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カテゴリー「Fishing」の記事

Fishing

2023年10月26日 (木)

12日間九州縦断の旅その7@種子島釣行

九州縦断の旅の最終章である種子島に着いたものの天候と海の時化で釣りに出られずに終わった初日でしたが、2日目も台風からの風とうねりで午前中は船が出られず、ロッジで待機ということになりました。

 

普段ならGT釣りたい!と気が流行るものの、今回は体を休める時間ができてラッキー!とばかりに朝寝をたっぷりしてこれまでの旅の疲れを少しでも取っておこうと午前中はひたすら布団の中で寝ておりました。

 

昼を過ぎても波が落ちず出船できたのは午後2時頃。

それでもウネリがまだ大きく本面のポイントに入ることができない。

最初は肩慣らしにキャスティングを少しだけしましたがそのあとは根魚釣りをのんびりして夕まずめのチャンスタイムに体力を残す作戦にしました。

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根魚釣りの方もあまり魚の活性が良くないようで、夕ご飯のおかず用にアカハタを二匹釣ったくらいであとはベラやカワハギなどの外道のみに終わり夕まずめのGTキャスティングも魚の気配もなく終わり釣り2日目は終わりました。

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3日目は丸一日釣りができそうなくらいに波は落ちたもののまだウネリが入った上に風向きが変わり風裏になったとはいえそこそこの強い風が吹きまくっていたため、やはり沖の本命ポイントに行くのは難しく、比較的島に近いポイントを中心に丸一日攻めましたがとうとうGTは出ず、外道で「スギ」という10キロ以上ある大きな珍しい魚とダツ、アオチビキが釣れたのみで僕には何もアタリもなく終わり終了したのでありました。

それでも海に出られて思い切りキャスティングができたのは気持ちよかったし、釣り仲間も楽しかった。

そして何よりもここまで体調を崩さずにやってくることができたのに安堵と旅のヨロコビが去来し楽しい釣行になったのでありました。

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翌日は朝イチ便の種子島発の飛行機で鹿児島に飛び、羽田便に乗りついてお昼過ぎには羽田空港着。

空港から帰りの車に乗って高速を走ると、久しぶりに見る大都会の風景が懐かしく、また異様な感じも受けたのでありました。

一番の心配だった体調もうまく管理できて疲れもそれほどなく無事に帰れたことは、今後の長旅での自分の体力の目安にもなり収穫でありました。

 

九州を縦断して感じたのは本州にはないダイナミックな自然が素晴らしいということ。

行く先々に活火山が煙を吹き大地が躍動しているのが目に見え、その中で自然と共に暮らす人々のたくましさみたいなものも感じたのでありました。

兎にも角にも無事に帰れたのでこの度は大成功と言えましょう。

僕の人生の中でも移動しながらの13日間の旅というのは初めてだったのでいい思い出になったのでありました。

 

そしてさらに、来年はバイクで北海道一周をしたいなぁ、などと次の旅に想いを馳せるのでありました。

 

 

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

2023年10月25日 (水)

12日間九州縦断の旅その6@種子島へ

九州縦断旅9日目の朝は鹿児島空港の近くのホテルで迎えた。

例によって早朝目が覚めてしまうのだが、この日は3時には起きてしまい、一人ホテルの一室でエノカフェを開店、と言ってもコーヒーを淹れて飲むだけなんだけどね。お腹が空いたので早朝カップラーメンを食べて時間を潰す。

6時になったらホテルの大浴場が空いたので朝風呂に入る。朝風呂で目を覚ましてスッキリし7時には出発の準備をした後部屋で時間調整をして9時に空港に向かった。

 

この日は横浜からエブ&フローの種子島GTツアー部隊がやってくるのでこれに合流して僕も種子島に行く予定なのであります。

九州縦断の旅も種子島のGT釣りでいよいよ最終章を迎えます。

でっかいGTを釣って締めくくりたいところなのでありますが、正直この時点で体の疲労感の方が大きく、釣りはどうでも良くなってしまっていたのでありました。

 

 

10時過ぎに横浜からの飛行機が到着する前に種子島への搭乗口付近の椅子とテーブルを人数分確保してエブ&フロー部隊が来るのを待った。

 

予定より少し遅れて羽田からの便が到着すると日曜日に福岡空港で別れた顔もいて懐かしかった。

一同を確保していた席に招き出発まで時間つぶし。

今日は時化で釣りが出来ないとY店長から聞いた僕は、ついうっかり「やったー!洗濯ができる」と喜びの声を上げてしまったのだが、釣りをしたくてたまらない他のメンバーの気持ちを踏みにじってしまったのに後で気がつき深く反省する。

 

予定通りの便で12時前には種子島着。小雨がぱらついていた。風も強い。

空港に出迎えてくれたライフフィッシングガイドのカツヤくんの車に荷物を積みこむと、普段なら島の中央にある空港から一気に島の南端近くにある種子島宇宙センターの入り口にあるロッジ・セルフィッシュに向かって釣りの準備をするところなのでありますが、この日は海に出られないので島の北に向かいお昼ご飯を食べる事になった。

 

向かったのは町の小さなレストランという感じのお店で、ここで大盛りのランチをいただいた後にシロクマかき氷というものを食べた。これはコンビニなどで売られているシロクマバーというアイスのオリジナルの形らしく、元々はアイスではなくかき氷にミルクとフルーツが乗っているものなのらしい。

シロクマアイスは大好物なので迷わず注文するもノーマルサイズはどんぶりくらいの容器に山盛りに出て来るから、と脅かされて小をたのんだ。

出て来たシロクマ小は通常僕らがかき氷を食べるサイズの容器に盛られていて十分な量でありました。

食べてみるとかき氷の粒子がとても細かく滑らかな食感にところに持って来て煉乳の滑らかさ、フルーツの甘さ、さらに奥に潜んでいるアンコなどの旨みがお口の中でミックスされて大変美味しい。

感動しながら一気に口に書き込んだらおでこがキンキンして動けなくなる。

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店を出てから宿に向かいと中のスーパーで飲み物やお酒など買い込んでいくと到着したのは3時過ぎだった。

ここから夕食までは自由時間となり僕は溜まりに溜まっていた洗濯物を洗う。何しろここで洗っておかないと明日から着るものが無いので洗濯機をお借りして選択をし、使ったことのない乾燥機を使って選択を済ませる。この間早くも南泉という島の焼酎を飲んで酔っ払った。

酔っ払って明日からの釣りの支度をしていると夕食の時間になる。

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ロッジからちょっと歩いたところの民宿しまさきまで歩いて夕食。

明日からの釣りに期待してみんなで乾杯する。

テレビではサッカーの対カナダ戦が始まろうとしていたのでご飯をサクッと食べて部屋でのんびり見ようと戻ったらすでに日本が一点入れてしまっていた。

4対1で日本が勝利したのを見届けたら、すっかり酔っ払ってしまっていたのですぐに寝る。

 

この時点で明日も午前中は時化ていて海に出られないかもしれないと言われていたのだが、残念な気持ちよりも体を休められて良かったと安堵する気持ちの方が大きかったのでありました。

 

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

2023年9月30日 (土)

久しぶりの東京湾タチウオジギング@三喜丸

この夏は本当に暑かったですねえ。

まあ、花見の頃から異常に暖かかったのである程度予想はしていましたが、実際になってみると本当に辛い夏でした。

あまりに暑くて釣りにも出かけず、毎日エアコンの聞いた部屋でサックス吹いて暇を潰していましたが、ちょっと涼しくなってきたら釣りに行きたくてウズウズしてきた。

なんでもいいから釣りに行きたーい!と釣りものを探していたところ、アマダイとタチウオが面白そうだということが分かったので、早速いつもご一緒させていただいているH夫妻と連絡を取って釣りに行きましょうよ、とおねだりしたら、ちょうど東京湾のアジ釣りに行く予定があるというではありませんか。アジ釣りはイマイチ興味がわかないので、どこの船ですか?と聞いたら金沢八景の三喜丸さんです、とのことだったのですぐに調べたら、三喜丸さんはタチウオのエサ釣りとジギングを同じ船でやっていた。

即、これだ!と決めてH夫妻の車で一緒に船まで行ってアジ釣りとタチウオ釣りに別れる、という変則的な釣行になったのであります。

 

当日はアジ船の場所取りの関係もあって早朝早めに三喜丸さんに到着。

門の開くのと同時に釣り座を取ります。

幸いタチウオ船は空いていて、僕の他にルアーの方が2名、エサの方が4名程で、船長からルアーは前でお願いしますと言われて釣り座はすぐに決まりました。

出船までの時間船長から、今日は15mの浅場をやるから40gのジグを用意してね、と言われてえ〜!となる。

そんな軽いのは持ってこなかった、背向かいの二人組ルアーマンも同じことを言っていたら、船長がゴソゴソと小さなルアーを探してきてくれて、これ使いなよ、って気前よく貸してくれたのでありました。

