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カテゴリー「Fishing」の記事

Fishing

2020年3月31日 (火)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その4@サンライズ新海

遠征三日目、この日は朝から雨が降り午前中は一時土砂降り、風も吹く予報だった。

ところが早朝5時に福江島の港を出て沖にゆくと、まだ暗い海に波はそれほどでもなく雨も落ちていなかった。

最初のポイントに着き早速キャスティングを始める。この二日間、肩の調子を様子伺いしていた僕も痛みがそれほどないのでここぞとばかりにキャスティングをした。

まだ暗い海に向かいルアーを投げる。どこに落ちたのかもよく分からない中、ルアーを動かすのだが、船長からは大物のポイントなので出ればデカイ、油断しないでください。と静かな声でアナウンスがある。この時の僕のキャスティングタックルはPE10号にリーダーは210ポンド。浅場で大型のヒラマサをキャッチするためには今やこのくらいのハードなタックルで挑まなければならないと、Y店長からアドバイスを受けて糸を巻き替えてきた。

タックルは万全、キャスティングの方はもともと下手な上に久しぶりだったのでおぼつかず、数頭したら腰が痛くなってしまったのだが、でかいヒラマサのために我慢して投げ続けた。

何度か流し変えてはポイントを移動し空が明るくなってくる頃まで投げ続けたがバイトはなく、とりあえず朝ご飯にしましょうということになった。

この日の朝ご飯はシンプルに納豆ご飯に味噌汁、それに機能船長がサビキで釣り上げたムロアジの押し寿司がでた。味噌汁もブリのアラでとった出汁がうまく、押し寿司を一瞬でなくなり、ご飯もあっという間に平らげた。

 

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引率のY店長はこの時間になってもキャビン奥で寝ており、何度声をかけても起きてこなかったのでこの押し寿司の味を知らない。さらにこの後開店したエノカフェ五島列島店のコーヒーの味も知らない。ザマミロなのである。早起きは一文の得なのだ。

朝食を終えると船は大きく移動した。薄く霧のかかる凪の海を滑るように一時間ほど走り次のポイントへと向かう。
到着したポイントは比較的浅い場所だったので僕はライトジギングに代えて根魚、あわよくばクエをもう一匹と狙う。
初めてすぐにアタリがあった。上がってきたのは今回初めてのアカハタだった。ポイント移動後やっと起きてきた引率店長に写真をとってもらう。
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その隣でしゃくっていた根魚王は高級魚キジハタをキャッチ。お目当ての獲物に笑みがほころぶ。
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さらにその右隣でしゃくっていたアームスにもヒット。こちらはどうやら青物のような引きだ。
グイグイとこぎみ良く竿先が絞り込まれていた。上がってきたのはヒラマサだった。
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このポイントは根魚の反応が良かった。潮も動いていたのだろう。根魚王は次々と根魚をヒットさせていく。
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次に僕にヒットした魚は青物だった。そこから数しゃくりでドンとアタリぐいぐいと竿先を引き込む。隣の根魚王、そしてさらに向こうのアームスにも同時ヒット。凄いことになってきた。
上がってきたのは僕とアームスはヒラマサ。根魚王は青物のあたりを避けるように工夫して釣っていたのでアカハタだった。流石である。
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そしてさらに僕とアームスがダブルヒット。アームスは一昨日の晩猫ちゃん帽子を被ってから絶好調である。この日は雨予報だったのでフリース生地の猫ちゃん帽子からいつもの帽子に代えていた僕にも猫ちゃん帽子のご利益は残っていたようだ。
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さらに僕にヒット。ボソボソ、というアタリが何度かあったのちにグン!と針にかかったのだが、ん?しかし引き方がなんだかおかしい。根魚ではないのだがヒラマサのそれとも違う。初日二日目と一人釣りまくった引率店長はこの日は釣りをせずにカメラマンにってしていたのだが、その引率店長が横で、ションベンダイじゃないですか?などという。
上がってきたらなんだか黒っぽい。なんとクチブトメジナの口にしっかり針がかかっていた。
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入れ食いはまだまだ続く。そんな中で根魚王が小さなエソを釣り上げみんなから笑いを取っていた。
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この場所ではゴビアスブルスリム80gで攻めまくった僕だったが、本当によく釣れた。青物、メジナときて今度はキジハタが釣れた。
ベイトがキビナゴやコウナゴの時にこのジグは本当によく釣れるので、遠征には欠かさず持っていくヒミツヘイキなのだ。
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そしてまた、絶好調のアームスにヒット。しかし今度は青物ではないらしい。弾き方で分かる。上がってきたのは大きなボッコだった。
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Aさんとジギング王のキャスティング組はこの場所では今一つの結果だった。やがて入れ食いポイントも潮の流れが悪くなるとアタリが遠のいてきたので大移動しキャスティングポイントへと向かう。

一時間ほど走ったろうか、次のポイントに着いた時には昼近くになっていた。船長が昼ごはんにカレーを作ってくれ、みんなでハフハフしながらウマイウマイとあっという間に平らげる。僕はあまりに美味しいので思わずビールも飲んでしまいその後酔っ払ってしばらくキャビンの中でウトウトと居眠りをこいていた。
しばらくして起きて外に出ると根魚王以外はキャスティングをしている。
ここはキャスティングの名ポイントらしいので自ずとそうなる。
しかしこの日のここの海はなかなか難しかったようだ。いかにも魚が出そうな状況ながらなかなかトップに出てくれない。
そんな中で結果を出したのは絶好調のアームスだった。良型のヒラマサをしとめて喜ぶ。ここまで絶好調となると、猫ちゃん帽子のレンタル料をいただきたくなるくらいだ。
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僕は根魚王の左隣でジグをしゃくりクエを狙った。ここはクエの名ポイントでもあるのだ。
一月の釣行ではジギング王がトップで18キロ弱のバケモノクエと根魚王も5キロ近いクエを上げている場所だ。
ネチネチとかつ最新の注意力で根掛かりの多いポイントをしゃくり続ける。
キャスティング組は投げても投げてもなかなか魚の反応がなかった。この日は日曜日だったのですでに叩かれた後だったのかもしれない。
時刻は刻々と過ぎ、もう間も無く終了して港に戻らなければならない時刻が近づいていた。
そんな時、根魚王の竿が大きく曲がった。物静かな根魚王はこんな時、キターッ!などとは叫ばない。叫んだのは両隣にいた僕と引率店長だった。
竿は満月のように曲がりグイグイと引き込まれていた。クエか?!と僕は声をあげた。
根を切るまでの息の詰まるような緊張したやりとりが終わり、巻いてくると時々魚が暴れている。クエだとこの辺りでは重くなるだけであまり引かなくなるのだがなんだろう?と根魚王の竿先の向こうを僕は見ていた。
日の射さない黒い海から見えてきた魚はオレンジ色をしていた。キジハタだ。デカイ!
上がってきたキジハタはデカかった。まるでクエのような体躯。こんなに大きなキジハタを見るのは僕は初めてだった、4キロは軽くあるのではないか?
狙いの大物を手にした根魚王はしてやったりと微笑む、その後ろで船長も嬉しそうにおどけてみせた。
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大きなキジハタを船長が丁寧に神経じめして魚を処理しているのを僕はじっと見ていた。迫力ある大きな顔はこの海の主のように見えた。一体何年でこの大きさになるのだろうか?と誰かが独り言のように呟いた。
釣りは再び再開し、しばらくキャスティングと根魚組に別れてせめて見たもののこの後は芳しい成果はなく時間となる。
船長からのお疲れ様でした宣言とともに、一同ビールで乾杯したりしながら和む中船は唐津の呼子港に向けてスピードを上げた。
二時間弱走り港に着き片付けをする。魚を送る宅急便の集荷の都合で慌ただしい時間だった。帰り支度を終えて船長に別れを告げる。船長は丁寧に全員と握手を交わし深々とお辞儀をしながら送ってくれた。なかなかできそうでできないのがこの船長の素晴らしいところだ。
さて釣行はこれで終わったのだが、この後ちょっとしたハプニングが僕にあった。
釣り道具を送り出すために立ち寄った唐津のホテルで撮影クルーらしいグループがいたので顔をみると、なんとかつて所属していたプロダクション時代の後輩でカメラマンのNさんが白髪に口ひげをたくわえて立っているではないか。
名前を呼ぶと、彼は一瞬僕が誰だかわからなかったようだ。彼にしてみれば撮影先の宿舎でおよそ30年もあっていない、しかも髪の毛はロン毛でヒゲも白くなっているし。僕が自分の名前を告げたらすぐにわかって驚いていた。何をしているんですか?こんなところで?というので、明日から君らが乗船するサンライズでさっきまで釣りをしていたんだよ、と答えると、こういう釣りを僕がしているとは知らなかった彼は驚いていた。
お互い懐かしい顔に握手と名刺交換をして短いが和やかな時間だった。
彼らはBS TBSで毎週木曜日にオンエアされている釣り百景という番組のクルーだった。
僕はNさんがこの仕事をしていることを随分前から知っていたのだが、彼は今や釣り番組を取らせたら日本でも屈指の腕前のカメラマンに成長していたのを誇りに感じていたのだった。
この日の取材のメインは釣りビジョンでも有名なワカナちゃんという可愛い女性だった。目の前に立つご本人を目にして思わず図々しくご挨拶をして、コロナウィルスに怯える彼女と強引に握手してしまった。すると一瞬でそこに切り込んできたジギング王も握手している。さすがこういうところは抜け目ない。他の一同は遠巻きに僕らを眺めていただけなのに伊達に年季は入っていないのである。
こうして懐かしい一瞬を過ごし彼らと別れて空港に向かった。
Nさんとは随分前から、いつかこういう出会い方をするだろうな、と想像していたのでやっと会えたという気持ちが溢れ嬉しかった。
人生は出会いと別れ、そしてまた出会う、という連続なのである。

