ったが気がつけば小雨が落ち始め風も出てきていた。

というわけで結果はアヤメちゃん二匹にエソ三匹。

港に向かって走る船の上で、早くも次回の作戦をいろいろ練っていたのでありました。

 

陸に上がって船宿でコーヒーをいただきながらみんなで反省会。楽しいひと時を過ごす。

1時過ぎに帰路につき、途中富浦あたりの道の駅によってクジラのユッケというのを買い、さらにアクアラインでは海ほたるに停まって初めて中に入った。いつもはシーバス船の上から眺める海ほたるに自分がいるのがなんだか可笑しかった。

4時頃には帰宅してクジラをつまみに一杯やったらこれが美味い。釣れなかったけれど美味しいクジラが食べられたし観光もいろいろして満喫したので楽しい釣行となったのでありました。

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仕立ての幹事をしてくださったSさん、誘ってくださったH夫妻、そのほか乗船の皆様楽しいひと時をありがとうございました。

再度参戦しますのでその時もよろしくお願いいたしますね。

 

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2020年3月 3日 (火)

与那国島ふたたび その4@太郎丸

二月の与那国島遠征三日目、朝雨音で目が覚めた。外を見ると風もひどく吹いていて嵐のようだ。これでは船は出られまいと諦めがつくほどの風雨だった。のんびりと起きてコーヒーを淹れてエノカフェ与那国島店二日目を開店する。みんな今日の釣りは諦めてのんびりしていた中ナベテツさんだけが「もう今日の釣りはないということなんでしょうか?」と未練を残していた。外を指差して「これじゃあ無理だよ」と誰かが言うと悲しい目をしてコーヒーを飲んでした。

 

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今日の予定は丸一日釣りの予定だったので、これがなくなるとたっぷりある時間をいかに潰すかということが課題となる。だいたいは飲むか食うか寝るか観光くらいぐらいしかやることはないのだが、このハウスはWi-Fiがつながるので暇つぶしには比較的飽きることがなかった。

コーヒーを片付けた僕は早速「与那国」という島の名前の泡盛を飲み始めた。ジギング王が早々に竿からリールを取り外して洗い片付け始めると、再びナベテツさんが「これでもう今日の釣りはないことが決定ですね」と悲しい目で独り言のようにつぶやいた。

僕ものんびりとリールの片付けをする、終わるとやることがないのでまた焼酎を飲んでいた。

なんとなくフェイスブックを見ていたら、以前コモド島に一緒にGTを釣りに行ったノリタさんがピラルクーを釣った画像をアップしていたのでコメントしたら返事が帰ってきて、ガイアナで怪魚釣りを楽しんだ後、ブラジルに移動し今リラックスしているらしい。相変わらずダイナミックだなあ、と感心していたらいきなり電話が鳴った。出てみるとノリタさんの声。

今ブラジルにいるんですけど、釣った魚の画像を送るのでビデオに編集してください、という。ビデオ編集ならお手の物なので快諾しつつ、こちらは与那国島で時化で閉じ込められていると話す。ブラジルの何処かと与那国島で釣り談義になる。まったくもって釣りバカというのは愛想が尽きる。

そうこうしていたら、船長の息子さんが雨の中船においてあった釣具を運んで来てくださった。

午後から雨が上がる予報だったので、午後に片付ければいいか、と思っていたのだが、雨の中運んでくれたのはありがたい。ちょうど手持ち無沙汰になったところだったのでジグを真水で洗い、一本一本拭いて片付けた。普段でもこんなに丁寧に道具をしまうことはないのだが。

 

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片付けが終わったらお昼を少し過ぎていたのでみんなで食事に出かける。車一台に無理やり6人乗り込み島の反対側の方にあるお店まで出かけた。以前行って美味しい店があるらしい。しかし着いてみるとお店は休みでやっていなかった、仕方ないので近くの別のお店を探したらすぐに見つかりそこに入る。