40gのジグは日頃遠征で300g〜500gのジグをよく使う僕にとってはあまりに小さい。持ってきた針もジグよりでかいのでは、と思うくらい小さい。

それでも、これじゃなくちゃ釣れないと言われたら使うしかないのでタックルにセットして出船を待つ。

 

7時出船。

船は横須賀方面に走り20分ほどでポイントに着いた。

船長からのアナウンスで、水深15m、反応はすごいよ!固まってるから釣れるよう。どんどん釣って。

と言われてジグを落としたと思ったら、はい、アタッたよー!と船長のアナウンス。

振り返ると背向かいのジギングの方がヒットしているではないか。

こっちも釣らなくちゃと早くも焦ってジグをしゃくるも中々アタらない。

船中ではあちこちでエサもジグもヒットしている。入れ食いだ。

僕はジグを違う色に変えたところでようやく一本目がヒットした。

一匹釣れて一安心。久しぶりのタチウオジギングで釣れたのは嬉しかった。

 

そのあとはポツポツ釣れて、フォールでのアタリの取り方も慣れてきて5本まで行ったので持ってきた自分のジグに代えて釣りを始める。

取り出したのは、なんとワイルドギャンブラーのダイナ160g。

こんなでっかいジグで釣れるのか?と思いつつも試してみたかった。

落としてみると、意外にもすぐにフォールでアタッてくるので、これは何とかなる、としゃくったり落としたりしているとまんまと狙い通りにヒットした。

狙って釣ったこの一本は嬉しい。

その後もすぐに二本目がヒットして取り込んだら、船長が写真を撮らせて、とやってきて写真をとってもらう。

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160gで釣れたのでジグのサイズは関係なく色とアクションで釣れるぞ、と確信を持てたので持ってきたジグを片っ端から交換して試し始める。

色で良かったのは紫系、イワシカラー、ブルーピンクあたりかな。

一番よく釣れたのはプロセレのゴビアスダイル80gというジグのマジョーラカラー。

このジグの特徴はフォールする時に横にスライドしながら落ちるので、タチウオにアピールするし食いやすいのではないかと思って選んだらこれが大当たりだったのでありました。

 

立て続けに5本くらい釣り上げてしまった。

そのあとは、大型船が近くを通ったりしてあたりが遠のいたものの、少し時間をおくとまたポツポツと釣れて11時頃までで17本釣れたのでもう満足。

 

実はこの日、釣りを始めて一時間くらいの時に、左腕がチクリと痛んだので見てみたら、あろうことかキイロスズメバチが二の腕を刺しているじゃあありませんか!

ビックリしながらもすぐにスズメバチをつまんで投げ捨てて、刺されたところの周りをつまんで毒液を絞り出して様子を見たら、痛みは大したことはなく腫れも広がらない。

子供の頃、悪ガキの集団でスズメバチの巣にいたずらをして刺された仲間の顔が大きく腫れ上がっていた記憶が鮮明にあったので、あんな腑になったら即帰港して貰って医者だな。と思いながら様子を見ていたが幸運にも腫れも痛みも大したことがなく一安心したところで、船長に刺されたことを報告し、万が一体調が悪くなった時にはよろしくお願いしますと話しておいた。

釣りの方は昼近くなったら魚の群れも散り始めアタリが遠のいたので深場に大移動する。

観音崎沖の大船団の中に入って何度か流したが、たまに釣れるくらいでサイズも浅場と変わらないので再び浅場に移動した。

 

朝一とは違った浅場だったのでありますが、ポツリと釣れる程度。

この時点で僕は釣ることよりも使いたいジグを試すことに専念して、ダメ元で色々とやって見た。

僕が持ってきたのは80〜180gまでのジグ20種類くらい。

全部は試せなかったけれど、普段シーバスや根魚釣り、ブリ釣りなどで使うジグを色々試すのは楽しかった。

僕のオハコルアーとも言っていいゴビアス・ブルスリムというジグを最後にこれで一本釣るまでやろうと決めて残り20分くらいやっていたらまんまとヒットした。

やったー!やれば釣れるじゃん!と糸を巻き巻きしてくると、ん?なんか妙に横に引くじゃあないか、とこりゃタチウオちゃう、とさらに巻き巻きしたら見えてきたのはまん丸に膨れ上がったトラフグでした。

船長からも、なんだったの?と聞かれてトラフグ〜、と言ったところでそろそろ終わりの時間となり2時に沖上がり。

最終的には18本。この日のトップはエサ釣りの方が30本。上手いなあ、と感心する。

 

港に戻り、船長に借りたジグを返してH夫妻と合流する。

H夫妻の乗ったアジ船は今日は昼過ぎまで全く魚が喰わず、アジ釣りとしては散々の釣果だったらしく、旦那さんがタチウオにしておけば良かった、とぽそっと言っていた。

帰りの車の中から家の近所でハチ刺されを見てくれる医者を探して無事帰宅後はすぐに近所の皮膚科に行って見てもらい。腫れどめの飲み薬とかゆみ、痛み止めの塗り薬を出して貰ってようやく一安心。

 

まさかの海釣り中にスズメバチに刺されるというハプニングはあったものの釣り的には十分楽しめたタチウオ釣りとなったのでありました。

 

 

写真は三喜丸釣果情報より使わせていただきました
ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

 

2023年6月13日 (火)

エキサイティング相模湾!@第一美喜丸 腰越港

本ブログでは遠征の釣り話ばかり書いているので僕が近場の釣りはしないように感じてらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、決してそんなことは無いんです。

釣れたらどこでも行きます的なのが僕のスタンスなのですが、近場には青物ジギングをやってくれる船が好き無いので行かないというのが現実なんですよ。

外房まで行けばいくつか有名な船もあるようなのですが僕的には日帰りで外房はしんどいので行く気が起きないだけなんです。

 

そんな中、なんと自宅から見ると最寄の港といってもいい江ノ島の第一美喜丸の船長がフェイスブックでジギング乗り合いを企画してくださったので即参加を決めて釣り仲間のロックンKさんを誘っての釣行となりました。

 

ターゲットは行くまではよく分かっていなかったのが正直なところで、とにかくベイトはアジ、水深は50〜150mくらいをやるということと、ターゲットはカンパチ、マダイあたりなのかなあと勝手にイメージしてルアーを選択して釣りに出かけました。

持っていったルアーはツキジグ、アンチョビットシャープ、ダイナあたりの150g〜200gくらいをメインにしていざという時のスキルL520gも一本持って行きました。

江ノ島で520g?という方も多いと思いますが、僕の場合、何をやっても釣れない時の最後の手段は520gのジグを落とすことで、これまでにこれが好結果を何度も出しているんです。ウソだと思ったら一本隠し持って行って本当に何をやっても当たらない時に落としてみてください。ドラマが起こります(笑)

 

ということで早朝5時過ぎに腰越港に集合。

僕らの他には2名さんがいらして合計4名での釣りです。

船の四隅に釣り座をとって余裕の釣りができるので気分がいい。

本当はヨッシーさんも来るはずだったんですが、直前に来られなくなってしまって残念ながらの欠席となり、ヨッシーさんの分まで僕らが釣っておくから、と慰めて差し上げてあげたのでありました。

 

僕とロックンさんは左舷のトモとミヨシに釣り座を取り6時出船。

 

沖に向かって船は走る、美喜丸さんに乗るのは1月にアマダイで乗って以来。

あの時はアマダイ爆釣だったので今日も釣れる予感がしていた。

 

まずは沖の定置網周りのようなところで釣り開始。

早々に釣ったのはロックンKさん。プチブルでイトヨリを釣り上げた。

美味しい魚を釣ってニッコリしてる。

 

水深は50m前後、浅いので得意のブルスリムを落としたらすぐにアタリがあったのだけれど乗らない。

すぐにもう一度落としたらまた同じアタリ。ココココと竿先を叩くような軽いアタリだったのでマダイかなあ、なんて思いながらもこれもまた乗らなかったのでジグを変更してツキジグ155gのグローストライプにして落としますがアタリはなく。

 

というところで船の無線でやり取りしていた船長が江ノ島沖でワラサが跳ねてるという情報を聞いて大移動することに。

しばらく走って入ったポイントでは時々でかい魚が跳ねるのが見えた。

するとすぐに右舷で釣っていた方にワラサがヒットしいいサイズのワラサが上がってきた。

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次にヒットしたのはKさん、ヒットする直前にブリ級ののサイズの魚が目我ら二人の目の前では寝たのを見てやる気になったところにすぐに来たのでありますね。竿は満月に曲がりサイズはデカそう、とみていたらブリクラスの魚が上がってきた。