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年3月29日 (日)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その3@サンライズ新海

男女群島遠征二日目の早朝四時過ぎに目がさめるがまだ誰も起きていない様子だった。しばらく寝床でもぞもぞしていたが我慢できなくなりそっと外に出る。まだ外は真っ暗で三日月が出ていた。珍しく周りに何隻かの船がいる。そうだ、三連休だったと気づく。船は瀬渡し船数隻に漁船だった。

 

退屈なのでジグのついたタックルを手にし、船の周りを一周探ってみたが何も反応はなかった。

空が明るくなり始めると漁船がエンジンをかけ三日月の下を通り過ぎていった。

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やがてポツポツとみんなが起きて外に出てくる。船長も起きてきて今日の予定の相談をする、沖は風で波がありそうなのでここで朝食を食べてから出ましょう、という話になり、船長は手際よく朝食を作ってくれた。パンにサラダ、ヨーグルトなどでお腹を満たした後は僕の出番、エノカフェの開店だ。すでにカップを手にコーヒーを待っているジギング王や根魚王の姿もあった。期待されるとこちらも嬉しいので気合を入れてコーヒーを淹れる。この日の豆はグアテマラのシティロースト。苦味でぱっと目を覚まそうという一杯だった。



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コーヒーを入れているうちに船長は錨を上げ、やがてゆっくり最初のポイントに向かって走り出す。朝日が東の水平線に上がってくる。美しい。

コーヒーを飲見終わる頃には最初のポイントへ到着し早速釣りの開始だ。

はじめに入ったのはジギングのポイントだった。水深100mからあっという間に魚をかけたジギング王が10キロオーバーのブリを引きづり出した。以外にもジギングで釣った10キロオーバーのブリは初だという。

 

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ジギング王についでぶりをヒットさせたのはアームスだった。昨夜かぶった猫ちゃん帽子のご利益があったようで、これもまた10キロオーバーのブリだった。怪力アームスはその重量のぶりを片手で押さえ込んでガッツポーズをとる。
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しばらくして僕にもヒットした。しかし小さい。その引きは10キロオーバーのものではなかった。上がってきたのは食べ頃サイズの小さなヒラマサだった。写真を撮ってすぐにリリースする。
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アームスはまたまたぶりをヒットさせる。しかもこれまた10キロオーバーだ。猫帽子の効果おそるべし!いや何かの厄が取れたような感じだった。
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そしてさらに三本目の10キロオーバーをキャッチし店に向かい高々と持ち上げる。軽そうに見えるがぶりは釣るほどに大きくなりこのブリは11キロオーバーだった。
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猫帽子をちょっとかぶったくらいでこの釣果である。僕は被り続けているのだからもっとでかいのが来るに違いないと気合いを入れてしゃくり倒す。
すると、ある流しでついに来た。底から十しゃくりくらいしたところでドスンという重いアタリがあり一気に竿が大きく曲がる。何度か糸を巻いたがドラグが鳴り糸が出される。このままでは根ズレで切られる。何度か糸を巻いたが巻いた分以上にドラグが鳴り糸を吐き出さされてしまった。ヤバイ!と思った瞬間ふっと軽くなり糸は切れてしまった。船長が僕のリールのドラグをチェックしていたが十分締めてあった。大物を失った僕はしばし放心状態になっていた。何もできなかった悔しさが込み上げる。やっと気を取り戻して新しいジグを結びなおそうとすると90ポンドのリーダーはザラザラになっていた。
一日目がダメだったアームスが次々と10キロオーバーのブリを釣り上げる中で、同じく一日目はグルクン一匹しか釣れなかった根魚王はどんな気持ちで釣りをしていたのだろうか想い計ることはできないが、そんな根魚王にもとうとう一発がきた。グン!とアタッた瞬間に魚は一瞬で根に入り込んだようだ。船長は見過ごすことなくすぐに船を回し込み始めた。糸を張ったままの状態でゆっくりを船が根の反対側に回り込む。出てくるか、それともこのまま潜られてしまうのか、と僕が見ていた一瞬、出た!と根魚王が叫ぶ。生涯最大のスピードで巻いて!と船長が叫ぶ。竿先が震え魚の躍動が伝わってきた。上手く根から魚を引きづり出せたようだ。根を切った後は余裕のファイトで魚を寄せてくるところはさすが根魚王だった。
上がってきたのは狙い通りのクエ。この一匹を待っていた。根魚王の顔に笑みがほころんだ。
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もう一人の王様、ジギング王はキャスティングのできるポイントではひたすらに投げていた。
なかなか出なかった状況の中ついに大型ヒラマサをヒットした、かに見えた。ところが上がってきたのはヒラマサではなくまたまた10キロオーバーのブリだった。思わず、なんだよブリかよ!と嘆くジギング王。なんと贅沢な嘆きか。
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やがて昼時になり船は一旦島影の風当たりのないポイントに移動し流しながらお昼ご飯になった。
この日のお昼は船長お手製の親子丼。黒胡椒をかけて食べるとうまい。
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食事の準備中にも釣りをしていた根魚王はアカハタをヒットさせ、これまたクエの一本で何かの呪縛から解き放たれたようだった。この後も何匹か上げて実力を発揮していた。
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昼食後、午前中のポイントを流し変えたが潮の具合も悪かったのか反応はあるがアタリはない。
そんな中でいいサイズの魚を引きずり出したのはミヨシで投げ続けていたAさんだった。いいファイトの末に上がってきたのはいいサイズのヒラマサだった。朝イチのジギングポイント以外はずっと投げ続けていたのが報われる一本だった。
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この後、船は大きく移動することになった。小一時間走ってポイントに入ろうとするとポイントの根の上には漁船が二隻立ちはだかってる。
仕方なく近くのポイントを流すが、反応はあるもののなかなか食ってこなかった。
一時間ほどして漁船が移動したのを見逃さずにポイントに入ってみたもののちょうど潮止まりだった。さすがプロ漁師、魚が動かなくなると知っての移動だったのだ。仕方なく近くの反応があるポイントを何度か流したが結果は出ず、夕方を迎える。
この日は翌日の天気が良くない予報だったので、五島列島南端の福江島まで移動しなければならなかったため早めに釣りを終わらせて船を走らせることになった。
次第に空は雲が広がり始めそして日は落ちてゆく。およそ二時間走って福江島の港に到着した時は闇に包まれていた。
漁港の隅っこに船を係留し、この日はそこで船中泊をした。
二日間の釣りで随分汗をかいた僕はシャワーを浴びてさっぱりしリフレッシュできた。
この日の釣果はヒラマサのチビちゃん一本のみ。バラした一匹が悔しい。
次回こそは、とすでに次の釣行に気持ちを切り替えモチベーションを上げていく。
この日の夕食はキムチ鍋、肉たっぷりのキムチ鍋を腹一杯食べた上に、ラーメンを入れて締めにし、さらに船長から焼酎をいただいて酔っ払い寝る。
船長の作戦では、明日は午前中が勝負らしいので朝5時には船を出し釣りを始めるという。気合の入ったその言葉み、僕も酒はそこそこにして早めに寝たのであった。
続く

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年3月28日 (土)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その2@サンライズ新海

サンライズ新海での今シーズン初めての男女群島遠征。いきなり釣れたヒラマサと大鯛を見てテンションの上がった僕は、自分も一丁でかいカンパチを、とジグをしゃくり続けた。使ったジグはこのフィールドで実績の高いスキルガンマ280g。このジグで群馬の上州親分が一昨年43キロの大物カンパチを仕留めている。しばらくこのジグでしゃくったが反応がないので今度はプロセレのアンチョビット・シャープ330gとスキルL390gを交互にしゃくる。狙う水深は100mくらいだったが潮が速くこの重さでちょうど良かった。