テーブル二つに座敷テーブルも二つの小さなお店で、おばちゃんが一人で切り盛りしていた。

テーブルと座敷に分かれて座り島そば、というソーキそばのセットとカキフライに魚フライを注文して待つ。

すると店の奥から猫ちゃんが出てきてご挨拶にくる。初めはナベテツさんに甘えていた猫ちゃんがおもむろにこちらを見たと思ったら座敷に座ってる僕に近づいてくる。猫嫌いの僕なので猫ちゃんも勘付いてこないだろうと思っていたらどんどん近づいてきて僕の膝の上にちょこんと座ったと思ったら、そのまま背中を丸めて落ち着いてしまった。珍しいこともあるものだ、と猫に好かれた僕もまんざら悪気もせずそっとしておきながら、しばらくして出てきたそばを食べる。

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麺はスパゲティのような丸い麺なのだが味は沖縄のそばの味だった、ソーキ(豚肉)が美味しく量もあった上おにぎりまでついていたので一気に食べたら満腹になる。

 

満腹になったところでそろそろ出ますか、ということになったら、猫ちゃんだけじゃなく、犬もいるというので、名前を聞いたら「ラッキー」という我が家で去年まで飼っていた犬と同じ名前なので顔を見たくなった。おばちゃんい頼んだら戸を開けてくれた途端大きなゴールデンレトリバーが勢いよく飛び出してきた。

尻尾を思い切り振ってみんなに愛想を振りまく姿が可愛い。「ラッキー」と名前を呼んだらこちらに来たので「お座り」と言うとちゃんとした。可愛いなあ、頭も良さそうないい子だ、去年亡くなった我が家のラッキーを思い出ししばし感傷的な気分になる。

ラッキーはナベテツさんに甘えて、お腹を上にして転がってナデナデを要求していた。犬は可愛い。

お店を出ると雨はほぼ上がっていたが風は強かった。

近くに「ドクターコトー」のロケ地があると言うので寄って見たが、車の中から寂れた診療所の建物を見て満足して帰る。途中おみやげやさんにより島とうがらしを三種類購入した。頼まれていたのだ。こんな観光的なことは普段の遠征釣行ではしないので珍しいのだ。

宿に戻ると、もうやることはない。寝るか飲むかだ。Y店長が島の観光に行きましょうとみんなを誘っていたが僕とジギング王は観光に興味がないのでサッサと車を降りて部屋に入った。ドベさんとナベテツさんはちょいと観光の支度をしに部屋に戻ったのだが、その間に車の発進する音が聞こえてY店長とマッシーを乗せた車は島観光へと旅立ってしまった。

置き去りにされた二人は文句を言いつつも、さほどの興味もなかったらしくテレビを見たり酒を飲んだ利思い思いにしていた。テレビでは新型コロナウィルスで都心はパニックになりつつある様子を映し出していた。

昼寝と焼酎で夕方まで過ごし6時に船長と待ち合わせたレストランに行く。歩いて行くと北風が冷たい。ダウンコートが欲しいくらいの寒さだった。

お店に着くと既に船長が一人でジョニ黒のハイボールを飲んでいた。

島の料理を色々頼んで食べる。どれも美味しかったのだが写真も取らずにパクパク食べてしまった。印象に残っているのは島の野菜、山菜の天ぷら、寿司、山芋の千切り、あたりだ。

船長と今回の釣りを振り返る。渋かったことを恐縮する船長に自然相手ですから、と慰める。気を使ってくれるいい船長なのだ。

船長から勧められるままに船長のジョニ黒をいただいて気持ちよく酔った。

テーブルに貼ってあった、沖縄の魚242種、というカラーのポスターが素晴らしく欲しがったら船長が持っているので明日持ってくると言ってくれた。一同いい気分で酒を飲めない二人も含め賑やかに酔っ払い夜は老けた。

 

翌朝、6時起床。コーヒーを淹れて飲む。今回は三日続けてエノカフェを開店できた。

荷物をまとめて積み込み7時に漁港に行く。釣った魚をワタを出して梱包していただき送る準備をした。終わるとすぐに空港へ。朝一番の便で帰るのだった。

9時過ぎの便は強風で飛ぶのかどうか気がかりだったが無事与那国島を飛び立った。

 

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四日間の遠征だったが帰るときには寂しい気持ちになるものだ。今度来るときはもっと釣れますように。と釣りバカらしくお祈りをしつつ飛行機は雲の中に吸い込まれて行った。

 

 

写真提供:Ebb&Flow,

    

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