相模湾でもこんなのが釣れるんだあ!と僕はビックリ。

計ったら6.5キロくらいあった。相模湾、中々いいぞう!とコーフンして来たのでありました。

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その後僕にもアタリがあったのだけれどなんとバラしてしまってガッカリ。

しばらくして、先ほど釣った右舷の方にまたまたヒットし同サイズのワラサを上げた。

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よく釣るなあ、と使っているジグを覗き込んだらメーカーは分からなかったけれど赤金のグローストライプのジグを使っていたので自分の手持ちのジグから似たようなのを探してみるとダイナ200gのゴールドグローストライプがあったのでこれに変えてしゃくり倒す。

ベイトの反応もよく出ていたにも関わらずなかなか僕にはヒットして来ないのでちょっと迷いが出て、ジグをあれこれ試してローテーションしていくのでありますが中々アタリが出ず苦心していたところにまたまた右舷の方にヒット!今度はいいサイズのアオハタが上がってきた。

最近相模湾から東京湾湾口あたりにかけてこのアオハタが増えている気がしたので船長に聞いたらやはり増えているという。以前はこんなに釣れなかったというではないか。やはり水温やら何やら海の中にも環境の変化が起こっているようだ。釣れるからといって喜んでばかりはいられないのであります。

 

そんなこんなしながら色々やってもダメなので、僕は腹をくくってダイナに戻してちょっと我慢してしゃくり続けたら10時頃になってようやくヒットしワラサを釣り上げることができたのであります。

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この一匹で気持ちが楽になり今度は色々試してみることにして、似たような色のツキジグに替えてしゃくり始めると、ベイトの反応がそこから3メートルくらいからありますよう、という船長の言葉通りに底から3しゃくりでヒット。

あれ?でも軽い。巻き巻きしたら上がってきたのは美しい胸ビレのホウボウでした。

ワラサじゃなかったけれど狙った通りに釣れたので気持ちがいい。

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このあと船の周りでワラサのボイルが有り相模湾とは思えないエキサイティングな光景を目の当たりにし、輪島あたりではないかと勘違いするほどの大コーフン。これだけエキサイティングならわざわざ輪島まで行ってブリ釣りすることないじゃん、なんてKさんと話してた。

何しろ船のほんの20メートルほどのところで次々とワラサがベイトを追って跳ねるではないか。

右舷側の方がプラグをキャストしたのでありますが、ヒットはなく魚は沈んでしまったけれど、それでもその光景が目に焼き付いてしまった僕もオオトモから右舷後方に向かってキャストをしてみたのでありますが、魚はすっかり沈んでしまったようでバイトもなく終わってしまったのでありました。

 

ここからはアタリが遠のきしばらく辛抱の時間が続いたのでありましたが、右舷の僕と背中合わせで釣りをしていた方にヒット。

なかなかデカイ感じで竿がかなり絞り込まれているではありませんか。期待して船長と二人でファイトを見ていたらあと少しというところでバレてしまって残念!

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さらにここからアタリが無くなり午後になるまで全くアタラないのでひょっとしてパターンが変わったかな?とゴールド系のジグからブルピンのダイナに変えてみたところ、なんとすぐにヒット。

巻き巻きしていると急に軽くなり、ありゃ、これはワラサじゃないな、こっちに向かって泳いでくるしなんかヒラヒラした感じがするのでヒラメかな?と予告しながら巻いて来たら30センチくらいのヒラメ(ソゲ)だった。

 

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ヒラメが釣れたのには船長も驚いた様子だったので気分が良い。ちっこいのでリリースして再びしゃくり始めたらまたすぐに同じようなアタリがあり今度は少し大きいヒラメが上がって来た。

 

またヒラメだよ!ヒラメしか釣れない!と冗談を言ってたら、船の無線でヒラメ釣りの船とやり取りしていた船長が、相手の船長にヒラメしか釣れないよう!と冗談交じりで話したら、ヒラメ船の船長がえええ〜!と驚いているのが可笑しかった。

 

そんな中でさらにヒラメらしきがヒットしたけれど今度はバレてしまい、この後は当たらなくなって午後1時半過ぎくらいに起き上がりとなりました。

アタリは結構あって僕は13アタったのだけれど釣れたのはたったの4匹で効率が悪すぎ、というか腕が悪過ぎ。せめて半分くらいはあげたかったなあ。

 

港について船から陸に上がってしばし反省会。

船長に、こんなにエキサイティングならもっとジギング船出してよ、とリクエストした。

何しろ近場で釣りしない理由の一つにはルアーでやってくれる船がほとんど無いからでありまして、今回の美善丸さんも普段は漁をしていてその合間にその時に釣れている釣りもので遊漁をやってくれるという形態なので常にジギングができるわけでは無いんですね。

今回はタイミングのいい船長の計らいで思いの外エキサイティングな相模湾を体験できてとても満足な釣行となったのでありました。

 

写真協力:第一美喜丸
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2023年6月 6日 (火)

またまたクエ釣れる!@サンライズ男女群島遠征⑤

サンライズ男女群島遠征三日目

この日もよく眠れた。

いつもなら船長より先に目覚めてノコノコとデッキに出て夜明けの海を眺めたりするのだけれど、この日はエンジンのかかる音で目が覚める。

夜中もこれまでのサンライズでは耳元で波のチャプチャプという音が聞こえたがそういうこともなくとても静かで揺れも感じない、そして何よりもベッドの寝心地が素晴らしく良いのでありました。

多分家の布団で眠るより寝心地がいいのではないか、と思えるほどだった。

 

船が動くのと同時に釣りの支度を始めて朝まずめの釣りをした。

朝まずめはキャスティングをしてまだ表層をウロウロしているクエを狙って見たのだが、そう簡単には釣れるものではなくすぐに諦めてジギング竿に持ち替えた。

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朝一の一尾は船尾で泳がせ釣りをやっていた根魚王に来た。

またまたいい感じで竿が曲がり、その引き方からクエに間違いない。

上がってきたのは今回の根魚王的には小ぶりの8キロ代のクエ。

 

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なんと三日間の釣行で24キロを頭にクエ三本の好釣果に根魚王もご満足の様子でありました。

さらに船トータルでクエ10匹という釣果。

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こんなに釣っちゃっていなくなっちゃうんじゃないの?とちょっと心配になるくらいなのであります。

 

一方の青物カンパチ狙いはなかなかアタリがなく、この三日間キャスティングのみで一度もジグをシャクらなかったジギング王もこの日は次々とかかるシイラに悩まされていた。

 

朝一はイマイチだったので朝食となる。

昨夜の船長の通告通りの和定食が出てきた。

船の上での和定食というのもオツなものでいい雰囲気になる。

ところがここで予想していた問題が起こった。

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ジギング王に向かって僕が「悲しいお知らせがあります、昨夜コーヒーペーパーを使い切ってしまったので今朝はコーヒーがないんです」

と囁いたら「俺、ベッドで聞いてたから知ってるんだよ!夜なんかコーヒー飲むな!って心の中で叫んでたんだよ」って笑い返される。

うーむ、やっぱり朝はコーヒー欲しいよねえ、と僕もちょっと頭をひねって何かペーパーの代用品はないかとキッチンを見たらキッチンペーパーがあるではないか。

四角いキッチンペーパーを三角に二度折るとロート状になる、これがドリッパーにうまく収まったので水をたらしてみたら雫がドリッパーから落ちるのが速いので二枚重ねにしてみたらなんとか行けそうと確信できた。

これをコーヒーペーパーがわりにしてコーヒーを淹れてみたら、普段と遜色のない美味しいコーヒーがはいったので一安心。

ジギング王にも本当の笑顔が戻ったし何よりもやっぱり朝に飲むコーヒー、とりわけ海の上で飲むコーヒーは格別なのでありました。

「もう次回からペーパー持ってこなくても大丈夫だね」なんていう冗談を言いながらコーヒーを味わった。

さて、エノカフェ終了後は再び本気の釣りモードに入っていったのだが、この日のこのポイントは珍しくアタリが少なく、僕には一回アタリらしきものがあっただけだった。

ジグをあれこれ取り替えてしゃくり方もあれこれ色々手持ちの手段を尽くしてみたけれどカンパチは釣れなかった。

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夕方の飛行機の時間から逆算すると午前10時には男女群島をさらなければならない。

釣り終了の時間が刻々と迫る中一同は思い思いに釣りに集中したけれど本命は釣れなかった。

 

午前10時、「この流しがラストです」という船長のアナウンスに集中して竿をしゃくってみたがアタリは無く終了となる。

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まずはお疲れ様のビールで乾杯し、三日間の釣りを思い起こしながら咀嚼した。