船は沈み根を移動しながら流していく。2時間ほど経ったろうか、以前クエを釣ったことのあるポイントに船が入ると僕は今回もクエを釣るぞ!と意気込む。このポイントは水深が激しく変化するため根掛かりも激しいのでジグの着底に最新の注意を払い、着底と同時にリールを素早く巻く。

 

一旦浅くなり再び深くなり始めたあたりで、そこから数しゃくりしたところでアタリがあった。ググン、という感じのあたりとともに魚の暴れる感触が竿を伝わって手元に感じる。やった魚だ!竿を立てると再びググンと引く。おお、いいぞ、デカイかもしれない。心の中でほくそ笑みながらリールを巻くと魚も威勢良くグイグイ引いてくる。これはカンパチだろう、でも大した大きさじゃないなと油断したら一瞬ドラグが出たので慌てて気持ちを引き締める。ところが20mほど巻いたところで急に軽くなった。外れちゃったかな?と思ったが魚の感触はまだあったので巻き上げてきたらびっくりするほど小さなカンパチだった。

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がっかりするも、写真を撮ってもらいリリースし次に向かう。

次の流しでも同じような地形のポイントを流して行った。何度か流し変えて行ったある流しで底からわずかにしゃくったところで再びググンとアタリがあった。今度は先ほどのよりも重いし竿も曲がっている。少しはいいサイズのカンパチか?と巻いていくと次第に魚の動きがなくなり重いだけになって行く。これはあの魚の釣れた時のパターンだ。横にいた引率店長がそれを見てすかさずクエじゃないですか?と声をかけてきた。僕はニンマリしながら、またやっちゃったみたい、と返事する。青い海から見えてきた魚は薄茶色をしている。おおお!クエだ!と店長が叫び、僕を挟んで反対側にいた根魚王が一瞬引きつった顔をしたような気配を感じた。

上がってきたのは間違いなくクエ、見た目で4キロはありそうなまあまあサイズだった。おおお!今年もクエを釣ったぞ!それもまだ3月の早い時期に!幸先いいぞう、これで6年連続クエを釣っている!と僕は一人はしゃぐ。船長がやってきてタモですくいながら、今夜の鍋の具材ができましたね、と冗談を飛ばす。僕は嬉しいのとホッとしたので気持ちが急に明るくなった。

 

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船はさらに似たようなポイントを流した。キャスティングでヒラマサを狙うものとジギングでカンパチ、ヒラマサを狙う僕と店長、そして根魚をひたすら狙う根魚王。船長辛い椅子真に入ってきましたよ、魚探お反応もすごいです、注意してください。とアナウンスがあった直後、再び僕に似たようなアタリがありヒット。先ほどのクエほどではないがアタリ方といい引き具合といいこれまたクエの感触だ。横にいた引率店長もすぐに察して、さっきよりもクエらしいファイト、といいながら見ていると上がってきたのは少し小ぶりのクエだった。まさかのクエに連発に思わず調子に乗って、なんだよ!俺根魚狙ってるわけじゃないのに、と本音を吐いてしまった。その瞬間背中に根魚王の殺気を感じたのだがもう手遅れだ。船長から、行ってはいけない一言を言ってしまいましたね、とたしなめられてしまい僕は根魚王に言い訳をした。

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ともかくもクエに連発は正直言って嬉しかった。写真を見たら既にお気付きのことと思うがこの日の僕は猫の顔をした帽子をかぶっていた。以前、能登輪島のブリ釣りにジョークでこの帽子をかぶって言ったらよく釣れたのでそれにあやかりたいと思いからこのおちゃらけ帽子をかぶったのだ。猫ちゃん帽子に頼りたくなるくらいこのところの僕の釣果はダメダメだったのだ。猫ちゃん防止のおかげでクエをに引きつった僕は何か肩の荷が下り、同時に自分に張り付いていた釣れない魔法から解き放たれたような気がした。

猫ちゃん帽子はさらに真価を発揮しこのポイントでは初めてというキジハタを一匹追加した。

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その間にキャスティング組ではAさんはヒラマサをジギング王が10キロオーバーのブリを仕留めていた。

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これを最後にポイントを1時間ほど移動する。新しいポイントに到着する頃にはすでに海は夕方の気配が濃くなってきていた。

新しいポイントに着くと移動中にキャビンの奥で寝ていた引率店長がミヨシに上がって来るなりヒットさせて10キロオーバーのカンパチを釣り上げ、参加者一同から冷たい視線を浴びた。引率も辛いのだ。

僕はまあ、一匹くらいは釣れてもいいか、と思っていたのだが間も無く二匹目をかけて、これもまた10キロオーバーとなると誰も魚を見に行くことすらせず冷たい態度を見せた。まあこれも一同お決まりのジョークなのだが。

 

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店長のに連チャンを最後にこの日の釣りは終了し、今影に移動した船は投錨する。

この日の夕食は船長お手製のヒラマサのにぎり寿司と脂ノリノリのブリしゃぶ。大皿に盛られたブリの切り身がどんどんなくなっていく。旨いのだ。船長も驚くスピードでなくなったのでさらにもう一皿ぶりを切っていただきそれも平らげた。

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ビールの酔いが体に回り満腹になり満たされた僕は船の外で追加のビールを開け満天の星空を眺めた。空には天の川がうっすら見え、北斗七星や北極星がまるで天体図のようにはっきりと見えた。

 

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さらに船長に焼酎をいただき酔っ払った僕は、この日今ひとつ釣果がパッとしなかったアームスの頭に猫ちゃん帽子をかぶせて明日の爆釣を祈願した。冗談半分でやったこの祈願が翌日実現するとはこの時は思っても見なかったのだが。

続く

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年3月27日 (金)

コロナウィルスを逃れて男女群島へ その1@サンライズ新海

2020年3月19日の午後、三連休前の夕方にさしかかろうという時間なのに羽田空港出発ロビーは閑散としていた。こんなに人が少ないのは昨年のGW明けの午後以来だ。新型コロナウィルスの影響で人の動きが減っているためだ。そんな中釣りに出かけることは気が引けたのだが、遠征を昨年から予約してしまっている上に行き先の船がサンライズときたら釣りバカはそう簡単に諦められないのだ。

そんな僕と同じくらいの釣りバカは他に5名。ツアー引率のルアーショップエブ&フローのY店長を筆頭に、ジギング王、根魚王の常連コンビ、最近よく遠征でよくお会いするAさんに久しぶりにお会いしたアームレスラーのアームス。そしてそれに僕を加えての総勢6名なのでありました。本来は8名での釣行予定だったのであるが2名が個人的な諸々な事情で直前にキャンセルとなり(新型コロナにかかったわけではない)6名になった。

ところが空港で待ち合わせしたら、エブフロでよくお会いするTさんが釣り竿を持ってやってくる。あれ?急遽の参加かな?と思っていたら、話してみるとこれから仲間四人で長崎のステイタスに二泊三日で遠征に行くという。ここにも釣りバカがいた。

僕もバカではあるけれど流石に新型コロナへの備えはできる限りした。空港では移動するごとにトイレで手を洗い、手すりなどには触れないようにした。マスクも流石にこの時はした。

 

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空港の受付も、手荷物のチェックカウンターも機内もガラガラの中福岡に飛ぶ。順調に到着しするといつもの牧のうどんに行き夕食となるのだが、ここでパニックに出会う。

店の半分を占める座敷部分のテーブルの上がドンブリやコップで散らかっていながらも片付けに回る店員がおらず、他の席も満員。店の入り口には行列ができているのだが、女性店員二人でフロアーをやりくりしているので、注文をとって運び会計をするだけで手一杯という感じだったのだ。

仕方ないのでしばらく待ってやっと片付けられた隅っこのテーブルに通され、いつものごぼ天うどん、カタ麺を注文する。普段ならすぐに出てくるのだがこの日は少し時間がかかって出てきた。麺をみるとほのかにスープの色が染み込んでおり、どうやら作ってから少し置かれたようである。

ここのうどんの麺は放置すると麺がスープをどんどん吸い込んで膨張し量が増えてゆくので、食べる時は油断することなく素早く食べなければならないのだが既に麺がスープを吸収し始めてしまっていたのだった。

ところが食べてみたら、これがいつもの出来立てより美味いのであった。スープの味が適度に麺に染み込み、麺を噛んだ時に味が染み出してくる。意外な展開と美味しさに牧のうどんの偉大さを改めて知り一同唐津へと向かったのであった。

 

翌朝5時ロビーに集合し、あらかじめホテルに送っておいた釣具など大量の荷物を車に積み込み出発。

コンビニで朝食、昼食、三日分の酒などを買い込み呼子の港へ向かう。この時点で今回の釣行は男女群島に行くことが決まっていた。前日までの予報では風、波予報が微妙であったが天気は良い方に向かっており、最悪でも二日は男女群島でつろができそうだということになっていた。