僕的には初日は初めの1時間だけ。二日目は昼間のクエ二匹、三日目はゼロと釣れる時間と釣れない時間の差が大きな三日間だった。

それでもカンパチの大物らしき魚をかけてバラしているし、マグロもバラしているしと魚は一応かけたんだけれど、肝心なと所でバラしてしまうのはまだまだ修行が足らんなあと反省する。

それでも三日間凪の男女群島で美しい景色を満喫しながら釣りができたのは十分に幸せだった。

新しくなったサンライズも広さ、設備、サービス共に最高で快適な釣りができた。

いつもながらの船長の腕と気配り、そしてクルーのソーゴくんの献身的な働きぶりに感謝した。

 

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ここから唐津の呼子までは6時間近くかかるので、走る船の上であらかたの道具を片付けたらベッドに入って一眠りする。

五島付近を走る船はべた凪の海の上を滑るように進み揺れは全く感じられずによく眠れた。

 

平戸を過ぎて玄界灘に入った途端に波が出てきたようで船の揺れ方が変わり目を覚ました。

揺れながらもウトウトしているうちにエンジン音が下がって港に着いたことを知り慌ててベッドから起き上がり帰り支度の準備をする。

 

着岸した船から衣類の入ったバッグや釣り具を運び出しているうちに船長が獲物を取り分ける準備をしてくれていて、持ち帰る魚をみんなで取り分けた。

今回は珍しく持ち帰る人が多く、魚を入れる発泡スチロールの箱が船のデッキいっぱいに並べられ、それが魚でどんどん埋まっていく様子はまるで魚市場のようだった。

 

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魚が分けられると氷詰めにして蓋をテープでがっちりと貼り付けて車に運ぶ。

唐津市内の宅急便屋さんまで運ばなければならないのだが、発砲の数を数えたら20個近くあり車に入りきらないので衣類などの大きなバッグは全て港横の商店から宅急便で送ることにした。

以前はここから魚が遅れたので便利だったのだけれど、最近はクール便の取り扱いがなくなったために唐津市内まで運ばなければならなくなったのであります。

 

なんとか無理やり発砲を積み込んだら一同狭くなった車に乗り込んで船長とソーゴくんに別れを告げる。

車に乗り込む前にはいつものように一人一人握手で見送ってくれる船長の気持ちが嬉しい。

最後の最後まで僕たち釣り師に気持ちよく釣りができるように心遣いしてくれてくれるところが素晴らしい。

サンライズの人気が高いのは単に釣らせる船ということではなくこうした船長のきめ細かなサービスが行き届いているところにその魅力があるのだと深く感じながら呼子の港を離れて行ったのでありました。

 

写真協力:Ebb&Flow  サンライズ新海
釣りに関するお問い合わせはルアーショップEbb&Flowへどうぞ
ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です ©️enos1091 All rights reserve

 

2023年6月 5日 (月)

何が起こってもおかしくない!@サンライズ男女群島遠征④

新艇サンライズ新海での男女群島遠征二日目は午前中にデカクエを筆頭にアカヤガラのワールドレコードが出て盛り上がっていたが、僕の狙うデカカンパチはなかなか上がらなかった。
潮は流れてすごく釣れそうな状況で何度か誰かしらにビックバイトがあったにも関わらず切られたりバレたりでその姿は見られなかった。
昼を回って塩の流れが緩み、お昼のそうめんをいただき、同時に飲んだビールもいい具合に効いて来た僕はカンパチ狙いをちょっと中断してクエ狙いに釣りを切り替えた。
ベイトタックルにMGクラフトのスキルL320gをつけて底を叩く様にじくじくと攻めるのであります。
男女群島の海底の地形はすこぶる複雑でさっきまで100mあった水深があっという間に20mまで浅くなるなんていうこともザラにあるので気をにたら一発でジグが根掛かりしてしまう、いや気を抜いていなくても根がかるのでありますね。
これを回避するために船長から水深の変化のアナウンスがあったらすぐにジグを一旦回収して落とし直すという手間をかけるのが有効なのですが結構面倒臭い。
それでもジクジクと底を攻める。
いつもなら30分もやってると、着底と同時にドン!というアタリでクエがかかるのでありますがこの日はなかなか食ってこなかった。
その間にハット君がいいサイズのアカハタを釣ったり、さらにはヒラマサまで釣り上げたのでちょっと心が青物狙いに動いたのでありますが、そこはグッと我慢してボトムでドン!を狙い続ける。

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するとなんだかモヤ、というアタリがあってなんとなく何かかかった様子。
海藻でもかかったかな?と上げてきたらオレンジと赤の綺麗な柄のエソだった。こんな綺麗な柄のエソもいるもんだと感心してからリリース。
ほぼ同時に梅ちゃんも外道をキャッチ。

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船長は移動しては潮の流れているポイントを探して船を流す。
すると梅ちゃんにカンパチがヒット、そしてハット君にもまたまた何かヒットしたがこれはバレてしまったようだ。

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その直後、僕のジグが着底した直後にググン!という小気味良い感触が伝わったかと思うと竿がしなって魚の重みが手元に伝わる。
来たああ!クエだああ!間違いない!と雄叫びをあげるとY店長がビデオを回してファイトを録画してくれた。
それを見たら「♬クエがああ、キタキタ〜、クエがぁ来た〜、あ、ヨイヨイ」と炭坑節の替え歌を歌いながらリールを巻くおバカが写っていた。
3分ほどのファイトで上がって来たのは間違いなくクエだった。サイズは4キロくらいか、食べごろのサイズのクエちゃんだった。
正直言ってクエは食べ飽きたので(贅沢言ってすみません)食べたくて釣った、というよりは男女群島に来たらクエを一匹は釣らないと、と言った義務感というか使命感のようなものがあり狙ったのでありますが狙い通りに釣れたのでこの一匹で満足したのであります。

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潮も流れ始めたので心を入れ替えて竿をスピニングに持ち替えてデカカンパチを狙うことにしたのでありますが、なんと移動後に最初のヒットして来たのはさっきのよりもひとまわり大きなクエだった。

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一時間ちょっとで二匹のクエを釣ってしまい、もうクエは要らないからお願い!カンパチが掛かって!
と祈りながらしゃくるのだがなかなかアタらない。
その横で絶好調の梅ちゃんとハット君が次々にいいサイズのカンパチをあげて行く。


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僕もスキルL520gを落として気合を入れてしゃくったら回収時にビッグバイトがあり一気に糸を出されたのでついに来たか!と竿をロッドベルトに収めてファイトにかかったのだがバレてしまった。
悔しくてしばらく呆然としてしまう。
このあとハット君にもビッグバイト、梅ちゃんにもビッグバイトと男女群島らしいデカカンパチの当たりが続いたのだが、惜しくも共にラインブレイクで魚の姿は見られなかった。

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男女群島といえども大物のヒットはそうたくさんあるわけではないので絶好のチャンスを逃してしまったのは本当に残念だった。
このあとアタリが遠のいたので大移動して別のポイントに入る。
ここはかつて45キロのカンパチが上がっているのを僕は知っているし、僕自身も自己記録の20キロ弱のカンパチを釣り上げているポイントなんで大いに期待できた。
潮も流れているし時間は夕まずめになっているから余計である。
体は早朝からほぼ一日しゃくり続けて疲れ切っているのだがここが堪えどころと頑張ってしゃくったもののあたりはなかった。
僕以外の人にもアタリがなかったところにようやく根魚王にアタリがあったものの上がって来たのは大きなアカヤガラでがっかりするやら可笑しいやら

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この日はもうダメかなあ、そろそろ上がりましょうか?という空気が船の上に流れ始めた6時半過ぎ、僕の隣で釣っていた根魚王にヒットがあり竿は大きく曲がり糸も出されている。
なんでも回収中に食って来たらしいのだが根魚狙いのタックルなのでPEラインは3号、リーダーは35ポンドという細い仕掛けにかかった大物に慎重なファイトをしいられる。

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巻いては糸を出されまた巻くというのを繰り返すこと10分余、見えて来たのはなんと!大きなカンパチだった。
船に上げて計ってみると21キロもあった。
根魚王は朝の24キロクエに続きカンパチも20キロオーバーを釣り今回の遠征の大物獲得を総ざらいしようとしていた。

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写真を撮り無事にリリースした後根魚王のルアーを見たら糸とルアーを接続しているスプリットリングが伸びていてあと少しで破断するところだった。

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この一匹でこの日の釣りはおしまいとなり船を投錨して夕食となったのだが、今日一日写真を撮って回ったり昼寝してたりでろくに釣りをしていなかった引率Y店長はここぞとばかりに船の後ろでジグを落とし始めたと思ったら瞬く間にクエを二匹釣り上げてしまった。


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薄暮から暗闇に変わるとクエのアタリもなくなり夕食となる。
この日も誰かが釣ったスマガツオのたたきにムロアジの寿司と豪華美食コースで乾杯する。さらにメインはもつ鍋ときた。

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流石にもつ鍋はいくらも食べられず、かなりの量を残してしまったのだが、若手の乗り子であるソーゴ君に今日一日ご苦労さん、と無理やりご褒美を押し付けて我らはチャンポンの麺を入れて締めにした。
満腹だったはずなのに麺になると追加で食べられてしまうから不思議である。
ここからは酔いも回って宴会となり早寝のジギング王は早々にベッドに潜り込んでしまったが残りの酔っ払いは10時頃まで騒いだ上にコーヒーを飲んで寝よう!ということになり夜のエノカフェを開店することになったのであります。
ところが、今回の遠征にコーヒーを淹れる時のペーパーフィルターをギリギリの枚数しか持ってこなかったので、ここでコーヒーを淹れてしまうと明日の朝飲めない。
そのことを一同に伝えるたが酔っ払いの勢いは止めることはできなく、今が幸せなら一番!とか明日の朝食は和定食なのでコーヒーは要りません、とかなんとか屁理屈をつけて押し切られコーヒーを淹れることになってしまった。

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結果的には美味しいコーヒーを飲んで締めて寝たのは大正解で凪の海の上快適な睡眠がとれたのであります。
こうして長かった初夏の男女群島の二日目は終わっていったのであります。

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写真協力:Ebb&Flow  サンライズ新海
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2023年6月 4日 (日)

ワールドレコードを更新!@サンライズ男女群島遠征③

男女群島船中泊の二日目朝、今までの船では夜中に耳元で鳴る海のピチャピチャという音で目を覚まされたが、そういうことも全くなく熟睡してしまった。不眠症で睡眠薬を飲んでも6時間で目が覚めてしまうのにこの日は7時間きっちり眠れて目を冷ますとすぐに船のエンジンが鳴った。

 

「エンジンがかかったら起きてください」昨夜寝る前に船長の言った言葉を思い出しながらもそもそとベッドから抜け出す。快適なベッドだけれど天井は狭いのでうっかり身を起こすと頭がぶつかって身から火花が散ることになる。

 

用心してベッド出てデッキに出た。

まだ日は上がらないが空はすでに明るかった。

朝の早いこの時期ならではの船中泊、長い一日が始まる。

 

シャワールームで顔を洗い船がポイントに移動すればもう釣りの開始。

朝まずめは大事な時間だ。僕はこの時間にキャスティングでクエを狙いたかったので珍しく朝から投げた。

霞の向こうに朝日を浴びる男女群島が美しい。

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しかしながら朝まずめの1時間は不発に終わる

朝食の準備ができたというのでそれに合わせてコーヒーを淹れてエノカフェ男女群島店を開店する。

朝食はトースト、クロワッサンにサラダ、目玉焼き、ウインナー、そして美味しいコーヒー。どれも美味しんだけれどね。

男女群島を眺めながらコヒーをゆっくりと飲める自分は幸せだと感じた。

こんな素晴らしいロケーションに自分で焙煎した豆で淹れたコーヒーが飲めるなんて、ほかの誰にも味わえないであろう至福のひと時でありました。

 

しかしながら至福のひとときもいつまでもまったり過ごしてはいられないのが釣り師のサダメなのであります。

 

ポイントを変えてカンパチジギングタイムに入ったら竿をジギングに持ち替えてしゃくり始める。

 

この日のの始まりはいきなりのダブルヒット。

 

ハット君とSさんの竿が大きく曲がる。

先に上がってきたのはSさんのカンパチ、朝一からいいサイズのカンパチが上がってきた。

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続いて上がったハット君のカンパチもいいサイズ。

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今日は釣れるぞう!とやる気にさせてくれたところで僕にもヒット。

だけれど魚は小さかった。

すぐに上がってきたのでリリースする。

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流し変えるとまたまたハット君と今度は珍しくしゃくっていた鈴さんにダブルヒット。

ハット君の魚は間も無く上がり先ほどのカンパチと同サイズだったのだが、鈴さんの方はちょっとした事件というか事故が起こる。

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ファイト中にリールがリールシートから外れてしまい、すぐにフォローしたY店長と船長がリールを元に戻そうとするのだがどうもリールシートのネジが効かなくなっているようで、リールを外したままでのファイトを余儀なくされる。

と言っても二本しかない手で竿、リール、そしてそれを巻く、というのは不可能なので誰かが竿を持ち鈴さんがリールを持って、巻く分の距離を船のデッキ上で下がりながら糸を巻いてはまた下がって糸を巻く、というおかしな光景が演じられた。しかもこんな時に限って魚がでかいときたもんだ。

 

10分くらいかかっただろうか、ようやく上がってきた魚がタモに入ると言い方のカンパチだった。

鈴さんにとっては初ジギングカンパチだったが計ったらなんと13キロもあった。素晴らしい!おめでとう!

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一方船尾で一人泳がせ釣りをしていた根魚王の竿も大きく曲がって電動リールが唸りを上げる。

アタリはどう見てもクエそのものサイズも良さそうだ。最初は竿先がグイグイと叩かれやがて静かに重いだけの竿の曲がりになる。

上がってきたクエは14キロもあった。

朝一からの獲物に満面の笑みを浮かべる根魚王だった。彼とは最近遠征で一緒になる事が少なかったのでその笑顔を久しぶりに見たような気がした。

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ポイントを流し変えると、今度もまた鈴さんに何かヒット。でもなんだかおかしい、小物がフォール中に食ってきたようで上がったのは大きなサバだった。

泳がせ釣りの餌には最適なサイズなのでキープする。

次に来たのは昨日のクエを釣ってから好調なSさん。

いい感じでファイトしていたら突然竿先がグググンと曲がり嫌な予感。

急に軽くなった魚を上げて来たらサメにかじられたカンパチだった。

 

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すると今度はまたまた船尾の根魚王にヒット!

さっきのよりデカそうで竿が満月の様にしなっているじゃあないですか!

並んでしゃくっていたジギング一同の注目を集めながら上がって来た魚は本当にデカかった。

 

ボッカ〜ん!という音が似合いそうな浮かび上がり方で姿を見せたのは大物のクエだった。

一同、デカイ!と声をあげる。

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船に上げて計ってみたらなんと24キロ!

ついさっき14キロ釣って、次に24キロって!一体この海域にはどれだけのクエがいるんだろう。

ただただ驚嘆するばかりなのでありました。

 

そこから小一時間ほどはアタリが遠のきポイントを移動したり流し変えたりして釣りをする。

すると今度はミヨシでしゃくっていたハットくんに大物らしき魚がヒット。

竿が大きく曲がり竿先をぐいぐい引き込んだ。のだけれどなんだかカンパチとは違うようで釣っている本人も首を傾げながらのファイト。

そこに今度は胴の間の僕を飛び越して梅ちゃんにもデカそうなのがヒット!ダブルヒットか、と思わせられたがこっちもなんかおかしい、魚が弾いたり弾かなかったりするのでありました。

ひょっとしてこれオマツリ?と思っていたらその通りだった。

しかも魚が見えてきたらこれがまたびっくり!二メートルはありそうな馬鹿でかい魚なのだ。

魚の正体は巨大なアカヤガラでハットくんのハリにかかっていた。

 

ヤガラ上げると、あれ?梅ちゃんの意図にまだ魚がついて引いているじゃあありませんか。慌ててファイトを再開するも今度はラインブレイクで梅ちゃんの魚はさようなら、巨大アカヤガラのみがデッキに上げられた。

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船長も久々に見たという大きさのアカヤガラ、サンライズ記録はかつてワールドレコードに申請して受理されたらしいのだが、今回のはそれを上回る大きさだった。

体表がぬるぬるのアカヤガラを手で持つのを嫌がるハットくんに無理やり持たせて記念撮影、襟巻きみたいに首に巻いて!という声も飛んだがそれは実現しなかった。

 

長さを計測したらなんと195センチもあり重さは6キロ、明らかに前回のワールドレコードを更新しているというではないか。

船上はこの馬鹿でかヤガラの登場に爆笑の渦が湧き上がった。

 

ハットくん、ワールドレコード更新おめでとう!