6時過ぎに呼子港に到着。関東よりも数百キロ西に位置するこの辺りは日の出も遅く、薄暗い中でタックルの準備をしていると先週ドバイにGT釣りに行っていた船長がいつもの笑顔でやってきて再開の握手をする。荷物の船への積み込み、やっと空が明るくなった7時半過ぎに呼子港を出港。一気に男女群島へと向かう。僕は朝食のサンドイッチを食べたら眠くなってしまったので珍しくキャビンの奥に潜り込んで寝てしまった。

目が覚めて時計を見ると9時過ぎだった。走る船は揺れも少なく海が凪だということがわかった。キャビン奥からのそのそと出てゆくとジギング王、Aさん、アームスの三人がいたのでコーヒーを淹れることにした。エノカフェサンライズ店の開店である。

そもそもエノカフェのスタートが4年くらい前このサンライズ新海号で男女群島に向かう、しかもちょうど今走っている辺りでコーヒーを淹れたのが発祥なので、なんとなく基本に立ち戻ったような新鮮な気分がした。そこで今回持ってきた内のとっておきの豆である、コスタリカのブラックハニーを入れる事にした。このコーヒーは非常に濃厚なコクと香りで贅沢な一時を過ごさせてくれる豆なので、淹れる船も選んで淹れている。そういう意味でもサンライズ新海号で男女群島に向かう、気分が高揚する中で期待に胸膨らませながら飲む特別な一杯には最高の豆なのだ。

背サンライズの田代船長にテイスティングをしていただいた後にみなさんにも振る舞う。するとAさんがマイカップを取り出してきた。それは僕やジギング王、根魚王が持っているのと同じく、鈴鹿のバイクのマフラーメーカーであるマーベリック製のもので僕らのものとは違うビヤ樽型をした洒落たカップだった。こういう仲間が増えるとますますエノカフェ的にはテンションが上がる。

 

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凪の海を疾走するサンライズ新海号の上で飲むブラックハニーの味は格別なのであった。

 

そこからさらに三時間と少し走ると男女群島が見えてきた。

やがて最初のポイントに着く。キャビン奥で寝ていた引率店長や根魚王が起きてくる。このポイントはジギングで攻めるというので、最近はヒラマサキャスティングばかりしているジギング王もジギングの支度をしていた。

船長の合図で一斉にジグを青く澄んだ海に落とす。反応がいいですよう!一投目から来ますよう!と船長がテンションを上げてくれる。

そして一投目、しゃくり始めて間も無くジギング王がヒット。最近しゃくる事なくキャスティングばかりしている王様だったのだがいざとなると本領発揮、あっという間に魚を掛けた。

そして隣の僕にもコツンとアタリがった、っと思ったら根掛かり。すぐ外れたところに左隣のAさんにもヒット。いい感じで竿先が絞り込まれている。

 

ジギング王の魚はなかなかの言い方のようだ、竿は絞り込まれて時折ドラグを鳴らしていた。ヒラマサかカンパチか?上がってきた魚体は青かった。見事なヒラマサだった。

一方のAさんの方はよく引くのだが引き方が違う。竿先を叩くような真鯛のような引き方をしている。青い海の中に見えてきた魚体は薄ピンク色をしていた、やはり真鯛か、それにしてもデカイ。タモの入った真鯛は僕が初めて目にする大きさだった。何キロあるのだろう。ピンク色にコバルトブルーの斑点が光美しい。

 

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二人並んで写真を撮るのを見ながら、魚の美しさ、そして男女群島のすごさを実感した。

今年もこの島に来られただけで幸せだと感じた。

続く

 

写真提供:Ebb&Flow,サンライズ新海

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2020年3月 4日 (水)

房総沖でマハタ釣り@第二美吉丸 洲崎

房総の先っぽでマハタが釣れる、それもルアーでも釣れるとエサ釣り仲間のH夫妻から話を聞き、以前から行きたかったのですが、このほど日程があったのでご一緒させていただきました。

場所は房総半島の先っぽの西側に飛び出している洲崎。日帰りにしては遠いなあ、なんて思っていたらH夫の運転で2時間で着いてしまった。ご存知の皆さんはそのくらいでいけるよ、とおっしゃるでしょうが、実は僕はこの日まで東京湾アクアラインを使ったことがなかったので、千葉がどのくらい近くなっているのかが感覚的にわからなかったのであります。

なぜアクアラインに乗ったことがなかったのかはさておいて、朝3時に我が家に迎えに来ていただき出発し、2時間で着いてしまったので外はまだ真っ暗の5時過ぎ。しばらく港の駐車場でじっとしていると、次々と仕立てのメンバーが集まってきて5時半を過ぎたら釣りの準備にかかります。

仕立ての人数は7名。このうち僕ともう一人の方以外は皆さん泳がせ釣りでマハタを狙います。

感じのS氏が到着すると乗船手続きを済ませて船に乗り込み、6時頃出港、沖に向かいます。

 

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泳がせの皆さんは生きたイワシをエサにして、底から1〜2mくらいのところにエサが泳ぐようにするとか。

僕はこの日ジギング竿を三本用意しました。一本は軽いジグ用。100gくらいまで。もう一本は200gまで使える竿、一番強いのは300gまで使える竿で糸はそれぞれ、 PE2号、2号、3号を巻いてきました。持ってきたジグは80gから200gくらいまで。

朝日を見ながら一時間近く走ったかな、最初のポイントは水深60m。

早速ジグを落とすと潮の流れが速い。200gのジグをつけた糸がスーッと後ろに流されていく。

それでもそこは簡単に取れたので、底から5mくらいをしゃくっては落とし、しゃくっては落とす、というのを繰り返します。

最初の流しではジグには全く反応なし。H夫は一投目でカサゴを釣り上げた。

 

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やっぱりエサの方が強いのかなあ、などと思いながら次の流しではジグを軽くしてプロセレのゴビアス・ブルスリム80gにする。

僕はこのジグでこれまで数匹のマハタをキャッチしている事と、この日の泳がせ釣りのエサのサイズもシルエットもちょうどこのジグと同じだったからなのであります。

ところが潮の速さに底がなかなか取れない。苦労しながらも何度かやって見たけれどやはりうまくいかないのでジグを変更。今度は同じプロセレのアンセスター110gに変えて少し重くしたらなんとか底が取れた。このジグはフォールの動きに特徴があり根魚に強いジグなのでこれまでにも随分いい思いをしているのだった。

色を変えながらいろいろやるのだがなかなかバイトがない。お隣のトモでスロージギングしていたスロー氏もアタリが無いようで苦戦していた。

次の流しあたりだったろうか、左隣で泳がせ釣りをしていたH妻(エッチな妻ではない!)の持つ竿先にアタリが出ているのを見ながら釣りをする。

竿先はエサのイワシが逃げ回る様子がよく分かり獲物が近くにいることを教えてくれていた。そして今度は時々イワシを甘かみするかのようなアタリ。まだ合わせちゃダメ!とH妻に声をかけて、まだまだ!もう少し、と自分にはアタリが来ないものだから余計なお世話をする。

焦らすかのようにマハタのあたりはジリジリアタっては止まりまたアタル。やがて一気にぐい〜ん、と竿先が海に引き込まれたので、今だー!合わせて!巻いて!と声をかけたら、竿先がいい感じで曲がり魚が叩く。やったヒットヒット、そこを切るまでは巻いて、あとはゆっくりでいいから。とまるで泳がせ釣りの先輩であるかのごとくうるさく指示を出す。泳がせ釣りはやったことがないのに。

まきまきする間も竿先は魚のいいファイトでぐんぐん曲がる。これはいいサイズだよ〜、と話していたら船長が来てた戻りしてくれた。上がって来たマハタは2キロ弱のいいサイズ。この時点で船中最大サイズだ。やった、やったとまるで自分が釣ったかのように喜んだ。

 

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この一匹を見てマハタはちゃんといることがわかったので作戦を組み直す。

まずは再度ブルスリム80gに代えて潮の具合を見たらなんとか底を取れた。そして待望のヒット。でも小さい。糸を巻きながら多分20cmくらい、と宣言したら上がって来たのはアヤメカサゴちゃん。この一匹でブルスリムはやはり反応いい、というのがわかったのでしばらくやってみる事にしたのだが次に移動したポイントが80m近い水深だったのでちょっと辛くなり、再びジグを200gのスパイ5に戻す。

突然、僕らと反対側の左舷が賑やかになる。感じのSさんがコーフンしてデカイ!なにこれ!と叫んでいるので見に行った。

すると上がってきたのは5キロはあろうかと言う大物で、色も黒っぽく一瞬僕はクエかと勘違いしてしまうほど迫力のある一匹だった。ソルトワールド誌のオマケで手に入れた計りで重さを測ったら4.8kgあった。いいなあ、こんなのもいるんだ。とこちらのテンションも上がる。

 

ジグの方はシルエットが小さめの方がいいようで、お隣のスロー氏はそういうジグでカサゴやキントキなどを上げているうちに本命もキャッチする。

タングステンのジグを持ってくればよかった、と後悔するも仕方ないので比較的小ぶりのツキジグ150gを落として探って見たがなかなか反応ない。

ジグをいろいろローテーションしていくうちにスパイ5でまたまたアヤメカサゴをキャッチ。そこに落ちたところで食ってくる。マハタはその上にいるので先にカサゴが食ってしまうのか?