 

一般的にアカヤガラは潮の流れが緩んだ時によく釣れるのだけれどこの日の午前中はいい感じで潮が流れていていかにもでかいカンパチが釣れそうな気配がしていた。

 

この後も僕はカンパチ狙いでしゃくり続ける。この後ジプチ入れ食いタイムがあり小型ながら綺麗なカンパチが次々と上がった。

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昼近くなり潮が緩んできたところで昼食タイム。この日はベタ凪で船が揺れないので大鍋でお湯が沸かせられるという理由から素麺が昼ごはんになった。

よく冷えた素麺はスルスルと口に入っていく。大皿に山盛りに盛られた素麺は瞬く間になくなっていった。

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昼間から冷えたビールと素麺にすっかり癒されきった僕はしばらく釣竿を置いて男女群島の荒々しい断崖を遠くに眺めて過ごした。

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写真協力:Ebb&Flow  サンライズ新海
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2023年6月 3日 (土)

男女群島に着くなり入れ食い@サンライズ男女群島遠征②

船の上での誕生パーティを終えた後、サンライズ新艇のベッドで横たわり1時間ほど寝た。

ベッドは快適で寝心地がすこぶる良い上に凪だったこともあり船の揺れがほとんど気にならない程度だったので、不眠症の僕には短時間ではあるけれど珍しくぐっすり眠れた。

ベッドから出てキャビンに戻ると水平線の向こうに男女群島がぼんやり霞んで見えていた。

今回はカンパチジギングがメインの釣行になりそうなので、頭の中でどういう順番で攻めていこうか色々考えながら期待を膨らませていく。

 

午前11時過ぎに男女群島近くの最初のポイントに到着するとすぐにジギングの準備をした。

このポイントはキャスティングでも釣れるポイントなのでキャスティング組とジギング組に別れて釣りを始める。

いつものようになかなかベッドから起きてこない引率のY店長と昨夜飲みすぎたらしいお誕生日の梅ちゃんの二人は釣りをする様子もなく広い船の上はたった6人で広々と釣りができて快適だった。

 

船長の合図とともにジグを落とす。

今回はプロセレのアンチョビットシャープ330グラムの鱗ホロバージョンが遠征にくる当日に手に入ったので、これで人より先に釣ってやろうじゃないかと企んでいたのでありますね。

色は男女群島のメインベイトであるムロアジカラー。

これを水深100mのポイントに落とした。

そういえば、今回は竿も新調していた。

トゥルースジャパンのジギング竿がようやく入荷したというのでルアーショップ・エブアンドフロー で触っていたら、「40キロオーバーのカンパチを狙うならこれですよ」というY店長の甘い誘惑に気を許して買ってしまったのだが、新しい竿で釣りをするというのも気持ちが高揚してよろしい。

 

てなあわけで、ロッドもルアーも新品で底まで落として糸フケをとったら早速竿をしゃくる。

ニューロッドはとても軽く感じてしゃくり易かった。

一旦底を取り直してしゃくり始めた瞬間にグンと重い手ごたえが伝わり早速魚がヒットする。

竿はグイグイ引き込まれ魚がカンパチだという事がすぐに分かった。

そこそこの重さもあり悪いサイズじゃないぞう!なんて言いながらファイトする。ニューロッドはファイトも楽だった。使う前は硬めのロッドで魚にのされるかと思っていたけれど、魚の引いた分はしっかり竿が受け止めてくれて反発力で魚を浮かせてくれる。とても楽にファイトができた。

 

上がってきたのは8キロ前後のまあまあカンパチ。いきなりこのサイズが釣れちゃうところが男女群島のすごさ。

相変わらず釣りをする気のなさそうな梅ちゃんに魚を見せて、「まだ釣りのスイッチ入らない?」と言って煽るのだが梅ちゃんのスイッチはまだ入らないようだった。

 

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写真を撮って、さあ次!と同じジグを落としたら、今度は着底前にフォールで食ってきた。

一匹目よりは小さいようだがこれもまたカンパチに間違いない。ファイトを見てる梅ちゃんに向かって「釣れるよー!」と叫んでみるもののまだ梅ちゃんは夕べのお酒に酔いしれている様子だった。

上がってきたのは5キロあるか無いかのカンパチ。写真を撮ってすぐ釣りを再開する。

周りの皆さんに絶好調ですねえ、とかすごいですねえ、とか声をかけられて上機嫌になる。

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今度は竿を持ち替えてプロセレのNマルチ64にMGクラフトのスキルガンマ280グラムを落とす。これも僕にとっては男女群島でも定番タックルで過去の実績も多い。

ルアーの色はこれもまたムロアジカラー。そこまで落として数しゃくりすると今度は今までとは違う重さが竿に伝わった。

きたー!っと叫んですぐに糸を巻く。魚の引きは強くドラグを鳴らされ糸が出たので根ズレで切れるのではないかと一瞬ひやっとしたが何とか根を切るところまで糸を巻く事ができた。

連続して三本目なので竿を持つ右腕の筋肉がピクピクと攣っているのを感じながらやっとこさのファイトで上がってきたカンパチは一見して10キロを超えているのが分かった。

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船にあげて写真を撮り計量したら13.5キロあった。

狙っているのが20キロオーバーなので満足できるサイズではなかったものの三連ちゃんでこのサイズまで上がったので気持ちも体力も満たされてしまった。

疲れたのでちょっとお休み、と竿を持つのをやめて人の釣りを見ていた。

 

釣る気のなかった梅ちゃんもようやくここへきて竿を持ちしゃくり初めていた。シメシメようやくスイッチが入ったなとニヤついてその様子を見ていたらミヨシでしゃくっていたハット君にヒット!

三年ぶりくらいに釣りにくることができたハット君、ブランクを感じさせない量が多カンパチをキャッチする。と書きたいところだが、ポイントに着いてすぐにキャスティングしていたハット君は釣り勘が鈍っていたようで色々とやらかしていた様子だったのだがこの一匹で釣り師の血が体に回ったようだった。

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ハット君に続いてヒットしたのはさっきまでニヤニヤと人の釣りを傍観していた梅ちゃんだった。

なんだかニヤニヤしながらファイトするので気持ち悪い、夕べの酒がそんなに美味しかったのかと思いつつ見ていると上がってきたのはカンパチではなくヒラマサだった。

この時期は産卵後でヒラマサの数は少ないらしいのでレアな魚を釣り上げたことになる。なんだか釣り始めたらすぐに釣れちゃうなんて乗ってる梅ちゃんなのでありました。

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この一本で当たりが遠のいたので大きく移動することになる。

 

移動した先でもキャスティング組とジギング組に分かれて釣り始めた。

そこにトビウオが飛び始めたかと思うとマグロらしき魚が跳ねたのでキャスティング組はテンションが上がる

 

ついさっきまで船酔いでグッタリしていた鈴さんがキャスティングを始めるとすぐにヒット!

ジギングをしながら様子を聞いていたらブリが釣れたようだった。

前回1月の遠征ではひどい船酔いで釣りにならなかった鈴さんの記念すべきサンライズキャスト第一号の魚となる。おめでとう!

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僕も再び竿をキャスティングに持ち替えて投げる。

船長から着水したらすぐにただ巻きね!と言われた通りにしたら一投目ですぐにヒット!

手元にはマグをらしい重量感のある引きが伝わったかと思った瞬間後ラグが鳴らされ数十メートル一気に意図が出された。

お!これはいいサイズかも!素早く糸を巻きテンションを保ちながらファイトする。

久々のマグロヒットに喜びつつ取り込みのためにトモ側へ移動するように言われて横に移動していたら瞬間的に糸がたるんでしまったのかバレてしまった。ヘッタクソ〜!と自分に向かって叫ぶ。

 

これが悪かったのか地合いは短かったようで魚は沈んでしまい気配を消してしまった。

仕方なく僕らは再びジギングに戻る。

 

一人だけキャスティングに興味のない根魚王はこのタイミングで大きなマダイを釣り上げていた。

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梅ちゃんもいつの間にかカンパチを手にしているじゃあないか。

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そしてさらにスマガツオをキャッチ!晩酌のおつまみができたので一同大喜びとなり歓声が上がる。

船の上で食べるスマガツオの旨さったらたまらなく旨いんだよこれが!

スマガツオは足が速いこともあってなかなか市場に出回らない魚なのでこの魚の新鮮なのを味わえるのは釣り師の特権なのであります。うふふ。

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ここから先はカンパチが入れ食いになりみんな次々とヒットさせている。

ダブルヒットありシングルヒットありみんな次々と釣り上げるのでありますが、出だしで運を使い果たしてしまったのか僕には全くアタリがなかったのでありました。

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この後も梅ちゃんは絶好調でカンパチを連発しとても幸せなバースデーの釣りになった様子でありました。

 

ポイントをいくつか移動しながら釣りをしていると早くも夕まずめタイムになっていました。

傾く太陽を正面に見ながら釣りをしているとしゃくっていたSさんに何やらいいサイズの魚がヒットし盛り上がっている。

どうやら男女名物のあの魚がかかったらしい。

あの魚とは、そうクエだ!九州ではアラと呼ぶこの高級魚が男女群島にはすごい数生息しているようで毎回釣れる。

Sさんもしてやったりと嬉しそうに写真に収まる。

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この魚を狙いにわざわざここ男女群島までやってきている根魚王にとっては複雑な気持ちにさせられる一匹だったろうがそれでいいのだ。

 

そして夕まずめも終盤にかかった頃に再びマグロが跳ねて船中は賑やかになる。

 

まずは今回好調の鈴さんがヒット。

Sさんにもヒットしたようだがバレた。

トモではこの日終始投げ続けていたジギング王にもようやくヒットする。

キハダマグロのダブルヒットで船上はこの日最後の盛り上がりを見せる。

先に上がってきた鈴さんのキハダは先ほどよりもサイズアップ、20キロくらいありそうな丸々とした魚体が輝く。

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さらに後から上がってきたジギング王の魚は二回りくらい大きく25〜30キロくらいはありそうなサイズ。

夕焼け空が魚体に写り込んで美しく光っていた。

Y店長もいつの間にかジギングでキメジをキャッチ

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立て続けにSさんもブリを釣り上げた

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これで本日もお終い、と思っていたら絶好調のバースデイ梅ちゃんがまたまたヒットさせてブリを釣り上げて一日の最後を締めくくる。

幸せな誕生日だろうなあ、これだけ魚が釣れまくったのだから。

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僕は結局午前中の三匹だけで午後は全く釣れなかったけれど気分は良かった。海は凪だしみんな一様に釣れたし僕らを取り囲む夕焼け空は美しくこの上ない幸せな時間を過ごせたのだから。

 

このあと船は島影に投錨し夕食となる。

梅ちゃんの釣ったスマガツオのタタキに舌鼓を打ちさらに泳がせ用に釣ったムロアジの寿司を船長が握ってくれた。

もうこれで満腹、というところに豚しゃぶの大量の肉がもられて登場。

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これはまた別腹とついつい食べ過ぎてしまう。

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酒も入り夜風も心地よくいい気持ちで酔っ払った。明日はさらに凪予報なので終日男女群島で釣りができそうだ。

今回はとにかくでかいカンパチが釣りたかったし釣れる予感もしていたので翌日への期待は膨らむばかりだったのでありました。

 

 

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2023年6月 2日 (金)

待ちに待ったサンライズ新艇に乗る@サンライズ男女群島遠征①

5月に出かけたサンライズ遠征の話を6月になってようやくブログに書く気分になった。

サボっていたのもあるのだけれど、色々身の回りで忙しいこともあったりして気分がブログに向かなかっただけなのでありますが、ようやくひと段落したのでここで一気に挽回していきますのでよろしくお願いいたします。

 

5月のサンライズ遠征に出かけたのは18日の木曜日の夕方便にて羽田から福岡に飛び、いつもの牧のうどんで満腹になる。

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羽田では翌日の広島サミットの影響かいつもより小さい飛行機になって釣竿が飛行機に乗らないかも、などと言われたり少々ストレスを感じつつも結果的には無事に福岡に到着となったのでありますが、牧のうどんで満腹になった矢先に引率のY店長から「明日は船が出られません」と衝撃の一言。

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風が強く風速15mも吹くそうなので仕方ないのではありますが、タイミングが悪かった。

満腹になる前なら唐津に移動して飲み屋で一杯ということもありなのですがすでに腹は満ち足りてあとは寝るだけ!という気分になっていたところにこのお知らせは酷でありました。

とはいえ、文句を言っても船は出ないのでとりあえずは唐津のホテルに移動したところ、田代船長が顔を出してくれたのでお酒好き、船長ファンなどの数名は飲みに出かけ、僕はビールをコンビニで買い込んで早々に寝てしまった。

 

翌朝は珍しく6時頃まで熟睡してシャワーを浴びてさっぱりした後ホテルの朝食に行く。

ホテルで朝食をとるということは船が出ないということなので普段は早朝にホテルを出てしまう僕らには珍しいことなのでありますね。

のんびり食事を取ってからホテルの部屋にジギング王と根魚王を呼んでエノカフェ唐津第一ホテル店を開店したのであります。

 

今回の遠征は総勢8名。

エノカフェ組3人以外は、引率のY店長、アームス梅ちゃん、久しぶりに登場のハット君、茨城の鈴木さん、そしてアル中になりかけていたところから見事に立ち直ったSさん。

我々とSさん以外は昨夜飲みに言った組で朝もゆっくりだったらしい。

 

午前中僕は時間がぽっかり空いたので最近ハマっている唐津焼を買いに一人街へ出たのでありました。

気に入ったぐい飲みセットがあったので購入し、満足してホテルに戻ったら有志で長崎までお昼のチャンポンをために行くというので合流し高速を走って長崎に向かいました。

車窓から流れる景色は新緑の山々と麦畑の黄金色、灰色のグラデーションの雲のコントラストが美しく感動的でありました。

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2時間弱かけて長崎のお目当のチャンポン屋さんに到着。

美味しいチャンポンとあんかけチャーハンなるものをシェアして食べて満腹となり、鈴木さんのリクエストで長崎プチ観光に行くことに。

 

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長崎市内は道は坂ばかりで駐車場がなかなか見つけられないので、ここなら大丈夫という原爆資料館に立ちより歴史のお勉強をしました。

僕は3度目の原爆資料館でしたがそれでも展示を見ていると戦争の愚かさ、人の愚かさ、戦争は絶対にしてはならないと強く感じさせられたのでありました。

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さて、資料館からは一気に唐津に戻ると夕方のいい時間となり、夜は近くの居酒屋で宴会となります。

チャンポンがまだお腹に残っていた僕は少しつまみをつまんでビールを流し込んだらもう満腹。このままだと最近落ちない体重がさらに重くなると警戒してそこそこでやめておいた。明日は釣りだしね。

帰る間際に船長が顔を出してくれたのでさらに一杯飲んでお店を出て寝る。

 

翌朝は4時半ホテルロビー集合というのでようやく気持ちが釣りモードになり気合いも入るというもの。

部屋に戻るとさっさと寝て翌朝は3時に起きて支度をし満身創痍でロビーへ降りればメンバーもすでに揃っており大量の釣り具と着替えなどの荷物を車に積み込んで呼子に向かいます。

 

ちょうど空は明るくなった頃に呼子港に到着。楽しみにしていたサンライズの新艇を見て思わずデカイ!と叫んでしまった。

前の船のふた回りくらい大きいか、特に前のデッキの広さは5人くらいキャスティングできそうな広さ。

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感動しながら中に入ってみればデッキの下にはベッドが8人分あり、シャワー・トイレも別室になっているし、コーヒーを淹れるので一番気になっていたキッチンは船の後ろに独立したスペースがあり作業しやすそうだった。

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一同感動しながら釣りの支度をしていると船は動きだし男女群島へ向かいます。

玄界灘に出て走る船は揺れが以前の船よりもグンと減っていて波切り時も上下への揺れがほとんど気にならないくらい、キャビンも広くて快適なのでありますが、1名だけ快適じゃない人がいた。

船酔いにめっぽう弱い茨城のスズさんなのであります。

この方、1月のサンライズに来た時にはほとんど船酔いでぐったりしていて釣りもロクにできなかったので、今回は覚悟を決めてのリベンジだったのでありますが、早くも酔ってしまいぐったりし始めていた。

気の毒としか言いようがないのでありますがこればかりはどうにも助けてあげることができないので見守るしかないのでありました。

 

船は玄界灘から平戸を抜けて五島に入ると波は穏やかになり船もほとんど揺れなくなった。

ここで、エノカフェ発祥の地サンライズでコーヒーを入れない訳にはいかない、ということで早速新艇でコーヒーを淹れたのであります。

この日はアームス梅ちゃんのお誕生日だったので気を利かせた船長がミルフィーユのホールを用意してくれていて、走る船の上でお誕生日パーティとなりました。

昨夜からなぜか機嫌のいい梅ちゃんはさらにニコニコの笑顔で船長と一緒に写真に収まり上機嫌。

 

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船の中全体もみんなニコニコ気分でまるで小学校の遠足のバスの中みたいにウキウキした感じで船は男女群島に向かってまっしぐらに走るのでありました。

 

 

写真協力:Ebb&Flow  サンライズ新海
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2023年4月21日 (金)

母島は釣りパラダイス@小笠原母島4

小笠原母島でのカンパチジギング三日目。

この日も前日同様早朝5時半に港の船に集合なのでありました。

集合って言っても宿から3分くらいの道を釣竿を両手にタラタラ歩いていくだけなんですけどね。みんなで。

港ではすでに船長がエンジンを回して我ら釣りバカ5名を待ち受けてくださっている。

一同は素早く乗船し今日も無事出港となるのであります。

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この日も朝一船長にお願いしてお湯を沸かしていただいて最初のポイントに入るタイミングでコーヒーを淹れてエノカフェ小笠原母島店を開店させて頂いたのでありました。

 