しゃくるスピードを変えながらフォール幅を大きくとったりいろいろたって見るのだがたまにコン!とアタルが乗らない事があった。

一方、走行しながらH妻の釣り方を見ていたら、またまたいい感じでアタっている。

今度も横から口出しして、まだまだ、もうちょい、などと声をかけているうちに、ど〜んと竿先が引き込まれたので合わせて!と叫んだらドス!と重そうにヒット。巻いて巻いて!というが大きくて巻けないらしい。糸を引き出されて根に入りこまれてしまった。

船長もすっ飛んできて、大きいのがきた時はゴリゴリ巻かないとダメだよ、と悔しそうに言う。H妻はそんなこと言っても、糸が出て行っちゃうし。メタいな困った顔をしていた。残念な一匹。

 

時刻は早くもお昼近くなり、船長は全体に渋い状況に困っている様子。昨日までは4〜8本とか釣れていたのに今日はこのままでは0〜2本になってしまう。幹事のSさんは「俺が爆釣ストッパーかぁ?」と嘆く。

船は大移動して水深50mの浅めの場所に入った。潮もだいぶ緩んできたのでここが勝負とブルスリムにジグを変えて攻めまくる。

するとすぐにアタリがあったのだが、軽い。軽すぎる。竿の先も曲がらない。なんだろう?魚には違いないけど、と巻いて来たらなんとエソだった。

ここまできてエソかあ、とガッカリしつつも魚の反応はある!と気を取り直して再びジグを投入すると、またすぐにアタリがあった。ところが合わせてみると先ほどと同じ感触。上がってきたのはまたエソ。さらに次の一投でもすぐにアタったので合わせると今度は少し大きそう。と思ったもののまたまた上がってきたのはエソ。エソ三連発となる。ジグは合っていると思うんだけど食ってくる魚がこれじゃあ、でももう少しタナを変えて誘えばなんて思っていたところで、船長から次の流しで終わりにします、という無情の声。

もう少しやりたいなあ、と思ったが気がつけば小雨が落ち始め風も出てきていた。

というわけで結果はアヤメちゃん二匹にエソ三匹。

港に向かって走る船の上で、早くも次回の作戦をいろいろ練っていたのでありました。

 

陸に上がって船宿でコーヒーをいただきながらみんなで反省会。楽しいひと時を過ごす。

1時過ぎに帰路につき、途中富浦あたりの道の駅によってクジラのユッケというのを買い、さらにアクアラインでは海ほたるに停まって初めて中に入った。いつもはシーバス船の上から眺める海ほたるに自分がいるのがなんだか可笑しかった。

4時頃には帰宅してクジラをつまみに一杯やったらこれが美味い。釣れなかったけれど美味しいクジラが食べられたし観光もいろいろして満喫したので楽しい釣行となったのでありました。

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仕立ての幹事をしてくださったSさん、誘ってくださったH夫妻、そのほか乗船の皆様楽しいひと時をありがとうございました。

再度参戦しますのでその時もよろしくお願いいたしますね。

 

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2020年3月 3日 (火)

与那国島ふたたび その4@太郎丸

二月の与那国島遠征三日目、朝雨音で目が覚めた。外を見ると風もひどく吹いていて嵐のようだ。これでは船は出られまいと諦めがつくほどの風雨だった。のんびりと起きてコーヒーを淹れてエノカフェ与那国島店二日目を開店する。みんな今日の釣りは諦めてのんびりしていた中ナベテツさんだけが「もう今日の釣りはないということなんでしょうか?」と未練を残していた。外を指差して「これじゃあ無理だよ」と誰かが言うと悲しい目をしてコーヒーを飲んでした。

 

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今日の予定は丸一日釣りの予定だったので、これがなくなるとたっぷりある時間をいかに潰すかということが課題となる。だいたいは飲むか食うか寝るか観光くらいぐらいしかやることはないのだが、このハウスはWi-Fiがつながるので暇つぶしには比較的飽きることがなかった。

コーヒーを片付けた僕は早速「与那国」という島の名前の泡盛を飲み始めた。ジギング王が早々に竿からリールを取り外して洗い片付け始めると、再びナベテツさんが「これでもう今日の釣りはないことが決定ですね」と悲しい目で独り言のようにつぶやいた。

僕ものんびりとリールの片付けをする、終わるとやることがないのでまた焼酎を飲んでいた。

なんとなくフェイスブックを見ていたら、以前コモド島に一緒にGTを釣りに行ったノリタさんがピラルクーを釣った画像をアップしていたのでコメントしたら返事が帰ってきて、ガイアナで怪魚釣りを楽しんだ後、ブラジルに移動し今リラックスしているらしい。相変わらずダイナミックだなあ、と感心していたらいきなり電話が鳴った。出てみるとノリタさんの声。

今ブラジルにいるんですけど、釣った魚の画像を送るのでビデオに編集してください、という。ビデオ編集ならお手の物なので快諾しつつ、こちらは与那国島で時化で閉じ込められていると話す。ブラジルの何処かと与那国島で釣り談義になる。まったくもって釣りバカというのは愛想が尽きる。

そうこうしていたら、船長の息子さんが雨の中船においてあった釣具を運んで来てくださった。

午後から雨が上がる予報だったので、午後に片付ければいいか、と思っていたのだが、雨の中運んでくれたのはありがたい。ちょうど手持ち無沙汰になったところだったのでジグを真水で洗い、一本一本拭いて片付けた。普段でもこんなに丁寧に道具をしまうことはないのだが。

 

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片付けが終わったらお昼を少し過ぎていたのでみんなで食事に出かける。車一台に無理やり6人乗り込み島の反対側の方にあるお店まで出かけた。以前行って美味しい店があるらしい。しかし着いてみるとお店は休みでやっていなかった、仕方ないので近くの別のお店を探したらすぐに見つかりそこに入る。

テーブル二つに座敷テーブルも二つの小さなお店で、おばちゃんが一人で切り盛りしていた。

テーブルと座敷に分かれて座り島そば、というソーキそばのセットとカキフライに魚フライを注文して待つ。

すると店の奥から猫ちゃんが出てきてご挨拶にくる。初めはナベテツさんに甘えていた猫ちゃんがおもむろにこちらを見たと思ったら座敷に座ってる僕に近づいてくる。猫嫌いの僕なので猫ちゃんも勘付いてこないだろうと思っていたらどんどん近づいてきて僕の膝の上にちょこんと座ったと思ったら、そのまま背中を丸めて落ち着いてしまった。珍しいこともあるものだ、と猫に好かれた僕もまんざら悪気もせずそっとしておきながら、しばらくして出てきたそばを食べる。

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麺はスパゲティのような丸い麺なのだが味は沖縄のそばの味だった、ソーキ(豚肉)が美味しく量もあった上おにぎりまでついていたので一気に食べたら満腹になる。

 

満腹になったところでそろそろ出ますか、ということになったら、猫ちゃんだけじゃなく、犬もいるというので、名前を聞いたら「ラッキー」という我が家で去年まで飼っていた犬と同じ名前なので顔を見たくなった。おばちゃんい頼んだら戸を開けてくれた途端大きなゴールデンレトリバーが勢いよく飛び出してきた。

尻尾を思い切り振ってみんなに愛想を振りまく姿が可愛い。「ラッキー」と名前を呼んだらこちらに来たので「お座り」と言うとちゃんとした。可愛いなあ、頭も良さそうないい子だ、去年亡くなった我が家のラッキーを思い出ししばし感傷的な気分になる。

ラッキーはナベテツさんに甘えて、お腹を上にして転がってナデナデを要求していた。犬は可愛い。

お店を出ると雨はほぼ上がっていたが風は強かった。

近くに「ドクターコトー」のロケ地があると言うので寄って見たが、車の中から寂れた診療所の建物を見て満足して帰る。途中おみやげやさんにより島とうがらしを三種類購入した。頼まれていたのだ。こんな観光的なことは普段の遠征釣行ではしないので珍しいのだ。

宿に戻ると、もうやることはない。寝るか飲むかだ。Y店長が島の観光に行きましょうとみんなを誘っていたが僕とジギング王は観光に興味がないのでサッサと車を降りて部屋に入った。ドベさんとナベテツさんはちょいと観光の支度をしに部屋に戻ったのだが、その間に車の発進する音が聞こえてY店長とマッシーを乗せた車は島観光へと旅立ってしまった。

置き去りにされた二人は文句を言いつつも、さほどの興味もなかったらしくテレビを見たり酒を飲んだ利思い思いにしていた。テレビでは新型コロナウィルスで都心はパニックになりつつある様子を映し出していた。

昼寝と焼酎で夕方まで過ごし6時に船長と待ち合わせたレストランに行く。歩いて行くと北風が冷たい。ダウンコートが欲しいくらいの寒さだった。

お店に着くと既に船長が一人でジョニ黒のハイボールを飲んでいた。

島の料理を色々頼んで食べる。どれも美味しかったのだが写真も取らずにパクパク食べてしまった。印象に残っているのは島の野菜、山菜の天ぷら、寿司、山芋の千切り、あたりだ。

船長と今回の釣りを振り返る。渋かったことを恐縮する船長に自然相手ですから、と慰める。気を使ってくれるいい船長なのだ。

船長から勧められるままに船長のジョニ黒をいただいて気持ちよく酔った。

テーブルに貼ってあった、沖縄の魚242種、というカラーのポスターが素晴らしく欲しがったら船長が持っているので明日持ってくると言ってくれた。一同いい気分で酒を飲めない二人も含め賑やかに酔っ払い夜は老けた。

 

翌朝、6時起床。コーヒーを淹れて飲む。今回は三日続けてエノカフェを開店できた。

荷物をまとめて積み込み7時に漁港に行く。釣った魚をワタを出して梱包していただき送る準備をした。終わるとすぐに空港へ。朝一番の便で帰るのだった。

9時過ぎの便は強風で飛ぶのかどうか気がかりだったが無事与那国島を飛び立った。

 

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四日間の遠征だったが帰るときには寂しい気持ちになるものだ。今度来るときはもっと釣れますように。と釣りバカらしくお祈りをしつつ飛行機は雲の中に吸い込まれて行った。

 

 

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2020年3月 2日 (月)

与那国島ふたたび その3@太郎丸

日本最西端にある与那国島の夜明けは東京に比べると30分以上遅い。二日目の朝は6時半に開く売店で食事を買い込み出船する予定だったので6時前に起きたら空はまだ真っ暗。雨が落ちていた。船長からの連絡で出船を7時に変更された。雨が上がるのを待つのだった。時間ができたのでコーヒーを淹れて釣り師一同にふるまう。

7時前に皆と横の売店に向かうとまだ空は暗い。この日の食べ物、飲み物などを買い込み船に乗ると間も無く出船した。

1時間ほど走ります。という船長の声に朝飯のおにぎりを食べながら薄暗い空を見上げる。

風は昨日より落ちており波とうねりもまだ残ってはいたが収まる傾向にあった。

 

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スマホのGPSで自分の居場所を見ると与那国島の南に向かっているようだった。

 

最初のポイントに着く。水深160m。船長の合図とともに一斉にジグを落とす。

今日は釣るぞう!と気合を入れながらスルスルと出て行く糸を見ていた。底に着くとすぐに糸ふけを巻き取りしゃくり始める、すると既にトモで釣っていたジギング王にヒットしていた。おお!これはいいぞ!と思っているとその右隣のドベさんにもヒット!さらに右隣マッシーヒット。とも側から順番にヒットしてきている。次は俺だと思いながらしゃくるとヒット!気がつけば全員ヒットしている。

僕の竿は絞り込まれ、まあまあのサイズと思われた。ようし、来たぞう!これでなけりゃあ!と気合いを入れてリールを巻くと魚の引きとは違う、グングン!という感触があった途端、フッと軽くなってしまった。糸が切れたのだ。魚に根に引き込まれて根ズレしたのか?巻き上げてみるとリーダーは付いていたが切れたところから30cmくらいはザラザラになっていたところを見るとねズレらしい。

 

ガッカリしつつも周囲の状況を見るとジギング王はカンパチの頭だけ上げていた。サメに胴体から先を食われてしまったようだ。

ドベさんは隣のジギング王のカンパチにサメが食らいついている隙にうまいことカンパチを上げていた。

その隣で僕の左隣のマッシーと右隣のナベテツさんも切られておりミヨシにいたY店長はカンパチを上げていた。

僕以外の切られた人たちはねズレなのかサメなのか定かではないがみなさん強烈な引きだったという。

 

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切られた仕掛けを付け直したり写真を撮るなどしている間に船は流し変えてもう一度近くのポイントにつけた。

水深は同じく160m。船長の合図ですぐにジグを落とす。

すると、またまたジギング王か真っ先にヒットする。それを見ながら一度しゃくったジグを落として再びしゃくり始めた瞬間、ドスン!という重いアタリが来た。すぐさまリールのハンドルを回し糸を巻くが竿先から引き込まれる。ここで負けるとまたまた根ズレで切られるので根のないところまで強引に巻いた。ところが魚の方も負けじと引き込未ドラグを鳴らし糸を引き出す。先ほどのヤツよりデカイ。糸を出されるのを必死にこらえた。その次の瞬間!バスッ!というような嫌な感触が手に伝わり軽くなってしまった。また根ズレにやられてしまったか?とガッカリしながら糸を巻き上げたら、なんと釣り針とルアーを結ぶアシストラインが切られてしまっていた。この糸はデビルラインという金属を編み込んだ強力な強さを持つ糸をつかていたので、ここを切られたというのは余程の強く鋭い歯を持った魚がかかったと思われた。

やっと周囲に気が回るようになったので見てみると、ジギング王も僕同様に切られたようだった。やっぱりサメかなあ!恐らく僕のルアーにもサメが食いついてその鋭く強い歯でアシストラインを切られてたようだ。

この二連続のサメ攻撃で船長は大移動を決めた。2時間ほどここから走る。空は荒れて日傘し温かいのを超えて暑くなって来た。

 

長い移動後に着いたポイントは同じく水深160m。

ここでも真っ先にジギング王がヒットさせた。さすが王様である。竿は大きく引き込まれなかなかのサイズのカンパチのようであったが途中で「あああ!」というジギング王の嘆きとも叫びとも言えない声が聞こえた。サメにやられたようだ。急に軽くなってしまった竿を巻き上げていくジギング王の針に付いていたのは大きな頭のカンパチだった。胴体までついていたら軽く10キロは超えていたであろうサイズだった。嘆くわけである。

ここもサメか、というのでまたまた移動し、今度はサメの居ない水深250mのポイントに移動した。4年前僕が重いジグを持っていなくて、ジギング王に三連発で先を越されて悔しい思いをした場所である。

 

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待ってましたとばかりにこの日のために用意してきたタックルで520gのスキルLを落とす。先にそこまでついたもの勝ちだ!とばかりに左隣のマッシーは700gの鉄ジグを落としていた。

どっちが先にそこに着くのか、と出ていく糸の色を見ながら負けてる、勝ってる、などと思っているとやがてリールの回転が止まりジグの着底を知らせてくれる。さあ、ここからが勝負だ!と糸ふけを一気に巻いてしゃくり始める。ここでどーん!とアタリが来て竿がギュンギュン絞り込まれて、となるはずだったが、何度落とし直してしゃくってもアタらない。

他の人も当たらない様子、どうやら魚の反応が渋いらしい。何度か流し変えたが全くダメだった。やがて南風が強まって来たためこのポイントを離れて島の方向に戻ることにした。またまた2時間近くの移動となる。

お天気は夏のようだった。僕は短パン半袖Tシャツになりビールを飲んで甲板に寝転んだ。

青い空が美しく風が心地よい。今が二月であることが信じられなかった。

 

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少しうとうとしているとやがて船はポイントに着く。

水深250m、いいよおお、という船長の掛け声でジグを落とす。

そお言えばまだ今回の遠征で1匹も釣っていないじゃないか。ボウズは嫌だなあ、なんて思いながら糸の色を見て水深を確かめていたら200mのところでジグが落ちるのが止まった。反射的に糸を巻き上げ合わせると手元に魚の反応が伝わる。ぐんぐんぐん、と竿先が叩かれるように曲がる。来たかカンパチ!と喜んで巻き上げる。ほぼ同時に引率店長にもフォールでアタったが針にかからなかったらしい。

ヘッヘッヘ、魚だぜ。でもグズグズしてるとサメちゃんが来てまたやられちゃうからそう呑気に釣りしていられない。グイグイと巻くと魚もグイグイと引いてくれる。カンパチなら5キロくらいはあるかなあ、と思いながら上げて来たら見えた魚は赤かった。ああ、例のアレであった。甲板に上がったのはオオクチハマダイ。ちょっとガッカリしたけれどボウズは逃れられたのでまあいいか。

 