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早朝の澄んだ空気の中、しかも海の上でいただくコーヒーはこの上なく贅沢で美味しい。

船長にも美味しい、とお墨付きをいただいたのでエノカフェシールを船長い無理やり渡して、船のどこかに貼ってくださいとお願いした。

エノカフェシールというのは僕が勝手に作ったシールで、全国の遊漁船でエノカフェを開店させて頂いた船のみに無理やり船長の意思をも無視して貼りつけるシールなのでありますね。

 

最初に貼り付けたのは先代のサンライズ新海なのでありますが、その他には沖縄のヨセミヤ丸、種子島のともみ丸、隠岐の島の浜吉丸から北は下北半島尻屋崎の尻屋丸という具合に無理やりを突き通して全国制覇の陰謀を目論んでいるのであります。

 

まあエノカフェの陰謀はともかくとして、この日もそこそこの風で波があり釣り場が限られていたようなのでありましたが出足好調でいきなりトリプルヒットとなりました。

 

最初に上がったのが怪魚ハンターのお土産になったチギ、そしてオイラのカンパチ、さらにはジギング王の20キロクラスのイソマグロなのでありました。

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朝一いきなりのトリプルヒットでこの釣果!母島の海はなんと豊かなことか!釣り人の夢を限りなく膨らませてくれるのであります。

そしてこれに続いて怪魚ハンターのカンパチをはじめとしたまたまたトリプルヒットで山さん、店長の三人ヒットアンドキャッチであります。

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さらにさらに、昨日31キロカンパチをあげた怪魚ハンターは絶好調でさん連続ヒット!今度はナンヨウカイワリの良型をあげたのであります。

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このままこの日は突っ走るのか!?と思わされたのでありますが、船長から潮が止まっちゃったね、という悲しいお知らせが。

そこでワタクシから、船長!お土産釣りをやらせてください、と潮止まりを利用してチギ狙いの時間を設けて頂いたのでありました。

 

ちょこっと移動した水深およそ50メートルのポイントに入ると僕にとっては根魚狙いの定番であるツキジグ220グラムのグローストライプを落とした。

 

すると、あっという間に魚の反応があってヒット!でも軽い、魚じゃないかな?なんて思いながらあげてきたらおチビのアカハタちゃんだったのでリリース。君ぢゃあないんだよ!おっきいチギ、もしくはアカハタモドキちゃんいらっしゃい!と再びジグを落とすと今度はいい感触。

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グググ!!と引いた後ブルブルブルッという手応えがしてそこそこ重い、これだああああ!チギのアタリ!

と思ったらすでに怪魚ハンターが良いサイズのユカタハタを釣り上げているではないか!ユカタハタと聞いても知らない方が多いと思われますが決して浴衣を着たハタが釣れたわけではございません。そういう名前のハタがいるのであります。その由来については詳しくないので言及は避けますが浴衣と聞いただけで洗い髪の美女、とか濡れる黒髪、とか釣りとは関係ないことを連想された方は少し反省をしていただきたいと思うのでありますね。自分を含めてのことではありますが。

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とにかくユカタハタが上がって怪魚ハンターの手の中でどうするの?堪忍してね!と行っているところに僕のチギが上がってきたので写真撮影班のY店長は大わらわ!スマホをあっちに向けたりこっちに向けたり忙しい。もちろん引率なので釣りなんてしている暇はないのであります。

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そしてここからは私と怪魚ハンターのお土産釣り大会になって行くのでありました。

次の一投でワタクシはまたまたチギを、怪魚ハンターはアカハタを!

さらに次の一投でまたまたワタクシはチギを!さらに続けて四匹目のチギを釣ったあとにはアカハタとカンパチまで連続で釣り上げて良い気になってる。

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船長からエノさん、チギ釣り上手ですね!とおだてられてますます良い気になったら次の一投で良い型らしいカンパチにリーダーをブチ切られたところでお土産大会はおしまいとなり、潮が流れ出したのでカンパチ釣りましょう、という船長のアナウンス。

仕方なくカンパチ狙いに移っていったのでありました。

 

船がカンパチ狙いポイントに入ったらいきなりトリプルヒット!

ジギング王、ワタクシ、怪魚ハンターの順に魚が上がってきた。

 

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ジギング王はもちろん本命カンパチであることは言うまでもないのでありますが、さっきまでチギ狙いだったワタクシも心を入れ替えてカンパチを釣り上げたのでありました。ところが怪魚ハンターったらこんな所で実力を発揮してアカハタを覚めに食いちぎられているじゃあありませんか。

まあ、ある意味で各自実力を十分に発揮したとも言えるのでありましょうが、怪魚ハンターごほんにんにとっては不本意ということなのでありましょう。

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船はさらに移動しポイントを変えて行く。

時刻ははや午前10時近くなっている。

 

新しいポイントに入ると必ずと言っていいほど魚をかけるのがジギング王なのでありますね。

なんたって、船が止まる前からジグを落とす構えで待ち、船長からの合図があった時にはすでにジグは海の中、と思われるほどに集中して釣りをしているのであります。そしてすぐに魚をかける。実に早い、うまい、という感じでどこかの牛丼屋的に次々と魚をかけてしまうワザ師なのであります。

 

今回は本命カンパチではなかったものの良型のカッポレ(オニヒラアジ)なのでありました。

すごい!

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そんなジギング王に負けまいとそれまで写真屋さんの役割をしていた引率店長も本気を出してカンパチをかける。

 

次の流しでは今度は本命のカンパチを怪魚ハンターがあげる。

いう具合にポイントを移動して落とせば誰かしらにヒット!という夢のような釣りが展開して言ったのでありました。

 

お昼を回ってご飯とビールでいい気分になってすっかり中だるみになってしまったワタクシですが、他の皆さんは黙々と釣りをなさっていた。

 

ジギング王はカンパチを次々と、怪魚ハンターはお土産のアカハタモドキを次々と釣り上げている。

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酔っ払ってしばらくはそんな様子を見ていたワタクシでありますが、どれ、わしも少し釣りに参加してみるか。

とジグを落としたらフォールで何かが食ってきた。そいつったら走る走る!これはマグロのおチビちゃんだな、とすぐに分かったのまではいいのだが船底を通り越して反対側の舷に走るのでちょっと厄介になる。

慌ててミヨシから竿を逆の舷に持っていきホッとしたら今度はまたまた船底を潜って反対側の舷に戻る。酔っ払い相手になんてことするんだい!って思いながら必死にファイトしたらようやく10キロあるかないかくらいのメバチマグロが上がってきた。

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ホッと一息してまたジグを落としてしゃくり始めたら今度は底近くでヒット。

底から五、六回しゃくったところでドン!ときた。

これがまたカンパチとは違ってやたらと走り回る。ハガツオかスマガツオを期待したのだけれど上がってきたのはまたまたメバチマグロでしかもさっきのより少し太ってる。

そんなワタクシを横目に怪魚ハンターはお土産のアカハタモドキを狙って連チャンであげて行く。

こんな具合で移動すれば釣れて、また移動すれば釣れちゃうのが今回の母島だった。この日はサイズでは昨日に及ばなかったものの数は数え切れないほど釣れて写真にも全ては写っていないほどだった。

 

午後3時を回ってそろそろこの日の終盤にかかってきた頃になって、この日比較的大人しめだったヤマさんが爆発する。

最後のポイントに入りカンパチを立て続けにヒットさせた。

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もちろんこうした状況下ではジギング王も抜け目なくカンパチをキャッチしており、さらにいつの間にか腰の浮き袋を全開にしている怪魚ハンターも入り三つ巴になってダブルヒットを繰り返していた。

このまま続けたらきりがない、というくらい次々とカンパチが釣れたところで午後四時を回り今回の釣りも最後となる。

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港に戻る船の上で揺られる僕は幸せだった。一緒にビールを飲んでいたジギング王と怪魚ハンターもその表情を見れば何を言わんとしているのかは容易にわかる。

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こうして二日半の母島でのカンパチ釣行は終わって行った。

早めに宿に戻りシャワーを浴びて夕食では乾杯して釣果を喜び合う。

充実した二日半のために費やした移動時間28時間×2=48時間は決して無駄な時間ではなかった。

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帰りの船の中で揺られながら、小笠原母島というおそらくは日本で最もアクセスの悪い釣り場であろう釣り場はそのアクセスの悪さ故に魚が保護され豊富にいただけであり、それは僕らが何か保護のために働いたわけではなくアクセスの悪さから偶然に残された危うい豊かさであるものでもあるように思えた。

 

この豊かな釣り場を残すためにはこれからは釣り師、遊漁船、水産庁、環境庁など民官一体となった努力も必要なのではないだろうかと考えさせられる釣りでもあったのでありました。

 

 

写真協力:Ebb&Flow
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