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ジギング王はここでも何かヒットさせていたが記憶にないところからカンパチではなかったようだ。

このポイントも二流ししたところで風がさらに強まり港に戻ることになった。時間はまだ4時頃だったが魚の反応や潮の具合からみてダメと船長は判断したのであろう。早く上がって夜にもう一度出てくれるというので一同納得した。

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港に着くと6時近くなっていた。釣具は船に乗せたまま港近くの焼肉屋に入り夕食を食べる。

一同夜の釣りに期待していた。この島周辺の夜釣りでは大きなイソマグロがガンガン釣れるらしいのだ。そのための太い糸を巻いたリールも用意してきた。昼間の釣りは今ひとつだったものの夜への期待があったのか釣り師一同は元気だった。焼肉をたらふく食べ終え再び船に向かう。

 

7時半頃薄暗くなる空を見ながら再び港を出る。20分ほど走り水深200mのところで釣りを始めた。ところがジグを落としたところあっという間に潮に流されて意図はスルスル横に流れて船から離れていく。一投したところでこの潮の速さでは釣りにならないと船長も判断したようだ。移動するという。

しばらく走って灯台の見える断崖近くの沖に着く。水深50m。ジグを落とすとここも潮が早いが浅い分なんとか底は取れた。

初めてすぐにジギング王にカマスがヒット。イソマグロでないのでジギング王はがっかりしたようだ。このあと釣りをするのをやめてしまった。隣のドベさんは船酔いしたのか焼肉を食べ過ぎたのか気分が優れないようでやはり釣りをやめてしまった。

残されたマッシー、僕、ナベテツ、店長の四人はしゃくり続ける。

店長には辺りはちょいちょいあるらしいが魚がかからない。ジグは魚の歯で傷だらけになっていた。

しばらくしてナベテツさんがヒット。まあまあのサイズらしく竿が曲がっている。なんだろう?と思いながら釣りをやめてファイトを見ていた。

上がってきたのはギンガメアジだった。それもギンガメにしてはいいサイズ。写真を撮って再び釣りを始めるも僕にはアタリがない。

 

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船は何度か流し変えて、僕はジグも色々変えて見たけれどダメだった。10時近くまでやったところで今一つの釣果のままこの日の釣りは終了した。

翌日は時化の予報だったためおそらく今回の与那国の釣りは終わりだろう。残念だが自然にだけは勝てない。

今回の1日半の釣りを思い出しながら宿に向かった。

 

 

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2020年2月24日 (月)

与那国島ふたたび その2@太郎丸

カンパチ狙いの与那国島遠征1日目は、朝イチ便で那覇から到着後からの半日の釣りである。

昼前に船は港を出た。波は高くうねりもある。小雨が打ちつけるという天候はけして嬉しいものではないが一方で大物の出る予感もさせられる。

釣りをする水深は200mなものだから海上の天気が雨だろうが多少の波があろうが魚にはあまり関係ないだろう。釣り師の気持ちの問題だけなのであるが。

 

港を出た船は20分ほど走って最初のポイントに止まった。水深およそ200m、早速500gもある重いジグを海中に落とす。糸はリールからスルスルと出てゆく。10mごとに色分けされた糸を見ていると、瞬く間に50m、100m、150m、と出てゆく。200mを少し出たところで糸が出るのが止まりリールの回転も止まった。

ここで釣り師の方はすでにお分かりだろうが、この時僕の使っていたリールはベイトリールだった。

僕の場合はスピニングリールの場合は左ハンドル。ベイトリールの場合は右ハンドルと使い分けている。昨年から右肩が痛んで右手で竿をしゃくるスピニングは辛いので今回はベイトをメインにし、ベイトタックルにトラブルがあった時はスピニングに変えるという作戦だ。

糸が止まると素早く巻き上げて糸ふけを取る。そして左手で竿をしゃくっては右手でリールを巻く。10mほどしゃくっては一瞬止めてジグを落としフォールで誘う。40m程しゃくったら再びジグをそこまで落とし、またしゃくる。しゃくりながらいつ魚がガツンときてもいいように頭の中でイメージする。次のしゃくりの瞬間ガツンとくるぞ!とイメージしながらしゃくるだけでテンションは上がり肩の痛みも忘れる。

 

ところがガツンときたのは左隣でしゃくっていたマッシーだった。トゥルースジャパンの硬めの竿がいい感じに曲がっている、そこそこサイズが上がるに違いない。自分の仕掛けを上げてファイトを見守る。グイグイと竿先を引き込むファイトではあるがカンパチほど引かないように見えた。なんだろう?と見ていたら見えてきた魚は赤かった。

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船長の息子さんがきてタモに入れると真っ赤な1mくらいの魚が上がってきた。オオクチハマダイという魚だそうだ。私も似たのを以前男女群島で釣ったことがある。その魚は食べた人によると脂が乗って美味しかったという。比較的深い海に住む魚だ。

本命ではなかったがとりあえず1匹上がったので他の釣り師のテンションも上がるというものだ。どんよりとした空からは雨が落ちてきていたのでテンションが下がり気味だったのだ。

この一本でポイントを移動。移動と聞くとキャビンに入り込んで寝る習性の引率店長はそそくさと寝てしまった。

 

次のポイントまでは10分ほどの移動。ここも200mくらいの水深。引率店長は夢の中だった。

与那国島からはいくらも離れていないのだが、この島は東シナ海に浮かぶ、というより急深かの海からそびえ立つ巨大魚礁のような島なのだ。島から少し離れるとすぐに水深500mくらいになってしまう。したがってマッシーの釣ったオオクチハマダイのような魚も釣れるのである。

このポイントではともで釣っていたジギング王がこのオオクチハマダイを釣る。ジギング王的には外道のオオクチハマダイでは納得いかない様子だった。

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さらにポイントを小移動したところでジギング王に再びヒット。さすがジギングとなると魚をかけまくる。この人がジギングをして釣れない時は魚がいないのではないかと考えてもいいほどのうまさだ。今度の魚はデカかった!竿のがグイグイと絞り込まれる。写真担当の引率の方が寝ているので、僕は釣りをやめて写真班になった。

 

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200mから大物を人力で引き上げるのは大変だ。時間はかかるし体力も必要だ。最年長ながらそつなくファイトするジギング王をソンケイのまなこで見守る。この感じだと20キロ以下の魚ということはなさそうだ。

タモを持ち待ち構えていた船長が上がってきた魚を見て「白い!イソンボだ!」と叫んだ。

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タモの入ったのはお腹がパンパンに膨れ上がったイソマグロだった。体長はそれほどないが魚体が太い。

船内に計りがないので実際の重さはわからないのだが僕の目で見ても25キロはあるように見えた。ジギング王は30キロを主張した。一方隣で釣っていたドベさんは、お腹が膨れているのは空気だよ〜。そんなに重くないよお、それぞれの推測する重さに心のうちが現れるからおかしい。

 

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この1匹でまたまたポイントを移動する。

次のポイントに入ったところで引率店長が起きてきて「さあ、釣りますかあ」などのんきなことを言っているので、寝ている間にジギング王が2匹釣りましたよ、と教えると、「ホントですか?ずうっと移動していてなかなかポイントにつかないなあと思っていた」とおっしゃ流。1時間くらいは寝ていたのではなかろうか。

このあたりから雨がひどく降り始めてきた。やがて土砂降りになっていくのだが誰も釣りはやめなかった。大物が釣れる予感がしたのだ。

 

このポイントでは僕の右隣のナベテツさんにヒット!これも先ほどのジギング王並みにいい引きをしている。なぜ僕の両隣ばかり釣れる?

引率店長が僕の防水カメラを取り出して写真をとった。長いファイトの末上がってきたのはジギング王のものより少し小ぶりのイソマグロだった。小ぶりと言っても20キロは有りそうだ。ナベテツさんにとってはイソマグロ自己記録更新なので嬉しそうだ。

 

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このあと雨はさらに激しくなり風も強くなってきてふうそく15mを超えてきたので4時に釣りをやめて港に戻る。

雨具からは雨が染み込みパンツまでビチョビチョになっていた。

港近くのハウスに戻り着替え、ゆっくりとシャワーを浴びて夕食までの時間を過ごした。

天気予報では明日は雨も上がり風も収まる予報だった。一同明日こそは本命カンパチを釣るぞ!と気合を入れながら夕食のレストランまで歩いて行った。

 

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2020年2月20日 (木)

与那国島ふたたび その1@太郎丸

暖冬で暖かい日が続くこの冬だが、さらに暖かい南の島、与那国島に遠征釣行に行くことになった。なんて書くと急に決まったみたいだけれど、去年の1月に募集があった時に決めていたので、やっと行くことになった、というのが正直な気分。

実は与那国島には2016年の4月に行っている。その時はカンパチの入れ食いとサメの猛攻とのタタカイであった。と本ブログに書かれているのを読み返してみた。

同時にその時に悔しい思いをしている。水深250mのカンパチを釣った時に思いジグとそれを使える竿を持っていなかったので、先に思いジグを落としたジギング王に三連荘でカンパチを釣られてしまったのだ。しかも最大は25キロオーバーという大物を!

釣行から帰ってきた僕が次こそはこの悔しい思いはしまいと思っていたところに、ルアーショップEbb&Flowの店長から、この竿を持っていれば大丈夫ですよ〜、と甘く囁かれてリップルフィッシャーの5610という太くて硬い竿を即買いしてしまった。その日から早く与那国に行きたい!と思っていたのだが諸事情あってやっと今年行けることになったのだった。

そういう意味では僕にとっては待ちに待った与那国遠征なのだが、世の中、新型コロナウィルスの拡散で「今は旅なんかしている時じゃないよう」的な空気に水を差されつつも、日本最西端の島までコロナウィルスは到達していまい。途中、羽田空港という危険地帯は通過するけれどそれほどナーバスになることもあるまい、それよりもデカいカンパチが俺を待ってるぜ!とばかりに出かけて行くことになったのでありました。

そして2020年2月13日の夕刻、羽田空港に集合した怖いもの知らずの釣りバカ6名は、いつもの大量の荷物を預ける搭乗手続きにかかる時間にイラつきながらも保安検査場で危険物およびライターなどを没収されることもなく無事飛行機に乗り込み那覇に向かって飛び立ったのでありました。

 

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今回は行きは羽田から那覇に飛び一泊し、翌朝の一便で那覇から与那国空港まで飛ぶという行程。

事前に与那国まで送ったのはドカット(釣具箱)だけで釣り竿は手持ちで持っていくことになったので少々荷物が多かった。というのも横浜から与那国に荷物を送る手段は「ゆうパック」くらいしかないのでこれで送るのだがたいそう時間がかかる。早くて1週間くらいは見ておく必要があり、万が一荷物の中にライターや電池、ライフジャケットのガスボンベなどが入っていたら船便に回されてしまいいつ到着するか分かったもんじゃない。実際前回の遠征時にはジギング王のドカットが一月前に日にち指定で送ったにも関わらずなぜか石垣島で止まってしまっていたという事件もあったのである。

夕刻5時過ぎに羽田を飛び立った飛行機は8時に無事那覇空港に着いた。空港ではいつもお世話になっている大型タクシーのおじさんが待っており、みんなと荷物をのせてホテルへ直行。歓楽街のど真ん中のビジネスホテルへ到着後は即食事へ向かった。

引率のエブフロ店長が見つけてくれた店は「てびち屋」という看板がかかっていた。

てびち、ってなあに?と思いながらも沖縄っぽくていいなあと入ってみたら豚足のお店だった。

壁には所狭しとてびち料理のお品書きがかけられている。豚足というと東京あたりで出てくるのは茹でた豚足を酢味噌で食べるというのが一般的だが、翁はのバリエーションはすごかった。

あげてびち、黒糖あげてびち、あげてびちシークァーさ、てびち刺し、肉てびちおでん煮、当店一押し、やみつきてびちなる物まである。あげてびちは唐辛子のツケ具合で黄あげてびちと赤あげてびちというのもあった。

豚足大好きの僕は小躍りをして喜んだのだが、メンバーの中には豚足は苦手、という人もいたかも知れない。

 

あ、そうそう、今回のメンバーを書き忘れていた。

今回は総勢6名、毎度おなじみジギング王、引率のエブフロY店長、年一くらいで一緒になるドベさんとは昨年6月の男女群島以来。そして数年ぶりに一緒に行くナベテツさんに遠征は初めて一緒になった巨漢マッシー、そして僕なのでありました。

とりあえず那覇到着の乾杯をしてからは「てびち責め」にあう。責められても責められても「ああ、いいわあ」と快感の連続となるてびち責めだった。どの肉もプリプリのコラーゲンたっぷり肉。味付けもそれぞれ趣向を凝らしているので飽きない。

てびち刺しは生ではなくて火を通したものであっさりして美味しかった。さらにてびち以外にも、沖縄定番のゴーヤチャンプルにそうめんチャンプル、霜降り石垣牛炙りにぎり、や石垣牛のステーキなどの贅沢品も注文し、飲み物もビールから泡盛へと初日から快調に飛ばして行ったのでありました。

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てびちで胃袋が満たされた後は翌日の朝食と昼食を買いにコンビニに立ち寄り色々買い込む。なんたって与那国島まで行ってしまうとお弁当の種類は限られるしサンドイッチなんてものはないのだ。

買い物を終えると僕はホテルに直帰して即寝た。一部てびちだけでは物足らない方々はステーキ屋さんに足を伸ばしたらしい。

 

翌朝は6時過ぎロビー集合。

7時15分那覇発、与那国島行きの便に乗り込む。ボンバルディアのプロペラ機だ。

天候は曇り、およそ1時間のフライト中は風が強く飛行機は揺れ続ける。着陸できない場合は石垣島に行くとのアナウンスが流れて不安を募らせたが、左右上下にふらつきながらも飛行機はなんとか与那国空港に着陸した。パイロット氏に拍手!CAのお姉さんも可愛かったぞ!

 

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空港で待ち受けていたのは今回お世話になる太郎丸の船長とその息子さん。

車に第二釣具その他の荷物と我ら6人を乗せて素早く港近くのロッジ風の宿に向かう。

荷物を下ろしたらすぐに釣りの支度をしてすぐ近くの港までさおだけ手にして歩いて向かう。

風は強いし小雨も降っていたがなんとか船は出られるそうだ。

 

最初は水深200mの所をやります。と引率店長から告げられ一同気合が入る。船は間も無く出航し静かな港の海から荒波の外海へと出て行ったのでありました。

 

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2020年2月 9日 (日)

EnoCafe壱岐・対馬店@サンライズ新海

毎度おなじみの?エノカフェでありますが、今年最初のエノカフェは昨年末と同じく佐賀県呼子のサンライズ新海号での開店でした。

今回の行き先は壱岐・対馬方面なので船は同じでも開店する場所は違うわけであります。

 

今回船に持ち込んだのはコスタリカとコロンビアの中米の豆二選であります。

コスタリカはコクを楽しみコロンビアはそこに酸味が加わるといった味のラインナップ。

今回も釣行前日に家の台所でカセットコンロを取り出して、シャカシャカと生豆の入った網をシェイクして入魂の焙煎をしてまいりました。

 

釣行初日は七里が曾根あたりの会場での開店でした。

この日、朝一にいいサイズの魚をバラした僕はその後全くアタリなしで釣り的に大変渋い状況にあったので、気分転換も兼ねて淹れました。

幸い海も凪で船の中の小さなキッチンをお借りして微妙な船の揺れとタタカイながらこぼすこともなくうまく淹れましたよ。この時淹れたのはコスタリカ。

豆をゴリゴリ引く時には長細い筒状のコーヒーミルがちょうどすっぽり入って固定できるカーペンターのギンバルの出番であります。最近の釣行では僕のギンバルはすっかりコーヒーを引くための道具になってしまい、魚とのファイトで使ったのはいつのことやら、遠い記憶の彼方に薄れてしまってるほどなのであります。ギンバルは僕にとってはコーヒーを入れるための道具になってしまっているわけですね。

カーペンターの皆さんごめんなさい。

この日は2匹釣り上げて満足して寝てしまったヤッシーさんを除き他の釣り師の方は全体的に渋い状態だったので、コーヒーブレイクがいい気分転換になったようであります。

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2日目は対馬の厳原港にて出船前の開店。
この日はコロンビアを淹れました。揺れを気にせず淹れたので万全であります。
まだ真っ暗な冬の朝6時に船に乗り込み寝ぼけ顔の皆さんでありますが、このコーヒー一杯で眠気も覚めてやる気も出たようであります。

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3日目は壱岐の港にて、この日もまた出港前に揺れのない船の中で余裕のエノカフェ。
4人用のドリップに無理やり6人分くらいの豆を挽いて入れるので少しお湯を入れただけでもドリッパーからコーヒーが溢れ出そうになるのですが、そこはこの三年間の経験で技術が向上し問題なく淹れることが出来ました。

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マイカップを持ち込んでくださる方も徐々に増えつつあり今後もエノカフェは各地に展開していくので、いや開店していくのであります。

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船の上でシマノの別注平政新海カラーというサンライズさんのオリジナルルアーを買ったら船長がサインしてくださった。
そこにはEnocafeさんへと書かれている。
サンライズ新海号ににとってエノカフェは根付いてくれたようでとても嬉しい。部屋に飾っておこう。

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次回はおそらく日本最西端の島、与那国島での開店となる予定であります。さあて、何の豆を用意しようか。
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